JP2006149324A - 複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 - Google Patents
複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006149324A JP2006149324A JP2004347889A JP2004347889A JP2006149324A JP 2006149324 A JP2006149324 A JP 2006149324A JP 2004347889 A JP2004347889 A JP 2004347889A JP 2004347889 A JP2004347889 A JP 2004347889A JP 2006149324 A JP2006149324 A JP 2006149324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gum
- sheet
- viscoelastic food
- composite
- chewing gum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
Abstract
【解決手段】シート状粘弾性食品の少なくとも一面に、該シート状粘弾性食品と配合の異なる粒状粘弾性食品を展延し、該シート状粘弾性食品に接合して模様部形成する。シート状粘弾性食品と上記模様部との表面積比を1:0.2〜1.5とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、このカラーチップを用いると、風船ガム全体中のガムベース比率が増加するため、ガム噛み始めでの甘味が出にくかったり、香りがたちにくかったりするので、美味しくない上に、ガムベース特有の食感が強過ぎて、食べ難いという欠点があった。
しかしながら、一般的な製造方法では、混練直後のガムシート品温は混連中の摩擦熱で50℃前後となるので、上記文献に記載のガムシート品温に調整するには、特別な冷却装置か、長時間の放冷による品温低下が必要になる。このため、生産効率性に改善の余地があった。
また、ガム片とともにローリングする際のガムシートの品温が10〜20℃である場合には、展延性が劣り、シートが破れたり、千切れたり、ひびが入りやすく、連続生産性に劣る。
また、25乃至30℃のガム片は、ガム片同士の付着を防止するために、予め粉末砂糖と共に分散しておく必要があるので、ガムーシート上に供給すると、粉末砂糖が、ガム片と粉末砂糖との間に入り込み、両者の接着性を阻害する。このため、(たとえ粉末砂糖量を少なめに調整していたとしても)製造直後には接着性があるように見えても、保存中にガム片が、剥がれたり浮いてくるなどの問題を生じる。あるいは、シュガーレスのチューインガムに設計することができない。また、20乃至30℃のガム片は、ガムシートよりも軟らかくするためにソルビトールを添加しているが、ソルビトールは吸湿性が強く粘着性を付与し、ガム片同士が付着したり、ローラーにこびりついたりして、連続生産性を悪くするという問題も有するものである。
更には、通常、得られる模様ガムは、所定のサイズに切断するときに、シート状の生地の端(耳)が、ロスとなって排出される。このロスは、環境保護及びコストパフォーマンスの観点から廃棄せずに再利用(リワーク)することが望ましいが、ロス部分は、ガムシートの無色、ガム片のオレンジ、赤、緑が混ざった色のロスとなるので、どの生地の色に混ぜても、本来の生地の色を暗く汚くしてしまうため、再利用が不可能であり、廃棄せざるを得ないという欠点を有する。
ィなど)を埋め込んで、ガムシート上に表面に露出するようにした多色板状チューインガム製品も知られている(例えば、特許文献3参照。)。これによると、ロープ状の菓子製品を連続的にガムシートに供給して縞模様にしたり、ロータリーカッターによって菓子製品を丸く削って水玉模様にしたりしたものを、ガムシートに埋設するというものである。
しかしながら、この菓子製品によって形成される模様は、縞模様、水玉などの連続模様であり、アトランダムな位置に不連続に模様を形成するものではない。
しかしながら、これらの技術では、添加物が食用ではないものを使用している為に、噛んだ際に異物感がある上に、鱗片入りなどでは食欲が湧かない等、嗜好性や視覚性の面で大きな欠点があった。
を達成する。
(1)ガムシート用チューインガムをシート状に成形する工程。
(2)上記シート状に成形されたガムシート用チューインガムの少なくとも一面上に、該ガムシート用チューインガムとは異なる配合の粒ガムを供給する工程。
(3)上記ガムシート用チューインガム上に供給された粒ガムを展延し、ガムシート用チューインガムに接合することにより、ガムシート用チューインガム表面に模様部として表出させる工程。
(4)上記模様部を表出させたガムシート用チューインガムを切断することにより、ガムシートの少なくとも一面に模様部を有する複合チューインガムを得る工程。
その結果、配合の異なる2種類以上の粘弾性生地を準備し、1種類をシート状粘弾性食品として用い、それ以外を粒状粘弾性食品とし、該粒状粘弾性食品をシート状粘弾性食品上に、特定表面比率となるように展延し、シート状粘弾性食品に接合することにより、1つとして同じ模様がなく、2種類以上の粘弾性生地を用いているにも拘わらず、一体化したしなやかな食感が得られる複合粘弾性食品となることを見出した。
更には、その複合粘弾性食品に可食性フィルム粉末を施与すると、キラキラしたラメ状の光沢を付与できるとともに、見る角度によって不規則模様の陰影が微妙に異なるホログラム状の模様を呈し、視覚的効果が高まると共に、シート状粘弾性食品と粒状粘弾性食品からなる模様部との接合をより強固にし、複合粘弾性食品の吸湿防止性が高まることを見出した。
また、本発明によれば、一体混合して用いる場合に劣化反応を生じる可能性のある成分同士であっても、複数の異なる配合の粒状粘弾性食品を準備し、劣化反応を起こす成分をそれぞれ別の粒状粘弾性食品に含有させることによって、劣化反応を起こすことなく安定して添加することができる。
れ以外を粒ガムとして供給して、圧延することにより、上記粒ガムがその形状や供給された位置に応じてガムシート上で様々な形状に展延され、ガムシート上に接合し、ガムシート上に特定の表面積比率で模様部として表出するので、複合チューインガムを従来の装置を用いて、連続的に安定して製造することができる。
本発明の複合粘弾性食品は、シート状粘弾性食品の少なくとも一面に、該シート状粘弾性食品と配合の異なる粒状粘弾性食品を展延し、該シート状粘弾性食品に接合することにより形成された模様部を有するものである。
すなわち、このようにすることにより、粘弾性食品の食感を維持すると共に、シート状粘弾性食品と粒状粘弾性食品との接合を強化し、シート状粘弾性食品と模様部との視覚的変化を強化することができるのである。
接合手段は、圧力をかける、糊を用いる等が挙げられる。この中でも、圧力をかけて接合することは、風味に影響を及ぼさず、簡便に安定して複合粘弾性食品を供給できる点で好適である。更に好ましくは、シート状粘弾性食品上で圧力をかけることにより粒状粘弾性食品を展延し、同時にシート状粘弾性食品に接合することが望ましい。
また、その大きさも、限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
また、その形状は、特に限定するものではなく、例えば、球状、楕円状、フットボール形状、立方体、直方体、三角形、四角形、多角形、円柱状、円錐状、多角錐状等が挙げられ、適宜選択すればよい。この中でも、特に好適には、楕円状、直方体のように、いずれかよりも長い辺(径)を持つ形状の方が落下方向が不揃いで展延した時に、より不規則模様となる点で望ましい。また、球状、多角形の方が、粒状粘弾性食品同士が重ならずに分散しやすい点で好適である。
特に、模様をカラフルにしたり、風味の変化や味の強弱をつけたり、成分同士の反応を防止するには、2種以上の配合の粒状粘弾性食品とすることが望ましい。
具体例を挙げると、酸味の強さの異なる2種以上の粒状粘弾性食品を用いると、噛む場所により酸味の異なる風味が味わうことができる。また、例えば、キシリトールと有機酸等の組合せのように共存させると粘弾性食品が吸湿しやすくなる等の問題が生じる場合には、両者を各々異なる配合の粒状粘弾性食品に分けて添加すれば、両者の反応が防止され
、吸湿劣化等の問題が生じないのである。
なお、個々の模様部の大きさや厚みは、何ら限定されるものではなく、模様部全体としての表面比率が重要である。
シート状粘弾性食品と模様部との表面積比の算出方法は、特に限定されるものではないが、例えば、実物大の写真やコピーをとり、シート状粘弾性食品と模様部とに切り分けて、重量を測ることにより算出する等の方法を採ればよい。
すなわち、複合粘弾性食品全体が混合され、略均一化された状態で測定した色調Aと、シート状粘弾性食品の色調Bとの色差値△tが、好ましくは6.0以下、更に好ましくは5.5以下である。
なお、ロスの再利用は、各粘弾性食品生地全体重量中、20重量%以下、好ましくは10重量%以下にすることが色調を保持する点で望ましい。
粉末の粒度は、特に限定するものではないが、好ましくは粒径0.1〜1.5mm、更に好ましくは0.25〜0.5mmとすることが、上記の効果を得る点で好適である。
また、施与量は、複合粘弾性食品全体重量中、好ましくは0.05〜2.0重量%、更に好ましくは0.1〜1.0重量%とすることが上記の効果を得る点で好適である。
まず、図1は複合チューインガムの斜視図である。複合チューインガム1は、シート状粘弾性食品であるガムシート2の平面に、展延された粒ガムをガムシート2上に接合することにより形成された模様部3が多数形成されている。なお、模様部3は、平面のみならず、側面にも一部が形成されている。
なお、図1の複合チューインガムのガムシート2と模様部3との表面積比は、1:0.8に設定されている。
ワックスとしては、例えば、ライスワックス、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウなどが挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
無機質としては、炭酸カルシウム、タルク等が挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
乳化剤としては、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルなどが挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
これらの中でも、粒ガムは、好ましくはマルチトールを含有することが、更に好ましくは主体(糖質甘味料全体重量中40重量%以上)とすることが、物性をやわらかくし展延性、接合性をよくする点で望ましい。また、粒ガムは、ソルビトールやキシリトールを不含とすることが、粒ガム同士の付着や、圧延ローラーへの付着、保存中の吸湿防止の点で
望ましい。更には、粒ガムには、粉末砂糖を添加しないほうが、展延性、接着性を損なわない点で望ましい。
また、ガムシートは、好ましくはマルチトールを含有し、更に好ましくは主体(糖質甘味料全体重量中40重量%以上)とすることが粒ガムとの接合性をよくする点で望ましく、より好適にはパラチノースを併用することが、マルチトールによる硬度低下を補ってガムシートの硬度を粒ガムよりも硬い物性に設計しやすい点で好適である。
更に好ましくは、粒ガム、ガムシート共に、シュガーレスとすることが、好適な物性に調整する点で望ましい。また、得られる複合チューインガムが、う蝕予防、カロリー低減となる点で好適である。
更に好ましくは、ガムシートは、40〜50℃品温における硬度が40〜80g/mm2であることが望ましく、粒ガムは、50〜60℃品温における硬度が40〜80g/mm2であることが望ましい。上記ガムシート及び粒ガムの硬度は、両者のいずれかが上記範囲内であることに限定されないが、好ましくは両者が上記範囲内であることが、圧延時の模様部表面のひび割れを防止し、ガムシートや模様部に亀裂等が生じることを防止し、結果的に成形不良品を少量とし、模様を鮮明に表出する点で望ましい。
なお、粒ガム硬度−ガムシート硬度<−10g/mm2となるよう、粒ガムの硬度がより低く(軟らかく)あることがより好ましい。
まず、ガムシートの硬度とは、ガムシート生地を調製後、シート状に成形され、粒ガムが供給される直前の硬度を言う。
また、粒ガムの硬度とは、粒ガムを成形し、エージングした後所定の品温となるよう保温した、ガムシート上へ供給直前の粒ガムの硬度を言う。
(1)測定機器
総合物性測定装置SUN RHEO METER COMPACK-100((株)サン科学製)、データ解析ソフトCR-200D((株)サン科学製)
(2)硬度
硬度(Hardness)=Gl/La
G:最大荷重(g)
l:サンプルの高さ(mm)
L:最大荷重に達するまでの距離(mm)
a:アダプターの面積(mm2)
(3)測定条件
定深度測定モード、最大荷重上限10Kg/cm2、移動距離5mm、
アダプターφ5mm円柱、移動速度3mm/min、サンプル高さ10mm
図2(A)は、本発明の複合チューインガムを製造する装置の一例を示す説明図であり、図2(B)は、図2(A)における反射板40、集積手段50、ならし手段70’の部分拡大説明図であり、図2(C)は、図2(A)におけるならし手段70の部分拡大説明図である。
図2(A)に示すように、複合チューインガム製造装置100は、ガムシートを供給するガムシート供給手段10と、圧延手段60〜64、粒ガムを供給する粒ガム供給手段20、ならし手段70、70’、チャンバー30、反射板40、集積手段50、可食性フィルム供給手段80、切断手段90の各部からなるものである。以下、これら各部の詳細について説明する。
図2(A)では、粒ガムが供給される前段階においては、上記圧延手段は、圧延手段60、61、62と多段的に設置されており、上下1対のローラー同士の間隔を順次狭め、ローラーの回転数を順次早めることにより、所定の厚みにまでガムシート用チューインガム2’を段階的に圧延できるようになっている。このように、段階的に圧延手段60、61、62を設けることにより、滞りなく厚さを均一に圧延できる点で好適である。なお、圧延手段の段数は、ガムシートの厚みや物性、製造ラインの長さ等により、適宜増減すればよい。
具体的には、板状チューインガムの場合、粒ガム3’供給直前時点である圧延手段62通過時点で厚みは30〜150mm、更に好適には60〜90mmとなるように設定することが好適である。なお、ブロック状チューインガムを調製する場合には、ローラー同士の間隔を板状チューインガムより開けて設定すればよい。
なお、図2(A)では、粒ガム3’を展延接合させるための圧延手段63、可食性フィルムを接着させるための圧延手段64は、各1段としているが、粒ガムの大きさ、供給量、物性、製造ラインの長さ等により、適宜段数を増減すればよい。なお、粒ガム3’の供給量が多い場合は、圧延手段63、64の回転スピードを上げて設定することが、圧延ラインを停滞させない点で好適である。
ホッパー21は、上方に開口部、下方に排出口を備えている。なお、ホッパー排出口には、一定数量計量する開閉シャッターを任意で備えてもよく、また、ホッパー21内に、排出口で粒ガム3’の排出やほぐしを円滑に行なうために、攪拌羽や、スクリューをモー
ターによって回転させる装置等の攪拌手段を任意で備えてもよい。あるいは、排出口にメッシュを設けて、ほぐされた粒ガム3’のみが通過するようにしてもよい。
そして、上記モーターが駆動することによって、上記ギア24、25及びベルトコンベア27は、駆動回転もしくは従動回転することにより、搬送方向Sに回転移動するようになっている。
なお、シューター28は、任意で設ければよい。
上記ならし手段70は、ベルトコンベア27上に粒ガム3’が1粒〜数粒通過できる程度の高さ間隔をあけて設置できるものであれば、その形状、大きさ、材質等は特に限定されるものではない。
なお、好適には、図2(C)に示すようなならし手段70を用いると好適である。すなわち、ならし手段70は、ならし板70a〜70eの5枚から構成され、各板が連接して合体し、かつ各板は自在に高さ調整できるようになっている。そして、上記ならし板70a〜70eは、変則的にすきま高さが調整されており、各々h1〜h5に設定されている。この高さh1〜h5は、粒ガム3’の供給量、偏り具合などに応じ、適宜高さを調整し、スムーズにならしを行いうるようになっている。
チャンバー30には、保温手段31が備えられており、粒ガム3’の品温を好適な物性に保持する点で好適である。
保温手段31としては、具体的には、電球などの緩和加熱手段、温風等の流体加熱手段等が挙げられる。中でも温風は、粒ガム3’の品温を略均一に保持できる点で好適である。なお、保温手段31の設置は、任意である。
上記反射板40は、板状物であればよいが、波板状の形状で、波板の凹部分長手方向が、落下方向と平行するように設置すると、反射板40にあたった粒ガム3’が、当たった位置からそのまま凹部分にガイドされて落下していくので、落下位置を揃える点で更に好適である。
上記集積手段50の材質等は、特に限定されるものではない。
なお、この可食性フィルム供給手段80は、複合チューインガムの表面に可食性フィルムを施与する場合にのみ備えればよい。
成形は、例えば、ロールカッターのように、ローラー表面に所定の粒ガムの大きさの切り刃が縦横に設けられた切断機を用いて、粒ガム用のシート生地を連続的に切断するなど行えばよい。
なお、粒ガム3’は、半日〜3日間室温(20〜25℃程度)で放置してエージングすることが、成形後、粒ガム3’同士が切断手段90で充分切り離されずに連なっている場合も、ほぐれてばらけやすくなり好適である。また、このようにエージングすると、粉末砂糖を用いなくても、粒ガム3’同士がほぐされ、互いに付着しないので、展延性、接着性への影響が無く、シュガーレスチューインガムに設計できる点でも好適である。
また、粒ガム3’を展延する際には、予め40〜70℃の保温庫で5〜24時間保温することが、粒ガム3’の展延性、接合性の点で好適である。
このとき、ガムシート用チューインガム2’の品温は、好適には40〜60℃、更に好ましくは40〜50℃であることが、後工程の圧延手段による圧延が良好に行なえ、粒ガム3’との接合性の点で好適である。
ベルトコンベア27の搬送端からシューター28にガイドされながら自然滑落した粒ガム3’は、反射板40にあたり、そのまま反射板40にガイドされながら毎時粒ガム3’未供給のガムシート用チューインガム2’上に落下するのである。
更に、集積手段50が設けられていることから、反射板40にガイドされ落下した粒ガム3’は、ガムシート用チューインガム2’の有効幅Hを超えるような場合には、集積手段50にガイドされガムシート用チューインガム2’の有効幅H内に確実に落下するのである。
その結果、不定形であったり、落下位置や落下方向が不規則な粒ガム3’は、ガムシート用チューインガム2’上で様々な形状、位置に展延され、不規則な模様部3となり、ガムシート用チューインガム2’表面に表出するのである。
その後、適宜包装され、製品化される。
図3において、(A)はガムシート用チューインガム2’上に粒ガム3’が供給された状態(図2(A)ならし手段70’通過後)を粒ガム供給方向から見た図(平面図)であり、(B)はガムシート用チューインガム2’上の粒ガム3’が展延され、ガムシート用チューインガム2’に接合されることにより模様部3を形成した状態(図2(A)圧延手段63通過後)の平面図であり、(C)は切断手段90により切断された状態の平面図であり、(D)は切断手段90により切断され、個別に切り離した複合チューインガム1の平面図である。なお、図3において、方向Pは図2(A)における主ラインの搬送方向を示している。
’上に粒ガム3’を展延接合した後、図3(C)に示すように、ガムシート用チューインガム2’の搬送方向P(すなわち、ガムシート用チューインガム2’の長手方向)に対して垂直の方向T(すなわち、ガムシート用チューインガム2’の短手方向)に所定幅間隔で切断すると共に、搬送方向Pと同一方向にも所定幅間隔で切断する。ここで、個別の複合チューインガム1として切り離した時、複合チューインガム1の長手方向が、ガムシート用チューインガム2’の搬送方向Pに対して垂直方向Tの切断辺となるように切断することが好ましい。このように切断することにより、図3(D)に示すように、不規則模様を偏り無く、全ての複合チューインガム1に形成することができる、すなわち、同じ表面積であっても、垂直方向Tを長手方向とするほうが多種・多数の模様部を1つの複合チューインガム1中に配置させることができる傾向にある。
なお、先に説明した製造装置は、それに限定されるものではなく、適宜手段を設定すればよい。
《ガムシート用チューインガム、粒ガムの調製》
表1に示す組成で各々ガムシート用チューインガム、粒ガム生地を調製した。
すなわち、ガムシート用チューインガムは、各成分を加熱混合して均質化することにより調製した。
また、粒ガム生地は、各成分を加熱混合して均質化することにより粒ガム用シートを調製した後、ロールカッターを用いて上記粒ガムシートを連続的に直方体(0.1g/個、縦6mm×横7mm×2.2mm厚み)に切断、成形した。
上記のようにして得たガムシート用チューインガム及び粒ガムを、図2に示す複合チューインガム製造装置を用いて、表2に示す条件で、板状の複合チューインガムを得た。
すなわち、主ラインとして、ガムシート用チューインガム2’をガムシート供給手段10の投入口11に適量投入した。ガムシート用チューインガム2’は、このガムシート供給手段10内のスクリュー(図示せず)の回転により、厚さ約22mmのシート状に成形されて吐出口12から送り出された。この成形されたガムシート用チューインガム2’は、圧延手段60、61、62で展延され、圧延手段62を通過した時点で厚み7.5mmのシート状であった。
ら、主ラインの搬送方向Pに搬送され、圧延手段63まで到達すると、圧延手段63により粒ガム3’が展延され、ガムシート用チューインガム2’上に接合された。その結果、ガムシート用チューインガム上に、粒ガム3’が展延接合した模様部3が形成された。その後、実施例5は、可食性フィルム供給手段80により、オブラート(粒度0.25〜0.5mm)が模様部3の形成されたガムシート用チューインガム2’上に散布され、再度圧延手段64を通過することにより、オブラートがガムシート用チューインガム2’上に接着するとともに、模様部3が強固に接合された。その後、切断手段90により、図3に示す方向にガムシート用チューインガム2’を切断し、図1に示すようなガムシート2に模様部3が形成された複合チューインガム1(1.9×8×0.16cm)を得た。
なお、表2に記載の粒ガム、ガムシートの硬度は、段落0038の測定機器及び条件によって測定したものである。
その結果を表2に合わせて示す。
なお、実施例、比較例の複合チューインガム製品全体を、再度混練して略均一化したものの色調と、ガムシートの色調を、各々「測色色差計ZE−2000」(日本電色工業株式会社製)を用いて測定し、色差値△tを上記数式1により求めた。
これに対し、比較例は、模様の形成状態、色調、連続生産性のいずれかが悪く好ましくなかった。
2 ガムシート
2’ ガムシート用チューインガム
3 模様部
3’ 粒ガム
Claims (9)
- シート状粘弾性食品の少なくとも一面に、該シート状粘弾性食品と配合の異なる粒状粘弾性食品を展延し、該シート状粘弾性食品に接合することによって形成した模様部を有する複合粘弾性食品であって、上記シート状粘弾性食品と上記模様部との表面積比が1:0.2〜1.5であることを特徴とする複合粘弾性食品。
- 複合粘弾性食品を混合して略均一化した色調とシート状粘弾性食品の色調との色差値△tが6.0以下である請求項1記載の複合粘弾性食品。
- シート状粘弾性食品及び模様部の少なくとも一方が、シュガーレスである請求項1又は2記載の何れか1項に記載の複合粘弾性食品。
- 模様部が形成された面の少なくとも一面に、可食性フィルム粉末が施与されてなる請求項1乃至3の何れか1項に記載の複合粘弾性食品。
- 複合粘弾性食品が、複合チューインガムである請求項1乃至4の何れか1項に記載の複合粘弾性食品。
- シート状粘弾性食品が、40〜50℃品温における硬度が40〜80g/mm2のガムシートである請求項5記載の複合粘弾性食品。
- 粒状粘弾性食品が、50〜60℃品温における硬度が40〜80g/mm2の粒ガムである請求項5又は6記載の複合粘弾性食品。
- 下記工程を順次備えてなる複合チューインガムの製法。
(1)ガムシート用チューインガムをシート状に成形する工程。
(2)上記シート状に成形されたガムシート用チューインガムの少なくとも一面上に、該ガムシート用チューインガムとは異なる配合の粒ガムを供給する工程。
(3)上記ガムシート用チューインガム上に供給された粒ガムを展延し、ガムシート用チューインガムに接合することにより、ガムシート用チューインガム表面に模様部として表出させる工程。
(4)上記模様部を表出させたガムシート用チューインガムを切断することにより、ガムシートの少なくとも一面に模様部を有する複合チューインガムを得る工程。 - 請求項7記載の工程(4)において、その搬送方向と垂直の方向が、複合チューインガムの長手方向となるよう切断する請求項7記載の複合チューインガムの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004347889A JP2006149324A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004347889A JP2006149324A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006149324A true JP2006149324A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36628329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004347889A Pending JP2006149324A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006149324A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2986135A1 (en) * | 2013-04-17 | 2016-02-24 | Intercontinental Great Brands LLC | A system and method for forming a chewing gum product with at least one inclusion |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004347889A patent/JP2006149324A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2986135A1 (en) * | 2013-04-17 | 2016-02-24 | Intercontinental Great Brands LLC | A system and method for forming a chewing gum product with at least one inclusion |
JP2016514487A (ja) * | 2013-04-17 | 2016-05-23 | インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー | 少なくとも1つの含有物を含むチューイングガム製品を作成するためのシステムおよび方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100556301C (zh) | 含有包封的除斑剂成分的口香糖和糖食组合物,其制备和应用方法 | |
US20060099308A1 (en) | Localized viewing of file system names | |
CN102905549B (zh) | 糖食产品及其生产方法 | |
US20060246175A1 (en) | Shaped chewing gum products and methods of making same | |
RU2662783C2 (ru) | Новое кондитерское изделие с улучшенной хрусткостью | |
RU2269269C2 (ru) | Способ изготовления кондитерских брусков и устройство для его осуществления | |
CA2420802C (en) | Cold formed food bars containing fragile baked inclusions | |
EP1874126B1 (en) | Shaped chewing gum products containing soluble protein and methods of making same | |
CN102695425A (zh) | 硬且松脆的糖食包衣 | |
US20170135370A1 (en) | Novel composition of a confectionery product | |
JPH034174B2 (ja) | ||
AU2004200218A1 (en) | Environment-friendly chewing gum and method of its manufacture | |
JP2006149324A (ja) | 複合粘弾性食品及び複合チューインガムの製法 | |
CN108366576A (zh) | 具有表面特征的口香糖和压制薄荷糖 | |
BE1021866B1 (nl) | Methode voor de verbetering van de organoleptische eigenschappen van suikervrije kauwgom op basis van sorbitol. | |
Hartel et al. | Chewing and bubble gum | |
CA2787622C (en) | Gum bases having reduced polarity and chewing gums based thereupon | |
CN104955340B (zh) | 夹心糖食及其制造方法 | |
EP1788888A1 (en) | Method and apparatus for uniformly adding particulates to a coating on comestibles, and products produced thereby | |
WO2008091476A1 (en) | Method of preparing a coated confectionary product | |
JPH02207750A (ja) | チューインガム組成物のフレーバーおよび甘味の刺激の持続時間延長の方法 | |
JPH0636718B2 (ja) | 複合チユ−インガムおよびその製法 | |
ITMI20012752A1 (it) | Gomme da masticare e processo per la loro preparazione | |
EA045704B1 (ru) | Способ получения прозрачных дражированных жевательных резинок с окрашенными углеводными частицами | |
CN112512330A (zh) | 成型的糖果产品及其制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060711 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060817 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080704 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080826 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081114 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090409 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20090529 |