JP2006157657A - マルチキャリア送信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のキャリアで伝送を行うマルチキャリア無線伝送において、相関のある制御情報を伝送することにより発生する無線伝送におけるピーク電力を抑えるが可能なマルチキャリア送信機を提供すること。
【解決手段】 スクランブルコード発生群102は、キャリア数分の直交するスクランブルコードを生成する。スクランブル処理群103は、制御情報をキャリアごとに異なるスクランブルコードでスクランブルを行う。データ分割部101は、送信データを各キャリアに分割する。時分割多重群104は、スクランブルされた制御情報とキャリアごとの送信データを時分割に多重する。シンボルマッピング、RNF等の所定の変調処理を行った後、D/A変換群107でアナログ信号に変換する。変換されたアナログ信号を、アップコンバート、キャリア合成、増幅等、所定の無線処理を施し、アンテナ112よりを送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】 スクランブルコード発生群102は、キャリア数分の直交するスクランブルコードを生成する。スクランブル処理群103は、制御情報をキャリアごとに異なるスクランブルコードでスクランブルを行う。データ分割部101は、送信データを各キャリアに分割する。時分割多重群104は、スクランブルされた制御情報とキャリアごとの送信データを時分割に多重する。シンボルマッピング、RNF等の所定の変調処理を行った後、D/A変換群107でアナログ信号に変換する。変換されたアナログ信号を、アップコンバート、キャリア合成、増幅等、所定の無線処理を施し、アンテナ112よりを送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のキャリアでデータを伝送するマルチキャリア送信機に関する。
広帯域のデータ伝送を行う場合、単一キャリアのみで無線伝送を行うと性能が大きく劣化してしまう。そのため、一般的には、送信データを周波数の異なる複数のキャリアに配分して伝送する、マルチキャリア無線伝送方式が採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−48716号公報
特許第3301618号明細書
しかしながら、上記従来のマルチキャリア無線伝送にあっては、送信データと一緒に伝送する制御情報がキャリアごとに同じデータである場合、送信信号に相関が出てしまい無線伝送におけるピーク電力が大きくなるという事情があった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、複数のキャリアで伝送を行うマルチキャリア無線伝送において、相関のある制御情報を伝送することにより発生する無線伝送におけるピーク電力を抑えるが可能なマルチキャリア送信機を提供することを目的とする。
本発明のマルチキャリア送信機は、送信データ及び制御情報を多重し、複数のキャリアを用いて伝送を行うマルチキャリア送信機であって、キャリアごとに直交するコードを生成するスクランブルコード発生手段と、前記発生したスクランブルコードを用いて前記制御情報をスクランブルするスクランブル処理手段と、を備える。
この構成により、キャリアごとに直交するコードで、制御情報をスクランブルするため、キャリアごとの制御情報が同じであっても、送信信号に相関がなくなることから、無線伝送におけるピーク電力を抑えることができる。
また、本発明のマルチキャリア送信機は、キャリアごとに送信データを分割するデータ分割手段と、前記分割した送信データと、前記スクランブル処理手段によりスクランブル処理された制御情報とを多重する時分割多重手段と、前記多重したデータをシンボルにマッピングした後、フィルタリングする変調手段と、前記変調したデータをアナログ信号に変換するD/A変換手段と、キャリアごとに周波数の異なるローカル信号を用いて、前記D/A変換したデータをキャリアごとの送信信号に変調した後、キャリアごとの送信信号を一つの送信信号に合成するキャリア多重手段と、を更に備える。
この構成により、キャリアごとに直交するコードで、制御情報をスクランブルし、スクランブルされた制御情報とキャリアごとに分割された送信データとを多重することにより、キャリアごとの制御情報が同じであっても、送信信号に相関がなくなることから、無線伝送におけるピーク電力を抑えることができる。
また、本発明のマルチキャリア送信機は、キャリアごとに送信データを分割するデータ分割手段と、前記分割した送信データと前記制御情報とを多重する時分割多重手段と、前記多重したデータをシンボルにマッピングした後、フィルタリングする変調手段と、前記変調したデータをアナログ信号に変換するD/A変換手段と、キャリアごとに周波数の異なるローカル信号を用いて、前記D/A変換したデータをキャリアごとの送信信号に変調した後、キャリアごとの送信信号を一つの送信信号に合成するキャリア多重手段と、を更に備え、前記スクランブル処理手段は、前記スクランブルコードを用いて、前記時分割多重手段により多重されたデータにスクランブル処理を行う。
この構成により、一つのスクランブル処理で制御情報と送信データとを一度にスクランブルすることができる。
また、本発明のマルチキャリア送信機は、前記スクランブルコード生成手段は、キャリアごとに初期値が異なるM系列で直交するコードを生成する。
この構成により、相関をなくすためのスクランブルコードを、キャリアごとに初期値を変えるだけでより簡単に生成することができる。
本発明によれば、複数のキャリアで伝送を行うマルチキャリア無線伝送において、相関のある制御情報を伝送することにより発生する無線伝送におけるピーク電力を抑えるが可能なマルチキャリア送信機を提供することができる。
本発明の骨子は、送信データと共に伝送するキャリアごとの制御情報を直交するコードでスクランブルすることである。以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照にして詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマルチキャリア送信機の概略構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマルチキャリア送信機の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のマルチキャリア送信機は、複数(n個)のキャリアを用いて送信するものであり、データ分割部101と、スクランブルコード発生群102と、スクランブル処理群103と、時分割多重群104と、シンボルマッピング群105と、RNF(Root Nyquist Filter)群106と、D/A変換群107と、ローカル信号発振群108と、無線変調群109と、キャリア合成部110と、増幅部111と、アンテナ112と、を備える。
次に、本実施形態のマルチキャリア送信機の動作について説明する。
スクランブルコード発生群102は、各キャリアに対応したn個のコード発生器を有して構成されており、キャリア数n分の直交するスクランブルコードを生成する。
送信する制御情報(変調方式、誤り訂正情報、フレーム番号等)は、スクランブル処理群103でキャリアごとに異なるスクランブルコードによりスクランブルされ、キャリア間での相関をなくす。ここで、スクランブル処理群103は、各キャリアに対応するn個の排他的論理和演算回路(EX−OR)を有して構成される。
送信するデータは、データ分割部101で各キャリアに分割した後、時分割多重群104で、キャリアごとに、スクランブルされた制御情報と時分割に多重される。ここで、時分割多重群104は、各キャリアに対応するn個の時分割多重部を有して構成される。
多重されたデータは。シンボルマッピング群105でキャリアごとに一次変調された後、RNF群106でフィルタリングされる。シンボルマッピング群105及び、RNF群106は、それぞれ、各キャリアに対応するn個のシンボルマッピング部及びn個の所望の周波数帯域以外をフィルタリングするRNF部を有して構成される。
フィルタリングされたデータは、D/A変換群でキャリアごとにアナログ信号に変換される。D/A変換群は、各キャリアに対応するn個のD/A変換部を有して構成される。
ローカル信号発振群108は、キャリアごとに周波数の異なるローカル信号を発振させる。ローカル信号発振群群108は、n個のローカル信号発振部を有して構成される。
D/A変換されたアナログ信号は、無線変調群109でキャリアごとにローカル信号と乗算することでアップコンバートした後、キャリア合成部で一つの送信信号に合成される。合成された送信信号は、増幅部111で増幅した後、アンテナ112より送信することで無線伝送を行う。ここで、無線変調群109は、各キャリアに対応するn個の無線変調部を有して構成される。
このような本発明の第1の実施形態によれば、キャリアごとに直交するコードで、制御情報をスクランブルするため、キャリアごとに同じ制御情報であっても、送信信号に相関がなくなることから、無線伝送におけるピーク電力を抑えることができる。
ここで、一例として、図4に8キャリアで無線伝送を行った場合の送信パワーの発生頻度についてシミュレーションした結果を示す。図4のグラフにおいて、横軸には送信パワーを示し、縦軸には発生頻度を示す。スクランブルをした場合、送信パワー10dBの送信信号がないのに対し、スクランブルをしない場合は、送信パワー12.2dBの発生頻度が8×10−4であり、スクランブルすることでピーク電力が抑えられることが分かる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、スクランブルコードにキャリアごとに初期値が異なるM系列で直交するコードを使用する場合について説明する。図2は、本発明の第二の実施形態に係るマルチキャリア送信機の概略構成を示すブロック図である。ただし、図2のマルチキャリア送信機において、図1と共通する構成部には図1と同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施形態では、スクランブルコードにキャリアごとに初期値が異なるM系列で直交するコードを使用する場合について説明する。図2は、本発明の第二の実施形態に係るマルチキャリア送信機の概略構成を示すブロック図である。ただし、図2のマルチキャリア送信機において、図1と共通する構成部には図1と同一符号を付して説明を省略する。
図2のマルチキャリア送信機は、図1と比較して、スクランブルコード発生群をM系列(Maximum length sequence)コード発生群201とする構成を採る。
M系列コード発生群201は、各キャリアに対応するn個のMコード発生部を有して構成されており、キャリアごとに初期値を変えることで、キャリア数n分の直交するコードを生成することができる。
直交するコードは、第1の実施形態と同様に制御情報をキャリアごとにスクランブルするのに使用する。
このような本発明の第2の実施形態によれば、相関をなくすためのスクランブルコードを、キャリアごとに初期値を変えるだけでより簡単に生成することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、制御情報とキャリアごとの送信データを時分割に多重したデータをスクランブルする場合について説明する。図3は、本実施の形態に関わるマルチキャリア送信機の構成を示すブロック図である。ただし、図3のマルチキャリア送信機において、図1及び図2と共通する構成部には図1、図2と同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第3の実施形態では、制御情報とキャリアごとの送信データを時分割に多重したデータをスクランブルする場合について説明する。図3は、本実施の形態に関わるマルチキャリア送信機の構成を示すブロック図である。ただし、図3のマルチキャリア送信機において、図1及び図2と共通する構成部には図1、図2と同一符号を付して説明を省略する。
図3のマルチキャリア送信機は、図2と比較して、スクランブル処理群103は、制御情報とキャリアごとの送信データを時分割に多重したデータをスクランブルする構成を採る。
スクランブル処理群103は、実施の形態1と同様にキャリア数分のEX−ORn個を有して構成される。制御情報と送信データをキャリアごとに時分割多重した後にスクランブルすることで、制御情報と送信データを一度にスクランブルすることができる。
このような本発明の第3の実施形態によれば、一つのスクランブル処理で制御情報と送信データを一度にスクランブル処理を行うことができる。
本発明のマルチキャリア送信機は、複数のキャリアで伝送を行うマルチキャリア無線伝送において、相関のある制御情報を伝送することにより発生する無線伝送におけるピーク電力を抑えるが可能な効果を有し、大容量の無線伝送を行う伝送装置の送信系等に有用である。
101 データ分割部
102 スクランブルコード発生群
103 スクランブル処理群
104 時分割多重群
105 シンボルマッピング群
106 RNF群
107 D/A変換群
108 ローカル信号発振群
109 無線変調群
110 キャリア合成部
111 増幅部
112 アンテナ
201 M系列コード発生群
102 スクランブルコード発生群
103 スクランブル処理群
104 時分割多重群
105 シンボルマッピング群
106 RNF群
107 D/A変換群
108 ローカル信号発振群
109 無線変調群
110 キャリア合成部
111 増幅部
112 アンテナ
201 M系列コード発生群
Claims (4)
- 送信データ及び制御情報を多重し、複数のキャリアを用いて伝送を行うマルチキャリア送信機であって、
キャリアごとに直交するコードを生成するスクランブルコード発生手段と、
前記発生したスクランブルコードを用いて前記制御情報をスクランブルするスクランブル処理手段と、
を備えるマルチキャリア送信機。 - 請求項1記載のマルチキャリア送信機であって、
キャリアごとに送信データを分割するデータ分割手段と、
前記分割した送信データと、前記スクランブル処理手段によりスクランブル処理された制御情報とを多重する時分割多重手段と、
前記多重したデータをシンボルにマッピングした後、フィルタリングする変調手段と、
前記変調したデータをアナログ信号に変換するD/A変換手段と、
キャリアごとに周波数の異なるローカル信号を用いて、前記D/A変換したデータをキャリアごとの送信信号に変調した後、キャリアごとの送信信号を一つの送信信号に合成するキャリア多重手段と、
を更に備えるマルチキャリア送信機。 - 請求項1記載のマルチキャリア送信機であって、
キャリアごとに送信データを分割するデータ分割手段と、
前記分割した送信データと前記制御情報とを多重する時分割多重手段と、
前記多重したデータをシンボルにマッピングした後、フィルタリングする変調手段と、
前記変調したデータをアナログ信号に変換するD/A変換手段と、
キャリアごとに周波数の異なるローカル信号を用いて、前記D/A変換したデータをキャリアごとの送信信号に変調した後、キャリアごとの送信信号を一つの送信信号に合成するキャリア多重手段と、
を更に備え、
前記スクランブル処理手段は、前記スクランブルコードを用いて、前記時分割多重手段により多重されたデータにスクランブル処理を行うマルチキャリア送信機。 - 請求項1ないし3のいずれか一項記載のマルチキャリア送信機であって、
前記スクランブルコード生成手段は、キャリアごとに初期値が異なるM系列で直交するコードを生成するマルチキャリア送信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004347068A JP2006157657A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | マルチキャリア送信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004347068A JP2006157657A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | マルチキャリア送信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006157657A true JP2006157657A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36635366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004347068A Withdrawn JP2006157657A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | マルチキャリア送信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006157657A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5937294B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2016-06-22 | 日本電気株式会社 | 位置決定システム、送信装置、受信装置及び位置決定方法 |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004347068A patent/JP2006157657A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5937294B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2016-06-22 | 日本電気株式会社 | 位置決定システム、送信装置、受信装置及び位置決定方法 |
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Legal Events
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