JP2006150546A - 釘打機におけるワッシャ保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステンレスや合成樹脂等の非磁性材料によって形成されているワッシャを動力釘打機の射出口の先端に保持する。
【解決手段】ワッシャWを該ワッシャWの中心が前記射出口8の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部23を形成したワッシャ保持部材22を前記ノーズ部7の射出口8の先端側に配置するとともに、前記収容凹部23の下面側に配置されて前記収容凹部23に収容したワッシャWを保持する保持部27を形成している弾力部材24を前記ワッシャ保持部材22に装着し、前記収容凹部23内に収容したワッシャWを前記保持部27によって収容凹部23内に保持するとともに、前記射出口8から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャWに作用したときに、前記保持部27が弾力変形することによってワッシャWを前記収容凹部23内から前方側へ逸脱させるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】ワッシャWを該ワッシャWの中心が前記射出口8の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部23を形成したワッシャ保持部材22を前記ノーズ部7の射出口8の先端側に配置するとともに、前記収容凹部23の下面側に配置されて前記収容凹部23に収容したワッシャWを保持する保持部27を形成している弾力部材24を前記ワッシャ保持部材22に装着し、前記収容凹部23内に収容したワッシャWを前記保持部27によって収容凹部23内に保持するとともに、前記射出口8から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャWに作用したときに、前記保持部27が弾力変形することによってワッシャWを前記収容凹部23内から前方側へ逸脱させるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンクリートにより形成された壁面や天井面等へ防水シートや補強用シートを釘止め施工する際に、この補強用シートや防水シートをワッシャを介して釘打ち止めする釘打機におけるワッシャ保持装置に関する。
アスファルト舗装面への補強用のシートやネット、又はコンクリート面への防水シート等を釘の打ち込みによって止着させるの施工等においては、これらのシートやネット等の釘の打ち込みによる保持力を高めるために、これらのシートやネット等と釘との間にワッシャを介在して釘打ち止めするようにしている。従来の補強用のシートやネット又は防水シートの釘打ち止め施工では、コンクリート等の施工面に敷設した補強用のシートやネット又は防水シートの釘打込み箇所にワッシャを載せて、手打ちハンマーによって釘をワッシャの中心に打ち込みして、ワッシャの周縁部が補強用のシートやネット又は防水シートの表面に圧着されるようにして補強用のシートやネット又は防水シート等を固定するようにしている。
また、圧縮空気や火薬又は燃焼ガス等の駆動力によってノーズ部に形成した射出口内から釘を打ち出すようにした動力釘打機を使用するときには、補強用のシートやネット又は防水シートの上にワッシャを配置するとともに、このワッシャの上に動力釘打機のノーズ部を重ね合わせて釘をワッシャの中心に形成された釘穴に狙って打ち出すかまたは、ワッシャのほぼ中心を狙って釘打ちする必要があるが、一般的に動力釘打機のノーズ部の先端面にはコンタクト部材が配置されているためワッシャの釘穴や中心位置へ正確に動力釘打機を位置決めすることが困難であった。また、垂直な壁面への施工にはワッシャを落下しないように押さえておく必要もあって作業に危険を伴うことがあった。
このような問題に対応するため、動力釘打機のノーズ部に形成されている釘やピンを打ち出すための射出口の先端部分に、ワッシャ保持用の凹部を形成した非磁性体のガイド部を配置し、ワッシャ保持用の凹部の周壁に該凹部の中心軸に対して点対称で且つ釘の射出方向と直交する平面上で異極同士が互いに対向するように磁石を配置して構成し、この磁石の磁力によってワッシャを保持用の凹部内で射出口内から打ち出される釘の先端方向に保持させ、射出口から打ち出される釘の釘打ち込みと同時に釘と補強用のシートやネット又は防水シートとの間にワッシャを介在されて施工するようにした釘打機が既に提案されている。
実開昭61−85375号公報
前記従来技術による磁石の磁力によってワッシャを吸着保持させるようにした釘打機では、磁石の部分に金属粉や砂鉄等が付着してしまい、磁力による保持力が低下しワッシャを保持できなくなってしまうことがあった。また、補強用のシートやネット又は防水シートの施工に使用されるワッシャとして、施工後にワッシャに錆が発生したり又は腐食したりするのを防ぐため、ステンレスや合成樹脂製等により形成したワッシャを使用することがある。このようなステンレスや合成樹脂製のワッシャでは非磁性材料で形成されているため、前述の従来技術のようにワッシャを磁石によって吸着保持させることができず、動力釘打機による釘打ち止め施工をすることができなかった。
本発明は前記従来技術における問題点を解消して、ステンレスや合成樹脂等の非磁性材料によって形成されているワッシャであっても、動力釘打機の射出口の先端に保持することが可能なワッシャ保持装置を提供することを課題とする。
上記課題を達成するため本発明の釘打機におけるワッシャ保持装置は、動力的に駆動されるドライバと、該ドライバを摺動案内する射出口を形成しているノーズ部とを備え、前記射出口内に供給された釘を前記ドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち出すようにした釘打機において、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を形成したワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、前記収容凹部の下面側に配置されて前記収容凹部に収容したワッシャを保持する保持部を形成している弾力部材を前記ワッシャ保持部材に装着し、前記収容凹部内に収容したワッシャを前記保持部によって収容凹部内に保持するとともに、前記射出口から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャに作用したときに、前記保持部を弾力変形させることによってワッシャを前記収容凹部内から前方側へ逸脱させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、動力的に駆動されるドライバと、該ドライバを摺動案内する射出口を形成しているノーズ部とを備え、前記射出口内に供給された釘を前記ドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち出すようにした釘打機において、外周に環状に形成された弾力部材を外周面に装着してなるワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を前記ワッシャ保持部材又は弾力部材に形成し、前記弾力部材が前記収容凹部内に収容されるワッシャの外周面の少なくとも一部と弾力的に係合できるように、前記収容凹部の内周面側から中心方向に向けて突出させて配置したことを特徴とする。
本発明に係る釘打機におけるワッシャ保持装置によれば、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を形成したワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、前記収容凹部の下面側に配置されて前記収容凹部に収容したワッシャを保持する保持部を形成している弾力部材を前記ワッシャ保持部材に装着し、前記収容凹部内に収容したワッシャを前記保持部によって収容凹部内に保持するとともに、前記射出口から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャに作用したときに、前記保持部を弾力変形させることによってワッシャを前記収容凹部内から前方側へ逸脱させるようにしているので、ワッシャの材質に関係なくステンレスや合成樹脂の非磁性材料によって形成されているワッシャであってもノーズ部の射出口の先端に保持させることができ、ワッシャを介しての防水シート等のシート材の施設作業を効率よく行うことができる。また、環状に形成された弾力部材の保持部がワッシャ保持部材の下面側に配置されるので、釘打機を打込み操作したときに被打込材やシート材にこの保持部が当接されるので、固い材料で形成されているワッシャ保持部材等が被打込材と当接することによって被打込材に傷が付いてしまうことが防止できる。
また、請求項2の発明によれば、環状に形成された弾力部材を外周面に装着してなるワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を前記ワッシャ保持部材又は弾力部材に形成し、前記弾力部材が前記収容凹部内に収容されるワッシャの外周面の少なくとも一部と弾力的に係合できるように、前記収容凹部の内周面側から中心方向に向けて突出させて配置しているので、ワッシャの材質に関係なくステンレスや合成樹脂の非磁性材料によって形成されているワッシャであってもノーズ部の射出口の先端に保持させることができ、ワッシャを介しての防水シート等のシート材の施設作業を効率よく行うことができる。また、ワッシャを収容凹部から逸脱させるために必要以上の力が不要となる。
本発明は、ステンレスや合成樹脂等の非磁性材料によって形成されているワッシャを動力釘打機の射出口の先端に保持するという目的を、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を形成したワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、前記収容凹部の下面側に配置されて前記収容凹部に収容したワッシャを保持する保持片を形成している弾力部材を前記ワッシャ保持部材に装着し、前記収容凹部内に収容したワッシャを前記保持片によって収容凹部内に保持するとともに、前記射出口から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャに作用したときに、前記保持片が弾力変形することによってワッシャを前記収容凹部内から前方側へ逸脱させることにより実現したものであり、より具体的な実施例を以下に説明する。
図1は本発明のワッシャ保持装置を実施した動力釘打機の一例としての圧縮空気で駆動される圧縮空気釘打機を示すものであり、以下単に釘打機として実施例の説明を行う。釘打機1は、後方側に向けられたグリップ部3が一体に形成されている中空状のハウジング2を備えており、該ハウジング2内には下面側に釘を打撃するドライバ6を結合した打撃ピストン5を収容した打撃シリンダ4が配置されている。前記ハウジング2の下方には釘を被打込材へ向けて打込み案内する中空の射出口8を形成しているノーズ部7が取り付けられており、前記ドライバ6が前記射出口8内に収容されて摺動可能に案内されている。前記ノーズ部7の後方側には釘供給ガイド9を介して連結釘を収容しているマガジン10が連設されており、釘供給ガイド9に形成されている釘供給機構11によってマガジン10内に装填されている連結釘が前記ノーズ部7の方向へ給送されて射出口8内へ順次供給されるようにしている。
中空状に形成されている前記グリップ部3の内部にはエアチャンバ12が形成されており、グリップ部3の後端部から釘打機1に供給される圧縮空気をこのエアチャンバ12内に貯留するようにしている。前記打撃シリンダ4の上端には打撃シリンダ4内を前記エアチャンバ12内及び大気に接続されている排気口13との間を選択的に接続するメインバルブ14が配置されており、該メインバルブ14が打撃シリンダ4内を前記エアチャンバ12に接続することによりエアチャンバ12内の圧縮空気が打撃シリンダ4内に導入されて打撃ピストン5を駆動し、この打撃ピストン5に結合されたドライバ6が射出口8内に供給されている釘を打撃して射出口8から打ち出すようにしている。グリップ部2の基部には前記メインバルブ14をコントロールするための起動バルブ15が配置されており、該起動バルブ15を介して前記メインバルブ14を作動させるようにしている。
前記ノーズ部7の先端には、ノーズ部7に形成されている射出口8と同心状に配置される先端射出口17を形成しているノーズトップ16がノーズ部7の先端に螺合して取り付けられており、釘の打ち込みによって摩耗したり破損し易い射出口の先端部分を交換できるようにしている。更に、前記ノーズ部7には、射出口8の軸線に沿って摺動自在に支持されるとともに、先端が前記ノーズトップ16の先端面よりも更に先端方向へ突出して配置されるように摺動付勢されているコンタクト部材18が配置されている。該コンタクト部材18は、前記ノーズトップ16の外周面に沿って摺動可能に支持されており、打込み操作するために釘打機1を被打込材の打込み箇所に位置決めして釘打機1を被打込材面へ押圧操作することによって、前記コンタクト部材18を被打込材と係合させて付勢力に抗してノーズ部7に沿って摺動操作させるようにしている。
上記コンタクト部材18には、上端部がグリップ部3を把持している手によって手動操作可能なトリガレバー19の近傍に配置されているコンタクトアーム20が連結されており、前記コンタクト部材18の摺動作動によってこのコンタクトアーム20が上方へ作動されるようにされている。このコンタクトアーム20の上端は前記トリガレバー19に枢着支持されているコンタクトレバー21の端部と対向して配置されている。前記コンタクト部材18が被打込材によってノーズ部7に沿って摺動操作されることによってコンタクトアーム20が摺動作動されて、これによって前記コンタクトレバー21を回動させるようにしている。コンタクト部材18を介して作動されるコンタクトアーム20によって前記コンタクトレバー21が回動されるとともに、前記トリガレバー19が回動操作されることによって前記起動バルブ15を介してメインバルブ14を作動させて釘打機1を起動させるようにしている。
前記コンタクト部材18の下端部外周面には、下面側にワッシャWを収容する収容凹部23が形成されたワッシャ保持部材22が取り付けられており、このワッシャ保持部材22には前記前記収容凹部23内に収容したワッシャWが収容凹部23内から脱落するのを防止する弾力部材24が装着されている。図2(a)及び図2(b)に示すように、前記ワッシャ保持部材22の中心部にはテーパー状の開口25が形成されており、テーパー状に形成されている前記コンタクト部材18の下部をこの開口25内に嵌合させるとともに、接着剤や固定ネジ等によってワッシャ保持部材22をコンタクト部材18に一体に固定している。
前記ワッシャ保持部材22の下面側に形成されている収容凹部23はこの釘打機1で使用するワッシャWの外径に対応させた内径の円形凹部として形成されており、この収容凹部23内にワッシャWを収容することによってワッシャWの釘穴Hがノーズトップ16の先端射出口17の中心軸と同心状に配置されるようにしている。弾力部材24は環状に形成されており、前記ワッシャ保持部材22の外周面に形成されている鍔部26に装着されてワッシャ保持部材22に取り付けられている。
上記弾力部材24の下端には、前記収容凹部23内に収容されたワッシャWと係合することによって前記ワッシャWが収容凹部23内から逸脱するのを防止するための保持部27が、前記弾力部材24の下端縁から内径方向に向けて環状に形成されている。この保持部27の内周面は長径が前記ワッシャWの外径よりも大きく且つ短径が前記ワッシャWの外径よりも小さい楕円形に形成されていて、短径方向の対向する内周縁の部分が前記収容凹部23の下面側に突出されており、この部分が前記収容凹部23内に収容されているワッシャWの外周縁の下面側と係合することによってワッシャWが収容凹部23内に保持されるようにしている。
上記弾力部材24はゴム又は弾性を有した合成製樹脂等の弾性材料によって形成されており、収容凹部23内に収容されたワッシャWにノーズトップ16の先端射出口17から打ち出される釘が係合して、釘の打ち込み力によってワッシャWに先端方向に向けて大きな力が作用したときに、ワッシャWの外周縁と係合している前記保持部27の内周縁部が下方向及び外径方向に向けて弾性変形されて、ワッシャWが前記収容凹部23から逸脱できるようにされている。
上記実施例によるワッシャ保持装置を使用して防水シート等のシート材Sをコンクリート等の被打込材Pの表面に敷設作業する状態を説明する。ワッシャ保持部材22の収容凹部23内にワッシャWを装着した状態で、釘打機1を被打込材P上に重ね合わせしたシート材Sの打込み位置に配置して釘打機1をシート材Sの表面に押し付け操作すると、図3(a)に示すように、ワッシャ保持部材22の先端に装着されている弾性部材24の下面がシート材Sを介して被打込材Pと当接して、釘打機1の押し付け操作によって相対的にワッシャ保持部材22とこのワッシャ保持部材22を取り付けているコンタクト部材18とがノーズ部2に対して上方へ摺動操作されることによって釘打機1を起動させることができる。釘打機1が起動されるとノーズ部7の射出口8内に供給されていた釘Nがドライバ6によって打撃されてノーズトップ16の先端射出口17から打ち出され、釘Nの先端が収容凹部23内に保持されているワッシャWの釘穴Hを貫通してシート材Sと被打込材Pに打ち込まれる。
図3(b)に示すように、ドライバ6によって先端射出口17から打ち出される釘Nがシート材Sと被打込材P中に打ち込まれて、該釘Nの頭部がワッシャWの釘穴Hが形成されている部分の上面に当接すると、ドライバ6による釘Nの打ち込み力がワッシャWに伝わってワッシャWがドライバ6による打撃力によって先端方向に押圧されて、この押圧力によってワッシャWの外周縁と係合していた保持部27が弾力的に外径方向及び下方向に変形されてワッシャWを収容凹部23内から逸脱させる。
図3(c)に示すように、ドライバ6によって釘Nが最終位置まで打ち込まれると、釘Nの頭部によってワッシャWの中央部の下面がシート材Sの表面に密着するように打ち止めされて、このワッシャWの周辺部によってシート材Sを被打込材Pの表面に弾力的に押圧させて施工される。このように釘Nがドライバ6によって最終位置まで打ち込まれた状態では、ワッシャWは完全にワッシャ保持部材22の収容凹部23内から逸脱されてワッシャWを介してのシート材Sの釘止め施工が完了する。
上記のように本実施例によれば、ワッシャ保持部材22の収容凹部23内でワッシャWを弾力部材24に形成した保持部27と係合させて保持させるようにしているので、ワッシャWの材質に関係なくステンレスや合成樹脂の非磁性材料によって形成されているワッシャWであってもノーズ部7の射出口8の先端に保持させることができ、ワッシャWを介しての防水シート等のシート材Sの施設作業を効率よく行うことができる。また、収容凹部23内に収容したワッシャWを保持する弾力部材24に形成した保持部27を内周面が楕円形となるように形成して、楕円形の短径方向の対向した内周縁をワッシャWと係合させることによってワッシャWを保持させるようにしているので、ワッシャWを収容凹部23から逸脱させる際の保持部27の変形が容易に行え、ワッシャWを収容凹部23から逸脱させるために必要以上の力が不要となる。また、環状に形成された弾力部材24の保持部27がワッシャ保持部材22の下面側に配置されているので、釘打機1を打込み操作したときに被打込材Pやシート材Sにこの保持部27が当接されるので、ワッシャ保持部材22等の固い部材が被打込材と当接することによってシート材Sを傷付けてしまうことが防止できる。また、環状に形成した前記弾力部材24をワッシャ保持部材22に形成した環状の鍔部26に弾力的に装着しているので、ワッシャWとの接触によって弾力部材24の保持部27等が摩耗した場合でも簡単に交換することができ作業性を向上することができる。
上記実施例では、弾力部材24の下端に形成した保持部27の内周縁を楕円形に形成して、楕円形の短径方向の対向した内周縁によってワッシャWを保持させるように構成しているが、図4(a)及び図4(b)に示すように、ワッシャ保持部材22に装着されている弾力部材24の下端に形成している保持部27の内周縁を、前記ワッシャ保持部材22に形成されている収容凹部23の内径寸法と同様にワッシャWの外径寸法よりもやや大きな内径の円形に形成し、この保持部27の内周縁から厚さの薄い保持片28を内側に向けて円周方向に間隔を隔てて等間隔に突出形成して、この保持片28によって前記収容凹部23内のワッシャWを保持するように構成してもよい。このように、保持片28を周方向に間隔をあけて形成するとともに各保持片28の厚さを薄く形成することによってワッシャWに釘の打込み力が作用したときに容易に変形されてワッシャWが収容凹部23内から逸脱できるようにされている。
また、図5(a)及び図5(b)に記すように、ワッシャ保持部材22に装着されている弾力部材24の下端に形成している保持部27の内周縁を前記ワッシャ保持部材22に形成されている収容凹部23の内径寸法よりも小さい内径の円形に形成して、保持部27の全内周縁が収容凹部23の下方に突出されるようにするとともに、この内周縁に周方向に等間隔に形成した複数のスリット29を形成してこのスリット26によって周方向に分割された複数の保持片30を形成し、この円周方向に形成されている複数の保持片30によって収容凹部23内に収容されたワッシャWを保持させるようにしてもよい。更に、この各保持片30に円周方向に沿った薄肉部31を形成することによって、ワッシャWに釘の打込み力が作用したときに各保持片30が下方へ容易に変形されてワッシャWが収容凹部23内から容易に逸脱できるようにしてもよい。
図6(a)及び図6(b)は本発明の別の実施例にかかるワッシャ保持装置を示すもので、前述の実施例では保持部27の内周縁又はこの保持部27に形成した保持片28、30をワッシャ保持部材22の収容凹部23の下方に臨ませて配置し、収容凹部23内に収容したワッシャWを前記保持部27の内周縁又は保持片28、30の上面と係合させることによってワッシャWを収容凹部23内に保持させるようにしているものであるが、本実施例に係るワッシャ保持装置は、コンタクト部材18に取り付けられているワッシャ保持部材40の外周に形成されている鍔部41に環状の弾力部材42が装着されており、この弾力部材42の下端縁から内径方向に向けて内周面がワッシャWの外径寸法よりもやや小さい円形に形成された環状部43が一体に形成されている。
前記環状部43の内周面は円筒状に形成されていて、この内周面によって内径寸法がワッシャWの外径寸法よりやや小さい収容凹部44が形成されており、前記環状部43の円筒状に形成されている内周面を弾力変形させるようにしてワッシャWを収容凹部44内に嵌合させることにより、ワッシャWの外周面が環状部43の円筒状の内周面と弾力的に係合されて、ワッシャWが収容凹部44内に打ち込み軸線と同心状に保持されるようにしている。このように、ワッシャWの外周面を収容凹部44の円筒状の内周面によって弾力に保持させるようにしているので、ノーズトップ16の先端射出口17から打ち出される釘を介しての打込み力がワッシャWに作用したときに、前記弾力によるワッシャWの保持力よりも大きな打込み力がワッシャWに作用することによってワッシャWの保持が解除されてワッシャWが容易に収容凹部44から逸脱される。
上記のように本実施例によれば、ワッシャWの外周面を弾力部材42によって弾力的に保持させるので、ワッシャWの材質に関係なくステンレスや合成樹脂等の非磁性材料によって形成されているワッシャWであってもノーズトップ16の先端射出口17の先端に保持させることができ、ワッシャWを介しての防水シート等のシート材の施設作業を効率よく行うことができる。また、ワッシャWを収容凹部44から逸脱させるために必要以上の力が不要となる。更に、収容凹部44を形成している環状の弾力部材42がワッシャ保持部材40の下面側に配置されているので、釘打機1を打込み操作したときに被打込材Pやシート材Sにこの弾力部材42が当接されるので、ワッシャ保持部材40が被打込材と当接することによってシート材Sを傷付けてしまうことが防止できる。また、ワッシャWとの接触によって弾力部材42が摩耗した場合でも簡単に交換することができ作業性を向上することができる。
上記実施例では弾力部材42と一体に形成されている環状部43の内周面に収容凹部44を形成し、この弾力部材42によって構成されている環状部43の内周面をワッシャWの全外周面と係合させるようにしているが、図7に示すように、コンタクト部材18に取り付けられるワッシャ保持部材40の下面側にワッシャWを先端射出口17の軸線と同心上に位置決めする収容凹部45を形成して、この収容凹部45の直径方向に対向した内周面側から収容凹部45の中心方向に向けて突出するように一対の弾力部材46を配置して、この一対の弾力部材46を収容凹部45内に収容したワッシャWの外周面と弾力的に係合させることによってワッシャWを収容凹部45内に保持させるようにしてもよい。
更に、図8に示すように弾力部材46を円形の収容凹部45の内周面の一カ所に形成して、ワッシャWの外周面を一カ所で弾力部材46によって押圧させても保持させるようにしてもよい。
更に、弾力部材46としては、図9(a)に示すように圧縮コイルバネ46aや、図9(b)に示すように板状のバネ片46bの基部を収容凹部45を形成しているワッシャ保持部材40の外周縁部に形成した凹部47内に収容して設け、これらのバネ46a、46bの一部を収容凹部45の中心方向に向けて突出するように配置して、これらのバネ46a、46bをワッシャWの外周面と係合させることによってワッシャWを保持させるようにしてもよい。
7 ノーズ部
8 射出口
16 ノーズトップ
17 先端射出口
18 コンタクト部材
22 ワッシャ保持部材
23 収容凹部
24 弾力部材
26 鍔部
27 保持部
8 射出口
16 ノーズトップ
17 先端射出口
18 コンタクト部材
22 ワッシャ保持部材
23 収容凹部
24 弾力部材
26 鍔部
27 保持部
Claims (2)
- 動力的に駆動されるドライバと、該ドライバを摺動案内する射出口を形成しているノーズ部とを備え、前記射出口内に供給された釘を前記ドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち出すようにした釘打機において、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を形成したワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、前記収容凹部の下面側に配置されて前記収容凹部に収容したワッシャを保持する保持部を形成している弾力部材を前記ワッシャ保持部材に装着し、前記収容凹部内に収容したワッシャを前記保持部によって収容凹部内に保持するとともに、前記射出口から打ち出される釘を介しての打込み力が前記ワッシャに作用したときに、前記保持部を弾力変形させることによってワッシャを前記収容凹部内から前方側へ逸脱させるようにしたことを特徴とする釘打機におけるワッシャ保持装置。
- 動力的に駆動されるドライバと、該ドライバを摺動案内する射出口を形成しているノーズ部とを備え、前記射出口内に供給された釘を前記ドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち出すようにした釘打機において、外周に環状に形成された弾力部材を外周面に装着してなるワッシャ保持部材を前記ノーズ部の射出口の先端側に配置するとともに、ワッシャを該ワッシャの中心が前記射出口の中心軸線上に配置されるように収容する収容凹部を前記ワッシャ保持部材又は弾力部材に形成し、前記弾力部材が前記収容凹部内に収容されるワッシャの外周面の少なくとも一部と弾力的に係合できるように、前記収容凹部の内周面側から中心方向に向けて突出させて配置したことを特徴とする釘打機におけるワッシャ保持装置。
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WO2008111420A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Max Co., Ltd. | 打込み工具 |
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- 2004-12-01 JP JP2004348015A patent/JP2006150546A/ja active Pending
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