JP2006150406A - 位置検出装置及び方法、並びに、レーザ加工装置及び方法 - Google Patents

位置検出装置及び方法、並びに、レーザ加工装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 観測対象物を移動させなくとも、観測対象物の表面上の所望の位置を観測することが可能な位置検出装置を提供する。
【解決手段】 位置検出装置は、観測範囲内の対象物2を観測する観測装置21と、観測対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該観測対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該観測対象物の表面内で移動させることができる走査光学系15とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、位置検出装置及び方法に関し、特に、観測対象物の表面を観測する位置検出装置及び方法に関する。本発明は、また、レーザ加工装置及び方法に関し、特に、ステージに拘束された加工対象物にレーザビームを入射するレーザ加工装置及び方法に関する。
ステージに位置が拘束された加工対象物に、ガルバノスキャナで伝搬方向を振ったレーザビームを入射させる加工が広く行われている。加工対象物に、アライメントマークが形成されており、アライメントマークに対する相対位置が決まった被加工点が画定されている。
アライメントマークのステージ上における位置に基づいて、被加工点のステージ上における位置が求められる。被加工点のステージ上における位置に基づいて、ガルバノスキャナでレーザビームの伝搬方向を振り、被加工点にレーザビームを入射させる。
例えば、特許文献1に開示されたレーザ加工装置は、加工対象物を拘束するステージ、ガルバノスキャナ、ガルバノスキャナの筐体に固定されたカメラを有する。加工対象物に形成されたアライメントマークをカメラで検出することにより、アライメントマークのステージ上の位置が求められる。
特開2003−266191号公報
カメラの視野は限られている。特許文献1が開示するようなレーザ加工装置では、カメラでアライメントマークを検出するために、加工対象物を拘束するステージを移動させて、アライメントマークをカメラの視野内に配置する。
本発明の一目的は、観測対象物を移動させなくとも、観測対象物の表面上の所望の位置を観測することが可能な位置検出装置及び方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ステージに拘束された加工対象物に形成されたアライメントマークのステージ上の位置を、ステージを移動させなくとも求めることができ、加工対象物に画定された被加工点にレーザビームを入射できるレーザ加工装置及び方法を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、観測範囲内の対象物を観測する観測装置と、観測対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該観測対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該観測対象物の表面内で移動させることができる走査光学系とを有する位置検出装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、観測装置が、観測範囲内の対象物を観測し、走査光学系が、観測対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該観測対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導くとともに、該観測装置の観測範囲を該観測対象物の表面内で移動させることができ、前記観測対象物上に、アライメントマークが形成されており、(a)前記観測装置の観測範囲を、前記観測対象物の表面内で、前記走査光学系により移動させ、該観測対象物上のアライメントマークを該観測範囲内に配置する工程と、(b)前記観測装置で、該観測対象物上のアライメントマークを検出する工程とを有する位置検出方法が提供される。
本発明の第3の観点によれば、アライメントマークが形成された加工対象物の位置を拘束するステージと、レーザビームを出射するレーザ光源と、観測範囲内の対象物を観測する観測装置と、前記レーザ光源から出射されたレーザビームの伝搬方向を振って、前記ステージに拘束された加工対象物に入射するレーザビームの入射位置を移動させることができるとともに、前記加工対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該加工対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該加工対象物の表面内で移動させることができる走査光学系と、前記加工対象物上のアライメントマークが前記観測装置の観測範囲内に配置されるように前記走査光学系を制御し、前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置を示す座標、及び前記観測範囲に固定された観測座標系におけるアライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出し、該アライメントマークのステージ座標系における座標に基づいて、該加工対象物上のレーザビームを入射すべき被加工点のステージ座標系における座標を算出し、該被加工点のステージ座標系における座標に基づいて、該被加工点にレーザビームが入射するように、前記走査光学系を制御する制御装置とを有するレーザ加工装置が提供される。
本発明の第4の観点によれば、ステージに拘束され、レーザビームを入射して加工すべき加工対象物に、アライメントマークが形成されており、(a)レーザビームの伝搬方向を振って、前記加工対象物に入射するレーザビームの入射位置を移動させることができるとともに、該加工対象物の表面の一部の領域が、観測範囲内の対象物を観測する観測装置により観測されるように、該加工対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該加工対象物の表面内で移動させることができる走査光学系を制御して、前記加工対象物上のアライメントマークを前記観測装置の観測範囲内に配置する工程と、(b)前記観測範囲に固定された観測座標系における前記アライメントマークの座標を検出する工程と、(c)前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置、及び前記観測座標系における前記アライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出する工程と、(d)前記工程(c)で算出されたアライメントマークのステージ座標系における座標に基づいて、前記加工対象物上のレーザビームを入射すべき被加工点のステージ座標系における座標を算出する工程と、(e)前記工程(d)で算出された被加工点のステージ座標系における座標に基づいて、該被加工点にレーザビームが入射するように、前記走査光学系を制御し、該走査光学系から出射したレーザビームを該被加工点に入射させる工程とを有するレーザ加工方法が提供される。
第1及び第2の観点による発明において、走査光学系が、観測装置の観測範囲を移動させる。これにより、観測対象物を移動させなくとも、観測対象物の表面上の所望の位置を観測することが可能となる。
第3及び第4の観点による発明において、走査光学系が、観測装置の観測範囲を移動させる。これにより、ステージを移動させなくとも、観測装置でアライメントマークを観測でき、アライメントマークのステージ座標系における座標を求めることができる。アライメントマークのステージ座標系における座標に基づいて、被加工点のステージ座標系における座標が算出される。算出された被加工点のステージ座標系における座標に基づいて、走査光学系が制御される。これにより、被加工点にレーザビームを入射できる。
図1(A)は、本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置を示す概略である。繰出しローラ1に、加工対象物2が巻かれている。加工対象物2は、例えば、ポリイミドフィルム等からなる基材に、金属薄膜、アモルファスシリコン薄膜、透明導電性薄膜等を積層したシートであり、これを加工してシート基板を作製する。
巻取りローラ8が回転することにより、巻取りローラ8に加工対象物2が巻取られ、繰出しローラ1から加工対象物2が繰出される。繰出しローラ1から繰出された加工対象物2は、ステージ3の保持面3aの上方を、保持面3aと平行に移動する。加工対象物2の幅は、例えば1mである。繰出しローラ1から、所望の長さだけ加工対象物2を繰出すことにより、加工対象物2の加工すべき所望の部分を、ステージ3の保持面3aの上方に配置することができる。
ステージ昇降機構4が、ステージ3を、保持面3aに直交する方向(上下方向)に移動させる。加工対象物2の所望の部分が、保持面3aの上方に配置された状態で、ステージ3を、保持面3aが加工対象物2に接触するまで上昇させることにより、保持面3a上に加工対象物2を配置することができる。
ステージ3に対して固定され、保持面3aに平行なX軸及びY軸を有するXY直交座標系を考える。X軸を、加工対象物2の送り方向、つまり加工対象物2の長さ方向と平行とし、Y軸を、加工対象物の幅方向と平行とする。このXY直交座標系を、以下、「ステージ座標系」と呼ぶ。図1(A)には、ステージ3をY軸に平行な視線で見た概略正面図を示す。
図1(B)に、ステージ3をX軸に平行な視線で見た概略側面図を示す。加工対象物2の幅方向に関する両端部それぞれの上方に、押し付け部材5a及び5bが配置されている。移動機構6a及び6bが、それぞれ、押し付け部材5a及び5bを移動可能に保持する。
図1(A)に戻って説明を続ける。レーザ光源10が、紫外領域の波長を有するパルスレーザビームを出射する。レーザ光源10として、例えば、KrFレーザ、XeClレーザ等を用いることができる。
レーザ光源10から出射したレーザビームが、レンズ11の光軸に沿って伝搬してレンズ11に入射し、レンズ11により収束される。レンズ11を透過したレーザビームが、紫外領域の波長を有する光を透過させ、可視領域の波長を有する光を反射するダイクロイックミラー13に入射する。ダイクロイックミラー13を透過したレーザビームが、折り返しミラー14で反射され、走査光学系15に入射する。走査光学系15は、例えば、ガルバノスキャナである。
走査光学系15は、X用反射鏡15x、X用反射鏡15xを揺動させるX用揺動機構15xa、Y用反射鏡15y、及び、Y用反射鏡15yを揺動させるY用揺動機構15yaを含んで構成される。走査光学系15に入射したレーザビームが、X用反射鏡15x及びY用反射鏡15yで反射された後、保持面3a上に配置された加工対象物2に入射する。
X用反射鏡15xが揺動することにより、加工対象物2上のレーザビームの入射位置が、X軸方向に移動し、Y用反射鏡15yが揺動することにより、加工対象物2上のレーザビームの入射位置が、Y軸方向に移動する。このようにして、走査光学系15は、レーザビームの伝搬方向を2次元方向に振ることができる。被加工面上でステージ座標系における所望の座標にレーザビームが入射するように、制御装置100が、X用揺動機構15xa及びY用揺動機構15yaを制御する。
レンズ11で収束されたレーザビームが、レンズ11からレンズ11の焦点距離だけ伝搬した位置において、焦点を結ぶ(レーザビームの伝搬方向に垂直なビーム断面の大きさが最小になる)。
レンズ移動機構12が、レンズ11を、その光軸と平行な方向に移動させる。制御装置100が、レンズ移動機構12を制御する。レンズ11を静止させた状態で、走査光学系15によりレーザビームの伝搬方向を振れば、レンズ11から加工対象物2上の入射位置までのレーザビームの光路長が変化する。
レンズ移動機構12は、走査光学系15がレーザビームの伝搬方向を振っても、レンズ11から加工対象物2の表面のレーザビームの入射位置までの光路長が変化せず、この光路長がレンズ11の焦点距離と一致するように、レンズ11を移動させる。これにより、走査光学系15がレーザビームの伝搬方向を振っても、レーザビームが加工対象物2の表面で焦点を結ぶ状態が維持される。
照明用光源20が、可視領域の波長を有する光を含む照明光を出射し、保持面3a上に拘束された加工対象物2を照らす。加工対象物2の表面で反射または散乱された照明光の一部が、走査光学系15のY用反射鏡15y及びX用反射鏡15xで反射され、折り返しミラー14で反射されて、ダイクロイックミラー13に入射する。
ダイクロイックミラー13へ入射する光のうち、可視領域の波長を有する成分が、ダイクロイックミラー13で反射されて、例えばCCD撮像素子を含んで構成されるカメラ21の対物レンズ21aに入射する。対物レンズ21aを透過した光が、対物レンズ21aに対する相対位置が固定された受像面21bに入射する。受像面21b上の画像に対応する画像情報が、カメラ21から制御装置100に送信される。走査光学系15のX用反射鏡15x及びY用反射鏡15yの少なくとも一方を揺動させることにより、カメラ21で観測される範囲(観測範囲)が、加工対象物2の表面内で移動する。
対物レンズ21aの光軸上を、対物レンズ21aからダイクロイックミラー13に向かって伝搬し、可視光の波長を有する仮想的な光線について考える。この光線は、ダイクロイックミラー13、折り返しミラー14、X用反射鏡15x、及びy用反射鏡15yで反射された後に、加工対象物2の表面に入射する。この仮想的な光線の、対物レンズ21aから加工対象物2の表面に至る経路を、以下、「観測装置の光軸」と呼ぶ。なお、観測装置の光軸のうち対物レンズ21aからダイクロイックミラー13までの部分は、対物レンズ21aの光軸と一致する。
カメラ21の観測範囲に固定された座標系を考え、以下、この座標系を「観測座標系」と呼ぶ。観測座標系の原点として、観測装置の光軸と、加工対象物2の表面とが交差する位置を選ぶことができる。この位置は、受像面21b内で、対物レンズ21aの光軸と受像面21bとが交差する位置に対応する。ステージ座標系における観測範囲の位置を、観測座標系の原点のXY座標により定めることができる。
ダイクロイックミラー13から折り返しミラー14までの光学系において、レンズ11の光軸と、観測装置の光軸とが一致するように、レンズ11、カメラ21、及びダイクロイックミラー13が配置されている。これにより、ダイクロイックミラー13から加工対象物2までの光学系において、レーザ光源10から出射したレーザビームが、観測装置の光軸に沿って伝搬するので、観測座標系の原点は、レーザビームが加工対象物2に入射する位置と一致する。観測座標系の原点のXY座標は、走査光学系15の制御情報から求められる。
カメラ移動機構22が、カメラ21を、対物レンズ21aの光軸に平行な方向に移動させる。これにより、対物レンズ21a及び受像面21bが、対物レンズ21aの光軸に平行な方向に移動する。制御装置100が、カメラ移動機構22を制御する。
カメラ21を静止させた状態で、走査光学系15によりカメラ21の観測範囲を移動させれば、対物レンズ21aから加工対象物2の表面までの物体距離が変化する。よって、ある位置に観測範囲が配置されているときに、加工対象物2の表面上の物点が受像面21b上に結像していても、カメラ21を静止させた状態で観測範囲を移動させれば、受像面21b上の結像状態が維持されない。
カメラ移動機構22は、走査光学系15が観測範囲を移動させても、受像面21b内のある位置(例えば原点)における結像状態が維持されるように、カメラ21を移動させる。なお、観測装置の光軸が、加工対象物2の表面と斜めに交差する場合であっても、加工対象物2の表面上の物点を受像面21bに結像させられるように、対物レンズ21aの焦点深度が設定されている。
加工対象物2の、保持面3a上に配置された部分に、複数のアライメントマークが形成されている。各アライメントマークが配置されると想定される位置のステージ座標系における座標(これを、以下、想定座標と呼ぶ)が、制御装置100に記憶されている。
しかし、実際にアライメントマークが配置される位置は、想定座標からずれる場合がある。例えば加工対象物2の変形により、アライメントマークの位置が想定座標からずれる。あるアライメントマークの位置の想定座標からのずれが微小であるとき、観測座標系の原点が、このアライメントマークの想定座標と一致するように、走査光学系15を制御することにより、カメラ21の観測範囲の内部に、このアライメントマークを配置できる。観測範囲内に配置されたアライメントマークが、カメラ21の受像面21b上に結像する。
制御装置100により、カメラ21から送られた画像情報に基づいて、各アライメントマークの観測座標系における座標を検出することができる。制御装置100は、さらに、各アライメントマークが観測されたときの観測範囲のステージ座標系における位置、及び観測座標系における各アライメントマークの検出された座標から、各アライメントマークのステージ座標系における座標を算出することができる。
次に、上述のレーザ加工装置を用いて加工対象物2を加工するレーザ加工方法について説明する。加工対象物2の所望の部分が、保持面3aの上方に配置されるまで、繰出しローラ1から加工対象物2を繰出す。加工対象物2の所望の部分が、保持面3aの上方に配置されたら、加工対象物2の繰出しを止める。加工対象物2の繰出しを止めた後、ステージ昇降機構4により、保持面3aが加工対象物2に接するまで、ステージ3を上昇させる。保持面3aと加工対象物2とが接したら、ステージ3の上昇を停止させる。
ステージ3の上昇が停止したら、押し付け部材5a及び5bを下方に移動させて、両押し付け部材により加工対象物2の幅方向の両端部を上から押さえる。さらに、両押し付け部材により、上記両端部を加工対象物2の幅方向について互いに反対側に引っ張る。このように加工対象物2を引っ張ることにより、加工対象物2を、保持面3aに密着させることができる。上記両端部が互いに反対向きに引っ張られた状態で、真空吸着機構により、加工対象物2が保持面3に吸着される。このようにして、加工対象物2の加工すべき所望の部分の位置が、ステージ3に拘束される。加工対象物2の保持面3a上に配置された部分の長さ(X軸方向の長さ)は、例えば1mである。
次に、加工対象物2上のアライメントマークを検出する。検出すべきあるアライメントマークが、カメラ21の観測範囲内に配置されるように、走査光学系15を制御する。観測範囲の原点が、受像面21b上に結像するような位置に、カメラ21を配置する。観測範囲内に配置されたアライメントマークが、受像面21bに結像し、画像情報が生成される。画像情報に基づいて、観測座標系におけるこのアライメントマークの座標が求められる。この座標に基づいて、ステージ座標系におけるこのアライメントマークの座標が算出される。他のアライメントマークに対して、このような工程が繰り返される。
観測装置の光軸と、加工対象物2の表面の法線とのなす角が、単調に増加または単調に減少する順に、アライメントマークが観測される。上記なす角が、単調に増加する順でアライメントマークが観測されるとき、カメラ21は、ダイクロイックミラー13に近づくように、一方向に移動する。上記なす角が、単調に減少する順でアライメントマークが観測されるとき、カメラ21は、ダイクロイックミラー13から遠ざかるように、一方向に移動する。
加工対象物2に、レーザビームを入射して加工すべき被加工点が画定されている。被加工点の各々の、アライメントマークに対する相対位置が定められている。制御装置100が、ステージ座標系におけるアライメントマークの座標と、アライメントマークに対する被加工点の相対位置関係とに基づいて、ステージ座標系における被加工点の座標を算出する。制御装置100は、さらに、ステージ座標系における被加工点の座標に基づいて、レーザ光源10から出射したレーザビームが被加工点に入射するように、走査光学系15を制御する。
加工対象物2が、上述したような、ポリイミドフィルムからなる基材に金属薄膜等が積層されたシートであるとき、レーザビーム入射により、金属薄膜等に、被加工面上のビームスポットに対応した開口形状の穴が形成される。互いに隣り合う穴の開口が部分的に重なるように多数の穴を形成することにより、金属薄膜等に溝を形成することもできる。
加工対象物2の、保持面3a上に拘束された部分に画定された被加工点へのレーザビーム入射が終了したら、加工対象物2の保持面3aへの吸着を解除し、押し付け部材5a及び5bを上方へ退避させ、ステージ3を下方へ移動させる。加工対象物2の次に加工すべき部分が保持面3aの上方に配置されるまで、繰出しローラ1から加工対象物2を繰出す。加工対象物2の次に加工すべき部分を保持面3上に拘束し、アライメントマークの位置を検出し、被加工点へのレーザ入射を行う。このような工程を繰り返すことにより、繰出しローラ1に巻かれた加工対象物2の全体を加工することができる。
なお、加工対象物2の加工された部分は、巻取りローラ8に巻取られる前に、洗浄装置7を通過して、レーザ加工に伴い被加工面上に付着した汚れが洗浄される。
上述した実施例のレーザ加工装置は、カメラ21の観測範囲を、走査光学系15が移動させる。これにより、加工対象物2を移動させなくとも、カメラ21で、加工対象物2の表面上の所望の位置を観測でき、加工対象物2の表面の所定位置に形成されたアライメントマークを検出できる。
観測範囲に固定された観測座標系におけるアライメントマークの座標と、ステージ座標系における観測範囲の位置を示す座標とに基づいて、ステージ座標系におけるアライメントマークの座標を算出することができる。ステージ座標系におけるアライメントマークの座標に基づき、ステージ座標系における被加工点の座標が算出される。ステージ座標系における被加工点の座標に基づいて、走査光学系を制御することにより、被加工点にレーザビームを入射することができる。
なお、従来のレーザ加工装置では、カメラが、走査光学系を介さずにアライメントマークを観測し、観測結果に基づいて、ステージに固定された座標系におけるアライメントマークの座標が算出される。アライメントマークの座標に基づいて、ステージに固定された座標系における被加工点の座標が算出される。被加工点の算出された座標にレーザビームが入射するように、走査光学系を介して、レーザビームが照射される。しかし、走査光学系は、光学的歪み(ピンクッション歪み)を有する。このため、被加工点にレーザビームを入射させようとしても、この歪みによって、レーザビームの入射位置が被加工点からずれる。
実施例のレーザ加工装置では、カメラ21が、走査光学系15を介してアライメントマークを観測する。これにより、アライメントマークのステージ座標系における座標が、走査光学系15の光学的歪みの影響を取り込んだ状態で求められる。走査光学系15の光学的歪みの影響が取り込まれたアライメントマークの座標に基づいて、ステージ座標系における被加工点の座標が求められる。このため、走査光学系15により被加工点にレーザビームの入射位置を合わせる位置合わせにおいて、走査光学系15の光学的歪みの影響による位置ずれの発生が抑制される。
実施例のレーザ加工装置を用いれば、走査光学系15が観測範囲を移動させても、カメラ移動機構22がカメラ21を移動させることにより、加工対象物2の表面上の物点が、受像面21b上に結像する状態を維持できる。これにより、加工対象物2上の各アライメントマークを、受像面21b上に結像させられる。
実施例のレーザ加工装置を用いれば、走査光学系15が加工対象物2の表面上のレーザビームの入射位置を移動させても、レンズ移動機構12がレンズ11を移動させることにより、レーザビームが加工対象物2の表面で焦点を結ぶ状態を維持できる。これにより、レーザビームの焦点の位置で加工が行える。
なお、走査光学系15がレーザビームの伝搬方向を振ることに起因して、レンズ11から被加工面上のレーザビームの入射位置までの光路長が変化することを抑制するように、レンズ11を移動させれば、レンズ11を移動させない場合に比べて、レーザビームの焦点位置を被加工面に近づけられる。
上述のレーザ加工方法において、観測装置の光軸と、加工対象物2の表面の法線とのなす角が、単調に増加または単調に減少する順に、アライメントマークが観測される。このようにアライメントマークが観測されるとき、カメラ21が、一方向に移動する。このようにカメラ21を移動させると、全アライメントマークを観測するためにカメラ21を移動させる距離を、最も短くできる。このため、複数のアライメントマークの観測を、時間的に効率良く行うことができる。
次に、ステージ座標系におけるアライメントマークの位置検出の精度を高めることができる方法について説明する。まず、図2を参照して、ステージ座標系におけるアライメントマークの位置検出の精度を低下させる要因について説明する。
図2は、加工対象物2の断面図である。観測装置の光軸Aと、加工対象物2の表面とが斜めに交差している。観測装置の光軸Aと加工対象物2の表面とが交差する位置が、観測座標系の原点Oobsである。加工対象物2の表面上で、観測座標系の原点Oobsから距離ΔXだけ離れた位置に、アライメントマークMが配置されている。観測座標系の原点obsからアライメントマークMまでの距離の、カメラ21で観測される値がΔUである。観測装置の光軸Aと、加工対象物2の表面とが斜めに交差しているとき、ΔXとΔUとが一致しない。これに起因して、アライメントマークMの、カメラ21での観測に基づいて検出される位置と、実際の位置とがずれる。
なお、アライメントマークMが、観測座標系の原点Oobsの近くに配置されているほど、ΔXとΔUとの差が小さくなる。アライメントマークMが、観測座標系の原点Oobsに配置されていれば、ΔXとΔUとの差がなくなる。
以上の説明を踏まえ、アライメントマークのステージ座標系での座標を、より正確に求めることができる方法について説明する。まず、走査光学系を制御して、観測範囲の内部に、観測するアライメントマークを配置し、このアライメントマークの観測座標系における座標を検出して、このアライメントマークのステージ座標系における座標を算出する。
次に、このアライメントマークの算出されたステージ座標系における座標に、観測座標系の原点が一致するように、観測範囲を移動させる。これにより、観測座標系の原点が、このアライメントマークに近づく。言い換えると、このアライメントマークの像が、カメラの受像面上において、対物レンズの光軸と受像面とが交差する位置に近づく。
観測座標系の原点を、このアライメントマークに近づけた後(このアライメントマークの像を、対物レンズの光軸と受像面とが交差する位置に近づけた後)、このアライメントマークの観測座標系における座標の2回目の検出を行う。
次に、このアライメントマークの2回目に検出された観測座標系における座標と、このアライメントマークを2回目に観測したときに観測範囲が配置されていた位置のステージ座標系における座標とに基づいて、このアライメントマークのステージ座標系における座標を算出する。このアライメントマークの2回目に算出されたステージ座標系における座標は、1回目に算出されたそれよりも正確である。なお、このような工程を、必要な精度が得られるまで繰り返しても構わない。
なお、上記実施例の変形例として、以下のような構成のレーザ加工装置を作製することも可能である。実施例のレーザ加工装置において、走査光学系15がレーザビームの伝搬方向を振ると、レーザビームが加工対象物2の表面に入射する入射角が変化する。ビーム径が一定のレーザビームについて、走査光学系15で伝搬方向を振って、加工対象物2に入射させる場合について考える。レーザビームの被加工面への入射角が変化すると、被加工面上のビームスポットの面積が変化する。これに伴い、ビームスポット内のパルスエネルギ密度(または、パワー密度)が変化する。入射角が大きい程、被加工面上のビームスポットの面積が広くなる。ビームスポット内のパルスエネルギ密度(または、パワー密度)が一定となるように(または、被加工面上のビームスポットの面積が一定となるように)、レーザ加工を行いたい場合もある。
実施例のレーザ加工装置において、レーザビームがレンズ11で収束される。レンズ11から出射したレーザビームの伝搬方向に垂直なビーム断面の面積が、伝搬方向の位置に関して変化する。変形例によるレーザ加工装置は、被加工面に入射するレーザビームの入射角が大きくなる程、レーザビームの入射位置におけるレーザビームの伝搬方向に垂直な断面の面積が狭くなるように、レンズ移動機構12でレンズ11を移動させる。このようにすれば、走査光学系がレーザビームの伝搬方向を振ることに伴って、被加工面上のビームスポット内のパルスエネルギ密度(または、パワー密度)が変化すること(または、被加工面上のビームスポットの面積が変化すること)を抑制できる。
次に、図3を参照して、第2の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、第1の実施例によるレーザ加工装置との違いを説明する。第1の実施例によるレーザ加工装置では、カメラ移動機構22が、カメラ21を移動させたが、第2の実施例によるレーザ加工装置では、対物レンズ移動機構23が、対物レンズ21aをその光軸に平行な方向に移動させる。対物レンズ移動機構23は、走査光学系15が観測範囲を移動させても、加工対象物2の表面上の物点が受像面21b上に結像する状態が維持されるように、対物レンズ21aを移動させる。制御装置100が、対物レンズ移動機構23を制御する。
なお、走査光学系15が観測範囲を移動させても、加工対象物2の表面上の物点が受像面21b上に結像する状態が維持されるように、対物レンズ21aに対して受像面21bを、対物レンズ21aの光軸に平行な方向に移動させるような構成としてもよい。
第2の実施例によるレーザ加工装置では、また、レーザ光源10からレンズ11までのレーザビームの経路上に、レーザビームの断面形状を整形する貫通孔を含むマスク16が配置されている。レンズ11を、レーザビームの伝搬方向に関して適切な位置に配置することにより、マスク16の貫通孔を加工対象物2の表面に結像させることができる。これにより、例えば、マスク16の貫通孔の形状と相似な開口形状を持つ穴を、被加工面に形成できる。
第2の実施例によるレーザ加工装置では、走査光学系15でレーザビームの伝搬方向を振っても、マスク16の貫通孔が加工対象物2の表面に結像する状態が維持されるように、レンズ移動機構12が、レンズ11を移動させる。
なお、以上の実施例で説明したレーザ加工装置では、ダイクロイックミラーが、レーザ光源から出射したレーザビームを透過させ、カメラに入射する光線を反射させたが、ダイクロイックミラーの特性を適当に選択し、ダイクロイックミラーが、レーザ光源から出射したレーザビームを反射し、カメラに入射する光線を透過させるような構成としてもよい。
なお、以上の実施例で説明したレーザ加工装置では、レーザ光源が紫外領域の波長を有するレーザビームを出射し、カメラが、可視領域の波長を有する光を観測したが、加工対象物の加工に用いるレーザビームの波長、及び加工対象物の表面の観測に用いる光の波長は、必要に応じて上記実施例のものと異ならせることができる。レーザ光源としては、紫外波長域のKrFレーザやXeClレーザの他に、Nd:YAGレーザ等の固体レーザ、赤外波長域のCO2ガスレーザ等を用いることもできる。なお、加工に用いるレーザビーム及び観測に用いる光の波長に応じて、適切な特性を持つダイクロイックミラーを選択することができる。
なお、以上の実施例で説明したレーザ加工装置では、レーザ光源が、パルスレーザビームを出射したが、必要に応じ、レーザ光源として、連続波レーザビームを出射するものを用いてもよい。
なお、以上の実施例で説明したレーザ加工装置では、加工対象物の表面上の物点を受像面に結像させるために、カメラを対物レンズの光軸に平行な方向に移動させるカメラ移動機構を用いたが、観測範囲を移動させても、加工対象物の表面上の物点が受像面に結像する状態が維持される程度に、カメラの対物レンズの焦点深度が深ければ、カメラ移動機構を省略した構成のレーザ加工装置を作製することも可能である。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1(A)は、本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置の概略図であり、図1(B)は、第1の実施例によるレーザ加工装置が有するステージの概略側面図である。 ステージ座標系におけるアライメントマークの位置検出の精度を低下させる要因について説明するための加工対象物の断面図である。 第2の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。
符号の説明
1 繰出しローラ
2 加工対象物
3 ステージ
3a 保持面
4 ステージ昇降機構
5a、5b 押し付け部材
6a、6b (押し付け部材の)移動機構
7 洗浄装置
8 巻取りローラ
10 レーザ光源
11 レンズ
12 レンズ移動機構
13 ダイクロイックミラー
14 折り返しミラー
15 走査光学系
15x X用反射鏡
15y Y用反射鏡
15xa X用揺動機構
15ya Y用揺動機構
20 照明用光源
21 カメラ
21a 対物レンズ
21b 受像面
22 カメラ移動機構
100 制御装置

Claims (11)

  1. 観測範囲内の対象物を観測する観測装置と、
    観測対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該観測対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該観測対象物の表面内で移動させることができる走査光学系と
    を有する位置検出装置。
  2. 前記観測装置が、対物レンズと受像面とを含み、さらに、前記対物レンズ及び受像面の少なくとも一方を、該対物レンズの光軸に平行な方向に移動させる観測装置移動機構を有する請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記観測対象物上にアライメントマークが形成されており、さらに、
    前記観測対象物の位置を拘束するステージと、
    前記観測対象物上のアライメントマークが前記観測装置の観測範囲内に配置されるように前記走査光学系を制御し、前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置を示す座標、及び前記観測範囲に固定された観測座標系におけるアライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出する制御装置を有する請求項1または2に記載の位置検出装置。
  4. 観測装置が、観測範囲内の対象物を観測し、走査光学系が、観測対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該観測対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導くとともに、該観測装置の観測範囲を該観測対象物の表面内で移動させることができ、前記観測対象物上に、アライメントマークが形成されており、
    (a)前記観測装置の観測範囲を、前記観測対象物の表面内で、前記走査光学系により移動させ、該観測対象物上のアライメントマークを該観測範囲内に配置する工程と、
    (b)前記観測装置で、該観測対象物上のアライメントマークを検出する工程と
    を有する位置検出方法。
  5. 前記観測装置が、対物レンズと受像面とを含み、前記工程(a)において、観測範囲内にアライメントマークが配置されたとき、該観測範囲内の少なくとも1つの物点が、前記観測装置の受像面上に結像するような位置に、該観測装置の対物レンズ及び受像面が配置される請求項4に記載の位置検出方法。
  6. 前記観測対象物の位置が、ステージに拘束されており、
    前記工程(b)は、アライメントマークを検出した後に、前記観測範囲に固定された観測座標系における前記アライメントマークの座標を求める工程を含み、さらに、
    (c)前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置を示す座標、及び前記観測座標系における前記アライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出する工程を有する請求項4または5に記載の位置検出方法。
  7. アライメントマークが形成された加工対象物の位置を拘束するステージと、
    レーザビームを出射するレーザ光源と、
    観測範囲内の対象物を観測する観測装置と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザビームの伝搬方向を振って、前記ステージに拘束された加工対象物に入射するレーザビームの入射位置を移動させることができるとともに、前記加工対象物の表面の一部の領域が前記観測装置で観測されるように、該加工対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該加工対象物の表面内で移動させることができる走査光学系と、
    前記加工対象物上のアライメントマークが前記観測装置の観測範囲内に配置されるように前記走査光学系を制御し、前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置を示す座標、及び前記観測範囲に固定された観測座標系におけるアライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出し、該アライメントマークのステージ座標系における座標に基づいて、該加工対象物上のレーザビームを入射すべき被加工点のステージ座標系における座標を算出し、該被加工点のステージ座標系における座標に基づいて、該被加工点にレーザビームが入射するように、前記走査光学系を制御する制御装置と
    を有するレーザ加工装置。
  8. さらに、第1の波長領域の光を透過させ、第2の波長領域の光を反射するダイクロイックミラーを有し、
    前記レーザ光源は、前記第1の波長領域に含まれる波長のレーザビームを出射し、
    前記ダイクロイックミラーは、前記レーザ光源から出射して、前記走査光学系に入射するレーザビームの経路上に配置され、
    前記第2の波長領域に含まれる波長を有し、前記経路上を前記レーザビームと反対向きに伝搬して、前記走査光学系側から前記ダイクロイックミラーに入射する光が、該ダイクロイックミラーで反射されて、前記観測装置に入射するように、前記レーザ光源、観測装置、及びダイクロイックミラーが配置されている請求項7に記載のレーザ加工装置。
  9. さらに、第1の波長領域の光を反射し、第2の波長領域の光を透過させるダイクロイックミラーを有し、
    前記レーザ光源は、前記第1の波長領域に含まれる波長のレーザビームを出射し、
    前記ダイクロイックミラーは、前記レーザ光源から出射して、前記走査光学系に入射するレーザビームの経路上に配置され、
    前記第2の波長領域に含まれる波長を有し、前記経路上を前記レーザビームと反対向きに伝搬して、前記走査光学系側から前記ダイクロイックミラーに入射する光が、該ダイクロイックミラーを透過して、前記観測装置に入射するように、前記レーザ光源、観測装置、及びダイクロイックミラーが配置されている請求項7に記載のレーザ加工装置。
  10. さらに、前記レーザ光源から出射して、前記走査光学系に入射するレーザビームの経路上に配置され、該レーザ光源から出射したレーザビームを収束させるレンズと、
    前記レンズの光軸と平行な方向に、該レンズを移動させるレンズ移動機構と
    を有する請求項7〜9のいずれに記載のレーザ加工装置。
  11. ステージに拘束され、レーザビームを入射して加工すべき加工対象物に、アライメントマークが形成されており、
    (a)レーザビームの伝搬方向を振って、前記加工対象物に入射するレーザビームの入射位置を移動させることができるとともに、該加工対象物の表面の一部の領域が、観測範囲内の対象物を観測する観測装置により観測されるように、該加工対象物の表面で反射または散乱された光を該観測装置まで導き、該観測装置の観測範囲を該加工対象物の表面内で移動させることができる走査光学系を制御して、前記加工対象物上のアライメントマークを前記観測装置の観測範囲内に配置する工程と、
    (b)前記観測範囲に固定された観測座標系における前記アライメントマークの座標を検出する工程と、
    (c)前記ステージに固定されたステージ座標系における前記観測範囲の位置、及び前記観測座標系における前記アライメントマークの座標に基づいて、該アライメントマークのステージ座標系における座標を算出する工程と、
    (d)前記工程(c)で算出されたアライメントマークのステージ座標系における座標に基づいて、前記加工対象物上のレーザビームを入射すべき被加工点のステージ座標系における座標を算出する工程と、
    (e)前記工程(d)で算出された被加工点のステージ座標系における座標に基づいて、該被加工点にレーザビームが入射するように、前記走査光学系を制御し、該走査光学系から出射したレーザビームを該被加工点に入射させる工程と
    を有するレーザ加工方法。
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JP2013172192A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Shinano Kogyo Kk 被検出物の検出方法及び検出装置

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