JP2006150649A - 異物除去装置およびこれを備えたペレット製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂ペレットの製造装置2内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを通過させ、これら水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とのうち、前記異物だけを除去するものであり、
所定量の除去用水3aが貯留された筐体3と、この筐体3の側壁3bに挿通されて、前記除去用水3a中に挿入される除去用パイプ4と、前記筐体3の側壁3cに挿通され、筐体3内の水蒸気を脱気する脱気部5と、前記筐体3に、前記除去用水3aの水面を覆うようにして設けられた防沫板部6とを備え、前記除去用パイプ4のパイプ本体部4cに、複数の排気孔4d、4d…が設けられている。
【選択図】図1
Description
この木質様成形品は、天然の木材や、おが屑等を粉砕して得たセルロース系微粉粒に、樹脂を混練・溶融して樹脂ペレットを製造し、この樹脂ペレットを成形装置で所定形状に成形することにより形成される。
この時、前記樹脂ペレットに余分な水分が含まれると、製造される樹脂ペレットの成形性が低下してしまうため、樹脂ペレットの製造装置に吸気装置を設けて水蒸気を吸引し、この水蒸気を熱交換器で冷却して、液体として環境中に排出するようにしている。
また、前記レシーバータンクや吸着マット等による異物の除去作業は、大掛かりな装置の導入やそのメンテナンスに係るコストが大きいため、除去作業に係る全体的なコストを低減させたいという要望もあった。
内部に所定量の除去用水3aが貯留された筐体3と、この筐体3の側壁3bに挿通されて、前記除去用水3a中に挿入される除去用パイプ4と、前記筐体3の側壁3cに挿通され、筐体3内の水蒸気を脱気する脱気部5と、前記筐体3に、前記除去用水3aの水面を覆うようにして設けられた防沫板部6とを備え、
前記除去用パイプ4は、前記側壁3bに挿通された挿通部4aと、この挿通部4aから延出して前記防沫板部6を貫通する延出部4bと、この延出部4bから延出し、かつ、前記除去用水3aに浸漬するパイプ本体部4cとから構成されており、
前記パイプ本体部4cには複数の排気孔4d、4d…が設けられていることを特徴とする。
また、このような樹脂ペレットに顔料等を併せて混合し、所定の成形技術によって成形することで、天然の木目に極めて近い木目模様が形成された木質様成形品を製造することができる。
前記除去用パイプ4は、前記側壁3bに挿通された挿通部4aと、この挿通部4aから延出して前記防沫板部6を貫通する延出部4bと、この延出部4bから延出し、かつ、前記除去用水3aに浸漬するパイプ本体部4cとから構成されており、
前記パイプ本体部4cには複数の排気孔4d、4d…が設けられていることから、樹脂ペレットの製造装置2内に発生する水蒸気中の異物を簡単、かつ確実に除去でき、しかも、前記異物の除去に係るコストを低減させることができる。
この時、前記水蒸気は前記樹脂ペレットの製造装置2から高温の状態でパイプ本体部4cにまで達するため、このパイプ本体部4cの複数の排気孔4d、4d…から除去用水3a中に排出された際に冷却されつつも、ある程度の温度を保った状態となる。このような場合、前記除去用水3aの中で、温度の低い方は下に、温度の高い方は上に分かれて位置するようになるので、ある程度の温度を保った前記水蒸気は除去用水3a中の上方に位置するようになる。
そして、前記除去用水3aの上方に位置する前記水蒸気は湯気のように立ちのぼり、前記除去用水3aの水面よりも上の筐体3内に充満する。この筐体3内に充満した水蒸気は、前記脱気部5より脱気して前記筐体3内から排出されるようになっている。
また、前記水蒸気に含まれる異物は、前記パイプ本体の複数の排気孔4d、4d…から排出されることによって前記除去用水3aに混入して留まるようになっており、この時点で、前記異物は前記水蒸気と分離されて除去された状態となる。
さらに、前記水蒸気に含まれる異物は、前記複数の排気孔4d、4d…から排出される際に、気泡に包まれた状態で水面に浮かび上がってくる場合がある。このような場合には、前記筐体3に、前記除去用水3aの水面を覆うようにして設けられた防沫板部6によって、水面に浮かび上がってきた気泡が破裂した際に、前記異物の飛散を防ぐことができるので、前記筐体3内に充満する水蒸気と再び混ざり合うことがない。
以上のように、樹脂ペレットの製造装置2内に発生する水蒸気を、前記除去用パイプ4から、前記除去用水3aを介して前記脱気部5へと通過させるだけで、前記水蒸気を筐体3内から排出して、前記水蒸気に含まれる異物だけを簡単、かつ確実に除去することができる。
しかも、前記水蒸気を前記除去用パイプ4から、前記除去用水3aを介して前記脱気部5へと通過させるだけで、前記水蒸気に含まれる異物だけを簡単、かつ確実に除去することができるので、従来とは異なり、大掛かりな装置の導入やそのメンテナンスを行う必要がなく、コストの低減を図ることが可能となる。
前記除去用水3aを排出するための排水口3dが、前記筐体3の下部に設けられていることを特徴とする。
前記筐体3の上部には、この筐体3を密閉する蓋体3eが被せられていることを特徴とする。
前記脱気部5は、前記筐体3の側壁3cに挿通された脱気用パイプ5aと、この脱気用パイプ5aに接続された二次吸気装置5bを備えていることを特徴とする。
前記樹脂ペレットの製造装置2に、この製造装置2内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを吸引する一次吸気装置2aが設けられており、
この一次吸気装置2aには、吸気用ホース2bを介して前記除去用パイプ4の挿通部4aが接続されていることを特徴とする。
この一次吸気装置2aには、吸気用ホース2bを介して前記除去用パイプ4の挿通部4aが接続されていることから、前記樹脂ペレットの製造装置2内の余分な水分を取り除くことができ、これによって、前記樹脂ペレットの製造装置2で製造される樹脂ペレットの成形性を向上させることが可能となる。
しかも、前記水蒸気を前記除去用パイプから、前記除去用水を介して前記脱気部へと通過させるだけで、前記水蒸気に含まれる異物だけを簡単、かつ確実に除去することができるので、従来とは異なり、大掛かりな装置の導入やそのメンテナンスを行う必要がなく、コストの低減を図ることが可能となる。
また、前記樹脂ペレットの製造装置に、この製造装置内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを吸引する一次吸気装置が設けられており、この一次吸気装置には、吸気用ホースを介して前記除去用パイプの挿通部が接続されていることから、前記樹脂ペレットの製造装置内の余分な水分を取り除くことができ、これによって、前記樹脂ペレットの製造装置で製造される樹脂ペレットの成形性を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態の異物除去装置1およびこれを備えたペレット製造装置2は、木材から得られるセルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様成形品の製造装置の一部として設けられている。
内部に所定量の除去用水3aが貯留された筐体3と、この筐体3の側壁3bに挿通されて、前記除去用水3a中に挿入される除去用パイプ4と、前記筐体3の側壁3cに挿通され、筐体3内の水蒸気を脱気する脱気部5と、前記筐体3に、前記除去用水3aの水面を覆うようにして設けられた防沫板部6とを備え、
前記除去用パイプ4は、前記側壁3bに挿通された挿通部4aと、この挿通部4aから延出して前記防沫板部6を貫通する延出部4bと、この延出部4bから延出し、かつ、前記除去用水3aに浸漬するパイプ本体部4cとから構成されており、
前記パイプ本体部4cには複数の排気孔4d、4d…が設けられている。
ここで、前記除去用水3aの所定量とは、前記除去用パイプ4のパイプ本体部4cを浸漬でき、かつ、前記防沫板部6に接触することがないように貯留された量を示す。
また、この直方体状に形成された筐体3の上部は、この筐体3を密閉する蓋体3eが被せられている。
さらに、前記筐体3に貯留された除去用水3aを排出するための排水口3dが、前記筐体3の下部に設けられている。
なお、この二次吸気装置5bに後続して、前記水蒸気を冷却する熱交換器(図示せず)が設けられており、この熱交換器によって冷却された水蒸気は液体となって排出される。
なお、このパンチングメタルとは、一般的に、金属板をプレス加工して、丸穴、角穴などを開けたものであり、光や空気、視線の透過性を備えたものである。特に本実施の形態では、前記除去用水3a中から気泡に包まれて浮かび上がってくる異物の飛散を防止するために設けられ、透過させる対象としては、前記除去用パイプ4から排出され、前記異物を含まない水蒸気である。
また、このペレット製造装置2には、この製造装置2内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを吸引する一次吸気装置2aが設けられており、この一次吸気装置2aには、吸気用ホース2bを介して前記除去用パイプ4の挿通部4aが接続されている。
このような一次吸気装置2aによれば、前記樹脂ペレットの製造装置2内の余分な水分を取り除くことができ、これによって、前記樹脂ペレットの製造装置2で製造される樹脂ペレットの成形性を向上させることが可能となる。
ここで、このようにセルロース系微粉粒と樹脂とを混練した際、これらセルロース系微粉粒と樹脂に高温の熱が発生し、これに伴って水蒸気が発生する。また、この水蒸気には異物が含まれている。
この時、前記樹脂ペレットに余分な水分が含まれると、製造される樹脂ペレットの成形性が低下してしまうため、前記ペレット製造装置2に一次吸気装置2aを設けて前記水蒸気を吸引する。
前記除去用パイプ4に達した水蒸気は、まず、筐体3内に挿通している挿通部4aから延出部4bを通過し、防沫板部6の位置を通過してパイプ本体部4cに至る。
前記パイプ本体部4cに至った水蒸気は、このパイプ本体部4cに設けられた複数の排気孔4d、4d…から、前記筐体3に貯留された除去用水3a中に排出されていくようになっている。
前記除去用水3a中に排出された水蒸気のうち、前記水蒸気は、前記樹脂ペレットの製造装置2から高温の状態でパイプ本体部4cにまで達するため、前記パイプ本体部4cの複数の排気孔4d、4d…から除去用水3a中に排出された際に冷却されつつも、ある程度の温度を保った状態となる。このような場合、前記除去用水3aの中で、温度の低い方は下に、温度の高い方は上に分かれて位置するようになるので、ある程度の温度を保った前記水蒸気は除去用水3a中の上方に位置するようになる。そして、前記除去用水3aの上方に位置する前記水蒸気は湯気のように立ちのぼり、前記除去用水3aの水面よりも上の筐体3内に充満する。
また、前記異物は、前記除去用水3a中に混入して留まるようになっており、この異物が気泡に包まれた状態で水面に浮かび上がってきた場合にも、前記防沫板部6によって、気泡の破裂による異物の飛散を防ぐことができる。これによって、前記異物は該防沫板部6よりも上方に飛散しないので、この異物と前記筐体3内に充満する水蒸気とを分離させることが可能となる。
さらに、前記筐体3に貯留された除去用水3aを排出するための排水口3dが、前記筐体3の下部に設けられており、これによって、前記筐体3に貯留されている除去用水3aの入れ替え作業を容易に行うことが可能となり、前記除去用水3aの排出に伴って、この除去用水3aに混入した前記異物を、前記筐体3内から簡単に排出することができる。
すなわち、前記筐体3に貯留されている除去用水3aの入れ替えを行うことによって、前記異物の除去作業を簡単に行うことができるようになっている。
なお、前記排水口3dから排出された異物の混入した除去用水3aは、一旦、廃棄用ドラム缶(図示せず)等に貯留され、天日によって乾かされてから産業廃棄物として処理される。
この脱気部5に、前記筐体3の側壁3cに挿通された脱気用パイプ5aと、この脱気用パイプ5aに接続された二次吸気装置5bとを設けており、これによって、前記二次吸気装置5bによって前記筐体3内の除去用水3aの水面上に充満する水蒸気を吸引することができるので、前記異物だけを除去用水3a中に混入させたまま留めておくことが可能となり、前記水蒸気に含まれる異物を分離させて、簡単に、かつ確実に除去できるようになっている。
なお、この二次吸気装置5bに後続して、前記水蒸気を冷却する熱交換器を設けており、この熱交換器によって冷却された水蒸気は液体となって環境中に排出されるようになっている。
しかも、前記水蒸気を前記除去用パイプ4から、前記除去用水3aを介して前記脱気部5へと通過させるだけで、前記水蒸気に含まれる異物だけを簡単、かつ確実に除去することができるので、従来とは異なり、大掛かりな装置の導入やそのメンテナンスを行う必要がなく、コストの低減を図ることが可能となる。
また、本実施の形態のペレット製造装置2によれば、この製造装置2内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを吸引する一次吸気装置2aが設けられており、この一次吸気装置2aには、吸気用ホース2bを介して前記除去用パイプ4の挿通部4aが接続されていることから、前記樹脂ペレットの製造装置2内の余分な水分を取り除くことができ、これによって、前記樹脂ペレットの製造装置2で製造される樹脂ペレットの成形性を向上させることが可能となる。
2 ペレット製造装置
3 筐体
3a 除去用水
4 除去用パイプ
4c パイプ本体部
5 防沫板部
6 脱気部
Claims (5)
- 樹脂ペレットの製造装置内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを通過させ、これら水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とのうち、前記異物だけを除去する異物除去装置において、
内部に所定量の除去用水が貯留された筐体と、この筐体の側壁に挿通されて、前記除去用水中に挿入される除去用パイプと、前記筐体の側壁に挿通され、筐体内の水蒸気を脱気する脱気部と、前記筐体に、前記除去用水の水面を覆うようにして設けられた防沫板部とを備え、
前記除去用パイプは、前記側壁に挿通された挿通部と、この挿通部から延出して前記防沫板部を貫通する延出部と、この延出部から延出し、かつ、前記除去用水に浸漬するパイプ本体部とから構成されており、
前記パイプ本体部には複数の排気孔が設けられていることを特徴とする異物除去装置。 - 請求項1に記載の異物除去装置において、
前記除去用水を排出するための排水口が、前記筐体の下部に設けられていることを特徴とする異物除去装置。 - 請求項1または2に記載の異物除去装置において、
前記筐体の上部には、この筐体を密閉する蓋体が被せられていることを特徴とする異物除去装置。 - 請求項1に記載の異物除去装置において、
前記脱気部は、前記筐体の側壁に挿通された脱気用パイプと、この脱気用パイプに接続された二次吸気装置を備えていることを特徴とする異物除去装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の異物除去装置を備えたペレット製造装置であって、
前記樹脂ペレットの製造装置に、この製造装置内に発生する水蒸気と該水蒸気に含まれる異物とを吸引する一次吸気装置が設けられており、
この一次吸気装置には、吸気用ホースを介して前記除去用パイプの挿通部が接続されていることを特徴とするペレット製造装置。
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JP2004341720A JP2006150649A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 異物除去装置およびこれを備えたペレット製造装置 |
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2004
- 2004-11-26 JP JP2004341720A patent/JP2006150649A/ja active Pending
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