JP2006154697A - 両眼カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のカメラは、人物の顔面接写に於て、顔面の捕捉範囲が人の両眼より狭い事に起因して、撮像が人の認識する像態と異なるので、この改善を計ることを課題とする。
【解決手段】 被写体の像を結像するための光学系要素とその像を読み取る受光要素とを、左眼用に1系列及び右眼用に1系列の合計2系列を備え、該左眼用の光学系要素と該右眼用の光学系要素を概ね同じ視点方向に向け且つ人物の両眼の間隔と略同じ間隔で水平方向に開離配設し、左眼用の撮像受光情報と右眼用の撮像受光情報とを中心線に於て接合して単一の像態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体の像を結像する光学系要素と、その像を受光する記録要素とにより構成された撮像装置に係る。
従来、レンズと感光フイルムによる写真機や、レンズとCCD画素或はCMOS画素等により構成されたデジタルカメラやビデオカメラが多数実用化されている(以下総称としてカメラと記す)。
而して是等は一般的には、普通撮影用には単眼カメラが、また立体或はパノラマ撮影用には複眼カメラが主に用いられている。
従来のカメラは人の顔を撮影した場合に、そのイメージが肉眼で見る像態の認識と、撮影した記録画像(写真)とで不一致になる領域がある。即ちこの不一致の領域は撮影距離が近い範囲にあり、従って接写の場合に最も甚だしく、反面遠距離撮影に於ては殆ど問題にならない。
例えば、従来カメラでのアップ撮影や、証明書用写真撮影装置のように近距離から撮る写真の顔は、実態と可成り懸け離れたイメージの撮像となり、また他方スタジオ写真のような4〜5m以上離れた撮影や、望遠レンズに依るアップ撮影、或は遠距離から撮って撮影後に引伸ばすアップサイズの写真等に於ては、この違和感が生じない事は大方の認めるところである。
従来のカメラに於て、人の顔が肉眼による実像認識と写真の記録画像とで不一致となる理由は、人は両眼で物体を見、一般のカメラは単眼で物体を撮像する事にある。
人の両眼の開離間隔は平均65mm位であり、人の顔の巾は200mm前後であるから、近距離から人の顔を見ると、右目で捉える顔の像態と左目で捉える顔の像態とでは、その捕捉範囲が異なり、人はこの二つの異なった捕捉範囲の画像情報を、両眼の視神経が夫々に捉えて脳に送り、脳がこの両者を一つの像態に合成して人に認識させる。従って肉眼で知覚する人の顔は、当然単眼カメラとは像態が異なる。
但し、これは近距離撮影の場合であって、遠距離撮影ではこの差異は区別出来ないほどに微少になるので、無視が可能である。
更に、人は顔の像態に対して特別鋭敏な識別本能を有し、一般物体に対するものとは些か趣きを異にする。人は何億人もの顔を識別出来る能力を備えているが、一般物体に対してはそれ程でもない。例えば動物も一体づつ顔が異なるはずであるが、普通の人には羊は羊としか、鰯は鰯としか識別出来ない。まして無機質の物体に対しては尚更である。
従って、人はその顔を撮影した場合に、日頃肉眼で見慣れた顔の像態に対し、カメラの撮像が極く僅かでも異質であると、それを鋭敏に感知して違和感を抱き、この事がカメラそのものに対する不満ともなる。
本発明は、この肉眼で見た実像の認識と、カメラ撮影に依る記録画像との不一致をなくして、接写撮影に於ても、人の顔が肉眼で知覚するのと同じイメージの記録画像として得られるカメラを提供する事を課題としたものである。
尚、従来の立体カメラやパノラマカメラも、レンズや受光記録要素を複数系統備えた点で共通しているが、これ等は本発明の両眼カメラとは、目的、機能、構成等の全てに於て本質的に異質なものである。
即ち、従来の立体カメラは、左眼用のレンズと受光記録要素に依り人が左眼で捉える画像1枚と、右眼用のレンズと受光記録要素に依り人が右眼で捉える画像1枚の合計2枚の画像(写真)を撮像し、これを観賞するときは特定の装置に依り、観賞者の左眼で左眼用の撮像1枚を観察し、右眼で右眼用の撮像1枚を観察し、これを同時に行う事に依り、観察者の脳が2つの画像を一つの像態に合成して、これを一つの立体画像として認識するものである。
また従来のパノラマカメラは、視野角を広げる事を目的として、単眼カメラを連装したものであり、従って画質はあくまで単眼カメラの映像であり、その画像を複数枚連接して同時撮映出来る様に構成且つ機能する様にしたものである。
これ等に対し、本発明の両眼カメラは、左眼用のレンズと受光記録要素に依り人が左眼で捉える画像を撮像し、また右眼用のレンズと受光記録要素に依り人が右眼で捉える画像を撮像し、この両者を単一の画像に接合する事に依り、人が知覚するのと同じイメージの1枚の画を観賞出来るようにしたものであり、従って出力される撮像(写真)そのものが人の眼の認識と同質の像態に仕上がるものである。
被写体を撮像するための光学系要素とその像を読み取る受光要素とを、人の左眼に対応した左系の1系列及び人の右眼に対応した右系の1系列の合計2系列を備え、該左系の光学系要素と該右系の光学系要素とを概ね同じ視点方向に向け且つ人の両眼の間隔と略同じ間隔で開離配設し、該左系の撮像受光情報と該右系の撮像受光情報の夫々に中心線を設定し、それを区分線として該左系の受光情報の該中心線から概ね左側の撮像と、該右系の受光情報の該中心線から概ね右側の撮像とを、該中心線に於て接合して単一の像態とする事を可能ならしめる如くにカメラを構成する。
本発明のカメラに依れば、近距離撮影においても、人の顔を肉眼で見る実像認識と同様の像態で撮像出来る効果がある。且つ、従来カメラでの撮影手法である、望遠レンズに依るアップ撮影や、撮映後の引伸し等は、肉眼で見る実像認識に近い撮像が得られる方法ではあるが、手ブレ、ボケ、アレ等の画質低下を伴い易いので、高度の撮影技術や、高性能の撮影機材を必要としたりするが、本発明のカメラに依れば、撮影に不慣れな人の場合でも、直接的な接写に依り画質低下を伴うことなく、そのカメラの有する最高画質を以って、肉眼で見る実像認識と同等の撮像が得られる。
また勿論この効果は、人の顔に限らず、あらゆるの物体の撮影に対しても有効であるから、人が顔以外の一般物体に対して過敏ではないとは云いながら、どの様な物体も肉眼で見える通りに撮像出来ることが望ましい事は当然である。
被写体の像を結像するための光学系要素(レンズと記す)と、その像を読み取る受光要素とを一組とした撮像要素を1系列として、これを左眼用に1系列(左系と略記する)及び右眼用に1系列(右系と略記する)の合計2系列備え、左眼用のレンズと右眼用のレンズとを概ね同じ視点方向に向け、且つ人の両眼の間隔と略同じ間隔で水平方向に開離配設してカメラを構成し、左系の撮像要素に依る撮像と右系の撮像要素に依る撮像との夫々に、共通の中央区分線(中心線と略記する)を設定し、左系撮像の該中心線から概ね左側と、右系撮像の該中心線から概ね右側とを、共通の該中心線に於て整合して、単一の像態に接合する事が可能なる如くにカメラを構成する。
以下、内容の詳細に就いて、各実施例毎に記述する。
実施例1は、カメラの主構成に係る実施形態を示すものである。
図1に示すように、本発明のカメラは、左系と右系の2系列の撮像要素を備え、カメラボディー1に対して左系レンズ2と右系レンズ3とを左右水平に配設する。
而して、左系レンズ2と右系レンズ3のレンズ間隔は、人の両眼の間隔が平均65mmであるので、概ねそれに近いンンズ間隔に配設する。尚、該レンズ間隔は、設定寸法を固定にしても良いし、また両眼の間隔には若干個人差があるので、撮影者がマニュアル操作に依り該レンズ間隔を任意に調整出来るようにしても良い。
該レンズ間隔を調整可能にする場合は、撮影した写真(撮像)を撮影者が保持するときは、該レンズ間隔を撮影者の両眼と同じ間隔に、また写真を被撮影者に提供するときは、該レンズ間隔を被撮影者の両眼と同じ間隔に合わせて撮影すると、写真観賞者にとって最も違和感の少ない写真画像が出来る。
尚、受光要素を構成する受光素子に就いては、左系レンズ2に対し受光素子1ケと、右系レンズ3に対し受光素子1ケの配設構成としてもよく、また受光素子を1ケとし、左系レンズ2と右系レンズ3の各受光情報を、光学的方法(例えばプリズムなど)で1ケの受光素子の各区分域に集光する構成としてもよい。
次に、本発明カメラは、人の接写撮影に於て左右2系列の撮像要素が有効に機能するがものであるが、それ以外の一般撮影に於ては2系列の撮像要素を必要或は適切としない場合もあるから、従ってカメラ機能としては、撮影者の任意操作に依り、2系列と1系列の撮影機能を切替自在とする構成が好ましい。
実施例2は、レンズの指向方向に係る実施形態を示すものである。
実施形態の一例を挙げると、図1に於て左系レンズ2と右系レンズ3は、何れもその光軸をカメラボディー1の正面に指向せしめて固定配設する。或は、そのカメラの最も重視したい撮影距離に於て、左系レンズ2の光軸と右系レンズ2の光軸が、被写体の同一視点で合致するように、水平面に於て若干内向きに指向せしめて固定配設する。
尚、是等の構成の場合は、自動焦点調節(AF)機能を与えるためには、例えばレンズ系にフォーカス調整用レンズを配設し、その映像信号から算出した評価値から合焦位置を判定してピントを合わせる等の方法がある。
また、別の実施形態の一例としては、一方のレンズ、例えば左系レンズ2の光軸を、カメラボディー1の概ね正面に指向せしめて固定配設したとすると、他方のレンズ、例えば右系レンズ3の光軸を、撮影可能な距離範囲の如何なる撮影距離に於ても、左系レンズ2の光軸と同一平面上で撮影被写体の同一視点に於て合致可能なように、右系レンズ3を水平方向に回頭自在に配設し、その回頭角度をカメラの最短撮影距離から無限遠距離までカバー出来る範囲とする構成としても良い。
尚、このとき左系レンズ2と右系レンズ3の光軸の挟叉角度αと、レンズの焦点距離調節機構とを連動させ、合焦位置に於て右系レンズ3の回頭を自動停止させるようにすれば、AF機能が成立する。
実施例3は、中心線に係る実施形態を示すものである。
本発明カメラは、左系と右系の受光情報を接合して、単一の像態に形成するものであるが、その接合手段は、顔面5の左系の受光情報と右系の受光情報の夫々に中心線7を設定し、それを区分線として顔面5の左系と右系の受光情報を接合し、単一の顔面5の画像に形成する。
中心線7を設定する実施形態の一つとしては、例えば図2に示めす如く、ファインダー或はモニター画面8(以下、総称してモニター画面8と記す)に、顔面5の位置を特定するガイドフレーム9を配設し、その中にカメラボディー1に対し垂直な垂直標線10Vと、それと直交する水平標線10Hから成る十字標線10を設け、撮影時に該ガイドフレーム9内に顔面5を入れ、十字標線10の中心に顔面5の中心を位置せしめ、且つ顔面5の垂線とガイドフレーム9の垂直標線10Vとの傾斜角度を合致させて撮影し、該垂直標線10Vを以って顔面5の中心線7とする。
また、モニター画面8の垂直標線10Vは、受光素子面上の相当位置と対応させる。
即ち、垂直標線10Vの方向は、受光素子に於ける垂直ピクセル列と平行であり、垂直標線10Vの位置は、受光素子に於けるモニター画面8と同じ座標位置に対応させるものとする。
尚、実際の撮影時のカメラ操作に於ては、顔面5の中心線7に、垂直標線10Vの位置や傾斜角度を正確に一致させる事は困難で、多少のズレは生じ易いが、このズレは操作誤差程度の範囲であれば致命的な支障にはならない。従って、中心線7は概ね中心線、また顔面5の垂線は概ね垂線であっても差支えない。
尚、モニター画面8に於けるガイドフレーム9の位置は、モニター画面8の中央に固定しても良いし、また撮影構図として、モニター画面8の中央に顔面5を配設する構図ばかりとは限らないから、撮映者の任意繰作に依り、モニター画面8の上下左右所望の位置にガイドフレーム9を平行移動可能な構成としても良い。但し、どの位置に於ても、ガイドフレーム9はその姿勢を変える事なく、垂直標線10Vは常にカメラボディー1並びに受光素子に対し垂直とし、且つその位置は、常に受光素子の同一座標位置に対応するものとする。
実施例4は、フレーミングの総枠に係る実施形態を示すものである。
本発明カメラに於ては、左系レンズ2と右系レンズ3が水平配設であるので、上述のように中心線7はカメラボディー1に対して垂線であるが、これに対し従来からカメラの画面は、縦横比3:4或は2:3等の横長のアスペクト比が多く用いられ、従って在来のカメラで縦長の構図の撮影を行うときは、カメラボディーの保持姿勢を90度傾斜させて撮影する。
これに対し本発明のカメラは、カメラボディー1を90度傾斜させると、左系レンズ2と右系レンズ3の配設が垂直の開離方向となるので、実際に撮影者または被撮影者の何れかが90度傾いた姿勢で居る場合の撮影を除いては、このようにカメラボディーを90度傾斜させて撮影すると、撮影された撮像は人の認識する像態とは懸け離れる。
従って、本発明カメラは、カメラボディー1を傾斜させる事なしに、横長、縦長、傾斜等の各種の撮影構図に対応出来る事を要する。
その対応手段の実施形態としては、中心線7をモニター画面8及び受光素子の垂線方向に対応させ、フレーミング機能を任意操作に依り全方位に設定自在とする。即ち、図3に示すように中心線7はモニター画面8上に於てカメラボディー1に対する垂線とし、フレーミング機能として、撮像画面の総枠を横長フレーミング11、縦長フレーミング12、左傾斜フレーミング13、右傾斜フレーミング14、正方形フレーミング15、パノラマフレーミング16等の如く、各種傾斜角度やサイズのフレーミングを設定し、撮影時にマニュアル操作に依りこの設定を任意に選択出来るようにする。尚、フレーミングの傾斜角度に就いては角度調節が可能である事が好ましい。
従って、本発明のカメラで、人の顔5を主な被写体として撮影する場合は、顔面5の傾斜角度にカメラボディー1の傾斜角度を合わせて保持し、背景の傾斜角度にフレーミングの枠取りを合わせて撮影する。
これに依り出来上った画像(写真)は、何れも顔面5の垂線がカメラの中心線7に合致して撮影され、且つ背景も矛盾のない角度方向の撮像が得られる。
実施例5は、接合に係る実施形態を示すものである。
本発明カメラに於ける左系と右系の受光情報の接合は、単に左系の受光情報と右系の受光情報とを重ね合わせただけでは、ダブリ画像が出来るだけで人が認識するような像態にはならない。また更に、人が認識する顔の像態は必ずしも一元的とは限らない。
例えば、至近距離から人の顔を見ると、顔の各造作部位迄の目視距離の差から、人は顔の中心を凝視している時は輪郭部は茫視し(実態は二重画像)、また顔の輪郭を主体に見ている時は顔中央部の造作を個々にそれほど明確に知覚しているとは限らない。更に、顔は絶えず動き、表情は刻々変化し、また観察者の目の疲労度等に依って知覚も変わるので、人の認識自体が一元的ではない。即ち、人は顔を微細正確に認識していると言うより、イメージとして捉えている面が多い。
従って、カメラに於て両眼の受光情報を接合処理するときは、是等の点も考慮して人の視覚認識に対して、違和感や不快感が最少になる様に留意する事が重要である。
その為には、接合に伴う欠陥、例えばズレ、ボケ、明るさの段差、色の変調、その他接合に伴い発生する不自然さは、微細なものもこれを不可とし、総体的なイメージは、これを極力損はない事が望ましい。従って光学的な忠実度のみを厳しく追及するだけでは、必ずしも好結果が得られるとは限らない。
従って、本発明の成立に於ては、左系と右系の受光情報を接合に依って単一画像に構成する事が必須条件であるが、接合の手段に関しては、一元的に特定の手段に限定する事が困難な面があり、従って、下記の実施例に記述するものを含めて、それに限らず違和感なく接合可能な方法であれば、何れの手段に依っても良いものである。
図1に示す如く、人の顔を本発明のカメラで撮影すると、左系レンズ2に依る顔面5の撮像範囲は顔面5の部位17から部位18迄の範囲となり、右系レンズ3に依る顔面5の撮像範囲は顔面5の部位19から部位20迄の範囲となる。
また、人の顔面5は側面から見て中高かの立体型であるから、図1に示す平面図上に於ける中心線7は、左系レンズ2に依り撮影した顔面5の撮像に於ては、図4に示すように中央が右方に膨らんだ左系湾曲中心線21Lとなり、また右系レンズ3に依り撮影した顔面5の撮像に於ては、図5に示すように中央が左方に膨らんだ右系湾曲中心線21Rとなる。
次に上記の諸事項に鑑みて、人物撮影を主体にカメラ撮影に依る人の顔の接合画像が、人の両眼で見た肉眼の認識に極力近似したイメージの接合画像として得られる手段の、各実施形態に就いて述べる。
先ず、撮影画像に於ける首頭並びに胴部6の輪郭線25を特定する。尚、顔面5の接写撮影に於ては、人体の胴部の一部も入る事が多いので、説明は首頭並びに胴部6を含めた記述で行う。
人の顔面5に焦点を合せて接写撮影をすると、図6に示すように、コントラストから算出した評価値カーブ24に於ては、顔面5の表面に対応する位置はピーク点26附近に存在し、また首頭並びに胴部6の輪郭線25に対応する位置は、ピーク点26から凡そ首頭並びに胴部6の厚さの35〜50%程度カメラから遠い点27附近に存在する。尚、鼻先の様に特に面積の狭い部位に対応する位置は、ピーク点26より僅かにカメラに近い点28に存在する。
従って、ガイドフレーム9に入る受光情報のうち、撮影距離としては点27から点28までの範囲Δdを顔面5の撮影距離範囲とし、また評価値としてはピーク点26から点27までの範囲Δhを顔面5の受光情報と見做し、その範囲の外郭を以って首頭並びに胴部6の輪郭線25として特定する。尚、点27は撮影距離に相関して変化するのでその事も反映させる。
尚、一般的な顔の接写撮影に於ては、首頭並びに胴部6の手前には物体が無く、また背景までの距離は、首頭並びに胴部6の表面より更にカメラから遠い位置にあるので、実写撮像に於ては、図6に示した評価値カーブ24のスロープより、更に画然と段差的に首頭並びに胴部6の輪郭線25を特定出来るはずである。
また、被写体の頭髪や衣服の飾り等の形状に依っては、首頭並びに胴部6の輪郭の内側に空隙が存在し、その空隙から背景が撮像される場合がある。
このような被写体形状に対しては、最外側の輪郭を以って輪郭線25となし、その内側に存在する空隙は、首頭並びに胴部6の一部と見做して処理する。
次に、図7に示す左系レンズ2に依り撮影した左系撮像23Lの首頭並びに胴部6に対し、中心線7から顔面5の横巾の約10〜30%に相当する距離だけ右方に寄った位置に、垂直な左系仕切線22L(図9に示す)を設定し、其処から左側の首頭並びに胴部6の撮像を、輪郭線25までの範囲で切取り、図9に示すような左系人物撮像30Lを作成する。
また、図8に示す右系レンズ3に依り撮影した右系撮像23Rの首頭並びに胴部6に対し、中心線7から顔面5の横巾の約10〜30%に相当する距離だけ左方に寄った位置に、垂直な右系仕切線22R(図10に示す)を設定し、其処から右側の首頭並びに胴部6の撮像を、輪郭線25までの範囲で切取り、図10に示すような右系人物撮像30Rを作成する。
次に、この左系人物撮像30Lと右系人物撮像30Rを、夫々の左系湾曲中心線21Lと右系湾曲中心線21Rとを対面させて接合し、図11に示すような単一の画像を作成する。
但し、このとき左系湾曲中心線21Lと右系湾曲中心線21Rとは、何れも湾曲しているから、その侭では重ならないので、それを接合する手段として次のような一実施形態が挙げられる。
先ず、左系人物撮像30Lと右系人物撮像30Rの、全ての水平ピクセル列を水平方向に伸縮自在とし、この条件下において、左系人物撮像30Lと右系人物撮像30Rとの高さを整合して対面させ、図11に示す如く、左系人物撮像30Lの左系頭頂点29Lと、右系人物撮像30Rの右系頭頂点29Rとが、一点に合致する(頭頂点29となる)まで水平に近接させ、これに依り輪郭線25を全域に於て連続した像態とする。
この時、左系人物撮像30Lと右系人物撮像30Rの中心線7附近は、何れも顔面5の同一視点を撮影したものであるから、全ての水平ピクセル列は、高さ方向には完全に整合する。
然し水平方向には、左系湾曲中心線21Lと右系湾曲中心線21Rとが、何れも湾曲しているので両者は一致しない。
これを、一本の水平ピクセル列に就き説明的に述べれば、図9に於ける左系人物撮像30Lの左系水平ピクセル列31Lと、それと同じ高さの図10に於ける右系人物撮像30Rの水平ピクセル列31Rとは、図11に於ては中心線7附近ではオーバーラップの状態となる。
而して、このオーバーラップ部分は、顔面5の同一視点からの受光情報の共通の信号波形帯であるから、この共通の信号波形帯同士はスナップをきかせて適合出来るので、これに依り左系水平ピクセル列31Lと右系水平ピクセル列31Rのオーバーラップ部分を、該共通の信号波形帯に於て連結する。
このとき、左系水平ピクセル列31Lと右系水平ピクセル列31Rとは、予め伸縮自在としてあるので、この連結に依って夫々の長さが、何れも左系湾曲中心線21Lと右系湾曲中心線21Rの夫々の湾曲量(Δw)だけ短縮するので、これを左系水平ピクセル列31Lと右系水平ピクセル列31Rの夫々に於て、全域均等割合或は所定割合にて収縮吸収させる。
尚、この収縮吸収の割合及びその分布設定は、それが顔面5のイメージに影響を与えるから、設定に当ってはモニター評価の反映も含めて、実験的に決定される事が好ましい。
これに依り、左系湾曲中心線21Lと右系湾曲中心線21Rとは、図11に示す如く何れも垂直線となって中心線7に合致し、図1の中心線7と対応するものとなる。尚、この中心線7の直線度に懸念がある場合には、頭頂点29を通る垂直線に整合するよう修正を掛ける。
以上の工程を、首頭並びに胴部6の全ての水平ピクセル列に適用する事に依り、左系人物撮像30Lと右系人物撮像30Rとは、図11に示すように中心線7で接合された単一の像態となる。以下これを両眼人物画像30と記す。
この様に接合された両眼人物画像30は、本発明カメラの所期の目的を果たすものであるが、更にカメラ機能として、顔面5の縦横比に就いても配慮を加味する事が好ましい場合がある。
即ち、上述の接合手段に於ては、水平ピクセル列の全長は Δw×2 だけ短縮するので、両眼人物画像30に於ける顔面5の横巾が、実態以上に拡大した感を被撮影者に与える惧れは少ないが、念の為に顔面5の縦横比に関しては、どの様な縦横比が最適であるかを、モニター・テストに依るデーターで確認のうえ、最適比率に修正出来る機能をこの工程に加味する事が好ましい。
次に、図7の左系撮像23Lから、首頭並びに胴部6を切取った残りの背景部分を、次のように処理する。
即ち、左系撮像23Lの左端辺32Lから、画面全幅の約60〜80%に相当する寸法だけ右方に寄った位置に、垂直な左系仕切線33L(図12に示す)を設定し、其処から右側の撮像を切捨て、更に左系頭頂点29Lより下部で且つ中心線7より右側の撮像も切捨て、左系撮像23Lの背景部分を、図12に示すような像態の左系背景撮像34Lとする。
また、図8の右系撮像23Rから、首頭並びに胴部6を切取った残りの背景部分を、次のように処理する。
即ち、右系撮像23Rの右端辺32Rから、画面全幅の約60〜80%に相当する寸法だけ左方に寄った位置に、垂直な左系仕切線33R(図13に示す)を設定し、其処から左側の撮像を切捨て、更に右系頭頂点29Rより下部で且つ中心線7より左側の撮像も切捨て、左系撮像23Rの背景部分を、図13に示すような像態の右系背景撮像34Rとする。
次に、上記の左系背景撮像34Lと右系背景撮像34Rとを接合する。
接合の手段は、基本的には、前述の首頭並びに胴部6の接合方法と同様であるが、順序としては、左系頭頂点29L及び右系頭頂点29Rから上部の水平ピクセル列から行う。
先ず、図12の左系背景撮像34Lの左系頭頂点29Lから上部の水平ピクセル列と、図13の右系背景撮像34Rの右系頭頂点29Rから上部の水平ピクセル列の全てを伸縮自在とし、その条件下で、左系背景撮像34Lと右系背景撮像34Rの切口同士を同じ高さで対向させ、図14に示すように、左系背景撮像34Lの左端辺32Lと右系背景撮像34Rの右端辺32Rとの間隔が、画面フルサイズの全幅と同じになるまで、両撮像をオーバーラップさせながら水平に近接させる。
この様にすると、このオーバーラップ部分は、被写体背景の同一視点からの受光情報の共通の信号波形帯であるから、この共通の信号波形帯同士はスナップをきかせて適合出来るので、これに依り左系背景撮像34Lの水平ピクセル列と、右系背景撮像34Rの水平ピクセル列とを、該共通の信号波形帯に於て連結する。
このとき、水平ピクセル列は、何れも水平方向に延伸するので、この延伸は撮像の左端辺32Lから右端辺32Rまでの間で、全域均等割合或は所定割合で分散処理する。
斯くして、左系頭頂点29Lから上部の左系背景撮像34Lと右系頭頂点29Rから上部の右系背景撮像34Rとが接合され、且つ、図7示の左系レンズ2により撮影した左系撮像23Lに於ては、柱35が顔面5の中心よりやゝ左に変位して撮像され、また図8示の右系レンズ3により撮影した右系撮像23Rに於ては、柱35が顔面5の中心よりやゝ右に変位して撮像されたものが、上記の接合に於て、水平ピクセル列の延伸を左系と右系とで同じ割合で延伸した場合は、図14に示すように柱35は顔面5の中央上部に位置して、図1に於ける柱35の位置と正応した像態となる。
又このとき、左系頭頂点29Lと右系頭頂点29Rとは一点に合致して、図14に於ける頭頂点29となる。
次に、この頭頂点29から下部の水平ピクセル列の処理を行う。
処理手段は、中心線7から左右何れの背景部分も、上記の頭頂点29から上の背景部分で延伸したのと同率の延伸割合で、これを延伸する。
尚この時に、この延伸割合を変えると、中心線7から左の背景部分に於ても、中心線7から右の背景部分に於ても、何れも背景部分に存在する垂直パターンに歪みを生じるから不都合となる。
上記の延伸処理に依り、左系背景撮像34Lと右系背景撮像34Rの結合が完了し、背景画像は図14に示すような像態となり、以下これを両眼背景画像34と記す。
次に、上記の両眼人物画像30と両眼背景画像34とを、相互の高さ並びに中心線7の位置を合わせて複合し、図15に示すような単一の画像とする。
この複合に際し、図14の両眼背景撮像34に於ける首頭並びに胴部6の輪郭線25の横幅が、図11の両眼人物撮像30に於ける首頭並びに胴部6の輪郭線25の横幅より、Δw×2だけ狭いので、従って、前者は後者より左右共に夫々Δwの割合だけはみ出す。
このはみ出し部分40の処理としては、例えば、両眼人物画像30を両眼背景画像34に対して上書きして被せる。或は両眼背景画像34に於けるはみ出し部分40を切捨て、それに依り両眼背景画像34に於ける首頭並びに胴部6の輪郭線25を、両眼人物画像30の首頭並びに胴部6の輪郭線25とを同形同寸として、両眼人物画像30を両眼背景画像34に嵌め込む等の処理手段がある。
実施例6は、明るさの段差の解消に係る実施形態を示す。
本発明のカメラは、2方向のレンズから撮影するので、被撮影者に対する光の照射条件に依っては、被撮影者の同一視点から受光する光の反射量が、左系レンズ2と右系レンズ3とでレベルが異なり、その結果として接合の中心線7の左右で、撮像に明るさの段差を生じる事がある。然しながら、これは如何に僅かなものでも、完全な解消を計らねばならない。
先ず、両眼人物画像30に対する、明るさの段差解消手段の実施形態の一つは、左系水平ピクセル列31Lに右系水平ピクセル列31Rを接合するとき、左系水平ピクセル列31Lの明るさレベルを規準として、左系水平ピクセルの明るさに対し、右系水平ピクセルの明るさが低い場合にはこれを上げ、また高い場合にはこれを下げ、右系水平ピクセルの明るさが左系水平ピクセルの明るさと同等になるよう修正し、この修正を全ての水平ピクセル列に適用する。
次に、両眼背景画像34に対する、明るさの段差解消手段の実施形態の一つは、頭頂点29より上部の水平ピクセル列に対しては、基本的には両眼人物画像30の明るさの段差解消手段と同様である。
即ち、左系水平ピクセル列と右系水平ピクセル列を接合するとき、左系水平ピクセルの明るさレベルを規準として、左系水平ピクセルの明るさレベルに対して、右系水平ピクセルの明るさレベルが低い場合はこれを上げ、また高い場合はこれを下げ、右系水平ピクセルの明るさが左系水平ピクセルの明るさと同等になるよう修正し、この修正を全ての頭頂点29より上部の水平ピクセル列に適用する。
次に、頭頂点29より下部の水平ピクセル列に対する修正手段は下記のように行う。
先ず、両眼背景画像34の中心線7から左側の背景画像の明るさレベルに就いては、その明るさを変更せず、そのまゝ据え置く。
又、中心線7から右側の背景画像の明るさレベルに就いては、その上部の頭頂点29から上部の背景画像の明るさレベルを規準として、それに頭頂点29から下部の背景画像の明るさレベルを合はせる。
即ち、頭頂点29より上部に於ける背景撮像域36の、最下列の水平ピクセル列38の明るさレベルに対して、頭頂点29より下部に於ける背景撮像域37の、最上列の水平ピクセル列39の明るさレベルが低い場合はこれを上げ、また高い場合はこれを下げ、水平ピクセル列38と水平ピクセル列39の明るさが同等レベルになるよう修正し、以下、水平ピクセル列39より下部の背景撮像域37の全ての水平ピクセル列を、水平ピクセル列39を修正したのと同率の明るさ割合に修正する。
尚、上記の修正方法は何れも、左系水平ピクセルの明るさレベルを規準として、それに右系水平ピクセルの明るさレベルを合せる修正方法に就き記述したものであるが、この修正はこの方法に限定される事なく、右系ピクセルの明るさレベルを規準として、それに左系ピクセルの明るさレベルを合せるものでも差支えない事は勿論である。
実施例7は、輪郭線25に関する、別の処理手段に係る実施形態である。
人物の輪郭線25に就いては、例えば図16に示す被写体の如く、輪郭の内側に背景撮像が見える空隙41が存在したり、或は水平方向にオーバーハング部位42(図18の平行斜線を施した部位)が存在する形状の被写体も有る。
このような被写体の撮像の場合は、前記の実施例5に挙げた接合の処理手段のみでは、空隙41の内周部分や、輪郭線25の外周辺に、二重画像が発生する惧れがあるので、その解消手段としては、次のような一実施形態が挙げられる。
尚、下記説明は、左系撮像と右系撮像に共通した内容であるので、説明は左系右系に共通した記述として述べる。
先ず、図16示の撮像から、首頭並びに胴部6の画像を切取るとき、輪郭の内側に存在する空隙41に対しては、実施例5に於て既述した通り、最外側の輪郭を以って輪郭線25となし、その内側に存在する空隙の背景画像は、首頭並びに胴部6の画像の一部と見做して処理する。即ち、切取つた首頭並びに胴部6は、図17に示す如く、画像の一部(図16の空隙41に対応する部分)に背景像が含まれる像態となる。
次に、該オーバーハング部位42の処理に就いては、下記の如くにする。
即ち、図18に示す画像は、図16の撮像から首頭並びに胴部6の画像を切取つた残りの背景部分の画像であるが、この背景画像に於ては、該オーバーハング部位42は空白となる。
この空白のオーバーハング部位42を、中心線7側に於いて隣接する背景画像の、信号レベル及び色合いと同じ信号レベル及び色合いで塗り潰し、図19に示すような像態とする。尚この様にすると、オーバーハング部位42の反中心線7側に於いては、隣接する背景画像の信号レベル及び色合いとは差異が生じて、明るさや色合いに段差を生じる場合もあるが、その段差はそのまゝ容認する。
尚、この塗潰し処理は、上述のようにオーバーハング部位42の全ての範囲を塗り潰しても良いが、必要性としては中心線7側の約半分が塗り潰されていれば目的は達せられるので、中心線7側のオーバーハング部位42の約半分を塗り潰す処理でも良い。
而して、上記の処理を済ませた図17示の如き首頭並びに胴部6の画像と、図19示の如き背景画像とを以って、実施例5に於て既述した手段に依り、左系画像と右系画像の接合を行う。
尚、上記の実施例5、実施例6及び実施例7に於て既述した接合手段は、是等をカメラの中で全て処理する構成でも、或は外部機器の補助を得て処理する構成でも、何れの構成でも差支えない事は勿論である。
本発明カメラで人物を撮影する状態を示す平面図である。(実施例1,2) モニター画面を示す図である。(実施例3) フレーミングの枠取りを示す図である。(実施例4) 左系レンズに依り撮影した人物の撮像図である。(実施例5) 右系レンズに依り撮影した人物の撮像図である。(実施例5) 評価値カーブの線図である。(実施例5) 左系レンズに依り撮影した人物並びに背景の撮像図である。(実施例5) 右系レンズに依り撮影した人物並びに背景の撮像図である。(実施例5) 左系レンズに依る撮像から切抜いた人物の一部の像態図である。(実施例5) 右系レンズに依る撮像から切抜いた人物の一部の像態図である。(実施例5) 両眼人物画像30の図である。(実施例5,6) 左系背景撮像の図である。(実施例5) 右系背景撮像の図である。(実施例5) 両眼背景画像34の図である。(実施例5,6) 両眼人物画像30と両眼背景画像34を複合させた図である。(実施例5) 人物並びに背景の撮像図である。(実施例7) 人物並びに背景の撮像から切抜いた人物の像態図である。(実施例7) 人物並びに背景の撮像から人物を切抜いた背景の像態図である。(実施例7) 人物並びに背景の撮像から人物を切抜いた背景の像態図である。(実施例7)
符号の説明
1 カメラボディー
2 左系レンズ
3 右系レンズ
4 同一視点
5 顔面
6 首頭並びに胴部
7 中心線
7L 左系中心線
7R 右系中心線
8 モニター画面
9 ガイドフレーム
10 十字標線
10V 垂直標線
10H 水平標線
11 横長フレーミング
12 縦長フレーミング
13 左傾斜フレーミング
14 右傾斜フレーミング
15 正方形フレーミング
16 パノラマフレーミング
17 部位
18 部位
19 部位
20 部位
21L 左系湾曲中心線
21R 右系湾曲中心線
22L 左系人物仕切線
22R 右系人物仕切線
23L 左系撮像
23R 右系撮像
24 評価値カーブ
25 輪郭線
26 ピーク点
27 点
28 点
29 頭頂点
29L 左系頭頂点
29R 左系頭頂点
30 両眼人物画像
30L 左系人物撮像
30R 右系人物撮像
31L 左系水平ピクセル列
31R 右系水平ピクセル列
32L 左端辺
32R 右端辺
33L 左系背景仕切線
33R 右系背景仕切線
34 両眼背景画像
34L 左系背景撮像
34R 右系背景撮像
34LR 左系又は右系の背景撮像
35 柱
36 背景撮像域
37 背景撮像域
38 水平ピクセル列
39 水平ピクセル列
40 はみ出し部分
41 空隙
42 オーバーハング部位

Claims (4)

  1. 被写体を撮像する光学系要素とその像を読み取る受光要素とを、人の左眼に対応した左系の1系列及び人の右眼に対応した右系の1系列の合計2系列を備え、該左系の光学系要素と該右系の光学系要素とを概ね同じ視点方向に向け且つ人の両眼の間隔と略同じ間隔で開離配設し、該左系の撮像受光情報と該右系の撮像受光情報の夫々に中心線を設定し、それを区分線として該左系の受光情報の該中心線から概ね左側の撮像と、該右系の受光情報の該中心線から概ね右側の撮像とを、該中心線に於て接合して単一の像態とする事が可能なる如くに構成した事を特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラに於て、該中心線を受光素子於ける垂線並びにモニター画面に於ける垂直標線と対応させて設定し、フレーミング機能を任意操作に依り全方位に設定自在とした事を特徴とするカメラ。
  3. 請求項1に記載のカメラに於て、該撮像受光情報のコントラストから算出した評価値のカーブに於けるピーク点から人の首頭並びに胴部の厚さの35〜50%程度カメラから遠い点迄の受光情報の最外側の輪郭を以って該首頭並びに胴部の輪郭線と見做し、この輪郭線を以って請求項1に記載の接合手段を適用する事が可能なる如くに構成した事を特徴とするカメラ。
  4. 請求項1に記載のカメラに於て、該左系の撮像受光情報から人の首頭並びに胴部の概ね左半分の撮像を切取ったものと、該右系の撮像受光情報から人の首頭並びに胴部の概ね右半分の撮像を切取ったものとを、水平ピクセル列の短縮を許容しつゝ該中心線に於て接合して単一の該首頭並びに胴部の画像を形成し、該左系の撮像受光情報から該首頭並びに胴部を切取った残部の背景撮像と、該右系の撮像受光情報から該首頭並びに胴部を切取った残部の背景撮像とを、水平ピクセル列の延伸を許容しつゝ該中心線に於て接合して単一の背景画像を形成し、斯く形成した単一の該首頭並びに胴部の画像と単一の該背景画像とを複合して、人の両眼に依る肉眼認識と同態の画像出力を可能ならしめる如くに構成した事を特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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