JP2006145972A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な画像品質を維持することのできるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも、潜像担持体と、帯電手段及び露光手段により形成された該潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、形成された該トナー像を転写手段により被転写材に転写した後に該潜像担持体を摺擦して残留するトナーを除去するクリーニング手段とを有する着脱可能なプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置において、
該帯電手段が、該潜像担持体に接触して該潜像担持体を帯電するものであり、該クリーニング手段が、所定の体積基準のメジアン径(D50)を有する所定量の大小二種類のシリコーン樹脂微粉末(B)および(C)からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を該潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子写真複写機、電子写真プリンターなどの画像形成装置及びプロセスカートリッジに関する。
従来、画像形成装置の一例である電子写真装置においては、帯電装置としてコロナ帯電器が使用されている。しかしながら、コロナ帯電器は高電圧を必要とするうえコロナワイヤの清掃手段を必要とする等の問題点が生じていた。これに対し、近年、接触帯電方式の電子写真装置が実用化されている。これは、低圧プロセスで大きな電源を必要としないうえ、清掃手段を格別必要としない等のメリットが実証されている。
この接触帯電方式の電子写真装置は、導電性の帯電部材である導電ローラ等を被帯電体である潜像担持体に当接させ電圧を印加することによって帯電部材と被帯電体との間のギャップで放電を行わせ必要とされる帯電電位を被帯電体上に得るものである。そしてこの方式として、帯電電位に相当する直流電圧に交流電圧を重畳したものを印加することによって帯電の均一化を行うAC帯電方式、帯電電位に放電開始電圧を加えた直流電圧を印加することによって帯電の均一化を行うDC帯電方式がある。
次に従来のクリーニング手段について説明する。従来、電子写真装置のクリーニング手段としては、クリーニングローラを潜像担持体である感光体に当接回転させることによって、またはクリーニングブレードを当接させることによって、転写されなかった残留トナーをかきとり、潜像担持体から残留トナーを除去するクリーニング手段が一般的である。特に、プロセスカートリッジを搭載する方式の電子写真装置では構成が簡単、コストが安い等の利点からクリーニング部材としてウレタンゴム製のクリーニングブレードを潜像担持体の移動方向に対し、カウンター方向に加圧当接させることが多い。しかしながら、クリーニングブレードを用いた場合、ブレードと潜像担持体が摺動する際に摩擦力が大きくなるとブレードが裏がえってしまう、所謂ブレードめくれが発生する。
トナーがブレードエッジに存在している状態ではトナーが潤滑剤の役割をするためにめくれが発生することは少ないが、電子写真装置、あるいはプロセスカートリッジの使用初期ではトナーがエッジにないためブレードめくれの発生頻度が高くなる。
このため従来は、使用初期状態に、クリーニングブレードのエッジに粉体を塗布することによって初期の感光体とブレードの摩擦を軽減する手法がとられてきた。
この粉体は、毒性が無く、めくれ防止に有効な粒径であり、また、塗布の際に溶剤に分散しやすく耐溶剤性に優れている等の特徴を有している必要がある。そのため、絶縁性微粒子であるシリコーン樹脂微粉末の粉体、例えば、トスパール(GE東芝シリコーン社製;商品名)等が用いられる。このシリコーン樹脂微粉末は粒子径が0.2〜1.0μmである。溶剤としては分散性、塗布性が良いアセトン、メチルエチルケトン(MEKと表すことがある)などのケトン系溶剤や酢酸エチルなどのエステル系有機溶剤が用いられている。上記シリコーン樹脂微粉末はMEKなどの溶剤に溶解しないことからクリーニングブレード塗布剤として広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、前述した接触帯電方式の電子写真装置においては、接触帯電部材は電子写真装置の構成上、クリーニング部材よりも潜像担持体の移動方向で下流側に配置される必要がある。そのため、潜像担持体に当接するクリーニング部材にシリコーン樹脂微粉末を潤滑剤として塗布すると、クリーニング部材をすり抜けたまたはクリーニング部材上に過剰に塗布されたシリコーン樹脂微粉末が潜像担持体上に付着して、これが下流の帯電部材に付着する問題があった。
特に、シリコーン樹脂微粉末は体積固有抵抗値が1012Ωcm以上の高抵抗物質であるために、帯電部材に付着すると、この部分に相当する潜像担持体表面を帯電することができず帯電不良を起こし、画像不良を引き起こす原因になる。
特開2000−147972号公報
本発明は、上記先行技術の現状に鑑みなされたものであり、本発明は、クリーニング部材とシリコーン樹脂微粉末との密着力を向上させることにより、潜像担持体表面を均一に帯電することができ、良好な画像品質を維持することのできるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成した本発明の画像形成装置は、少なくとも、潜像担持体と、帯電手段及び露光手段により形成された該潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、形成された該トナー像を転写手段により被転写材に転写した後に該潜像担持体を摺擦して残留するトナーを除去するクリーニング手段とを有する着脱可能なプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置において、
該帯電手段が、該潜像担持体に接触して該潜像担持体を帯電するものであり、
該クリーニング手段が、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を該潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものであることを特徴とする。
また、上記目的を達成した本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも、潜像担持体と、帯電手段及び露光手段により形成された該潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、形成された該トナー像を転写手段により被転写材に転写した後に該潜像担持体を摺擦して残留するトナーを除去するクリーニング手段とを有する、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、該クリーニング手段が、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を該潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものであることを特徴とする。
上記本発明の画像形成装置は、帯電手段を、潜像担持体に接触して該潜像担持体を帯電するものとし、クリーニング手段を、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものとすることにより、クリーニング部材と潤滑剤の密着性が向上し、潜像担持体表面を均一に帯電することが可能となり、良好な画像品質を維持することができる。
また、本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも、潜像担持体と、現像手段と、クリーニング手段とを一体的に収容した、ユーザーフレンドリーな、取り扱いに優れた構成となっており、クリーニング手段を、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものとすることにより、クリーニング部材と潤滑剤の密着性が向上し、潜像担持体表面を均一に帯電することが可能となり、これを搭載した画像形成装置は、良好な画像品質を維持することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置の構造を示す模式的断面図である。図1において、潜像担持体としての感光ドラム1(φ30)は、矢印方向に1rpsで回転する。感光ドラム1は帯電手段としての直流電圧−1150Vに印加された帯電ローラ2に当接されており、これによって一様に暗部電位−600Vに帯電され、露光手段としてのレーザースキャナー5によって感光ドラム1に静電潜像を書き込む。レーザースキャナー5のレーザーパワーは、レーザー光が全面露光した場合−150Vになるように調整されている。
レーザースキャナー5は、画像形成装置に入力される画像信号またはテストパターンのような画像形成装置本体内部で作成される画像信号に応じてオン/オフ制御されたレーザー光を感光ドラム1に照射し、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。
そして、感光ドラム1に対して近接配置された現像手段としての現像装置9によってこの静電潜像を現像してトナー像を形成し可視化する。なお、本実施形態では露光部にトナー像を形成するいわゆる反転現像を行っている。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写手段としての転写ローラ6によって記録媒体である紙等の被転写材8に転写される。転写されずに感光ドラム1上に残存した残留トナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置4に備えられているクリーニング部材3で感光ドラム1を摺擦してかきとり、かきとったトナーは、クリーニング装置4内に収納される。クリーニングされた感光ドラム1は上述作用を繰り返す。
一方、トナー像が転写された被転写材8は、定着手段としての定着装置7で定着され画像形成装置外に排出される。
本実施形態における画像形成装置は、先に述べた潜像担持体としての感光ドラム1、現像手段としての現像装置9及びクリーニング手段としてのクリーニング装置4の各要素並びに所望の場合には帯電手段としての帯電ローラ2を一体にした、画像形成装置に対し着脱可能なプロセスカートリッジを搭載する方式のものであり、画像形成装置のメンテナンスを容易にした、ユーザーフレンドリーな、取り扱いに優れた構成となっている。このことからクリーニング部材3として図2に示したウレタンゴム製チップブレードを用いて構成を簡単にし、またコストを低減することに成功している。
ここでクリーニング部材3についてさらに詳細に説明する。
本実施形態のクリーニング部材3としてのウレタンゴム製チップブレード3aの模式的平面図および模式的側面図を図2に示した。本実施形態におけるウレタンゴム製チップブレード3aはブレード部3bとその先端にウレタンゴム製のチップ部3cを有している。ウレタンゴム製のチップ部3cは先端部が矩形であり、根元側が先端部よりも厚みを増している。ウレタンゴム製チップブレード3aは、図3に示すように感光ドラム1に対し当接角24°、感光ドラム1に対する侵入量0.7mm、この時のブレードの線圧0.0098N/cmに設定されている。
このような設定とすることにより、通紙中にクリーニング不良、ブレードめくれが発生することを防ぐことが可能になっている。
通紙中は、通常、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)が感光ドラム1に当接する部位(当接部位と表すことがある)3d(図2)にトナーが介在し、潤滑剤の役割を果たすためブレードめくれが発生することは少ない。しかしながらトナーが当接部位3dに介在しない使用初期においては、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)と感光ドラム1との摩擦係数が大きいため、ブレードめくれが発生する確率が高くなる。
そこで本実施形態では、感光ドラム1に当接するクリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)の当接部位3dに、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を塗布する。このような潤滑剤を塗布すると、クリーニング部材と潤滑剤の密着性が向上し、感光ドラム1表面を均一に帯電することが可能となり、良好な画像品質を維持することができる。
シリコーン樹脂微粉末(B)として用いることのできるシリコーン樹脂微粉末としては、例えば、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するトスパール(GE東芝シリコーン社製;商品名)を挙げることができる。
一方、シリコーン樹脂微粉末(C)として用いることのできるシリコーン樹脂微粉末としては、例えば、1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するトスパール(GE東芝シリコーン社製;商品名)を挙げることができる。
シリコーン樹脂微粉末の体積基準のメジアン径(D50)は以下のようにして測定することができる。
レーザ回折式粒度分布測定装置、LS−230型(コールター社製;商品名)にリキッドモジュールを取り付けて0.04〜2000μmの粒径を測定範囲とし、得られる体積基準の粒度分布よりシリコーン樹脂微粉末のメジアン径(D50)を算出する。測定は、メタノール10mlにシリコーン樹脂微粉末を約10mg加え、超音波分散機で2分間分散した後、測定時間90秒間、測定回数1回の条件で行うことができる。
また、シリコーン樹脂微粉末(A)は、100〜180の形状係数SF−1と、100〜140の形状係数SF−2を有するものが好ましい。
これらの形状係数SF−1及びSF−2の各々は、下記式(1)及び(2)で定義されるものである。
SF−1=(πL2/4S)×100 (1)
SF−2=(P2/4πS)×100 (2)
(S:シリコーン樹脂微粉末粒子像の投影面積、L:シリコーン樹脂微粉末粒子像の最大長、P:シリコーン樹脂微粉末粒子像の周長)
これらの形状係数は、例えば、日立製作所製の走査型電子顕微鏡(FEーSEM(S−800);商品名)を用いてシリコーン樹脂微粉末(A)を観察し、無作為に100個の粒子像をサンプリングし、その画像情報をインターフェイスを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3;商品名)に導入し解析を行い、上記式(1)及び(2)に基づいて算出し求めることができる。
形状係数SF−1は球形度合を示し、100から大きくなるにつれて球形から徐々に不定形となる。また形状係数SF−2は凹凸度合を示し、100から大きくなるにつれてシリコーン樹脂微粉末(A)表面の凹凸が顕著になる。
上記潤滑剤のクリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)への塗布方法は特に限定されないが、好ましくは、ハイドロフルオロエーテル(HFEと表すことがある)と粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を混合し、分散して塗工液を調製し、この塗工液を、図2に示すように、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)の当接部位3dに約2mm幅で塗布するのが好ましい。すなわち、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)の当接部位3dの、平行に対向する平坦部X及びY並びに両平坦部X及びYと垂直に接続する側部Z(図2参照)に塗布し、これを乾燥して、潤滑剤層11(図2)を形成すればよい。
以下実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1〜5及び比較例1〜6)
本実施例及び比較例で用いた画像形成装置(電子写真プリンター)は、前述した図1に示した構成を有するものであり、プロセススピードは、94mm/sであった。ここで感光ドラム1として直径φ30mmのOPCドラムを用い、この感光ドラム1に対して直径φ12mmの帯電ローラ2をバネで感光ドラム1に総加圧力9.8Nで押圧して当接させ、感光ドラム1に対して従動回転させた。帯電ローラ2には、目的とする感光体電位Vdに相当する−600Vにするために直流電圧−1150Vを印加した。
本実施例及び比較例においては、シリコーン樹脂微粉末(B)として体積基準のメジアン径(D50)が0.2μm〜1.0μmのトスパール(GE東芝シリコーン社製;商品名)(粒子径の小さいトスパールと表すことがある)を用い、シリコーン樹脂微粉末(C)として体積基準のメジアン径(D50)が1.1μm〜1.5μmのトスパール(GE東芝シリコーン社製;商品名)(粒子径の大きいトスパールと表すことがある)を用い、これらを、表1に示す質量比でハイドロフルオロエーテル(HFE)100質量部に、上記トスパールの合計質量が5質量部となるように混合し、分散して塗工液を調製した。この塗工液を、図2に示すようにクリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)の当接部位3dに約2mm幅で塗布し、乾燥して潤滑剤層(X、Y、Z)を形成した。
このクリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)を、図3に示すように設置し、潤滑剤の密着性およびブレードめくれを評価した。得られた結果を表1に示した。
表1に示した通り、粒子径の大きいトスパールの添加量がトスパールの総質量に対し10〜50質量%であると潤滑剤の密着性が良好となりブレードめくれを防止することができる。
表1記載の比較例における密着性低下の要因は潤滑剤層11における潤滑剤の凝集である。凝集するトスパールは粒子径の小さいトスパールである。粒子径の小さいトスパールの凝集は、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)上でだまになりクリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)より剥がれる。電子写真プリンターの稼動開始時から72時間までは潤滑剤の凝集が進みその後一定となった。
一方、粒子径の大きいトスパールの添加量がトスパールの総質量に対し10〜50質量%である表1記載の実施例の潤滑剤においては粒子径の小さいトスパールが粒子径の大きいトスパールによって攪拌され、凝集が粉砕され、粒子径の小さいトスパールの凝集を防止し密着性が向上したと考えられる。
粒子径の大きいトスパールの比率を増し、60質量%以上とすると潤滑性が低下してゆき、ブレードめくれが発生しやすくなる傾向がみられる。また、粒子径の大きいトスパールの比率を増し、70質量%以上とすると、または、粒子径の大きいトスパールの添加を10質量%未満とすると、クリーニング部材3(ウレタンゴム製チップブレード3a)に対する密着性が低下してゆく傾向がみられる。従って、粒子径の大きいトスパールの添加量は10〜50質量%とするのが好ましいことがわかる。
Figure 2006145972
尚、本実施形態の説明においてはクリーニング手段としてクリーニング部材を有するクリーニング装置を用いた画像形成装置、プロセスカートリッジの例にて説明したが、感光ドラムに当接し感光ドラムとの摩擦が問題になるクリーニング部材、例えばカウンター方向に回転するクリーニングローラ等を用いる画像形成装置、プロセスカートリッジの場合にも上述した実施例にて説明した方法が有効であることは言うまでもない。
本発明のプロセスカートリッジは、画像形成装置に搭載され、また、本発明の画像形成装置は、電子写真複写機または電子写真プリンターなどとして用いられる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の模式的断面図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置におけるクリーニング部材の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置におけるクリーニング部材の配置を説明するための模式図である。
符号の説明
1 感光ドラム(潜像担持体)
2 帯電ローラ(帯電手段)
3 クリーニング部材
3a ウレタンゴム製チップブレード
3b ブレード部
3c チップ部
3d 当接部位
4 クリーニング装置(クリーニング手段)
5 レーザースキャナー(露光手段)
6 転写ローラ(転写手段)
7 定着装置(定着手段)
8 被転写材
9 現像装置(現像手段)
10 トナー
11 潤滑剤層

Claims (3)

  1. 少なくとも、潜像担持体と、帯電手段及び露光手段により形成された該潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、形成された該トナー像を転写手段により被転写材に転写した後に該潜像担持体を摺擦して残留するトナーを除去するクリーニング手段とを有する着脱可能なプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置において、
    該帯電手段が、該潜像担持体に接触して該潜像担持体を帯電するものであり、
    該クリーニング手段が、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を該潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シリコーン樹脂微粉末(A)が、100〜180の形状係数SF−1と、100〜140の形状係数SF−2を有するものであること特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 少なくとも、潜像担持体と、帯電手段及び露光手段により形成された該潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、形成された該トナー像を転写手段により被転写材に転写した後に該潜像担持体を摺擦して残留するトナーを除去するクリーニング手段とを有する、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、該クリーニング手段が、0.2〜1.0μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(B)90〜50質量%と1.1〜1.5μmの体積基準のメジアン径(D50)を有するシリコーン樹脂微粉末(C)10〜50質量%からなる粒度分布に二つのピークを有するシリコーン樹脂微粉末(A)を含む潤滑剤を該潜像担持体との当接部に塗布されたクリーニング部材を有するものであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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