JP2006161034A - 液晶組成物及び液晶電気光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧保持率や相転移温度等の液晶諸特性を低下させることなく、応答速度の速い液晶組成物を提供することを目的とする。また、その液晶組成物を用いた電気光学装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(CmFn、又はCmFnO、但しm、nは自然数)とを含有した液晶組成物を用いることを特徴とする。またはフッ素系不活性溶液の含有量が前記液晶組成物に対して10wt%以上、60wt%以下であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶表示素子に使用される液晶組成物とその液晶組成物を用いた電気光学装置に関する。
近年、液晶電気光学装置は、軽量化、小型化、薄型化などが可能で、各種の用途に使用されつつあり、フィールドシーケンシャルカラー方式といった高速応答液晶を用いた駆動方法の開発に伴い応答速度の改善が特に要求されるようになってきている。また、液晶の応答時間は粘度に比例していることが知られており、粘度が下がることが応答時間の短縮を表している。このことを用い2種類以上の液晶を混合する等の方法で液晶の粘度を下げる試みがなされている。(特許文献1)
特開平7−278545号公報
しかしながら、上記のような2種類以上の液晶を混合する方法では、互いの液晶が影響し合い、電圧保持率や相転移温度等の液晶諸特性が変化してしまう。本発明が解決しようとする課題は、電圧保持率や相転移温度等の液晶諸特性を低下させることなく、応答速度の速い液晶組成物を提供することにある。
液晶材料としてネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の液晶組成物を使用したことを特徴とするものであり、このことにより、液晶の応答速度の早い液晶組成物を得られる。このとき、ネマティック液晶としてはビフェニル系、ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、フッ素系、トラン系またはエステル系等の材料を用いることができる。またフッ素系不活性溶液としては、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)C16O、C18、C14などを用いることができる。ただしこれらには限定されない。フッ素を含む不活性液体の量は、液晶組成物の量に対して10〜60wt%、好ましくは20〜30wt%程度で良い。
本発明を用いることにより、液晶の応答時間を速くする事が出来る。またネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有する液晶組成物を使用しているにも関わらず、電圧保持率の低下や、相転移温度の変化は見受けられない。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
以下に液晶電気光学装置の作製方法を示す。
図1(A)及び図1(B)に本発明の液晶電気光学装置の断面図を示す。ここでは最も簡単な液晶電気光学装置に本発明を適用した場合を例に説明する。101、102は透光性を有する基板である。103は透光性導電膜、104は配向膜、105はシール材、106aは柱状のスペーサ、106bは球状スペーサ、107は液晶組成物である。
透光性を有する基板101、102上に、透光性導電膜103が形成されている。基板としては無アルカリガラスや石英基板からなる。なお透光性を有する基板であれば可撓性を有する材料、例えばポリイミド、ポリカーボネートなどプラスチック材料でもよい。このように透光性の導電性膜としては公知の材料により公知の方法で形成されるものを利用することができる。例えばインジウムと錫の酸化膜(Indium Tin Oxide)、酸化スズ、酸化亜鉛等でも良い。
配向膜104はポリイミド、ポリアミドなど、一般的に液晶電気光学装置に利用されている材料を用いる事が出来る。配向膜の材料は利用する液晶の動作モードに対応して選択される。配向膜を基板上に塗布する場合には、印刷法によるもの、スピナーにより塗布するもの等を利用できる。
配向膜104には液晶を配向させるため配向処理が施されている。配向処理は利用する液晶の動作モードに対応して選択される。たとえばTNモードであれば基板に対して液晶分子の長軸が平行になるように処理される。また、紫外線等を利用した光配向処理を利用してもよい。
シール材105は基板間の液晶を最終的に封じこめ外部に漏れないようにすることと、一対の基板同士を接着することを目的として、接着性を有する材料を用いる。
シール材105としては接着性を有する材料としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。硬化方式としては熱硬化型、光硬化型いずれでもよい。
なお、基板の間隔を一定にするため、必要に応じてシール材に圧力に対する変形を受け難い添加剤を加えてもよい。これは基板の間隔がおおよそ3μm以上のときに用いると、液晶電気光学装置の基板の間隔について、基板の間隔のばらつきを低減するのに効果がある。このとき添加剤としては球状の形状を有し、且つ一定の直径を有するスペーサを用いる。前記添加剤にはSiO等の無機材料、あるいはジビニルベンゼンを主成分とする有機材料を用いる事が出来る。
このとき添加するスペーサの直径は利用する液晶あるいは動作モードの違いにより適宜選択する。例としてTNモードでは2〜5μm前後、強誘電性液晶、反強誘電性液晶は0.5〜3μm前後である。
シール材に対するスペーサの添加量は、使用するスペーサに依存するが、多くの場合3wt%程度でよい。あまり多く添加すると添加したスペーサ同士が重なり合って一定の基板の間隔が取れなくなってしまう。
また、柱状のスペーサ106aの高さは、シール材の画素部へのしみ出しが防止できるような高さが基本的には良いが、一対の基板に形成された対向する電極の間隔、つまり基板の間隔を所定の間隔とすることが出来るようにも設定できる。本実施の形態の場合、導電膜、配向膜などが形成されており、場合によってはこれらの構成物による段差が発生するので段差を考慮して高さを決める。つまり、たとえば基板の間隔を4μmにしたい場合、柱状のスペーサ106aを立てるべき場所に基板表面よりも0.2μm高く段差が出来ている場合、柱状のスペーサ106aの高さは3.8μmとすればよい。柱状のスペーサがギャップ保持材に相当する。
また、スペーサは基板101、102のどちらに形成してもよく、さらに、両方の基板に形成してもよい。
柱状のスペーサ106aを形成しない場合は、図1(B)のように基板上に球状スペーサ106bを散布する。球状スペーサ106bは、有機物あるいは無機物からなる球状の物質で、従来の液晶電気光学装置で利用されている物質と散布方法をそのまま利用できる。液晶電気光学装置内のスペーサの密度は一般的には20個〜200個/mmであれば基板の間隔を一定に保持できる。
このようにして透光性導電膜103、配向膜104、が形成された一対の基板101と102のいずれかにシール材105とスペーサ106を形成し、さらにその後、液晶電気光学装置を作製するために貼り合わせる。
つぎに液晶組成物107について説明する。液晶組成物107はネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有する混合物である。ネマティック液晶としてはビフェニル系、ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、フッ素系、トラン系またはエステル系等の材料を用いることができる。フッ素を含む不活性液体はフルオロカーボン系有機溶媒であり、化学式ではC、又はCO、但しm、nは自然数で表される。具体的にはパーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)C16O、C18、C14を用いることができる。例えば住友3M社製FLUORINERT(登録商標)FC−77、FC−43、FC−70、アウジモント社製ガルデン(登録商標)、デュポン社製フレオン(登録商標)を用いることができる。ただしこれらに限定されるものではなく、上記化学式を満たすものを用いることができることはいうまでもない。また、フッ素を含む不活性液体の量は、液晶組成物の量に対して10〜60wt%、好ましくは20〜30wt%程度で良い。あまり多く添加するとネマティック液晶の割合が減ってしまいパネルで表示させたときにムラが出来てしまう。また添加量が少ないと、効果が得られない。
ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の混合方法について説明する。本実施の形態においては、これらの材料を混合してネマティック液晶の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)以上に加熱しながら1時間攪拌する。等方相−ネマティック相の転移点(NI点)以上で攪拌することにより、ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体が混ざり合う。この時、等方相−ネマティック相の転移点(NI点)付近で攪拌するのが望ましい。あまり温度が高すぎるとネマティック液晶の特性が変化してしまう。
前述の基板101と102により形成された液晶セルに前記液晶組成物107をネマティック液晶の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)よりも高温にして毛細管現象を利用して注入を行う。この時も、等方相−ネマティック相の転移点(NI点)付近で注入するのが望ましく、あまり温度が高すぎるとネマティック液晶の特性が変化してしまう。また、注入は真空注入法を用いても良い。注入後の配向状態をバックライト上で偏光板に挟んで確認したところ分離している様子は確認出来ない。
以上の工程により、ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有する混合物で構成される応答速度の速い液晶電気光学装置を作製することができる。
(実施の形態2)
図2(A)及び図2(B)に本発明の液晶電気光学装置の断面図を示す。ここではアクティブマトリクス型の液晶電気光学装置に本発明を適用した場合を例に説明する。なお、ここでは例としてアクティブマトリクス基板に駆動回路を同一基板に形成している。201はアクティブマトリクス基板、202は対向基板である。203は画素部、204は画素部203を制御する駆動回路(ゲートドライバー)、205aは柱状のスペーサ、205bは球状スペーサ、206はシール材、207は対向電極、208は配向膜、209は液晶組成物である。また、画素部は画素領域に相当する。
アクティブマトリクス基板201には透光性を有する基板に画素電極、信号電極が形成されている。基板としては無アルカリガラスや石英基板からなる。なお透光性を有する基板であれば可撓性を有する材料、例えばポリイミド、ポリカーボネートなどプラスチック材料でもよい。このようにアクティブマトリクス基板としては公知の回路構成を有し、公知の材料により形成されるものを利用することができる。アクティブマトリクス基板としてはガラス基板上に形成するもののほか、Siウェーハ上に形成するものや金属基板上に形成するものも利用できる。
アクティブマトリクス基板201については能動素子を利用した画素回路が形成された基板や、画素回路の周辺に駆動回路をも同一基板上に形成された基板を利用する事が出来る。
また、対向基板202としては透光性を有する基板を利用する事が出来る。基板としては無アルカリガラス、石英基板からなる。基板としてはこのほかに可撓性を有する材料、例えばポリイミド、ポリカーボネートなどのプラスチック材料でもよい。
対向基板202には、液晶電気光学装置としてカラー表示をするために基板上のカラーフィルタが所望の形状に加工されているもの、あるいは透明電極とブラックマトリクスのみのものなど、公知の技術により形成された基板を利用する事が出来る。
配向膜208はポリイミド、ポリアミドなど、一般的に液晶電気光学装置に利用されている材料を用いる事が出来る。配向膜の材料は利用する液晶の動作モードに対応して選択される。配向膜を基板上に塗布する場合には、印刷法によるもの、スピナーにより塗布するもの等を利用できる。
配向膜208は電気的に絶縁性を有する材料を用いることが一般的なため、基板上に形成された信号電極と外部電気回路との電気的接続が可能となるよう、電極表面を露出させるため所望の形状に加工する。配向膜を所望の形状に加工するためには印刷法による方法が望ましい。
配向膜208には液晶を配向させるため配向処理が施されている。配向処理は利用する液晶の動作モードに対応して選択される。たとえばTNモードであれば基板に対して液晶分子の長軸が平行になるように処理される。また、紫外線等を利用した光配向処理を利用してもよい。
シール材206は基板間の液晶を最終的に封じこめ外部に漏れないようにすることと、一対の基板同士を接着することを目的として、接着性を有する材料を用いる。
シール材206としては接着性を有する材料としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。硬化方式としては熱硬化型、光硬化型いずれでもよい。
なお、基板の間隔を一定にするため、必要に応じてシール材に圧力に対する変形を受け難い添加剤を加えてもよい。これは基板の間隔がおおよそ3μm以上のときに用いると、液晶電気光学装置の基板の間隔のばらつきを低減するのに効果がある。このとき添加剤としては球状の形状を有し、且つ一定の直径を有するスペーサを用いる。前記添加剤にはSiO等の無機材料、あるいはジビニルベンゼンを主成分とする有機材料を用いる事が出来る。
このとき添加するスペーサの直径は利用する液晶あるいは動作モードの違いにより適宜選択する。例としてTNモードでは2〜5μm前後、強誘電性液晶、反強誘電性液晶は0.5〜3μm前後である。
シール材に対するスペーサの添加量は、使用するスペーサに依存するが、多くの場合3wt%程度でよい。あまり多く添加すると添加したスペーサ同士が重なり合って一定の基板の間隔が取れなくなってしまう。
また、柱状のスペーサ205aの高さは、シール材の画素部へのしみ出しが防止できるような高さが基本的には良いが、一対の基板に形成された対向する画素電極の間隔、つまり基板の間隔を所定の間隔とすることが出来るようにも設定できる。特にアクティブマトリクス基板201を利用する場合、信号配線、ブラックマトリクス、補助容量、層間絶縁膜などが形成されており、場合によってはこれらの構成物による段差が発生するので段差を考慮して高さを決める。つまり、たとえば基板の間隔を4μmにしたい場合、柱状のスペーサ205aを立てるべき場所に基板表面よりも0.2μm高く段差が出来ている場合、柱状のスペーサ205aの高さは3.8μmとすればよい。柱状のスペーサがギャップ保持材に相当する。
なお、柱状のスペーサを画素部内において表示に影響しない部分、たとえばソース配線、ゲート配線上やブラックマトリクス上に設けそれを基板の間隔保持用に利用してもよい。
また、スペーサをアクティブマトリクス基板201に形成する場合を例にしているが、これに限定するものではなく対向基板202に形成してもよく、さらに、両方の基板に形成してもよい。ただし、スペーサを画素部にも作製する場合、基板上に形成された画素とスペーサとのアライメント精度を高くするためには、フォトリソグラフィー法によってアクティブマトリクス基板にスペーサを形成することが望ましい。これは、マスクアライナーの方が貼り合わせ装置よりもアライメント精度が高いことが一般的であるためである。
柱状のスペーサ205aを形成しない場合は、図2(B)のように基板上に球状スペーサ205bを散布する。球状スペーサは、有機物あるいは無機物からなる球状の物質で、従来の液晶電気光学装置で利用されている物質と散布方法をそのまま利用できる。液晶電気光学装置内のスペーサの密度は一般的には20個〜200個/mmであれば基板の間隔を一定に保持できる。
このようにして配向膜、シールパターン、アクティブマトリクス基板と対向基板のいずれかにスペーサを形成し、さらにその後、液晶電気光学装置を作製するために貼り合わせる。
つぎに液晶組成物209について説明する。液晶組成物209はネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有する混合物であり、実施の形態1に示したものを用いることができる。ネマティック液晶としてはビフェニル系、ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、フッ素系、トラン系またはエステル系等の材料を用いることができる。フッ素を含む不活性液体の量は、液晶組成物の量に対して20〜30wt%程度で良い。あまり多く添加するとネマティック液晶の割合が減ってしまいパネルで表示させたときにムラが出来てしまう。また添加量が少なすぎると、効果が得られない。
ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の混合方法について説明する。本実施の形態においては、これらの材料を混合してネマティック液晶の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)以上に加熱しながら1時間攪拌する。等方相−ネマティック相の転移点(NI点)以上で攪拌することにより、ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体が混ざり合う。この時、等方相−ネマティック相の転移点(NI点)付近で攪拌するのが望ましい。あまり温度が高すぎるとネマティック液晶の特性が変質してしまう。
前述の基板201と202により形成された液晶セルに前記液晶組成物209をネマティック液晶の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)よりも高温にして毛細管現象を利用して注入を行う。この時も、等方相−ネマティック相の転移点(NI点)付近で注入するのが望ましく、あまり温度が高すぎるとネマティック液晶の特性が変質してしまう。また、注入は真空注入法を用いても良い。注入後の配向状態をバックライト上で偏光板に挟んで確認したところ分離している様子は確認出来ない。
以上の工程により、ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の混合体で構成される応答速度の速い液晶電気光学装置を作製することができる。
本実施の形態ではアクティブマトリクス型の液晶電気光学装置を例に説明したが、単純マトリクス型の液晶電気光学装置についても本発明を適用することできる。
本実施の形態で用いた液晶組成物209は、滴下注入法を用いた製造方法によって作製される液晶電気光学装置にも適用することできる。
以下に液晶電気光学装置の作製方法を示す。
ガラス基板上にスパッタリング法で透明導電膜(Indium Tin Oxide(以下、ITOとする))を100nm成膜する。レジストを塗布し仮焼きした後、電極マスクを用いて露光し、ウェットエッチング法でレジストの現像を行った。透明導電膜(ITO)のエッチングをウェットエッチング法で行い、剥離液でレジストの除去を行った。レジスト除去後、透明導電膜(ITO)の焼成を250℃1時間で行った。
透明導電膜(ITO)の電極が形成されたガラス基板の洗浄を行った。凸版印刷によりポリイミド樹脂を40nm程度の厚さに印刷し、ポリイミド樹脂の焼成を200℃90分で行った。焼成後、ラビング法によりポリイミド樹脂の配向処理を行い、ガラス基板の洗浄を行った。
一方の透明導電膜(ITO)の電極が形成されたガラス基板に、2.2μmのギャップ保持材を混合した熱硬化型のシール材を、ディスペンサを用いて電極の外側を囲むようにパターンを形成した。
もう一方の透明導電膜(ITO)の電極が形成されたガラス基板には、イソプロピルアルコールに2μmの球状スペーサを混合し湿式散布を、スピナーを用いて行った。
スペーサの散布を行ったガラス基板の対角に紫外線硬化型のシール材を滴下し、熱硬化型のシール材でパターンを形成したガラス基板と貼り合せを行った。1.0kgf/cmの圧力で15分間プレスを行い、紫外線を1分間照射させ紫外線硬化型のシール材を硬化させた。プレス終了後、1.0kgf/cmの圧力で熱プレスを行い、貼り合せた基板をパネルサイズに切り出した。
液晶組成物の作製には、ネマティック液晶であるメルク社製のTL215とフッ素を含む不活性液体である住友3M製のFLUORINERT(登録商標)FC−43を使用した。ネマティック液晶TL215の物性は、屈折率の異方性の値Δnは0.2程度、誘電率8.5である。FLUORINERT(登録商標)FC−43の物性は、沸点174℃、融点−50℃、密度1.88kg/m、動粘度2.8cStである。ネマティック液晶TL215に対してFLUORINERT(登録商標)FC−43は0wt%,30wt%,60wt%の割合で混合し、液晶材料が等方相(液体)状態になるよう90℃で加熱しながら攪拌を1時間行うことで、液晶組成物を得た。
切り出したパネルをホットプレート上で90℃に温めながらネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体の液晶組成物の注入を行った。
ネマティック液晶TL215とFLUORINERT(登録商標)FC−43の液晶組成物を注入したセルにリード線を接続することで簡単な液晶電気光学装置を作製した(図1)。
偏光顕微鏡を用いて、偏光板をクロスニコルにして液晶組成物の注入されたセルを挟んだ状態で、リード線に電圧を印可することにより、オシロスコープを用いて液晶の応答を観察した。任意波形発生器にて0V−10Vの矩形波、0.1Hzの周波数の電圧を印加した。液晶組成物の応答時間とネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−43の比率との関係を図3に示した。縦軸が液晶組成物の応答時間(ms)、横軸がネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−43の比率(wt%)である。なお、立ち上がり応答時間とは、表示をOFFの状態からONの状態に切り替わる時に必要な応答時間を指し、立ち下り応答時間とは、表示をONの状態からOFFの状態に切り替わる時に必要な応答時間を指す。また、図3に示したAVE.は立ち上がり時間と立ち下り時間の平均時間である。この結果から、ネマティック液晶TL215(比率0wt%の時、すなわち純粋なネマティック液晶TL215)の応答速度に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−43を添加した液晶組成物の応答速度が速くなる傾向が確認出来た。
ネマティック液晶TL215の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は83.3℃であり、FLUORINERT(登録商標)FC−43が添加された液晶組成物の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は30wt%で83.5℃、60wt%で83.3℃であった。このことから、FLUORINERT(登録商標)FC−43の添加量が増えても等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は変化しないことが確認出来た。
次に電圧保持率の測定を行った。電界効果型トランジスタを用いて、64μsec、10Vのパルスを30msec毎に液晶セルに印加し、そのときの液晶電気光学装置セルの電位の低下率を実効値から求め、電圧保持率とした。ネマティック液晶TL215の電圧保持率99%に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−43の添加量が増えても電圧保持率は98〜99%と特に変化は見られなかった。
実施例1で用いたFLUORINERT(登録商標)FC−43の代わりに、フッ素を含む不活性液体である住友3M製のFLUORINERT(登録商標)FC−70を用いた以外は実施例1と同様にして実施例2の液晶電気光学装置を作製した。(図1)FLUORINERT(登録商標)FC−70の物性は、沸点215℃、融点−25℃、密度1.94kg/m、動粘度14.0cStである。
偏光顕微鏡を用いて、偏光板をクロスニコルにして液晶組成物の注入されたセルを挟んだ状態で、リード線に電圧を印可することにより、液晶の応答をオシロスコープを用いて観察した。任意波形発生器にて0V−10Vの矩形波、0.1Hzの周波数の電圧を印可した。液晶組成物の応答時間とネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−70の比率との関係を図4に示した。縦軸が液晶組成物の応答時間(ms)、横軸がネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−70の比率(wt%)である。この結果から、ネマティック液晶TL215(比率0wt%の時、すなわち純粋なネマティック液晶TL215)の応答速度に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−70を添加した液晶組成物の応答速度が速くなる傾向が確認出来た。
ネマティック液晶TL215の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は83.3℃であり、FLUORINERT(登録商標)FC−70が添加された液晶組成物の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は30wt%で83.5℃、60wt%で83.7℃であった。このことから、FLUORINERT(登録商標)FC−70の添加量が増えても等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は変化しないことが確認出来た。
次に電圧保持率の測定を行った。電界効果型トランジスタを用いて、64μsec、10Vのパルスを30msec毎に液晶セルに印加し、そのときの液晶電気光学装置セルの電位の低下率を実効値から求め、電圧保持率とした。ネマティック液晶TL215の電圧保持率99%に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−70の添加量が増えても電圧保持率は98〜99%と特に変化は見られなかった。
実施例1で用いたFLUORINERT(登録商標)FC−43の代わりに、フッ素を含む不活性液体である住友3M製のFLUORINERT(登録商標)FC−77を用いた以外は実施例1と同様にして実施例3の液晶電気光学装置を作製した。(図1)FLUORINERT(登録商標)FC−77の物性は、沸点97℃、融点−110℃、密度1.78kg/m、動粘度0.8cStである。
偏光顕微鏡を用いて、偏光板をクロスニコルにして液晶組成物の注入されたセルを挟んだ状態で、リード線に電圧を印可することにより、液晶の応答をオシロスコープを用いて観察した。任意波形発生器にて0V−10Vの矩形波、0.1Hzの周波数の電圧を印加した。液晶組成物の応答時間とネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−70の比率との関係を図5に示した。縦軸が液晶組成物の応答時間(ms)、横軸がネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−77の比率(wt%)である。この結果から、ネマティック液晶TL215(比率0wt%の時、すなわち純粋なネマティック液晶TL215)の応答速度に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−77を添加した液晶組成物の応答速度が速くなる傾向が確認出来た。
ネマティック液晶TL215の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は83.3℃であり、FLUORINERT(登録商標)FC−77が添加された液晶組成物の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は30wt%で82.8℃、60wt%で83.3℃であった。このことから、FLUORINERT(登録商標)FC−77の添加量が増えても等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は変化しないことが確認出来た。
次に電圧保持率の測定を行った。電界効果型トランジスタを用いて、64μsec、10Vのパルスを30msec毎に液晶セルに印加し、そのときの液晶電気光学装置セルの電位の低下率を実効値から求め、電圧保持率とした。ネマティック液晶TL215の電圧保持率99%に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−77の添加量が増えても電圧保持率は98〜99%と特に変化は見られなかった。
実施例1で用いたネマティック液晶(メルク社製のTL215)の代わりに、ネマティック液晶(メルク社製のZLI4792)を用い、ネマティック液晶ZLI4792に対してFLUORINERT(登録商標)FC−43は0wt%,10wt%,20wt%,30wt%,40wt%,50wt%,60wt%の割合で混合した以外は実施例1と同様にして実施例4の液晶電気光学装置を作製した。(図1)ネマティック液晶ZLI4792の物性は、屈折率の異方性の値Δn0.09程度、誘電率5.2である。
偏光顕微鏡を用いて、偏光板をクロスニコルにして液晶組成物の注入されたセルを挟んだ状態で、リード線に電圧を印可することにより、液晶の応答をオシロスコープを用いて観察した。任意波形発生器にて0V−10Vの矩形波、0.1Hzの周波数の電圧を印加した。液晶組成物の応答時間とネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−43の比率との関係を図6に示した。縦軸が液晶組成物の応答時間(ms)、横軸がネマティック液晶に添加したFLUORINERT(登録商標)FC−43の比率(wt%)である。この結果から、ネマティック液晶ZLI4792(比率0wt%の時、すなわち純粋なネマティック液晶ZLI4792)の応答速度に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−43を添加した液晶組成物の応答速度が速くなる傾向が確認出来た。
ネマティック液晶ZLI4792の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は97.6℃であり、FLUORINERT(登録商標)FC−43が添加された液晶組成物の等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は10wt%で97.5℃、20wt%で97.7℃、30wt%で97.3℃、40wt%で97.1℃、50wt%で97.4℃、60wt%で97.1℃であった。このことから、FLUORINERT(登録商標)FC−43の添加量が増えても等方相−ネマティック相の転移点(NI点)は変化しないことが確認出来た。
次に電圧保持率の測定を行った。電界効果型トランジスタを用いて、64μsec、10Vのパルスを30msec毎に液晶セルに印加し、そのときの液晶電気光学装置セルの電位の低下率を実効値から求め、電圧保持率とした。ネマティック液晶ZLI4792の電圧保持率98%に対し、FLUORINERT(登録商標)FC−43の添加量が増えても電圧保持率は98〜99%と特に変化は見られなかった。
本実施例では本発明をアクティブマトリクス電気光学装置に適用する場合に画素に設けられるTFTの作製方法について説明する。
まず図7(A)に示すように、基板500上に下地膜501を成膜する。基板500には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、ステンレス基板等を用いることができる。また、PET、PES、PENに代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を用いることも可能である。
下地膜501は基板500中に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が、半導体膜中に拡散し、半導体素子の特性に悪影響を及ぼすのを防ぐために設ける。よってアルカリ金属やアルカリ土類金属の半導体膜への拡散を抑えることができる窒化珪素、窒素を含む酸化珪素などの絶縁膜を用いて形成する。本実施例では、プラズマCVD法を用いて窒素を含む酸化珪素膜を10nm〜400nm(好ましくは50nm〜300nm)の膜厚になるように成膜する。
なお下地膜501は窒化珪素、窒素を含む酸化珪素、酸素を含む窒化珪素などの絶縁膜単層であっても、酸化珪素、窒化珪素、窒素を含む酸化珪素、酸素を含む窒化珪素などの絶縁膜を複数積層したものであっても良い。またガラス基板、ステンレス基板またはプラスチック基板のように、アルカリ金属やアルカリ土類金属が多少なりとも含まれている基板を用いる場合、不純物の拡散を防ぐという観点から下地膜を設けることは有効であるが、石英基板など不純物の拡散がさして問題とならない場合は、必ずしも設ける必要はない。
次に下地膜501上に半導体膜502を形成する。半導体膜502の膜厚は25nm〜100nm(好ましくは30nm〜60nm)とする。なお半導体膜502は、非晶質半導体であっても良いし、多結晶半導体であっても良い。また半導体はシリコン(Si)だけではなくシリコンゲルマニウム(SiGe)も用いることができる。シリコンゲルマニウムを用いる場合、ゲルマニウムの濃度は0.01〜4.5atomic%程度であることが好ましい。
次に図7(B)に示すように、半導体膜502に線状レーザ499を照射し、結晶化を行なう。レーザ結晶化を行なう場合、レーザ結晶化の前に、レーザに対する半導体膜502の耐性を高めるために、500℃、1時間の加熱処理を該半導体膜502に行ってもよい。
レーザ結晶化は、連続発振のレーザ、または擬似CW(Continuous−Wave)レーザとして、発振周波数が10MHz以上、好ましくは80MHz以上のパルス発振レーザを用いることができる。
具体的には、連続発振のレーザとして、Arレーザ、Krレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、ヘリウムカドミウムレーザなどが挙げられる。
また擬似CWレーザとして、発振周波数が10MHz以上、好ましくは80MHz以上のパルス発振させることができるのであれば、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザまたは金蒸気レーザのようなパルス発振レーザを用いることができる。
このようなパルス発振レーザは、発振周波数を増加させていくと、いずれは連続発振レーザと同等の効果を示すものである。
例えば連続発振が可能な固体レーザを用いる場合、第2高調波〜第4高調波のレーザ光を照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。代表的には、YAGレーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いるのが望ましい。例えば、連続発振のYAGレーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換して、半導体膜502に照射する。エネルギー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)とすれば良い。
なお、希ガスや窒素などの不活性ガスを含む雰囲気中でレーザ光を照射するようにしても良い。これにより、レーザ光照射による半導体表面の荒れを抑えることができ、界面準位密度のばらつきによって生じる閾値電圧のばらつきを抑えることができる。
上述した半導体膜502へのレーザ光の照射により、結晶性がより高められた結晶性半導体膜504が形成される。
次に、図7(C)に示すように結晶性半導体膜504を所望の形状に加工することで、島状半導体膜507〜509が形成される。
次に島状半導体膜にしきい値制御のための不純物を導入する。本実施例においてはジボラン(B)をドープすることによってボロン(B)を島状半導体膜中に導入する。
次に島状半導体膜507〜509を覆うように絶縁膜510を成膜する。絶縁膜510には、例えば酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)または窒素を含んだ酸化珪素(SiON)等を用いることができる。また成膜方法は、プラズマCVD法、スパッタ法などを用いることができる。
次に、絶縁膜510上に導電膜を成膜した後、導電膜を所望の形状に加工することで、ゲート電極570〜572を形成する。
ゲート電極570〜572は、導電膜を単層または2層以上積層させた構造を用いて形成する。導電膜を2層以上積層させている場合は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料、若しくは化合物材料を積層させてゲート電極570〜572を形成してもよい。また、リン(P)等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてゲート電極を形成してもよい。
本実施例では、ゲート電極570〜572は以下のようにして形成される。まず第1の導電膜511として、例えば窒化タンタル(TaN)膜を10〜50nm、例えば30nmの膜厚で形成する。そして第1の導電膜511上に第2の導電膜512として、例えばタングステン(W)膜を200〜400nm、例えば370nmの膜厚で形成し、第1の導電膜511及び第2の導電膜512の積層膜を形成する(図7(D))。
次に第2の導電膜512を異方性エッチングでエッチングし、上層ゲート電極560〜562を形成する(図8(A))。次いで第1の導電膜511を等方性エッチングでエッチングし、下層ゲート電極563〜565を形成する(図8(B))。以上よりゲート電極570〜572を形成する。
ゲート電極570〜572は、ゲート配線の一部として形成してもよいし、別にゲート配線を形成して、そのゲート配線にゲート電極570〜572を接続してもよい。
そして、ゲート電極570〜572や、あるいはレジストを成膜して所望の形状に加工したものをマスクとして用い、島状半導体膜507〜509それぞれに一導電性(n型またはp型の導電性)を付与する不純物を添加し、ソース領域、ドレイン領域、さらには低濃度不純物領域等を形成する。
まず、フォスフィン(PH)を用いて、リン(P)を、加速電圧を60〜120keV、ドーズ量を1×1013〜1×1015cm−2として島状半導体膜中に導入する。この不純物導入の際にnチャネル型TFT550及び552のチャネル形成領域522及び527が形成される。
またpチャネル型TFT551を作製するために、ジボラン(B)を印加電圧60〜100keV、例えば80keV、ドーズ量1×1013〜5×1015cm−2、例えば3×1015cm−2の条件で、島状半導体膜中にボロン(B)を導入する。これによりpチャネル型TFTのソース領域又はドレイン領域523、またこの不純物導入の際にチャネル形成領域524が形成される(図8(C))。
次に絶縁膜510を所望の形状に加工してゲート絶縁膜580〜582を形成する。
ゲート絶縁膜580〜582形成後、nチャネル型TFT550及び552となる島状半導体膜中に、フォスフィン(PH)を用いて、印加電圧40〜80keV、例えば50keV、ドーズ量1.0×1015〜2.5×1016cm−2、例えば3.0×1015cm−2で、リン(P)を導入する。これによりnチャネル型TFTの低濃度不純物領域521、526、及びソース領域又はドレイン領域520、525が形成される(図9(A))。
本実施例においては、nチャネル型TFT550及び552のソース領域又はドレイン領域520、525のそれぞれには、1×1019〜5×1021cm−3の濃度でリン(P)が含まれることとなる。またnチャネル型TFT550及び552の低濃度不純物領域521及び526のそれぞれには、1×1018〜5×1019cm−3の濃度でリン(P)が含まれる。さらに、pチャネル型TFT551のソース又はドレイン領域523には、1×1019〜5×1021cm−3の濃度でボロン(B)が含まれる。
次に島状半導体膜507〜509、ゲート電極570〜572を覆って、第1層間絶縁膜530を形成する(図9(B))。
第1層間絶縁膜530としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、シリコンを含む絶縁膜、例えば酸化珪素膜(SiO)、窒化珪素膜(SiN)、窒素を含む酸化珪素膜(SiON)、またはその積層膜で形成する。勿論、第1層間絶縁膜530は窒素を含む酸化珪素膜や窒化珪素膜、またはその積層膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
本実施例では、不純物を導入した後、窒素を含む酸化珪素膜(SiON膜)をプラズマCVD法により50nm形成し、レーザ照射又はRTA法によって不純物を活性化する。又は窒素を含む酸化珪素膜形成後、窒素雰囲気中550℃で4時間加熱して、不純物を活性化してもよい。
次にプラズマCVD法により窒化珪素膜(SiN膜)を50nm形成し、更に窒素を含む酸化珪素膜(SiON膜)を600nm形成する。この、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜及び窒素を含む酸化珪素膜の積層膜が第1層間絶縁膜530である。
次に全体を410℃で1時間加熱し、窒化珪素膜から水素を放出させることにより水素化を行う。
次に第1層間絶縁膜530を覆って、平坦化膜として機能する第2層間絶縁膜531を形成する。
第2層間絶縁膜531としては、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジストまたはベンゾシクロブテン)、シロキサン、及びそれらの積層構造を用いることができる。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いても良い。または、置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いても良い。有機材料として、ポジ型感光性有機樹脂又はネガ型感光性有機樹脂を用いることができる。
本実施例では、第2層間絶縁膜531としてシロキサンをスピンコート法で形成する。
第1層間絶縁膜530及び第2層間絶縁膜531をエッチングして、第1層間絶縁膜530及び第2層間絶縁膜531に、島状半導体膜507〜509に到達するコンタクトホールを形成する。
なお、第2層間絶縁膜531上に第3層間絶縁膜を形成し、第1層間絶縁膜〜第3層間絶縁膜にコンタクトホールを形成してもよい。第3の層間絶縁膜としては、水分や酸素などを他の絶縁膜と比較して透過させにくい膜を用いる。代表的には、スパッタ法またはCVD法により得られる窒化珪素膜、酸化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜(SiNO膜(組成比N>O)またはSiON膜(組成比N<O))、炭素を主成分とする薄膜(例えばDLC膜、CN膜)などを用いることができる。
第2層間絶縁膜531上にコンタクトホールを介して、第3の導電膜を形成し、第3の導電膜を所望の形状に加工して、電極又は配線540〜544を形成する。
本実施例として、第3の導電膜は金属膜を用いる。該金属膜は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)もしくはシリコン(Si)の元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いればよい。本実施例では、チタン膜(Ti)、窒化チタン膜(TiN)、シリコン−アルミニウム合金膜(Al−Si)、チタン膜(Ti)をそれぞれ60nm、40nm、300nm、100nmに積層したのち、所望の形状にエッチングして電極又は配線540〜544を形成する。
またこの電極又は配線540〜544を、ニッケル、コバルト、鉄のうち少なくとも1種の元素、及び炭素を含むアルミニウム合金膜で形成してもよい。このようなアルミニウム合金膜は、シリコンと接触してもシリコンとアルミニウムの相互拡散が防止できる。またこのようなアルミニウム合金膜は、透明導電膜、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜と接触しても酸化還元反応が起こらないため、両者を直接接触させることができる。さらにこのようなアルミ合金膜は、比抵抗が低く耐熱性にも優れているので、配線材料としては有用である。
また電極又は配線540〜544はそれぞれ、電極と配線を同時に形成してもよいし、電極と配線を別々に形成してそれらを接続させてもよい。
上記一連の工程によってnチャネル型TFT550及びpチャネル型TFT551を含むCMOS回路553、及びnチャネル型TFT552を含む半導体装置を形成することができる(図9(C))。なお本発明の半導体装置の作製方法は、島状半導体膜の形成以降の、上述した作製工程に限定されない。
本実施例では、本発明を用いて液晶電気光学装置(Liquid Crystal Display(LCD))を作製する例を示す。
本実施例で説明する電気光学装置の作製方法は画素TFTを含む画素部とその周辺に設けられる駆動回路部のTFTを同時に作製する方法である。但し、説明を簡単にするために、駆動回路に関しては基本単位であるCMOS回路を図示することとする。
まず実施例5に基づいて図9(C)における電極又は配線540〜544形成までを行う。なお、上記実施例と同じものは同じ符号で表す。
次に第2層間絶縁膜531及び電極又は配線540〜544上に第3層間絶縁膜610を形成する。なお第3層間絶縁膜610は、第2層間絶縁膜531と同様の材料を用いて形成することが可能である。
次いで、フォトマスクを用いてレジストマスクを形成し、第3層間絶縁膜610の一部をドライエッチングにより除去して開孔(コンタクトホールを形成)する。このコンタクトホール形成においては、エッチングガスとして四フッ化炭素(CF)、酸素(O)、ヘリウム(He)を、CF、O、Heをそれぞれ50sccm、50sccm、30sccmの流量で用いた。なお、コンタクトホールの底部は電極又は配線544に達している。
次いで、レジストマスクを除去した後、全面に第2の導電膜を成膜する。次いでフォトマスクを用いて、第2の導電膜を所望の形状に加工し、電極又は配線544に電気的に接続される画素電極623を形成する(図10)。本実施例では、反射型の液晶表示パネルを作製するので、スパッタ法によりAg(銀)、Au(金)、Cu(銅)、W(タングステン)、Al(アルミニウム)等の光反射性を有する金属材料を用いて形成すればよい。
また、透過型の液晶表示パネルを作製する場合は、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)などの透明導電膜を用い、画素電極623を形成する。
図12に画素TFTを含む画素部650の一部を拡大した上面図を示す。図12において、実線A−A’で切断した図が、図10の画素部の断面と対応しており、図10と対応する箇所には同じ符号を用いている。
図12に示すように、ゲート電極572はゲート配線630に接続されている。また電極543はソース配線と一体形成されている。
また、容量配線631が設けてあり、保持容量は、第1層間絶縁膜530を誘電体とし、画素電極623と、該画素電極と重なる容量配線631とで形成されている。
なお本実施例においては、画素電極623と容量配線631が重なる領域は、第2層間絶縁膜531及び第3層間絶縁膜610をエッチングし、保持容量は画素電極623,第1層間絶縁膜530及び容量配線631によって形成されている。しかし第2層間絶縁膜531及び第3層間絶縁膜610も誘電体として用いることが可能であれば、第2層間絶縁膜531及び第3層間絶縁膜610をエッチングしなくてもよい。その場合第1層間絶縁膜530及び第2層間絶縁膜531及び第3層間絶縁膜610が誘電体として機能する。もしくは第3層間絶縁膜610のみをエッチングして、第1層間絶縁膜530と第2層間絶縁膜531を誘電体として用いてもよい。
以上の工程により、基板500上にトップゲート型の画素TFT552、トップゲート型のnチャネル型TFT550及びpチャネル型TFT551からなるCMOS回路553および画素電極623が形成された液晶電気光学装置のTFT基板が完成する。本実施例では、トップゲート型TFTを形成したが、ボトムゲート型TFTを適宜用いることができる。
次いで、画素電極623を覆うように、配向膜624aを形成する。なお、配向膜624aは、液滴吐出法やスクリーン印刷法やオフセット印刷法を用いればよい。その後、配向膜624aの表面にラビング処理を行う。
そして、対向基板625には、着色層626a、遮光層(ブラックマトリクス)626b、及びオーバーコート層627からなるカラーフィルタを設け、さらに透明電極もしくは反射電極からなる対向電極628と、その上に配向膜624bを形成する(図11)。そして、閉パターンであるシール材600を液滴吐出法により画素TFTを含む画素部650と重なる領域を囲むように形成する(図13(A))。ここでは液晶を滴下するため、閉パターンのシール材600を描画する例を示すが、開口部を有するシールパターンを設け、基板500を貼りあわせた後に毛細管現象を用いて液晶を注入するディップ式(汲み上げ式)を用いてもよい。
次いで、気泡が入らないように減圧下で液晶組成物629の滴下を行い(図13(B))、両方の基板500及び625を貼り合わせる(図13(C))。閉ループのシールパターン内に液晶を1回若しくは複数回滴下する。液晶組成物としては、実施例1〜4に示したものを液晶組成物を用いればよい。液晶組成物629の配向モードとしては、液晶分子の配列が光の入射から射出に向かって90°ツイスト配向したTNモードを用いる。そして基板のラビング方向が直交するように貼り合わせる。
なお、一対の基板間隔は、球状のスペーサを散布したり、樹脂からなる柱状のスペーサを形成したり、シール材600にフィラーを含ませることによって維持すればよい。上記柱状のスペーサは、アクリル、ポリイミド、ポリイミドアミド、エポキシの少なくとも1つを主成分とする有機樹脂材料、もしくは酸化珪素、窒化珪素、窒素を含む酸化珪素のいずれか一種の材料、或いはこれらの積層膜からなる無機材料であることを特徴としている。
次いで、基板の分断を行う。多面取りの場合、それぞれのパネルを分断する。また、1面取りの場合、予めカットされている対向基板を貼り合わせることによって、分断工程を省略することもできる(図13(D))。
そして、異方性導電体層を介し、公知の技術を用いてFPC(Flexible Printed Circuit)を貼りつける。以上の工程で液晶電気光学装置が完成する。また、必要があれば光学フィルムを貼り付ける。透過型の液晶電気光学装置とする場合、偏光板は、TFT基板と対向基板の両方に貼り付ける。
以上の工程によって得られた液晶電気光学装置の上面図を図18(A)に示すとともに、他の液晶電気光学装置の上面図の例を図18(B)に示す。
図18(A)中、500はTFT基板、625は対向基板、650は画素部、600はシール材、801はFPCである。なお、液晶組成物を液滴吐出法により吐出させ、減圧下で一対の基板500及び625をシール材600で貼り合わせている。
図18(B)中、500はTFT基板、625は対向基板、802はソース信号線駆動回路部、803はゲート信号線駆動回路部、650は画素部、600aは第1シール材、801はFPCである。なお、液晶組成物を液滴吐出法により吐出させ、一対の基板500及び625を第1シール材600aおよび第2シール材600bで貼り合わせている。駆動回路部802及び803には液晶は不要であるため、画素部650のみに液晶を保持させており、第2シール材600bはパネル全体の補強のために設けられている。
以上示したように、本実施例では、本発明の液晶組成物を用い、結晶性半導体膜を有するTFTを用いて、液晶電気光学装置を作製することができる。これにより、作製時間、作製にかかるコストを削減することが可能になる。本実施例で作製される液晶電気光学装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。
なお、本実施例では、TFTをトップゲート型TFTとしたが、この構造に限定されるものではなく、適宜ボトムゲート型(逆スタガ型)TFTや、順スタガ型TFTを用いることが可能である。また、シングルゲート構造のTFTに限定されず、複数のチャネル形成領域を有するマルチゲート型TFT、例えばダブルゲート型TFTとしてもよい。
また、本実施例は、必要であれば上記実施の形態及び上記実施例のいかなる記載とも自由に組み合わせることが可能である。
本実施例では、液晶組成物を滴下する液滴吐出法を用いる例を示す。本実施例では、大面積基板1110を用い、パネル4枚取りの作製例を図14(A)〜図14(D)、図15(A)〜図15(B)、図16(A)〜図16(B)に示す。
図14(A)は、ディスペンサ(またはインクジェット)による液晶層形成の途中の断面図を示しており、シール材1112で囲まれた画素部1111を覆うように液晶組成物1114を液滴吐出装置1116のノズル1118から吐出、噴射、または滴下させている。液滴吐出装置1116は、図14(A)中の矢印方向に移動させる。なお、ここではノズル1118を移動させた例を示したが、ノズルを固定し、基板を移動させることによって液晶層を形成してもよい。
また、図14(B)には斜視図を示している。シール材1112で囲まれた領域のみに選択的に液晶組成物1114を吐出、噴射、または滴下させ、ノズル走査方向1113に合わせて滴下面1115が移動している様子を示している。
また、図14(A)の点線で囲まれた部分1119を拡大した断面図が図14(C)、図14(D)である。液晶組成物の粘性が高い場合は、連続的に吐出され、図14(C)のように繋がったまま付着される。一方、液晶組成物の粘性が低い場合には、間欠的に吐出され、図14(D)に示すように液滴が滴下される。
なお、図14(C)中、1120はトップゲート型TFT、1121は画素電極をそれぞれ指している。画素部1111は、マトリクス状に配置された画素電極と、該画素電極と接続されているスイッチング素子、ここではトップゲート型TFTと、保持容量とで構成されている。
なお本実施例ではトップゲート型TFTを用いたが、ボトムゲート型TFTを用いてもよい。
ここで、図15(A)〜図15(B)及び図16(A)〜図16(B)を用いて、パネル作製の流れを以下に説明する。
まず、絶縁表面に画素部1111が形成された第1基板1110を用意する。第1基板1110は、予め、配向膜の形成、ラビング処理、球状スペーサ散布、或いは柱状スペーサ形成、またはカラーフィルタの形成などを行っておく。次いで、図15(A)に示すように、不活性気体雰囲気または減圧下で第1基板1110上にディスペンサ装置またはインクジェット装置でシール材1112を所定の位置(画素部1111を囲むパターン)に形成する。半透明なシール材1112としてはフィラー(直径6μm〜24μm)を含み、且つ、粘度40〜400Pa・sのものを用いる。なお、後に接する液晶に溶解しない材料を選択することが好ましい。シール材1112としては、アクリル系光硬化樹脂やアクリル系熱硬化樹脂を用いればよい。また、簡単なシールパターンであるのでシール材1112は、印刷法で形成することもできる。
次いで、シール材1112に囲まれた領域に液晶組成物1114をインクジェット法により滴下する(図15(B))。液晶組成物1114としては、実施例1〜4に示したものを用いればよい。また、液晶組成物は温度を調節することによって粘度を設定することができるため、インクジェット法に適している。インクジェット法により無駄なく必要な量だけの液晶組成物1114をシール材1112に囲まれた領域に保持することができる。
次いで、画素部1111が設けられた第1基板1110と、対向電極や配向膜が設けられた第2基板1031とを気泡が入らないように減圧下で貼りあわせる。(図16(A))ここでは、貼りあわせると同時に紫外線照射や熱処理を行って、シール材1112を硬化させる。なお、紫外線照射に加えて、熱処理を行ってもよい。
また、図17(A)及び図17(B)に貼り合わせ時または貼り合わせ後に紫外線照射や熱処理が可能な貼り合わせ装置の例を示す。
図17(A)及び図17(B)中、1041は第1基板支持台、1042は第2基板支持台、1044は透光性の窓、1048は下側定盤、1049は紫外光の光源である。なお、図17(A)〜図17(B)において、図14(A)〜図14(D)、図15(A)〜図15(B)及び図16(A)〜図16(B)と対応する部分は同一の符号を用いている。
下側定盤1048は加熱ヒータが内蔵されており、シール材1112を硬化させる。また、第2基板支持台1042には透光性の窓1044が設けられており、光源1049からの紫外光などを通過させるようになっている。ここでは図示していないが窓1044を通して基板の位置アライメントを行う。また、対向基板となる第2基板1031は予め、所望のサイズに切断しておき、第2基板支持台1042に真空チャックなどで固定しておく。図17(A)は貼り合わせ前の状態を示している。
貼り合わせ時には、第1基板支持台1041と第2基板支持台1042とを下降させた後、圧力をかけて第1基板1110と第2基板1031を貼り合わせ、そのまま紫外光を照射することによって硬化させる。貼り合わせ後の状態を図17(B)に示す。
次いで、スクライバー装置、ブレイカー装置、ロールカッターなどの切断装置を用いて第1基板1110を切断する(図16(B))。こうして、1枚の基板から4つのパネルを作製することができる。そして、公知の技術を用いてFPCを貼りつける。
なお、第1基板1110、第2基板1031としてはガラス基板、またはプラスチック基板を用いることができる。
また、本実施例は、必要であれば上記実施の形態及び上記実施例のいかなる記載と自由に組み合わせることが可能である。
本発明が適用される液晶電気光学装置として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。それらの液晶電気光学装置の具体例を図19、図20、図21(A)〜図21(B)、図22(A)〜図22(B)、図23、図24(A)〜図24(E)に示す。
図19は表示パネル5001と、回路基板5011を組み合わせた液晶モジュールを示している。回路基板5011には、コントロール回路5012や信号分割回路5013などが形成されており、接続配線5014によって表示パネル5001と電気的に接続されている。
この表示パネル5001には、複数の画素が設けられた画素部5002と、走査線駆動回路5003、選択された画素にビデオ信号を供給する信号線駆動回路5004を備えている。なお液晶モジュールを作製する場合は上記実施の形態および上記実施例を用いて表示パネル5001を作製すればよい。また、走査線駆動回路5003や信号線駆動回路5004等制御用駆動回路部を、上記実施例により形成されたTFTを用いて作製することが可能である。
図19に示す液晶モジュールにより液晶テレビ受像機を完成させることができる。図20は、液晶テレビ受像機の主要な構成を示すブロック図である。チューナ5101は映像信号と音声信号を受信する。映像信号は、映像信号増幅回路5102と、そこから出力される信号を赤、緑、青の各色に対応した色信号に変換する映像信号処理回路5103と、その映像信号をドライバICの入力仕様に変換するためのコントロール回路5012により処理される。コントロール回路5012は、走査線側と信号線側にそれぞれ信号が出力する。デジタル駆動する場合には、信号線側に信号分割回路5013を設け、入力デジタル信号をm個に分割して供給する構成としても良い。
チューナ5101で受信した信号のうち、音声信号は音声信号増幅回路5105に送られ、その出力は音声信号処理回路5106を経てスピーカー5107に供給される。制御回路5108は受信局(受信周波数)や音量の制御情報を入力部5109から受け、チューナ5101や音声信号処理回路5106に信号を送出する。
図21(A)に示すように、液晶モジュールを筐体5201に組みこんで、テレビ受像機を完成させることができる。液晶モジュールにより、表示画面5202が形成される。また、スピーカー5203、操作スイッチ5204などが適宜備えられている。
また図21(B)に、ワイヤレスでディスプレイのみを持ち運び可能なテレビ受像器を示す。筐体5212にはバッテリー及び信号受信器が内蔵されており、そのバッテリーで表示部5213やスピーカー部5217を駆動させる。バッテリーは充電器5210で繰り返し充電が可能となっている。また、充電器5210は映像信号を送受信することが可能で、その映像信号をディスプレイの信号受信器に送信することができる。筐体5212は操作キー5216によって制御する。また、図21(B)に示す装置は、操作キー5216を操作することによって、筐体5212から充電器5210に信号を送ることも可能であるため映像音声双方向通信装置とも言える。また、操作キー5216を操作することによって、筐体5212から充電器5210に信号を送り、さらに充電器5210が送信できる信号を他の電子機器に受信させることによって、他の電子機器の通信制御も可能であり、汎用遠隔制御装置とも言える。本発明は表示部5213及び制御用回路部等に適用することができる。
本発明を図19、図20、図21(A)〜図21(B)に示すテレビ受像器に使用することにより、高速応答の表示部を有するテレビ受像器を作製することができる。
勿論、本発明はテレビ受像機に限定されず、パーソナルコンピュータのモニタをはじめ、鉄道の駅や空港などにおける情報表示盤や、街頭における広告表示盤など特に大面積の表示媒体として様々な用途に適用することができる。
図22(A)は表示パネル5301とプリント配線基板5302を組み合わせたモジュールを示している。表示パネル5301は、複数の画素が設けられた画素部5303と、第1の走査線駆動回路5304、第2の走査線駆動回路5305と、選択された画素にビデオ信号を供給する信号線駆動回路5306を備えている。
プリント配線基板5302には、コントローラ5307、中央処理装置(CPU)5308、メモリ5309、電源回路5310、音声処理回路5311及び送受信回路5312などが備えられている。プリント配線基板5302と表示パネル5301は、フレキシブル配線基板(FPC)5313により接続されている。プリント配線基板5302には、容量素子、バッファ回路などを設け、電源電圧や信号にノイズがのったり、信号の立ち上がりが鈍ったりすることを防ぐ構成としても良い。また、コントローラ5307、音声処理回路5311、メモリ5309、CPU5308、電源回路5310などは、COG(Chip On Glass)方式を用いて表示パネル5301に実装することもできる。COG方式により、プリント配線基板5302の規模を縮小することができる。
プリント配線基板5302に備えられたインターフェース(I/F)部5314を介して、各種制御信号の入出力が行われる。また、アンテナとの間の信号の送受信を行なうためのアンテナ用ポート5315が、プリント配線基板5302に設けられている。
図22(B)は、図22(A)に示したモジュールのブロック図を示す。このモジュールは、メモリ5309としてVRAM5316、DRAM5317、フラッシュメモリ5318などが含まれている。VRAM5316にはパネルに表示する画像のデータが、DRAM5317には画像データまたは音声データが、フラッシュメモリには各種プログラムが記憶されている。
電源回路5310は、表示パネル5301、コントローラ5307、CPU5308、音声処理回路5311、メモリ5309、送受信回路5312を動作させる電力を供給する。またパネルの仕様によっては、電源回路5310に電流源が備えられている場合もある。
CPU5308は、制御信号生成回路5320、デコーダ5321、レジスタ5322、演算回路5323、RAM5324、CPU5308用のインターフェース5319などを有している。インターフェース5319を介してCPU5308に入力された各種信号は、一旦レジスタ5322に保持された後、演算回路5323、デコーダ5321などに入力される。演算回路5323では、入力された信号に基づき演算を行ない、各種命令を送る場所を指定する。一方デコーダ5321に入力された信号はデコードされ、制御信号生成回路5320に入力される。制御信号生成回路5320は入力された信号に基づき、各種命令を含む信号を生成し、演算回路5323において指定された場所、具体的にはメモリ5309、送受信回路5312、音声処理回路5311、コントローラ5307などに送る。
メモリ5309、送受信回路5312、音声処理回路5311、コントローラ5307は、それぞれ受けた命令に従って動作する。以下その動作について簡単に説明する。
入力手段5325から入力された信号は、I/F部5314を介してプリント配線基板5302に実装されたCPU5308に送られる。制御信号生成回路5320は、ポインティングデバイスやキーボードなどの入力手段5325から送られてきた信号に従い、VRAM5316に格納してある画像データを所定のフォーマットに変換し、コントローラ5307に送付する。
コントローラ5307は、パネルの仕様に合わせてCPU5308から送られてきた画像データを含む信号にデータ処理を施し、表示パネル5301に供給する。またコントローラ5307は、電源回路5310から入力された電源電圧やCPU5308から入力された各種信号をもとに、Hsync信号、Vsync信号、クロック信号CLK、交流電圧(AC Cont)、切り替え信号L/Rを生成し、表示パネル5301に供給する。
送受信回路5312では、アンテナ5328において電波として送受信される信号が処理されており、具体的にはアイソレータ、バンドパスフィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、LPF(Low Pass Filter)、カプラ、バランなどの高周波回路を含んでいる。送受信回路5312において送受信される信号のうち音声情報を含む信号が、CPU5308からの命令に従って、音声処理回路5311に送られる。
CPU5308の命令に従って送られてきた音声情報を含む信号は、音声処理回路5311において音声信号に復調され、スピーカー5327に送られる。またマイク5326から送られてきた音声信号は、音声処理回路5311において変調され、CPU5308からの命令に従って、送受信回路5312に送られる。
コントローラ5307、CPU5308、電源回路5310、音声処理回路5311、メモリ5309を、本実施例のパッケージとして実装することができる。本実施例は、アイソレータ、バンドパスフィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、LPF(Low Pass Filter)、カプラ、バランなどの高周波回路以外であれば、どのような回路にも応用することができる。
図23は、図22(A)〜図22(B)に示すモジュールを含む携帯電話機の一態様を示している。表示パネル5301はハウジング5330に脱着自在に組み込まれる。ハウジング5330は表示パネル5301のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。表示パネル5301を固定したハウジング5330はプリント基板5331に嵌着されモジュールとして組み立てられる。
表示パネル5301はFPC5313を介してプリント基板5331に接続される。プリント基板5331には、スピーカー5332、マイクロフォン5333、送受信回路5334、CPU及びコントローラなどを含む信号処理回路5335が形成されている。このようなモジュールと、入力手段5336、バッテリー5337、アンテナ5340を組み合わせ、筐体5339に収納する。表示パネル5301の画素部は筐体5339に形成された開口窓から視認できように配置する。
本実施例に係る携帯電話機は、その機能や用途に応じてさまざまな態様に変容し得る。例えば、表示パネルを複数備えたり、筐体を適宜複数に分割して蝶番により開閉式とした構成としても、上記した作用効果を奏することができる。
本発明を図22(A)〜図22(B)、図23に示す携帯電話に使用することにより、高速応答の表示部を有する携帯電話を作製することができる。
図24(A)は液晶ディスプレイであり、筐体6001、支持台6002、表示部6003などによって構成されている。本発明は図19に示す液晶モジュール、図22(A)に示す表示パネルの構成を用いて、表示部6003に適用が可能である。
本発明を使用することにより、高速応答の表示部を有するディスプレイを作製することができる。
図24(B)はコンピュータであり、本体6101、筐体6102、表示部6103、キーボード6104、外部接続ポート6105、ポインティングマウス6106等を含む。本発明は図19に示す液晶モジュール、図22(A)に示す表示パネルの構成を用いて、表示部6103に適用することができる。
本発明を使用することにより、高速応答の表示部を有するコンピュータを作製することができる。
図24(C)は携帯可能なコンピュータであり、本体6201、表示部6202、スイッチ6203、操作キー6204、赤外線ポート6205等を含む。本発明は図19に示す液晶モジュール、図22(A)に示す表示パネルの構成を用いて、表示部6202に適用することができる。
本発明を使用することにより、高速応答の表示部を有するコンピュータを作製することができる。
図24(D)は携帯型のゲーム機であり、筐体6301、表示部6302、スピーカー部6303、操作キー6304、記録媒体挿入部6305等を含む。本発明は図19に示す液晶モジュール、図22(A)に示す表示パネルの構成を用いて、表示部6302に適用することができる。
本発明を使用することにより、高速応答の表示部を有するゲーム機を作製することができる。
図24(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体6401、筐体6402、表示部A6403、表示部B6404、記録媒体(DVD等)読込部6405、操作キー6406、スピーカー部6407等を含む。表示部A6403は主として画像情報を表示し、表示部B6404は主として文字情報を表示する。本発明は図19に示す液晶モジュール、図22(A)に示す表示パネルの構成を用いて、表示部A6403、表示部B6404及び制御用回路部等に適用することができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
本発明を使用することにより、高速応答の表示部を有する本画像再生装置を作製することができる。
これらの液晶電気光学装置に使われる表示装置は、大きさや強度、または使用目的に応じて、ガラス基板だけでなく耐熱性のプラスチック基板を用いることも可能である。それによってよりいっそうの軽量化を図ることができる。
なお、本実施例に示した例はごく一例であり、これらの用途に限定するものではないことを付記する。
また本実施例は、上記実施の形態及び上記実施例のいかなる記載とも自由に組み合せて実施することが可能である。
(A)柱状のスペーサを用いた本発明の液晶電気光学装置の概略図。(B)球状スペーサを用いた本発明の液晶電気光学装置の概略図。 (A)柱状のスペーサを用いた本発明の液晶電気光学装置の概略図。(B)球状スペーサを用いた本発明の液晶電気光学装置の概略図。 本発明の実施例1における液晶電気光学装置のフッ素を含む不活性液体添加量に対する応答時間特性を示す図。 本発明の実施例2における液晶電気光学装置のフッ素を含む不活性液体添加量に対する応答時間特性を示す図。 本発明の実施例3における液晶電気光学装置のフッ素を含む不活性液体添加量に対する応答時間特性を示す図。 本発明の実施例4における液晶電気光学装置のフッ素を含む不活性液体添加量に対する応答時間特性を示す図。 半導体装置の作製工程を示す図。 半導体装置の作製工程を示す図。 半導体装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶電気光学装置の1つの画素を示す図。 本発明の液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶滴下方法を用いた液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶滴下方法を用いた液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶滴下方法を用いた液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶滴下方法を用いた液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明の液晶電気光学装置の作製工程を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。 本発明が適用される電子機器の例を示す図。
符号の説明
101 基板
102 基板
103 透光性導電膜
104 配向膜
105 シール材
106 スペーサ
106a 柱状のスペーサ
106b 球状スペーサ
107 液晶組成物
201 アクティブマトリクス基板
202 対向基板
203 画素部
204 駆動回路
205a 柱状のスペーサ
205b 球状スペーサ
206 シール材
207 対向電極
208 配向膜
209 液晶組成物
499 線状レーザ
500 基板
501 下地膜
502 半導体膜
504 結晶性半導体膜
507 島状半導体膜
508 島状半導体膜
509 島状半導体膜
510 絶縁膜
511 第1の導電膜
512 第2の導電膜
520 ソース領域又はドレイン領域
521 低濃度不純物領域
522 チャネル形成領域
523 ソース領域又はドレイン領域
524 チャネル形成領域
525 ソース領域又はドレイン領域
526 低濃度不純物領域
527 チャネル形成領域
530 第1層間絶縁膜
531 第2層間絶縁膜
540 電極又は配線
541 電極又は配線
542 電極又は配線
543 電極又は配線
544 電極又は配線
550 nチャネル型TFT
551 pチャネル型TFT
552 nチャネル型TFT
553 CMOS回路
560 上層ゲート電極
561 上層ゲート電極
562 上層ゲート電極
563 下層ゲート電極
564 下層ゲート電極
565 下層ゲート電極
570 ゲート電極
571 ゲート電極
572 ゲート電極
580 ゲート絶縁膜
581 ゲート絶縁膜
582 ゲート絶縁膜
600 シール材
600a 第1シール材
600b 第2シール材
610 第3層間絶縁膜
623 画素電極
624a 配向膜
624b 配向膜
625 対向基板
626a 着色層
626b 遮光層
627 オーバーコート層
628 対向電極
629 液晶組成物
630 ゲート配線
631 容量配線
650 画素部
801 FPC
802 ソース信号線駆動回路部
803 ゲート信号線駆動回路部
1031 第2基板
1041 第1基板支持台
1042 第2基板支持台
1044 窓
1048 下側定盤
1049 光源
1110 第1基板
1111 画素部
1112 シール材
1113 ノズル走査方向
1114 液晶組成物
1115 滴下面
1116 液滴吐出装置
1118 ノズル
1119 点線で囲まれた部分
1120 トップゲート型TFT
1121 画素電極
5001 表示パネル
5002 画素部
5003 走査線駆動回路
5004 信号線駆動回路
5011 回路基板
5012 コントロール回路
5013 信号分割回路
5014 接続配線
5101 チューナ
5102 映像信号増幅回路
5103 映像信号処理回路
5105 音声信号増幅回路
5106 音声信号処理回路
5107 スピーカー
5108 制御回路
5109 入力部
5201 筐体
5202 表示画面
5203 スピーカー
5204 操作スイッチ
5210 充電器
5212 筐体
5213 表示部
5216 操作キー
5217 スピーカー部
5301 表示パネル
5302 プリント配線基板
5303 画素部
5304 走査線駆動回路
5305 走査線駆動回路
5306 信号線駆動回路
5307 コントローラ
5308 CPU
5309 メモリ
5310 電源回路
5311 音声処理回路
5312 送受信回路
5313 FPC
5314 I/F部
5315 アンテナ用ポート
5316 VRAM
5317 DRAM
5318 フラッシュメモリ
5320 制御信号生成回路
5321 デコーダ
5322 レジスタ
5323 演算回路
5324 RAM
5325 入力手段
5326 マイク
5327 スピーカー
5328 アンテナ
5330 ハウジング
5331 プリント基板
5332 スピーカー
5333 マイクロフォン
5334 送受信回路
5335 信号処理回路
5336 入力手段
5337 バッテリー
5339 筐体
5340 アンテナ
6001 筐体
6002 支持台
6003 表示部
6101 本体
6102 筐体
6103 表示部
6104 キーボード
6105 外部接続ポート
6106 ポインティングマウス
6201 本体
6202 表示部
6203 スイッチ
6204 操作キー
6205 赤外線ポート
6301 筐体
6302 表示部
6303 スピーカー部
6304 操作キー
6305 記録媒体挿入部
6401 本体
6402 筐体
6403 表示部A
6404 表示部B
6405 記録媒体読込部
6406 操作キー
6407 スピーカー部

Claims (8)

  1. ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有することを特徴とする液晶組成物。
  2. フッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の含有量が液晶組成物に対して10wt%以上、60wt%以下であることを特徴とする液晶組成物。
  3. ネマティック液晶とC16O、C18又はC14とを含有することを特徴とする液晶組成物。
  4. 16O、C18又はC14の含有量が液晶組成物に対して10wt%以上、60wt%以下であることを特徴とする液晶組成物。
  5. 透明電極を有する一対の基板間に、ネマティック液晶とフッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)とを含有した液晶組成物が狭持されていることを特徴とする液晶電気光学装置。
  6. 透明電極を有する一対の基板間に、フッ素を含む不活性液体(C、又はCO、但しm、nは自然数)の含有量が液晶組成物に対して10wt%以上、60wt%以下である液晶組成物が狭持されていることを特徴とする液晶電気光学装置。
  7. 透明電極を有する一対の基板間に、ネマティック液晶とC16O、C18又はC14とを含有する液晶組成物が狭持されていることを特徴とする液晶電気光学装置。
  8. 透明電極を有する一対の基板間に、C16O、C18又はC14の含有量が液晶組成物に対して10wt%以上、60wt%以下である液晶組成物が狭持されていることを特徴とする液晶電気光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61176686A (ja) * 1985-01-28 1986-08-08 フアウ・エー・ベー・ウエルク・フユール・フエルンゼーエレクトロニツク・イム・フアウ・エー・ベー・コムビナート・ミクロエレクトロニツク 液晶組成物の為の応答時間短縮性ドーピング剤
JPH04168422A (ja) * 1990-10-31 1992-06-16 Sharp Corp 液晶表示装置

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