JP2006159754A - 画像データ変換回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像のラスタ・カラム変換を行う画像データ変換回路において、記録ヘッドの印字制御時のドットカウント値の扱いが容易である画像データ変換回路を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 ラスタ画像データをカラムデータに変換する画像変換回路において、内部中間バッファのドットカウントを、領域分割して行うことによって、ブラックインクとカラーインクとの印字面積上のドットカウント領域を一致させる画像データ変換回路である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ラスタ方向に順次送られてきたデータについて、インクジェットプリンタの記録ヘッドの形式に合わせて、ラスタ・カラム変換を行う画像出力装置に関するものである。
インクジェットプリンタの記録ヘッドは、複数の記録素子が縦方向に並び、複数のラスタ画像を同時に出力する。内部のデータ処理において、複数のラスタデータをカラム毎に抽出し、記録ヘッドにデータを転送する。このラスタ・カラム変換回路において、入力されたデータ幅とラスタ数との積のレジスタを有する中間バッファが必要である。
ラスタ・カラム変換を行う場合、ラスタデータを蓄えるメモリと、ラスタデータを読み出し、一時退避するリードバッファと、データの配列方向を変換するレジスタと、リードバッファからデータをレジスタに転送し、変換後のデータをライトバッファに転送する手段と、ライトバッファのデータをメモリに書き戻す手段とを有する回路が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平8−282053号公報
入力ラスタデータバス幅64bit、出力カラムデータバス幅32bitのメモリに接続される画像変換回路は、64bitのラスタデータを32個格納する画像変換バッファを持ち、64×32=2048bitのレジスタを必要とする。
中間バッファ内に蓄えられるラスタデータから、カラム毎にデータを抽出するときに、カラムデータのbitが、同時に‘1’である数の合計を算出する。上記例の場合、カラムデータは、32bitであるので、カラムデータが‘1’である数は、0〜32個である。バッファ内に蓄えられるデータのカラム数は、64カラムであるので、カラムデータを抽出する毎に、カラムデータの合計値を足し込むと、その合計値は、0〜2048である。この合計値は、インクジェットプリンタの印字制御上必要になる値であり、実際に記録媒体に印刷される単位面積あたりの吐出インク滴の数が必要とされる。
ところで、1つの記録ヘッドに異なる解像度の記録素子列が搭載されている場合がある。高速印刷を行うために、文字印刷に使われるブラックインクの記録素子は、低解像度であり、カラーインクのみが、高解像度の記録素子を搭載している記録ヘッドの例を挙げる。ブラックインク記録素子の解像度を、600dpiとし、カラーインク記録素子の解像度を1200dpiとする。
このときに、上記画像変換回路内のバッファに、ブラックインクとカラーインクの同数のデータ(64bit×32ラスタ)を蓄えたときに、実際の印字上の面積は、ブラックインクが(64÷600)inch×(32÷600)inchに対して、カラーインクは(64÷1200)inch×(32÷1200)inchであり、ブラックインクは、同数のデータで、印字上はカラーインクの4倍の面積比になる。
よって、画像変換回路内バッファの‘1’の数の合計値(以下、「ドットカウント」と呼ぶ)は、ブラックインクとカラーインクとで、印字上の面積が異なるので、印字制御上使用しにくいという問題がある。
本発明は、画像のラスタ・カラム変換を行う画像データ変換回路において、記録ヘッドの印字制御時のドットカウント値の扱いが容易である画像データ変換回路を提供することを目的とするものである。
本発明は、ラスタ画像データをカラムデータに変換する画像変換回路において、内部中間バッファのドットカウントを、領域分割して行うことによって、ブラックインクとカラーインクとの印字面積上のドットカウント領域を一致させる画像データ変換回路である。
本発明によれば、画像のラスタ・カラム変換を行う画像データ変換回路において、カラムデータ毎のドットカウントを加算して格納するレジスタを分割することによって、バッファ内のドットカウントの領域を分けることができるので、解像度が異なるデータを扱うときも、実印字上は同じ面積のドットカウント値を得られ、したがって、記録ヘッドの印字制御時のドットカウント値の扱いが容易であるという効果を奏する。
つまり、本発明によれば、インクジェットプリンタの画像処理において、解像度が異なるヘッドに対して実印字で同じ面積になるように、データカウント領域を変更するので、記録ヘッドの印字制御時に参照されるデータカウント値を、制御が行いやすい形式に記録することができる。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である画像データ変換回路100を示すブロック図である。
画像データ変換回路100は、システムレジスタブロック1と、シーケンスコントロールブロック2と、DMAインタフェース部3と、シフトレジスタ部4と、ドットカウント部5と、DMAインタフェース部6とを有する。
システムレジスタブロック1は、回路の機能設定を行う。シーケンスコントロールブロック2は、回路内部の動作を指示する。DMAインタフェース部3は、メモリからデータを読み出す。
シフトレジスタ部4は、ラスタデータを一時的に蓄えてカラムデータを出力する。ドットカウント部5は、出力したカラムデータの‘1’の数の合計値を算出し、合計値を足し込む。DMAインタフェース部6は、出力したカラムデータとドットカウントデータとをメモリに書き込む。
図2は、実施例1におけるラスタ画像データを示す図である。
ラスタ画像データは、図2に示すように、ラスタの並び順に、データが送信され、画像幅に達したところで、次のラスタの先頭部分に折り返す構成である。図2に示すように、64bit幅のデータが、1、2、3‥の順で送信されたときに、1ラスタ3個のデータ×32ラスタのデータ1〜96を、一時的にメモリに蓄える。
図3は、実施例1において、一時保存メモリの記憶内容を示す図である。
一時保存メモリは、図3に示すように、画像データ変換回路100が、このラスタ画像データの読み出しを行うときに都合が良い順番に並べ替えて配置される様子を示す。
カラムデータは、ラスタ画像データの最上位ビットから順に取り出すので、受信データ幅で、複数ラスタが連続して読み出せる形式に配置されている。
具体的には、最初のラスタ1のデータが、一時保存メモリの0x000000番地に配置されたときに、ラスタ2のデータは、64bit=8byteの32番地分加算した0x000100番地に、配置され、ラスタ3のデータは、さらに32番地分加算した、0x000200番地に、配置される。
次のラスタの4のデータは、ラスタ1のデータの下のラスタデータであるので、1のデータのすぐ後の0x000008番地に配置され、ラスタ5のデータは、0x000108番地に配置され、ラスタ6のデータは、0x000208番地に配置される。
このように配置されたデータを、0x000000から0x0000F8番地まで連続して読み出すと、1、4、7‥‥91、94のデータが得られ、データ幅64bit×32個(32ラスタ)のデータの読み出しを行うことができる。このデータを、画像データ変換回路100内のバッファに格納し、カラム毎にデータを読み出す。
図4は、画像データ変換回路100内のバッファに格納されているデータを示す図である。
図4に示す画像データ変換回路100内のバッファに、上記ラスタデータがR0、R1‥‥R31の順に格納される。32個のラスタデータが格納された後に、ラスタデータR0、R1‥‥R31のそれぞれの64bit目のデータを、C63から抽出し、63bit目のデータを、C62から抽出し、同様に、C0としたものをC63から順に抽出する。C63のデータの32bit目は、ラスタデータR0の64bit目のデータであり、C63のデータの31bit目は、ラスタデータR1の64bit目のデータ、同様に、C63の2bit目は、ラスタデータR30の64bit目、C63の1bit目は、R31の64bit目のデータとして変換され、後段のメモリに書き込まれる。
図5は、画像データ変換回路100内のバッファの構造を示す図である。
各ラスタ画像を格納するレジスタは、ビットシフト構造を有し、カラム画像を抽出する毎に、上位ビット方向にビットシフトする。C63のカラムデータを抽出した後は、C62のデータが、C63のレジスタへシフトされるので、カラムデータ抽出は、C63のレジスタ読み出しとビットシフトとを繰り返すことによって、実現している。
図6は、実施例1において、カラムデータ抽出時に、C63の全bitを加算する構造を示す図である。
ここで、カラムデータ内の‘1’の数をカウント(ドットカウント)する。
カラムデータ毎のカウント値は、カラムデータ抽出毎に、領域単位のカウント値を格納するレジスタに加算される。カラムデータを全て抽出したときに、画像変換回路内部バッファの全データをドットカウントしたことになり、上記ドットカウントの値を、DMAインタフェースを通じて、メモリに書き込み、ドットカウントレジスタをリセットする。
上記のように、画像変換回路は、画像データのラスタ・カラム変換を行う際に、内部バッファに蓄えられているデータのドットカウントを行う機能を有する。
図7は、記録媒体上の同じ面積の領域に打ち込まれるインクドットの数を示す図である。
記録ヘッドの解像度が異なる場合に、単位面積あたりのドットの数が異なる。たとえば図7に示す例において、ブラックインクが600dpi、カラーインクが1200dpiの解像度の記録素子を搭載する記録ヘッドである場合、同一面積の実印字領域に、カラーインクのドットが、ブラックインクのドット数の4倍、存在している。
図8は、上記32ラスタ・64カラムの内部バッファに蓄えられているデータを、実際に印字した場合における面積を示す図である。
600dpiのブラックインクは、1200dpiのカラーインクに対して、同数のデータを印字すると、実印字で4倍の面積になることを示している。
そこで、内部バッファのデータのドットカウント値を、ヘッド解像度によらず、実印字上の面積と同一にするために、カウント値を合計する領域をコントロールする。
図9は、実施例2の動作説明図である。
図9に示すように、内部バッファに蓄えるラスタデータについて、ブラックインクデータは、カラーインクデータに対して、半分のラスタ数を格納している。このときに、ラスタデータのDMAビット幅は、画像変換処理の効率をあげるために、半分のビット幅にはしない。よって、1200dpiのカラーインクデータは、64bit×32ラスタのデータを格納することに対して、600dpiのブラックインクデータは、64bit×16ラスタのデータを格納する。
カラーインクデータは、カラムC63〜C0のドットカウント値をレジスタに蓄え、全てのカラムを抽出した後に、DMAによって、カウント値をメモリに書き込む。カウント値は、12bitであるので、カウント値のDMAのビット幅は、16bitで行う。
ブラックインクデータは、カラムデータを抽出しながら、ドットカウント値を加算する過程において、カラムC63〜C32を、領域1、カラムC31〜C0を領域2とし、C32までのドットカウント値を加算した時点で、カラムC31からは、別のレジスタに加算する。領域1、領域2のドットカウントデータを、それぞれ16bitレジスタに格納し、それらを連結して、32bitのDMAビット幅によって、同時に2つの領域のドットカウント値をメモリに書き込む。
ブラックインクデータの領域1、領域2のそれぞれの実印字上の面積は、カラーインクデータの領域の実印字上の面積と一致する。
100…画像データ変換回路、
1…システムレジスタブロック、
2…シーケンスコントロールブロック、
3…DMAインタフェース部、
4…シフトレジスタ部、
5…ドットカウント部、
6…DMAインタフェース部。
1…システムレジスタブロック、
2…シーケンスコントロールブロック、
3…DMAインタフェース部、
4…シフトレジスタ部、
5…ドットカウント部、
6…DMAインタフェース部。
Claims (7)
- 画像変換バッファ上のデータの合計値を計算する領域を、入力するデータの量に応じて、変化させることを特徴とする画像データ変換回路。
- 請求項1において、
画像変換バッファ内の領域の全てを、1つの領域のデータ数の合計値として計算することを特徴とする画像データ変換回路。 - 請求項1において、
画像変換バッファ内の領域を2つの領域に分け、データ数の合計値をそれぞれ計算することを特徴とする画像データ変換回路。 - 請求項1において、
画像変換バッファに格納したそれぞれのデータの最上位ビットを抽出し、縦横変換処理データとして出力することを特徴とする画像データ変換回路。 - 請求項1において、
画像変換バッファに格納したそれぞれのデータが、最上位ビット方向にシフトすることを特徴とした画像データ変換回路。 - 請求項1において、
画像変換バッファから抽出した所定の1つのデータの合計を算出し、その合計値を足し込むことによって、所定の領域のデータの合計値とすることを特徴とする画像データ変換回路。 - 請求項1において、
画像変換バッファから抽出したデータの合計値を足し込むときに、途中から加算先を変更することによって、データの合計を計算する領域を分けることを特徴とする画像データ変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356657A JP2006159754A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 画像データ変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356657A JP2006159754A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 画像データ変換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006159754A true JP2006159754A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36662273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004356657A Withdrawn JP2006159754A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 画像データ変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006159754A (ja) |
-
2004
- 2004-12-09 JP JP2004356657A patent/JP2006159754A/ja not_active Withdrawn
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Effective date: 20070402 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |