JP2006151509A - 液体供給装置 - Google Patents

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竜平 山本
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Shigeru Abe
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Abstract

【課題】 本発明はポンプが空転状態になった場合の呼び液補給によりポンプ再起動を行えることを課題とする。
【解決手段】 制御装置48は、流量パルスの欠落により気体が検出された場合、第2電磁弁40を閉弁させると共に、ポンプ28を停止させる。そして、第3電磁弁42を開弁させる。これにより、予備タンク15の液体が呼び液としてポンプ28の吐出側に連通された液体供給経路20に供給される。よって、ポンプ28内に空気が吸い込まれた空転状態となっても、呼び液補給処理により、自動的にポンプ28を再起動させることができる。そのため、作業員がポンプ故障原因を点検したり、ポンプへの呼び液の補給作業を行わなくて済み、メンテナンス作業の負担軽減及びメンテナンス時間の短縮化が図れる。
【選択図】 図1

Description

本発明は液体供給装置に係り、特にポンプの運転状態が液体を吐出しない空転状態になった場合にポンプを正常運転状態に復帰させるよう構成された液体供給装置に関する。
液体供給装置としては、例えば、油液を配送する車両の荷台に搭載された貯蔵タンクと、貯蔵タンクの油液を送液するポンプと、ポンプからノズルへ供給された供給量を計測する流量計(供給量計測手段)と、流量計の下流に連通された給油ホースと、給油ホースの先端に連通された給油ノズルとを有する給油装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この種の装置では、例えば、油液の供給中に貯蔵タンク内が空になった後にポンプに連通された吸い込み管路内に空気が浸入してしまった後に貯蔵タンクに油液を補給した場合や、長期間運転が行われないままの状態が続くことによりポンプに連通された吸い込み管路内に空気が浸入してしまった場合、ポンプを稼動させたとしてもポンプの羽根車(インペラー)が空転してしまい、貯蔵タンクに液体が補給されても液体を汲み上げることができなくなってしまう。
この場合、メンテナンスを行う作業員がポンプに設けられた呼び液供給口に液体を補給してポンプ内より気体を排出していた。
特開昭61−127494号公報
しかしながら、従来の装置では、ポンプが長期間運転されなかったり、貯蔵タンクの液体が無くなっていることに気が付かない場合には、液体が吐出されない原因が分からないので、作業員が装置筐体のパネルを開いてポンプや電気系統などを点検しなければならならず、その点検作業に手間がかかるという問題があった。
そして、従来の装置では、ポンプの吸い込み管路に空気が吸引されてポンプが空転状態になっていることが判明した場合には、作業員が貯蔵タンクに液体が十分に貯蔵されていることを確認すると共に、ポンプの呼び液供給口に液体を補給してポンプの空転状態を解消することになり、その際は電気系統に液体が付着しないように注意しなければならず、ポンプの運転を再開するまでに時間がかかるという問題もあった。
そこで、本発明は上記課題を解決した液体供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1記載の発明は、液体を貯蔵する貯蔵タンクと、一端が前記貯蔵タンクに連通され、他端が被液体供給体に液体を供給するためのノズルに連通された液体供給経路と、前記液体供給経路に設けられたポンプと、前記液体供給経路に設けられ、前記ポンプにより圧送された液体の供給量を計測する供給量計測手段と、を有する液体供給装置において、前記液体が呼び液として貯留される予備タンクと、該予備タンクと前記ポンプとの間を連通する供給経路と、該供給経路に設けられ、前記予備タンクに貯留された呼び液を前記ポンプに供給する際に開弁される弁と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、前記液体供給経路内に気体が存在するか否かを検出するための気体検出手段と、前記ポンプが駆動されている際に、前記気体検出手段により気体が存在すると判断された場合には前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する呼び液供給制御手段とを有することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、前記液体供給経路の前記ポンプと前記ノズルとの間に一端が連通し他端が前記予備タンクに連通する分岐経路と、前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給するか或いは前記分岐経路に供給するかを切り替える経路切替手段と、前記ポンプの起動の際、前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を呼び液として前記分岐経路を介して前記予備タンクに補給させた後、当該経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給させる呼び液補給制御手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、前記供給量計測手段が、前記液体供給経路の前記ポンプと前記分岐経路の連通部との間に設けられ、前記液体の流速に比例して液体中に発生するカルマン渦を検出する度に当該カルマン渦を検出したことを示す流量パルスを出力する渦流量計からなり、前記気体検出手段は、前記渦流量計より出力される流量パルスに基づき前記液体供給経路内に液体が供給されているか否かを検出する流量パルス監視手段よりなり、
前記ポンプの起動の際、前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記分岐経路に供給させた後、前記流量パルス監視手段により前記液体供給経路内に気体が存在することが検出されない場合に前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給させる経路切替制御手段と、を有するものである。
請求項5記載の発明は、前記呼び液供給制御手段が、前記ポンプが駆動されている際に、前記気体検出手段により気体が存在すると判断された場合には前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する第1の呼び液供給手段と、前記第1の呼び液供給手段による液体供給後、前記ポンプが再度駆動されている間に、前記気体検出手段により気体が存在すると再度判断された場合には、前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する第2の呼び液供給手段と、を有し、前記第1の呼び液供給手段による前記弁の開弁時間は、前記第2の呼び液供給手段による前記弁の開弁時間よりも長く設定されていることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、前記呼び液供給制御手段が、前記ポンプが駆動されている際に、前記経路切換手段を切換制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記分岐経路側に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に前記気体検出手段により気体が存在するか否かを判定する第1の気体判定手段と、前記第1の気体検出手段により気体が検出された場合に前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する呼び液供給手段と、前記第1の気体判定手段により気体が検出されたと判定された後に前記ポンプが再度駆動されている間に、前記ポンプにより圧送された液体を前記分岐経路に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に前記気体検出手段により気体が存在するか否かを判定する第2の気体判定手段と、を有し、前記第1の気体判定手段による前記所定時間経過後あるいは所定積算流量は、前記第2の気体判定手段による前記所定時間経過後あるいは所定積算流量よりも短くあるいは少なく設定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、呼び液としての液体が貯留される予備タンクを設けてあるので、予備タンクに連通された供給経路の弁を開弁させることにより予備タンクに貯留された呼び液をポンプに供給することが可能になり、呼び液供給作業の負担が軽減されると共に、ポンプの運転再開までの時間を大幅に短縮することが可能になる。
また、本発明によれば、ポンプが駆動されている際に、気体検出手段により気体が存在すると判断した場合には弁を開弁させて予備タンクの液体をポンプに供給するため、ポンプが空転状態になった場合には、自動的に呼び液としての液体を供給することが可能になり、ポンプの運転再開までの時間を大幅に短縮することが可能になる。
また、本発明によれば、ポンプの起動の際、経路切替手段を切替制御してポンプにより圧送される液体を呼び液として分岐経路を介して予備タンクに補給させた後、経路切替手段を切替制御してポンプにより圧送される液体をノズルに供給させるため、予備タンクには常に液体が補給されており、ポンプが空転状態になった場合には、即座に予備タンクから呼び液としての液体を供給することが可能になり、ポンプの運転再開までの時間を大幅に短縮することが可能になる。
また、本発明によれば、供給量計測手段に渦流量計を採用し、渦流量計より出力される流量パルスに基づき液体供給経路内に気体が存在するか否かを検出するようにしたので、気体検出手段を液体供給径路に新たに設ける必要がなく、特別なセンサを設けることなく、ポンプが空転状態であるか否かを自動的に検出することが可能になると共に、液体供給経路内に気体が存在することが検出されない場合には経路切替手段を切替制御してポンプにより圧送される液体をノズルに供給させて液体の供給量を正確に計測することができる。
また、本発明によれば、第1の呼び液供給手段による弁の開弁時間を、第2の呼び液供給手段による弁の開弁時間よりも長く設定するため、吸い上げ管路に気体が存在する場合、1回目の呼び液で吸い上げ管路の気体の量は1回目よりも少なくなっているため、2回目以降については呼び液の量が一回目より少ない量で済む。よって、2回目以降の呼び液の量を少なくすることにより呼び液自体を無駄に消費することがなくなり、且つ液体をノズルから吐出開始までに要する時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、第1の気体判定手段による所定時間経過後あるいは所定積算流量を、第2の気体判定手段による所定時間経過後あるいは所定積算流量よりも短くあるいは少なく設定することにより、ノズルから液体を吐出開始までに要する時間を短縮することができる。さらに、前回の気体検出処理で気体を検出した場合には、2回目の気体検出時間を長くすることにより、気体が存在しないことを確実に検出することができるので、正確な流量計測を行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明になる液体供給装置の一実施例を示す構成図である。図1に示されるように、液体供給装置10は、筐体12の下部に液体を貯蔵する貯蔵タンク14と、貯蔵タンク14の上方に設けられた計装部16とを有する。貯蔵タンク14に貯蔵される液体としては、例えば、自動車等の車両の燃料として用いられる油液、あるいは燃料以外の化学薬品(例えば、自動車の排気ガスを浄化する浄化装置で消費される尿素など)がある。
また、計装部16には、ポンプ28が空転した場合に供給される呼び液としての液体を貯留するための予備タンク15が設けられている。この予備タンク15は、ポンプ28よりも高い位置に設けられており、ポンプ28との高低差を利用してポンプ28の吐出側に呼び液を供給するものである。
予備タンク15の上部には、液体供給経路20から分岐されて液体を補給するための第1補給管路(分岐経路)17が連通され、予備タンク15の底部には、ポンプ28の吐出側に呼び液としての液体を供給するための呼び液供給管路(供給経路)19が連通されている。また、呼び液供給管路19の下端は、ポンプ28の吐出側に連通された液体供給経路20に接続されている。尚、予備タンク15の容量は、ポンプ28の内部容積とポンプ28の吸い込み側に連通された管路長さ分の容積を合計した容積によって決まる。
貯蔵タンク14と計装部16との間には、隔壁18が設けられており、この隔壁18には液体供給経路20の一端を構成する吸い上げ管路21と、予備タンク15の上部に連通された第2補給管路22と、液体供給経路20から分岐された逃がし用管路23と、予備タンク15の上部空間に連通された空気逃がし管路25とが貫通している。
吸い上げ管路21及び第2補給管路22は、夫々貯蔵タンク14の左右側壁近傍に挿入されており、吸い上げ管路21及び第2補給管路22の下端は、貯蔵タンク14の底部近傍まで延在している。また、貯蔵タンク14の底部には、気体の移動を遮断するバッフルプレート24が起立している。吸い上げ管路20の下端には、吸い上げ管路20内の液体が下方に流出しないように逆流防止弁21aが設けられている。
さらに、計装部16の液体供給経路20には、上流から三方弁26、ポンプ28、逃がし用管路23、流量計30、経路切替手段としての第1電磁弁32、ホース継ぎ手34、ホース36、ノズル38が設けられている。また、第1補給管路17には、経路切替手段としての第2電磁弁40が設けられ、呼び液供給管路19には、第3電磁弁42(請求項1の弁に相当する)が設けられている。
各電磁弁32,40,42は、夫々ノーマルクローズ方式の電磁弁であり、ソレノイドが励磁されることで、開弁動作するように構成されている。
三方弁26は、吸い上げ管路21が連通されたaポートと、液体供給経路20に連通された吐出側のbポートと、外部の補給タンク(図示せず)から液体を補給するための補給ホース(図示せず)が連通されるcポートとを有する。三方弁26のcポートは、補給ホースが接続される接続口44に連通されている。
また、三方弁26は、制御信号の入来により切り替わる電磁式の切替弁であり、ノズル38へ供給する際は、a−bポートを連通させ、貯蔵タンク14に補給する際にはc−bポートを連通させるように切り替わる。尚、ノズル38へ供給する際は、第1電磁弁32が開弁されてポンプ28から圧送された液体をノズル38へ供給する。また、予備タンク15に補給する際は、第2電磁弁40が開弁されており、外部から補給された液体は、ポンプ28により加圧されて流量計30に圧送され、流量計30により流量を計測されて予備タンク15に補給される。そして、予備タンク15から溢れた液体は、第2補給管路22を介して貯蔵タンク14に補給される。
また、ポンプ28が空転状態になった場合には、後述するように第3電磁弁42が開弁されて予備タンク15に貯留された液体が呼び液供給管路19を介してポンプ28の吐出側に供給される。これにより、ポンプ28の内部及び吸い込み側の液体供給経路20に呼び液としての液体が供給され、ポンプ28は貯蔵タンク14の液体を汲み上げることが可能になる。
本実施例では、ポンプ28にマグネットカップリングを介してモータの回転駆動力を羽根車に伝達するように構成されており、ポンプ28とモータとの回転伝達部分からの液漏れが防止されている。
ノズル38は、液体供給により発生する負圧により空気を吸引するための空気導入口を吐出口に有しており、この空気導入口が液面によって閉塞されると、ノズル38に内蔵された弁機構が自動的に閉弁動作して液体の供給を停止するように構成されている。このような液面検知による自動閉弁機構は、周知のものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
供給量計測手段としての流量計30は、超音波式渦流量計からなり、流路内を流れる液体の流量に応じて発生するカルマン渦を超音波の伝播速度の変化によって検出し、2つの超音波受信器から出力される流量パルスの積算値から流速(瞬時流量)を求めるように構成されている。尚、超音波式渦流量計の構成及び検出回路、流量演算回路は、周知のものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
超音波式渦流量計では、図2(a)に示されるように、液体中に気体がないと、超音波が液体中を支障なく進行することができるため、等間隔の流量パルスが得られ、流量パルスの欠落が発生しない。ところが、図2(b)に示されるように、液体中に気体があると、超音波が気体によって進行することができず、等間隔の流量パルスが得られないので、流量パルスが欠落する。従って、流量計30から出力される流量パルスの欠落を監視することにより液体中への気体の浸入を検出することが可能になる。従って、流量計30は、供給量計測手段及び気体検出手段として兼用することができ、気体検出手段を別個に設けなくて済むので、その分構成の簡略化が図れる。
計装部16には、上記三方弁26、ポンプ28、流量計30、第1電磁弁32、第2電磁弁40、第3電磁弁42の他に、流量計30により計測された液体の供給量、または液体の補給量を表示する流量表示部46と、各弁やポンプなどを制御するCPU(Central processing unit)を有する制御装置48と、記憶手段としてのメモリ58とが設けられている。
また、筐体12の右側面には、使用しないときのノズル38を掛止するノズル掛け52が設けられている。そして、ノズル掛け52には、ノズル38を検出するノズルスイッチ54が設けられている。このノズルスイッチ54は、ポンプ起動スイッチとして機能するスイッチであり、ノズル38がノズル掛け52に掛止されているときにオンになり、ノズル38がノズル掛け52から外れるとオフになる。そして、ノズル38がオフになると、ポンプ28に駆動電圧が印加されてポンプ制御が行われる。
メモリ58には、貯蔵タンク14から液体をノズル38に供給する場合には、吸い上げ管路21とポンプ28の吸い込み口との連通状態、及びノズル38とポンプ28の吐出口との連通状態を保持するように三方弁26、電磁弁32を切り替え、貯蔵タンク14及び予備タンク15に液体を補給する場合には、接続口44とポンプ28の吸い込み口との連通状態、及びポンプ28の吐出口とノズル38との連通状態を保持するように三方弁26、電磁弁32を切り替える制御プログラムと、ポンプの起動後、流量計30により流量が計測されない場合に電磁弁42を開弁させて予備タンク15の液体(呼び液)をポンプ28の吐出側に供給する制御プログラム(請求項2の呼び液供給制御手段)と、流量計30により流量が計測されない場合に液体供給経路20に気体が浸入したものと判定する制御プログラム(気体検出手段)とが格納されている。
また、メモリ58には、ポンプ28の起動の際、電磁弁32,40を切替制御してポンプ28により圧送される液体を呼び液として予備タンク15に補給させた後、電磁弁32,40を切替制御してポンプ28により圧送される液体をノズル38に供給させる制御プログラム(請求項3の呼び液補給制御手段)とが格納されている。
また、メモリ58には、渦流量計30より出力される流量パルスに基づき液体供給経路20内に液体が供給されているか否かを検出する制御プログラム(請求項4の流量パルス監視手段)と、ポンプ30の起動の際、電磁弁32,40,42を切替制御してポンプ30により圧送される液体を第1補給管路17に供給させた後、液体供給経路20内に気体が存在することが検出されない場合に電磁弁32,40,42を切替制御してポンプ30により圧送される液体をノズル38に供給させる制御プログラム(請求項4の経路切替制御手段)とが格納されている。
また、上記液体供給装置10において、腐食性の液体を供給することができるように、各管路が耐食性を有する塩化ビニールなどにより形成され、流量計30が耐食性を有するPPS(ポリフェニレンサルファイド)により形成されている。
ここで、上記構成とされた液体供給装置10の制御装置48が実行する制御処理について図3に示すフローチャートを参照して説明する。尚、図3に示す制御処理としては、第1補給管路17から予備タンク15に液体を補給する補給モード処理(S12〜S16及びS28、S24〜S27)と貯蔵タンク14からノズル38に液体を供給する供給モード処理(S17〜S23)と、予備タンク15の液体をポンプ28の吐出側に供給する呼び液供給モード処理(S29〜S39)とがある。
図3に示されるように、制御装置48は、S11でノズルスイッチ54がオフになったかどうかをチェックする。S11において、ノズルスイッチ54がオフであるときは、ノズル38がノズル掛け52に掛止されているので、S11に戻る。従って、液体の供給及び補給も行わない状態では、S11の処理を繰り返す待機状態となる。
また、作業員がノズル38をノズル掛け52から外し、ノズル38の吐出口を被液体供給体として容器(図示せず)の供給口に挿入してノズル38のノズルレバーを開弁位置に操作すると、S11でノズルスイッチ54がオフになるため、補給モード処理が開始される。
S11において、ノズル38がノズル掛け52より外されてノズルスイッチ54がオンになると、S12に進み、ポンプ駆動信号を出力してポンプ28を駆動する。続いて、S13に進み、第2電磁弁40を開弁すると共に、三方電磁弁26のa−bポートを連通した液体供給状態に保持する(経路切替手段)。これにより、ポンプ28により貯蔵タンク14からくみ上げた液体が呼び液として予備タンク15に補給され、予備タンク15内の呼び液が満タンとなり予備タンク15から溢れた液体は第2補給管路22を介して貯蔵タンク14へ還流される(呼び液補給制御手段)。従って、ポンプ起動時には、必ず予備タンク15への液体補給が自動的に行われるため、予備タンク15の貯留量は常に満タン状態に保たれている。
次のS14では、予備タンク15への液体補給が予め設定された所定時間行われたかどうかをチェックする。そして、S14において、所定時間が経過すると、S15に進み、流量計30から出力された流量パルスを監視して液体中に気体が存在するかどうかをチェックする(気体検出手段)。このS15では、前述したように、流量パルスを監視しており(流量パルス監視手段)、液体中に気体があると超音波が気体によって進行することができず、流量パルスが欠落することにより等間隔の流量パルスが検出されなくなったことをもって気体の存在が検出されるようになっている(図2(b)に示す)。なお、このS15においては流量パルスを監視しており、流量パルスが所定時間検出されないことによっても気体の存在が検出されるようになっている(流量パルス監視手段)。
上記S15において、気体が検出されないときは、S16に進み、第2電磁弁40を閉弁させることにより補給モード処理よりS17の供給モード処理に処理が移行する(経路切替手段)。
S17では、流量表示部46に表示される積算流量をゼロリセットする。そして、S18に進み、第1電磁弁32を開弁する(経路切替手段)。これにより、ポンプ28の運転により貯蔵タンク14からくみ上げた液体が液体供給経路20を介してノズル38が挿入された容器に供給される。
次のS19では、流量計30により検出された流量パルスを積算して液体の瞬時流量を計測する。続いて、S20に進み、瞬時流量を積算して液体の供給量を演算して流量表示部46に表示する。次のS21では、ノズルスイッチ54がオフかどうかをチェックする。S21において、ノズルスイッチ54がオフであるときは、液体供給が継続しているものと判断して上記S19〜S21の処理を繰り返す。
作業員は、ノズル38の自動閉弁機構が動作して液体供給が停止した場合には、ノズル38をノズル掛け52に戻して供給作業を終了する。そして、S21において、ノズル38がノズル掛け52に戻されたことをノズルスイッチ54がオフになったことで検出すると、S22に進み、流量表示部46に表示された積算流量値を今回の供給量としてメモリ58に記憶させ、次のS23では、第1電磁弁32を閉弁させることにより供給モード処理よりS24の補給モード処理に移行する。
S24では第2電磁弁40を開弁させ、続いて、S25に進み、予備タンク15への液体補給が予め設定された所定時間行われたかどうかをチェックする。そして、S25において所定時間が経過するとS26に進み、第2電磁弁40を閉弁させ、S27でポンプ駆動信号の出力を停止することにより補給モード処理が終了する。これで、液体供給の一連の制御処理が終了する。
一方、上記S15において、流量パルスの欠落或いは流量パルスが所定時間計測されないことにより気体が検出されたときは、S28の処理を行ったのち、補給モード処理からS29以降の呼び液供給モード処理にその処理を移行する。すなわち、S28に移行して第2電磁弁40を閉弁させ(経路切替手段)、S29でポンプ駆動信号の出力を停止する。続いてS30に進み、第3電磁弁42を開弁させる。これにより、前述のS15において気体が検出された場合には、第3電磁弁42の開弁により予備タンク15の液体が前述した高低差により呼び液としてポンプ28の吐出側に連通された液体供給経路20に供給される(呼び液供給制御手段)。その際、液体供給経路20内の空気は、呼び液供給管路19を介して予備タンク15内に回収され、さらに、空気逃がし管路25を介して貯蔵タンク14に回収される。
次のS31では予備タンク15からポンプ28への呼び水供給が予め設定された所定時間行われたかどうかをチェックする。そして、S31において所定時間が経過すると、ポンプ28及びポンプ28の吸い込む側に連通された管路に液体が供給されたものと判断してS32に進み、第3電磁弁42を閉弁させ、呼び水供給を停止させる。
次のS33では、ポンプ駆動信号を出力してポンプ28を駆動する。続いて、S34に進み、第2電磁弁40を開弁させる。そして、S35では流量計30から出力された流量パルスを監視して液体中に気体が存在するかどうかをチェックする。
上記S35において気体が検出されないときはポンプ28から液体が圧送されているので、前述のS16に移行、即ち、供給モード処理に移行する。従って、ポンプ28内に空気が吸い込まれた空転状態となっても、上記S29〜S35の呼び液の補給処理により、自動的にポンプ28を再起動させることができる。そのため、従来のように、作業員がポンプ故障原因を点検したり、ポンプへの呼び液の補給作業を行わなくて済み、メンテナンス作業の負担軽減及びメンテナンス時間の短縮化が図れる。
また、上記S35において、気体が検出されたときは、S36に移行して予め設定された所定時間行われたかどうかをチェックする。そして、S36において、所定時間が経過するまでS35,S36の処理を繰り返す待機状態となる。
S36において、所定時間が経過しても気体が検出されたときは、気体発生の原因がポンプの空転ではない可能性が高いので、S37に進み、警報(アラーム)あるいは警告灯の点滅により何らの異常が発生していることを報知する。次にS38に進み、ポンプ駆動信号の出力を停止させ、S39で第2電磁弁40を閉弁する。これで、呼び水補給モード処理の一連の制御処理が終了する。
実施例2の液体供給装置10では、図1に示す構成を有するものであるので、構成の説明は省略する。また、制御装置48においては、前述した実施例1のものと同様に気泡の存在が検出されたと判定された場合にポンプ28への呼び液の供給を自動的に行なう呼び液供給手段(図3を参照)を有すると共に、予め設定されたリトライ回数Rを複数回繰り返すことにより気泡によるポンプ28の起動不良(空転動作)を解消する呼び液供給リトライ手段を有する。
メモリ58には、ポンプ28が駆動されている際に、気体が存在すると判断された場合には第3電磁弁42を開弁させて予備タンク15の液体をポンプ28に供給する制御プログラム(第1の呼び液供給手段)と、予備タンク15の液体をポンプ28に供給後、ポンプ28が再度駆動されている間に、気体が存在すると再度判断された場合には、第3電磁弁42を開弁させて予備タンク15の液体をポンプ28に供給する制御プログラム(第2の呼び液供給手段)とが格納されている。また、メモリ58には、第3電磁弁42を開弁時間は、次回の開弁時間よりも長く設定されているデータベース60(図5に示す)が格納されている。
また、メモリ58には、ポンプ28が駆動されている際に、経路切換手段としての第2電磁弁40を開弁してポンプ28により圧送される液体を分岐経路17側に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に気体が存在するか否かを判定する制御プログラム(第1の気体判定手段)と、気体が検出されたと判定された後にポンプ28が再度駆動されている間に、ポンプ28により圧送された液体を分岐経路17に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に気体が存在するか否かを判定する制御プログラム(第2の気体判定手段)とが格納されている。また、データベース60には、1回目の設定条件としての所定時間経過後あるいは所定積算流量が、2回目による所定時間経過後あるいは所定積算流量よりも短くあるいは少なく設定されている。
制御装置48は、メモリ58に格納された各制御プログラムを実行する。図4は制御装置48が実行する実施例2の制御処理を説明するためのフローチャートである。図4に示されるように、制御装置48は、S41でノズルスイッチ54がオフになったかどうかをチェックする。S41において、ノズルスイッチ54がオフであるときは、ノズル38がノズル掛け52に掛止されているので、S41に戻る。従って、液体の供給及び補給も行わない状態では、S41の処理を繰り返す待機状態となる。
また、作業員がノズル38をノズル掛け52から外し、ノズル38の吐出口を被液体供給体として容器(図示せず)の供給口に挿入してノズル38のノズルレバーを開弁位置に操作すると、ノズルスイッチ54がオフになるため、S41からS42に進み、補給モード処理が開始される。
S42では、呼び液供給のリトライ回数をカウントするリトライカウンタをリセットする。次のS43では、ポンプ駆動信号を出力してポンプ28を駆動する。続いて、S44では、循環時間計測を行なうタイマによる計時を開始する。同時に流量計30による流量計測も開始する。
その後、S45に進み、第2電磁弁40を開弁すると共に、三方電磁弁26のa−bポートを連通した液体供給状態に保持する(経路切替手段)。これにより、ポンプ28により貯蔵タンク14からくみ上げた液体が呼び液として予備タンク15に補給され、予備タンク15内の呼び液が満タンとなり予備タンク15から溢れた液体は第2補給管路22を介して貯蔵タンク14へ還流される(呼び液補給制御手段)。従って、ポンプ起動時には、予備タンク15の貯留量は常に満タン状態に保たれている。
次のS46では、予めメモリ58のデータベース60に設定された呼び液リトライ回数に対応する所定循環時間T及び所定循環流量Qを読み込む。続いて、S47に進み、流量計30から出力された流量パルスを監視して液体中に気体が存在するか否かをチェックする(気体検出手段)。このS47では、前述したように、流量パルスを監視しており(流量パルス監視手段)、液体中に気体があると超音波が気体によって進行することができず、流量パルスが欠落することにより等間隔の流量パルスが検出されなくなったことをもって気体の存在が検出されたと判定する(図2(b)に示す)。
上記S46において、気体が検出されないときは、S48に進み、所定循環時間Tが経過したか否かをチェックする。S48において、所定循環時間Tが経過していない場合は、S49に進み、流量計30により計測された積算流量値が所定循環流量Qに達したか否かをチェックする。S49において、流量計30により計測された積算流量値が所定循環流量Qに達していない場合は、上記S47の処理に戻り、循環される液体に気体が存在するか否かをチェックする。
従って、所定循環時間Tが経過し、且つ予備タンク15に供給される流量が所定循環流量Qに達するまで、流量パルスの監視(流量パルス監視手段)による気泡検出の有無を判定しており、流量パルスが所定時間検出されない場合には、気体の存在が検出されたものと判定することができる。
また、上記S47において、1回目の気体検出処理で気体を検出し、2回目の気体検出処理を行う場合には、所定循環時間T2及び所定循環流量Q2が1回目の所定循環時間T1よりも長く及び所定循環流量Q1よりも多く設定されるため、気体が存在しないことを確実に検出することが可能になり、正確な流量計測を行なうことができる。
また、上記S47において、1,2回目の気体検出処理で気体を検出し、3回目の気体検出処理を行う場合には、所定循環時間T3及び所定循環流量Q3が2回目の所定循環時間T2よりも長く及び所定循環流量Q2よりも多く設定されるため、さらに気体が存在しないことを確実に検出することが可能になり、正確な流量計測を行なうことができる。
また、S49において、流量計30により計測された積算流量値が所定循環流量Qに達した場合には、S50に進み、第2電磁弁40を閉弁させることにより補給モード処理より供給モード処理に処理が移行する(経路切替手段)と共に、第1電磁弁32を開弁する(経路切替手段)。これにより、ポンプ28の運転により貯蔵タンク14からくみ上げた液体が液体供給経路20を介してノズル38が挿入された容器に供給される。
次のS51では、流量表示部46に表示される積算流量をゼロリセットする。そして、S52に進み、流量計30により検出された流量パルスを積算して液体の瞬時流量を計測する。
次のS53では、ノズルスイッチ54がオフかどうかをチェックする。S53において、ノズルスイッチ54がオフであるときは、液体供給が継続しているものと判断して上記S52の流量計測の処理を繰り返す。また、S53において、ノズル38がノズル掛け52に戻されてノズルスイッチ54がオンになると、ノズル38を用いた液体供給が終了したため、S54に進み、第1電磁弁32を閉弁させると共に、第2電磁弁40を開弁させることにより供給モード処理より補給モード処理に移行する。
次のS55では、予備タンク15への液体補給を行なう補給時間TAの計時を開始する。そして、S56において、補給時間TAが予め設定された所定時間に達したか否かをチェックする。S56で補給時間TAが予め設定された所定時間に達した場合には、S57に進み、第2電磁弁40を閉弁させ、S58でポンプ駆動信号の出力を停止することにより補給モード処理が終了する。これで、液体供給の一連の制御処理が終了する。
一方、上記S47において、流量パルスの欠落或いは流量パルスが所定時間計測されないことにより気体が検出された場合、あるいはS48において、所定循環時間Tが経過した場合は、S59の処理を行ったのち、補給モード処理からS59以降の呼び液供給モード処理にその処理を移行する。すなわち、S59に移行してポンプ駆動信号の出力を停止する。
次のS60では、呼び液供給のリトライ回数Rに1を加算し、S61でリトライ回数が予め設定された所定回数以上になったか否かをチェックする。S61において、リトライ回数が所定回数未満の場合は、S62に進み、リトライ回数に対応する呼び液供給時間TRをメモリ58から読み込む。
メモリ58には、図5に示すようなリトライ回数(R=0〜2)に応じた所定循環時間(T=T1〜T3)、所定循環流量(Q=Q1〜Q3)、呼び液供給時間(TR=TR1〜TR3)が設定条件として記憶されたデータベース60が格納されている。所定循環時間(T)、所定循環流量(Q)は、リトライ回数が増えるに連れて増加するように設定されており、呼び液供給時間(TR)は、リトライ回数が増えるに連れて減少するように設定されている(設定条件:T1<T2<T3、Q1<Q2<Q3、TR1>TR2>TR3)。
次のS63では、第3電磁弁42を開弁させる。これにより、前述のS47において気体が検出された場合には、第3電磁弁42の開弁により予備タンク15の液体が前述した高低差により呼び液としてポンプ28の吐出側に連通された液体供給経路20に供給される(呼び液供給制御手段)。その際、液体供給経路20内の空気は、呼び液供給管路19を介して予備タンク15内に回収され、さらに、空気逃がし管路25を介して貯蔵タンク14に回収される。
続いて、S64に進み、リトライ回数(R=0〜2)に応じた呼び液供給時間(TR=TR1〜TR3)が経過したか否かをチェックする。S64において、リトライ回数(R=0〜2)に応じた呼び液供給時間(TR=TR1〜TR3)が経過すると、S65に進み、第3電磁弁42を閉弁させてポンプ28の吐出側への呼び液供給を停止する。今回のS63〜S65は、第1の呼び液供給手段として機能する。その後、上記S43に戻り、S43以降の処理を行う。
従って、1回目の呼び液供給を行なった後にポンプ28を再度起動させてポンプ28が貯蔵タンク14の液体を汲み上げてノズル38へ液体を供給することができるようになれば、S47で気体検出が行なわれず、S48〜S58の処理を行ってノズル38からの液体供給を行なえる。また、1回目の呼び液供給によりポンプ28が貯蔵タンク14の液体を汲み上げることができなかった場合は、吸い上げ管路21に空気が残っている可能性が高いので、S47で気体検出が行なわれ、再度S59〜S65の処理が行われて、ポンプ28に2回目の呼び液供給が行なわれる。
そして、2回目の呼び液供給は、リトライ回数(R=1)に応じた所定循環時間(T=T2>T1)、所定循環流量(Q=Q2>Q1)、呼び液供給時間(TR=TR2<TR1)の設定条件で行なわれる。すなわち、2回目の呼び液供給(リトライ回数が1)を行なう場合は、1回目よりも所定循環時間が長く、且つ所定循環流量が多く設定され、呼び液供給時間が1回目よりも短く設定される。
これにより、2回目の呼び液供給は、呼び液供給時間TR2が1回目よりも短縮されているので、S63〜S65(第2の呼び液供給手段)の処理を短時間で行なうことになる。また、1回目の呼び液供給により吸い上げ管路21に残っている空気が少ないため、2回目の呼び液供給時間TR2を1回目よりも短くしても吸い上げ管路21の空気を排出することが可能になる。このように、2回目の呼び液供給時間TR2が1回目より短縮されるため、呼び液供給を再度行なう場合のポンプ28起動再開までの時間が短くなり、その分給液開始までの待ち時間を短くすることができる。
また、2回目の呼び液供給によりポンプ28が貯蔵タンク14の液体を汲み上げることができなかった場合は、まだ吸い上げ管路21に空気が残っている可能性が高いので、S47で再度気体検出が行なわるため、3回目のS59〜S65の処理が行われて、ポンプ28に3回目の呼び液供給が行なわれる。
そして、3回目の呼び液供給は、リトライ回数(R=2)に応じた所定循環時間(T=T3>T2)、所定循環流量(Q=Q3>Q2)、呼び液供給時間(TR=TR3<TR2)の設定条件で行なわれる。すなわち、3回目の呼び液供給(リトライ回数が2)を行なう場合は、2回目よりも所定循環時間が長く、且つ所定循環流量が多く設定され、呼び液供給時間が2回目よりも短く設定される。
これにより、3回目の呼び液供給は、呼び液供給時間TR3が2回目よりも短縮されているので、S63〜S65の処理をさらに短時間で行なうことになる。また、2回目の呼び液供給により吸い上げ管路21に残っている空気がさらに少ないため、3回目の呼び液供給時間TR3を2回目よりも短くしても吸い上げ管路21の空気を排出することが可能になる。
このように、2回目の呼び液供給時間TR2が1回目より短縮され、あるいは3回目の呼び液供給時間TR3が2回目より短縮されるため、呼び液供給を再度行なう場合のポンプ28起動再開までの時間が短くなり、その分給液開始までの待ち時間を短くすることができる。よって、2回目以降の呼び液の量を少なくすることにより呼び液自体を無駄に消費することがなくなり、且つ液体をノズルから吐出開始までに要する所要時間を短縮することができる。
また、上記S61において、リトライ回数が所定回数(本実施例では、3回)に達した場合は、S66に進み、第2電磁弁40を閉弁させる。そして、気体発生の原因がポンプの空転ではない可能性が高いので、S67に進み、異常信号を出力して警報(アラーム)あるいは警告灯の点滅等により何らの異常が発生していることを報知する。
この後、S68において、ノズル38がノズル掛け52に戻されてノズルスイッチ54がオフに切り替わると、S69に進み、異常信号を停止して今回の制御処理を終了する。
上記実施例では、気体の浸入の有無を検出し、気体の浸入が検出された場合に予備タンク15の液体をポンプ28の吐出側に自動的に補給するようにしたが、これに限らず、例えば、作業員が呼び水補給のスイッチをオンに操作すると、第2電磁弁40が開弁するように構成しても良いのは勿論である。
また、上記実施例では、気体検出手段として渦流量計より出力される流量パルスの間隔を監視する構成を採用したが、気体検出手段の構成としてはこれに限らず、例えば、流量計30とは別個に気体そのものを直接気体を検出する検出センサ(例えば、気体によって検出信号が変化する超音波センサや光センサなど)を設けたり、或いは、ポンプ28を駆動するモータの電流値・電圧値・回転数等を検出するセンサを設け、このセンサの検出値からモータが負荷運転状態(期待が浸入していない状態)であるのか無負荷運転状態(気体が浸入している状態)であるのかを検出する構成としても良いのは勿論である。
また、上記実施例においては、筐体12の下部に貯蔵タンク14が設けられた構成を一例として挙げたが、これに限らず、貯蔵タンク14が筐体12の外部に設置される構成のものにも本発明が適用できるのは勿論である。
また、貯蔵タンク14に貯蔵される流体としては、ポンプにより圧送することができる液体であれば供給及び補給が可能であるので、ガソリン等の燃料や化学薬品や冷却用液や洗浄液など様々な種類の液体が考えられる。
また、上記実施例において、三方弁26の代わりに吸い上げ管路21と補給ホース42が接続される接続口44の夫々に電磁弁を設けても良い。
また、上記実施例において、電磁弁32,40の代わりに三方弁を設ける構成としても良い。
また、上記実施例においては、貯蔵タンク14はポンプ28の吐出口側に設けられ、ポンプ28の吐出口側よりポンプ28内部へ貯蔵タンク14に貯蔵された流体を供給するようにしているが、貯蔵タンク14をポンプ28の吐出口側に設けなければならないのではなく、例えば、貯蔵タンク14の位置をポンプ28の流入口側に設けるようにしても良く、要は貯蔵タンク14に貯蔵された流体がポンプ内に流入するような位置に貯蔵タンク14を設けておけば、上記実施例と同様の効果を奏する事ができる。
また、上記実施例2においては、呼び液供給回数を3回まで行なう場合について説明したが、これに限らず、4回以上呼び液供給を行なう場合にも適用できるのは勿論である。
本発明になる液体供給装置の一実施例を示す構成図である。 超音波式渦流量計から出力される流量パルスの波形図であり、(a)は液体中に気体がない場合の波形図、(b)は液体中に気体が浸入した場合の波形図である。 制御装置48が実行する実施例1の制御処理を説明するためのフローチャートである。 制御装置48が実行する実施例2の制御処理を説明するためのフローチャートである。 リトライ回数に応じた所定循環時間、所定循環流量、呼び液供給時間が設定条件として記憶されたデータベースを模式的に示した図である。
符号の説明
10 液体供給装置
12 筐体
14 貯蔵タンク
15 予備タンク
16 計装部
17 第1補給管路
19 呼び液供給管路
20 液体供給経路
21 吸い上げ管路
22 第2補給管路
28 ポンプ
30 流量計
32 第1電磁弁
38 ノズル
40 第2電磁弁
42 第3電磁弁
46 流量表示部
48 制御装置
54 ノズルスイッチ

Claims (6)

  1. 液体を貯蔵する貯蔵タンクと、
    一端が前記貯蔵タンクに連通され、他端が被液体供給体に液体を供給するためのノズルに連通された液体供給経路と、
    前記液体供給経路に設けられたポンプと、
    前記液体供給経路に設けられ、前記ポンプにより圧送された液体の供給量を計測する供給量計測手段と、
    を有する液体供給装置において、
    前記液体が呼び液として貯留される予備タンクと、
    該予備タンクと前記ポンプとの間を連通する供給経路と、
    該供給経路に設けられ、前記予備タンクに貯留された呼び液を前記ポンプに供給する際に開弁される弁と、
    を備えたことを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記液体供給経路内に気体が存在するか否かを検出するための気体検出手段と、
    前記ポンプが駆動されている際に、前記気体検出手段により気体が存在すると判断された場合には前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する呼び液供給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記液体供給経路の前記ポンプと前記ノズルとの間に一端が連通し他端が前記予備タンクに連通する分岐経路と、
    前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給するか或いは前記分岐経路に供給するかを切り替える経路切替手段と、
    前記ポンプの起動の際、前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を呼び液として前記分岐経路を介して前記予備タンクに補給させた後、当該経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給させる呼び液補給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体供給装置。
  4. 前記供給量計測手段は、前記液体供給経路の前記ポンプと前記分岐経路の連通部との間に設けられ、前記液体の流速に比例して液体中に発生するカルマン渦を検出する度に当該カルマン渦を検出したことを示す流量パルスを出力する渦流量計からなり、
    前記気体検出手段は、前記渦流量計より出力される流量パルスに基づき前記液体供給経路内に液体が供給されているか否かを検出する流量パルス監視手段よりなり、
    前記ポンプの起動の際、前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記分岐経路に供給させた後、前記流量パルス監視手段により前記液体供給経路内に気体が存在することが検出されない場合に前記経路切替手段を切替制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記ノズルに供給させる経路切替制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の液体供給装置。
  5. 前記呼び液供給制御手段は、
    前記ポンプが駆動されている際に、前記気体検出手段により気体が存在すると判断された場合には前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する第1の呼び液供給手段と、
    前記第1の呼び液供給手段による液体供給後、前記ポンプが再度駆動されている間に、前記気体検出手段により気体が存在すると再度判断された場合には、前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する第2の呼び液供給手段と、を有し、
    前記第1の呼び液供給手段による前記弁を開弁時間は、前記第2の呼び液供給手段による前記弁の開弁時間よりも長く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の液体供給装置。
  6. 前記呼び液供給制御手段は、
    前記ポンプが駆動されている際に、前記経路切換手段を切換制御して前記ポンプにより圧送される液体を前記分岐経路側に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に前記気体検出手段により気体が存在するか否かを判定する第1の気体判定手段と、
    前記第1の気体検出手段により気体が検出された場合に前記弁を開弁させて前記予備タンクの液体を前記ポンプに供給する呼び液供給手段と、
    前記第1の気体判定手段により気体が検出されたと判定された後に前記ポンプが再度駆動されている間に、前記ポンプにより圧送された液体を前記分岐経路に供給し、所定時間経過後あるいは所定積算流量が計測されるまでの間に前記気体検出手段により気体が存在するか否かを判定する第2の気体判定手段と、を有し、
    前記第1の気体判定手段による前記所定時間経過後あるいは所定積算流量は、前記第2の気体判定手段による前記所定時間経過後あるいは所定積算流量よりも短くあるいは少なく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の液体供給装置。
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