JP2006157712A - デジタルテレビ装置及びコンテンツ送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像コンテンツの不正な配信を抑止する。
【解決手段】本発明のコンテンツ送受信システム1を構成するデジタルTV2は、送信元のアドレスなどが映像コンテンツに可視的に埋め込まれた合成映像を生成し、この合成映像を圧縮して送信するものである。これにより、マクロビジョン信号などの著作権保護情報が記録されていない映像コンテンツであっても、このコンテンツの不正な配信を抑止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像コンテンツを送信するためのデジタルテレビ装置及びコンテンツ送信方法に関する。
近年の情報通信技術及び画像圧縮技術の高度化並びに統一規格化などを背景に、音声とともに画像を送受信するテレビ電話装置などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記文献のテレビ電話装置は、通話相手の顔画像、電話番号、名前、住所などの各種情報を受信側で記録保持しておく機能を備えることで、一度通話した相手に対しては、電話帳などを参照することなく、記録保持しておいた顔画像や名前などを基に即座に電話をかけることができるようにしたものである。
また、今日では、インターネットなどの通信メディアやCATV(Community Antenna Television)などの放送メディアの高度化とその普及に伴い、通信メディアや放送メディアを通じて動画像データを圧縮・符号化技術などを用いて伝送することが一般に行われている。
ここで、知的財産権(著作権)上若しくはセキュリティ上の観点から、限られたユーザにのみ動画像データを伝送する場合には、動画像データに電子鍵や、いわゆるマクロビジョン信号などの著作権保護情報を挿入してスクランブルをかけることが行われている。
特開平10−107889号公報
しかしながら、上述したような従来の手法では、例えば地上波アナログテレビジョン放送などの映像コンテンツの著作権を保護することが困難である。すなわち、地上波のアナログテレビ放送には、上記したマクロビジョン信号などが記録されていないため、受信した映像コンテンツをそのままの映像でコピーでき、これを第三者に容易に送信できてしまうからである。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、映像コンテンツの不正な配信を抑止することができるデジタルテレビ装置及びコンテンツ送信方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るデジタルテレビ装置は、映像コンテンツを入力する映像入力手段と、入力された映像コンテンツを表示する表示手段と、所定の識別情報を入力する識別情報入力手段と、前記映像入力手段により入力された前記映像コンテンツに対し前記識別情報入力手段により入力された前記識別情報が可視的に埋め込まれた合成映像を生成する映像合成手段と、前記映像合成手段により生成された前記合成映像を圧縮して送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
すなわち、この発明では、送信対象の映像コンテンツに対し、送信元を特定するための送信アドレスなどの識別情報をスーパーインポーズなどによる可視情報として埋め込み、さらにこの送信アドレスなどが合成された映像コンテンツを圧縮データとして送信するものである。したがって、この発明によれば、著作権保護情報の記録されていない例えば地上波のアナログテレビ放送などを録画して得た映像コンテンツなどが、第三者に不正に送信されてしまうことを抑制することができる。
また、本発明に係るデジタルテレビ装置は、前記映像入力手段により入力された前記映像コンテンツに著作権保護情報が記録されているか否かを検出する著作権情報検出手段と、前記著作権情報検出手段により前記映像コンテンツから前記著作権保護情報が検出された場合、前記送信手段による映像コンテンツの送信を遮断する手段と、をさらに具備することを特徴とする。
さらに、本発明に係るデジタルテレビ装置は、前記送信手段により送信される前記合成映像の圧縮データのヘッダ部分に前記識別情報を埋め込む手段をさらに具備することを特徴とする。
この発明によれば、圧縮データにおける映像データの本体部分が、例えば改ざんされてしまった場合などにおいても、その映像コンテンツを分析して、圧縮データのヘッダ部分から識別情報を得ることができるので、映像コンテンツの送信元などを容易に特定することができる。
また、本発明に係るコンテンツ送信方法は、デジタルテレビ装置によるコンテンツ送信方法であって、映像コンテンツを入力するステップと、入力された映像コンテンツを表示するステップと、所定の識別情報を入力するステップと、前記入力された映像コンテンツに対し前記入力された識別情報が可視的に埋め込まれた合成映像を生成するステップと、前記生成された合成映像を圧縮して送信するステップと、を有することを特徴とする。
このように、本発明によれば、映像コンテンツの不正な配信を抑制することが可能なデジタルテレビ装置及びコンテンツ送信方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルTV(デジタルテレビ装置)を備えたコンテンツ送受信システムの構成を機能的に示すブロック図、図2は、このコンテンツ送受信システムの使用形態を模式的に示す図である。また、図3は、図1の(送信側の)デジタルTVによりエンコードされた映像コンテンツの圧縮データであるMPEG2データのシーケンス層の構造を模式的に示す図、図4は、(送信側の)デジタルTVが備える映像処理部に設けられた符号化部の構成を機能的に示すブロック図、図5は、図1の(受信側の)デジタルTVが備える映像処理部に設けられた符号化部の構成を機能的に示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、コンテンツ送受信システム1は、住居23に設置された送信側のデジタルTV(デジタルテレビ装置)2と、住居24に設置された受信側のデジタルTV(デジタルテレビ装置)12とを備えており、ルータ18、28などのネットワーク機器を介し、これらデジタルTV2、12が、インターネット21などのネットワークを通じて互いに接続されたかたちで構成されている。ここで、デジタルTV2及びデジタルTV12は、無線回線や電話回線などの伝送路を通じて互いに接続されるものであってもよい。
本実施形態では、送信側のデジタルTV2は、表示部4と、入力操作部6と、記憶部5と、映像合成部8aを有する映像・音声入力部8と、符号化部3aを有する画像処理部3と、送受信部9と、制御部7とを備える。また、デジタルTV2には、アンテナ20が接続されたHDD(Hard Disk Drive)・DVD(Digital Versatile Disk)レコーダ10、マイクなどを有するビデオカメラ11、及びデジタルカメラ22が、複数の種類の入力ポートを有する映像・音声入力部8を通じて接続されている。この実施形態では、上記アンテナ20は、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送、地上波デジタル放送、及び地上波アナログ放送を受信可能な複数の種類のアンテナを含む。また、ビデオカメラ11が接続されたデジタルTV2とデジタルTV12とで構成されるコンテンツ送受信システム1は、ユーザどうしの映像や音声をやり取りして通話を行うTV電話機能を実現する。
また、表示部4は、映像コンテンツなどを可視的に表示するディスプレイなどで構成される。入力操作部6は、ユーザが各種情報の入力操作を行うための複数の入力キーなどを備え、例えば受信側のデジタルTV12のアドレス情報などの入力が可能となっている。記憶部5は、デジタルTV本体の動作プログラムなどが予め格納されたROM、上記動作プログラムの作業領域を提供するRAM、及び電源バックアップ不要なフラッシュROMなどを含んで構成される。この記憶部5のフラッシュROMには、映像コンテンツなどの送信元を特定するためのアドレスが識別情報として記録されている。
この送信元のアドレス情報としては、例えば“tel:050-xxxx-yyyy”などの電話番号形式、“SIP:userB@isp.com.”などのSIP(Session Initiation Protocol)−URI(Uniform Resource Identifier)形式、又はIPアドレスなどが例示される。また、このようなアドレス情報に代えて、デジタルTV2固有の製造番号などを識別情報として適用してもよい。このようなアドレス情報は、デジタルTV2の製造工程で予め記憶部5に記憶させておくか、若しくはサービス契約後のデジタルTV2の初期設定時に、そのサービスのサーバ側からインターネット21を介してデジタルTV2側にダウンロードされ、ユーザレベルでは変更などができない状態で、記憶部5に記憶されているものとする。
映像コンテンツを入力するための映像・音声入力部8は、L、Rの各チャンネルのアナログ音声信号と、輝度信号及び色信号を一つにまとめた単一のアナログ映像信号とを入力するためのコンポジット(composite)端子、並びにIEEE1394端子及びD1端子、D2端子などのデジタルインターフェースを有する。ここで、本実施形態では、少なくともHDD・DVDレコーダ10は、映像・音声入力部8のアナログ入力端子であるコンポジット端子及びD1端子などのデジタル入力端子にそれぞれ接続されており、マクロビジョン信号などの著作権保護情報(コピーガード情報)が記録されたBSデジタル放送や、マクロビジョン信号などが記録されていない地上波アナログ(テレビ)放送などを受信することが可能となっている。
映像合成部8aは、映像・音声入力部8から例えばアナログの映像信号が入力された場合、図2に示すように、上記入力操作部6を通じて入力された例えば映像コンテンツの宛先(送信先)のアドレスや記憶部5から読み出された送信元のアドレスが、このアナログの映像コンテンツに可視的に埋め込まれた合成映像を生成する。すなわち、この合成映像は、表示部4(又は送信先のデジタルTV12の表示部14)上に映し出されると、その表示画面の縁部に位置するスーパーインポーズ部25にアドレス情報が可視情報として、映像データ本体に重ね合わされた(スーパーインポーズされた)かたちで表示される。
後に詳述する符号化部3aを備えた画像処理部3は、映像合成部8aにより生成されたアナログの合成映像をエンコード(デジタル圧縮)して、図3に示すように、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)データ30を得る。このMPEG2データ30は、Iピクチャ(Intra picture)、Pピクチャ(Predictive picture)、及びBピクチャ(Bi-directional predictive picture)で構成される映像データの本体部分であるGOP(Group Of Picture)32と、シーケンス・ヘッダ31及びシーケンス・エンド33とから主に構成される。ここで、MPEG2データ30におけるシーケンス・ヘッダ31のユーザ利用エリア34には、アナログの映像データに合成された上記送信先のアドレスや送信元のアドレスが埋め込まれる。
これにより、合成映像の本体部分であるGOP32が、例えば改ざんされてしまった場合などにおいても、シーケンス・ヘッダ31のユーザ利用エリア34からアドレス情報を得ることができるので、映像コンテンツの送信元(送信者)などを容易に特定することができる。なお、このようなMPEG2データ30に代えて、動画と音声とを合わせても64kbps程度のデータ転送速度を確保できるMPEG4データなどを適用してもよい。
送受信部9は、MPEG2データ30をパケット化したデータをデジタルTV12側に送信するとともに、デジタルTV12側から送信されてくるパケットデータを受信する。
制御部7は、デジタルTV2本体の各部を統括的に制御するコントローラであって、例えば映像・音声入力部8にアナログの映像信号が入力された場合、記憶部5からのアドレス情報の読み出し制御などを行う。また、制御部7は、映像・音声入力部8に入力されたアナログの映像コンテンツにマクロビジョン信号などの著作権保護情報が記録されているか否かを検出し、その映像コンテンツから著作権保護情報が検出された場合、送受信部9による映像コンテンツの送信を阻止する。なお、映像コンテンツに、1回のみのコピーを許容するコピーワンスを表す著作権保護情報が記録されていた場合、一回に限り送信を許容する構成をデジタルTV2に設けてもよい。
一方、受信側のデジタルTV12は、映像コンテンツなどを可視的に表示する表示部14と、ユーザが各種情報の入力操作を行うための入力操作部16と、本実施形態において、映像コンテンツの送信先を特定するためのアドレスが識別情報として記録された記憶部15と、符号化部13aを有する画像処理部13と、送受信部19と、各部を統括的に制御する制御部17とを備える。送受信部19は、デジタルTV2側から送信されてくるMPEG2データ30をパケット化したデータを受信するとともに、デジタルTV2側にパケットデータを送信する。
後に詳述する符号化部13aを備えた画像処理部13は、送受信部19側から入力されたMPEG2データ30の送信パケットデータをデコードする。表示部14は、このデコードされた、送信先(受信側)のアドレスや送信元のアドレスが、スーパーインポーズされた(可視情報として埋め込まれた)映像コンテンツ(合成映像)を表示する。ここで、本実施形態では、本発明を解り易く説明するために、送信側のデジタルTV2及び受信側のデジタルTV12を、あえて異なる構成を有するものとして説明しているが、無論、送信側及び受信側のTVの各機能をそれぞれが全て備える同一構成のテレビ装置として、デジタルTV2、12を各々構成してもよい。
次に、送信側のデジタルTV2の画像処理部3が備える符号化部3a、及び受信側のデジタルTV12の画像処理部13が備える符号化部13aについて説明を行う。
まず、符号化部3aについて説明する。
図4に示すように、符号化部3aは、ブロック化部51、減算器52、切替器53a、53b、離散コサイン変換(DCT)部54、量子化部55、アドレス挿入部56、可変長符号化部57、モード選択部58、逆量子化部59、逆離散コサイン変換(IDCT)部60、加算器61、フレームメモリ62、64、動き補償部63、65、並びに形状符号化部66を備える。
ブロック化部51は、1フレーム分の動画像データを所定数のブロックに分割する機能を有する。DCT部54は、動画像データを空間周波数領域に直交変換する機能を有する。直交変換とは、画像データにおける隣接画素等の相関を周波数で表して当該画像データを周波数成分へ分解することで変換係数を生成する処理をいい、被処理画像データを圧縮する作用をする。DCTは直交変換方法の一種であり、DCTに代えて他の直交変換方法を用いてもよい。量子化部55は、直交変換により得られた変換係数を量子化して量子データに変換する。すなわち、DCT部54及び量子化部55は、ブロック化された動画像データを直交変換により圧縮して変換係数を生成するとともに、生成した変換係数を量子データに変換して、DCT係数情報を生成する作用をする。
逆量子化部59は、量子化された直交変換の変換係数を元の変換係数に逆変換する機能を有し、量子化部55に対応する。IDCT部60は、直交変換の変換係数を元のデータに逆変換する機能を有し、DCT部54に対応する。すなわち、逆量子化部59及びIDCT部60は、DCT部64及び量子化部65により動画像データを圧縮・量子化して生成したDCT係数情報を、元の動画像データに逆変換する作用をする。
フレームメモリ62、64は、ブロック化された動画像データをフレーム単位で記憶するメモリであり、逆量子化部59及びIDCT部60により逆変換された動画像データ(局部復号信号)を記憶する。動き補償部63、65は、当該動画像データにおけるフレーム間の動きを検出して動き分を補償する機能を有し、前のフレームの動画像データに相当する予測画像データ及び動画像データの動き分のベクトル成分を含む動きベクトル情報を生成する作用をする。
形状符号化部66は、ブロック化された動画像データを所定の形状単位で切り出すとともに、切り出した動画像データを当該形状単位で圧縮・符号化した形状符号化情報を生成する機能を有する。ここで、フレームメモリ62の記憶内容は等しくフレームメモリ64にも記憶され、動き補償部63が生成する動きベクトル情報は等しく動き補償部65にも提供される。形状符号化部66は、フレームメモリ64の記憶内容及び動き補償部65に供給された動きベクトル情報をそれぞれ参照して、符号化する所定の形状と原画像とを比較する機能をも有し、動画像データのうち所定形状部分の動きを検出することができる。
減算器52は、処理対象のブロック化された動画像データと動き補償部63からの予測画像データとの差分を算出して予測残差データを生成する機能を有する。モード選択部58は、処理対象の動画像データについて符号化するモードを判定してモード情報を生成する機能を有する。ここで、動画像データの符号化モードとしては、圧縮符号化処理をしない非符号化モード、処理されるデータがブロック化されたフレーム内の相関を利用して圧縮されるフレーム全体データであるフレーム内予測符号化モード、処理されるデータがブロック化された前フレームの動画像データから動き補償を実行したフレーム間予測符号化データであるフレーム間予測符号化モード、処理されるデータがブロック化された前後各々のフレームの動画像データから動き補償を実行したフレーム間予測符号化データである後方予測符号化モードなどがある。
切替器53a、53bは、モード選択部58からのモード情報に基づき変換符号化する信号(データ)の流れを切り替える機能を有し、データの符号化モードに応じた変換符号化処理を実現する作用をする。
アドレス挿入部56は、入力操作部6を通じて入力された例えば映像コンテンツの宛先(送信先)のアドレスや、記憶部5から読み出された送信元のアドレスを、図3に示すように、シーケンス・ヘッダ31のユーザ利用エリア34に埋め込む処理を行う。可変長符号化部57は、モード情報、DCT係数情報、動きベクトル情報、及び形状符号化情報の各データの各シンボルに可変長符号を割当てて符号化し、各データを多重化してデータストリームに変換する機能を有する。
一方、受信側のデジタルTV12の画像処理部13が備える符号化部13aは、図5に示すように、可変長復号化部71、アドレス取得部72、逆量子化部73、逆離散コサイン変換(IDCT)部74、加算器75、フレームメモリ76、動き補償部77、82、スイッチ78、画像処理部79、形状復号化部80、及びメモリ81を備える。
可変長復号化部71は、送受信部19により受信された動画像データを量子化データに復号する機能を有し、モード情報、DCT係数情報、動きベクトル情報及び形状復号化情報をデータストリームから分離する作用をする。アドレス取得部72は、シーケンス・ヘッダ31のユーザ利用エリア34に埋め込まれた宛先(受信側)のアドレスや送信元のアドレスを取得する機能を有する(図3参照)。
逆量子化部73は、量子化されたDCT係数情報を元のDCT係数情報へ変換する機能を有し、IDCT部74は、DCT係数情報から元の動画像データへ変換する機能を有する。すなわち、逆量子化部73及びIDCT部74は、符号化部3aにより圧縮・符号化された動画像データを逆の手順により伸張・復号する機能を有する。
フレームメモリ76は、動画像データをフレーム単位で記憶するメモリであり、動き補償部77は、動画像データにおけるフレーム間の動きを検出して動き分を補償する機能を有する。そして、加算器75は、フレームメモリ76及び動き補償部77により動き分が補償された前フレームデータと次のフレームデータとを加算して完全なフレームに再生する機能を有する。スイッチ78は、モード情報に応じて動き補償の有無を選択する機能を有する。
形状復号化部80は、形状符号化情報から所定の形状を復号する機能を有する。メモリ81は、復号された形状情報を記憶する機能を有し、動き補償部82は、記憶された形状情報と動きベクトル情報とから形状の動き分を補償する機能を有する。そして、形状復号化部80は、補償された動き分情報を参照して形状を復号する機能をも有する。画像処理部79は、加算器75を経て再生したブロック化された1フレーム分の動画像データと、形状復号化部80により復号された形状情報とをオブジェクトとして合成・編集等を実行する機能を有する。
次に、上述した送信側のデジタルTV2によって行われる処理を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
例えば、HDD・DVDレコーダ10により受信された地上波アナログ放送が、映像コンテンツとして映像・音声入力部8から入力される(ステップ1[S1])。ここで、映像・音声入力部8からアナログで入力された映像が例えばBSデジタル放送などの映像であって、この映像コンテンツにマクロビジョン信号(コピーガード信号)などの著作権保護情報が記録されている場合には、制御部7は、この著作権保護情報を検出することで、送受信部9による映像コンテンツの送信を阻止する処理を行う。
上記した地上波アナログ放送が映像コンテンツとして映像・音声入力部8から入力された後、記憶部5から読み出された送信元のアドレスや、また、入力操作部6を通じて入力された映像コンテンツの宛先(送信先)のアドレスの取り込み処理が行われる(S2)。次に、映像合成部8aは、これらのアドレスが、このアナログの映像コンテンツに可視的に埋め込まれた合成映像を生成する(S3)。生成されたこの合成映像は、表示部4上では、図2に示すように、表示画面の縁部のスーパーインポーズ部25に、これらのアドレスが可視的に埋め込まれた映像データとして表示される。符号化部3aを備えた画像処理部3は、上記アナログの合成映像をエンコードして、図3に示すように、MPEG2データ30を生成するとともに、シーケンス・ヘッダ31のユーザ利用エリア34に、送信先及び送信元のアドレスの埋め込み処理を行う(S4)。次に、送受信部9は、MPEG2データ30をパケット化したデータをインターネット21を介してデジタルTV12側に送信する(S5)。
デジタルTV2側から送信されてきたパケットデータが、受信側のデジタルTV12の送受信部19を通じて受信されると、符号化部13aを備えた画像処理部13は、このパケットデータを図3に示すMPEG2データ30にデコードする。表示部14は、このデコードされた、送信先(受信側)のアドレスや送信元のアドレスがスーパーインポーズされた映像コンテンツ(合成映像)を図2に示すように表示する。
したがって、本実施形態に係るコンテンツ送受信システム1によれば、著作権保護情報の記録されていない例えば地上波のアナログテレビ放送などを録画して得た映像コンテンツなどが、第三者に不正に配信されてしまうことを抑止することができる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した実施形態では、動画を送信する場合を例にとって説明を行ったが、無論、著作権が関わる静止画などのコンテンツを送信する場合などにおいても、静止画にアドレスを合成しその画像コンテンツの不正な配信を抑制するようにしてもよい。また、上記実施形態では、映像コンテンツに可視的にアドレスなどを埋め込むものであったが、これに代えて、いわゆる電子透かし(digital watermarking)でアドレスなどを埋め込むようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るデジタルTV(デジタルテレビ装置)を備えたコンテンツ送受信システムの構成を機能的に示すブロック図。 図1のコンテンツ送受信システムの使用状況の一例を模式的に示す図。 図1の(送信側の)デジタルTVによりエンコードされた映像コンテンツの圧縮データであるMPEG2データのシーケンス層の構造を模式的に示す図。 図1の(送信側の)デジタルTVが備える映像処理部に設けられた符号化部の構成を機能的に示すブロック図。 図1の(受信側の)デジタルTVが備える映像処理部に設けられた符号化部の構成を機能的に示すブロック図。 図1の(送信側の)デジタルTVが行う処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…コンテンツ送受信システム、2…デジタルTV(送信側)、3,13…画像処理部、3a…符号化部、4,14…表示部、5,15…記憶部、6,16…入力操作部、7,17…制御部、8…映像・音声入力部、8a…映像合成部、9,19…送受信部、10…HDD・DVDレコーダ、12…デジタルTV(受信側)、25…スーパーインポーズ部、30…MPEG2データ、31…シーケンス・ヘッダ、34…シーケンス・ヘッダにおけるユーザ利用エリア、56…アドレス挿入部、72…アドレス取得部。

Claims (8)

  1. 映像コンテンツを入力する映像入力手段と、
    入力された映像コンテンツを表示する表示手段と、
    所定の識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記映像入力手段により入力された前記映像コンテンツに対し前記識別情報入力手段により入力された前記識別情報が可視的に埋め込まれた合成映像を生成する映像合成手段と、
    前記映像合成手段により生成された前記合成映像を圧縮して送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とするデジタルテレビ装置。
  2. 前記映像入力手段により入力された前記映像コンテンツに著作権保護情報が記録されているか否かを検出する著作権情報検出手段と、
    前記著作権情報検出手段により前記映像コンテンツから前記著作権保護情報が検出された場合、前記送信手段による映像コンテンツの送信を阻止する手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のデジタルテレビ装置。
  3. 前記送信手段により送信される前記合成映像の圧縮データのヘッダ部分に前記識別情報を埋め込む手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルテレビ装置。
  4. 前記識別情報には、少なくとも送信元のアドレスが含まれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のデジタルテレビ装置。
  5. デジタルテレビ装置によるコンテンツ送信方法であって、
    映像コンテンツを入力するステップと、
    入力された映像コンテンツを表示するステップと、
    所定の識別情報を入力するステップと、
    前記入力された映像コンテンツに対し前記入力された識別情報が可視的に埋め込まれた合成映像を生成するステップと、
    前記生成された合成映像を圧縮して送信するステップと、
    を有することを特徴とするコンテンツ送信方法。
  6. 前記入力された映像コンテンツに著作権保護情報が記録されているか否かを検出するステップと、
    前記入力された映像コンテンツから前記著作権保護情報が検出された場合、この映像コンテンツの送信を阻止するステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ送信方法。
  7. 前記送信される前記合成映像の圧縮データのヘッダ部分に前記識別情報を埋め込むことを特徴とする請求項5又は6記載のコンテンツ送信方法。
  8. 前記識別情報には、少なくとも送信元のアドレスが含まれることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のコンテンツ送信方法。
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