JP2006150636A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュを照射させる構成にした場合において、瞬間消費電力を低減し、電源状態を安定に保ちながら高精細な記録画像を得ることができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体P上にインクを吐出する記録ヘッド7と、前記記録媒体P上に吐出された前記インクにフラッシュを照射するフラッシュ光源10とを備え、記録ヘッド7がインクを吐出する吐出タイミングとフラッシュ光源10がフラッシュの照射を開始する照射開始タイミングとが一致しないように制御する制御部15を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、光硬化性インクを使用し、光源によりインクを効果させる光硬化型のインクジェット記録装置に関する。
従来から、簡易かつ安価に画像を記録できる画像記録手段として、インクジェット方式を用いた画像記録装置(インクジェット記録装置)が知られており、インクジェット記録装置は様々な分野で利用されてきた。
また、インクジェット記録装置が利用される分野のうち、商品や商品の包装に画像記録を行う分野では、商品や商品の包装に、樹脂や金属等のインク吸収性に乏しい材料からなる記録媒体に画像を記録する場合が多い。このような記録媒体にインクを定着させるために、インクジェット記録装置に特定の波長の光線が照射されると高分子化して硬化する性質をもつ光硬化性インクを用い、記録媒体にインクを吐出させた後、光線を照射して記録媒体上のインクを硬化・定着させていた。
特に、光硬化性インクとして紫外線硬化性インクを使用したものが汎用されており、近年では、紫外線硬化性インクの中でも、カチオン重合性インクが低照度の光線で硬化することから用いられるようになってきた。
このようなインクを用いたインクジェット記録装置の一例として、インクを吐出するノズルが形成された記録ヘッドと、記録ヘッドの両側部にノズルから吐出されたインクに対して紫外線を照射する光源とを搭載したキャリッジと、キャリッジを支持するガイドレールとを備え、キャリッジが主走査方向に往復移動可能に構成されているシリアル式のインクジェット記録装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、このカチオン重合性インクは湿度の影響を受けやすく、使用される状況によっては、硬化しないことがあり、適切に硬化させることは困難であった。
そのため、従来ではインクの硬化感度を高めようと、予めインクを加熱してから紫外線を照射する構成を考え、特許文献2では記録媒体を搬送する方向の上流部あるいは画像が記録される領域の下部で加熱・冷却を行い、湿度に応じて記録媒体の温度を調節することで、記録媒体上のインクを適切に硬化させる構成が提案されている。
特開2001−310454号公報 特開2004−106525号公報
ところで、本出願人は、加熱装置を用いる代わりに、フラッシュ光源を搭載し、記録媒体に向かってフラッシュ(閃光)を照射させることで、記録媒体上のインクを加熱し、その後紫外線を照射するようにしてなるインクジェット記録装置を開発した。
しかしながら、フラッシュを照射させる構成のものでは、記録ヘッドの駆動と、フラッシュ光源の照射開始タイミングが重なると、瞬間消費電力が高まり、電源状態が不安定になることに起因して、記録ヘッドからのインクの吐出を不安定にさせ、画質異常を起こすという問題が新たに生じてしまう。
そこで、本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、フラッシュを照射させる構成にした場合において、瞬間消費電力を低減し、電源状態を安定に保ちながら高精細な記録画像を得ることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録媒体上に吐出された前記インクにフラッシュを照射するフラッシュ光源とを備えたインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドが前記インクを吐出する吐出タイミングと前記フラッシュ光源が前記フラッシュの照射を開始する照射開始タイミングとが一致しないように制御する制御部を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録媒体上に吐出された前記インクにフラッシュを照射するフラッシュ光源とを備えたインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドが前記インクを吐出する吐出タイミングと前記フラッシュ光源が前記フラッシュの照射を開始する照射開始タイミングとが一致しないように制御する制御部を備えたので、記録ヘッドが吐出している間、フラッシュ光源がフラッシュの照射を開始することがないようにすることができる。
請求項2に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
請求項1において、
前記制御部は、前記記録ヘッドが前記インクの吐出を開始する吐出開始タイミングと前記照射開始タイミングとが一致しないように制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記制御部は、前記記録ヘッドが前記インクの吐出を開始する吐出開始タイミングと前記照射開始タイミングとが一致しないように制御するので、記録ヘッドのインク吐出開始時に、フラッシュ光源がフラッシュの照射を開始することがないようにすることができる。
請求項3に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
請求項1又は請求項2において、
前記インクを硬化させることが可能な光を連続的に照射するインク硬化用光源を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記インクを硬化させることが可能な光を連続的に照射するインク硬化用光源を備えたので、フラッシュ光源をインクの加熱用にし、インクを硬化させることが可能な光を連続的に照射する光源をインクの硬化用に特化させて使用する構成にすることができる。この場合、フラッシュ光源からフラッシュを照射させることにより対流を防ぎつつ、記録媒体上に吐出されたインク量に応じてインクを加熱させ、その状態で光源からインクを硬化させることが可能な光を連続的に照射することができる。
請求項4に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
請求項1から請求項3のいずれか一項において、
前記インク硬化用光源は紫外線光源であり、前記インクは、カチオン重合系の紫外線硬化性インクであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記インク硬化用光源は紫外線光源であり、前記インクは、カチオン重合系の紫外線硬化性インクであるので、フラッシュ光源は、紫外線を照射して記録媒体上に吐出されたインクに硬化することができ、樹脂製フィルム等非吸収性の記録媒体においてもインクを硬化させることができ、記録媒体の種類を問わずインクを硬化させることができる。
また、カチオン重合系インクは、ラジカル重合系インクに比べ、紫外線に対する感度が高く、酸素による重合反応の阻害が少ないので、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させることができる。
請求項5に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
請求項1から4のいずれか一項において、
前記フラッシュ光源はキセノンフラッシュ光源であり、前記インクは、赤外線吸収剤を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記フラッシュ光源はキセノンフラッシュ光源であり、前記インクは、赤外線吸収剤を含むので、フラッシュ光源からフラッシュが照射されることにより、記録媒体上に吐出されたインクは赤外線を効率よく吸収することができる。
請求項1に記載の発明によれば、記録ヘッドが吐出している間、フラッシュ光源がフラッシュの照射を開始することがないようにすることができるので、大電流が流れるフラッシュの照射を開始時と、記録ヘッドの駆動時をずらすことにより、フラッシュを照射させる構成において、瞬間消費電力を低減し、電源状態を安定に保ちながら高精細な記録画像を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、記録ヘッドのインク吐出開始時に、フラッシュ光源がフラッシュの照射を開始することがないようにすることができるので、大電流が流れるフラッシュの照射を開始時と、記録ヘッドの駆動開始時をずらすことにより、フラッシュを照射させる構成において、瞬間消費電力を低減し、電源状態を安定に保ちながら高精細な記録画像を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、フラッシュ光源をインクの加熱用にし、インクを硬化させることが可能な光を連続的に照射する光源をインクの硬化用に特化させて使用した場合、フラッシュ光源からフラッシュを照射させることにより対流を防ぎつつ、記録媒体上に吐出されたインク量に応じてインクを加熱させ、その状態で光源からインクを硬化させることが可能な光を連続的に照射することができるので、記録媒体上に吐出された個々のインクをその量に応じて最適な露光量で硬化・定着させることができ、高精細な記録画像を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、フラッシュ光源は、紫外線を照射することによりインクを硬化させることができ、また、ラジカル重合系インクに比べ、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させることができるので、記録媒体を問わず、低照度でも適正にインクを硬化させることができ、高精細な記録画像を得ることができる。
記録媒体を問わず、低照度でも適正にインクを硬化させることができ、高精細な記録画像を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、フラッシュ光源からフラッシュが照射されることにより、記録媒体上に吐出されたインクは赤外線を効率よく吸収することができるので、記録媒体上に吐出されたインクは効率よく加熱することができる
以下、本発明の具体的な実施形態を図1から図5を参照して説明する。ただし、図1から図5は本発明の実施形態の一例を示したものであり、発明の範囲を図示例に限定するものではない。従って、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本実施形態のインクジェット記録装置1はシリアル方式のインクジェット記録装置であり、図1に示すように、左右方向に長尺な筐体2を具備する。この筐体2を長手方向に垂直な面で破断した断面の形状は多角形状を呈し、筐体2の正面の一部が開口しており、筐体2の背面には、ウェブ状の記録媒体Pを筐体2の内部に送り込むためのスリット状の搬入口(図示略)が設けられている。
筐体2の下面には、筐体2を支持する逆T字状の二本の脚部3が取り付けられている。
筐体2の内部には、棒状のガイドレール4が配設されている。ガイドレール4にはキャリッジモータ5(図4参照。)により駆動されるキャリッジ6が支持されており、キャリッジ6はガイドレール4に沿って主走査方向Aに往復移動可能に構成されている。
図2に示すように、キャリッジ6には、主走査方向Aに沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色ごとに複数の記録ヘッド7,7,7,7が搭載されており、これら各記録ヘッド7の記録媒体Pの記録面(上面)に対向する面には、インクを吐出するための複数のノズル8(図3参照。)が記録ヘッド7の長手方向に沿って所定の間隔をもって配列されている。
また、キャリッジ6の主走査方向Aにおける両側部には、ノズル8から記録媒体Pに吐出されたインクに対して紫外線を照射してインクを硬化させる紫外線光源9が設けられている。紫外線光源9は、従来公知の高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管、冷陰極管、エキシマーランプ、紫外線レーザー又はLED(Light Emitting Diode)等のうちいずれか一つが適用される。また、単一光源で構成すること、及び、複数光源で構成することのいずれも可能である。
また、紫外線光源9と記録ヘッド7との間には、ノズル8から記録媒体Pに吐出されたインクに対してフラッシュ(閃光)を照射し、その熱によりインクを所定の温度、例えば40℃以上に加熱するフラッシュ光源10が設けられている。詳細には、フラッシュ光源10は、紫外線光源9から紫外線が照射される範囲と、フラッシュ光源10からフラッシュが照射される範囲とが記録媒体P上において重ならないように配置されて設けられている。
本実施形態におけるフラッシュ光源10としては、所定の光量のフラッシュを短時間に繰り返し照射できるものが好ましく、特に、赤外線の波長を含むフラッシュを照射できるものが好ましい。このようなものとしては、キセノンフラッシュランプ(日進電子工業株式会社製 SX−15L)が挙げられる。また、紫外線光源9と同様、フラッシュ光源10も単一光源で構成すること、及び、複数光源で構成することのいずれも可能である。
このように、本実施形態では、記録媒体P上に吐出されたインクの硬化・定着を行う紫外線光源9の他に、記録媒体P上に吐出されたインクの加熱を行うフラッシュ光源10を紫外線光源9より近接して配設させることから、記録媒体P上に吐出されたインクに対してフラッシュ光源10によりフラッシュを照射してから紫外線光源9により紫外線を照射させるようになっている。
また、キャリッジ6の移動可能範囲のうち記録媒体Pに記録を行う領域には、記録媒体Pを被記録面から支持する平板状のプラテン11が設けられている。
プラテン11の主走査方向Aと直交する方向(以下、副走査方向Bという。)における上流側には、図示しない搬送モータにより駆動される搬送ローラ(図示せず)が設けられており、搬送モータ及び搬送ローラとから搬送機構12(図4参照。)が構成されている。搬送機構12は、画像記録時において、キャリッジ6の動作に合わせて、記録媒体Pの搬送と停止とを繰り返し、記録媒体Pを副走査方向Bに間欠的に搬送するようになっている。
プラテン11の主走査方向Aの右側には、キャリッジ6に搭載された複数の記録ヘッド7をメンテナンスするためのメンテナンスユニット13が設けられている。メンテナンスユニット13は、キャリッジ6の移動範囲内であってキャリッジ6の下方に配置されている。
プラテン11の走査方向Aの左側には、インクを貯留する複数のインクタンク14が配設されている。インクジェット記録装置1に用いられるインクの色としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を基本としており、その他にホワイト(W)、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ライトブラック(LK)等がある。一つのインクタンク14には、これらの色のうちの何れかの色のインクが貯留されている。基本的にインクタンク14ごとに異なる色のインクが貯留されているが、同じ色のインクが二以上のインクタンク14に貯留されていても良い。
ここで、本実施形態で使用されるインクについて説明する。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(発行所:技術情報協会、2000年3月27日発行)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
具体的に、本実施の形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化性インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材(染料又は顔料)とを含むものである。ただし、本実施の形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
上記紫外線硬化性インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル硬化性インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン硬化性インクとに大別されるが、どちらのインクも本実施の形態に用いられるインクとして適用可能であり、ラジカル硬化性インクとカチオン硬化性インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施の形態に用いられるインクとして適用してもよい。
しかしながら、酸素による重合反応の阻害が少ない又は無いカチオン硬化性インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本実施の形態では、特に、カチオン硬化性インクを用いている。本実施の形態に用いられるカチオン硬化性インクは、具体的に、少なくともオキセタン化合物、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物であり、上記の通り、紫外線の被照射により硬化する性質を具備するものである。
さらに、本実施の形態に用いられるインクには、赤外線を吸収して熱を発生する化合物が含まれていることが好ましい。本発明において、赤外線を吸収して熱を発生する化合物(赤外線吸収剤)とは、近赤外線を有効に吸収する染料又は顔料であり、好ましくは波長760nmから1500nmの赤外線を有効に吸収する染料又は顔料であり、さらに好ましくは760nmから1200nmの赤外線を有効に吸収する染料又は顔料である。また、これらの赤外線吸収剤は近赤外線領域に吸収極大を有する事が好ましく、波長760nmから1500nmに吸収極大を有する事がより好ましく、波長760nmから1200nmに吸収極大を有する事がさらに好ましい。
また、これらの赤外線吸収剤は、可視光線領域の透明性を要求される用途や色再現性を要求される用途においては、その要求される可視光線領域の透明性、色再現性に実質的に影響を与えない範囲内で添加することが好ましい。本発明の重合性組成物を含むインクを実際に使用するにあたり、使用者の所望する性能を発揮するために必要な種々の性能評価を検討の上、本発明のインクへの赤外線吸収剤の添加量を決定すればよい。特にインクのような色再現性を必要とされる用途においては、その色再現に実質的に影響を与えない範囲内で添加することが好ましい。具体的には、インクの全重量に対し0.0001〜10重量%、好ましくは0.0001〜5重量%、さらに好ましくは0.001〜1重量%であることが好ましい。
ここで、染料としては、市販の染料及び例えば「染料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)等の文献に記載されている公知のものの中で、近赤外線領域に極大吸収を有するものが利用できる。具体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料(メロシアニン染料含む)、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、金属チオレート錯体等の染料の中で、近赤外線領域に極大吸収を有するものが挙げられる。このうち、特に好ましいのは、フタロシアニン染料、キノンイミン染料、シアニン染料(メロシアニン染料含む)、スクワリリウム色素、の染料の中で近赤外線領域に極大吸収を有するものである。
一方、本発明において使用される顔料としては、市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)に記載されている中で近赤外線領域に極大吸収を有する顔料が利用できる。顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機酸化錫、インジウム系化合物、無機顔料、の中で近赤外線領域に極大吸収を有する顔料が使用できる。
次に、本実施の形態に用いられる記録媒体Pについて説明する。
本実施の形態に用いられる記録媒体Pとしては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなるものが適用可能である。また、記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。
特に、本実施の形態で用いられる記録媒体Pとして、所謂軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。
更に、本実施の形態に用いられる記録媒体Pとして、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
次に、本実施形態における制御構成について詳細に説明する。
図4に示すように、インクジェット記録装置にはCPU等から構成された制御部15が備えられている。
制御部15には外部に接続されたパソコン等のホストコンピュータ16からI/F(インターフェース)17を介して入力された画像データを元に画像処理を行う画像処理部18が接続されている。
また、制御部15には、紫外線光源9が接続されており、記録が開始されると、紫外線を照射する動作を開始し、所定量の紫外線を連続照射するように照射動作を制御するように構成されている。
また、制御部15には、記録ヘッド7を駆動させるヘッド駆動部19が接続されており、制御部15は、画像データを基に所定量のインクを各ノズル8から吐出させるように吐出動作を制御するようになっているとともに、図5に示すようなパルス状の駆動波形となるように、ヘッド駆動部19に印加する電圧を制御するようになっている。
また、制御部15には、フラッシュ光源10が接続されており、記録ヘッド7がインクを吐出する吐出タイミングと、フラッシュ光源10がフラッシュの照射を開始する照射開始タイミングが一致しないようにヘッド駆動部19に対応させてフラッシュ光源10の点灯動作を制御するようになっている。
例えば、フラッシュ光源10は、図5に示すようなパルス状の駆動波形となるようにフラッシュ光源10に印加される電圧が制御されるようなっており、フラッシュ光源10の照射開始タイミングが、駆動周期が20〜30μsecであるヘッド駆動部19の駆動タイミングと重ならないように、フラッシュ光源10に印加される電圧の印加開始タイミングが制御されるようになっている。
すなわち、照射開始タイミングは、フラッシュ光源10に印加される電圧の印加開始タイミングを表している。なお、実際には、フラッシュ光源10に電圧が印加されてからピーク電圧に達するまで数10〜数100μsec程度時間がかかるので、その場合には、フラッシュ光源10の照射開始タイミングは、フラッシュ光源10に電圧の印加を開始してから印加電圧がピークになるまでの時間を表すものとする。
次に本実施形態での作用について説明する。
記録装置本体を作動させ、記録装置本体にホストコンピュータ16からI/F17を介して所定の画像情報が画像処理部18に送られると、搬送機構12により記録媒体Pを副走査方向Bに搬送させる。
その後、紫外線光源9を点灯させ、記録媒体Pに向かって光線を照射させるとともに、キャリッジモータ5を駆動してキャリッジ6を記録媒体Pの直上を主走査方向Aに沿って移動させる。
そして、キャリッジ6の移動中に、画像情報に基づき、ヘッド駆動部19を介して記録ヘッド7を駆動させ、各ノズルから記録媒体Pに向けてインクを吐出させる。記録ヘッド7から吐出されたインクは記録媒体P上に着弾し、その後、キャリッジ6の進行方向下流側のフラッシュ光源10から記録ヘッド7から吐出されるインク量に応じてフラッシュを照射させて、記録媒体P上に着弾したインクを加熱する。
このとき、制御部15は、ヘッド駆動部19が駆動する時間とフラッシュ光源10の照射開始タイミングをずらして、ヘッド駆動部19の駆動時における電力消費と、フラッシュ光源10の照射開始タイミングにおける電力消費が重なるのを防いでいる。フラッシュ光源10の消費電力量が最大になるのは、フラッシュ光源10の印加開始タイミングであり、これが、ヘッド駆動部19の駆動タイミングと重ならないため、インクジェット記録装置1全体の瞬間消費電力量を低減している。
その後、キャリッジ6の進行方向下流側の紫外線光源9からの紫外線が照射され、記録媒体P上のインクは硬化、定着される。
以降、記録装置本体が上記の各動作を繰り返すことにより、記録媒体P上に画像が記録される。
以上のように、本発明におけるインクジェット記録装置1では、フラッシュ光源10の照射開始タイミングと記録ヘッド7の駆動タイミングとが、一致しないようにフラッシュ光源10の点灯動作を制御することで、インクジェット記録装置1全体の瞬間消費電力を低減させることが可能となる。その結果、インクジェット記録装置1全体の電源状態を常に安定させ、駆動波形の乱れにより記録ヘッド7の吐出波形に乱れが生じて画質異常が生じるのを防ぎ、高精細な記録画像を得ることができる。
また、使用する記録ヘッドの数が増すと、消費電力も増して、さらに電源状態が不安定になりやすいが、このような場合でも高精細な記録画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、インクとして紫外線硬化性インクを用いたが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の照射により硬化するものであってもよい。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線、X線、可視光線等の電磁波を含むものである。つまり、本実施形態に用いられるインクに、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物を用いる場合、すなわち、紫外線以外の光で硬化する光硬化性インクを用いる場合には、紫外線光源9に代えて、その光を照射することでインクを硬化させることができる光源(インク硬化用光源)を適用すればよい。
また、本実施形態においては、インクを硬化させるにあたり、フラッシュ光源10と紫外線光源9を併用した構成とし、フラッシュ光源10をインクの加熱専用にし、紫外線光源9をインクの硬化専用にして使用したが、フラッシュ光源によりインクを硬化させることも可能である。その際、フラッシュ光源としては、紫外線の波長を含むフラッシュを短時間に繰り返し照射できるものであり、特に、赤外線の波長を含むフラッシュを照射できるものが好ましい。このようなものとしては、キセノンフラッシュランプ(日進電子工業株式会社製 SX−15L)が挙げられる。この場合では、第1の実施形態と同様に、インクの量に応じて常に最適な露光量で硬化・定着させることができる他、キャリッジに紫外線光源を搭載させる必要がないので、簡易な構成とすることができる。
〔第2実施形態〕
次に本発明に係る第2実施形態のインクジェット記録装置について図6を参照して説明する。第2実施形態におけるインクジェット記録装置では、第1実施形態と制御部が異なる以外は同様に構成されている。従って、第2実施形態では、制御部を中心に説明し、第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付して説明を省略することとする。
本実施形態の制御部は、記録ヘッド7がインクの吐出を開始する吐出開始タイミングとフラッシュ光源10の照射開始タイミングが一致しないように点灯動作を制御するようになっており、例えば、図6に示すように、フラッシュ光源10の照射開始タイミングが、ヘッド駆動部19の駆動開始タイミングと重ならないようにフラッシュ光源10に印加される電圧の印加開始タイミングが制御されるようになっている。
ここで、記録ヘッド7の駆動開始タイミングとは、ノズル8からインクを吐出する際に、ヘッド駆動部19に印加される電圧の印加開始タイミングである。なお、実際には、ヘッド駆動部19に電圧が印加されてからピーク電圧に達するまでに時間がかかってしまうので、この場合には、記録ヘッド7の駆動開始タイミングは、ヘッド駆動部19に電圧の印加を開始してから印加電圧がピークになるまでの時間である。
したがって、本実施形態では、フラッシュ光源10に印加された電圧がピークを迎えてから次の電圧の印加が開始されるまでの間に、ヘッド駆動開始タイミングが重なっても、ヘッド駆動開始タイミングが、フラッシュ光源10の照射開始タイミングと重ならないため、第1実施形態より記録ヘッド7の1つの駆動周期の間にフラッシュ光源10の照射回数を増やすことができるので、生産性を高めつつ、瞬間消費電力量を低減させることが可能に構成されている。
このように構成されることにより本実施形態では、キャリッジ6の移動中にヘッド駆動部19を介して記録ヘッド7を駆動させて、各ノズルから吐出されたインクが記録媒体P上に着弾すると、キャリッジ6の進行方向下流側のフラッシュ光源10から記録ヘッド7から吐出されるインク量に応じてフラッシュを照射させて、記録媒体P上に着弾したインクを加熱する。
このとき、制御部15は、ヘッド駆動部19の駆動開始タイミングとフラッシュ光源10の照射開始タイミングをずらして、ヘッド駆動部19の駆動開始タイミングにおける電力消費と、フラッシュ光源10の照射開始タイミングにおける電力消費が重なるのを防いでいる。ヘッド駆動部19の消費電力量が最大になるのは、ヘッド駆動部19の駆動開始タイミングであり、これが、フラッシュ光源10の照射開始タイミングと重ならないため、インクジェット記録装置全体の瞬間消費電力量を低減している。
その後、キャリッジ6の進行方向下流側の紫外線光源9からの紫外線が照射され記録媒体上のインクは硬化、定着され、記録媒体P上に画像が記録される。
以上のように、本実施形態におけるインクジェット記録装置では、フラッシュ光源10の照射開始タイミングと記録ヘッド7の駆動開始タイミングとが、一致しないようにフラッシュ光源10の照射を制御することで、インクジェット記録装置1全体の瞬間消費電力を低減させることが可能となり、インクジェット記録装置1全体の電源状態を常に安定させ、駆動波形の乱れを防ぎ、高精細な記録画像を得ることができる。
その際、フラッシュ光源10の照射開始タイミングを記録ヘッド7の駆動タイミングではなく、記録ヘッド7の駆動開始タイミングをずらすことにより、瞬間消費電力を低減するので、第1実施形態よりも記録ヘッド7の1つの駆動周期の間にフラッシュ光源10の照射回数を増やすことができ、生産性を高めつつ瞬間消費電力の低減し、高精細な画像を得ることができる。
本発明を適用したインクジェット記録装置の概略斜視図である。 図1におけるキャリッジを側面図である。 図1におけるキャリッジの下面図である。 図1におけるインクジェット記録装置の制御構成図である。 図1におけるフラッシュ光源と記録ヘッドの駆動タイミングとを対応付けた説明図である。 本発明を適用したフラッシュ光源と記録ヘッドの駆動タイミングとを対応付けた説明図である。
符号の説明
6 キャリッジ
7 記録ヘッド
8 ノズル
9 紫外線光源
10 フラッシュ光源
15 制御部
P 記録媒体

Claims (5)

  1. 記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録媒体上に吐出された前記インクにフラッシュを照射するフラッシュ光源とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドが前記インクを吐出する吐出タイミングと前記フラッシュ光源が前記フラッシュの照射を開始する照射開始タイミングとが一致しないように制御する制御部を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、前記記録ヘッドが前記インクの吐出を開始する吐出開始タイミングと前記照射開始タイミングとが一致しないように制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インクを硬化させることが可能な光を連続的に照射するインク硬化用光源を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク硬化用光源は紫外線光源であり、前記インクは、カチオン重合系の紫外線硬化性インクであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記フラッシュ光源はキセノンフラッシュ光源であり、前記インクは、赤外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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