JP2006149995A

JP2006149995A - 殺菌・消臭の手法

Info

Publication number: JP2006149995A
Application number: JP2004372273A
Authority: JP
Inventors: Yoshimi Sano; 義美佐野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-11-26
Filing date: 2004-11-26
Publication date: 2006-06-15

Abstract

【課題】新種の細菌性の疾患に対して個人の住空間の衛生的安全を守るための装置を提供する。
【解決手段】殺菌用薬液を超音波振動によって霧化しそれを電動送風器２等により室内空間に放射拡散させて該室内の空間及び構造物等を殺菌する。また室内空間及び構造物の脱臭、家畜やペットの臭気を無くす事等に高い効果がある。その高い効果を挙げるための構成要素の主な物は超音波振動子１と送風機である。またその性能効果や安全性を更に高める物としてプログラムドタイマー８や周波数変換インバーター７を使うこともある。殺菌脱臭剤としては主として電解陽極水を使用する。非常に酸化に弱い金属などを意識する場合等はジョードメチル−Ｐ−トリスルフオン、カテキンエキス等の１００倍希釈液を使用するのが良い。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

本発明は室内空間や物品或いはペット等の殺菌・除菌・消臭の手法に関する。

従来、室内空間並びに壁面・床面備品或いはペット等の殺菌・除菌・消臭等の技術としては薬剤や薬液の散布による方法が広く行われていた。散布の手段としては専用の噴霧ノズルを使用するものが多く、噴霧ノズルはその構造が微妙な部分が多く、製作にはかなりの専門的技術を要する一方それを動作させるためには該ノズルの構造、特性と相関的に要求される精密にコントロールされた圧縮空気（圧力・流量等）の供給が必要でそのためこれを供給する為のコンプレッサーが必要であり、さらにコンプレッサーにより発生する騒音の問題もあり解決せねばならない問題でもあった。又、このように周到に用意された装置によって散布された薬剤や薬液霧はその粒子が理論的に要求された微粒性を十分に実現することは難しく、しばしば噴射ノズル近傍の床面を濡らしたり散布にむらを生じたりするケースが多く見られた。これは噴射ノズルの性能が不十分で噴射された薬液粒子が要求される理論値よりもその粒径が大きいためである。従来の技術の中で最も粒径を小さくすることが出来るものは噴射粒子衝突式のタイプであるが構造も複雑で供給する空気流の圧力は少なくとも０．３ＭＰ以上流量２０リットル／毎分を要求される。この数字は事実上一般には安易なものではない。また、現状進歩した噴霧拡散形殺菌脱臭器は極微粒化により空気中に於いてブラウン運動を期待し、帯気時間内に細菌やウィルス等と遭遇接触することによる空間殺菌浄化を可能にしようとしている。ブラウン運動を起こす粒子は通常１ミクロン以下を領域としているがそこまで微粒化することは容易ではない。噴射薬液の何パーセントがブラウン運動領域まで微粒化出来るかは疑問である。一方電気分解によって造られる陽極水は次亜塩素酸や亜塩素酸等を含んでおりこれらを塩素酸系化合物により強力な殺菌脱臭効果を発揮するものであるが、次亜塩素酸、亜塩素酸ともに水溶液としてのみ存在し得るものでありブラウン運動により帯空させるのは難しいことといえよう。これらの殺菌性の酸を殺菌活性を保存しつつ滞空させるには飛沫同伴現象を利用しようと考えたほうが現実的である。

発明が解決しようとする課題

既に述べたように従来の薬液散布型殺菌脱臭器は種々の問題点を有しそのため使用法使用場所等制約を受けることが多くあった。これは噴射ノズルという一つのデバイスで薬液の微粒子化と散布拡散の二つの機能を受け持たせたことに由来する。本発明では薬液の霧化と散布拡散とはそれぞれ別のデバイスすなわち霧化は超音波振動子に散布拡散は送風ファンまたはコンプレッサーにという具合に機能と役割を分担させることにより解決しようとする。また超音波振動子による霧化は超音波振動及び共振現象により液面から極微粒子として徐々に離脱拡散するものであり飛沫同伴をより起こしやすく、ブラウン運動期待の粒子衝突型に比し電解陽極水中に存在する殺菌力の担い手である次亜塩素酸、亜塩素酸を破壊することなく飛沫同伴のかたちで滞空拡散させることが出来る。このようにして本発明は先に説明した種々の問題を解決しようとするものであるが次にその手段につき具体的に説明する。

問題を解決しようとする手段

前項でも触れたごとく本発明では薬液を霧化する手段には超音波振動子を使用し超音波振動子で発生した霧を室内空間に放射拡散させるには小型電動ファンまたは小型コンプレッサーを使用する。このように霧化を担当する部分と放射拡散を担当する部分とを分け、互いに独立してコントロールできるようにすることにより霧の発生量と放射拡散の範囲強さとを独立して調節することが出来、殺菌消臭する対象や目的に応じて適切に効果的に実施できる。その為には当然超音波振動子は可変入出力のものを使い電動ファンは可変スピードのものを使う必要がある。また人が、拡散された殺菌消臭剤を過量に吸引する等の弊害を避けるためには時間的に機械の作動を制御することが必要でそのためインターバル運転の制御ができるタイマーまたはシーケンサーが必要である。次に具体例として実施例について説明する。

以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例では１．超音波振動子２．電動送風器（ファン）３．霧化発生室４．原液タンク５．水位センサー６．放射ノズル７．作動用電源、インバーター８．プログラムドタイマーの各要素を図１の如く配置連結して形成した。各要素の特性、定格について少し詳しく補足説明すると、１．超音波振動子は５０ワット、自励発振式可変入出力型で発振周波数は４３ｋＨｚ、連続定格のものを入手し振動伝達面に白金メッキを施し他の原液接触面はネオプレンゴムで覆って使用した。２．電動送風器は２０ワット連続定格のくまとりコイル式のものを使用した。３．霧化発生室は直径５０ミリのＡＢＳ樹脂の円筒を加工して製作した。４．原液タンクは市販加湿器のものを流用した。材質はＰＰ樹脂。５水位センサーは市販の加湿器の物を流用した。６．放射ノズルは模型加工業者に依頼して作成した。７．作動用電源、インバーターは自作の物で１００ボルトの電源を一旦整流し発振回路で４０ヘルツ〜１５０ヘルツの可変周波数の発振器を内臓したものである。８．プログラムドタイマーは自作の物で図１−２に示す回路である。
この装置を用いて約２０平米の病室でｐＨ３．２，ＯＲＰ１１４０の電解陽極水を約１５分間散布したところ全ての細菌及びウイルスは発見されなかった。

本発明の構成を示すブロック図である。本発明のプログラムドタイマー（シーケンサー）の回路図である。

記号の説明

１．超音波発振子
２．電動フアン
３．霧化発生室
４．原液タンク
５．水位センサー
６．噴射ノズル
７．電源インバーター
８．プログラムドタイマー

Claims

超音波振動器と送風器とを具え、水を霧化させて空間に噴射拡散させ空間の湿度を適度に保たせる方式の所謂超音波加湿器に於いて、振動子が液体に接触する面を耐食性の材質で形成し、霧化させる液体として水に替えて電解陽極水或いはジョードメチルＰ−トリスルフォンカテキンエキス等の殺菌力を有する液体を霧化拡散させることにより当該空間及び壁面、床面、器物等を殺菌消臭することを特徴とする殺菌消臭の手法。
上記請求項１に記載する殺菌消臭の手法に於いて送風器の回転数を加減コントロールして殺菌消臭の拡散量・拡散範囲等をコントロールすることを特徴とする殺菌消臭の手法。
上記請求項１及び請求項２に記載する殺菌消臭の手法に於いて、電極陽極水或いはジョードメチルＰ−トリスルフォン・カテキンエキス等の殺菌消臭剤の霧化、噴射拡散の量及び時間を調節コントロールする手法としてタイマーを使用してする手法。
上記請求項３に記載する殺菌消臭剤の拡散量、拡散範囲等をコントロールする手法に於いて、送風器の回転数を変化させる手段として該送風器（交流誘導電動ファンの場合）に印加する駆動電源の周波数を変えてする手法。
請求項３に於けるタイマー及び請求項４に於ける誘導電動ファンの駆動電源用周波数変換インバーターのいずれか又は両方を本器外の電源コンセントの位置又は電源コンセントと本器との間に設定することを特徴とする殺菌脱臭の手法。