JP2006145942A - 映像投写装置用冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 噴流音を効果的に低減できる簡単な構成からなる安価な映像投写装置用冷却装置を提供する。
【解決手段】 映像投写装置の内部に設けられており、噴流発生手段10と、噴流発生手段10より生成される噴流を導入口より導き前記映像投写装置の発熱部に対して複数の通風口より噴流の方向を変えて噴射するダクト上壁部21とダクト下壁部22とからなるダクト20とを有し、ダクト上壁部21には、導入口側の内側に斜面26を形成してあり、斜面26は到達する噴流の一部をダクト下壁部22に向う方向に変えるとともに、噴流の残りを噴出するための通風口23を有する映像投写装置用冷却装置1において、通風口23の入り口側の斜面26上に、通風口23を取り囲んで、周囲3方に2つの傾斜面235、236からなる断面が略山形形状をなし、対向する2つの傾斜面236に複数の整流突起237を有する噴流音低減要素を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】 映像投写装置の内部に設けられており、噴流発生手段10と、噴流発生手段10より生成される噴流を導入口より導き前記映像投写装置の発熱部に対して複数の通風口より噴流の方向を変えて噴射するダクト上壁部21とダクト下壁部22とからなるダクト20とを有し、ダクト上壁部21には、導入口側の内側に斜面26を形成してあり、斜面26は到達する噴流の一部をダクト下壁部22に向う方向に変えるとともに、噴流の残りを噴出するための通風口23を有する映像投写装置用冷却装置1において、通風口23の入り口側の斜面26上に、通風口23を取り囲んで、周囲3方に2つの傾斜面235、236からなる断面が略山形形状をなし、対向する2つの傾斜面236に複数の整流突起237を有する噴流音低減要素を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像投写装置用冷却装置に係り、特に冷却用の空気の噴流に発生する噴流音を低減した映像投写装置用冷却装置に関するものである。
従来、映像投写装置が広範に実用化されている。
中でも、液晶表示素子を用いた映像投写装置は、広く普及している。
この液晶表示素子を用いた映像投写装置においては、高輝度特性が要求され、このため3色の色分解合成系である光学部品には、強力な光源からの光が導入される。この光は、光学部品の温度上昇を引き起こし、さまざまの特性劣化を引き起こす恐れがある。そのため、光学部品を冷却するための、例えば、空気の噴流を光学部品に吹き付けて冷却する冷却装置が設けられている。
中でも、液晶表示素子を用いた映像投写装置は、広く普及している。
この液晶表示素子を用いた映像投写装置においては、高輝度特性が要求され、このため3色の色分解合成系である光学部品には、強力な光源からの光が導入される。この光は、光学部品の温度上昇を引き起こし、さまざまの特性劣化を引き起こす恐れがある。そのため、光学部品を冷却するための、例えば、空気の噴流を光学部品に吹き付けて冷却する冷却装置が設けられている。
この冷却装置は、送風装置の空気の噴出口から空気を開放空間に流出させるものである。
ところが、このように噴出口で空気を開放空間に流出させると、噴出口のすぐ下流において、流れに直角な渦ベクトルを有する横渦が生起される。この横渦により、噴流音が発生する。この噴流音は、映像投写装置の騒音となるので、防止、抑制することが求められる。
ところが、このように噴出口で空気を開放空間に流出させると、噴出口のすぐ下流において、流れに直角な渦ベクトルを有する横渦が生起される。この横渦により、噴流音が発生する。この噴流音は、映像投写装置の騒音となるので、防止、抑制することが求められる。
これまで、噴流音を引き起こす、横渦が生起されないようにして噴流音の発生を防止、抑制する種々の提案がなされている。
流体中に横幅を直線的に増大させた、平面視が三角形のプラウ材若しくは前記プラウ材と気流の方向に対して逆方向に配置されるランプ材を用いた縦渦発生装置を配し、これにより、強い縦渦を発生させストラット等に発生する流体騒音を低減する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
流体中に横幅を直線的に増大させた、平面視が三角形のプラウ材若しくは前記プラウ材と気流の方向に対して逆方向に配置されるランプ材を用いた縦渦発生装置を配し、これにより、強い縦渦を発生させストラット等に発生する流体騒音を低減する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、空気流の上流端と下流端を、滑らかに出っ張った背面側と平らな腹面側で結んで形成された高さが空気流の境界層の厚さの数倍程度にされた複数の噴流音低減要素を背側面同士及び腹側面同士が対面するように、下流端が噴出口に一致するように配置して、空気流の流れに平行な縦渦を生起させて、横渦の発生を抑えて流体騒音を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−108144号公報
特開2001−75575号公報
ところで、上記の各特許文献に開示された方法では、縦渦を発生させることにより噴流音低減効果は大きいのであるが、いずれも空気の流速の大きい(150m/sec程度)且つ装置自体大きい、例えばガスタービンのディフュ−ザー、風洞等の噴出口に適用されているものであり、大掛りでいわば業務用の装置に適用されているものであり、これらを、民生用の映像投写装置のような、小型な家電製品(空気の流速は20m/sec程度)の冷却装置に適用する場合には、装置が高価となってしまうという問題があった。
そこで、本発明は映像投写装置用冷却装置において、噴流音を効果的に低減できる簡単な構成からなる安価な映像投写装置用冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための手段として、本発明は、空気流を発生させるファンと、前記ファンにより発生した前記空気を流入する空気流入口と前記空気流を排出する排出口を備えた冷却筐体と、からなり、前記排出口から排出する前記空気流により映像投写装置が発生する熱を空冷する際の騒音を低減する映像投写装置用冷却装置において、前記冷却筐体は、両側部に複数の山型形状部を、中央部に開口部を有した部材からなり、前記部材が前記空気の流れる方向に平行な一方の側壁に対して斜めに傾けられて固定された前記開口部より大きい開口部を有するガイド板上に支持された第1噴流音低減手段と、前記ガイド板下部に設けられ、前記空気流入口を有した複数の空間を備えた部材からなる第2噴流音低減手段と、前記一方の側駅に対向する他方の側壁に設けられた半球状の部材からなる第3噴流音低減手段と、を有することを特徴とする映像投写装置用冷却装置を提供しようとするものである。
本発明の映像投写装置用冷却装置は、前記冷却筐体は、両側部に複数の山型形状部を、中央部に開口部を有した部材からなり、前記部材が前記空気の流れる方向に平行な一方の側壁に対して斜めに傾けられて固定された前記開口部より大きい開口部を有するガイド板上に支持された第1噴流音低減手段と、前記ガイド板下部に設けられ、前記空気流入口を有した複数の空間を備えた部材からなる第2噴流音低減手段と、前記一方の側駅に対向する他方の側壁に設けられた半球状の部材からなる第3噴流音低減手段と、を有するので、騒音防止のために別部品を取り付けたり、特別な工夫を加えることなく、モールド部品でダクトを形成するような場合、金型に彫り込むことで、簡単に噴流音低減要素や隔壁を形成できるので、噴流音を効果的に低減できる簡単な構成からなる安価な映像投写装置用冷却装置を提供出来るという効果がある。
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の映像投写装置用冷却装置の実施例を示す構成図である。
図2は、本発明の映像投写装置用冷却装置における第1及び第2噴流音低減要素を示す構成図である。
図3は、第1噴流音低減要素を示す図である。
図4は、第3噴流音低減要素を示す図である。
図2は、本発明の映像投写装置用冷却装置における第1及び第2噴流音低減要素を示す構成図である。
図3は、第1噴流音低減要素を示す図である。
図4は、第3噴流音低減要素を示す図である。
図1において、図1の(A)は、実施例の映像投写装置用冷却装置1の平面図を示し、図1の(B)は、図1の(A)に示すX−X’断面図を示す。
図1の(A)及び図1の(B)に示すように、映像投写装置用冷却装置(以下、単に冷却装置ともいう)1は、例えばシロッコファンからなる噴流発生装置10と、噴流発生装置10の空気の噴出し口11に接続したダクト20より構成される。
図1の(A)及び図1の(B)に示すように、映像投写装置用冷却装置(以下、単に冷却装置ともいう)1は、例えばシロッコファンからなる噴流発生装置10と、噴流発生装置10の空気の噴出し口11に接続したダクト20より構成される。
噴流発生装置10内には、ファン12が設けられている。ファン12を所定回転することによって、噴出し口11より図示で垂直方向の空気流31を噴出する。
ダクト20は、図示しない映像投写装置の中にある発熱源である光学部品60(一点鎖線で示す)を冷却するためのものである。ダクト20は、ダクト上壁部21とダクト下壁部22とからなる略4角筒状をしており、ダクト上壁部21には、噴出し口11から遠ざかるに従い、順次、通風口23、通風口24及び通風口25を設けてある。光学部品60は、通風口23、24、25に対向して配置されている。
なお、ファン10の外直径は、略80mmであり、内幅D3は略25mmである。
また、ダクト20においては、噴出し口11の厚さD1は略30mmであり、幅L1は略29mmであり、噴出し口11より長さL4(略25mm)の位置から、図示下端から長さL5(略46mm)まで広がるようになっており、図示下端の幅L2は略65mmである。ダクト20の図示下端部の幅D2は略18mmである。ダクト20の全長L3は略123mmである。
通風口23、24、25の開口の大きさは、それぞれ略、28mm×6mm、41mm×10mm、46mm×13mmである。
ダクト20は、図示しない映像投写装置の中にある発熱源である光学部品60(一点鎖線で示す)を冷却するためのものである。ダクト20は、ダクト上壁部21とダクト下壁部22とからなる略4角筒状をしており、ダクト上壁部21には、噴出し口11から遠ざかるに従い、順次、通風口23、通風口24及び通風口25を設けてある。光学部品60は、通風口23、24、25に対向して配置されている。
なお、ファン10の外直径は、略80mmであり、内幅D3は略25mmである。
また、ダクト20においては、噴出し口11の厚さD1は略30mmであり、幅L1は略29mmであり、噴出し口11より長さL4(略25mm)の位置から、図示下端から長さL5(略46mm)まで広がるようになっており、図示下端の幅L2は略65mmである。ダクト20の図示下端部の幅D2は略18mmである。ダクト20の全長L3は略123mmである。
通風口23、24、25の開口の大きさは、それぞれ略、28mm×6mm、41mm×10mm、46mm×13mmである。
通風口23は、空気流31に対し略45度をなす上記ダクト上壁部21の斜面26上に開口している。
空気流31は、ダクト20内を進むと、まず、空気流33と空気流32に分かれる。
空気流33は、通風口23を通過すると、前通風口23を形成する部材であるガイド板29に導かれ、部屋232を通って、部屋232に設けられたR斜面部233で方向を90度変換されて(図示で水平方向)、開口部41より噴出される。
空気流31は、ダクト20内を進むと、まず、空気流33と空気流32に分かれる。
空気流33は、通風口23を通過すると、前通風口23を形成する部材であるガイド板29に導かれ、部屋232を通って、部屋232に設けられたR斜面部233で方向を90度変換されて(図示で水平方向)、開口部41より噴出される。
一方、空気流32は、斜面26に沿ってダクト20の図示下方に進み、ダクト20の中央部に設けた仕切り板27により、空気流32aと空気流32bに分かれる。仕切り板27は空気流32bを通風口25に、空気流32aを通風口24にそれぞれ導くように配置されている。
空気流32bは、通風口25の根元に設けられたR傾斜面28によって、略90度方向が曲げられ、空気流34となって通風口25より噴出する。
空気流32aは、通風口24の根元に設けられた図示しないR傾斜面によって、略90度方向が曲げられ、空気流35となって噴出する。
空気流32bは、通風口25の根元に設けられたR傾斜面28によって、略90度方向が曲げられ、空気流34となって通風口25より噴出する。
空気流32aは、通風口24の根元に設けられた図示しないR傾斜面によって、略90度方向が曲げられ、空気流35となって噴出する。
ダクト20から噴出した空気流33、34、35は光学部品60の表面に沿って流れ、光学部品を冷却する。光学部品60は、例えば、4個の偏光ビームスプリッタ62と偏光ビームスプリッタ62の所定の面に配置された液晶表示素子61より構成される。なお、同図においては、映像投写装置の光学部品60以外は、その表示を省略してある。
斜面26上に設けられた通風口23には、第1噴流音低減要素30を設けてある。
図2により、第1噴流音低減要素30について、説明する。
図2において、図2の(A)は、第1噴流音低減装置30をダクト上壁部21の内側21aより見た図であり、図2の(B)は、図2の(A)に示すZ−Z’断面図を示し、図2の(C)は、図2の(A)に示すY−Y’断面図を示す。
図2により、第1噴流音低減要素30について、説明する。
図2において、図2の(A)は、第1噴流音低減装置30をダクト上壁部21の内側21aより見た図であり、図2の(B)は、図2の(A)に示すZ−Z’断面図を示し、図2の(C)は、図2の(A)に示すY−Y’断面図を示す。
図2の(A)、図2の(B)及び図2の(C)に示すように、第1噴流音低減要素30は、ダクト上側部21の斜面26に設けられた通風口23の内側21aに、通風口23を取り囲む形状で設けてある。通風口23は、長方形状であり、その短辺が空気流33の方向と垂直になるように配置してあり、長辺は空気流33の方向に対して約45度の傾斜をなして配置してある。
第1噴流音低減要素30は、通風口23の2つの長辺に沿って設けられた斜面236と斜面235より形成される断面形状が山形の山形部と、図示下方の短辺(部屋232の開口部41に近い方)に形成された斜面236と斜面235より形成された断面形状が山形の山形部とから構成されている。斜面236は通風口23と斜面26とが交差接するところより外側に滑らかに立ち上がっており、斜面235は斜面236の頂上から滑らかに外側に下降して、斜面26に達している。通風口23の2つの長辺に沿った斜面236上には、周期的に整流突起237を設けてある(斜線部で示す)。
この整流突起237を図3を参照して説明する。
図3の(A)は、通風口23の外周に設けられた第1噴流音低減装置30の平面図であり、図3の(B)は、その断面図を示す。
図3の(A)及び図3の(B)に示すように、整流突起237は、斜面236に沿って形成されてあり、巾wが1.5mmであり、その取り付け間隔pは1.8乃至2mmであり、高さは0.2mmである。斜面235と斜面236とが形成する断面が山形状の山の高さhは、1.2mm程度であり、斜面235の斜面26への投影Aと略等しくしてある。山の断面幅Bは、山の高さhの約3倍としてある。突起237の辺と通風口23の長辺との成す角度は30度から60度としてある。通風口23の左右に設ける斜面236上の突起は、対称となるように構成してある。
図3の(A)は、通風口23の外周に設けられた第1噴流音低減装置30の平面図であり、図3の(B)は、その断面図を示す。
図3の(A)及び図3の(B)に示すように、整流突起237は、斜面236に沿って形成されてあり、巾wが1.5mmであり、その取り付け間隔pは1.8乃至2mmであり、高さは0.2mmである。斜面235と斜面236とが形成する断面が山形状の山の高さhは、1.2mm程度であり、斜面235の斜面26への投影Aと略等しくしてある。山の断面幅Bは、山の高さhの約3倍としてある。突起237の辺と通風口23の長辺との成す角度は30度から60度としてある。通風口23の左右に設ける斜面236上の突起は、対称となるように構成してある。
次に、第1噴流音低減要素30の作用について説明をする。
図1を参照して、噴流発生装置10からの空気流31の噴流が、噴出し口11からダクト20に入り、その一部が空気流33の噴流となって通風口23に流入する際、第1噴流音低減要素30に到達すると、コアンダ効果により、第1噴流音低減要素30の斜面235に沿って上昇し、その後斜面236に沿って通風口23へと流れていく。斜面236には、空気流33の噴流を通風口23の噴流方向と同じ方向に導く整流突起237が設けてある。整流突起237には、空気流などの流体が渦や乱流を生じにくくする作用がありその作用を角運動量保存の法則で積極的に利用することにより、通気口に流入する噴流の圧力変動を減少させることが出来、その結果、噴流音の発生を抑制することが出来る。
図1を参照して、噴流発生装置10からの空気流31の噴流が、噴出し口11からダクト20に入り、その一部が空気流33の噴流となって通風口23に流入する際、第1噴流音低減要素30に到達すると、コアンダ効果により、第1噴流音低減要素30の斜面235に沿って上昇し、その後斜面236に沿って通風口23へと流れていく。斜面236には、空気流33の噴流を通風口23の噴流方向と同じ方向に導く整流突起237が設けてある。整流突起237には、空気流などの流体が渦や乱流を生じにくくする作用がありその作用を角運動量保存の法則で積極的に利用することにより、通気口に流入する噴流の圧力変動を減少させることが出来、その結果、噴流音の発生を抑制することが出来る。
つぎに、ダクト上側部21の通風口23の後方外側に設けた第2噴流音低減要素40について、上述の図2を参照して説明する。
通風口23を直進通過した空気流33の噴流は通風口23の後方部(同図において、下側方向)に設けた部屋232まで進み、部屋232に一体で設けてあるR傾斜面233に沿ってほぼ直角方向に流路が曲げられる。その結果、直進してきた噴流が垂直に曲げられことによる急激な圧力変化と剥離が生じ、それに伴い噴流騒音が発生することが知られた。
通風口23を直進通過した空気流33の噴流は通風口23の後方部(同図において、下側方向)に設けた部屋232まで進み、部屋232に一体で設けてあるR傾斜面233に沿ってほぼ直角方向に流路が曲げられる。その結果、直進してきた噴流が垂直に曲げられことによる急激な圧力変化と剥離が生じ、それに伴い噴流騒音が発生することが知られた。
この噴流騒音を防止するために、部屋232を隔壁部材(第2噴流音低減要素)40により分割して、空気流33を2分して開口部41より、流出させる。このように、開口部41を有する部屋232を2室にすることで、開口部41から噴出する二つの噴流の波面に位相差を生じさることにより干渉が起こり、互いに騒音を打ち消しあって結果として騒音の減少を図る。
次に、第3噴流音低減要素(緩和部材)50について、図1及び図4を参照して説明する。
なお、図4の(A)は、第3噴流音低減要素50の断面図であり、図4の(B)は、第3噴流音低減要素50の平面図である。
図1に示すように、第1噴流音低減要素30を構成してあるダクト上壁部21の斜面26の延長面38とダクト下壁部22の内面とが交わる位置より少しばかり噴流発生装置10側に第3噴流音低減要素(以下、緩和部材ともいう)50を配置してある。空気流31から分離した空気流32は、斜面26に沿って、図示下方に流れる。この方向に、第3噴流音低減要素である緩和部材50を設けたものである。
なお、図4の(A)は、第3噴流音低減要素50の断面図であり、図4の(B)は、第3噴流音低減要素50の平面図である。
図1に示すように、第1噴流音低減要素30を構成してあるダクト上壁部21の斜面26の延長面38とダクト下壁部22の内面とが交わる位置より少しばかり噴流発生装置10側に第3噴流音低減要素(以下、緩和部材ともいう)50を配置してある。空気流31から分離した空気流32は、斜面26に沿って、図示下方に流れる。この方向に、第3噴流音低減要素である緩和部材50を設けたものである。
図4に示すように、緩和部材50は、空気流32の噴流と接する表面を滑らかな半円型の曲面を持った突形状にして形成してあり、その高さHは略4mmであり、その幅Wは略3Hとしてある。(緩和部材50の幅方向と空気流32の方向とは一致させてある。)緩和部材50は空気流32の方向と略90度となる様に構成してある。
次に、第3噴流音低減要素50の作用について説明する。
ダクト上壁面21の斜面26により斜め下方に曲げられた空気流32の噴流は斜面26に沿って流れる。第3噴流音低減要素50がない場合、空気流32はダクト下壁面22の内面に衝突して大きく変形加速されることになり、大きな圧力変動を生じる。圧力変動の発生が噴流音発生の原因となる。本実施例においては、第3噴流音低減要素50を鈍頭にし表面を滑らかにして流れの剥離を低減する形状に形成してあるので、空気抵抗を低減するとともに渦の急激な加速度運動をなくすることが可能とり、従って噴流音発生の低減を図れることになる。
ダクト上壁面21の斜面26により斜め下方に曲げられた空気流32の噴流は斜面26に沿って流れる。第3噴流音低減要素50がない場合、空気流32はダクト下壁面22の内面に衝突して大きく変形加速されることになり、大きな圧力変動を生じる。圧力変動の発生が噴流音発生の原因となる。本実施例においては、第3噴流音低減要素50を鈍頭にし表面を滑らかにして流れの剥離を低減する形状に形成してあるので、空気抵抗を低減するとともに渦の急激な加速度運動をなくすることが可能とり、従って噴流音発生の低減を図れることになる。
本実施例で説明した第1乃至第3噴流音低減要素30、40、50を備えた冷却装置によれば、波面の位相差による干渉効果を利用した騒音の減少、コアンダ効果を利用した噴流の剥離防止、急激な圧力変動の減少作用により、噴流の剥離及び圧力変動が原因で発生する騒音を減少させる効果がある。音圧測定器により、冷却装置を備えた映像投写装置の外部の騒音を測定したところ、60.6dBであり、第1乃至第3噴流音低減要素を装着しない場合は、騒音は63.3dBであり、2.7dBの改善があった。第1噴流音低減要素30により1.4dB、第2噴流音低減要素40により0.4dB、第3噴流音低減要素により0.9dBの改善がそれぞれ得られた。
本実施例によれば、騒音防止のために別部品を取付けたり、特別な工夫を加えることなく、例えばモールド部品でダクトを形成するような場合、金型に上記形状を彫り込むことで簡単に噴流音低減要素や隔壁を形成できるので、簡単な構成で安価に噴流音を効果的に低減できる。
第1乃至第3噴流音低減要素の作用効果についてさらに、詳しく説明すると、次のとおりである。
本実施例によれば、騒音防止のために別部品を取付けたり、特別な工夫を加えることなく、例えばモールド部品でダクトを形成するような場合、金型に上記形状を彫り込むことで簡単に噴流音低減要素や隔壁を形成できるので、簡単な構成で安価に噴流音を効果的に低減できる。
第1乃至第3噴流音低減要素の作用効果についてさらに、詳しく説明すると、次のとおりである。
亜音速流域における空力騒音は物体表面に誘起される圧力変動によってひき起こされる。空力騒音低減のためには物体表面の渦度を低減すればよい。
第1噴流音低減要素30によれば、斜面に設けた通風口の周囲3方向に略山形形状を設け、且つ内周側斜面に気体の通風口流入方向に平行となる様に平面視が四角形の突起を設けてあるので、このように構成された噴流音低減要素では、平面から直角に落ち込んだエッジに対し、上記山形形状の斜面に沿って噴流がコアンダ効果により斜面上に設けた通気口に流れ込み、剥がれによって騒音が生じる領域でも、表面に沿って空気が流れるため、物体表面に誘起される圧力変動が少なくなり、従って物体表面の渦度が低減し騒音の発生が減少する。また上記山形形状の内周側に設けた突起で気流を通気口の流入方向へ導く様に、つまり、斜面上に整流体(整流突起)が突設されており、噴流が渦や乱流等を生じにくくなり、同様に圧力変動が減少するため、騒音の減少に繋がる。
第1噴流音低減要素30によれば、斜面に設けた通風口の周囲3方向に略山形形状を設け、且つ内周側斜面に気体の通風口流入方向に平行となる様に平面視が四角形の突起を設けてあるので、このように構成された噴流音低減要素では、平面から直角に落ち込んだエッジに対し、上記山形形状の斜面に沿って噴流がコアンダ効果により斜面上に設けた通気口に流れ込み、剥がれによって騒音が生じる領域でも、表面に沿って空気が流れるため、物体表面に誘起される圧力変動が少なくなり、従って物体表面の渦度が低減し騒音の発生が減少する。また上記山形形状の内周側に設けた突起で気流を通気口の流入方向へ導く様に、つまり、斜面上に整流体(整流突起)が突設されており、噴流が渦や乱流等を生じにくくなり、同様に圧力変動が減少するため、騒音の減少に繋がる。
また、第2噴流音低減要素40によれば、通風口の排出側終端部の中心部に隔壁を設け、2部屋に仕切ったことで、つまり、2つの部屋で生じた発生音の波の位相のズレによる干渉効果により騒音が減少するものと考えられる。
また、第3噴流音低減要素50によれば、上記斜面で下方向に曲げられた噴流は斜面に沿って直進し、ダクト下壁部の内面の平面に衝突し、急激な圧力変動が生じ、圧力変動によって引き起こされる空力騒音が発生することになるのであるが、上記斜面の略延長線とダクト下側部との交差位置に、表面が滑らかな、断面が半円状の曲面を設けたことで、噴流はそのコアンダ効果により曲面の表面に沿って流れる為、急激な圧力変動が減少され、物体表面に誘起される圧力変動が少なくなり圧力変動によって引き起こされる空力騒音騒音が減少すると考えられる。
なお、本実施例においては、上記3箇所について説明したが、これに限らず噴流が流れている場所には、適宜応用することが出来ることはいうまでもない。
なお、本実施例においては、上記3箇所について説明したが、これに限らず噴流が流れている場所には、適宜応用することが出来ることはいうまでもない。
1…冷却装置、10…噴流発生装置、11…噴出し口、12…ファン、20…ダクト、21…ダクト上壁部、21a…内側、22…ダクト下壁部、23…通風口、24…通風口、25…通風口、26…斜面、27…仕切り板、28…R傾斜面、29…ガイド板、30…第1噴流音低減要素、31、32,33、34、35…空気流、38…延長軸、40…隔壁部材(第2噴流音低減要素)、41…開口部、50…緩和部材(第3噴流音低減要素)、60…光学部品、61…液晶表示素子、62…偏光ビームスプリッタ、232…部屋、233…R傾斜面、235…斜面、236…斜面、237…整流突起。
Claims (1)
- 空気流を発生させるファンと、前記ファンにより発生した前記空気を流入する空気流入口と前記空気流を排出する排出口を備えた冷却筐体と、からなり、前記排出口から排出する前記空気流により映像投写装置が発生する熱を空冷する際の騒音を低減する映像投写装置用冷却装置において、
前記冷却筐体は、
両側部に複数の山型形状部を、中央部に開口部を有した部材からなり、前記部材が前記空気の流れる方向に平行な一方の側壁に対して斜めに傾けられて固定された前記開口部より大きい開口部を有するガイド板上に支持された第1噴流音低減手段と、
前記ガイド板下部に設けられ、前記空気流入口を有した複数の空間を備えた部材からなる第2噴流音低減手段と、
前記一方の側駅に対向する他方の側壁に設けられた半球状の部材からなる第3噴流音低減手段と、
を有することを特徴とする映像投写装置用冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004337154A JP2006145942A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 映像投写装置用冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004337154A JP2006145942A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 映像投写装置用冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006145942A true JP2006145942A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36625698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004337154A Pending JP2006145942A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 映像投写装置用冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006145942A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8736775B2 (en) | 2007-09-28 | 2014-05-27 | Nec Display Solutions, Ltd. | Cooling device for electronic apparatus and liquid crystal projector |
JP2015084119A (ja) * | 2015-01-07 | 2015-04-30 | セイコーエプソン株式会社 | 光源装置及びプロジェクタ |
-
2004
- 2004-11-22 JP JP2004337154A patent/JP2006145942A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8736775B2 (en) | 2007-09-28 | 2014-05-27 | Nec Display Solutions, Ltd. | Cooling device for electronic apparatus and liquid crystal projector |
JP2015084119A (ja) * | 2015-01-07 | 2015-04-30 | セイコーエプソン株式会社 | 光源装置及びプロジェクタ |
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