JP2006158303A - 軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法 - Google Patents

軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法 Download PDF

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貴穂 稲川
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Abstract

【課題】 屋上や屋根の一体化したコケによる緑化を、建物へ荷重負担を与えることなく、土壌基盤(盛り土)を必要とせず、緑化を保つためのメンテナンスが容易で、かつ、施工が容易な、軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法を提供すること。
【解決手段】 群落を構成しているコケ類1を、両面粘着シート3の片面に貼付けしたコケ粘着シート5をコンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層や防食処理を施した鋼板上に直接貼付する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、工場、ビル等の建築物の屋根、ベランダ、デッキ、屋上などのコンクリート躯体の塗膜防水層又は防食処理を施した鋼板を軽量に緑化する方法に関するものである。
近年、都市部では、太陽光によってコンクリート建造物やアスファルト舗装等が熱せられ、夜間になっても冷えずに温度が高い状態で維持するヒートアイランド現象がみられ、地球温暖化の原因となっている。コンクリート建造物では、特に、太陽光によって直接熱せられることによって、コンクリートの表面温度が上昇し、これによって室内への熱浸入量が増加し、冷房のエネルギー量が増加して、地球温暖化現象を増長させたり、日中と夜間のコンクリートの温度差を大きくして、コンクリートの伸縮によるひび割れによって、建造物の寿命を短くすることにもなる。その緩和対策として、特に、ビルなどの屋上を緑化することが望まれている。
このようなビルなどの屋上のコンクリート躯体には防水処理が施され、屋上の緑化に関しては、防水層の上に直接、盛り土がなされる場合や、防水層の保護の観点から防水層の上に保護コンクリートを打設し、盛り土がなされることが一般的であった。また、盛り土を行う際、防水層の表面に盛り土に混入している石による防水層の損傷防止や植栽物の根から防水層を守るために防根シートなどが用いられている。いずれにせよ植栽物の緑化には、必ず、盛り土が必要となり、植栽物の種類により、この盛り土によって、重量増となる。このように、屋上緑化は、一般的に、建物への荷重負担となり、屋根の耐荷重性が低い建物の設計や改修工事には不適である。このために、軽量な緑化工法が望まれている。
また、従来、鋼板屋根は、住宅、工場、事務所の屋根等に多く使用されているが、この鋼板屋根の上を緑化する場合には、コンクリートの場合以上に、重量増加の問題と、植栽物の維持管理の問題が発生し、さらに、盛り土の影響による腐食の問題が発生する等の理由から、実質的には鋼板屋根の屋上緑化は困難であった。
一方、軽量緑化材料としては、芝生、セダム類が知られている。しかし、これらの植物は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量な物で重量が38〜42kg/m、超軽量な物でも24kg/mもあり、屋上で使用するには、重量が問題となる。さらに、施工を容易にしたモジュール化したセダム類であっても、施工には100mあたり3〜5日を要する。近年において、軽量化のためには、多彩な種類を有するコケ植物を積極的に環境緑化において活用しようという試みがなされつつある。
コケ植物において、野山等に自生する群落体である自生種を見い出して確保することは、環境破壊の問題があったが、コケの個々の配偶体、つまり植物体と仮根からなる元種苗体を採取して、栽培床に当該元種苗体を水平配列して、植物体中の休眠芽又は細胞の分裂を誘導覚醒することにより栽培体を養生することにより、大量に生産できるようになり、コケを資材として利用できるようになった。
また、コケ類は、一般に、配偶体とその上部より出芽する胞子体とからなり、配偶体は葉状体または茎葉体と仮根とからなる。水分や養分は葉状体または茎葉体の表面から吸収し、仮根は水分や養分を吸収する役割を持たず、単に、基物に植物体を固定させる能力のみを持つ。そのため、高等植物と異なり、コケが生育する上では、養分や水分を補給するための土壌が不要である。また、乾燥に強く、生育に土壌が不要なコケ植物が屋上緑化材料として見直されている。
特許文献1には、「コンクリート表面に敷き詰めた苔シートは、雨水と日光により発育してコンクリート表面一杯に繁殖して覆うので、夏場の直射日光からの断熱材の役割でコンクリート表面温度は緩和され、合わせて、直下にある室内の温度も緩和されるので、冷房に要する電力量が節約できる作用がある。」とコケの緑化の効用が述べられている。
コケ類を屋上緑化の資材として利用するためには、その形状にさまざまな工夫がなされている。特許文献2には、コケ植物配偶体が基板平面上に設けた縫製部によって固定されている、コケ植物配偶体を含んでなる緑化用基板が記載されている。また、特許文献3には、粘着シート支持体上に粘着剤層を設け、該粘着剤層上に蘚苔類植物を圧着してなることを特徴とする蘚苔類植物播種育苗用シートの記載がある。
コケ植物は、通常、その増殖の際には、群落を形成して、この群落を核として、周囲に広がっていくという特性を有している。そして、通常は、この群落の形成に長い時間がかかることも知られている。特許文献4には、コケ類の困難な初期の栽培を省き、直ちにコケ類による緑化が行える資材として、コロニー状にコケ植物が束ねられた緑化用部材と、コケを束ねるために用いた部材をモクネジ等の方法で緑化を企図する対象に固着させる方法が記載されている。
また、特許文献5、特許文献6には、構造物に貼付した後、コケに散水することで緑化が達成できる簡便で施工性の良いコケ類固定粘着シートが記載されている。このコケ類固定粘着シートは、粘着シートの一方の面に液状の粘着剤を塗工し、その上にコケを搭載し、硬化させる方法である。
特開2002−186350号公報 特開平7−227142号公報 特開平9−187113号公報 再公表特許WO99/39564号公報 特開2001−234132号公報 特開2002−262610号公報
特許文献1〜3には、軽量な屋外緑化材料としてコケ植物を用いるケースとして、コケ植物配偶体を基板上に播いたり、縫製や粘着剤で固定してシート化する緑化基板を作製する方法が記載されているが、コケの群落を解体し、搭載しているため、コケ類によって、定植面が緑色に覆われるまでに1〜2年を必要とし、その間、日照、湿度、通風、病害などに対する十分な管理を必要とした。また、屋外緑化材料としての屋上の基板に固定する具体的な使用方法が記載されていない。
また、特許文献4には、簡便で施工性の良い方法は開示されていない。
また、特許文献5〜6に記載の方法は、コケ植物の生育に有害な物を含まない接着剤の選定や、液状の接着剤をコケが確実に固定できる厚さ以上で、コケが埋没しない厚さ以下に均一に塗布するため手間がかかる。また、接着剤を室温で硬化させるため、時間がかかるなどの問題があり、より簡便な製造方法が求められていた。
そこで、生育に土壌基盤が不要なため、軽量化でき、乾燥に強く、栽培管理のたやすいコケ植物を用い、簡単に施工でき、容易に緑化できる軽量屋上緑化工法が求められていた。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決するもので、コンクリート躯体の塗膜防水層又は防食鋼板へ悪影響を与えることなく、一体化したコケによる緑化が達成され、建物への荷重負担を与えることなく、土壌基盤(盛り土)を必要とせず、緑化を保つためのメンテナンスが容易で、かつ、施工が容易な軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法を提供することにある。
本発明の目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものである。
すなわち、本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法は、コンクリート躯体の塗膜防水層又は防食処理を施した鋼板上に、群落を構成しているコケ類を両面粘着シートを介して直接貼る。
この場合、上記群落を構成しているコケ類を上記両面粘着シートの片面に貼り付けしたコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付する。
また、これらの場合、上記群落を構成しているコケ類をネットで包み、上記両面粘着シートの片面に貼付したコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付する。
また、これらの場合、上記両面粘着シートの粘着剤厚さを0.1〜3mmとする。
また、これらの場合、上記コンクリート躯体又は上記鋼板表面に貼り付けるコケ粘着シートの吸水時重量を15.6kg/m以下とする。
また、上記軽量屋上緑化防水工法において、上記塗膜防水層をウレタン防水塗膜又はFRP防水塗膜とする。
また、上記軽量屋根緑化防食工法において、上記防食処理をギルソ系さび止め処理にギルソ系又はアクリル系の仕上げ塗膜処理を施したもの、或いは、エポキシ系のさび止め処理にギルソ系又はアクリル系又はウレタン系又はシリコーン系又はフッ素系の仕上げ塗膜処理を施したものとする。
本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法は、コンクリート躯体の塗膜防水層又は防食処理を施した鋼板上に、群落を構成しているコケ類を両面粘着シートを介して直接貼るから、施工が容易であり、コケの群落を形成させる栽培の手間がかからず、軽量で屋上緑化ができ、美観の改善、夏季におけるコンクリートや防食鋼板の表面温度低下に基づく室温の低下、保温効果が達成される。
この場合、上記群落を構成しているコケ類を上記両面粘着シートの片面に貼付したコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付するから、散水後、直ちにもとの状態に戻り、緑化が早く行える。また、群落自体が互いに保水材の役割を果たすため、本発明に用いるコケ類固定粘着シートでは、砂等の保水材を必要としない。また、この方法は、コケが圧縮に対する抵抗力が強いため、コケの群落の配偶体の基部側を両面粘着シート上に載せ、圧着することで容易に粘着シートに接着、固定でき、コケ類の個体が脱落することがない。
また、この場合、上記群落を構成しているコケ類をネットで包み、上記両面粘着シートの片面に貼付したコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付するから、両面粘着シートへの接着工程での取り扱いが容易になり、また、屋上の塗膜防水層に貼付させた後、鳥がコケを啄んだりすること等によるコケの脱落を防ぐことができる。
また、これらの場合、上記両面粘着シートの粘着剤厚さが0.1〜3mmであるから、コケと屋上の塗膜防水層あるいは防食鋼板との接着力が大きい。
また、これらの場合、上記コンクリート躯体又は上記鋼板表面に貼り付けるコケ粘着シートの吸水時重量が15.6kg/m以下であるから、極めて軽量な屋上緑化を実現することができる。
また、上記軽量屋上緑化防水工法において、上記塗膜防水層がウレタン防水塗膜又はFRP防水塗膜であるから、塗膜防水性が優れている。
また、上記軽量屋根緑化防食工法において、上記防食処理がギルソ系さび止め処理にギルソ系又はアクリル系の仕上げ塗膜処理を施したもの、或いは、エポキシ系のさび止め処理にギルソ系又はアクリル系又はウレタン系又はシリコーン系又はフッ素系の仕上げ塗膜処理を施したものであるから、塗膜防食性が優れている。
本発明者らは、コンクリート躯体の塗膜防水層又は防食処理を施した鋼板上に、群落を形成しているコケ類を両面粘着シートを介して直接貼ることを特徴とする軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法を開発した。
このコケ類を両面粘着シートで固定する緑化工法は、ビル等の屋上のコンクリート躯体の塗膜防水層又は防食鋼板へ悪影響を与えることなく、一体化したコケによる緑化が達成され、建物への荷重負担を与えることなく、土壌基盤(盛り土)を必要とせず、緑化を保つためのメンテナンスが容易で、かつ、施工が容易で、必ずしも熟練を要する造園業者を必要とせず、防水業者や塗装業者が防水あるいは塗装の延長で施工できる等の特徴を有する。
本発明において、軽量屋上緑化工法に使用されるコケ類とは、蘚(セン)類と苔(タイ)類とツノゴケ類とを併せた総称であり、蘚類としては、ミズゴケ亜綱、クロゴケ亜綱、マゴケ亜綱(スギゴケ目、シッポゴケ目、ホンマゴケ目等)等が挙げられ、苔類としては、ゼニゴケ目、フタマタゴケ目、ウロコゴケ目等が挙げられ、ツノゴケ類としては、ツノゴケ綱が挙げられる。これらを屋上で日光が直接当たる場所や、壁等により半日陰になる場所等の使用環境に合わせて任意に適用することができる。特に、養殖栽培が広く行われているもので、乾燥に非常に強く、日向または半日陰で生育する、スギゴケ、スナゴケ、ハイゴケが望ましいが、これらに限定されることはない。
コケ類は、一般に、配偶体とその上部より出芽する胞子体とからなり、配偶体は葉状体または茎葉体と仮根(生長した配偶体の基部から出た根)とからなる。水分や養分は葉状体または茎葉体の表面から吸収し、仮根は水分や養分を吸収する役割を持たず、単に、基物に植物体を固定させる能力のみを持つ。このため、群落(多数の個体が生長し密集したもの)を構成しているコケ類において、仮根を含む配偶体の基部を両面粘着シートの一方の面に固定することにより、コケ類の個体が脱落することなく、また、水分や養分の吸収を阻害することなく、上記両面粘着シート上にコケ類の群落を形成させることができる。
先に述べたコケ植物配偶体を基盤上に播いたり、縫製や粘着剤で固定してシート化する緑化基盤によるコケ類の定植方法では、生育しているコケ類の配偶体を刈り取り、乾燥させ、これを種の替わりとして、粘着シートあるいは基盤紙上に固定している。そのため、生育時の群落は既に失われている。
そして、従来の方法では、適度な方法で上記コケ類の定植用部材を載せ、その上から、保水材として、砂を上記コケ類の定植用部材が隠れるまで覆土し、散水する。その後、散水を行い、水分を保つことで、コケ類の配偶体から新芽が発芽し、約1ケ月で覆土した砂から新芽が出芽し始める。その後、過湿にならない程度に、毎日散水を行う。さらに、2〜3ケ月経過後、発芽したコケ類の配偶体がある程度生長してくると、適度な散水のみによって、栽培が可能となるが、コケ類がもとの群落を形成するまで、2〜3年かかっていた。
これに対して、本発明では、育苗箱で栽培したコケ類を、刈り取らず、群落を維持したままの状態で、栽培に要した砂等取り除いた後、両面粘着シート上に固定させる。そのため、散水後、直ちにもとの状態に戻り、緑化が早く行える。また、群落自体が互いに保水材の役割を果たすため、本発明に用いるコケ粘着シートでは、砂等の保水材を必要としない。
また、網目3〜10mmのネットで群落を維持したままのコケ類を覆い、縫製、粘着テープ、ステープル等で包み込んでから、両面粘着シートに接着することができる。群落を構成したコケをネットで包むと、両面粘着シートへの接着工程での取り扱いが容易になり、また、屋上の塗膜防水層に貼付させた後、鳥がコケを啄んだりすること等によるコケの脱落を防ぐことができる。
塗膜防水層とコケを接着するための両面粘着シートの粘着剤は、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンゴム(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンゴム(SIS)、ブチルゴムなどを主成分とするブチルゴム系粘着剤、アクリル酸エステル共重合体からなるアクリル系粘着剤およびシリコーンゴムとシリコーン樹脂からなるシリコーン系粘着剤がある。屋外で使用するため、耐候性の良いブチルゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤が望ましいが、特に、これらに限定されることはない。また、両面粘着シートの各面の粘着剤は同じであっても、異なっていても良い。
これらの粘着剤の厚さは、コケと屋上の塗膜防水層あるいは防食鋼板との接着力に影響し、0.1〜3mmが優れている。粘着剤の厚さが0.1mm未満の場合、粘着力が低下し、粘着シートが被着体から浮いたり、コケ浮きが起こる。また、粘着剤の厚さが3mmを超えると、コストが高くなる。
本発明で、コケの群落を両面粘着シートに貼付する方法は、コケが圧縮に対する抵抗力が強いため、コケの群落の配偶体の基部側を両面粘着シート上に載せ、圧着することで容易に粘着シートに接着、固定でき、コケ類の個体が脱落することがない。
塗膜防水層あるいは防食鋼板の上に両面粘着にてコケを接着させる方法として、両面粘着シートを塗膜防水層あるいは防食鋼板に貼り、その後、剥離紙を除去し、群落を構成したままのコケを載せ圧着させる方法、または、先に両面粘着シートの上に群落を構成したままのコケを載せ圧着させてから、屋上の塗膜防水層あるいは防食鋼板に貼付させる方法がある。
通常、コケ類は他の高等植物とは異なり、水分が欠乏すると葉状体が閉じて、乾燥状態のまま長期間休眠状態で生存することができる。これに水を与えると、吸水し、即座に活発な生命活動を再開する。そのため、先に、粘着シートの上に群落を構成したままのコケを載せ、圧着させてから、屋上の塗膜防水層あるいは防食鋼板に貼付させる後者の方法は、別の場所で、群落を構成したコケと粘着シートを接着させて乾燥、保管することができ、作製したコケ粘着シートを現場に搬入して、屋上の塗膜防水層あるいは防食鋼板に貼付させることができるので、望ましい。
屋上の塗膜防水層には、コンクリート躯体上にウレタン塗膜防水を施したもの、あるいは、FRP防水層を形成したものがある。また、防食鋼板には、下地の鋼板にギルソ系錆止め処理塗膜を形成し、さらに、この錆止め塗膜上にギルソ系やアクリル系の仕上げ塗膜を施したもの、または、エポキシ系錆止め処理塗膜を形成し、さらに、この錆止め塗膜上にギルソ系やアクリル系、ウレタン系、シリコーン系、フッ素系の仕上げ塗膜を施したものがある。
これらの塗膜防水層や防食処理を施した鋼板にコケを貼り付けて、その効果を確認するための実験を行った。
本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法について、実施例によって具体的に説明する。ただし、本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法は、これに限定されるものではない。
本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法を具体的に説明するに先立ち、下記の両面粘着シートを作製した。
アクリル系粘着剤を粘着剤厚さが0.10mmになるように剥離紙上に塗工し、ポリウレタンフォームシート(厚さ0.42mm)の両面に貼り合わせて、両面粘着シートNo.1を得た。
アクリル系粘着剤を粘着剤厚さが0.25mmになるように剥離紙上に塗工し、両面粘着シートNo.2を得た。
アクリル系粘着剤を粘着剤厚さが0.125mmになるように剥離紙上に塗工し、両面粘着シートNo.3を得た。
アクリル系粘着剤を粘着剤厚さが0.05mmになるように剥離紙上に塗工し、ポリエチレン発泡体シート(厚さ1.0mm)の両面に貼り合わせて、両面粘着シートNo.4を得た。
また、ブチルゴム系粘着剤として、No.5938((株)スリオンテック製両面粘着テープ:粘着剤厚さ0.5mm)及びNo.5933((株)スリオンテック製両面粘着テープ:粘着剤厚さ3.0mm)を、それぞれ両面粘着シートNo.5及び両面粘着シートNo.6として用いた。
〔実施例1〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの重量は、乾燥時に6.9kg/mであった。また、繰り返し散水して十分に水を吸収したときの重量は12.3kg/mであった。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000を施したコンクリート基板に貼付し、ローラーで圧着して、コケに覆われたコンクリート基板を得た。上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。従って、コンクリート基板に載る重量は、最大16.3kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防水層と防根層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。
このコンクリート基板の防水層上には、予め粘着シートを貼る前に熱電対を置き、コンクリート基板とコケ粘着シートとの間の温度を測れるようにした。このコケに覆われたコンクリート基板を散水後、太陽光下に晒し、コケ表面の温度、コケとコンクリート基板との間の温度を測定した。また、対照として、コケで覆っていないコンクリート基板を太陽光下に晒し、コンクリート基板表面の温度を測定した。結果は、図1に示すように、コケ下の温度がコンクリート上の温度よりも大幅に低いことから、コケで覆うことによって、コンクリート基板の表面温度が大幅に低下したことが分かる。
〔実施例2〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの重量は、乾燥時に2.0kg/mであった。また、繰り返し散水して十分に水を吸収したときの重量は7.9kg/mであった。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.5kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、アクリル系仕上げ塗料を0.5kg/m塗装した防食鋼板に貼付し、ローラーで圧着して、コケに覆われた防食鋼板を得た。従って、防食鋼板に載る重量は、最大8.9kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。
この防食鋼板の防食層上には、予め粘着シートを貼る前に熱電対を置き、防食鋼板とコケ粘着シートとの間の温度を測れるようにした。このコケに覆われた防食鋼板を散水後、太陽光下に晒し、コケ表面の温度、コケと防食鋼板との間の温度を測定した。また、対照として、コケで覆っていない防食鋼板を太陽光下に晒し、防食鋼板表面の温度を測定した。結果は、図2に示すように、コケで覆うことによって、防食鋼板の表面温度が大幅に低下した。
〔実施例3〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。さらに、この乾燥したヤシガラマット上に生育した群落を維持したままスナゴケを施工現場に運び、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除く。次いで、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層上に、両面粘着シートNo.1の一方の面の剥離シートを除去して載せ、ローラーで圧着した。さらに、もう一方の面の剥離シートを除去して、位置決めに注意しながら、この上に、ヤシガラマット上のコケを貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.7時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。従って、実施例1から明らかなように、コンクリート躯体上に載る重量は最大16.3kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えたが、やや浮きがみられた。
〔実施例4〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。さらに、この乾燥した綿布上に生育した群落を維持したままスナゴケを施工現場に運び、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除く。次いで、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製FRP防水塗膜グランドシールUP1000で処理した屋上の塗膜防水層上に、両面粘着シートNo.1の一方の面の剥離シートを除去して載せ、ローラーで圧着した。さらに、もう一方の面の剥離シートを除去して、位置決めに注意しながら、この上に綿布上のコケを貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.7時間かかった。なお、上記FRP防水塗膜グランドシールUP1000の重量は、5kg/mである。従って、実施例2から明らかなように、コンクリート躯体上に載る重量は、最大12.9kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防水層と防根層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えたが、やや浮きがみられた。
〔実施例5〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。さらに、この乾燥したヤシガラマット上に生育した群落を維持したままスナゴケを施工現場に運び、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除く。次いで、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.3kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、アクリル系仕上げ塗料を0.3kg/m塗装した防食鋼板屋根に、両面粘着シートNo.1の一方の面の剥離シートを除去して載せ、ローラーで圧着した。さらに、もう一方の面の剥離シートを除去して、位置決めに注意しながら、この上にヤシガラマット上のコケを貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.8時間かかった。なお、実施例1から明らかなように、防食鋼板屋根上に載る重量は、最大12.9kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えたが、やや浮きがみられた。
〔実施例6〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの構造を図3及び図4に示す。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。従って、実施例1から明らかなように、コンクリート躯体に載る重量は最大16.3kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例7〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製FRP防水塗膜グランドシールUP1000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記FRP防水塗膜グランドシールUP1000の重量は5kg/mである。従って、実施例1から明らかなように、コンクリート躯体に載る重量は最大17.3kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例8〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.3kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、アクリル系仕上げ塗料を0.2kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例1から明らかなように、防食鋼板に載る重量は、この場合、最大12.8kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例9〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にギルソ系防錆樹脂塗料を0.2kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、ギルソ系上塗り塗料を0.2kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例1から明らかなように、防食鋼板屋根上に載る重量は、最大12.7kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例10〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にギルソ系防錆樹脂塗料を0.3kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、アクリル系上塗り塗料を0.15kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例2から明らかなように、防食鋼板屋根上に載る重量は、最大8.35kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例11〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.2kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、ギルソ系仕上げ塗料を0.3kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例1から明らかなように、防食鋼板屋根上に載る重量は、最大12.8kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例12〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.15kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、ウレタン系仕上げ塗料を0.3kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例1から明らかなように、防食鋼板に載る重量は、最大12.75kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例13〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.2kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、シリコーン系上塗り塗料を0.2kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例2から明らかなように、防食鋼板に載る重量は、最大8.3kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例14〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.4kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、フッ素系仕上げ塗料を0.2kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例2から明らかなように、、防食鋼板屋根上に載る重量は、最大12.9kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、上記の結果より1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例15〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.2上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は7.7kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大11.7kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例16〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.3上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製FRP防水塗膜グランドシールUP1000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記FRP防水塗膜グランドシールUP1000の重量は5kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は11.9kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大16.9kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例17〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.4上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は12.1kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大16.1kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えたが、やや浮きがみられた。
〔実施例18〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.5上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は8.0kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大12.0kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例19〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したままのスナゴケを、両面粘着シートNo.5上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製FRP防水塗膜グランドシールUP1000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記FRP防水塗膜グランドシールUP1000の重量は5kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は8.0kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大13.0kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上、異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例20〕
ヤシガラマットを敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。このヤシガラマット上に群落を形成したスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、ヤシガラマット上に生育した群落を維持したまま、スナゴケを両面粘着シートNo.6上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製FRP防水塗膜グランドシールUP1000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記FRP防水塗膜グランドシールUP1000の重量は5kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は15.6kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大20.6kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上、異常なく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例21〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培し、次に、綿布上に群落を形成したスナゴケを乾燥させる。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したまま、スナゴケを網目5mmのガラスネットで包み、両面粘着シートNo.5上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。また、このコケ粘着シートを十分に吸水させたときの重量は8.1kg/mであった。従って、コンクリート躯体に載る重量は最大12.1kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上、鳥による啄み跡もなく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例22〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したまま、スナゴケを網目5mmのガラスネットで包み、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、コンクリート躯体を日立化成工材(株)製ウレタン防水塗膜グランドシール2000で処理した屋上の塗膜防水層に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、上記ウレタン防水塗膜グランドシール2000の重量は4kg/mである。従って、実施例2から明らかなように、コンクリート躯体に載る重量は最大11.9kg/mになる。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上、鳥による啄み跡もなく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
〔実施例23〕
綿布を敷いた育苗箱に、播きゴケを行い、砂を被せ、約1年間栽培した。この綿布上に群落が形成されたスナゴケを乾燥する。次いで、コケの配偶体基部から、栽培時に散布した砂やゴミ等を取り除き、綿布上に生育した群落を維持したまま、スナゴケを網目5mmのガラスネットで包み、両面粘着シートNo.1上に載せ、ローラーで圧着して、コケ粘着シートを得た。このコケ粘着シートの反対面の剥離シートを除去し、鋼板上にエポキシ2液型防錆塗料を0.2kg/m塗装した錆止め処理塗膜を施し、さらに、シリコーン系上塗り塗料を0.2kg/m塗装した防食鋼板屋根に貼付し、ローラーで圧着した。作業は、特に訓練された者ではなく、10m当たり貼り付けるのに1.5時間かかった。なお、実施例2から明らかなように、防食鋼板屋根に載る重量は、この場合、最大8.3kg/mになる。軽量緑化材料として知られる、芝生、セダム類は、その生育に土壌が不可欠であるため、軽量なもので38〜42kg/m、超軽量なものでも24kg/mもあり、これに防食層が加わるので、これと比較すると、本発明の工法は、極めて軽量な屋上緑化を実現する工法である。このようにしてコケを貼り付けた部分は、1年6ケ月以上、鳥による啄み跡もなく保たれていることが確認できた。また、途中散水を行わず、自然雨のみでも、海岸沿いの潮風が当たる場所で、さらには、2002年の台風21号の強風にも耐えた。
以上説明したように、コンクリート躯体の塗膜防水層や防食処理を施した鋼板上に、群落を構成しているコケ類を両面粘着シートを介して直接貼る本発明の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法は、施工が容易で、コケ類の個体が脱落することなく、また、水分や養分の吸収を阻害することなく、塗膜防水層や防食鋼板上にコケ類の群落を形成させることができる。
また、本発明は、コンクリート躯体の塗膜防水層や防食処理を施した鋼板の表層に、上記コケ粘着シートを貼り付け、コケ類が生長するまでの栽培管理が省略でき、容易に緑化が達成され、かつ、盛り土を必要としない方法で、立体構造物の軽量化を図ったコケ類での緑化養生が可能となる屋上緑化防水工法、屋根緑化防食工法であり、コンクリート躯体や防食鋼板の表面温度を押えることができる。
コンクリート基板にコケ粘着シートを貼り付けた場合の温度変化を示す図である。 防食鋼板にコケ粘着シートを貼り付けた場合の温度変化を示す図である。 コケ粘着シートの断面を示す模式図である。 コケ粘着シートの形状と寸法を示す図である。
符号の説明
1・・・群落を構成しているコケ類、2・・・ヤシガラマット3・・・両面粘着シート、4・・・剥離シート、5・・・コケ粘着シート

Claims (7)

  1. コンクリート躯体の塗膜防水層又は防食処理を施した鋼板上に、群落を構成しているコケ類を両面粘着シートを介して直接貼ることを特徴とする軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法。
  2. 上記群落を構成しているコケ類を上記両面粘着シートの片面に貼付けしたコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付することを特徴とする請求項1に記載の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法。
  3. 上記群落を構成しているコケ類をネットで包み、上記両面粘着シートの片面に貼付したコケ粘着シートを上記コンクリート躯体表面を被覆した塗膜防水層又は上記防食処理を施した鋼板上に直接貼付することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法。
  4. 上記両面粘着シートの粘着剤厚さが0.1mm〜3mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法。
  5. 上記コンクリート躯体又は上記鋼板表面に貼り付けるコケ粘着シートの吸水時重量が15.6kg/m以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軽量屋上緑化防水工法又は軽量屋根緑化防食工法。
  6. 上記塗膜防水層がウレタン防水塗膜又はFRP防水塗膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軽量屋上緑化防水工法。
  7. 上記防食処理がギルソ系さび止め処理にギルソ系又はアクリル系の仕上げ塗膜処理を施したもの、或いは、エポキシ系の錆止め処理にギルソ系又はアクリル系又はウレタン系又はシリコーン系又はフッ素系の仕上げ塗膜処理を施したものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軽量屋根緑化防食工法。

















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