JP2006157289A - 減衰器ならびにそれを用いた高周波送受信器、レーダ装置、レーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶 - Google Patents

減衰器ならびにそれを用いた高周波送受信器、レーダ装置、レーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単かつ安定に減衰量を調整することができる減衰器を提供すること。
【解決手段】 高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平板導体1,2間に高周波信号を伝送する誘電体線路3が配置され、平板導体2の内面と誘電体線路3との間に金属シート4が介在しているとともに、この金属シート4は、誘電体線路3の一部3cに空隙を介して対向する凹部4aが形成されている減衰器である。凹部4aから高周波信号の一部を放射させて高周波信号を減衰させることができ、金属シート4に形成される凹部4aの大きさや深さを変えることにより、簡単かつ安定に減衰量を調整することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載レーダ装置等で用いられるミリ波集積回路等に組み込まれ、高周波信号の伝送用として用いられる減衰器において、簡単かつ安定に減衰量を調整することができ、しかも減衰量を小さくするときには透過損失を小さくすることができる減衰器ならびにそれを用いた高周波送受信器、レーダ装置、レーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶に関するものである。
従来から、特にミリ波帯(30GHz〜300GHz)の高周波信号を伝送する高周波用伝送線路として、非放射性誘電体線路(NonRadiative Dielectric Waveguide、以下、NRDガイドともいう。)が広く知られている。この非放射性誘電体線路を用いて構成した従来の減衰器は、例えば特許文献1〜特許文献6に開示されている。
なお、非放射性誘電体線路の基本的構成は、図11に部分破断斜視図で示すように、所定の間隔aをもって平行に配置された平板導体51,52間に、断面が矩形状の誘電体線路53を、間隔aを高周波信号の波長λに対してa≦λ/2として配置したものである。これにより、外部から誘電体線路53へのノイズの侵入をなくし、かつ外部への高周波信号の放射をなくして、誘電体線路53中により高周波信号をほとんど損失なく伝搬させることができる。なお、波長λは使用周波数における空気中(自由空間)での高周波信号の波長である。
特許文献1〜特許文献6に開示されている従来の減衰器のうち、例えば、特許文献1に開示されている従来の減衰器においては、非放射性誘電体線路の誘電体線路の近くに平板導体に対向する方向から見てテーパ状の電波吸収体を併設している。
また、特許文献2に開示されている従来の減衰器においては、第1および第2の誘電体線路の中途を電磁結合するように近接させた非放射性誘電体線路型の方向性結合器において、第1および第2の誘電体線路の一方に終端抵抗を接続し、その終端抵抗が接続された誘電体線路を他方の誘電体線路に対して相対的に平行に移動する手段を設けている。
また、特許文献3〜特許文献6には、誘電体線路の中途かまたは端部に誘電体線路を伝搬する高周波信号を減衰させる減衰領域を設けている点において、同様の技術が開示されている。
また、従来の高周波送受信器の例は、例えば、特許文献7および特許文献8に開示されている。
また、従来のレーダ装置およびそれを搭載したレーダ装置搭載車両の例は、例えば、特許文献9に開示されている。
特開平6−45809号公報 特開2000−22411号公報 特開2000−114815号公報 特開2000−114816号公報 特開2001−16003号公報 特開2003−289205号公報 特開平7−77576号公報 特開2000−258525号公報 特開2003−35768号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献3〜特許文献6に開示されているような従来の減衰器では、いずれも、誘電体線路および高周波信号を減衰する減衰領域を設けた誘電体線路を平板導体に配置した後には、その減衰領域を設けた誘電体線路を取り外す以外に減衰量を変えることができないため、減衰量を調整するためにはその減衰領域を設けた誘電体線路を平板導体から外して再度配置しなくてはならないので、減衰量の調整のための工程が複雑化するといった問題点や、その調整の際に誘電体線路を取り付ける位置がばらついて特性が不安定になることがあるといった問題点があった。また、減衰領域を設けた誘電体線路を他の誘電体線路の間に挿入するために他の誘電体線路との間に設ける間隔により伝送損失が増大して、一時的に減衰量を小さくするときの透過損失が増大してしまいやすいという問題点もあった。
また、特許文献2に開示されているような従来の減衰器では、相対的に平行に移動させる誘電体線路は、平板導体間に挟み込んだ後に平板導体の内面との隙間を導電性部材等で埋めるかまたはその隙間を一定にすることが難しいため、減衰器を透過する高周波信号の透過特性が不安定になることがあるという問題点があった。また、第1および第2の誘電体線路が近接して対向する部分が、第1および第2の誘電体線路を相互に平行移動する際に、精度良く平行度を維持したり対向する部分の距離を一定に維持したりすることが機械的に難しいため、減衰量の調整中に減衰量が滑らかに変化しなくて調整が難しかったり手間がかかったりするといった問題点や、第1および第2の誘電体線路が近接して対向する部分が、それらを平行移動することにより対向しない状態から対向する状態に移行する過渡的な状態において、減衰量が急激に変わりやすくなり、小さい減衰量での減衰量の調整が難しいという問題点があった。
また、従来の減衰器を用いた高周波送受信器では、減衰器を高周波送受信器に組み込んだ後に、減衰量を簡単に調整したりその調整した状態を安定に維持したりすることが難しかったため、減衰器を高周波送受信器に組み込んだ後に、例えば高周波発振器の発振出力や高周波信号を伝送する高周波回路の透過特性等に応じて減衰量を調整してその調整された状態を安定に維持することにより、高周波送受信器の送信出力を所定の範囲に調整してその調整された状態を安定に維持することが難しいという問題点があった。
また、このような高周波送受信器を用いたレーダ装置では、例えば高周波送受信器の送信出力が強くなりすぎたり弱くなりすぎたりして、周囲の無線通信等に悪影響を及ぼしたり、または誤探知を起こしやすくなったり探知することができる探知対象物までの距離が短くなったりすることがあるために、安定した送受信性能が得られにくいという問題点があった。
また、このようなレーダ装置を搭載した車両や小型船舶では、探知対象物をレーダ装置で探知することによってその情報に基づいて回避や制動等の適切な挙動をとることが行なわれているが、レーダ装置が誤探知を起こしたり探知することができる探知対象物までの距離が短くなったり、探知対象物の探知が遅れるために、その探知の後にそれら車両や小型船舶に急激な挙動を起こさせたりしてしまうことがあるという問題点があった。
本発明は上記のような従来の技術における問題点を解決すべく案出されたものであり、その目的は、簡単かつ安定に減衰量を調整することができ、しかも減衰量を小さくするときには透過損失を小さくすることができる減衰器ならびにそれを用いた高周波送受信器、レーダ装置、レーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶を提供することにある。
本発明の減衰器は、高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平板導体間に前記高周波信号を伝送する誘電体線路が配置され、前記平板導体の少なくとも一方の内面と前記誘電体線路との間に金属シートが介在しているとともに、この金属シートは、前記誘電体線路の一部に空隙を介して対向する凹部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の減衰器は、上記構成において、前記誘電体線路は、前記一部を除く領域が前記金属シートにめり込んでいることを特徴とするものである。
また、本発明の減衰器は、上記各構成において、前記誘電体線路に前記凹部で反射した高周波信号を減衰させるアイソレータが接続されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の高周波送受信器は、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、磁性体の周囲に第1の端子,第2の端子および第3の端子を有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、前記分岐器の前記一方の出力端に第2の高周波用伝送線路で前記第1の端子が接続されたサーキュレータと、このサーキュレータの前記第2の端子に第3の高周波用伝送線路で接続された送受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記サーキュレータの前記第3の端子との間に第4および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力された前記ローカル信号と前記送受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに上記いずれかの本発明の減衰器が接続されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の高周波送受信器は、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、この分岐器の前記一方の出力端に入力端が第2の高周波用伝送線路で接続された、出力端側に前記送信用高周波信号を出力するアイソレータと、このアイソレータの前記出力端に第3の高周波用伝送線路で接続された、前記送信用高周波信号を送信する送信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端側に第4の高周波用伝送線路で接続された受信アンテナと、この受信アンテナと前記分岐器の前記他方の出力端との間に前記第4の高周波用伝送線路および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力されたローカル信号と前記受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに上記いずれかの本発明の減衰器が接続されていることを特徴とするものである。
本発明のレーダ装置は、上記本発明の第1および第2のいずれかの高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することを特徴とするものである。
本発明のレーダ装置搭載車両は、上記構成の本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするものである。
本発明のレーダ装置搭載小型船舶は、上記構成の本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするものである。
本発明の減衰器によれば、高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平板導体間に前記高周波信号を伝送する誘電体線路が配置され、前記平板導体の少なくとも一方の内面と前記誘電体線路との間に金属シートが介在しているとともに、この金属シートは、前記誘電体線路の一部に空隙を介して対向する凹部が形成されていることから、誘電体線路の一部に空隙を介して対向するように形成された金属シートの凹部が、その誘電体線路に伝送させる高周波信号の一部をその凹部から放射させる働きをして、全体としてはその凹部の大きさや深さに応じた減衰量だけその誘電体線路により伝送される高周波信号を減衰させる減衰器としての動作をする。その際、その凹部の大きさや深さの設定は平板導体の内面に設ける金属シートを取り代えるのみで行なうことができ、他の構成要素の配置等についてはそのままの状態を維持することができるので、簡単かつ安定に減衰量を調整することができる。また、金属シートに設ける凹部の大きさや配置を変えるのみで誘電体線路の配置変更等の設計変更にも簡単に対応することができる。また、誘電体線路の一部に減衰領域を設ける従来の減衰器と比較して、そのような減衰領域に相当するものである凹部を一時的に設けないようにすれば通常の非放射性誘電体線路にもすることができるため、一時的に凹部の空隙を小さくして減衰量を小さくするときには、透過損失を小さくすることができる減衰器となる。
また、本発明の減衰器によれば、前記誘電体線路は、前記一部を除く領域が前記金属シートにめり込んでいるときには、誘電体線路が金属シートにめり込むことにより、その誘電体線路のめり込んでいる部位において高周波信号の伝送モードが安定するために、高周波信号の伝送特性を安定にすることができる減衰器となる。また、金属シートに誘電体線路をめり込ませる深さにより、金属シートに形成された凹部において金属シートと誘電体線路との間隔(空隙の厚さ)を微調整することができるので、金属シートを設けた平板導体を誘電体線路に適度な圧力で押圧するだけの簡単な操作で減衰量を微調整することができる利点もある。
また、本発明の減衰器によれば、前記誘電体線路に前記凹部で反射した高周波信号を減衰させるアイソレータが接続されているときには、アイソレータが、凹部で反射して入力側に戻る高周波信号を減衰するため、凹部から入力側に反射して戻る高周波信号がその入力側に接続される高周波発振器等の高周波回路要素に悪影響を及ぼすことが大幅に抑制される減衰器となる。
本発明の第1の高周波送受信器によれば、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、磁性体の周囲に第1の端子,第2の端子および第3の端子を有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、前記分岐器の前記一方の出力端に第2の高周波用伝送線路で前記第1の端子が接続されたサーキュレータと、このサーキュレータの前記第2の端子に第3の高周波用伝送線路で接続された送受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記サーキュレータの前記第3の端子との間に第4および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力された前記ローカル信号と前記送受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに上記いずれかの本発明の減衰器が接続されていることから、高周波用伝送線路に接続されている減衰器が、減衰器が高周波送受信器の一部として組み込まれた後に、減衰器の入出力間を透過する高周波信号の透過係数を減衰器の金属シートに形成された凹部の大きさを代えることによって変化させることにより、減衰器の入出力間で高周波信号の強度を簡単かつ安定に調整することができ、また、減衰器の入出力間で高周波信号を大きく減衰させるべきときには大きく減衰させ、ほとんど減衰させないでおくべきときには非常に小さい透過損失で透過させるため、高周波送受信器の内部で使用される高周波信号の強度や高周波送受信器から外部に出力される送信用高周波信号の強度が適切なものとなるように調整することができるので、安定した送受信性能を有する高性能な高周波送受信器となる。
本発明の第2の高周波送受信器によれば、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、該分岐器の前記一方の出力端に入力端が第2の高周波用伝送線路で接続された、出力端側に前記送信用高周波信号を出力するアイソレータと、このアイソレータの前記出力端に第3の高周波用伝送線路で接続された、前記送信用高周波信号を送信する送信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端側に第4の高周波用伝送線路で接続された受信アンテナと、この受信アンテナと前記分岐器の前記他方の出力端との間に前記第4の高周波用伝送線路および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力されたローカル信号と前記受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに上記いずれかの本発明の減衰器が接続されていることから、送受別体のアンテナを用いた高周波送受信器においても、高周波用伝送線路に接続されている減衰器が、減衰器が高周波送受信器の一部として組み込まれた後に、減衰器の入出力間を透過する高周波信号の透過係数を減衰器の金属シートに形成された凹部の大きさを代えることによって変化させることにより、減衰器の入出力間で高周波信号の強度を簡単かつ安定に調整することができ、また、減衰器の入出力間で高周波信号を大きく減衰させるべきときには大きく減衰させ、ほとんど減衰させないでおくべきときには非常に小さい透過損失で透過させるため、高周波送受信器の内部で使用される高周波信号の強度や高周波送受信器から外部に出力される送信用高周波信号の強度が適切なものとなるように調整することができるので、安定した送受信性能を有する高性能な高周波送受信器となる。
本発明のレーダ装置によれば、上記本発明の第1および第2のいずれかの高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することから、高周波送受信器の送受信性能が高いため、早く確実に探知対象物を探知することができるとともに遠方の探知対象物をも探知することができるレーダ装置となる。
本発明のレーダ装置搭載車両によれば、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることから、レーダ装置が早く確実に探知対象物である他の車両を探知するため、急激な挙動を車両に起こさせることなく、車両の適切な制御や運転者への適切な警告をすることができるレーダ装置搭載車両となる。
本発明のレーダ装置搭載船舶によれば、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることから、レーダ装置が早く確実に探知対象物である他の小型船舶を探知するため、急激な挙動を小型船舶に起こさせることなく、小型船舶の適切な制御や操縦者への適切な警告をすることができるレーダ装置搭載小型船舶となる。
本発明の減衰器、それを用いた第1および第2の高周波送受信器、それを具備したレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶について、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の減衰器の実施の形態の一例を示す模式的な図であり、(a)は高周波信号の伝送方向に対して平行な断面図、(c)および(d)はそれぞれそのA−A’線断面図およびB−B’線断面図である。また、図2(a)〜(c)はそれぞれ図1に示す減衰器に用いる金属シートの例を示す模式的な断面図である。また、図3は、本発明の減衰器の実施の形態の他の例を示す模式的な部分破断平面図である。また、図4および図5は、それぞれ本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の一例を示す模式的なブロック回路図および平面図である。また、図6および図7は、それぞれ本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の一例を示す模式的なブロック回路図および平面図である。また、図8および図9は、それぞれ本発明の第1および第2の高周波送受信器の実施の形態の他の例を模式的に示すブロック回路図である。また、図10は本発明のレーダ装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。
図1〜図3において、1,2は平板導体、3は誘電体線路、4は金属シート、4aは金属シート4に形成された凹部、5,6は接着材層、7はフェライト板、8,9,10は誘電体線路、10aは無反射終端器である。また、3aおよび3bはそれぞれ誘電体線路3の入力端および出力端、3cは凹部4aに対向する誘電体線路3の一部である。
また、図4〜図10において、11は高周波発振器、12は分岐器、13は変調器、14はサーキュレータ、15は送受信アンテナ、16はミキサー、17はスイッチ、18はアイソレータ、18aおよび18bはそれぞれアイソレータ18の入力端および出力端、19は送信アンテナ、20は受信アンテナ、21,31は平板導体、22,32は第1の誘電体線路、23,33は第2の誘電体線路、24,34は第3の誘電体線路、25,35は第4の誘電体線路、36は第5の誘電体線路、27,37は磁性体としてのフェライト板、14a,27a,37aは第1の端子、14b,27b,37bは第2の端子、14c,27c,37cは第3の端子、24a,35a,36aは無反射終端器である。なお、図5および図7において上側の平板導体は図示していない。
まず、本発明の減衰器について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示す本発明の減衰器の実施の形態の一例は、高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平板導体1,2間に高周波信号を伝送する誘電体線路3が配置され、平板導体1,2の少なくとも一方(この例では平板導体2)の内面と誘電体線路3との間に金属シート4が介在しているとともに、この金属シート4は、誘電体線路3の一部3cに空隙を介して対向する凹部4aが形成されている構成である。また、好ましくは、この例のように誘電体線路3は、一部3cを除く領域を金属シート4にめり込ませる。
上記構成において、金属シート4に形成される凹部4aは、凹部4aにおいて金属シート4と誘電体線路3との間に空隙を設け、この空隙の部分から誘電体線路3により伝送される高周波信号の一部を放射させることにより、適当な減衰量だけ高周波信号を減衰させるためのものである。この凹部4aの大きさや深さを変えることにより、凹部4aから放射する高周波信号の大きさが変わるので、これによって減衰量を調整することができる。
金属シート4に形成するこのような凹部4aは、例えば図2(a)〜(c)にそれぞれ断面図で示す、凹部4aが形成された金属シート4の例のようにすればよい。図2(a)に示す例では、一枚の金属シート4の一部に厚みが薄くなった部分をエッチング等により設けて、そこを凹部4aとしている。また、図2(b)に示す例では、2枚の金属シート4のうち貫通孔を設けた一方に他方を貼り合わせてその貫通孔の片側を塞ぎ、その片側が塞がれた貫通孔を凹部4aとしている。また、図2(c)に示す例では、厚さの異なる2枚の金属シート4の厚さの厚い一方に貫通孔を設け、その貫通孔に他方を挿入して片側を塞ぎ、その貫通孔の残りの部分を凹部4aとしている。
以上のようにして形成する金属シート4の凹部4aは、いずれも同様の作用効果を奏することとなるが、それぞれ、図2(a)に示す例では、エッチングにより深さの微妙な制御をしやすいといった長所があり、図2(b)に示す例では、一方のシートの厚さにより凹部4aの深さが決まるから、その1つのシートの厚さを管理することにより深さが均一な凹部4aを比較的容易に得やすいといった長所があり、図2(c)に示す例では、金属シート4の凹部4aの部分のみの貼り代えの作業性がよいといった長所がある。
凹部4aの形状としては、誘電体線路3よりもやや大きめの幅で誘電体線路3に沿って伸びているような形状とすればよい。また、その伸びている方向の長さは、所定の線路長においてできるだけ長くすれば、凹部4aの深さが浅くても大きな減衰量が得られるため、減衰量の調整範囲を大きくすることができるので好ましい。凹部4aの深さを深くしても減衰量の調整範囲を大きくすることができるが、凹部4aの深さが深くなりすぎると特性インピーダンスの不整合により凹部4aで反射する高周波信号が大きくなるから、注意を要する。
このような凹部4aは、例えば誘電体線路3に沿った長さが10mm、深さが0.1mmとすれば77GHzのミリ波信号に対して0.2dB程度といった減衰を与えることができる。これよりもその長さまたはその深さを大きくすれば減衰量をより大きくすることができることは言うまでもない。
また、金属シート4は、良導体である金属から成るものであり、誘電体線路3の上面の一部3cを除く領域にこの良導体を均一に密着させることによって、平板導体2が電気的に誘電体線路3に密着された状態で伝送方向に線路構造を均一にできるため、所望の伝送モード以外の別のモードへの結合を抑制するように働くものである。所望の伝送モード以外の別のモードへの結合が抑制されれば、誘電体線路3により一部3cを除く部分の誘電体線路3に伝送される高周波信号の伝送特性を安定にすることができ、また、伝送損失を小さくすることができる。
また、図1に示す例では、好ましい構成として、下側の平板導体1と誘電体線路3の下面との間には接着材層5を介在させており、また、上側の平板導体2と金属シート4との間には接着材層6を介在させている。この接着材層6が介在していることによって、金属シート4とともにこの接着剤層6も誘電体線路3が押圧されることにより変形する層となり、誘電体線路3を金属シート4により深くめり込ませることができ、より確実に誘電体線路3を金属シート4にめり込ませて密着させることができる。また、本発明の減衰器の好ましい構成として、金属シート4が介在していない平板導体1と誘電体線路3との間に介在させて接着材層5を用いると、誘電体線路3に対して平板導体1と誘電体線路3との当接面に水平な方向の力が加わっても、誘電体線路3の固定位置が変わらないように強固に固定することができる。
図1に示す本発明の減衰器によれば、上記構成とすることから、誘電体線路3の一部3cに空隙を介して対向するように形成された金属シート4の凹部4aが、その誘電体線路3により伝送される高周波信号の一部を放射させる働きをして、全体としてはその凹部4aの大きさや深さに応じた減衰量だけその誘電体線路3により伝送される高周波信号を減衰させる減衰器としての動作をする。その際、その凹部4aの大きさや深さは平板導体2の内面に設ける金属シート4を取り代えるのみで行なうことができ、他の構成要素の配置等についてはそのままの状態を維持することができるので、簡単かつ安定に減衰量を調整することができる。また、金属シート4に設ける凹部4aの大きさや配置を変えるのみで誘電体線路3の配置変更等の設計変更にも簡単に対応することができる。また、誘電体線路の一部に減衰領域を設ける従来の減衰器と比較して、そのような減衰領域に相当するものである凹部4aを一時的に設けないようにすれば通常の非放射性誘電体線路にもすることができるため、一時的に凹部4aの空隙を小さくして減衰量を小さくするときには、透過損失を小さくすることができる。
また、図1に示す例のように、誘電体線路3の一部3cを除く領域を金属シート4にめり込ませると、その誘電体線路3のめり込んでいる部位において高周波信号の伝送モードが安定するので、高周波信号の伝送特性を安定にすることができるものとなる。また、金属シート4に誘電体線路3をめり込ませる深さにより、金属シート4に形成された凹部4aにおいて金属シート4と誘電体線路3との間隔(空隙の深さ)を微調整することができるので、金属シート4を設けた平板導体2を誘電体線路3に適度な圧力で押圧するだけの簡単な操作で減衰量を微調整することができる利点もある。
次に、図3に示す本発明の減衰器の実施の形態の他の例は、図1に示す例に対して、誘電体線路3に凹部4aで反射した高周波信号を減衰させるアイソレータが接続されている構成である。なお、図3において、凹部4aは平板導体2の裏側に形成されている凹部4aを表から透視して見た様子を破線で示している。
この構成において、アイソレータは、具体的には、平板導体1および金属シート4の内面に互いに対向させて2枚のフェライト板7が配置され、この2枚のフェライト板7に対して放射状に高周波信号を入出力する3本の誘電体線路8,9,10が配置されているサーキュレータの誘電体線路10の端部に無反射終端器10aが接続されているものである。このようなアイソレータの出力用である誘電体線路9に減衰器の入力端3aを接続すればよい。なお、このようなアイソレータは入力用である誘電体線路8側から出力用である誘電体線路9側の方向に高周波信号を通しやすく、その逆方向には高周波信号を通しにくくなるように用いることは言うまでもない。
図3に示す例の本発明の減衰器によれば、上記構成とすることから、図1に示す例の減衰器と同様の作用効果を有する上に、アイソレータが、凹部4aから入力端3aに反射して戻る高周波信号を、入力端3aに接続された誘電体線路9から誘電体線路10に2枚のフェライト板7を介して透過させ、誘電体線路10の端部に接続された無反射終端器10aで減衰するため、凹部4aに対して入力側である入力端3a側に反射して戻る高周波信号が、凹部4aに対して入力側である入力端3a側に接続される高周波発振器等の高周波回路要素に悪影響を及ぼすことが大幅に抑制されるといった作用効果を有するものとなる。
次に、本発明の減衰器の各構成要素についてさらに詳細に説明する。本発明の減衰器において、金属シート4は、薄板状に成型された金属製のシートや薄く圧延された金属箔、あるいは金属テープを用いればよい。金属シート4の材料には、銅,アルミニウム(Al),鉄(Fe),銀(Ag),金(Au),白金(Pt),SUS(ステンレススチール),真鍮(Cu−Zn合金)等を用いればよい。中でも、アルミニウム(Al),金(Au),白金(Pt),真鍮(Cu−Zn合金)は、程良い柔らかさがあって誘電体線路3をめり込ませやすく、またその後は誘電体線路3を確実に保持しやすいため好適である。これらの材料から成る金属シート4を用いれば、誘電体線路3を金属シート4にめり込ませて確実に密着させ、保持することができる。
金属シート4には、予め平板導体2側の面(平板導体1側に配置する場合であれば平板導体1側の面)に、接着材層6としての粘着質の層を形成しておいてもよい。このようにすれば、平板導体1または平板導体2の特定の領域のみに金属シート4を貼り付けたい場合に、予め接着材層6が形成された金属シート4を所望の形状にパターン形成すれば、金属シート4および接着材層6が一度に加工できるので都合がよい。
接着材層6の材質には、アクリル系樹脂であって粘着質のもの(市販のアルミテープに塗布されているようなもののうち、例えば、アクリル系重合体成分の平均分子量,ガラス転移温度,カルボキシル基の含有量および水酸基の含有量等を最適化することにより耐熱性が改良されたもので構わない。)、またはアクリル系樹脂,エポキシ系樹脂もしくはシリコン系樹脂の接着材を用いればよい。また、接着材層6の厚さは、例えば、ミリ波信号に対しては50μm程度が好適である。接着材層6が厚すぎる場合には、金属シート4の表面が波打ってしまい、非放射性誘電体線路構造に上下の非対称性を生じることとなって高周波信号が所望の伝送モード以外のモードに結合しやすくなる傾向があり、接着材層6が薄すぎる場合には、誘電体線路3のめり込む深さが大きくなる効果が十分に得られなくなる傾向がある。
平板導体1と誘電体線路3との間に介在させる接着材層5の材質には、アクリル系樹脂,エポキシ系樹脂もしくはシリコン系樹脂の接着材を用いればよい。この接着材層5には、樹脂製の接着材に代えて半田や金属ろう材を用いても構わない。
また、金属シート4は、接着材層6を介さずに直接、平板導体1または平板導体2に圧着や融着等で貼り付けてもよい。この場合には、接着材層6を用いたときよりも、非放射性誘電体線路構造の上下の対称性が良好になり、高周波信号が所望の伝送モード以外のモードに結合しにくくなる。金属シート4は、平板導体1または平板導体2に対して、調整時には仮留めしておいた後、上記のように固定してもよい。
誘電体線路3,8,9,10の材料は、四フッ化エチレン,ポリスチレン等の樹脂、または低比誘電率のコーディエライト(2MgO・2Al・5SiO)セラミックス,アルミナ(Al)セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミックスが好ましく、これらはミリ波帯域において低損失である。
また、誘電体線路3,8,9,10の断面形状は基本的には矩形状であるが、矩形の角部をまるめた形状であってもよく、高周波信号の伝送に使用される種々の断面形状のものを使用することができる。
フェライト板7の材質には、フェライトの中でも、例えばミリ波信号に対しては、亜鉛・ニッケル・鉄酸化物(ZnNiFe)が好適である。
また、フェライト板7の形状は、通常は円板状とされるが、その他、平面形状が正多角形状であってもよい。その場合は、接続される誘電体線路の本数をn本(nは3以上の整数)とすると、その平面形状は正m角形(mは3以上のnより大きい整数)とするのがよい。
平板導体1,2には、高い電気伝導度および良好な加工性等の点で、銅,アルミニウム,鉄(Fe),銀(Ag),金(Au),白金(Pt),SUS(ステンレススチール),真鍮(Cu−Zn合金)等の金属から成る導体板が好適である。あるいは、セラミックス,樹脂等から成る絶縁板の表面にこれらの金属から成る導体層を形成したものでもよい。
無反射終端器10aは、誘電体線路10の端部に対して、両側の側面(図示していない平板導体の内面と対向しない面)の上下端部に、膜状の抵抗体または電波吸収体を付着させて構成すればよい。その際、抵抗体の材質としては、ニッケルクロム合金またはカーボンが好適である。また、電波吸収体の材質としては、パーマロイまたはセンダストが好適である。これらの材質を用いれば、効率良く高周波信号を減衰させることができる。また、これら以外の材質で、高周波信号を減衰させることができるものを用いても構わない。
なお、本発明の減衰器は、特にミリ波帯の高周波信号を減衰させるのに好適に用いることができるものであるが、高周波信号の周波数がそれよりも低い例えばマイクロ波帯であっても有効に用いることができる。
次に、本発明の第1および第2の高周波送受信器について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4および図5にそれぞれブロック回路図および平面図で示す本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生する高周波発振器11と、この高周波発振器11に第1の高周波用伝送線路で接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端12bに送信用高周波信号RFとして出力し、他方の出力端12cにローカル信号LOとして出力する分岐器12と、磁性体としてのフェライト板27の周囲に第1の端子27a,第2の端子27bおよび第3の端子27cを有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、分岐器12の一方の出力端12bに第2の高周波用伝送線路で第1の端子14aが接続されたサーキュレータ14と、このサーキュレータ14の第2の端子14bに第3の高周波用伝送線路で接続された送受信アンテナ15と、分岐器12の他方の出力端12cとサーキュレータ14の第3の端子14cとの間に第4および第5の高周波用伝送線路で接続された、他方の出力端12cに出力されたローカル信号LOと送受信アンテナ15で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー16とを具備しており、第1〜第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つ(この例では第2の高周波用伝送線路)に上記各構成の本発明のいずれかの減衰器A(この例では図3に示した例)が接続されている構成である。
この構成により、FMCW方式のレーダ装置に対応する高周波送受信器とすることができる。なお、これら第1および第2,第3,第4,第5の高周波用伝送線路は、図5においては、それぞれ第1の誘電体線路22,第2の誘電体線路23,第3の誘電体線路24,第4の誘電体線路25に対応している。また、第1の端子14a,第2の端子14bおよび第3の端子14cは、図5において、それぞれ第1の端子27a,第2の端子27bおよび第3の端子27cに対応している。また、図5において、分岐器12は、第1の誘電体線路22と第3の誘電体線路24とを電磁結合するように近接させたところで構成されており、第1の誘電体線路22のその近接させたところから高周波発振器11側の部分が第1の高周波用伝送線路に対応しており、第1の誘電体線路22のその他の部分が第2の高周波用伝送線路に対応している。また、第3の誘電体線路24の高周波発振器11側の端部には無反射終端器24aが接続されている。また、図5において、21は下側の平板導体である。
なお、図5には第2の高周波用伝送線路に接続される減衰器Aの具体的な構成を図示していないが、減衰器Aを構成する凹部4aは、下側の平板導体21に対向する図示していない上側の平版導体の第1の誘電体線路22に対向する部分に対して、第1の誘電体線路22に第3の誘電体線路24が近接するところからサーキュレータ14寄りに設ければよい。
また、上記構成に対して、図8に図4と同様のブロック回路図で示すように、第2の高周波用伝送線路の途中に挿入されて分岐器12の一方の出力端12bとサーキュレータ14の第1の端子14aとの間に接続された、分岐器12の一方の出力端12bから出力された高周波信号を変調して送信用高周波信号RFとしてサーキュレータ14の第1の端子14aに出力する変調器13を備えるものとして、FMパルス方式のレーダ装置に対応する高周波送受信器としてもよい。
図4および図5にそれぞれブロック回路図および平面図で示す本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の一例によれば、上記構成とすることから、第2の高周波用伝送線路に接続されている減衰器が、減衰器が高周波送受信器の一部として組み込まれた後に、減衰器の入出力間を透過する高周波信号の透過係数を減衰器の金属シート4に形成された凹部4aの大きさを変えて変化させることにより、減衰器の入出力間で高周波信号の強度を簡単かつ安定に調整することができ、また、減衰器の入出力間で高周波信号を大きく減衰させるべきときには大きく減衰させ、ほとんど減衰させないでおくべきときには非常に小さい透過損失で透過させるため、高周波送受信器の内部で使用される高周波信号の強度や高周波送受信器から外部に出力される送信用高周波信号の強度が適切なものとなるように調整することができるので、安定した送受信性能を有する高性能なものとなる。なお、この例のように減衰器が第2の高周波用伝送線路に接続されているときには、ローカル信号LOや受信用信号(送受信アンテナ15からミキサー16に入射する高周波信号)を変化させることなく送信用高周波信号RFの出力のみを調整することができる点で好ましい。
なお、図8に示す本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の他の例においても同様の作用効果を有するものとなる。図8に示す例では、第2の高周波用伝送線路の途中に挿入されて分岐器12の一方の出力端12bとサーキュレータ14の第1の端子14aとの間に接続された、分岐器12の一方の出力端12bから出力された高周波信号を変調して送信用高周波信号としてサーキュレータ14の第1の端子14aに出力する変調器13を備えるものとしている。この場合には、周波数変調(FM変調)された送信用高周波信号RFを変調器13でさらにパルス変調することにより、高周波送受信器をレーダ装置として用いるときに、FM変調のみの場合と比べて探知対象部までの距離と探知対象物の速度とを一意的に精度良く求められるようになるため例えば複数の探知対象物があってもそれぞれを探知しやすくすることができる等の利点がある。
次に、図6および図7にそれぞれブロック回路図および平面図で示す本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生する高周波発振器11と、この高周波発振器11に第1の高周波用伝送線路で接続された、高周波信号を分岐して一方の出力端12bに送信用高周波信号RFとして出力し、他方の出力端12cにローカル信号LOとして出力する分岐器12と、この分岐器12の一方の出力端12bに入力端18aが第2の高周波用伝送線路で接続された、出力端18b側に送信用高周波信号RFを出力するアイソレータ18と、このアイソレータ18の出力端18bに第3の高周波用伝送線路で接続された、送信用高周波信号RFを送信する送信アンテナ19と、分岐器12の他方の出力端12c側に第4の高周波用伝送線路で接続された受信アンテナ20と、受信アンテナ20と分岐器12の他方の出力端12cとの間に第4および第5の高周波用伝送線路で接続された、他方の出力端12cに出力されたローカル信号LOと受信アンテナ20で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー16とを具備しており、第1〜第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つ(この例では第1の高周波用伝送線路)に上記各構成の本発明のいずれかの減衰器A(この例では図2に示した例)が接続されている構成である。
この構成により、FMCW方式のレーダ装置に対応する高周波送受信器とすることができる。なお、第1および第2,第3,第4,第5の高周波用伝送線路は、図7においては、それぞれ第1の誘電体線路32,第2の誘電体線路33,第3の誘電体線路34,第4の誘電体線路35に対応している。なお、図7において、分岐器12は、第1の誘電体線路32と第4の誘電体線路35とを電磁結合するように近接させたところで構成されており、第1の誘電体線路32のその近接させたところから高周波発振器11側の部分が第1の高周波用伝送線路に対応しており、第1の誘電体線路32のその他の部分が第2の高周波用伝送線路に対応している。また、アイソレータ18は、磁性体としてのフェライト板37の周囲に第1の端子37a,第2の端子37bおよび第3の端子37cを有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力するサーキュレータの第3の端子37cに、一端に無反射終端器36aが接続された第5の誘電体線路36の他端を接続して構成されている。なお、第1の端子37aおよび第2の端子37bはそれぞれアイソレータ18の入力端18aおよび出力端18bに対応している。また、第4の誘電体線路35の高周波発振器11側の端部には無反射終端器35aが接続されている。
なお、図7には第2の高周波用伝送線路に接続される減衰器Aの具体的な構成を図示していないが、減衰器Aを構成する凹部4aは、下側の平板導体31に対向する図示していない上側の平版導体の第1の誘電体線路32に対向する部分に対して、第1の誘電体線路32に第4の誘電体線路35が近接するところからアイソレータ18寄りに設ければよい。
また、上記構成に対して、図9に図6と同様のブロック回路図で示すように、第2の高周波用伝送線路の途中に挿入されて分岐器12の一方の出力端12bとアイソレータ18の入力端18aとの間に接続された、分岐器12の一方の出力端12bから出力された高周波信号を変調して送信用高周波信号RFとしてアイソレータ18の入力端18aに出力する変調器13を備えるものとして、FMパルス方式のレーダ装置に対応する高周波送受信器としてもよい。
図6および図7にそれぞれブロック回路図および平面図で示す本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の一例によれば、上記構成とすることから、送受別体のアンテナを用いた高周波送受信器においても、第2の高周波用伝送線路に接続されている減衰器が、減衰器が高周波送受信器の一部として組み込まれた後に、減衰器の入出力間を透過する高周波信号の透過係数を減衰器の金属シート4に形成された凹部4aの大きさを変えて変化させることにより、減衰器の入出力間で高周波信号の強度を簡単かつ安定に調整することができ、また、減衰器の入出力間で高周波信号を大きく減衰させるべきときには大きく減衰させ、ほとんど減衰させないでおくべきときには非常に小さい透過損失で透過させるため、高周波送受信器の内部で使用される高周波信号の強度や高周波送受信器から外部に出力される送信用高周波信号RFの強度が適切なものとなるように調整することができるので、安定した送受信性能を有する高性能なものとなる。なお、この例のように減衰器が第2の高周波用伝送線路に接続されているときには、ローカル信号LOや受信用信号(送受信アンテナ15からミキサー16に入射する高周波信号)を変化させることなく送信用高周波信号RFの出力のみを調整することができる点で好ましい。
なお、図9に示す本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の他の例においても同様の作用効果を有するものとなる。図9に示す例では、第2の高周波用伝送線路の途中に挿入されて分岐器12の一方の出力端12bとアイソレータ18の入力端18aとの間に接続された、分岐器12の一方の出力端12bから出力された高周波信号を変調して送信用高周波信号RFとしてアイソレータ18の入力端18aに出力する変調器13を備えるものとしている。この場合には、周波数変調(FM変調)された送信用高周波信号RFを変調器13でさらにパルス変調することにより、高周波送受信器をレーダ装置として用いるときに、FM変調のみの場合と比べて探知対象部までの距離と探知対象物の速度とを一意的に精度良く求められるようになるため例えば複数の探知対象物があってもそれぞれを探知しやすくすることができる等の利点がある。
本発明の第1および第2の高周波送受信器においては、図4および図6に示すように、ミキサー16の出力端に、中間周波信号を適当なタイミングで遮断するCMOS等の半導体集積回路素子等から成るスイッチ17を接続してもよい。この場合には、ノイズが含まれていて受信する必要のない中間周波信号を遮断し、受信性能を高めることができる高周波送受信器となる。
次に、本発明のレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶について説明する。
図10にブロック回路図で示す本発明のレーダ装置は、上記本発明の第1および第2のいずれか(この例では第1)の高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器100とを備えている構成である。本発明のレーダ装置は、このような構成とすることから、高周波送受信器の送受信性能が高くて安定しているため、誤探知を起こしにくくて、早く確実に探知対象物を探知することができるとともに遠方の探知対象物をも探知することができるレーダ装置となる。
そして、このような本発明のレーダ装置は、車両や小型船舶に搭載して、探知対象物として他の車両や小型船舶あるいは障害物等を探知し、それらとの衝突を回避する等の目的で使用することができる。このような目的に本発明のレーダ装置を使用すれば、レーダ装置が誤探知を起こしにくくて、速く確実に他の車両や小型船舶あるいは障害物等を探知することができるので、車両や小型船舶に急激な挙動を起こさせることなく安全にそれらとの衝突を回避することができる。また、探知に用いる高周波信号の送信出力が安定しているため、所定の最大出力を超えない範囲で送信出力を大きくすることができるので、安定に探知をしつつ、そのレーダ装置で使用する周波数に近接する周波数を使用する周囲の他の通信に対して通信障害等を与えにくくすることができる。
なお、本発明のレーダ装置を搭載して使用することができる車両としては、汽車,電車,自動車等旅客や貨物を輸送するための車,自転車,原動機付き自転車,遊園地の乗り物,ゴルフ場のカート等がある。また、本発明のレーダ装置を搭載して使用することができる小型船舶としては、小型船舶の免許もしくは免許なしで操縦することができる船舶であって、総トン数20トン未満の船舶である手漕ぎボート,ディンギー,水上オートバイ,船外機搭載の小型バスボート,船外機搭載のインフレータブルボート(ゴムボート),漁船,遊漁船,作業船,屋形船,トーイングボート,スポーツボート,フィッシングボート,ヨット,外洋ヨット,クルーザーまたは総トン数20トン以上のプレジャーボート等がある。
かくして、本発明によれば、減衰器が組み込まれる高周波送受信器等のモジュールにおいて、実用的であって簡単かつ緻密に、そのモジュールの筐体の外側から減衰量の調整や動的なチューニングを行なうことができ、しかも、減衰量の調整範囲が大きくて、かつ小さい減衰量での透過損失を小さくすることができる減衰器ならびにそれを用いた高周波送受信器、レーダ装置、レーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶を提供することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行なうことは何等差し支えない。例えば、本発明の減衰器において、凹部4aは、凹部4aに対応する部分に貫通孔を設けた複数の薄い金属シート4を減衰量を調整しつつ1枚ずつ順次重ねて貼り合わせるようにして形成してもよい。この場合には、凹部4aの深さを調整する際に一度貼り付けた金属シート4を取り外す手間を省くことができるものとなる。また、凹部4aは金属シート4に形成した貫通孔の片側を平板導体1または平板導体2で塞ぐことによって形成しても構わない。
本発明の減衰器の実施の形態の一例を示す模式的な図であり、(a)は高周波信号の伝送方向に対して平行な断面図、(c)および(d)はそれぞれそのA−A’線断面図およびB−B’線断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ図1に示す減衰器に用いる金属シートの例を示す模式的な断面図である。 本発明の減衰器の実施の形態の他の例を示す模式的な部分破断平面図である。 本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の一例を示す模式的なブロック回路図である。 図4に示す高周波送受信器の模式的な平面図である。 本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の一例を示す模式的なブロック回路図である。 図6に示す高周波送受信器の模式的な平面図である。 本発明の第1の高周波送受信器の実施の形態の他の例を模式的に示すブロック回路図である。 本発明の第2の高周波送受信器の実施の形態の他の例を模式的に示すブロック回路図である。 本発明のレーダ装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 非放射性誘電体線路の基本的構成を模式的に示す部分破断斜視図である。
符号の説明
1,2:平板導体
3:誘電体線路
3a:入力端
3b:出力端
3c:一部
4:金属シート
4a:凹部
5,6:接着材層
7:フェライト板
8,9,10:誘電体線路
10a:無反射終端器
11:高周波発振器
12:分岐器
12a:入力端
12b:一方の出力端
12c:他方の出力端
13:変調器
14:サーキュレータ
14a:第1の端子
14b:第2の端子
14c:第3の端子
15:送受信アンテナ
16:ミキサー
17:スイッチ
18:アイソレータ
18a:入力端
18b:出力端
19:送信アンテナ
20:受信アンテナ
21,31:平板導体(下側)
22,32:第1の誘電体線路
23,33:第2の誘電体線路
24,34:第3の誘電体線路
24a:無反射終端器
25,35:第4の誘電体線路
35a:無反射終端器
36:第5の誘電体線路
36a:無反射終端器
27,37:フェライト板
A:減衰器

Claims (8)

  1. 高周波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平板導体間に前記高周波信号を伝送する誘電体線路が配置され、前記平板導体の少なくとも一方の内面と前記誘電体線路との間に金属シートが介在しているとともに、該金属シートは、前記誘電体線路の一部に空隙を介して対向する凹部が形成されていることを特徴とする減衰器。
  2. 前記誘電体線路は、前記一部を除く領域が前記金属シートにめり込んでいることを特徴とする請求項1記載の減衰器。
  3. 前記誘電体線路に前記凹部で反射した高周波信号を減衰させるアイソレータが接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の減衰器。
  4. 高周波信号を発生する高周波発振器と、該高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、磁性体の周囲に第1の端子,第2の端子および第3の端子を有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、前記分岐器の前記一方の出力端に第2の高周波用伝送線路で前記第1の端子が接続されたサーキュレータと、該サーキュレータの前記第2の端子に第3の高周波用伝送線路で接続された送受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記サーキュレータの前記第3の端子との間に第4および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力された前記ローカル信号と前記送受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の減衰器が接続されていることを特徴とする高周波送受信器。
  5. 高周波信号を発生する高周波発振器と、該高周波発振器に第1の高周波用伝送線路で接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端に送信用高周波信号として出力し、他方の出力端にローカル信号として出力する分岐器と、該分岐器の前記一方の出力端に入力端が第2の高周波用伝送線路で接続された、出力端側に前記送信用高周波信号を出力するアイソレータと、該アイソレータの前記出力端に第3の高周波用伝送線路で接続された、前記送信用高周波信号を送信する送信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端側に第4の高周波用伝送線路で接続された受信アンテナと、該受信アンテナと前記分岐器の前記他方の出力端との間に前記第4の高周波用伝送線路および第5の高周波用伝送線路で接続された、前記他方の出力端に出力されたローカル信号と前記受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーとを具備しており、前記第1乃至第5の高周波用伝送線路の少なくとも1つに請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の減衰器が接続されていることを特徴とする高周波送受信器。
  6. 請求項4または請求項5記載の高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することを特徴とするレーダ装置。
  7. 請求項6記載のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするレーダ装置搭載車両。
  8. 請求項6記載のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするレーダ装置搭載小型船舶。
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