JP2006154221A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示パネルの温度上昇を抑えるとともに、液晶表示パネルの温度により近い温度を検出して、良好な視認性が得られる表示装置を提供する。
【解決手段】前側基板1と後側基板2との間に液晶を封入してなる液晶表示パネル3と、この液晶表示パネル3が支持されるホルダー5と、液晶表示パネル3と電気的に接続された回路基板6と、後側基板2の前面側に配置された温度検出素子としてのサーミスタ9と、前側基板1の周縁およびサーミスタ9の前面側に配置される金属製のパネル抑え11と、前側基板1およびサーミスタ9とパネル抑え11との間に配置した弾性を有する熱伝導部材12,12Aとを備える。
【選択図】図1
【解決手段】前側基板1と後側基板2との間に液晶を封入してなる液晶表示パネル3と、この液晶表示パネル3が支持されるホルダー5と、液晶表示パネル3と電気的に接続された回路基板6と、後側基板2の前面側に配置された温度検出素子としてのサーミスタ9と、前側基板1の周縁およびサーミスタ9の前面側に配置される金属製のパネル抑え11と、前側基板1およびサーミスタ9とパネル抑え11との間に配置した弾性を有する熱伝導部材12,12Aとを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示パネルを用いた表示装置に関し、特に液晶表示パネルの温度を検出する温度検出素子を備えた表示装置に関するものである。
液晶が封入された液晶表示パネルは印加される駆動電圧が同じであっても温度によってコントラストが変化し、表示が見にくくなることがある。そのため、その温度に適した駆動電圧を印加することが液晶表示パネルの視認性を低下させない上で重要である。そこで、液晶表示パネルの温度を温度検出素子で検出し、この検出した温度に基づいて液晶表示パネルに適正な駆動電圧を印加する様にしたものとして、例えば下記特許文献1がある。
特許文献1に記載の液晶表示装置は、温度検出素子31が実装された可撓性配線板28を液晶表示素子20(液晶表示パネル)の透光性基板22に接着したものである。この様に構成することによって、液晶表示素子20の温度を検出でき、その温度に応じて駆動電圧を調整することができるというものである。
特開2003−15148号公報
しかし、上記液晶表示装置がオートバイや農業機械などに装着され直射日光を受けやすい場合、熱は前側の透光性基板21から後側の透光性基板22へと伝わり、さらに可撓性配線板28を介して温度検出素子31へと伝わるため、熱の伝わりが遅れると共に、最も温度の上昇しやすい透光性基板21に比べて温度検出素子31で検出される温度の方が低くなりやすく、透光性基板21の温度に合った適正な駆動電圧が印加されにくい。また、一般に液晶表示素子20(透光性基板21)に加わる温度が高くなる(例えば80℃以上になる)程、良好な視認性を保つための駆動電圧の領域(上限値と下限値との幅)が狭くなるので、透光性基板21の温度により合った適正な駆動電圧を印加してやることが一層要求されるが上述した如く難しい面がある。
本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、液晶表示パネルの温度上昇を抑えるとともに、液晶表示パネルの温度により近い温度を検出して、良好な視認性が得られる表示装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するため、前側基板と後側基板との間に液晶を封入してなる液晶表示パネルと、この液晶表示パネルが支持されるホルダーと、前記液晶表示パネルと電気的に接続された回路基板と、前記後側基板の前面側に配置された温度検出素子と、前記前側基板の周縁および前記温度検出素子の前面側に配置される金属製のパネル抑えと、前記前側基板および前記温度検出素子と前記パネル抑えとの間に配置した弾性を有する熱伝導部材とを備えたものである。
また、前側基板と後側基板との間に液晶を封入してなる液晶表示パネルと、この液晶表示パネルが支持されるホルダーと、前記液晶表示パネルと電気的に接続された回路基板と、前記後側基板の前面側に配置された温度検出素子と、前記前側基板の周縁および前記温度検出素子の前面側に配置される金属製のパネル抑えとを備えたものである。
また、前記温度検出素子と前記パネル抑えとの間に弾性を有する熱伝導部材を配置したものである。
液晶表示パネルの温度上昇を抑えるとともに、液晶表示パネルの温度により近い温度を検出して、良好な視認性が得られる表示装置を得ることができる。
本発明を、車両用の表示装置を実施形態として説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す表示装置の断面図である。
本実施形態に於ける表示装置は、透明電極が形成された前側基板1と後側基板2との間に液晶分子を封入し、前側基板1と後側基板2に偏光膜(図示せず)を貼り合わせた矩形の液晶表示パネル3と、この液晶表示パネル3の裏面側に配置され光透過性を有する拡散板4と、液晶表示パネル3および拡散板4が支持されるホルダー5と、液晶表示パネル3の背後に配置された硬質の回路基板6と、この回路基板6上に実装され液晶表示パネル3を背後から照明する光源としての発光ダイオード7を備えている。
また、液晶表示パネル3と回路基板6とを電気的に接続する可撓性配線板8と、液晶表示パネル3の後側基板2の前面側に可撓性配線板8を介して配置された温度検出素子としてのサーミスタ9と、前側基板1の周縁およびサーミスタ9を覆う枠状の縁部10を有する金属製のパネル抑え11と、前側基板1およびサーミスタ9と縁部10との間に介在され、弾性を有し熱伝導性も良い例えばシリコーンゴムからなる熱伝導部材12を備えている。
また、表示装置には合成樹脂製の中ケース13と、この中ケース13の前面開口側を被う無色透明な合成樹脂からなる透視板14と、回路基板6の裏面側を被う合成樹脂製のカバー15と、中ケース13の前面開口側と透視板14との間に、液晶表示パネル3以外を覆う覆い部材としての黒色の合成樹脂からなる見返し板16を備えている。すなわち、見返し板16の開口部17から液晶表示パネル3(前側基板1)は視認可能だが、縁部10を含むパネル抑え11や中ケース13の内部は視認することができない様になっている。
ホルダー5は白色の合成樹脂からなり、周壁18と、液晶表示パネル3および拡散板4が載置される載置部19と、この載置部19から発光ダイオード7側に向かって延びる反射壁20を有している。この反射壁20は発光ダイオード7からの光を反射させて拡散板4側に導くものである。例えば白色で発光する発光ダイオード7が点灯すると、拡散板4を直射する光が多いが、反射壁20に反射して拡散板4側に導かれる光もあり、これらの光が拡散板4で拡散されて、例えば表示部(図示せず)を除いた液晶表示パネル3をほぼ均一に照明するようになっている。なお、満足する照明が得られるようであれば、反射壁20や拡散板4は省略しても良い。
可撓性配線板8の端部21は、図示しないが、接着剤の中に導電性粒子を分散させてなる異方性導電膜によって液晶表示パネル3の後側基板2の前面側に固着されている。この可撓性配線板8には第1の導電パターン(図示せず)が形成されており、後側基板2の前面側に形成された電極(図示せず)と第1の導電パターンとが導電性粒子によって導通接続され、他端は回路基板6に接続されている。また、第1の導電パターンが形成されていない端部21箇所には前面側に位置する様にサーミスタ9が半田付され、可撓性配線板8に形成された第2の導電パターン(図示せず)によって回路基板6と電気的に接続されている。
パネル抑え11は、例えばアルミニウムや鉄などの熱伝導性が良好な金属材料からなる。パネル抑え11は、ホルダー5から液晶表示パネル3や拡散板4が外れないように液晶表示パネル3の前側基板1の周縁を抑えておくものであり、サーミスタ9の前方側を含む前側基板1の周縁を覆う(抑えるための)縁部10と、ホルダー5の周壁18に沿うように設けられた囲い部22と、この囲い部22の下端側に設けられた複数の足部23を有している。
なお、前述した様に本実施形態に於いては、前側基板1と縁部10との間に熱伝導部材12を配置してある。また、この熱伝導部材12はサーミスタ9の前方側まで延設され、熱伝導部材12とサーミスタ9とが接触する様にしてあるが、サーミスタ9先端と縁部10との隙間が大きいため、本実施形態に於いてはサーミスタ9と熱伝導部材12との間に別物の熱伝導部材12Aを挿入してある。勿論、両熱伝導部材12,12Aは一体形成しても良い。
液晶表示パネル3などの回路基板6への組み付けは、以下のようにして行う。ホルダー5の載置部19に拡散板4と可撓性配線板8が固着された液晶表示パネル3を載せ、熱伝導部材12A,12を載せる。次にパネル抑え11を前側基板1側からホルダー5に被せて、パネル抑え11の足部23を回路基板6に設けた孔(図示せず)に挿入して折り曲げる。この際、熱伝導部材12,12Aは僅かに圧縮された状態となる。可撓性配線板8を回路基板6に接続する際は、コネクタ24を用いれば作業性が良い。
なお、パネル抑え11は回路基板6に折り曲げ固定しないで、ホルダー5の周壁18に固着するようにしても良い。その場合、ホルダー5を回路基板6にビス止めするか、あるいはホルダー5の下端側に係止部を設けてホルダー5を回路基板6に所謂フック止めするようにしても良い。
回路基板6には、前述した様に液晶表示パネル3を照明する発光ダイオード7の他に、図示しないが液晶表示パネル3に表示動作を行わせるとともに、サーミスタ9で検出した温度に基づいて駆動電圧を調整するマイクロコンピュータや駆動回路,電源回路などの制御手段が実装されている。
この様に、液晶表示パネル3の前側基板1の周縁を抑える縁部10と前側基板1との間に熱伝導部材12を配置して、熱伝導性が良好な金属製のパネル抑え11で液晶表示パネル3を抑える様に構成したため、直射日光を受けた前側基板1箇所の熱が熱伝導部材12から縁部10(パネル抑え11)へと伝わって一部が放散され、液晶表示パネル3の温度上昇が抑えられる。
また、前側基板1およびサーミスタ9と縁部10との間に配置した熱伝導部材12,12Aが弾性を有するものであるため、熱伝導部材12,12Aを僅かに圧縮させることができる。よって、各構成部品の寸法バラツキが有ったとしても前側基板1およびサーミスタ9と縁部10とを確実に接触させることができ、熱の放散やサーミスタ9による温度検出が確実かつ適正に行える。また、縁部10(パネル抑え11)が見返し板16によって覆われている、すなわち直射日光を受けないようになっているため、直射日光による縁部10の温度上昇が避けられ、前側基板1からパネル抑え11に熱が逃げやすくなる。
この様に、液晶表示パネル3の必要以上の温度上昇が抑えられるとともに、温度上昇が抑えられた前側基板1箇所の温度により近い温度が検出できるため、液晶表示パネル3に適正な駆動電圧を印加して視認性の良い表示装置を得ることができる。
図2は、本発明の第2実施形態を示す表示装置の断面図である。本実施形態に於いては、前記第1実施形態で用いた熱伝導部材は使用しない。なお、前記第1実施形態と同一もしくは相当箇所については同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施形態に於ける表示装置は、前面側が開口した有底の合成樹脂製の下ケース25と、この下ケース25の前面開口側を被う上ケース26を備えており、この下ケース25内に液晶表示パネル3などが収納されているものである。
上ケース26は、液晶表示パネル3に対応して配置され無色透明な合成樹脂からなる透視部27と、この透視部27の周囲に一体的に形成された黒色の合成樹脂からなる覆い部材としての遮蔽部28からなる。すなわち、透視部27を透して液晶表示パネル3(前側基板1)は視認可能だが、縁部10を含むパネル抑え11や下ケース25の内部は視認することができない様になっている。
パネル抑え11は、アルミニウムや鉄などの熱伝導性が良好な金属材料からなる。本実施形態に於いては熱伝導部材を使っていないため、前側基板1の前面側に配置した枠状の縁部10が液晶表示パネル3の前側基板1の前面側周縁を直に抑えるようになっている。また、サーミスタ9の前面側に配置した縁部10に折り曲げ部29を設けて、この折り曲げ部29がサーミスタ9に直に当接する様にしてある。他は前記第1実施形態と同様である。
この様に、熱伝導性が良好なパネル抑え11の縁部10で前側基板1の周縁を直に抑えるようにしたことにより、直射日光を受けた前側基板1箇所の熱が縁部10(パネル抑え11)へと伝わりやすくなって放散作用が大きくなる。また、縁部10(パネル抑え11)が上ケース26の遮蔽部28によって覆われている、すなわち直射日光を受けないようになっているため、直射日光による縁部10の温度上昇が避けられ、前側基板1からパネル抑え11に熱が逃げやすくなる。
また、縁部10の折り曲げ部29をサーミスタ9に直に当接する様にしたことにより、熱の伝わりが早く、前側基板1の温度により近い温度が検出できる。なお、サーミスタ9の先端と前側基板1の前面が同じ高さ(位置)となっていれば、折り曲げ部29を設けることなく、平らな縁部10をサーミスタ9に当接する様にすれば良い。また、縁部10とサーミスタ9との間に熱伝導部材(例えば、前記第1実施形態に於ける熱伝導部材12A)を配置しても良い。そうすることにより、サーミスタ9と縁部10とを確実に接触させることができる。
この様に、前記第1実施形態と同様に、液晶表示パネル3の必要以上の温度上昇が抑えられるとともに、温度上昇が抑えられた前側基板1箇所の温度により近い温度が検出できるため、液晶表示パネル3に適正な駆動電圧を印加して視認性の良い表示装置を得ることができる。
なお、前記各実施形態では、縁部10を覆う覆い部材を前記第1実施形態では見返し板16とし、前記第2実施形態では上ケース26の遮蔽部28としたが、縁部10が直射日光を受けないような構造となっていれば、前記各実施形態に限定されるものではない。また、液晶表示パネル3を備えた表示装置としたが、例えば指針式計器や車両の状態を表示する各種表示部(警告表示部など)を備えていても良い。その場合、指針式計器用の表示板を液晶表示パネル側に延設してパネル抑えを覆う覆い部材としても良い。
1 前側基板
2 後側基板
3 液晶表示パネル
5 ホルダー
6 回路基板
8 可撓性配線板
9 サーミスタ(温度検出素子)
10 縁部
11 パネル抑え
12,12A 熱伝導部材
16 見返し板(覆い部材)
28 遮蔽部(覆い部材)
2 後側基板
3 液晶表示パネル
5 ホルダー
6 回路基板
8 可撓性配線板
9 サーミスタ(温度検出素子)
10 縁部
11 パネル抑え
12,12A 熱伝導部材
16 見返し板(覆い部材)
28 遮蔽部(覆い部材)
Claims (3)
- 前側基板と後側基板との間に液晶を封入してなる液晶表示パネルと、この液晶表示パネルが支持されるホルダーと、前記液晶表示パネルと電気的に接続された回路基板と、前記後側基板の前面側に配置された温度検出素子と、前記前側基板の周縁および前記温度検出素子の前面側に配置される金属製のパネル抑えと、前記前側基板および前記温度検出素子と前記パネル抑えとの間に配置した弾性を有する熱伝導部材とを備えたことを特徴とする表示装置。
- 前側基板と後側基板との間に液晶を封入してなる液晶表示パネルと、この液晶表示パネルが支持されるホルダーと、前記液晶表示パネルと電気的に接続された回路基板と、前記後側基板の前面側に配置された温度検出素子と、前記前側基板の周縁および前記温度検出素子の前面側に配置される金属製のパネル抑えとを備えたことを特徴とする表示装置。
- 前記温度検出素子と前記パネル抑えとの間に弾性を有する熱伝導部材を配置したことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004343952A JP2006154221A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004343952A JP2006154221A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006154221A true JP2006154221A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36632627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004343952A Abandoned JP2006154221A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006154221A (ja) |
-
2004
- 2004-11-29 JP JP2004343952A patent/JP2006154221A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070711 |