JP2006157227A - フラットパネルスピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧電セラミック振動板に対する衝撃の緩和をより適切に実施する耐衝撃構造のフラットパネルスピーカを提供する。
【解決手段】 板状圧電セラミック素子14とその一方の面に配置された電極箔と他方の面に配置された電極薄板13より成る圧電セラミック振動板11、衝撃吸収部材34をモジュールケース20に収容してモジュール化したフラットパネルスピーカにおいて、片持ち梁状ホルダ21の基部23が設けられる側の面とは反対側の面に接合される圧電セラミック振動板11を具備し、衝撃吸収部材34を圧電セラミック振動板11の一方の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成すると共に、片持ち梁状ホルダ21の圧電セラミック振動板11の接合される面とは反対側の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成したフラットパネルスピーカ。
【選択図】 図2

Description

この発明は、フラットパネルスピーカに関し、特に、板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板およびその両面側に配置された衝撃吸収部材をモジュールケースに収容して圧電アクチュエータをモジュール化してフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカに関する。
図8〜図11を参照して従来例を説明する。図8は圧電アクチュエータの従来例、図9は圧電セラミック振動板を分解して示した斜視図、図10は機器の表示面を覆う本体ケースのフラットパネルに圧電アクチュエータを取り付けたところを示す図、図11は図10の続きである。
携帯電話器、携帯情報端末機器(PDA)、小型コンピュータ(PC)の如き携帯型電子機器においては、液晶表示素子の表示面を覆って機器の表面を構成する透明なフラットパネルをフラットスピーカの振動板として使用し、フラットパネルを駆動して音波を空間に放射する構成を採用している。フラットパネルを駆動する圧電アクチュエータ10として圧電アクチュエータ10が使用され、これをフラットパネルの裏面に取り付けている。
圧電アクチュエータ10は長さの異なる2枚の圧電セラミック振動板11、12を有し、これら圧電セラミック振動板11、12は互いに平行にホルダ21に保持されている(特許文献1 参照)。
圧電セラミック振動板11,12は、中央に位置する電極薄板13を挟んで一対の板状圧電セラミック素子14が配置され、これら板状圧電セラミック素子14の外側にそれぞれ電極箔15が配置されたものより成る。
中央に位置する電極薄板13はステンレス板により構成され、PZT(チタンジルコン酸鉛)の如き圧電現象を示すセラミックより成る板状圧電セラミック素子14は電極薄板13に貼り付け取り付けられている。外側の電極箔15は銀箔16と銅箔17の二層構造とされ、銀箔16は板状圧電セラミック素子14上に銀ペーストを印刷塗布して形成され、そして、銅箔17はその上に貼り付けられる。
ホルダ21は圧電セラミック振動板11、12を挟み込む2つのスリット22を具備する。圧電セラミック振動板11、12はこれらのスリット22に挿入され、接着固定されて、その長手方向中央がそれぞれホルダ21に保持されている。ホルダ21の、圧電セラミック振動板11、12の積層方向一端側には幅広とされた基部23が設けられており、この基部23の圧電セラミック振動板11、12の板面と平行な底面がフラットパネルへの貼り付け面とされる。
携帯型電子機器の表示面を覆う本体ケース32のフラットパネル31に圧電アクチュエータ10が取り付けられている。圧電アクチュエータ10はフラットパネル31の一辺に沿って配置され、そのホルダ21の基部23がフラットパネル31に貼り付け取り付けられている。フラットパネル31はポリカーボネート、アクリルの如き透明樹脂板より成る。本体ケース32内にはプリント配線基板33が収容されている。18は圧電アクチュエータ10をプリント配線基板33に接続するリード線を示し、2本のリード線18は電極13と15から引き出されている。なお、圧電アクチュエータ10の2枚の圧電セラミック振動板11、12の電極薄板13および電極箔15は、それぞれ、リード線により適宜に接続されている。フラットパネル31と本体ケース32との間には衝撃吸収部材34が介在しており、これにより本体ケース32へのフラットパネル31の振動の伝達が阻止されている。
ところで、圧電セラミック振動板を使用する圧電アクチュエータ10をフラットパネルに貼り付けてフラットパネルを圧電アクチュエータ10により駆動して音波を空間に放射するフラットパネルスピーカにおいて、板状圧電セラミック素子と、その両面に配置された電極箔と、衝撃吸収部材とをモジュールケース20に収容して圧電アクチュエータ10をモジュール化したフラットパネルスピーカ自体も開発されている(特許文献2 参照)。
特開2004−104327 特開2000−201398
上述した圧電アクチュエータ10においては、圧電セラミック振動板11、12の板状圧電セラミック素子14は薄板状をなしており、その上に、その構成材料であるPZTの如きセラミック材料は極めてもろい材料であるところから、圧電セラミック素子14は落下その他の際に加えられる衝撃により損傷する恐れが大きい。これに対応して、先の特許文献1においては、圧電セラミック振動板11、12の両板面に衝撃吸収部材を配設してこの損傷を防止する設計を実施している。
この発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、圧電セラミック振動板に対する衝撃の緩和をより適切に実施する耐衝撃構造のフラットパネルスピーカを提供するものである。
請求項1:板状圧電セラミック素子14とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板13とより成る圧電セラミック振動板11およびその両面側に配置された衝撃吸収部材34をモジュールケース20に収容して圧電アクチュエータ10をモジュール化してフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、基部23を有する片持ち梁状ホルダ21’を具備し、片持ち梁状ホルダ21’の基部23が設けられる側の面とは反対側の面に接合される圧電セラミック振動板11を具備し、衝撃吸収部材34を、圧電セラミック振動板11の一方の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成すると共に、片持ち梁状ホルダ21’の圧電セラミック振動板11の接合される面とは反対側の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成したフラットパネルスピーカを構成した。
請求項2:板状圧電セラミック素子14とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板13とより成る圧電セラミック振動板11およびその両面側に配置された衝撃吸収部材34をモジュールケース20に収容してモジュール化した圧電アクチュエータ10をフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、互いに平行な上側保持板211と下側保持板212と両保持板を一方の端部において連結する連結板213より成る断面コ字状のホルダ21を具備し、断面コ字状のホルダ21の上側保持板211と下側保持板212により形成される間隙に圧電セラミック振動板11の中央部を嵌合固定し、圧電セラミック振動板11の両端部のそれぞれの上下面に衝撃吸収部材34を接合固定し、衝撃吸収部材34の厚さをホルダ21の上側保持板211と下側保持板212の厚さより少し薄く設定し、下側保持板212の下面をモジュールケース20の内面に接合固定したフラットパネルスピーカを構成した。
請求項3:請求項2に記載されるフラットパネルスピーカにおいて、衝撃吸収部材34を、圧電セラミック振動板11の両端部に対応して圧電セラミック振動板11の上下両側に配置することに代えて、モジュールケース20側に接合固定したフラットパネルスピーカを構成した。
請求項4:請求項3に記載されるフラットパネルスピーカにおいて、板状圧電セラミック素子14を補強する補強薄板141を圧電セラミック振動板11に接合し、補強薄板141の外形寸法を圧電セラミック振動板11と比較して大きく設計製造し、衝撃吸収部材34を、モジュールケース20側に接合固定することに代えて、補強薄板141の両端部の上下両側に接合固定したフラットパネルスピーカを構成した。
請求項5:板状圧電セラミック素子14とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板13とより成る圧電セラミック振動板11およびその両面側に配置された衝撃吸収部材34をモジュールケース20に収容してモジュール化した圧電アクチュエータ10をフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、衝撃吸収部材34を圧電セラミック振動板11の一方の面に形成すると共に、圧電セラミック振動板11の他方の面に対向するモジュールケース20内面に間隙を有して形成したフラットパネルスピーカを構成した。
請求項6:板状圧電セラミック素子14とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板13とより成る圧電セラミック振動板11およびその両面側に配置された衝撃吸収部材34をモジュールケース20に収容してモジュール化した圧電アクチュエータ10をフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、互いに平行な上側保持板211と下側保持板212と上側保持板211および下側保持板212の中間に構成される中間保持板214と、3枚の保持板を一方の端部において連結する連結板213より成る断面コ字状のホルダ21を具備し、断面コ字状のホルダ21の上側保持板211と中間保持板214により形成される間隙に圧電セラミック振動板11の中央部を嵌合固定し、中間保持板214と下側保持板212により形成される間隙に第2の圧電セラミック振動板11’の中央部を嵌合固定し、圧電セラミック振動板11の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材34を接合固定すると共に第2の圧電セラミック振動板11’の両端部のそれぞれの下面に衝撃吸収部材34を接合固定し、圧電セラミック振動板11の両端部のそれぞれの下面或いは第2の圧電セラミック振動板11’の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材34を接合固定し、衝撃吸収部材34の厚さをホルダ21の上側保持板211と下側保持板212の厚さより少し薄く設定し、下側保持板212の下面をモジュールケース20の内面に接合固定したフラットパネルスピーカを構成した。
この発明と特許文献1に記載される発明とは、圧電アクチュエータの振動板面近傍に衝撃吸収部材を配設する点で共通している。ところが、この発明は、圧電アクチュエータがモジュールケースに収容されてモジュール化されており、圧電アクチュエータの振動板面、これと対向するモジュールケース内面に取り付けられた衝撃吸収部材、モジュールケース自体を含む構造全体を総合した緩衝作用により、圧電アクチュエータが取り付けられた携帯型電子機器が落下した場合その他の場合に生起する衝撃が圧電アクチュエータに伝達しても、振動板の板状圧電セラミック素子の破損事故が効果的に防止されて、耐衝撃性が向上すると共に組み立て実装の取り扱いを容易にし、音響特性の安定化をもたらすに到る。
この発明の圧電アクチュエータは、携帯電話、PDA、PCの如き携帯型電子機器の保護フラットパネルに取り付けて使用し、保護フラットパネルを振動させて音波を空間に放射させる圧電型電気音響変換器として好適である。また、これ以外の実施形態として、この発明の圧電アクチュエータを、携帯電話、PDA、PCの如き携帯型電子機器の表示装置(一例として、表示パネル)そのものに取り付け、フラットスピーカの振動板として使用し、表示パネルを振動して音波を空間に放射する構成としてもよく、同様の効果を期待することができる。
発明を実施するための最良の形態を図の実施例を参照して説明する。なお、実施例において、従来例における参照符合と共通する参照符合は互に共通する部材を示す。そして、図9により図示説明される圧電セラミック振動板は、1枚タイプ或いは2枚タイプで実施することができる。また、圧電セラミック振動板11には板状圧電セラミック素子14を補強する補強薄板141を接合することも行われる。
図1および図2を参照するに、図1(a)はモジュールの上面を示す図、図1(b)はモジュールの側面を示す図、図1(c)はモジュールの下面を示す図、図1(d)は線A−Aに沿った断面を示す図、図1(e)(イ)は線B−Bに沿った断面を示す図、図1(e)(ロ)は線C−Cに沿った断面を示す図である。図2(f)は図1(d)の丸Aで包囲される領域の拡大図、図2(g)はモジュールケースをフラットパネルに接合したところを示す図である。
ここで、20はモジュールケースであり、上側ケース20Uと下側ケース20Lより成る。201は下側ケース20Lに形成されたケース開孔である。
片持ち梁状ホルダ21’は、その基部23をモジュールケース20の下側ケース20Lに形成されたケース開孔201に嵌合した状態で、基部23の下面を露出している。
板状圧電セラミック素子14を含む圧電セラミック振動板11は、ホルダ21の基部23が設けられる側の面とは反対側の面に積層接合されている。
衝撃吸収部材34は、圧電セラミック振動板11の一方の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成すると共に、ホルダ21の圧電セラミック振動板11の積層接合される面とは反対側の面に対向するモジュールケース20の内面に間隙を有して形成している。衝撃吸収部材34としては、ポリウレタン或いはポリエチレンの発泡体により構成することができる。
以上の実施例は、圧電アクチュエータ10がモジュールケース20に収容されてモジュール化されており、圧電アクチュエータ10の圧電セラミック振動板11の面、これと対向するモジュールケース20内面に取り付けられた衝撃吸収部材34、モジュールケース20内面自体を含む構成により、フラットパネルスピーカが取り付けられた携帯型電子機器が落下し、打撃を受けた場合に生起する衝撃がフラットパネルスピーカに伝達しても、板状圧電セラミック素子14の破損事故が効果的に防止されて、耐衝撃性が向上すると共に組み立て実装の取り扱いを容易にし、音響特性の安定化をもたらすに到る。
図3を参照して実施例2を説明する。図3(a)(イ)はホルダの斜視図、図3(a)(ロ)は圧電アクチュエータを組み立てたところの斜視図、図3(a)(ハ)はモジュールケースの斜視図である。図3(b)はモジュールケースをフラットパネルに接合したところを示す図、図3(c)は図3(b)の丸Aで包囲される領域の拡大図である。
図3の実施例2はセンター支持構造の圧電アクチュエータ10である。即ち、ホルダとして断面コ字状のホルダ21を使用する。断面コ字状のホルダ21は互いに平行な上側保持板211と下側保持板212と両保持板を一方の端部において連結する連結板213より成る。断面コ字状のホルダ21の上側保持板211と下側保持板212により形成される間隙には圧電セラミック振動板11の中央部が嵌合固定されている。そして、圧電セラミック振動板11の両端部には、それぞれの上下面に衝撃吸収部材34が接合固定されている。衝撃吸収部材34の厚さは、ホルダ21の上側保持板211と下側保持板212の厚さより少し薄く設定される。この通りに組み立てられた圧電セラミック振動板11、ホルダ21、衝撃吸収部材34より成る組み立て体は、下側保持板212の下面を下側ケース20Lの内面に接合固定される。下側保持板212の下面が下側ケース20Lの内面に接合固定されたところで、下側ケース20Lに上側ケース20Uを嵌合固定することにより、圧電アクチュエータ10の組み立ては終了する。衝撃吸収部材34の厚さがホルダ21の上側保持板211と下側保持板212の厚さより少し薄く設定されているところから、圧電アクチュエータ10の組み立てが終了した状態で、下側ケース20Lおよび上側ケース20Uの内面と衝撃吸収部材34との間には僅かの間隙が形成される。
実施例2によれば、圧電アクチュエータ10に衝撃が加えられると、モジュールケース20とホルダ21を介して圧電セラミック振動板11に振動が伝達されるが、圧電セラミック振動板11はこの振動によりモジュールケース20と衝突する。この場合、衝撃吸収部材34とこれが接合固定されるモジュールケース20とが複合作用をして、圧電セラミック振動板11の板状圧電セラミック素子14に対する衝撃は緩和される。
図4を参照して実施例3を説明する。図4の実施例3は、衝撃吸収部材34を、板状圧電セラミック素子14を含む圧電セラミック振動板11の両端部に対応して、モジュールケース20側、即ち、上側ケース20Uおよび下側ケース20L側に接合固定した圧電アクチュエータ10である。
実施例3によれば、圧電アクチュエータ10に衝撃が加えられた場合、互いに接合している圧電セラミック振動板11に振動が伝達され、圧電セラミック振動板11はモジュールケース20側に接合固定している衝撃吸収部材34と衝突するが、衝撃吸収部材34とこれが接合固定されるモジュールケース20とが複合作用して、圧電セラミック振動板11、板状圧電セラミック素子14に対する衝撃は良好に緩和される。
図5を参照して実施例4を説明する。図5の実施例4は、衝撃吸収部材34を板状圧電セラミック素子14の両端部に対応して圧電セラミック振動板11の上下両側に配置するものにおいて、板状圧電セラミック素子14を補強する補強薄板141を板状圧電セラミック素子14を含む圧電セラミック振動板11に接合し、衝撃吸収部材34を補強薄板141の両端部の上下両側に接合固定した圧電アクチュエータ10である。補強薄板141の外形寸法は板状圧電セラミック素子14と比較して大きく設計製造する。
実施例4によれば、圧電アクチュエータ10に衝撃が加えられた場合に互いに接合している圧電セラミック振動板11および補強薄板141に振動が伝達されても、衝撃吸収部材34と補強薄板141とが衝突して衝撃吸収部材34と圧電セラミック振動板11とが直接衝突することはなく、板状圧電セラミック素子14に対する衝撃は大きく緩和されることになる。
図6を参照して実施例5を説明する。図6の実施例5は図3の実施例2において板状圧電セラミック素子14を2枚使用したものに相当する。
断面コ字状のホルダ21は、互いに平行な上側保持板211と下側保持板212と上側保持板211および下側保持板212の中間に構成される中間保持板214と、3枚の保持板を一方の端部において連結する連結板213より成る。そして、断面コ字状のホルダ21の上側保持板211と中間保持板214により形成される間隙に圧電セラミック振動板11の中央部を嵌合固定し、中間保持板214と下側保持板212により形成される間隙に第2の圧電セラミック振動板11’の中央部を嵌合固定している。
圧電セラミック振動板11の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材34を接合固定すると共に第2の圧電セラミック振動板11’の両端部のそれぞれの下面に衝撃吸収部材34を接合固定し、圧電セラミック振動板11の両端部のそれぞれの下面或いは第2の圧電セラミック振動板11’の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材34を接合固定している。衝撃吸収部材34の厚さをホルダ21の上側保持板211と下側保持板212の厚さより少し薄く設定し、下側保持板212の下面をモジュールケース20の内面に接合固定している。
実施例5の場合も、圧電アクチュエータ10に衝撃が加えられると、モジュールケース20とホルダ21を介して板状圧電セラミック素子14に振動が伝達されるが、実施例2の場合と同様に、衝撃吸収部材34とこれが接合固定されるモジュールケース20とが複合作用して板状圧電セラミック素子14に対する衝撃は緩和される。
図7を参照して実施例6を説明する。図7の実施例6は格別のホルダを有していない。
図7(a)はモジュールの上面を示す図、図7(b)はモジュールの側面を示す図、図7(c)はモジュールの下面を示す図、図7(d)は線A−Aに沿った断面を示す図、図7(e)は線B−Bに沿った断面を示す図、図7(f)は図7(d)の丸Aで包囲される領域の拡大図である。
ここで、上側の衝撃吸収部材34は3分割して上側ケース20Uの内面に接合固定している。下側の衝撃吸収部材34は下側ケース20Lの内面に接合固定している。板状圧電セラミック素子14を含む圧電セラミック振動板11は上側の衝撃吸収部材34に接合固定して保持されている。圧電セラミック振動板11の下面と下側の衝撃吸収部材34の上面との間は間隙を形成している。
以上の実施例6は、板状圧電セラミック素子14を含む圧電セラミック振動板11は上側の衝撃吸収部材34と共にこれを介してモジュールケース20の上側ケース20Uに接合固定して保持されているところから、モジュールケース20から進入する外部振動は介在する上側の衝撃吸収部材34により吸収されて、板状圧電セラミック素子14に伝達する迄に大きく減衰するに到る。
上述したこの発明の圧電アクチュエータは、何れも、携帯電話、PDA、PCの如き携帯型電子機器の保護フラットパネルに取り付けて使用し、保護フラットパネルを振動させて音波を空間に放射させる圧電型電気音響変換器として好適である。また、これ以外の実施形態として、この発明の圧電アクチュエータを、携帯電話、PDA、PCの如き携帯型電子機器の表示装置、一例として表示パネルそのものに取り付け、フラットスピーカの振動板として使用し、表示パネルを振動して音波を空間に放射する構成としてもよく、同様の効果を期待することができる。
実施例を説明する図。 図1の続き。 実施例2を説明する図。 実施例3を説明する図。 実施例4を説明する図。 実施例5を説明する図。 実施例6を説明する図。 圧電アクチュエータの従来例を説明する図。 圧電セラミック振動板を分解して示した斜視図。 フラットパネルに圧電アクチュエータを取り付けたところを示す図。 図10の続き。
符号の説明
10 圧電アクチュエータ 11、12 圧電セラミック振動板
13 電極薄板 14 板状圧電セラミック素子
141 補強薄板 15 電極箔
16 銀箔 17 銅箔
18 リード線 20 モジュールケース
20U 上側ケース 20L 下側ケース
201 ケース開孔 21 断面コ字状のホルダ
21’片持ち梁状ホルダ 211 上側保持板
212 下側保持板 213 連結板
214 中間保持板 22 スリット
23 基部 31 フラットパネル
32 本体ケース 33 プリント配線基板
34 衝撃吸収部材

Claims (6)

  1. 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板およびその両面側に配置された衝撃吸収部材をモジュールケースに収容してモジュール化した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
    基部を有する片持ち梁状ホルダを具備し、
    片持ち梁状ホルダの基部が設けられる側の面とは反対側の面に接合される圧電セラミック振動板を具備し、
    衝撃吸収部材を、圧電セラミック振動板の一方の面に対向するモジュールケースの内面に間隙を有して形成すると共に、片持ち梁状ホルダの圧電セラミック振動板の接合される面とは反対側の面に対向するモジュールケースの内面に間隙を有して形成したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
  2. 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板およびその両面側に配置された衝撃吸収部材をモジュールケースに収容してモジュール化した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
    互いに平行な上側保持板と下側保持板と両保持板を一方の端部において連結する連結板より成る断面コ字状のホルダを具備し、
    断面コ字状のホルダの上側保持板と下側保持板により形成される間隙に圧電セラミック振動板の中央部を嵌合固定し、
    圧電セラミック振動板の両端部のそれぞれの上下面に衝撃吸収部材を接合固定し、
    衝撃吸収部材の厚さを断面コ字状のホルダの上側保持板と下側保持板の厚さより少し薄く設定し、
    下側保持板の下面をモジュールケースの内面に接合固定したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
  3. 請求項2に記載されるフラットパネルスピーカにおいて、
    衝撃吸収部材を、圧電セラミック振動板の両端部に対応して圧電セラミック振動板の上下両側に配置することに代えて、モジュールケース側に接合固定したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
  4. 請求項3に記載されるフラットパネルスピーカにおいて、
    板状圧電セラミック素子を補強する補強薄板を圧電セラミック振動板に接合し、
    補強薄板の外形寸法を圧電セラミック振動板と比較して大きく設計製造し、
    衝撃吸収部材を、モジュールケース側に接合固定することに代えて、補強薄板の両端部の上下両側に接合固定したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
  5. 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板およびその両面側に配置された衝撃吸収部材をモジュールケースに収容してモジュール化した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
    衝撃吸収部材を圧電セラミック振動板の一方の面に形成すると共に、圧電セラミック振動板の他方の面に対向するモジュールケース内面に間隙を有して形成したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
  6. 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板およびその両面側に配置された衝撃吸収部材をモジュールケースに収容してモジュール化した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
    互いに平行な上側保持板と下側保持板と上側保持板および下側保持板の中間に構成される中間保持板と、3枚の保持板を一方の端部において連結する連結板より成る断面コ字状のホルダを具備し、
    断面コ字状のホルダの上側保持板と中間保持板により形成される間隙に圧電セラミック振動板の中央部を嵌合固定し、
    中間保持板と下側保持板により形成される間隙に第2の圧電セラミック振動板の中央部を嵌合固定し、
    圧電セラミック振動板の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材を接合固定すると共に第2の圧電セラミック振動板の両端部のそれぞれの下面に衝撃吸収部材を接合固定し、圧電セラミック振動板の両端部のそれぞれの下面或いは第2の圧電セラミック振動板の両端部のそれぞれの上面に衝撃吸収部材を接合固定し、衝撃吸収部材の厚さをホルダの上側保持板と下側保持板の厚さより少し薄く設定し、下側保持板の下面をモジュールケースの内面に接合固定したフラットパネルスピーカ。










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