JP2006144918A - 回転軸、送り装置、モータおよび回転軸の製造方法 - Google Patents

回転軸、送り装置、モータおよび回転軸の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 送り用の螺旋溝での潤滑材の保持力を高めることにより、磨耗を防止可能な回転軸、送り装置、モータ、および回転軸の製造方法を提供すること。
【解決手段】 送り装置10およびステッピングモータ20に用いる回転出力軸22を製造するにあたっては、まず、螺旋溝形成工程において、真鍮などの銅合金からなる軸体に対して、転造、切削、研削などの加工により螺旋溝23を形成した後、粗面化工程において、回転軸の螺旋溝23のフランク面24まで到達可能なサイズの第1のバレル用メディアによって回転軸にバレル処理を行う。その結果、フランク面24に微細な凹部25が複数、形成されるので、螺旋溝23内でのグリスの保持力が向上する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外周面に螺旋溝が形成された回転軸、この回転軸を備えた送り装置並びにモータ、および回転軸の製造方法に関するものである。
CDなどの光記録ディスクの再生、記録を行う光記録ディスク再生・記録装置では、送り装置を用いて、対物レンズや各種光学素子を搭載した光ヘッド装置を光記録ディスクの半径方向に走査させる。このような送り装置には、外周面に螺旋溝が形成された回転出力軸を備えたステッピングモータが用いられ、回転出力軸の螺旋溝に光ヘッド装置のラック部を係合させて、回転出力軸の軸線方向に沿って光ヘッド装置を直線駆動する。
ここで、回転出力軸の螺旋溝は、転造、切削、研削などの加工により形成され、そのフランク面は概ね平滑面である(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−340668号公報
このように構成した送り装置においては、螺旋溝内にグリスやオイルなどの潤滑材を塗布してラック部と螺旋溝との摩擦を軽減し、ラック部や螺旋溝の磨耗を防止している。しかしながら、従来の螺旋溝は、フランク面が概ね鏡面であるため、潤滑材の保持力が弱いという問題点がある。このため、従来の送り装置では、送り動作を繰り返し行うと、螺旋溝のフランク面にグリス切れが発生する。このような潤滑材切れが発生すると、回転出力軸を真鍮で形成した場合、磨耗粉によって潤滑材が黒変し、見栄えが著しく悪くなるという問題点がある。また、ラック部を樹脂で形成した場合、ラック部が磨耗し、送り動作に支障が発生する。さらに、上記のように摩耗が発生すると、ラック部と回転出力軸の螺旋溝との間でノイズを発生するようになり、使用者に不快感を与える問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、送り用の螺旋溝での潤滑材の保持力を高めることにより、磨耗を防止可能な回転軸、送り装置、モータ、および回転軸の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、外周面に送り駆動用の螺旋溝が形成された回転軸において、前記螺旋溝内のフランク面に複数の微細な凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明では、送り装置に用いられる回転軸において、その外周面に形成された螺旋溝のフランク面には複数の微細な凹部が形成されているので、螺旋溝内にグリスやオイルなどの潤滑材を塗布した際、螺旋溝は潤滑材に対する保持力が強い。従って、回転軸の螺旋溝に可動体のラック部を係合させて送り装置を構成した場合、送り動作を繰り返し行ったときでも、螺旋溝内では常に潤滑材が保持されている。従って、回転出力軸を真鍮で形成した場合、磨耗粉によって潤滑材が黒変して見栄えが悪くなることを回避できる。また、ラック部を樹脂で形成した場合、ラック部の磨耗を防止できるので、長期間にわたって送り動作を安定して行うことができる。さらに、ラック部と回転出力軸の螺旋溝との間でノイズが発生するのを防止することができる。
本発明は、前記回転軸の素材が銅合金やアルミニウムなどといった非鉄金属製である場合に適用すると効果的である。すなわち、素材が銅合金やアルミニウムなどといった非鉄金属製の場合に潤滑材切れが発生すると、磨耗粉が発生して潤滑材が黒変しやすいが、本発明によれば、かかる不具合を効果的に防止することができる。
本発明に係る回転軸を備えた送り装置では、前記回転軸に係合するラック部を備え、当該回転軸の軸線周りの回転によって当該軸線方向に直線駆動される可動体を有し、前記回転軸の前記螺旋溝内にグリスが塗布されている。
本発明は、前記ラック部が樹脂製である場合に適用すると効果的である。すなわち、ラック部が樹脂製の場合に潤滑材切れが発生すると、ラック部が磨耗して送り動作に支障が発生しやすいが、本発明によれば、かかる不具合を効果的に防止することができる。
本発明に係る回転軸は、モータの回転出力軸として用いることができる。この場合、モータは、回転出力軸を軸線周りに回転させるモータ本体を有する。
本発明において、外周面に螺旋溝が形成された回転軸の製造方法では、前記回転軸に前記螺旋溝を形成する溝加工工程と、前記螺旋溝のフランク面まで到達可能なサイズの第1の研磨用メディアによって前記フランク面を粗面化する粗面化工程とを行うことを特徴とする。このような処理によれば、回転軸の外周面に形成された螺旋溝のフランク面に複数の微細な凹部を容易に形成でき、かつ、大量の回転軸を効率よく処理することができる。
本発明に係る製造方法は、前記回転軸の素材が非鉄金属製である場合に適用すると効果的である。
本発明において、前記粗面化工程では、前記第1の研磨用メディアと、該第1の研磨用メディアよりもサイズの大きな第2の研磨用メディアとを混合して用いることが好ましい。このように構成すると、螺旋溝のフランク面に対する粗面化と、バリ取りとを同時に行うことができ、回転軸の生産性を向上することができる。
本発明において、前記粗面化工程と、前記第1の研磨用メディアよりもサイズの大きな第2の研磨用メディアを用いて前記回転軸からバリを除去するバリ取り工程とを別々に行ってもよい。
本発明では、送り装置に用いられる回転軸において、その外周面に形成された螺旋溝のフランク面には複数の微細な凹部が形成されているので、螺旋溝内にグリスやオイルなどの潤滑材を塗布した際、螺旋溝は潤滑材に対する保持力が強い。従って、回転軸の螺旋溝に可動体のラック部を係合させて送り装置を構成した場合、送り動作を繰り返し行ったときでも、螺旋溝内では常に潤滑材が保持されている。従って、回転出力軸を真鍮で形成した場合、磨耗粉によって潤滑材が黒変して見栄えが悪くなることを回避できる。また、ラック部を樹脂で形成した場合、ラック部の磨耗を防止できるので、長期間にわたって送り動作を安定して行うことができる。さらに、ラック部と回転出力軸の螺旋溝との間でノイズが発生するのを防止することができる。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用した送り装置を備えた光記録ディスク再生・記録装置の要部を示す平面図、および当該送り装置の要部を示す側面図である。図2(a)、(b)は、本発明を適用した回転軸を拡大して示す側面図、および螺旋溝の拡大断面図である。図3は、本発明を適用した回転軸の螺旋溝のフランク面を電子顕微鏡で1000倍に拡大して観察したときの説明図である。
図1(a)に示す光記録ディスク再生・記録装置1は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生、記録を行うための装置であり、対物レンズ6などの各種光学素子を搭載した光ヘッド装置2(可動体)と、この光ヘッド装置2を光記録ディスクの半径方向に走査させるための送り装置10と、光記録ディスクを回転駆動するスピンドルモータ7を備えたディスク駆動装置3と、送り装置10やディスク駆動装置3が搭載された装置フレーム4とを有している。
送り装置10は、光ヘッド装置2の両側で光記録ディスクの半径方向に向けて平行に延びる第1のガイド軸11と第2のガイド軸12とを備えており、これらのガイド軸11、12は、両端が装置フレーム4に固定されている。また、光ヘッド装置2は、その両端部の一方側の端部に第1のガイド軸11に係合する軸受け部201を有する一方、他方側の端部には第2のガイド軸12に係合する一対の軸受け部202、203を備えている。
図1(b)に示すように、送り装置10は、第1のガイド軸11および第2のガイド軸12に平行に回転出力軸22が延びたPM型のステッピングモータ20を有しており、このステッピングモータ20において、回転出力軸22の基端側は、この回転出力軸22を軸線周りに回転させるステータやロータマグネットなどをモータケース27内に備えたモータ本体26に連結されている。また、ステッピングモータ20では、モータケース27において回転出力軸22が延びている方の端面に断面コの字形状のフレーム21が固定されており、回転出力軸22の先端側は、フレーム21の先端部の立ち上がり部分211に固定された軸受け215に回転可能に支持されている。
本形態の送り装置10において、ステッピングモータ20の回転出力軸22は、素材が銅合金などの非鉄金属からなる軸体の外周面に螺旋溝23が形成されたものであり、光ヘッド装置2には、回転出力軸22との連結部としてのラック部30が形成されている。本形態において、螺旋溝23は2条ねじとして形成されている。ラック部30は、先端部分35、36が2つに分岐した樹脂板から構成されており、その2つの先端部分35、36には、図2(a)に示すように、回転出力軸22の螺旋溝23内に嵌った2つの突起31、32が各々形成されている。ラック部30は、先端部分の突起31、32が螺旋溝23内に嵌った状態で、ラック部30を構成する樹脂板は弾性変形している。従って、ラック部30は、先端部分35、36の突起31、32が螺旋溝23に深く入り込む方向に付勢された状態にある。それ故、送り装置10において、ステッピングモータ20に給電すると回転出力軸22が軸線周りに回転し、その回転力が螺旋溝23およびラック部30を介して光ヘッド装置2に伝達されるので、光ヘッド装置2は、第1のガイド軸11および第2のガイド軸12にガイドされながら、光記録ディスクの半径方向に向けて矢印Aの方向および矢印Bの方向に往復直線移動する(図1(a)、(b)参照)。なお、回転出力軸22の螺旋溝23内には、螺旋溝23とラック部30の突起31、32との摩擦力を軽減するためにグリス40などの潤滑材が塗布されている。
このように構成した送り装置10において、本形態では、詳しくは後述するように、ステッピングモータ20の回転出力軸22の螺旋溝23内には粗面化処理が施され、螺旋溝23内のフランク面24には微細な凹部25が複数、分散した状態に形成されている。
このような凹部25は、図3に拡大して示すように、径が1μmから数μmの穴、あるいは幅が1μmから数μmの溝として形成されている。なお、微細な凹部25は、後述するバレル処理で形成されたものであるため、回転出力軸22の螺旋溝23以外の部分にも形成されている。
(本形態の主な効果)
このように構成した送り装置10およびステッピングモータ20においては、フランク面24に微細な凹部25が複数、分散した状態に形成されているため、螺旋溝23はグリス40に対する保持力が強い。従って、送り装置10によって光ヘッド装置2の送り動作を繰り返し行った場合でも、螺旋溝23内では常にグリス40が保持されている。従って、螺旋溝23とラック部30との間に作用する摩擦力が常に小さい。それ故、回転出力軸22を真鍮などといった比較的柔らかい非鉄金属で形成した場合でも、回転出力軸22が磨耗しないので、その磨耗粉に起因するグリス40の黒変が発生しない。また、ラック部30を樹脂で形成した場合でも、ラック部30の磨耗を防止できるので、長期間にわたって送り動作を安定して行うことができる。さらに、ラック部と回転出力軸の螺旋溝との間でノイズが発生するのを防止することができる。
(回転出力軸22の製造方法)
図4(a)、(b)は、フランク面にバレル処理を行う前の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。図5(a)、(b)は、フランク面に丸ボールのバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。図6(a)、(b)は、フランク面に表面が粗い異形のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。
本形態の送り装置10およびステッピングモータ20に用いる回転出力軸22を製造するにあたっては、まず、真鍮などの銅合金からなる軸体に対して、転造、切削、研削などの加工により螺旋溝23を形成する(螺旋溝形成工程)。
この螺旋溝形成工程においては、上記の加工方法のうち、いわゆる丸転造加工では、転造盤において、同一方向に回転する固定ダイスと可動ダイスからなる一対の転造ダイス間に軸体を配置するとともに、可動ダイスを固定ダイスの方向に移動させて軸体を挟圧し、この状態で、固定ダイス、可動ダイスおよび軸体を回転させながら、軸体を軸線方向に移動させる。その結果、固定ダイスおよび可動ダイスによって軸体の外周面が塑性変形し、外周面に2条溝からなる螺旋溝23が形成された回転出力軸22が製作される。
次に、回転軸の螺旋溝23のフランク面24まで到達可能なサイズの第1のバレル用メディア(研磨用メディア)、例えば、螺旋溝23の有効径が0.7mm以上の場合、メディア最大径が0.5±0.2mmのバレル用メディアによって回転軸にバレル処理(研磨処理)を行ってフランク面24に微細な凹部25を複数、形成する(粗面化工程)。
例えば、フランク面24は、転造加工後、バレル処理を行う前の特性をJIS規格′94に規定する方法で計測すると、以下の数値
Ra(粗さ曲線の算術平均粗さ)=0.025μm
Rmax(断面曲線の最大高さ)=0.478μm
Ry(粗さ曲線の最大高さ)=0.188μm
であったものが、例えば、丸ボールの第1のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行うと、以下の数値
Ra(粗さ曲線の算術平均粗さ)=0.055μm
Rmax(断面曲線の最大高さ)=0.618μm
Ry(粗さ曲線の最大高さ)=0.364μm
となる。また、表面が粗い異形の第1のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行うと、以下の数値
Ra(粗さ曲線の算術平均粗さ)=0.067μm
Rmax(断面曲線の最大高さ)=0.844μm
Ry(粗さ曲線の最大高さ)=0.492μm
となる。
なお、フランク面24のバレル処理を行う前の断面曲線および粗さ曲線を図4(a)、(b)に示し、フランク面24を丸ボールの第1のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を図5(a)、(b)に示し、フランク面24を表面が粗い異形の第1のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を図6(a)、(b)に示す。
ここで、メディアの最大径が螺旋溝の有効径より小さければ、粗面化が有効的に行われるが、小さすぎても充分な粗面化が行われない傾向にある。従って、メディアのサイズなどの条件は、例えば、フランク面24が下記のレベル
Ra(粗さ曲線の算術平均粗さ)≧0.030μm
Rmax(断面曲線の最大高さ)≧0.500μm
Ry(粗さ曲線の最大高さ)≧0.200μm
となるように、設定することが好ましい。また、Ryの上限値としては、
Ry(粗さ曲線の最大高さ)≦1.00μm
であることが好ましい。フランク面24が粗くなりすぎると、ノイズが大きくなる、磨耗が起こりやすくなる、などの問題が発生するおそれがある。
また、粗面化工程では、第1のバレル用メディアと、第1のバレル用メディアよりもサイズの大きな第2のバレル用メディアとを混合してバレル処理を行うことが好ましい。このように構成すると、螺旋溝23のフランク面24に対する粗面化と、バリ取りとを同時に行うことができ、回転軸の生産性を向上することができる。すなわち、第1のバレル用メディアはサイズが小さいので、バリ取りを行う効果が小さいので、バレル処理の際、サイズの大きな第2のバレル用メディアも同時に用いれば、バリについては第2のバレル用メディアによって効率よく除去することができる。なお、第1のバレル用メディアと、第2のバレル用メディアとを混合して用いる際の混合比は、例えば1:1である。
ここで、バレル処理では、バレル用メディアとして、セラミックボール、スチールボール、銅ボールなどを用いることができ、その処理時間は、概ね20分間〜30分間である。
なお、各工程の間には必要に応じて洗浄工程や検査工程が行われる。例えば、螺旋溝23形成工程を行った後は、三針法などで螺旋溝23の有効径などの測定が行われる。この三針法で検査での用いる三針の径(三針径)を図2(b)に点線Lで示すが、粗面化工程では、螺旋溝23のフランク面24のうち、三針径が内接する位置231よりやや谷底230に近い領域まで粗面化するようなサイズの第1のバレル用メディアが用いられる。
(別の製造方法)
なお、上記製造方法では、螺旋溝23形成工程の後、粗面化工程を行う際、サイズの小さな第1のバレル用メディアと、サイズの大きな第2のバレル用メディアを同時に用いて、螺旋溝23のフランク面24に対する粗面化と、バリ取りとを同時に行ったが、サイズの小さな第1のバレル用メディアを用いた粗面化工程と、サイズの大きな第2のバレル用メディアを用いたバリ取り工程を別々に行ってもよい。
(他の実施の形態)
上記形態において、粗面化工程ではバレル研磨を用いた例を記載したが、ブラスト研磨、センターレス研磨などの研磨方法を用いても良い。
また、潤滑材としては、グリス以外にオイルなどの潤滑材を用いることもできる。
また、上記形態は、回転主力軸の素材が真鍮などの銅合金からなる例であったが、回転主力軸の素材がアルミニウムなどの非鉄金属製の場合も磨耗や磨耗粉が発生しやすいので、本発明を適用してグリスの保持力を高めると効果的である。
なお、上記形態では、回転軸がステッピングモータ20の回転出力軸22として構成されている場合であったが、モータなどの回転駆動力が歯車機構などを介して、外周面に螺旋溝23が形成された回転軸に伝達されるような送り装置10に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、ラック部として樹脂板に突起が形成されているものを用いたが、ナットに形成されているねじをラック部として用いた送り装置に本発明を適用してもよい。
(a)、(b)は、本発明を適用した送り装置を備えた光記録ディスク再生・記録装置の要部を示す平面図、および当該送り装置の要部を示す側面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した回転軸を拡大して示す側面図、および螺旋溝の拡大断面図である。 本発明を適用した回転軸の螺旋溝のフランク面を電子顕微鏡で1000倍に拡大して観察したときの説明図である。 (a)、(b)は、フランク面にバレル処理を行う前の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。 (a)、(b)は、フランク面に丸ボールのバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。 (a)、(b)は、フランク面に表面が粗い異形のバレル用メディア(セラミック製)を用いてバレル処理を行った後の断面曲線および粗さ曲線を示すグラフである。
符号の説明
1 光記録ディスク再生・記録装置
2 光ヘッド装置(可動体)
10 送り装置
20 ステッピングモータ
22 回転出力軸(回転軸)
23 螺旋溝
24 フランク面
25 微小な凹部
30 ラック部
31、32 突起

Claims (9)

  1. 外周面に送り駆動用の螺旋溝が形成された回転軸において、
    前記螺旋溝内のフランク面に複数の微細な凹部が形成されていることを特徴とする回転軸。
  2. 請求項1において、素材が非鉄金属製であることを特徴とする回転軸。
  3. 請求項1または2に規定する回転軸を備えた送り装置であって、
    前記回転軸に係合するラック部を備え、当該回転軸の軸線周りの回転によって当該軸線方向に直線駆動される可動体を有し、
    前記回転軸の前記螺旋溝内には潤滑材が塗布されていることを特徴とする送り装置。
  4. 請求項3において、前記ラック部は樹脂製であることを特徴とする送り装置。
  5. 請求項1または2に規定する回転軸からなる回転出力軸と、該回転出力軸を軸線周りに回転させるモータ本体とを有することを特徴とするモータ。
  6. 外周面に螺旋溝が形成された回転軸の製造方法において、
    前記回転軸に前記螺旋溝を形成する溝加工工程と、
    前記螺旋溝のフランク面まで到達可能なサイズの第1の研磨用メディアによって前記フランク面を粗面化する粗面化工程と
    を行うことを特徴とする回転軸の製造方法。
  7. 請求項6において、前記回転軸は、素材が非鉄金属製であることを特徴とする回転軸の製造方法。
  8. 請求項6または7において、前記粗面化工程では、前記第1の研磨用メディアと、該第1の研磨用メディアよりもサイズの大きな第2の研磨用メディアとを混合して用いることを特徴とする回転軸の製造方法。
  9. 請求項6または7において、前記粗面化工程と、前記第1の研磨用メディアよりもサイズの大きな第2の研磨用メディアを用いて前記回転軸からバリを除去するバリ取り工程とを行うことを特徴とする回転軸の製造方法。
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