JP2006156053A - 触媒燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池スタックから排出されるカソードオフガスに含まれる凝縮水の影響を抑制して燃焼特性を改善することのできる触媒燃焼器を提供する。
【解決手段】 燃料電池の運転状態に応じて燃料電池スタックから排出されるアノードオフガスをカソードオフガスと混合して燃焼処理する触媒燃焼器11において、カソードオフガス流路の中に、部分的に流路を分割する隔壁23を設置し、その隔壁23で分割された上側の流路A内に、アノードオフガス供給口22、ガス混合部24及び触媒25を設置し、その上側の流路A内を流れるカソードオフガスに、前記アノードオフガスを混合して燃焼処理させる。このようにすることで、自重の影響を受けるカソードオフガスに含まれた凝縮水を下流の流路Cに流通させ、凝縮水の少ないカソードオフガスを燃焼流路となる上側の流路Aに流通させて燃焼効率を高めることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、触媒燃焼器に関し、詳細には、燃料電池スタックから排出されるカソードオフガスに含まれる凝縮水の影響を抑制して燃焼特性を改善する技術に関する。
近年、自動車搭載用の動力源として、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(空気)を用いて発電する燃料電池の実用化が進められている。燃料電池は、発電に伴い有害な排気ガスが生じないことから、地球環境保護の観点から注目されている。
かかる燃料電池は、発電の基本単位となる燃料電池単セルを複数個積層することにより燃料電池スタックを構成し、その燃料電池スタックに燃料ガスと酸化剤ガスを導入することで所定の起電力を生じる。燃料電池単セルは、例えば、固体高分子電解質膜の両面にアノード極(水素極)及びカソード極(酸素極)を接合して一体化した膜電極接合体(MEA: membrane electrode assembly)を有し、アノード極に燃料ガスである水素ガスを、カソード極に酸化剤ガスである酸素を供給することで発電する。
燃料電池システムでは、燃料電池スタックのカソード極にカソードガス流路を接続し、アノード極にアノードガス流路を接続することでこれらカソード極とアノード極に酸素と水素ガスを供給し、さらにカソード極及びアノード極の後流側に触媒燃焼器を配置して、アノード極から排気されたアノードオフガスをカソード極から排気されたカソードオフガスに含まれる酸素を酸化剤として燃焼させた後、その燃焼後のガスを排気管からクリーンガスとして大気へと排出させている。
しかしながら、前記燃料電池システムでは、カソードオフガスとアノードオフガスを混合させて触媒燃焼させようとすると、カソードオフガス中に大量に含まれて供給され続ける凝縮水の影響で触媒燃焼器内に設けた触媒が水没する恐れがある。触媒表面が水に覆われると、触媒の効果が得られなくなり、燃焼効率が大幅に低下し、失火等により未燃焼な燃料をシステム外に排出しまうことが考えられる。
また、前記燃料電池システムでは、運転状態によってカソードオフガスの全てとアノードオフガスとを混合した場合に燃料濃度が低下しすぎて、触媒を用いても効果的に燃焼できない恐れがある。または、触媒燃焼器によってガス流路内の温度が上昇し、燃焼器外の周辺部材に熱害を与える可能性あるため、断熱等の処理が必要な場合があり、燃焼器の設計の複雑化、重量増加、コストアップ等の問題があった。
そこで、触媒燃焼器内に導入されるカソードオフガスに含まれる凝縮水による燃焼特性の向上を目的とした技術が従来より各種提案されている。例えば、その技術の一つとして、燃焼器流路にバイパス流路を設置し、燃焼器未使用時にはカソードオフガスが触媒内を流通しないように構成した燃焼器がある(例えば、特許文献1参照)。
または、起動用燃焼器の中に燃焼室及び気化室を形成し、その燃焼室内に可燃空熱比よりもリッチとなる量の燃料を分配供給して燃焼させ、気化室では燃料ガスによって未燃料を気化させた後、これら気化燃料及び燃料ガスをその後方の混合室へ流入させたときに空気を混合してから改質触媒へと供給するようにした燃料電池用改質器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
またこの他、燃料ガスを単層と2層以上の複数の触媒層に切替可能な切替装置を設け、この切替装置によって燃料ガスの燃焼開始時は燃料ガスを2層以上の複数層の触媒層を順に経て流通させ、燃焼定常時には切替装置にて燃料ガスの流路を切り替えて単層の各触媒層に燃料ガスを流通させるようにした触媒燃焼器が提案されている(例えば、特許文献 3参照)。
特開2004−95258号公報(第5頁及び第6頁、第1図及び第2図) 特開2002−147716号公報(第4頁及び第5頁、第1図及び第2図) 特開平8−327013号公報(第3頁及び第4頁、第1図及び第2図)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アノードオフガスを燃焼させる時に触媒に供給されるカソードオフガスは多量の水分を含んでいるため、凝縮水が触媒表面を被ってしまい、着火性に問題が発生する恐れがある。
また、特許文献2に記載の技術では、二重管の内部で一次燃焼を行なっているが、一次燃焼にカソードオフガスを用いると、多量の凝縮水の影響によって効果的な燃焼を得られない恐れがある。さらに、この技術では、全ての燃料を一次燃焼で消費している訳では無いので、一次燃焼で燃え残った燃料が下流で燃焼するが、下流で凝縮水の影響を受ける恐れもある。
また、特許文献3に記載の技術では、ガスが通る触媒距離を増加し初期の着火性を改善できても、カソードオフガスによって多量の凝縮水が供給され続けると、下部の触媒が溜まった凝縮水に水没してしまい、触媒の効果が得られなくなり、燃焼に使用できる触媒の量が低下し燃焼効率が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、燃料電池スタックから排出されるカソードオフガスに含まれる凝縮水の影響を抑制して燃焼特性を改善することのできる触媒燃焼器を提供することを目的とする。
本発明は、燃料電池の運転状態に応じて燃料電池スタックから排出されるアノードオフガスをカソードオフガスと混合して燃焼処理する触媒燃焼器である。
そして、本発明の触媒燃焼器では、カソードオフガス流路の中に、部分的に流路を分割する隔壁を設置し、前記隔壁で分割された上側の流路内に、アノードオフガス供給部、ガス混合部及び触媒を設置し、前記上側の流路内を流れるカソードオフガスに、前記アノードオフガスを混合して燃焼処理させることを特徴とする。
本発明によれば、カソードオフガス流路の中に流路を分割する隔壁を設けて該流路を上側と下側に分け、その上側の流路内にアノードオフガス供給部、ガス混合部及び触媒を設置させているので、カソードオフガスに含まれる凝縮水は重力の影響を受けて下側の流路に流れ、アノードオフガスを燃焼させる上側の流路への凝縮水の流入を抑制できる。
したがって、本発明によれば、カソードオフガス中に大量に含まれて供給され続ける凝縮水の影響を抑制することでき、それにより触媒が凝縮水に水没するのが阻止され、燃焼特性を大幅に向上させることが可能となる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[燃料電池システム全体の構成]
先ず、燃料電池システム全体の構成について説明する。図1は燃料電池システムの概略構成図である。
この燃料電池システムでは、例えば図示しない従来公知の空気供給機器であるコンプレッサーによって外部空気が供給され、その供給された外部空気は必要に応じてやはり図示しない従来公知の空気加湿技術を用いた加湿器にて加湿される。
加湿された空気は、図1に示すように、空気供給配管4より燃料電池スタック(FCスタック)1のカソード極3側に供給され、発電に用いられた後にカソードオフガスとしてカソード極3より排出される。排出されたカソードオフガスは、カソードオフガス配管5を通って触媒燃焼器11へと供給され、アノードオフガス燃焼用の酸化剤として酸素が消費された燃焼後に、排気管12よりシステム外に排出される。
カソードオフガスは、燃料電池スタック1にて発電した際に生成された水分を多く含むため、配管内で水分が凝縮して燃焼に悪影響を及ぼすことから、後述する触媒燃焼器11に本発明を適用することによってこの問題を解決する。
一方、燃料を水素とした場合、水素は、図示を省略する水素供給源より水素供給配管6を通り燃料電池スタック1のアノード極2側に供給される。この他、炭化水素を燃料とした場合、改質器等水素リッチな改質ガスを供給するシステムより、同様にこの改質ガスが燃料電池スタック1のアノード極2に供給される。
そして、燃料電池スタック1において発電に使用されなかったガスは、水素循環配管7、水素循環ポンプ8等により構成される水素循環システムによって、再度水素供給配管6へと循環され、アノードインガスとしてアノード極2へ供給される。または、この燃料電池スタック1で発電に使用されなかったガスは、アノードオフガスとしてアノードパージ弁9より排出され、アノードオフガス配管10を通り触媒燃焼器11に供給され、燃焼処理後システムより排出される。
[触媒燃焼器の第1の構成]
次に、触媒燃焼器11の第1の構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図2は触媒燃焼器の第1の構成例を示す概略構成図、図3は図2のA−A線断面図であり、(A)は上側の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも上側にオフセットした例、(B)は上側の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも左斜め上側にオフセットした例を示す。
触媒燃焼器11は、図2に示すように、円筒形状をなす燃焼器に、カソードオフガス(酸化剤である酸素を含む)を内部に流入させるカソードオフガス導入口21を有している。そして、この触媒燃焼器11の内部は、燃焼器の上流側から流入されるカソードオフガスの流路とされ、その流路途中で上側の流路Aと下側の流路Cとに分離されている。上側の流路Aと下側の流路Cは、その燃焼器内に設けられた仕切り板である隔壁23によってその内部空間が上部空間と下部空間とに分離されている。
上側の流路Aには、アノードオフガス(燃料である水素を含む)を内部に噴出させるアノードオフガス導入部であるアノードオフガス導入口22、流入された酸化剤と噴出された燃料とを混合させるガス混合部24及びガス混合部24で混合された混合ガスを燃焼させる触媒25が、図2中矢印Xで示すガス流れの上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。かかる上側の流路Aは、アノードオフガスに含まれた水素ガスをカソードオフガスを酸化剤として燃焼させる燃焼流路とされている。
そして、分岐されたカソードオフガスは、上側の流路A、または、下側の流路Cをそれぞれ通流する。上側の流路Aを通過したカソードオフガスは、触媒25によって燃焼されて燃焼ガスとなり、下側の流路Cを通過したカソードオフガスと下流側で合流した後、排気管12へと排出される。
なお、触媒燃焼器11の断面形状は、後述する実施の形態のように必ずしも図3に示すように円形である必要は無い。
触媒燃焼器11の内部流路は、燃焼器の長手方向中央部分に設けられた隔壁23によって分離されており、燃焼を行なう上側の流路Aは、燃焼を行なわない下側の流路Cの上側に位置する。また、燃料電池システムが車両等に搭載されている場合、図3(B)で示すように、上側の流路Aは、下側の流路Cに対して斜め車両前方側にオフセットした位置であることが望ましい。
触媒燃焼器11の燃焼器外壁26および隔壁23は、燃焼温度及び圧力に耐えられる材質、例えばステンレス(SUS304)などから形成され、燃焼システムとして要求されるガス流量・発熱量などの要求を上側の流路Aにて満足できる設計になれば、その他の材質などとしてもよい。また、触媒燃焼器11は、設計者の意図に応じた任意の断面形状にしても良い。
カソードオフガス導入口21は、カソードオフガス配管5と連通し、触媒燃焼器11から排気管12へと連通している。
アノードオフガス導入口22は、アノードオフガスを上側の流路A内に噴出する部分であり、アノードオフガス配管10に接続された燃料噴出パイプなどから構成されている。そして、このアノードオフガス導入口22は、その燃料噴出パイプの先端側部を上側の流路A内に突出させ、その先端側部に形成した燃料噴出孔からアノードオフガスを噴出させる。このアノードオフガス導入口22は、例えば先端に穴の空いている1/4インチのステンレスパイプからなる配管とされ、そのパイプ周面にアノードオフガスを噴出する燃料噴出孔を有している。この燃料噴出孔は、パイプ周面の中心に一箇所でもよく、または、円周方向に複数箇所設けてもよい。
アノードオフガスを上側の流路A内に噴出させる導入管の燃料供給経路としては、当該上側の流路A上の燃料供給部の上流側から導入したり、燃料供給部の流れに対して直角に導入したり、燃料供給部の下流側から導入しても良い(図11参照)。ただし、下流側からアノードオフガスを導入する場合、導入管による混合気形成への影響および触媒25における燃焼熱による導入管および燃料への影響を考慮した設計を行なう必要がある。
ガス混合部24は、アノードオフガスと上側の流路Aを通流するカソードオフガスを混合させて混合気を形成する部分であり、アノードオフガス導入口22の下流側に位置して設けられている。このガス混合部24には、例えば空間(図11参照)、スワラー、複数枚の多孔板などの従来公知のガス混合技術を用いて作製することが可能である。
触媒25は、ガス混合部24で混合されたアノードオフガスとカソードオフガスによる混合気を燃焼させる部分であり、ガス混合部24の後方(下流側)に位置して設けられている。触媒25には、メタルハニカムやセラミックハニカム等の担体に白金等の貴金属を丹治した、従来公知の触媒技術を用いることができる。
以上のように構成された第1の構成の触媒燃焼器11においては、カソードオフガス流路の中に流路を分割する隔壁23を設けて該流路を上側と下側に分け、その上側の流路A内にアノードオフガス供給口22、ガス混合部24及び触媒25を設置させているので、カソードオフガスに含まれる凝縮水は重力の影響を受けて下側の流路Cに流れ、アノードオフガスを燃焼させる上側の流路Aへの凝縮水の流入を抑制できる。したがって、第1の構成の触媒燃焼器11によれば、触媒25が凝縮水に水没することを防止でき、それにより燃焼特性を大幅に向上させることが可能となる。また、分離したカソードオフガスの一部にアノードオフガスを供給することにより、混合ガスの燃料濃度をある程度濃く保つことが可能となり、燃焼特性を改善できる。
また、第1の構成の触媒燃焼器11においては、上側の流路Aの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも上側または左右斜め上側にオフセットさせているので、燃焼流路となる上側の流路Aに流入する凝縮水の量を減らすことができる。すなわち、上側の流路Aと下側の流路Cを仕切る隔壁23を上側に設置する方が、上側の流路Aに流入する凝縮水の量が少なくなるため、触媒25が水没することもなく当該触媒25をより効果的に活用することができる。
また、第1の構成の触媒燃焼器11におていは、燃料電池システムが車両等に搭載された場合、仕切り(隔壁23)を上下のみを考慮して配置するだけでなく、車両進行方向の前後も加味した仕切り方にすることが望ましい。カソードオフガス中の凝縮水は、ガス流の影響よりも重力や車両の加減速Gの影響を受けることから、車両等では通常加速する時により多くの出力を用いるため、加速時の方が生成される凝縮水の量も多い。なお、減速時は、生成される凝縮水量が少ないので、減速時よりも加速時の方が凝縮水による触媒への影響は大きい。したがって、凝縮水は、流路の下側のみでなく加速Gの影響も受けて車両後方側に溜まる。よって、燃焼器の流路を仕切る際には、加速時の凝縮水の動きも加味した仕切りを行ない、触媒25の水没を防止することによって、更に効果的に触媒25を活用することができる。
[触媒燃焼器の第2の構成]
次に、触媒燃焼器11の第2の構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図4は触媒燃焼器の第2の構成例を示す概略構成図、図5は図4のB−B線断面図であり、(A)は燃焼器及び筒状の流路を円形とし、その筒状の流路を形成する隔壁の上面部を燃焼器外壁の内面に接触させた例、(B)は燃焼器及び筒状の流路を矩形状とし、その筒状の流路を形成する隔壁の上面部を燃焼器外壁の内面に接触させた例を示す。
なお、第2の構成の触媒燃焼器11では、第1の構成と同一の構成部分についてはその説明は省略するものとし、さらに第1の構成と同一の構成部分については同一の符号を付するものとする。また、ここで定義した筒状の流路は、両端が開口された筒状の流路であって、その流路断面が円形状のものに限らない。
第2の構成の触媒燃焼装置11は、隔壁23によって囲まれることにより断面形状を円形または矩形とした筒状の流路Bを有し、その筒状の流路Bにアノードオフガス供給口22、ガス混合部24及び触媒25を設置している。さらに、この触媒燃焼器11では、筒状の流路Bを形成する隔壁23の上面部を、燃焼器外壁26の内面26aに接触させており、また、筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも上側にオフセットさせている。この触媒燃焼器11では、筒状の流路Bの隔壁23を燃焼器外壁26の内面26aに溶接するなどして固定させている。
なお、図示は省略するが、筒状の流路Bの断面中心S1を、燃焼器の全流路の断面中心S2よりも左右斜め上側にオフセットさせてもよい。
第2の構成の触媒燃焼器11によれば、仕切り板の代わりに隔壁23で囲った筒状の流路Bを形成したことにより、流路設計の自由度を高めることができる。
また、この触媒燃焼器11によれば、筒状の流路Bの内部で発生した燃焼熱が燃焼器の外部に伝わるのを防止することができる。したがって、カソードオフガス流路周辺部材の耐熱性の問題を回避し易く、燃焼器の周辺に断熱材などを設置しなくて済むため、その分、燃焼器の小型化や質量及びコストなどを削減可能となる。
[触媒燃焼器の第3の構成]
次に、触媒燃焼器11の第3の構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図6は触媒燃焼器の第3の構成例を示す概略構成図である。
なお、第3の構成の触媒燃焼器11では、第2の構成の触媒燃焼器11と同一の構成部分についてはその説明は省略するものとし、さらに第2の構成と同一の構成部分については同一の符号を付するものとする。
第3の構成の触媒燃焼器11は、第2の構成の触媒燃焼器11とは異なり、燃焼流路となる筒状の流路Bを燃焼器外壁26に接触させるのではなく、燃焼器外壁26に対して非接触とし、その筒状の流路Bの回り全てを、燃焼を行わない流路Dで囲むように構成している。
図7は、図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器及び筒状の流路Bを共に円形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器を円形とし筒状の流路Bを楕円形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例である。
図8は、図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器を矩形とし筒状の流路Bを楕円形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器及び筒状の流路Bを共に矩形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例である。
図9は、図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器を6角形とし筒状の流路Bを円形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器を楕円形とし筒状の流路Bを円形とし、その筒状の流路Bの断面中心S1を燃焼器の全流路の断面中心S2よりも車両前方側にオフセットさせた例である。
なお、前出の第1および第2の触媒燃焼器11でも、第3の実施例同様に各種形態の流路を設計可能である。
図10(A)は、筒状の流路Bの断面中心S1と、燃焼器の全流路の断面中心S2のオフセット間隔Lをガスの流れ方向Xで常に一定とした触媒燃焼器の概略構成図である。つまり、筒状の流路Bの断面中心S1の中心線と、燃焼器の全流路の断面中心S2の中心線の距離を一定(平行)としている。図10(B)は、オフセット間隔Lを、ガス流れの上流側よりも下流側へ行くに従って次第に大きくなるようにした触媒燃焼器の概略構成図である。
このように、第3の構成の触媒燃焼器11では、筒状の流路Bを、ガス流れ方向Xに平行に配置しても良く、或いは上流から下流に向かって斜め上方に傾けて配置してもよい。
図11(A)は、筒状の流路Bの隔壁23を支える支柱27を、その筒状の流路Bの外側に形成した燃焼を行わない流路Dに設け、支柱27と燃焼を行わない流路Dとの間に空間を形成した例を示す触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のD−D線断面図である。このように、第3の構成の触媒燃焼器11では、筒状の流路Bの隔壁23を支柱27で支える必要がある。かかる支柱27は、設計上必要最低限の本数を必要最低限の太さで設置することが望ましく、また、支柱27を構成する材料は熱伝導率が低い断熱性物質を用いることが望ましい。例えば、支柱27には、アルミニウムやステンレスなどの金属材料よりもエンジニアリングプラスチックやセラミックスなどの材料が望ましい。
このように構成された触媒燃焼器11では、筒状の流路Bの断面中心S1と燃焼器の全流路の断面中心S2のオフセット間隔Lを常に一定とした場合、カソードオフガスの流路が直線となることから、隔壁23で囲まれた筒状の流路Bの内外の流路が共に平行になり、配管形状の影響を受けて触媒25が水没するのを防止できる。例えば、外管の下流の方が高くなっていて、凝縮水が触媒25のある流路Bに逆流する等を防止できる。
また、前記オフセット間隔Lを、ガス流れの上流側よりも下流側の方を大きくした場合も同様、配管形状の影響を受けて触媒25が水没するのを防止することができる。特に、この場合は、燃焼させる流路(筒状の流路B)を傾ける事によって、隔壁23内で凝縮した水が触媒25に付着する前に隔壁23の内面に接触し易くなるため、触媒25が水没し難くなる。また、触媒25は、隔壁内部の下流側に位置するため、隔壁外側の流路に溜まっている凝縮水の量が多く(触媒燃焼器内の水位が高く)ても触媒が水没し難い。
比較的凝縮水の少ない(減った)カソードオフガスを用いても、流路で新たに凝縮したり、アノードオフガスに凝縮水が含まれたりする等があるため、凝縮水が全くない(凝縮水量=0)ガスを用いて燃焼することは難しいが、第3の構成例のような触媒燃焼器11を形成すれば、前記問題は解決できる。
また、この触媒燃焼器11によれば、燃焼場となる筒状の流路Bと燃焼器外壁26との距離を開けることによって、触媒燃焼器周辺への熱の影響を減らすことができる。また、燃焼器外壁26と筒状の流路Bを形成する隔壁23とを接続する支柱27を必要最低限にして、燃焼場からの熱流出を減らすことで、燃焼効率低下を大幅に防止することができる。
さらに、この触媒燃焼器11によれば、支柱27が放熱フィン効果を発揮しないため、隔壁23内の燃焼温度が低下するのを防止できる。
[触媒燃焼器の第4の構成]
次に、触媒燃焼器11の第4の構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図12は触媒燃焼器の第4の構成例を示し、(A)はその触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のE−E線断面図、図13は触媒燃焼器の第4の構成例を一部破断して示す斜視図である。
なお、第4の構成の触媒燃焼器11では、第3の構成の触媒燃焼器11と同一の構成部分についてはその説明は省略するものとし、さらに第3の構成と同一の構成部分については同一の符号を付するものとする。
第4の構成の触媒燃焼器11では、アノードオフガス供給口22、ガス混合部24及び触媒25を設置した燃焼流路となる筒状の流路B以外の流路、つまり燃焼を行わない流路Dに圧損要素28を配置させている。かかる圧損要素28には、固定オリフィス等の一定の圧損係数の物や可動することによって圧損量を制御可能なバタフライバルブ等を用いる。そして、この圧損要素28は、前記した支柱27と同様な考え方を用いて材質を選定することができる。
例えば、固定の圧損係数を有する圧損要素28を設置した場合、燃焼を行わない流路Dの圧損係数は、該流路Dを通流するカソードオフガスの一部の流量に略比例し、同様に燃焼を行う流路Bの圧損係数も該流路Bを通流するガス流量に略比例する。燃料電池の通常運転状態においては、アノードオフガスの流量はカソードオフガスの流量に比較してかなり少ないため、各流路B、D内に通流するガス流量は各流路B、Dの圧損係数に略比例する。
燃焼時においては、燃焼を行う筒状の流路Bの圧損が触媒25の燃焼によって大きくなる。従って、触媒燃焼器11内を流れるカソードオフガスは、燃焼を行わない流路Dに流れる傾向があるため、筒状の流路B内の酸素濃度が低くなる。そこで、燃焼を行わない流路Dに、例えば燃焼時における筒状の流路Bの圧力損失より大きい圧損要素28を設けることで、当該筒状の流路B内にカソードオフガスが流入し易くなる。
このように、圧損要素28を用いて燃焼を行わない流路Dの圧損係数を調整することによって、燃焼を行う筒状の流路Bおよび燃焼を行わない流路Dを通流するカソードオフガスの流量を設計者の意図する流量比率に設定できる。また、圧損要素28によって発生する流路内の圧力損失の圧損係数を可変することで、各運転状態に応じた流量比率に各流路を通流するガス流量を制御することが可能となる。
また、燃焼を行う筒状の流路Bの入口部または途中に、圧損要素28およびカソードオフガス量を制限する可変弁等を設置し、当該流路Bを完全に遮断する機構を設ければ酸化剤が不要な時にはカソードオフガスの通流を阻止し、触媒温度の低下を是正することが可能となる。
第4の構成の触媒燃焼器11によれば、燃焼を行わない流路Dに圧損要素28を設けて燃焼場(筒状の流路B)に供給されるカソードオフガスの流量比率を制御するため、空燃比を適度に制御でき、効果的な燃焼が可能となる。
また、この触媒燃焼器11によれば、圧損要素28を可変可能としたことで、空燃費を可変制御することが可能となる。
また、この触媒燃焼器11によれば、間欠パージにおいて未反応で触媒内を通過するカソードオフガスによって、燃焼により温まった触媒が次のパージまでに冷されることを防止し、触媒活性を低下し難くする。
また、この触媒燃焼器11によれば、燃焼を行う筒状の流路Bへ流入するカソードオフガス量を制限する可変可能な弁を備えるため、燃焼を行わない場合など、酸化剤が不要な時にはカソードオフガスの流通を阻止することができ、触媒温度の低下を防止できる。
[本実施の形態による作用・効果]
本実施の形態では、燃焼を行なう流路A、Bを全体のカソードオフガス流から一部分岐し、その燃焼を行う流路A、Bの断面中心S1を触媒燃焼器11の全流路の断面中心S2よりも上方側へオフセットさせているので、重力を液水に対する篩い代わりに利用することができる。図14は、触媒燃焼器11内の凝縮水に作用する力を示し、(A)は触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のF−F線断面図、(C)は凝縮水に働く力および水の挙動を示す図である。この図から判るように、液水濃度は濃度が薄いリーン部と濃度が濃いリッチ部とに分かれる。
つまり、本実施の形態の触媒燃焼器11では、カソードオフガスの流路を分割し燃焼を行なう流路A、Bの断面中心S1を触媒燃焼器11の全流路の全断面中心S2に対してオフセットさせたことによって、カソードオフガス導入口21から流入した凝縮水を含むカソードオフガスは、図14に示すようにそのまま入口から出口へとほぼ直進する。この液水濃度のリッチ部は、水分を多く含むため着火し難いが、それ以外の部分は水分の量が少ないため着火可能である。
したがって、燃焼を行なう流路A、B内に流入する凝縮水の量は少なく、全体的に着火し易い領域が多く存在するため、水素と酸素の混合気を効率良く燃焼させることができる。触媒燃焼器11の全断面の一部に着火し難い領域があっても、それは燃焼を行なわない流路C、D内であるため、燃焼への影響はほとんど無い。つまり、この触媒燃焼器11によれば、低液水濃度の混合気を形成して着火性および燃焼性能を向上できる。
凝縮水(液水)は、上流からの圧力、下方向への重力加速度、各地点での凝縮水と周辺ガスの速度差による粘性力を受ける(式1)。
Δvm = -mg + ΔPAc + τAs ・・・式1
但し、v=凝縮水速度、m=凝縮水質量、g=重力加速度、P=ガス圧力、Ac=凝縮水断面積、τ=粘性応力、As=凝縮水表面積とする。
式2で表されるストークス(Stokes)数(液水の空力反応の時定数{aerodynamic response time of droplet}対ガス全体としての流れる時定数{time scale of continuous phase}の比率)が大きな(>>1)凝縮水においては、τAの影響を無視できる(液水の自らの慣性によってガス流中を移動する)ことが従来より公知となっている。
ストークス(Stokes)数=(ρd/18μ)/(D/U) ・・・式2
但し、ρ=水の密度、d=水粒径、μ=水の粘度、D=燃焼器内径、U=平均気体流速とする。
したがって、凝縮水は、基本的には圧力差ΔPを原動力に上流から下流へと流され、また重力によって下方へ加速されるが、ガス流の乱流成分にはほとんど影響されない。これにより、燃焼器内へと流入する凝縮水は、システム圧力および自己の慣性エネルギーによって、カソードオフガス導入口21から真っ直ぐに排気管12へと移動する。ただし、重力の影響を受けるため、凝縮水は、カソードオフガス導入口21より下方に移動する。
なお、カソードオフガス導入口21および触媒燃焼器11における全流路の断面中心S2を、燃焼を行なう流路A、Bの断面中心S1よりも上方にオフセットさせると、凝縮水が重力の影響を受けて燃焼を行なう流路A、Bの中心部へ移動し、燃焼を妨げる可能性がある。しかし、カソードオフガス導入口21および触媒燃焼器11の全流路の断面中心S2を、燃焼を行なう流路A、Bの断面中心S1よりも下方にオフセットさせることによって、凝縮水は上方の燃焼中心部へ行かずに下方壁面に付着し、燃焼の妨げとはならない。
また、本実施の形態では、触媒25を用いて燃焼を行なっていることから、安全に混合気を燃焼させることができ、且つ低燃料濃度(燃焼/爆発下減以下)および高流速においても気層燃焼よりも安定して燃焼可能となる。
また、本実施の形態の燃料電池システムにおいては、カソードオフガスおよびアノードオフガスを簡素的かつ効率的に処理できるため、排出未燃ガスを削減させることができる。また、触媒25の下流に熱交換器などを設置することにより、燃焼熱の有効利用によって燃料電池システムのエネルギー効率を向上させることも可能となる。
また、燃料電池を動力源とする車両において、燃焼を行なう流路A、流路Bの断面中心S1を触媒燃焼器11の全流路の断面中心S2に対して、車両進行方向前側、真上または斜め前上側にオフセットさせることにより、下記(A)、(B)、(C)なる効果が得られる。
(A)上方向にオフセットした場合、凝縮水を燃焼中心部より下方の燃焼部壁面に付着させることができ、燃焼の妨げを阻止することができる。
(B)車両進行方向前側にオフセットした場合、図14に示すように、触媒燃焼器11内の凝縮水に加減速Gがかかる。加速Gがかかると凝縮水は、車両進行方向に対して後方へ、減速Gがかかると凝縮水は、車両進行方向に対して前方へのGがかかる。燃料電池車両において、加速時には燃料電池スタック1より排出されるカソードオフガス流量は出力増加と共に増え、カソードオフガス流量と共に凝縮水流量も増える。凝縮水量が増加すると着火・燃焼性能が低下するため、加速により凝縮水が車両後方へのGがかかった時に後方側壁へ凝縮水を導くことにより、燃焼を行なう流路A、Bへの液水の流入を削減・防止することができる。
(C)斜め前上側にオフセットさせた場合、前記2方向両方の効果が合さった効果が得られる。
[その他の実施の形態]
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、燃焼器及び筒状の流路Bの形状を、円形、楕円形、矩形などとしたが、これらに限定されることなく6角形、7角形などの如き多角形としてもよい。
燃料電池システムの概略構成図である。 触媒燃焼器の第1の構成例を示す概略構成図である。 図2のA−A線断面図であり、(A)は上側の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも上側にオフセットした例、(B)は上側の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方上側(左斜め上)にオフセットした例を示す。 触媒燃焼器の第2の構成例を示す概略構成図である。 図4のB−B線断面図であり、(A)は燃焼器及び筒状の流路を円形とし、その筒状の流路を形成する隔壁の上面部を燃焼器外壁の内面に接触させた例、(B)は燃焼器及び筒状の流路を矩形状とし、その筒状の流路を形成する隔壁の上面部を燃焼器外壁の内面に接触させた例を示す。 触媒燃焼器の第3の構成例を示す概略構成図である。 図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器及び筒状の流路を共に円形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器を円形とし筒状の流路を楕円形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例である。 図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器を矩形とし筒状の流路を楕円形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器及び筒状の流路を共に矩形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例である。 図6のC−C線断面図であり、(A)は燃焼器を6角形とし筒状の流路を円形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例であり、(B)は燃焼器を楕円形とし筒状の流路を円形とし、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側にオフセットさせた例である。 図10(A)は、筒状の流路の断面中心と、燃焼器の全流路の断面中心のオフセット間隔をガスの流れ方向Xで常に一定とした触媒燃焼器の概略構成図、図10(B)は、オフセット間隔Lを、ガス流れの上流側よりも下流側へ行くに従って次第に大きくなるようにした触媒燃焼器の概略構成図である。 図11(A)は、筒状の流路の隔壁を支える支柱を、その筒状の流路の外側に形成した燃焼を行わない流路に設け、支柱と燃焼を行わない流路との間に空間を形成した例を示す触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のD−D線断面図である。 触媒燃焼器の第4の構成例を示し、(A)はその触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のE−E線断面図である。 触媒燃焼器の第4の構成例を一部破断して示す斜視図である。 触媒燃焼器内の凝縮水に作用する力を示し、(A)は触媒燃焼器の概略構成図、(B)は(A)のF−F線断面図、(C)は凝縮水に働く力および水の挙動を示す図である。
符号の説明
1…燃料電池スタック
2…アノード極
3…カソード極
5…カソードオフガス配管
11…触媒燃焼器
12…排気管
21…カソードオフガス導入口
22…アノードオフガス導入口(アノードオフガス導入部)
23…隔壁
24…ガス混合部
25…触媒
26…燃焼器外壁
27…支柱
28…圧損要素

Claims (13)

  1. 燃料電池の運転状態に応じて燃料電池スタックから排出されるアノードオフガスをカソードオフガスと混合して燃焼処理する触媒燃焼器において、
    カソードオフガス流路の中に、部分的に流路を分割する隔壁を設置し、
    前記隔壁で分割された上側の流路内に、アノードオフガス供給部、ガス混合部及び触媒を設置し、
    前記上側の流路内を流れるカソードオフガスに、前記アノードオフガスを混合して燃焼処理する
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  2. 請求項1に記載の触媒燃焼器であって、
    前記上側の流路の断面中心が、燃焼器の全流路の断面中心よりも上側または左右斜め上側にオフセットしている
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の触媒燃焼器であって、
    燃料電池システムが車両に搭載された場合、前記上側の流路の断面中心が、燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側または斜め車両前方側にオフセットしている
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  4. 燃料電池の運転状態に応じて燃料電池スタックから排出されるアノードオフガスをカソードオフガスと混合して燃焼処理する触媒燃焼器において、
    カソードオフガス流路の中に、流れの前後方向に開口し且つ隔壁によって筒状とされた流路を形成し、その筒状の流路の断面中心を燃焼器の全流路の断面中心よりも上側または左右斜め上側にオフセットして設け、
    前記筒状の流路内に、アノードオフガス供給部、ガス混合部及び触媒を設置し、
    前記筒状の流路を流通するカソードオフガスとアノードオフガスとを混合して燃焼処理する
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  5. 請求項4に記載の触媒燃焼器であって、
    前記筒状の流路を形成する隔壁の上面部を、燃焼器外壁の内面に接触させた
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  6. 請求項4に記載の触媒燃焼器であって、
    燃料電池システムが車両に搭載された場合、前記筒状の流路の断面中心が、燃焼器の全流路の断面中心よりも車両前方側または斜め車両前方側にオフセットしている
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  7. 少なくとも請求項4から請求項6の何れか一つに記載の触媒燃焼器であって、
    各断面位置における前記筒状の流路の断面中心と、燃焼器の全流路の断面中心のオフセット間隔が常に一定である
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  8. 少なくとも請求項4から請求項6の何れか一つに記載の触媒燃焼器であって、
    各断面位置における前記筒状の流路の断面中心と、燃焼器の全流路の断面中心のオフセット間隔が、ガス流れの上流側よりも下流側の方が大きい
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  9. 少なくとも請求項4から請求項8の何れか一つに記載の触媒燃焼器であって、
    前記筒状の流路の隔壁を支える支柱を、その筒状の流路の外側に形成した流路内に設け、前記支柱と前記外側の流路との間に空間を形成した
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  10. 請求項9に記載の触媒燃焼器であって、
    前記支柱が断熱性物質を用いて形成されている
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  11. 少なくとも請求項1から請求項10の何れか一つに記載の触媒燃焼器であって、
    燃焼を行わない流路に圧損要素を配置した
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  12. 請求項11に記載の触媒燃焼器であって、
    前記圧損要素により前記燃焼を行わない流路の圧損係数を可変可能とした
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
  13. 少なくとも請求項1から請求項12の何れか一つに記載の触媒燃焼器であって、
    前記アードオフガス供給部、ガス混合部及び触媒を設置した流路内へ流入するカソードオフガス量を制限する可変可能な弁を備えた
    ことを特徴とする触媒燃焼器。
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