JP2006159099A - 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム - Google Patents

乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006159099A
JP2006159099A JP2004354982A JP2004354982A JP2006159099A JP 2006159099 A JP2006159099 A JP 2006159099A JP 2004354982 A JP2004354982 A JP 2004354982A JP 2004354982 A JP2004354982 A JP 2004354982A JP 2006159099 A JP2006159099 A JP 2006159099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying tower
drying
tower
air
organic matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004354982A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinzo Ito
信三 伊藤
Makoto Koganei
真 小金井
Norio Ikuta
紀夫 生田
Masayuki Kimura
正幸 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Asahi Kogyosha Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Asahi Kogyosha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Asahi Kogyosha Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2004354982A priority Critical patent/JP2006159099A/ja
Publication of JP2006159099A publication Critical patent/JP2006159099A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】有機廃棄物の乾燥に要するエネルギーを省力化できる乾燥塔、及び乾燥方法並びにエネルギー効率の良い有機物処理システムを提供する。
【解決手段】有機物を投入するための投入口102と、有機物の落下する速度を減少させ、落下する有機物を粉砕するためのステンレス製グレーチング115と、有機物を排出するための排出口103と、塔内に導入される空気を加熱するための、多数の小孔を穿設したソーラーパネル101と、塔内に導入される空気を加熱するためのヒーター106と、排気ファン107やヒーター106を駆動するソーラーセル111と、を設けた乾燥塔100において、投入口102から投入された有機廃棄物は、下からの温風により乾燥し、グレーチング115のナイフエッジ116に衝突し、衝撃で粉砕しながら落下し、最下部に落下したときには、乾燥した細かい粉砕物となっている。また、この塔を乾式メタン発酵槽と併用することもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機廃棄物などの有機物を乾燥させるための乾燥塔及び乾燥方法並びに有機物処理システムに関する。
生ゴミや食品製造残渣などの食品廃棄物は、毎年食品メーカーが出す300万tに関しては、リサイクル率は48%と比較的高いが、スーパー、デパート、外食産業、ホテルなどが出す600万tに関しては、リサイクル率は1%に満たない。また、イネを中心とする籾殻は毎年約300万t発生している。こうした食品廃棄物などの有機廃棄物を、エネルギー的に効率よく再生利用できるシステムの開発がますます期待されるようになっている。
こうした中、食品廃棄物などの有機廃棄物は多量の水分を含有するため、固形燃料にしたり、焼却したりする際、あらかじめ十分乾燥させておくことは重要である。また、乾燥させることにより、有機廃棄物の容積や重量を大幅に減らすことができる。
従来の乾燥機では、ガスなどによって加熱した乾燥室に有機廃棄物を投入し、乾燥機の中で均一に乾燥させるために、乾燥室内で撹拌するか、あるいは室内を通過させることによって、有機廃棄物を乾燥させた(例えば、特許文献1参照。)。
このような乾燥機においては、乾燥室を加熱するために必要な熱や電力やガスなどのエネルギーや、ドラム回転式などによって撹拌したり、コンベアなどによって運搬したりするためのエネルギーなど、有機廃棄物を十分乾燥させるためには多量のエネルギーが必要となる。また、このような撹拌装置を持つ複雑なシステムでは、機械の定期的なメンテナンスも負担になっていた。そこで、有機廃棄物の乾燥に要するエネルギーを省力化できる乾燥塔が開発された(例えば、特許文献2)。
特開2001−4276号公報 特開2004−141834号公報
しかし、この乾燥塔においても、乾燥に用いる空気を加熱するためのエネルギーやファンなどを駆動する外部エネルギーが必要であった。
そこで、本発明は、太陽エネルギーを利用することにより、実質的に外部エネルギーを必要としない有機物を乾燥させるための乾燥塔を提供するためになされた。
本発明にかかる乾燥塔は、有機物を乾燥させるための乾燥塔であって、前記乾燥塔上部に開口し前記有機物を投入するための投入口と、多孔を有し前記有機物を通過させるための管体と、前記管体内に設けられ前記有機物の落下する速度を減少させるための抵抗体と、前記乾燥塔下部に開口し前記投入口から投入され管体内を通った前記有機物を排出するための排出口と、多数の小孔を穿設したソーラーパネルを備える外壁と、前記管体に隣接し、前記ソーラーパネルを通じて塔内に導入された空気を、下方から上方へ通過させるための通気路と、前記通気路を通過した空気を塔外に排出するための排気口と、を備える。
上記乾燥塔において、前記管体が乾燥塔内に複数設けられ、前記投入された有機物を前記複数の管体に分配するための分配手段を備えてもよい。前記抵抗体が上向きのナイフエッジを有する複数のグレーチングであってもよい。前記管体内部に、さらに多孔通気管を設けてもよい。前記排気口に、前記導入される空気を下方から上方へ誘導する排気ファンを備えてもよい。前記乾燥塔下部に、前記導入される空気を加熱するためのヒーターを備えてもよい。ソーラーセルをさらに備えてもよい。
上記いずれかの乾燥塔において、前記ソーラーパネルが、前記乾燥塔の前記外壁の少なくとも一部を形成してもよい。あるいは、前記ソーラーパネルと前記乾燥塔の前記外壁との間に吸引室を備え、前記外壁に、前記吸引室内の空気を前記乾燥塔内に導入するための吸気ファンを備えてもよい。この場合、前記ソーラーパネルの外側に透明な板を備え、前記ソーラーパネルと前記透明な板の間に吸気室を備えてもよい。
本発明にかかる乾燥方法は、前記いずれかの乾燥塔を用いて有機物を乾燥させるための乾燥方法であって、多孔壁を隔てて隣接する2つの空間を設け、一方の空間内で、空気を加熱してドラフト力を生じさせ、空気を下方から上方へ流通させるステップと、他方の空間内で、前記有機物を徐々に落下させるステップと、を含み、前記有機物の含有する水分を、前記多孔壁の孔を通して、前記有機物から前記流通させる空気に移行させる。
本発明にかかる有機物処理システムは、上記いずれかの乾燥塔とメタン発酵槽とを含み、前記メタン発酵槽において生じた発酵残渣を、前記乾燥塔において乾燥させる。
本発明によれば、太陽エネルギーを利用することにより、実質的に外部エネルギーを必要としない有機物を乾燥させるための乾燥塔を提供することができる。
以下、図を参照しながら、本発明にかかる実施例を詳細に説明する。
==ソーラーウォールを備えた乾燥塔==
図1Aは、本発明による乾燥塔の一実施態様の全体構成図である。塔の高さA、B、C、それぞれにおける断面からの矢視図を図2A、図2B、図2Cに示す。
本実施例の乾燥塔100は、例えば、コンクリート製であり、高さが10m、断面の一辺が1.8mの塔構造となっている。外壁のうち、少なくとも1面がソーラーパネルから形成されており、ソーラーウォール101と呼ばれる。特に、南側を向いた壁がソーラーウォール101であることが好ましい。本実施例では、図2に示すように、南面を含む3面がソーラーウォール101である乾燥塔100が描かれている。
ソーラーパネルは、アルミ板などの金属板でできており、太陽光を吸収しやすいように黒色であることが好ましい。ソーラーパネルには、約1.5mm程度の多数の小孔104が穿設されており、小孔104の個数が開口率が、例えば0.2〜0.7%となるように形成される。ソーラーパネルは、図2Bの拡大図に示すように、板全体に波形状に形成されることが好ましい。
上部天井面中央に、例えば、直径30cmの穴102を設け、乾燥処理する有機廃棄物の投入口102とする。下部側面に排出口103を設け、投入口102から投入した有機廃棄物を、塔内で乾燥し、排出口103から排出させる。必要に応じて、塔内に脱臭装置を設けることが望ましい。このような塔構造にすることにより、乾燥装置の設置面積を小さくすることができる。
また、塔下部側面にソーラーウォール101を通じて流入する空気を加熱し、ドラフト力を生じさせるためのヒーター106を設ける。塔上部天井面には、流入した空気を塔から排出させるための換気口108を設ける。換気口108内には、流入する空気を下方から上方へ誘導する排気ファン107及び風量調節ダンパー109を設ける。このようにして、ソーラーウォール101を通じて塔内に流入した空気が、換気口108を通って排気されるようにする。なお、このダンパー109を調節すると、上昇気流が生じなくなるため、この乾燥塔100を、別の用途、例えば好気性発酵を行う装置等に用いることもできる。
さらに、塔上部外側壁面にソーラーセル111を設ける。このソーラーセル111は排気ファン107及びヒーター106を駆動するためのエネルギーを産出する。
ソーラーウォール101に太陽光が当たると、ソーラーウォール101は太陽熱を吸収し、加熱される。一方、換気口108に設けられた排気ファン107により、ソーラーウォール101を通じて、塔外から塔内へと空気の流入が起きる。流入する空気は、ソーラーウォール101に開けられた多数の小孔104を通過する時、ソーラーウォール101の熱を奪い、加熱される。こうして加熱された空気が塔内に流入し、塔内の温度が上昇する。
ソーラーウォール101を通る時に熱せられた空気は、塔内で上昇するが、下部にあるヒーター106で空気を加熱すると、さらに強い上昇気流によるドラフト力が生じ、排気口108を通って自然換気がなされる。また、ヒーター106は、例えば温水式にしておくと、発酵装置の稼働等によって生じた廃熱によって加温された温水を用いることができ、エネルギーの有効利用を図ることができるが、ソーラーセル111によるエネルギーを用いるのがより好ましい。
一方、ステンレス製の多孔パネル110を用いて、例えば、長さ9.3m、横断面が一辺60センチの正方形である多孔管112を作製する。下端部60cmはホッパー部114にし、下端に行くほど先細りになるようにする。この多孔管112内に、抵抗体として、例えば、上端から60cm間隔をあけて始め、45cmごとにステンレス製のグレーチング115を19枚設ける。このグレーチング115は、図1Bで示すように、並行に走る多数の上向きの刃からできており、例えば刃の高さ5cm、厚さ0.5cmのナイフエッジ116を、廃棄物の種類により適当な間隔をおいて有するというような構造にする。また、このグレーチング115の中央に直径10cmの穴を開け、直径10cm長さ9.3mの多孔通気管118を縦方向に貫通させる。この多孔管112を4つ作製し、乾燥塔100内に、壁から20cmの距離を空け、お互いに20cmの等間隔で取り付ける。ここで、この多孔通気管118、多孔管112と塔内壁との空間、及び多孔管112間の空間を、通気路として設けることによって、塔内の換気を容易にする。
さらに、有機廃棄物を多孔管112に分配するための分配手段として、例えば、底面の一辺が60cm、高さが30cmの分配用四角錐120を、多孔管112の上部に設置する。図2Aに示すように、四角錐120の側面の辺がちょうど多孔管112間の空間に沿うように、四角錐120を配置することにより、また、四角錐120の材料をステンレス製にしたり、その表面を滑面加工したりすることにより、投入された有機廃棄物がうまく4つの多孔管112に入っていくようにする。
塔内最下部には、各多孔管112の下にベルトコンベア(図示せず)を設け、落下した乾燥有機廃棄物を排出口103から自動的に運搬するようにする。ベルトコンベアの駆動エネルギーもソーラーセル111によって供給されてもよい。
==ソーラーウォールユニットを備えた乾燥塔==
別態様として、ソーラーウォールユニットを備えた乾燥塔を以下に記述する。図3Aに、本実施の形態に従ってソーラーウォールユニットを乾燥塔100の外壁に取り付けた全体構成図を示す。塔の高さA、B、C、それぞれにおける断面からの矢視図を図4A、図4B、図4Cに示す。
この乾燥塔100は、基本構成は上記「ソーラーウォールを備えた乾燥塔」と同様であり、ソーラーウォールの代わりに、ソーラーウォールユニットを備える。以下、ソーラーウォールユニットについて、詳細に述べる。
ソーラーウォールユニットとは、ソーラーパネル201と乾燥塔100との間に吸引室200を備え、塔外壁に、吸引室200内の空気を前記乾燥塔内に導入するための吸気ファン203を備えたユニットである。例えば、表面にソーラーパネル201を取り付けたケーシングを塔外壁に垂直に取り付け、そのケーシングの裏面上部に吸い込みダクトを接続し、そのダクトを塔外壁に形成した穴に挿通し、その吸い込みダクトに吸気ファン203を接続することにより、このユニットを構築できる。吸気ファン203の高さは塔外壁のどこでも良いが、効率を考えると下部が好ましく、特にヒーター106のすぐ上方が好ましい。また、吸気ファン203は、任意の高さに複数個設置しても構わない。
図3Aに示すように、ソーラーパネル201の加熱効率を上げるため、さらに外側に、透明な板としてガラス板202をソーラーパネル201と平行に取り付けることにより、ソーラーパネル201とガラス板202の間に吸気室204を設けてもよい。また、吸気ファン203などを駆動するソーラーセル111が備えられていてもよい。さらに、このユニットは、複数のソーラーパネル201または複数のガラス板202を備えていてもよい。このようなソーラーウォールユニットを乾燥塔100外壁に取り付ける際、より太陽光を吸収できるように、乾燥塔100の南側外壁に取り付けるのが好ましい。
ソーラーウォールユニットのガラス板202を通してソーラーパネル201に太陽光が当たると、ソーラーパネル201は太陽熱を吸収し、加熱される。この場合、ガラス板202等の透明な板があることにより、さらに効率よくソーラーパネル201は加熱される。この透明な板の材質は特に限定されず、樹脂などでも構わないが、ガラスが好ましい。一方、塔外壁に設けられた吸気ファン203により、ソーラーパネル201を通じて、塔外からガラス板下部を抜けて吸気室204、吸引室200を通り、塔内へと空気の流入が起きる。流入する空気は、ソーラーパネル201に開けられた多数の小孔104を通過する時、ソーラーパネル201の熱を奪い、加熱される。こうして加熱された空気が塔内に流入し、塔内の温度が上昇する。
ソーラーパネル201を通る時に熱せられた空気は、塔内で上昇するが、下部にあるヒーター106で空気を加熱すると、さらに強い上昇気流によるドラフト力が生じ、排気口108を通って自然換気がなされる。また、ヒーター106は、例えば温水式にしておくと、発酵装置の稼働等によって生じた廃熱によって加温された温水を用いることができ、エネルギーの有効利用を図ることができるが、ソーラーウォールユニットに付属したソーラーセル111によるエネルギーを用いてもよい。
==有機廃棄物の乾燥方法==
以上のような構造を有する乾燥塔100において、有機廃棄物を乾燥する具体的な処理方法について説明する。
有機廃棄物を投入口102から投入すると、投入された有機廃棄物は、分配用四角錐120の上を滑り落ちるようにして、各多孔管112に平均的に分配される。各多孔管112に入った有機廃棄物は、落下途中、各ステンレス製グレーチング115でナイフエッジ116に衝突し、落下速度が減じられつつ、一部は衝撃で粉砕されて直ちに落下するが、他の一部は自重によりナイフエッジ116によって切り裂かれながら落下する。こうして、投入された有機廃棄物は、全体として、徐々に落下してゆく。湿度が高い有機廃棄物がステンレス製グレーチング115に粘着しても、乾燥した後、再びナイフエッジ116の隙間から落下する。また、有機廃棄物が各ステンレス製グレーチング115に堆積しても、ある程度堆積すると、自重のためナイフエッジ116によって粉砕され、再び落下する。このように、投入された有機廃棄物が粉砕しながら徐々に落下する間に、有機廃棄物の水分は、多孔通気管118や多孔管112の孔を通じて、通気路を上昇する乾燥した空気に移動する。このように、有機廃棄物は、徐々に落下しながら乾燥し、最下部に設けられたベルトコンベアに落下したときには、乾燥した細かい粉砕物となっている。乾燥有機廃棄物は、ベルトコンベアにより、自動的に排出口103から塔外に運搬される。
このように、有機廃棄物が落下しながら乾燥する機構のため、塔内部には撹拌装置などの複雑な装置や設備を必要とせず、塔内外のメンテナンスは容易である。また、塔内の空気の加熱は太陽熱を利用して行われ、その他、排気ファン107,ヒーター106などの駆動もソーラーセル111によって行われるため、全体として、外部エネルギーの供給は全く必要ない。
==有機物乾燥システム==
図5に、この乾燥塔を用いた具体的な有機物乾燥システムの一例を示す。
本実施の形態による有機物乾燥システムは、異物分別装置302、破砕装置304、混合装置318、乾燥塔320,残渣処理装置322から成る。まず、異物分別装置302によって、収集された生ゴミなどの有機廃棄物に混入しているフォーク・スプーン・箸などの異物を除去し、ほとんど有機物だけからなる廃棄物にする。この有機廃棄物を、破砕装置304によって、後の処理に利用できる程度の適当な大きさに破砕する。破砕された高含水率の有機廃棄物を、今度は混合装置318に投入し、低含水率の有機廃棄物乾燥残渣と適当な割合で混合することによって、含水率を下げ、通気性を高めたものにする。次に、混合物を乾燥塔320で乾燥させ、生じた乾燥残渣を残渣処理装置322に送る。
例えば、一日あたり、含水率80%の有機廃棄物900kgを、異物分別装置302から破砕装置304を通して混合装置318に送り、300kgの含水率20%の有機廃棄物乾燥残渣と混合すると、含水率が65%の有機廃棄物1200kgになる。この混合物を乾燥塔320によって乾燥させ、含水率20%にすると、525kgに減量する。そのうち300kgは、初めの有機廃棄物の含水率を低下するために利用し、残りの225kgは、残渣処理装置322で処理する。このように、一日あたり、900kgの有機廃棄物を乾燥させると、処理しなければならない最終残渣として含水率20%の有機廃棄物225kgに減量できるのである。
==乾式メタン発酵槽と乾燥塔を組み合わせたシステム==
図6に、乾式メタン発酵槽と本発明の乾燥塔を組み合わせたシステムの一例を示す。
本実施の形態による乾式メタン発酵システムは、異物分別装置302、破砕装置304、混合装置A306、乾式メタン発酵槽308、脱硫装置310、メタンガス貯蔵装置312、残渣処理装置322、コ・ジェネレーションシステム316、混合装置B318、及び乾燥塔320からなる。
まず、異物分別装置302によって、収集された生ゴミなどから、メタン発酵で処理できないプラスチックなどの異物を除去し、ほとんど有機物だけから成る廃棄物にする。この有機廃棄物を、破砕装置304によって、後の処理に適当な大きさに破砕する。次に、混合装置A306を用いて、粉砕された有機廃棄物を、含水率調整材や嫌気性細菌の種菌として、それぞれ、発酵・乾燥済みの乾燥残渣や発酵済みの発酵残渣と混合し、乾式メタン発酵槽308に投入し、メタン発酵により有機廃棄物を発酵させる。発生したメタンガスを集気し、ブロア等で増圧して脱硫装置310を用いて硫化水素を除去し、メタンガス貯蔵装置312に貯蔵する。あるいは、集気したメタンガスを、脱硫せずにメタンガス貯蔵装置312に貯蔵してもよいが、その場合でも、メタンガスを利用する前に、ブロア等による増圧及び脱硫装置310による硫化水素除去を行う。
メタン発酵槽308から排出される発酵残渣は、乾燥減容のため乾燥塔320に投入されるが、その際、含水率調整のため、既に乾燥済みの乾燥残渣と混合装置B318内で混合した後、乾燥塔320に投入する。乾燥済みの乾燥残渣の大部分は残渣処理装置322に送られ、堆肥化され再利用されたり、乾留され炭化物として処理されたりする。
一方、メタン発酵により生成され、貯蔵されたメタンガスは、コ・ジェネレーションシステム316に供給され、電力エネルギーや熱エネルギーとして利用される。この熱エネルギーの一部は、メタン発酵槽308や乾燥塔320の加温に利用することもできる。
このシステムの場合、メタン発酵槽308と乾燥塔320を一体型にして建設することもでき、その場合建設コストの低減も期待できる。
Aは本発明の一実施形態によるソーラーウォールを備えた乾燥塔の全体図である。BはAの乾燥塔のグレーチングの拡大断面図である。矢印は、空気の流れを示す。 本発明の一実施形態による乾燥塔内部の断面図である。A、B、C、は、それぞれ、図1のA、B、Cの位置における断面図を示す。矢印は、空気の流れを示す。 Aは本発明の一実施形態によるソーラーウォールユニットを備えた乾燥塔の全体図である。BはAの乾燥塔のグレーチングの拡大断面図である。 本発明の一実施形態による乾燥塔内部の断面図である。A、B、C、は、それぞれ、図3のA、B、Cの位置における断面図を示す。 本発明の一実施形態による乾燥塔システムの全体構成図である。 本発明の一実施形態による乾式メタン発酵槽と乾燥塔を組み合わせたシステムの全体構成図である。
符号の説明
100 乾燥塔 101 ソーラーウォール
102 投入口 103 排出口
106 ヒーター 107 排気ファン
108 換気口 109 風量調節ダンパー
111 ソーラーセル 112 多孔管
115 グレーチング 118 多孔通気管
120 分配用四角錐 200 吸引室
201 ソーラーパネル 202 ガラス板
203 吸気ファン 204 吸気室

Claims (12)

  1. 有機物を乾燥させるための乾燥塔であって、
    前記乾燥塔上部に開口し前記有機物を投入するための投入口と、
    多孔を有し前記有機物を通過させるための管体と、
    前記管体内に設けられ前記有機物の落下する速度を減少させるための抵抗体と、
    前記乾燥塔下部に開口し前記投入口から投入され前記管体内を通った前記有機物を排出するための排出口と、
    多数の小孔を穿設したソーラーパネルを備える外壁と、
    前記管体に隣接し、前記ソーラーパネルを通じて塔内に導入された空気を、下方から上方へ通過させるための通気路と、
    前記通気路を通過した空気を塔外に排出するための排気口と、
    を備えることを特徴とする乾燥塔。
  2. 前記管体が乾燥塔内に複数設けられ、
    前記投入された有機物を前記複数の管体に分配するための分配手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の乾燥塔。
  3. 前記抵抗体が上向きのナイフエッジを有する複数のグレーチングであることを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥塔。
  4. 前記管体内部に、さらに多孔通気管を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の乾燥塔。
  5. 前記排気口に、前記導入される空気を下方から上方へ誘導する排気ファンを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の乾燥塔。
  6. 前記乾燥塔下部に、前記導入される空気を加熱するためのヒーターを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の乾燥塔。
  7. ソーラーセルをさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の乾燥塔。
  8. 前記ソーラーパネルが、前記乾燥塔の前記外壁の少なくとも一部を形成していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の乾燥塔。
  9. 前記ソーラーパネルと前記乾燥塔の前記外壁との間に吸引室を備え、
    前記外壁に、前記吸引室内の空気を前記乾燥塔内に導入するための吸気ファンを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の乾燥塔。
  10. 前記ソーラーパネルの外側に透明な板を備え、
    前記ソーラーパネルと前記透明な板の間に吸気室を備えることを特徴とする請求項8または9に記載の乾燥塔。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の乾燥塔を用いて有機物を乾燥させるための乾燥方法であって、
    多孔壁を隔てて隣接する2つの空間を設け、
    一方の空間内で、空気を加熱してドラフト力を生じさせ、空気を下方から上方へ流通させるステップと、
    他方の空間内で、前記有機物を徐々に落下させるステップと、
    を含み、
    前記有機物の含有する水分を、前記多孔壁の孔を通して、前記有機物から前記流通させる空気に移行させることを特徴とする乾燥方法。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の乾燥塔とメタン発酵槽とを含み、
    前記メタン発酵槽において生じた発酵残渣を、前記乾燥塔において乾燥させるための有機物処理システム。

JP2004354982A 2004-12-08 2004-12-08 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム Withdrawn JP2006159099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004354982A JP2006159099A (ja) 2004-12-08 2004-12-08 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004354982A JP2006159099A (ja) 2004-12-08 2004-12-08 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006159099A true JP2006159099A (ja) 2006-06-22

Family

ID=36661683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004354982A Withdrawn JP2006159099A (ja) 2004-12-08 2004-12-08 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006159099A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132401A1 (ja) * 2010-04-21 2011-10-27 国立大学法人東京工業大学 バイオマス連続乾式ガス化プラント
CN114430695A (zh) * 2019-05-07 2022-05-03 食品循环科学公司 用于食料的输注和干燥的系统和方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132401A1 (ja) * 2010-04-21 2011-10-27 国立大学法人東京工業大学 バイオマス連続乾式ガス化プラント
JP2011224500A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Tokyo Institute Of Technology バイオマス連続乾式ガス化プラント
CN114430695A (zh) * 2019-05-07 2022-05-03 食品循环科学公司 用于食料的输注和干燥的系统和方法
CN114430695B (zh) * 2019-05-07 2023-11-07 食品循环科学公司 用于食料的输注和干燥的系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106380056B (zh) 城市污泥深度干燥化装置
US8869420B1 (en) Energy-efficient process and apparatus for drying feedstock
CN104289497B (zh) 一种多段式半连续有机垃圾生物反应装置及方法
CN105090993A (zh) 一种内置式污泥综合干化焚烧系统及污泥干化焚烧方法
KR102063120B1 (ko) 유기성 폐기물을 속성 건조 발효한 퇴비화 장치 및 그 방법
JP5627159B1 (ja) 固形燃料製造装置、及び固形燃料製造方法
KR102235558B1 (ko) 유기성 폐기물의 연료화와 부숙화 하이브리드 자원화시스템
JP2009167063A (ja) 有機廃棄物の堆肥化処理方法およびその装置
EP1431262B1 (en) A method and a plant for the aerobic treatment of materials having a highly fermentable organic component
KR101824609B1 (ko) 유기성폐기물 반응장치 및 이를 구비한 유기성폐기물 소멸화 처리시스템
CN205821318U (zh) 卧式高温密闭发酵器
JP4642197B2 (ja) 発酵処理装置、セメント製造用原燃料製造設備およびセメント製造工場
JP2006159099A (ja) 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム
JP5754883B2 (ja) 複合バイオマス燃料の製造方法とその装置
CN106678815A (zh) 一种生活垃圾低温热解系统及方法
JP2001191059A (ja) 発酵処理方法およびセメント製造方法
JP6284785B2 (ja) 廃棄物処理装置
KR20200081614A (ko) 하이브리드 벨트식 다단건조기를 갖춘 유기성 폐기물 건조장치
CN206386939U (zh) 可调循环烟气搅拌干燥机
JP2004141834A (ja) 乾燥塔、乾燥方法及び有機物処理システム
JP4734534B2 (ja) 乾燥装置及び該乾燥装置を用いた肥料の製造方法
EP3504495B1 (en) Method and device for drying of waste
CN107793009B (zh) 一种高效污泥干化设备
WO2007096966A1 (ja) 蒸気発生用燃料製造設備及び蒸気発生設備並びに廃棄物の蒸気発生用燃料化方法
JP2004113911A (ja) 有機廃棄物処理方法及び処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304