JP2006158451A - 頚椎治療器具 - Google Patents

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Hidehisa Kato
秀久 加藤
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Abstract

【課題】 従来の頚椎治療器具はロープを利用して頭部を牽引、押圧していたので精度が悪いと言う欠点があった。
【解決手段】 本発明の頚椎治療器具は、患者の頭部に装着する頭部装着器具と、この頭部装着器具を上下動せしめるサーボモータを有する機構部と、この機構部を固定した台とよりなる。また、上記頭部器具によって頭部に加わるトルクが所定値以上となったとき、その上下動を停止せしめるトルクリミッタを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は頚椎治療器具、特に頭部の下方への押圧と上方への牽引の繰り返しにより、頚椎や脊椎等を治療する器具に関するものである。
図4は従来の頚椎治療器具を示し、1は台、2は上記台1の上面に設けた、制御装置(図示せず)により制御・駆動されるロープ牽引機、3は上記台1上に垂設した支柱、4は上記支柱3の上端から水平方向に延びたアーム、5は上記アームの遊端に設けた滑車、6は上記滑車5の下方に設置した椅子、7は上記椅子6に座った患者、8は上記患者7の頭部に装着した頭部装着器具、9はその一端が上記頭部装着器具8に固定され、他端が上記滑車5を介して上記ロープ牽引機2に連結されたロープ、10は上記頭部装着器具8の上端に設けた重り受け皿、11は上記重り受け皿10内に設けた重りである。
上記従来の頚椎治療器具においては、上記重り受け皿10内に患者の症状にあった重り11を入置き、上記制御装置により上記ロープ牽引機2を駆動せしめて上記ロープ9を引っ張ったり緩めたりして、上記患者7の頭部の牽引と押圧を繰り返し、頚椎や脊椎等の治療を行う。このような従来の頚椎治療器具は特許文献1に記載されている。
特開昭57−34850号(第1図)
然しながら、患者の症状に合わせて上記重り受け皿10内の重り11を変えるのは手間がかかる。また、ロープを利用しているので牽引と押圧の精度が悪いという欠点があった。また、過剰なトルクが患者に加えられる欠点があった。
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
本発明の頚椎治療器具は、患者の頭部に装着する頭部装着器具と、この頭部装着器具を上下動せしめるサーボモータを有する機構部と、この機構部を固定した高さ可変の台とよりなることを特徴とする。
本発明の頚椎治療器具は、上記頭部装着器具によって頭部に加わるトルクが所定値以上となったときその上下動を停止せしめるトルクリミッタを有することを特徴とする。
本発明の頚椎治療器具によれば、サーボモータにより頭部装着器具を上下動制御せしめたので、きわめて精度よく患者の頭部を牽引、押圧する事ができると共に、過剰なトルクが患者の頭部に加わることを阻止できるという大きな利益がある。
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
本発明の頚椎治療器具は、図1及び図2に示すように、台1と、この台1に垂設せしめた患者7の座高に合せて支柱12と、上記支柱12の上部に水平方向に設けた高さ調節自在の水平板13と、患者7の頭部に装着する頭部装着器具8と、上記頭部装着器具8の上端にその下端を固定せしめた垂立するボールネジ14と、上記ボールネジ14を上下動せしめるため、上記水平板13に設けた機構部15とよりなる。
上記機構部15は図3に示すように、上記ボールネジ14の上部に螺合せしめたナット16と、このナット16の上面に同軸状に固定したプーリ17と、このプーリ17を回転自在に且つ上記水平板13に対して上下動しないように保持する保持手段18と、上記プーリ17の外周にこれを回転するよう懸架したタイミングベルト19と、このタイミングベルト19をプーリ20を介して駆動するサーボモータ21とよりなる。
なお、22は上記ボールネジ14と、上記頭部装着器具8を垂直方向にガイドするため上記水平板13に固定したガイドロッド、23は上記支柱12の上記水平板13の高さ調整ハンドルである。
本発明の頚椎治療器具は上記のような構成であるから、椅子6に座った患者7の頭部に上記頭部装着器具8を装着し、上記サーボモータ21により上記機構部15を駆動せしめて、例えば、最初に患者7の頭部を3kgの力で10秒間上方に牽引し、次に3kgの力で10秒間下方に押圧し、次に上方にも下方にも力を加えない状態を5秒間続け、この頭部への牽引、押圧、力を加えない状態を一サイクルとして何度かこのサイクルを繰り返すようにし、所望のサイクルを終えた時点でブザー音を鳴らすとともに上記機構部15を停止せしめる。
なお、上記患者7の頭部に加える力は例えば3kg以外に5kg、7kgと選択できるようにしてもよい。
また、牽引、押圧、力を加えない状態を一サイクルとせずに、押圧、力を加えない状態、牽引、力を加えない状態を一サイクルするなど、任意の組み合わせとしてもよい。また、時間も自由に設定できるようにしてもよい。
本発明のこの実施例の頚椎治療器具においては、サーボモータにより頭部装着器具を上下動せしめたので、きわめて精度よく患者の頭部を牽引、押圧する事ができるという大きな利益がある。
本発明の実施例2においては、上記サーボモータ21の出力軸と上記プーリ20間にスプリング等よりなるトルクリミッタ24を介挿せしめ、頭部に加える力が設定値以上になったときはこれを上記トルクリミッタ24で検知してサーボモータ21の駆動力が上記プーリ20に加わらなくなるようにする。
なお、25は上記プーリ20を回転自在に且つ上記水平板13に対して上下動しないように保持する保持手段である。
本発明のこの実施例によれば過剰なトルクが患者の頭部に加わることが阻止されるようになる。
本発明の頚椎治療器具の説明用側面図である。 図1に示す頚椎治療器具の一部の拡大図である。 図1に示す頚椎治療器具の一部の平面図である。 従来の頚椎治療器具の説明用側面図である。
符号の説明
1 台
2 ロープ牽引機
3 支柱
4 アーム
5 滑車
6 椅子
7 患者
8 頭部装着器具
9 ロープ
10 重り受け皿
11 重り
12 支柱
13 水平板
14 ボールネジ
15 機構部
16 ナット
17 プーリ
18 保持手段
19 タイミングベルト
20 プーリ
21 サーボモータ
22 ガイドロッド
23 調整ハンドル
24 トルクリミッタ
25 保持手段

Claims (2)

  1. 患者の頭部に装着する頭部装着器具と、この頭部装着器具を上下動せしめるサーボモータを有する機構部と、この機構部を固定した高さ可変の台とよりなることを特徴とする頚椎治療器具。
  2. 上記頭部装着器具によって頭部に加わるトルクが所定値以上となったときその上下動を停止せしめるトルクリミッタを有することを特徴とする請求項1記載の頚椎治療器具。
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