JP2006159401A - 切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンルームなどの狭いスペース、フロアの隅部などにおいて、片手だけの
簡易な動作でワイヤーハーネス(ケーブル)やカーペットの切断作業を確実かつ作業性良く行なうことができるような切断工具を提供する。
【解決手段】 平面視において、フック5を切断刃3の先端部βと重なり合うように配置すると共に、フック5の鉤爪状の先端部5aが切断刃3の刃付部2よりも突出するように配置し、切断刃3が一軸方向において最も後退した状態の下で、切断刃3の先端部βをフヅク5に平面視で重なり合う位置に配置することにより、切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとの間に切断対象物を挟持する空間Sを常に形成し、切断刃3が一軸方向(往復運動方向)において最も進出した状態の下で、切断刃3の先端部3aがフック5から外側に突出しないように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーブル状部材の切断や、カーペットなどのシート状部材の切断に適用可能な切断工具に関し、特に、廃自動車の解体時などにワイヤーハーネス(ケーブル)やカーペットなどを車両から分離する際に用いて好適な切断工具に関するものである。
廃自動車のリサイクルのための解体作業において、廃自動車からワイヤーハーネスを除去する際には、ワイヤーハーネスの数箇所を事前に切断し、この切断した複数のワイヤーハーネス分割部分を個々に引き抜く作業を行うのが最も効率が良い。また、エンジンを車体から分離する作業に当たっても、ワイヤーハーネスの事前切断を行うことが必要である。このようなワイヤーハーネスの除去のために、現在行なわれている主な切断方法として、特公平7−100255号、実用新案登録第3051738号、特開平9−10449号のような鋏、カッターナイフ、鎌などによる切断方法がある。
特公平7−100255号公報 実用新案登録第3051738号公報 特開平9−10449号公報
現在の自動車用ワイヤーハーネス(ケーブル)は、最大で直径が約40mmと太くなっており、上記のような方法では太いワイヤーハーネスの切断は困難である。また、上記のような従来の方法は、両手による作業を必要とするものもあり、作業者は両手がふさがった不安定な状態で、エンジンルームや車室内の隅部のようにスペースが狭い場所で、作業確認ができない状態での作業を強いられることになる。特に、鎌のように、切断のために切断工具を前後に動かす必要がある場合には、エンジンルーム内のような狭いスペースでは、鎌などの切断工具を自由に動かすことができず、使用困難である。
なお、ワイヤーハーネスやケーブルを切断することを用途としたケーブルカッターも多種類市販されているが、ワイヤーハーネスやケーブルの片側の端部がフリーな状態での使用を前提としているものが多く、廃自動車解体の場合のように両側が固定されているワイヤーハーネスやケーブルを途中箇所で切断する用途には向かない。また、自動車室内のフロアなどに配設されたワイヤーハーネスの除去作業を行うためには、フロア上に敷設されているカーペットを事前に除去する作業が必要となる。現在行なわれている主なカーペット除去方法として、ワイヤーハーネスと同様に、鋏,カッターナイフ,鎌などによる切断方法があるが、カーペットが厚い場合には、作業が困難となり、工数が多くかかる。さらに、刃先が損傷し易く、ランニングコストが高いなどの問題点がある。
本発明は、上述の如き実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、エンジンルームなどの狭いスペース、フロアの隅部などのように、両手作業ができず、良い作業姿勢をとることができない(すなわち、作業に力が入らない)、作業姿勢が安定しない場所においても、作業を楽に、力を要せず、片手だけの簡易な動作でワイヤーハーネスやケーブルの切断作業を確実かつ作業性良く行なうことができ、しかもワイヤーハーネスやケーブルの径が太い場合であっても、短い時間で切断が可能であり、さらに一種類の工具でカーペットなどの平物とワイヤーハーネスなどの紐状部材の切断が可能な切断工具を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、切断対象物を切断するための刃付部を有する切断刃と、前記切断刃の一端側の基端部を保持して一軸方向に往復運動させる往復駆動機構と、先端部が鉤爪状に形成されたフックとを備え、前記切断刃及びフックを含む平面に対して直交する方向からみた平面視において、前記フックを前記切断刃の他端側の先端部と重なり合うように配置すると共に、前記フックの鉤爪状の先端部が前記切断刃の刃付部よりも突出するように配置し、前記切断刃が前記一軸方向において最も後退した状態の下で、前記切断刃の往復運動方向である前記一軸方向における前記切断刃の先端部を前記フックに前記平面視で重なり合う位置に配置することにより、前記切断刃の刃付部と前記フックの先端部との間に切断対象物を挟持する空間を常に形成し、前記切断刃が前記一軸方向において最も進出した状態の下で、前記切断刃の先端部が前記フックから外側に突出しないように構成している。
また、本発明では、前記フックの鉤爪状の先端部を鋭角に形成することにより、前記フックの先端を鋭利な形状にしている。
また、本発明では、前記切断刃の往復運動方向である前記一軸方向と、前記フックの鉤爪状の先端部とのなす角度を40度〜45度に設定している。
また、本発明では、前記フックの鉤爪状の先端部の最先端に、前記切断刃から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部を設けるようにしている。
また、本発明では、前記フックに穴部を穿設し、前記穴部の内部に前記切断刃の先端部を前記一軸方向に沿う往復運動が可能な状態で挿入配置するようにしている。
また、本発明では、前記切断刃の刃付部とは反対側の切断刃の背面に対向するフック形状を、前記切断刃から遠ざかる方向に膨らんだ湾曲形状としている。
また、本発明では、前記フックの内周面のうち、前記切断刃の刃付部とは反対側の切断刃の背面に対向する内周面の断面を、前記切断刃から遠ざかるにつれて広がる断面くさび形状としている。
また、本発明では、前記切断刃の先端部と前記フックとが重なる部分において、前記フックの内側の外形線を前記切断刃の刃付部から前記切断刃の背面に行くにつれて前記切断刃の先端部の側に傾くように形成することにより、前記外形線を前記切断刃上を斜めに横断するように配置している。
また、本発明では、前記フックの内側の外形線を、前記切断刃の先端部と前記フックとが重なる範囲から前記フックの鉤爪状の先端部にかけて、直線状に形成している。
また、本発明では、前記切断刃の基端部の部分に、前記平面視で前記切断刃の基端部と重なり合う平面を備える切断刃保持部を設けている。
また、本発明では、前記切断刃保持部は、前記切断刃の刃付部から前記切断刃の背面に行くにつれて前記切断刃の先端部の側に傾く外形線を備え、前記外形線を前記切断刃上を斜めに横断するように配置している。
また、本発明では、前記切断刃の先端部を横断する前記フックの内側の外形線と、前記切断刃の基端部を横断する前記切断刃保持部の外形線とを略平行に配置している。
また、本発明では、前記切断刃保持部を前記フックに一体成形している。
また、本発明では、前記切断刃の先端部を横断する前記フックの内側の外形線と、前記切断刃の基端部を横断する前記切断刃保持部の外形線とを、前記切断刃の背面側の箇所で湾曲形状部を介して互いに連結し、前記湾曲形状部の断面をくさび形状としている。
また、本発明では、前記切断刃の往復運動の駆動源がエアー又は電気であるようにしている。
また、本発明では、前記切断刃及び前記フックを手持ち可能な工具本体部の先端箇所に設けるようにしている。
また、本発明では、前記切断刃が鋸状刃であるようにしている。
請求項1に記載の本発明は、切断対象物を切断するための刃付部を有する切断刃と、切断刃の一端側の基端部を保持して一軸方向に往復運動させる往復駆動機構と、先端部が鉤爪状に形成されたフックとを備え、切断刃及びフックを含む平面に対して直交する方向からみた平面視において、フックを切断刃の他端側の先端部と重なり合うように配置すると共に、フックの鉤爪状の先端部が切断刃の刃付部よりも突出するように配置し、切断刃が一軸方向において最も後退した状態の下で、切断刃の往復運動方向である一軸方向における切断刃の先端部をフックに平面視で重なり合う位置に配置することにより、切断刃の刃付部とフックの先端部との間に切断対象物を挟持する空間を常に形成するように構成したものであるから、フックで切断対象物を引っ掛けて、切断刃の刃付部とフックの先端部との間に常時形成される空間に切断対象物を導いて挟持状態にすることにより、切断時に切断対象物が切断刃の刃付部から逃げる方向に動くのを阻止することができ、フックに引っ掛けて引っ張るという単純な作業だけで、切断対象物を作業性良く(効率良く)簡単に切断することができる。また、切断刃が最も進出した状態でもフックの外側に突出しないように構成したことにより、他の部品などが込み入った狭い場所での使用においても、他の部品や切断刃(特に、切断刃の先端部)を破損することなく切断対象物の切断を行うことが可能である。
また、請求項2に記載の本発明は、フックの鉤爪状の先端部を鋭角に形成することにより、フックの先端を鋭利な形状にしたものであるから、他の部品が込み入った狭い場所や隅部(或いは、角部)に位置する切断対象物に対しても、この切断対象物にフックの鋭利な先端を引っ掛けて狭い場所や隅部から引き出して切断対象物を切断することができる。
また、自動車のフロアなどに敷設された状態のカーペットなどの平物にフックの鋭利な先端を突き刺してこのカーペットに切断刃の刃付部を近づけ、カーペットを適宜に切断することが可能である。
また、請求項3に記載の本発明は、切断刃の往復運動方向である一軸方向と、フックの鉤爪状の先端部とのなす角度を40度〜45度に設定するようにしたものであるから、このような角度設置により、ワイヤーハーネスなどのように円形断面で刃付部から逃げ易い形状を有する切断対象物をしっかり保持すること、すなわち、フックの鉤爪状の先端部と切断刃の刃付部との間に安定性良く挟持することが可能となる。
また、請求項4に記載の本発明は、フックの鉤爪状の先端部の最先端に、切断刃から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部を設けるようにしたものであるから、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、フックの最先端部を切断刃から遠ざかる方向に反った形状にすることにより、カーペットなどにフックを突き刺す時に、切断工具をカーペット面に対して垂直な方向に向くため、フックの最先端部(反り形状部)をカーペットに突き刺し易くなる。また、カーペット裏面に貼り付いているフェルト等に、フックの先端部が引っ掛かりにくくなり、作業性が悪くなるのも防止できる。さらに、フック先端と切断刃との距離が大きくとれるので、ワイヤーハーネスを拾い易くなる。また、フックの最先端部にのみ反り形状を設け、フックの切断刃に近い先端部の範囲は約45度の角度を保つことにより、ワイヤーハーネスの保持性を損なうことなく、カーペットへの突き刺さり易さを向上させることができる。
また、請求項5に記載の本発明は、フックに穴部を穿設し、穴部の内部に切断刃の先端部を一軸方向に沿う往復運動が可能な状態で挿入配置したものであるから、フックで切断刃の先端部を確実にカバーすることができる。そのため、切断刃が低剛性で左右に撓み易い部品の場合には、フックの穴部が切断刃のガイドとなり、切断刃の折損を防止することが可能となる。また、フックの穴部のガイド作用により切断刃の左右方向の動きを抑えることができるため、作業性の向上並びに切断刃の耐久性の向上を図ることが可能となる。
また、請求項6に記載の本発明は、切断刃の刃付部とは反対側の切断刃の背面に対向するフック形状を、切断刃から遠ざかる方向に膨らんだ湾曲形状としたものであるから、湾曲形状に形成されたフック部分(逃げ形状部)の存在により、切断刃で切断されて切断刃の後方に移動した切断対象物の切断済み部分がフックに当り、それ以上進まなくなるのを防ぐことができる。
また、請求項7に記載の本発明は、フックの内周面のうち、切断刃の刃付部とは反対側の切断刃の背面に対向する内周面の断面を、切断刃から遠ざかるにつれて広がる断面くさび形状としたものであるから、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、太いワイヤーハーネスなどを切断する場合には、切断刃にて切断された側の切断部が閉じて、互いに対向する切断面の間に切断刃が挟み込まれるのに伴って、切断刃の一軸方向の往復運動が阻害されるおそれがあるが、本発明の切断工具によれば、切断刃の背面に対向するフック部分に設けられた断面くさび形状部のガイド作用により、切断対象物の切断済み部分の切断面が広げられ、切断刃が挟み込まれるのを防止することができる。また、カーペットを切断する場合には、断面くさび形状部のガイド作用によりカーペットの切り口が広げられることとなるため、切断後のカーペットが切断刃に引っ掛かるのを防止することができる。
また、請求項8に記載の本発明は、切断刃の先端部とフックとが重なる部分において、フックの内側の外形線を切断刃の刃付部から切断刃の背面に行くにつれて切断刃の先端部の側に傾くように形成することにより、外形線を切断刃上を斜めに横断するように配置したものであるから、外形線が切断刃上を斜めに横断することにより、外形線が切断刃に対して直角に横断する場合に比べて、フックが切断刃を保持する面積を増やすことができ、切断刃が曲がるのを防止することができる。また、切断刃の刃付部から背面に行くにつれて切断刃の先端部の側に傾く方向に前記外形線を横断させるようにしているので、ワイヤーハーネスが切断刃の刃に向かう方向に導かれることとなり、ワイヤーハーネスに刃を効果的に当てることができ、これによりスムーズな切断が可能となる。
また、請求項9に記載の本発明は、フックの内側の外形線を、切断刃の先端部とフックとが重なる範囲からフックの鉤爪状の先端部にかけて、直線状に形成したものであるから、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、切断刃が往復運動されるのに伴ってワイヤーハーネスが前後に振られ易いが、フックの先端部から切断刃にかけて、連続した直線形状部を設けることにより、ワイヤーハーネスをこの直線形状部に押し当てるように導くことができるため、切断中においてもワイヤーハーネスを切断刃の刃に向かう方向に導くことができ、ワイヤーハーネスを最後までスムーズに切断することができる。
また、請求項10に記載の本発明は、切断刃の基端部に対応するフックの部分に、平面視で切断刃の基端部と重なり合う平面を備える切断刃保持部を設けたものであるから、切断刃の露出を最小限にすることができると共に、切断刃の保持部分を増やすことができるため、切断刃の曲がりを防止することができる。
また、請求項11に記載の本発明は、切断刃保持部は、切断刃の刃付部から切断刃の背面に行くにつれて切断刃の先端部の側に傾く外形線を備え、外形線を切断刃上を斜めに横断するように配置したものであるから、外形線が切断刃上を斜めに横断することにより、外形線が切断刃に対して直角に横断する場合に比べて、フックが切断刃を保持する面積を増やすことができ、切断刃が曲がるのを防止することができる。また、切断刃の刃付部から背面に行くにつれて切断刃の先端部の側に傾く方向に横断させるようにしているので、ワイヤーハーネスが切断刃の刃に向かう方向に導かれることとなり、ワイヤーハーネスに刃を効果的に当てることができ、スムーズな切断が可能となる。
また、請求項12に記載の本発明は、切断刃の先端部を横断するフックの内側の外形線と、切断刃の基端部を横断する切断刃保持部の外形線とを略平行に配置したものであるから、互いに略平行な外形線によりワイヤーハーネスをその両側から挟むようにして切断刃に導くことができ、ワイヤーハーネスの振れを防止し得て、スムーズに切断を行うことができる。すなわち、切断刃の基端部に対応するフックの部分に、フックの先端部から切断刃にかけて設けられた連続した直線形状部に対して略平行な外形線を有する切断刃保持部を設けることにより、ワイヤーハーネス切断時に、切断刃上を斜めに横断する面部(外形線)の両面でワイヤーハーネスを挟んで保持することが可能となり、切断時における切断刃の往復運動(前後移動)に伴うワイヤーハーネスの前後方向の振動(ブレ)を最小に抑えることができる。
また、請求項13に記載の本発明は、切断刃保持部をフックに一体成形したものであるから、部品点数並びに組付け工数の削減、及び、切断刃保持部の剛性の向上を図ることが可能となる。
また、請求項14に記載の本発明は、切断刃の先端部を横断するフックの内側の外形線と、切断刃の基端部を横断する切断刃保持部の外形線とを、切断刃の背面側の箇所で湾曲形状部を介して互いに連結し、湾曲形状部の断面をくさび形状としたものであるから、太いワイヤーハーネスを切断する場合に、先に切断された部分が互いに略平行な直線形状部の間を通ってフックの湾曲形状部に導かれ、ワイヤーハーネスの切り口がくさび形状に食い込むため、ワイヤーハーネスが切断刃の背面側に位置するフックの部分に引っ掛かることなく、最後までスムーズに切断することが可能である。
また、請求項15に記載の本発明は、切断刃の往復運動の駆動源がエアー又は電気であるようにしたものであるから、切断刃を往復する作業を要せず、作業者は切断対象物をフックに引っ掛けて引っ張り、往復運動の駆動スイッチを入れる作業のみで、切断対象物の切断を行うことができることとなるので、片手のみでの切断作業が可能となる。
また、請求項16に記載の本発明は、切断刃及びフックを手持ち可能な工具本体部の先端箇所に設けるようにしたものであるから、作業者が片手で工具本体部を把持して、切断対象物に対するフックの引っ掛け作業を容易に行うことが可能となる。
また、請求項17に記載の本発明は、切断刃が鋸状刃であるようにしたものであるから、カッターなどの鋸状ではない刃を使用した場合に比べて、鋸状刃を使用したほうが切断性の向上を図ることができ、鋸状刃による円滑かつ迅速な切断を行うことができる。また、刃が折れた場合の交換が容易で安価である。
以下、本発明の実施形態に係る切断工具について図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る切断工具1の基本構造を示している。この切断工具1は、図1に示すように、切断対象物(例えば、自動車用のワイヤーハーネスやケーブル、車室のフロア上に敷設されたカーペットなど)を切断するための刃付部2を有する切断刃3と、この切断刃3の一端側の基端部αを保持して一軸方向(図1において矢印Aで示す方向)に往復運動させる往復駆動機構Pを内部に収容してなる工具本体部4と、先端部5aが鉤爪状に形成されたフック5とを備えている。なお、本実施形態で用いられる切断刃3は、鋸状刃であるが、切断対象物を往復運動により切断できるものであればその他の種類の切断刃であってもよい。
上述の工具本体部4は、図1及び図2に示すように、手持ち可能な例えばほぼ円筒形状の把持部6を有しており、この把持部6に隣接する箇所の工具本体部4の先端箇所4aに挟着された一対のフック取付用のブラケット7,7をボルト締めすることにより、フック5が工具本体部4の先端箇所4aに取付けられている。なお、把持部6は、作業者が片手で把持可能な形状・大きさであるのが望ましい。そして、前記把持部6とは反対側の工具本体部4の先端箇所4aにおいて切断刃3の基端部αが前記往復駆動機構に連結され(図1参照)、その切断刃3が工具本体部4の先端箇所4aから工具本体部4の外側に突出配置されている。かくして、把持部6の一端部に配設された操作レバー8を回動操作するのに伴って往復駆動機構Pが作動され、これに応じて切断刃3が一軸方向(矢印A方向)に往復駆動されるように構成されている。
一方、工具本体部4に固着されるフック5は、既述の如く、先端部5aが鉤爪状に形成されており、この先端部5aの近傍箇所(切断刃3に対応する箇所)に前記一軸方向に沿って延びる断面矩形の穴部(貫通孔)9が穿設されている。そして、基端部αとは反対側の先端部であって工具本体部4から突出している切断刃3の先端部βが、フック5の穴部9の内部に往復運動が可能な状態で挿入配置されている。なお、前記穴部9の幅寸法は、切断刃3の板厚よりも僅かに広く設定されており、切断刃3の先端部βが前記穴部9内に左右の振れを生じないようにガイドされた状態(僅かなガタツキをもった摺接状態)で挿入配置されている。かくして、切断刃3及びフック5を含む平面に対して直交する方向(図1において紙面の垂直方向)からみた平面視において、フック5と切断刃3の先端部βとが互いに重なり合うように配置されている。そして、フック5の鉤爪状の先端部5aが切断刃3の刃付部2よりも突出するように配置されている。なお、切断刃3が前記一軸方向において最も進出した状態(図1において一点鎖線で示す位置にあるときの状態)の下で、切断刃3の先端部βがフック5から外側に突出しないように構成されている。
また、切断刃3が前記一軸方向において最も後退した状態(図1において実線で示す位置にあるときの状態)の下で、切断刃3の先端部βがフック5に前記平面視で重なり合う位置に配置されることにより、切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとの間に切断対象物を挟持する空間(切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとによって挟まれた挟持スペース)Sが、切断刃3が最も後退した位置にある状態の下でも常に形成されるように構成されている。さらに具体的に述べると、切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとが約45度の角度θ(図1及び図4参照)をもって互いに対向した状態で配置され、これらの間に切断対象物を挟み込んで保持するための空間Sが常に形成されるようになっている。すなわち、切断刃3が前記一軸方向において最も後退した状態の下で、切断刃3の先端部βがフック5の穴部9から抜き出ないように構成されている。また、切断刃3の往復運動方向である前記一軸方向(矢印A方向)と、フック5の鉤爪状の先端部5aとのなす角度θは、約45度に設定されている。また、フック5の鉤爪状の先端部5aの最先端に、切断刃3から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部Mが設けられている(図1参照)。さらに、上述のフック5は、その鉤爪状の先端部5aが鋭角に形成され、これによりフック5の最先端5bが鋭利な形状となされている。
さらに、図1及び図3に示すように、フック5の所定部分、すなわち、切断刃3の刃付部2とは反対側の切断刃3の背面10に対向するフック部分Rは、切断刃3から遠ざかる方向に膨らんだ湾曲形状となされている。すなわち、前記湾曲形状は、切断対象物が切断刃3にて切断されるのに伴って切断刃3の後方へ移動された切断対象物の切断済み部分が前記フック部分Rに当って、それ以上後方へ進まなくなるのを防ぐことができるような逃げ形状となされている。そして、フック5の内周面のうち、切断刃3の背面10に対向するフック部分Rの内周面5cの断面が、図3に明示するように、切断刃3から遠ざかるにつれて広がる断面くさび形状となされている。すなわち、フック部分Rの内周面5cの側に断面くさび形状部R'が形成されている。
一方、切断刃3を往復運動させるための往復駆動機構Pの駆動源は、特に限定されるものではなく、エアーや電気などを使用することができるが、本実施形態の切断工具1にあっては、その駆動源は、工具本体部4の外部から供給されるエアーである。なお、エアー駆動源は、工具本体部4に内蔵しても良い。本実施形態では、図1に示す切断工具1はエアーを駆動源として用いており、工具本体部4の後端(把持部6の一端)にはエアーホースヘの接続が可能なアタッチメント12が設けられている。アタッチメント12の構造は、エアーを駆動源として利用する市販の工具と同じ構造を適用して良い。市販されているエアー又は電動ノコ(レシプロ・ソー)をベースとして使用する場合には、コストダウン、信頼性向上、作業が楽、力が要らない、ランニングコストがかからない(切断刃の交換のみで済む)などのメリットがある。
このような構成の切断工具1を用いて自動車用のワイヤーハーネス13を切断する際の作業について説明すると、次の通りである。まず、図4に示すように、切断工具1の把持部6を片手で持ち、切断対象であるワイヤーハーネス13にフック5の先端部5aを引っ掛けて、フロアの隅部などに入り込んでいるワイヤーハーネス13を引きずり出す。そして、ワイヤーハーネス13を前記空間S(挟持スペース)に引き込み、切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとの間にワイヤーハーネス13を挟持状態で保持する。次いで、この状態の下で、操作レバー8を握って往復駆動機構Pを作動させることにより、切断刃3を一軸方向に往復運動(駆動)させる。このような状態の下で、切断工具1を図4において矢印Bで示す方向に引くように移動させることにより、前記空間S内においてワイヤーハーネス13を保持した状態の下で切断刃3の刃付部2に当接させてワイヤーハーネス13を切断する。
このように、本実施形態の切断工具1によれば、ワイヤーハーネス13をフック5の先端部5aで引っ掛けて引くだけの単純な作業により(実際には、ワイヤーハーネス13をフック5に引掛けると同時に切断を行う)、ワイヤーハーネス13を容易にかつ作業性良く切断することができる。この際、フック5で引っ張る力を作用させながら切断対象物であるワイヤーハーネス13を切断するようにしているので、ワイヤーハーネス13の切断部が押し広げられ、切断済みの断面に切断刃3が挟まれて往復運動が停止されてしまうような不具合を防止できる。さらに、ワイヤーハーネス挟持用の空間Sを常に形成している切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとのなす角度θを約45度に設定するようにしているので、ワイヤーハーネス切断持(切断刃3の作動時)のワーヤーハーネス13の保持が容易になると共に、ワーヤーハーネス13の保持を確実に行うことが可能となる。
なお、前記角度θを45度よりかなり大きい角度にした場合には、切断作業時にワイヤーハーネス13の保持が困難となる。また、本実施形態の切断工具1によれば、手でワイヤーハーネス13を押さえて保持する必要がなくなるため、片手のみでの簡易な切断作業が
可能になる。
また、切断対象物の挟持スペースとしての空間Sを常に確保するために、切断刃3の先端部βが最も後退した状態においてもフック5と平面視で重なり合うように切断刃3の先端部βをフック5の穴部9内に配置するようにしているので、切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとの間に切断対象物を挟持する空間Sを常に形成することができる。また、切断刃3が最も進出した状態でもフック5の外側に突出しないように構成したことにより、切断刃3の先端部βがフック5により完全にカバーされると共にフック5の穴部9内に支持されることとなる。そのため、狭いスペースでの切断作業において他の部品の損傷や切断刃3の折損を防止することができ、従って切断作業を円滑に支障なく行うことができる。
さらに、本実施形態の切断工具1によれば、切断刃3の背面10に対面する箇所のフック形状を、切断刃3から遠ざかる方向に膨らんだ湾曲形状(逃げ形状)にしているので、切断されて切断刃3の後方に移動したワイヤーハーネス13の切断済み部分がフック5に当って、それ以上進まなくなるような不具合を防ぐことができる。また、切断刃3の背面10に対向するフック部分Rの内周面5cの断面をくさび形状にしているので、直径が例えば約40mmの太いワイヤーハーネスなどを切断る場合に、たとえフック5の内周面5cにワイヤーハーネス13が到達してしまっても、図3において一点鎖線で示す如く、切断途中のワイヤーハーネス13の切り口(切断面)14を断面くさび形状のフック部分が押し広げることとなるので、切断刃3へのワイヤーハーネス13の干渉(ぶつかり)を防止することができる。
また、本実施形態の切断工具1を用いて自動車用のカーペット15を切断する場合には、図5に示すように、フック5の最先端5bをカーペット15の表面側からに突き刺してその先端部5aをカーペット15の裏面側に配置し、カーペット15をフロア(図示せず)から引き剥がす。なお、この場合、フック5の最先端部が既述の如く切断刃3から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部Mとなされているので、切断工具1をカーペット15の面に対して平行に持つと前記最先端部がカーペット15の面に対して垂直の方向に向き、フック5の最先端5bをカーペット15に突き刺す作業を容易に行うことができる。そして、カーペット15を前記空間S内に入れて切断刃3の刃付部2とフック5の先端部5aとの間で挟持した状態にすると共に、操作レバー8を操作することにより切断刃3を往復駆動させる。しかる後に、切断工具1を片手で引くように移動させることによりカーペット15を図5に示す如く切断する(なお、図5において、Kは切断箇所である)。
このように、本実施形態の切断工具1によれば、ワイヤーハーネス13の切断のみでなくカーペット15の切断にも用いることができ、フック5の先端部5aをカーペット15に突き刺してカーペット15をフロアから引き剥がすと同時に切断を行うことができる。
従って、カーペット15を切断した後に、フロア上のワイヤーハーネス13を切断するという一連の動作が、工具を替えることなく一種類の工具で対応可能となる。カーペット切断作業の場合も、ワイヤーハーネス切断作業の場合と同様に、切断刃3の先端部βの他部品への引っ掛かりがなく、作業性良くカーペット15の切断を行うことができる。なお、断面くさび形状のフック部分は、カーペット15などを切断する場合にも、切り口16を押し広げる作用をなし、切断刃3へのカーペット15の引っ掛かりを防止する効果を奏することができる。
また、図6は、本発明の第2の実施形態に係る切断工具20の基本構造を示しており、この切断工具20は、廃自動車の解体の最終工程で使用(ニブラ等で大部分のワイヤーハーネスが取られた後に残った細いワイヤーハーネスを回収するときに使用)するものである。また、図7は、本発明の第3の実施形態に係る切断工具30の基本構造を示しており、この切断工具30は、廃自動車の事前解体に使用されるものである。なお、図6及び図7において図1〜図5と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
まず、切断工具20,30では、切断刃3の先端部βとフック5とが重なる部分において、フック5の内側の外形線L1が切断刃3の刃付部2から切断刃3の背面10に行くにつれて切断刃3の先端部βの側に傾くように形成されており、これにより上述の外形線L1が切断刃3上を斜めに横断するように配置されている。そして、フック5の内側の外形線L1は、切断刃3の先端部βとフック5とが重なる範囲からフック5の鉤爪状の先端部5aにかけて直線状に形成されており、この部分が直線形状部(直線状に延びる面部)H1として設けられている。従って、ワイヤーハーネスを引っ掛けるフック5の直線部分が、切断刃3を横断する箇所まで延長された形状となされており、これにより、ワイヤーハーネスの切断を最後までスムーズに行ない得るようになっている。
また、切断刃3の基端部αに対応するフックの部分には、平面視で切断刃3の基端部αと重なり合う平面を備える略三角形状の切断刃保持部γが設けられている。なお、本例では、上述の略三角形状の切断刃保持部γはフック5に一体成形されているが、別体で設けても良い。このような切断刃保持部γ(三角形状部)を設けるようにしているのは、次のような理由からである。すなわち、切断作業時に、無理な使用(傾けた状態での使用や、こじった状態での使用等)をすると切断刃3が曲がり易いので、略三角形状の切断刃保持部γを設けて切断刃3の露出を最小限にして切断刃3の保持部分を多くし、これにより切断刃3の曲がりを防止するようにしているのである。
上述の切断刃保持部γには、切断刃3の刃付部2から切断刃3の背面10に行くにつれて切断刃の先端部の側に傾く外形線L2(直線状に延びる面部である直線形状部H2)が備えられ、この外形線L2が切断刃3上を斜めに横断するように配置されている。そして、切断刃3の先端部βを横断するフック5の内側の外形線L1(直線形状部H1)と、切断刃3の基端部αを横断する切断刃保持部γの外形線L2(直線形状部H2)とが略平行に配置されている。
また、切断刃3の先端部βを横断するフック5の内側の外形線L1と、切断刃3の基端部βを横断する切断刃保持部γの外形線L2とが、切断刃3の背面10側の箇所で湾曲形状部δを介して互いに連結されている。かくして、この湾曲形状部δと既述の直線形状部H1,H2とにより全体として略U字形状のワイヤーハーネス挿入用溝部が形成されており、これにより、切断刃3の曲がり防止、並びに、ワイヤーハーネス切断作業時におけるワイヤーハーネスのブレ防止が図られている。すなわち、ワイヤーハーネス切断作業時には、ワイヤーハーネスを直線形状部H1に押し当てるようにして切断を行う際に、切断刃3の往復運動によりワイヤーハーネスが前後に振られ易いが、上述の如く切断刃保持部γを設けることにより、前記直線形状部H1及び切断刃保持部γの直線形状部H2がワイヤーハーネスの前後の抑えとなるように構成されている。この場合、上述の直線形状部H1が直線の外形線L1であり、かつ、直線形状部H1が切断刃3を斜めに横断するように設定されているので、ワイヤーハーネスを最後までスムーズに切断することが可能である。
さらに、例えば約30mm程度の太さのワイヤーハーネスを切断対象として想定した図7に示す切断工具30にあっては、湾曲形状部δの断面がくさび形状となされており、この部分に断面くさび形状部R'が設けられている。このような断面くさび形状部R'を設けることにより、太いワイヤーハーネスでも切り口がこの断面くさび形状部R'に食い込み、引っ掛かることなく最後まで切断することが可能となる。一方、例えば約20mm程度の太さのワイヤーハーネスを切断対象として想定した図6に示す切断工具20(約20mm以下の太さのワイヤーハーネスを切断対象としていないもの)にあっては、湾曲形状部δの断面がくさび形状となされていない。
本実施形態の切断工具20,30にあっては、特別な誤操作防止装置なしに作業の円滑性及び容易性を両立させて解体作業に適応させる一方、把持部6を手で握るためのスペースを確保するために、把持部6の操作レバー8は必要最小限の大きさとなされている。一例を挙げると、フック取付用のブラケット7と操作レバー6との間の長さB(図6及び図7参照)は、約90〜100mm程度に設定されている。それより短いと、切断工具20,30を持った時に、手が操作レバー6に触れ、意図しない作動が起こるおそれがある。この種の工具には誤操作防止装置が必要であるが、作動するのにダブルアクションとなり、切断工具20,30を頻繁に使用する場合には、解体現場の作業員は、面倒がって誤操作防止装置をオフ状態に固定して使用することが多い。また、誤操作防止装置のオン状態を解除する際には両手が必要となり、狭い場所や、片手しか使えない体勢での作業では、予め作業前に誤操作防止装置を解除しての作業となるため、好ましくない状態の下での作業となる。操作レバー6を必要最小限の大きさとし、手で握れるだけのスペースを設けるようにした方が、単純な構造、軽量、安価となる。
なお、切断工具20,30は、把持部6を手前に引っ張ってワイヤハーネスの切断を行なう形式のものであるが、作業者が手に軍手を装着して把持部6を手前に引っ張る際に滑り易いので、把持部6には滑り防止用テープTが巻き付けられている。
また、既述のように切断工具20,30の使用目的を限定するようにしているので、その使用目的に応じて、直線形状部H1,H2間の間隔(略U字形状のワイヤーハーネス挿入用溝部の幅)が設定されている。一例を挙げると、廃自動車の解体の最終工程で使用される切断工具20における間隔W1(図6参照)は、細いワイヤーハーネスを想定して約20mmに設定され、廃自動車の事前解体に使用される切断工具30における間隔W2(図7参照)は、太いワイヤーハーネスの挿入し得(引き込み)得るように約30mmに設定されている。
さらに、切断刃3の刃付部2とフック5の直線形状部H1(外形線L1)とのなす角度は、既述のように切断工具20,30の使用目的を限定するようにしているので、切断工具20における角度θ1(図6参照)及び切断工具30における角度θ2(図7参照)はその使用目的に応じた角度に設定されている。一例を挙げると、廃自動車の解体の最終工程で使用される切断工具20における角度θ1(図6参照)は、細いワイヤーハーネスの抑えが良く利くように約40度に設定され、廃自動車の事前解体に使用される切断工具30における角度はθ2(図7参照)は、太いワイヤーハーネスの切断を良好に行ない得るように約45度に設定されている。
このような構成の切断工具20,30によれば、エンジンルーム等の狭いスペース、フロアの隅等のように、両手作業ができない、良い作業姿勢がとれない(作業に力が入らない)、作業姿勢が安定しない場所においても、作業が楽に、力を要せず、片手且つ簡易な動作でワイヤーハーネスやケーブルの切断作業を確実に行なうことができ、ワイヤーハーネスやケーブルの径が太い場合でも、短い時間で切断が可能な切断工具、さらに一種類の工具でカーペットなどの平物とワイヤーハーネスなどの紐状部材の切断が可能である。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態では、フック5に開けられた穴部9の内部に切断刃3の先端部βを収容配置するようにしているが、切断刃3をフック5の側面側に平行して配置して、切断刃3とフック5とが平面視において互いに重なり合うように配置しても良い。また、以上の説明では、主に自動車の電装に使用されるワイヤーハーネスやケーブル、自動車のフロア上に敷設されたカーペットを切断対象物の例に挙げて説明したが、切断刃3を切断対象物の切断に適した鋸状刃に交換することにより、パイプ材(樹脂、鉄やアルミなどの金属),ホース類,及びトリム類等の切断にも使用可能である。特に、断面くさび形状(フック5の内周面5c)の特徴により、例えばウォーターホースのような太いホース等の切断も可能である。また、既述の第2及び第3の実施形態に係る切断工具20,30において、既述の第1の実施形態に係る切断工具1の場合と同様に、フック5の先端部5aの最先端5bに、切断刃3から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部を設けるようにしてもよい。さらに、既述の第1及び第3の実施形態に係る切断工具1,30では角度θ,θ2を約45度に設定に設定し既述の第2の実施形態に係る切断工具20では角度θ1を約40度に設定しているが、それらの角度を40度〜45度の範囲で適宜に設定可能である。また、既述の第2及び第3の実施形態に係る切断工具20,30にあっては、切断刃保持部(三角形状部)γをフック5に一体成形するようにしたが、この切断刃保持部γをフック5とは別の部材にて構成するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る切断工具の基本構成を示す平面図である。 図1におけるX−X線拡大断面図である。 切断刃の背面に対向するフック部分の拡大断面図である。 図1の切断工具を用いてワイヤーハーネスを切断する状況を示す斜視図である。 図1の切断工具を用いてカーペットを切断する状況を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る切断工具の基本構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る切断工具の基本構成を示す平面図である。
符号の説明
1,20,30 切断工具
2 刃付部
3 切断刃
4 工具本体部
5 フック
5a 先端部
5b 最先端
5c 内周面
6 把持部
9 穴部(貫通孔)
10 背面
13 ワイヤーハーネス
14 切り口(切断面)
15 カーペット
16 切り口
1,L2 外形線
1,H2 直線形状部
M 反り形状部
S 空間(挟持スペース)
P 往復駆動機構
R フック部分
R' 断面くさび形状部
α 基端部
β 先端部
γ 切断刃保持部(三角形状部)
θ,θ1,θ2 角度

Claims (17)

  1. 切断対象物を切断するための刃付部を有する切断刃と、前記切断刃の一端側の基端部を保持して一軸方向に往復運動させる往復駆動機構と、先端部が鉤爪状に形成されたフックとを備える切断工具であって、
    前記切断刃及びフックを含む平面に対して直交する方向からみた平面視において、前記フックを前記切断刃の他端側の先端部と重なり合うように配置すると共に、前記フックの鉤爪状の先端部が前記切断刃の刃付部よりも突出するように配置し、
    前記切断刃が前記一軸方向において最も後退した状態の下で、前記切断刃の往復運動方向である前記一軸方向における前記切断刃の先端部を前記フックに前記平面視で重なり合う位置に配置することにより、前記切断刃の刃付部と前記フックの先端部との間に切断対象物を挟持する空間を常に形成し、
    前記切断刃が前記一軸方向において最も進出した状態の下で、前記切断刃の先端部が前記フックから外側に突出しないように構成したこと、
    を特徴とする切断工具。
  2. 前記フックの鉤爪状の先端部を鋭角に形成することにより、前記フックの先端を鋭利な形状にしたことを特徴とする請求項1に記載の切断工具。
  3. 前記切断刃の往復運動方向である前記一軸方向と、前記フックの鉤爪状の先端部とのなす角度を40度〜45度に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の切断工具。
  4. 前記フックの鉤爪状の先端部の最先端に、前記切断刃から遠ざかる方向に婉曲した反り形状部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の切断工具。
  5. 前記フックに穴部を穿設し、前記穴部の内部に前記切断刃の先端部を前記一軸方向に沿う往復運動が可能な状態で挿入配置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の切断工具。
  6. 前記切断刃の刃付部とは反対側の前記切断刃の背面に対向するフック形状を、前記切断刃から遠ざかる方向に膨らんだ湾曲形状としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の切断工具。
  7. 前記フックの内周面のうち、前記切断刃の刃付部とは反対側の前記切断刃の背面に対向する内周面の断面を、前記切断刃から遠ざかるにつれて広がる断面くさび形状としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の切断工具。
  8. 前記切断刃の先端部と前記フックとが重なる部分において、前記フックの内側の外形線を前記切断刃の刃付部から前記切断刃の背面に行くにつれて前記切断刃の先端部の側に傾くように形成することにより、前記外形線を前記切断刃上を斜めに横断するように配置したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の切断工具。
  9. 前記フックの内側の外形線を、前記切断刃の先端部と前記フックとが重なる範囲から前記フックの鉤爪状の先端部にかけて、直線状に形成したことを特徴とする請求項8に記載の切断工具。
  10. 前記切断刃の基端部の部分に、前記平面視で前記切断刃の基端部と重なり合う平面を備える切断刃保持部を設けたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の切断工具。
  11. 前記切断刃保持部は、前記切断刃の刃付部から前記切断刃の背面に行くにつれて前記切断刃の先端部の側に傾く外形線を備え、前記外形線を前記切断刃上を斜めに横断するように配置したことを特徴とする請求項10に記載の切断工具。
  12. 前記切断刃の先端部を横断する前記フックの内側の外形線と、前記切断刃の基端部を横断する前記切断刃保持部の外形線とを略平行に配置したことを特徴とする請求項11に記載の切断工具。
  13. 前記切断刃保持部を前記フックに一体成形したことを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の切断工具。
  14. 前記切断刃の先端部を横断する前記フックの内側の外形線と、前記切断刃の基端部を横断する前記切断刃保持部の外形線とを、前記切断刃の背面側の箇所で湾曲形状部を介して互いに連結し、前記湾曲形状部の断面をくさび形状としたことを特徴とする請求項13に記載の切断工具。
  15. 前記切断刃の往復運動の駆動源がエアー又は電気であることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の切断工具。
  16. 前記切断刃及び前記フックを手持ち可能な工具本体部の先端箇所に設けたことを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の切断工具。
  17. 前記切断刃が鋸状刃であることを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の切断工具。
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