JP2006143051A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 直線状の走行路およびカーブの少なくとも何れかを備えて構成される道路形状を互いに接近する自車両と対向車両とに対して適切な接触回避を行う。
【解決手段】 カーブ設定部65は、自車軌跡算出部63にて算出された自車両の進行軌跡と、対向車両判定部62にて対向車両であると判定された物体の相対位置と、横方向距離設定部64にて設定された横方向距離dとに基づき、対向車両の位置から自車両の走行車線側に所定の横方向距離dだけずれた位置を含み、自車両の進行軌跡に接するカーブ形状を、例えば地図データ記憶部23の道路データや自車両の走行状態等に応じて設定する。適正進路設定部66は、カーブ設定部65にて設定されたカーブ形状と自車両の進行軌跡とを滑らかに接続して得られる軌跡を自車両の適正進路として設定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両制御装置に関するものである。
従来、例えば、互いに旋回しながら走行する自車両と対向車両とに対し、自車両の推定旋回軌跡と対向車両に対する相対位置とに基づき対向車両の推定旋回軌跡を算出して、自車両と対向車両とが接触する危険度を算出し、算出した危険度に応じて自車両と対向車両との接触回避動作を実行する車両の走行安全装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−62553号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る車両の走行安全装置においては、互いに旋回しながら走行する自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにして接触回避動作を実行するようになっており、自車両の推定旋回軌跡は速度およびヨーレートの検出値に基づき算出され、対向車両の推定旋回軌跡は自車両の推定旋回軌跡と相対位置とに基づき算出されている。このため、例えば自車両および対向車両が各所定曲率の単一のカーブを走行している状態で有れば、自車両および対向車両の推定旋回軌跡を精度良く算出することができる。しかしながら、自車両と対向車両とが互いに接近する過程で道路形状が変化する場合、例えば直線状の走行路と、この走行路に接続されたカーブとからなる道路形状において、自車両または対向車両の何れか一方が直線状の走行路を走行し、他方がカーブを走行している状態で互いに接近する場合等では、互いの進行軌跡を精度良く推定することが困難になるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、直線状の走行路およびカーブの少なくとも何れかを備えて構成される道路形状を互いに接近するようにして走行する自車両と対向車両とに対して適切な接触回避を行うことが可能な車両制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の車両制御装置は、自車両の進行方向に存在する物体を検知し、該物体と自車両との相対位置および相対速度を検出する物体検知手段(例えば、実施の形態での物体検知部61)と、自車両の運動状態を検出する運動状態検出手段(例えば、実施の形態でのジャイロセンサ32)と、自車両の速度を検出する速度検出手段(例えば、実施の形態での車速センサ33)と、前記物体検知手段にて検知された相対速度と、前記速度検出手段にて検出された自車両の速度とに基づき、自車両の対向車両となる前記物体の有無を判定する対向車両判定手段(例えば、実施の形態での対向車両判定部62)と、前記運動状態検出手段の検出結果に基づき自車両の進行軌跡を算出する進行軌跡算出手段(例えば、実施の形態での自車軌跡算出部63)と、前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された前記物体と自車両とが適正にすれ違う際の前記物体と自車両との間の横方向距離を設定する適正横方向距離設定手段(例えば、実施の形態での横方向距離設定部64)と、前記物体検知手段にて検知された相対位置と、前記進行軌跡算出手段にて算出された自車両の進行軌跡と、前記適正横方向距離設定手段にて設定された適正横方向距離に基づき、前記対向車両の位置から自車両の走行車線側に前記適正横方向距離だけずれた位置を含み、前記進行軌跡に接するカーブ形状を設定するカーブ設定手段(例えば、実施の形態でのカーブ設定部65)と、前記カーブ設定手段にて設定されたカーブ形状と前記進行軌跡とを接続して得られる軌跡を、自車両の適正進路として設定する進路設定手段(例えば、実施の形態での適正進路設定部66)と、前記進路設定手段にて設定された適正進路に基づき自車両の車両制御を行う制御手段(例えば、実施の形態での作動部67)とを備えることを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、自車両の進行軌跡と、この進行軌跡に接するカーブ形状とを滑らかに接続して得た軌跡を自車両の適正進路として設定することから、例えば自車両の走行路と対向車両の走行路との道路形状が相違し、各走行路に直線路やカーブが混在する場合であっても、適切な適正進路を設定することができる。この適正進路により、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにして車両制御を実行することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の車両制御装置では、前記カーブ設定手段は、カーブを適正に通過するために予め設定した適正横加速度と、前記速度検出手段にて検出された自車両の速度とに基づき、前記カーブ形状を設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、自車両の速度の二乗を適正横加速度で除算して得た値をカーブ形状の半径として設定することで、例えば対向車両が通過中のカーブに対して、自車両が適正に通過可能であって、かつ、対向車両と適正にすれ違うことができる適正進路を設定することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の車両制御装置は、現時点までに自車両に発生した横加速度を記憶する記憶手段(例えば、実施の形態でのカーブ設定部65が兼ねる)を備え、前記カーブ設定手段は、前記記憶手段に記憶された横加速度の最大値が大きくなることに伴い、前記適正横加速度が増大傾向に変化するように設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、カーブでの走行履歴に応じて適正横加速度を設定することで、運転者の運転操作に対する技量や嗜好等に応じた適切な走行状態を設定することができる。
さらに、請求項4に記載の本発明の車両制御装置は、道路データを記憶する道路データ記憶手段(例えば、実施の形態での地図データ記憶部23)を備え、前記カーブ設定手段は、前記道路データ記憶手段に記憶された道路データに基づき前記カーブ形状を設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、カーブ形状の設定に要する演算量を低減し、容易に適正進路を設定することができる。
さらに、請求項5に記載の本発明の車両制御装置では、前記カーブ設定手段は、前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された複数の前記物体に対して前記物体検知手段にて検知された複数の相対位置に基づき前記カーブ形状を設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、走行路上における対向車両の実際の位置に応じて精度の良い適正進路を設定することができる。
さらに、請求項6に記載の本発明の車両制御装置では、前記カーブ設定手段は、前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された前記物体の走行軌跡を算出し、該走行軌跡に基づき前記カーブ形状を設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、対向車両の走行軌跡に応じて精度の良い適正進路を設定することができる。
さらに、請求項7に記載の本発明の車両制御装置は、現在時刻から所定期間後の自車両の進行軌跡を予測し、予測した進行軌跡と前記適正進路とを比較する比較手段(例えば、実施の形態での進路比較部68)を備え、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果において、予測された進行軌跡が前記適正進路よりも前記対向車両が走行する対向車線側に位置すると共に、前記相対位置から算出した前記物体と自車両との相対距離が所定距離よりも短いときに、前記進行軌跡が前記適正進路に近づくように車両制御を行うことを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、対向車両と自車両とが相対的に接近した状態で進行軌跡と適正進路との間の距離、つまりずれ量が相対的に大きい場合には、進行軌跡が適正進路に近づくようにして、例えば警報出力や操舵トルクに対する反力トルクまたはアシストトルクの出力を行い、自車両を適正進路に沿うようにして走行させることで、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにすることができる。
さらに、請求項8に記載の本発明の車両制御装置では、前記制御手段は、前記所定距離を前記相対距離および前記物体検知手段にて検知された相対速度に基づき設定することを特徴としている。
上記の車両制御装置によれば、例えば相対距離を相対速度で除算して得た衝突時間が短くなるほど、所定距離が増大傾向に変化するように設定することで、車両制御の実行開始タイミングを早め、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにすることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の車両制御装置によれば、例えば自車両の走行路と対向車両の走行路との道路形状が相違し、各走行路に直線路やカーブが混在する場合であっても、適切な適正進路を設定することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の車両制御装置によれば、例えば対向車両が通過中のカーブに対して、自車両が適正に通過可能であって、かつ、対向車両と適正にすれ違うことができる適正進路を設定することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の車両制御装置によれば、運転者の運転操作に対する技量や嗜好等に応じた適切な走行状態を設定することができる。
さらに、請求項4に記載の本発明の車両制御装置によれば、カーブ形状の設定に要する演算量を低減し、容易に適正進路を設定することができる。
さらに、請求項5に記載の本発明の車両制御装置によれば、走行路上における対向車両の実際の位置に応じて精度の良い適正進路を設定することができる。
さらに、請求項6に記載の本発明の車両制御装置によれば、対向車両の走行軌跡に応じて精度の良い適正進路を設定することができる。
さらに、請求項7に記載の本発明の車両制御装置によれば、対向車両と自車両とが相対的に接近した状態では自車両を適正進路に沿うようにして走行させることで、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにすることができる。
さらに、請求項8に記載の本発明の車両制御装置によれば、車両制御の実行開始タイミングを早め、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両制御装置について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態による車両制御装置10は、例えば、内燃機関11の駆動力を、オートマチックトランスミッション(AT)あるいは無段自動変速機(CVT)等のトランスミッション(T/M)12を介して車両の駆動輪に伝達する車両に搭載され、ナビゲーション装置13と、制御装置14と、ブレーキアクチュエータ15および警報装置16と、外界センサをなす撮影装置17およびレーダ装置18と、EPSアクチュエータ19とを備えて構成されている。
なお、撮影装置17は、例えば可視光領域や赤外線領域にて撮像可能なCCDカメラやC−MOSカメラ等からなるカメラ17aおよび画像処理部17bを備えて構成され、カメラ17aは、例えばフロントウィンドウの車室内側でルームミラー近傍の位置に配置され、フロントウィンドウ越しに自車両の進行方向前方の所定検知範囲の外界を撮影する。画像処理部17bは、カメラ17aにより撮影して得た画像に対して、例えばフィルタリングや二値化処理等の所定の画像処理を行い、画像データを生成して制御装置14へ出力する。
また、レーダ装置18は、例えばレーザ光やミリ波等のレーダ18aおよびレーダ制御部18bとを備えて構成され、レーダ18aは、例えば自車両のボディのノーズ部や車室内のフロントウィンドウ近傍等に配置され、制御装置14からレーダ制御部18bへ入力される制御指令に応じたレーダ制御部18bの制御により、レーザ光やミリ波等の発信信号を適宜の検知方向(例えば、自車両の進行方向前方等)に向けて発信すると共に、この発信信号が自車両の外部の物体(検知対象物)によって反射されることで生じた反射信号を受信し、反射信号と発信信号とを混合してビート信号を生成して制御装置14へ出力する。
ナビゲーション装置13は、例えば現在位置検出部21と、ナビゲーション処理部22と、地図データ記憶部23と、入力部24と、表示部25とを備えて構成されている。
さらに、現在位置検出部21は、例えば人工衛星を利用して車両の位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)信号や、例えば適宜の基地局を利用してGPS信号の誤差を補正して測位精度を向上させるためのD(Differential)GPS信号等の測位信号を受信する測位信号受信部31と、水平面内での自車両の向きや鉛直方向に対する傾斜角度(例えば、車両の前後方向軸の鉛直方向に対する傾斜角度や車両重心の上下方向軸回りの回転角であるヨー角等)および傾斜角度の変化量(例えば、ヨーレート等)を検出するジャイロセンサ32と、車両の速度(車速)を検出する車速センサ33とを備えて構成され、受信した測位信号によって、あるいは、車速やヨーレート等の検出信号に基づく自律航法の算出処理によって、車両の現在位置を算出する。
地図データ記憶部23は、例えばハードディスク装置等の磁気ディスク装置や、例えばCD−ROMやCD−RやMOやDVD等の光ディスク装置等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からなる。そして、地図データ記憶部23は、例えば表示部25において地図を表示するための地図データとして、例えば道路の幅員データや複数の道路の交差角度や交差点の形状や位置等の道路データを格納している。
ナビゲーション処理部22は、例えば、地図データ記憶部23から取得される道路データに対して、現在位置検出部21における測位信号および自律航法の算出処理のそれぞれ、又は、何れかから得られる車両の現在位置の情報に基づいてマップマッチングを行い、位置検出の結果を補正すると共に、検出された車両の現在位置、あるいは、各種スイッチやキーボード等からなる入力部24を介して操作者により入力された適宜の車両の位置に対して、表示部25での地図表示を制御する。
また、ナビゲーション処理部22は、例えば車両の経路探索や経路誘導等の処理を実行し、地図データ記憶部23から取得される道路データと共に、例えば目的地までの経路情報や各種の付加情報を表示部25へ出力する。
制御装置14は、走行制御部41と、エンジン制御部42と、変速制御部43と、ブレーキ制御部44と、EPS制御部46とを備えて構成され、運転者が入力した操舵角度の方向と大きさを検出する操舵角センサ51と、運転者により入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ52と、自車両に発生する加速度(例えば、車両前後方向の前後加速度および車両横方向の横加速度等)を検出する加速度センサ53とから出力される各検出信号が入力されている。
さらに、走行制御部41は、物体検知部61と、対向車両判定部62と、自車軌跡算出部63と、横方向距離設定部64と、カーブ設定部65と、適正進路設定部66と、作動部67と、進路比較部68とを備えて構成されている。
物体検知部61は、撮影装置17から入力される画像データまたはレーダ装置18から出力されるビート信号に基づき、自車両の進行方向におけるカメラ17aまたはレーダ18aの各検知エリア内に存在する静止物および移動体からなる物体を検知し、検知した物体と自車両との相対位置および相対距離および相対速度を検出する。
対向車両判定部62は、物体検知部61にて検知された物体のうち、自車両の対向車両、例えば自車両の走行車線に対する対向車線を移動する移動体等となる物体の有無を判定する。
自車軌跡算出部63は、例えば現在位置検出部21にて検出された自車両の現在位置の時間変化や、自車両の進行方向前方に存在する先行車両の位置の時間変化や、自車両の走行状態、例えば車速センサ33にて検知された自車両の現在速度VPと、ジャイロセンサ32にて検出された自車両のヨーレートωとに基づいて自車両の進行軌跡を算出する。
横方向距離設定部64は、対向車両判定部62にて対向車両であると判定された物体と自車両とが適正にすれ違う際の物体と自車両との間の所定の横方向距離dを設定する。
カーブ設定部65は、自車軌跡算出部63にて算出された自車両の進行軌跡と、対向車両判定部62にて対向車両であると判定された物体の相対位置と、横方向距離設定部64にて設定された横方向距離dとに基づき、対向車両の位置から自車両の走行車線側に所定の横方向距離dだけずれた位置を含み、自車両の進行軌跡に接するカーブ形状を設定する。このカーブ形状は、例えば、地図データ記憶部23の道路データや、単一の対向車両の位置の時間変化や、複数の対向車両の配置位置や、自車両の走行状態等に応じて設定される。
例えば図2に示すように、直線路Dを走行中の自車両Pの進行方向前方にカーブCが存在し、このカーブCを対向車両Qが通過中である状態において、先ず、自車軌跡算出部63により直線状の進行軌跡TRが算出される。
そして、カーブ設定部65により、対向車両の位置Aから自車両の走行車線側に所定の横方向距離dだけずれた位置Bを含み、直線状の進行軌跡TRに接するカーブ形状CR(例えば、単一の半径Rを有するカーブ形状や半径が滑らかに変化するカーブ形状等)が設定される。
このカーブ形状CRの半径Rは、例えば、自車両の現在速度VPと、自車両がカーブ形状CRを適正に通過する際の所定の適正横加速度Gyとにより、下記数式(1)に示すように設定される。そして、適正横加速度Gyは、例えば現在速度VPの増大に伴い、減少傾向に変化するように設定されると共に、この現在速度VPに応じた適正横加速度Gyの変化は、例えば直近の過去でのカーブの走行履歴等に応じて変更されるようになっている。つまり、カーブ設定部65には、現時点までに加速度センサ53により検出された横加速度のデータが記憶されており、この横加速度のデータの最大値が増大することに伴い、適正横加速度Gyが増大傾向に変化するように設定される。
また、例えば道路データに基づいてカーブ形状CRの半径Rが設定される場合には、この道路データの精度に応じて半径Rが変更可能とされている。つまり、道路データの精度が相対的に低い場合には、相対的に大きな半径Rが設定可能とされている。
Figure 2006143051
また、例えば図3に示すように、カーブC1を走行中の自車両Pの進行方向前方に、極性が異なる他のカーブC2が存在し、このカーブC2を対向車両Qが通過中である状態において、先ず、自車軌跡算出部63により円弧状の進行軌跡TRが算出される。この円弧状の進行軌跡TRは、例えば自車両の現在速度VPおよびヨーレートωにより、下記数式(2)に示すように設定される半径R1を有するように設定される。
そして、カーブ設定部65により、対向車両の位置Aから自車両の走行車線側に所定の横方向距離dだけずれた位置Bを含み、円弧状の進行軌跡TRに外接するカーブ形状CR(例えば、単一の半径Rを有するカーブ形状や半径が滑らかに変化するカーブ形状等)が設定される。ここで、設定されるカーブ形状CRは、自車両Pが走行中のカーブC1と対向車両Qが走行中のカーブC2とが異極性であることに対応して、自車両の円弧状の進行軌跡TRに対して異極性となるように設定される。
Figure 2006143051
適正進路設定部66は、カーブ設定部65にて設定されたカーブ形状と自車両の進行軌跡とを滑らかに接続して得られる軌跡を自車両の適正進路として設定する。
作動部67は、適正進路設定部66にて設定された適正進路に応じて各種の車両制御を実行する。例えば、作動部67は適正進路に沿って自車両を走行させるために必要とされるトルクのアシスト量を算出し、このアシスト量をモータからなるEPSアクチュエータ19に出力させるためのトルク指令をEPS制御部46に出力する。
EPS制御部46は、例えば操舵トルクセンサ52にて検出された運転者から入力される操舵トルクに応じて、この操舵トルクを補助するパワーステアリング用のアシスト量を算出し、このアシスト量をEPSアクチュエータ19に出力させるためのトルク指令としてアシストトルクを算出し、EPSアクチュエータ19を駆動する。
また、進路比較部68は、自車軌跡算出部63にて予測される現在時刻から所定期間後の自車両の進行軌跡と適正進路とを比較する。
そして、作動部67は、進路比較部68での比較結果に応じて各種の車両制御を実行する。例えば図4に示すように、所定時間後において、予測された進行軌跡TR上の自車両Pの位置PBが適正進路(例えば、図4に示すカーブ形状CR)よりも対向車両が走行する対向車線側に位置する場合には、この進行軌跡TR上の位置PBと適正進路との間の距離(つまり、横ずれ量e)と、自車両Pと対向車両Qとの相対距離とに応じて、音声等の聴覚的警報や表示等の視覚的警報やステアリング振動等の触覚的警報を警報装置16から出力させたり、EPSアクチュエータ19により反力トルクまたはアシストトルクを出力させる運転支援制御を行う。
例えば、作動部67は、自車両Pと対向車両Qとの相対距離を相対速度で除算して得た衝突時間(=相対距離/相対速度)が所定値以下となった場合に、横ずれ量eの大きさに応じて警報出力やEPSアクチュエータ19によるトルク出力を行う。
上述したように、本実施の形態による車両制御装置10によれば、自車両の進行軌跡と、この進行軌跡に接するカーブ形状とを滑らかに接続して得た軌跡を自車両の適正進路として設定することから、例えば自車両の走行路と対向車両の走行路との道路形状が相違し、各走行路に直線路やカーブが混在する場合であっても、適切な適正進路を設定することができる。この適正進路により、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにして車両制御を実行することができる。
さらに、適正横加速度と現在速度VPとに基づきカーブ形状の半径を設定することで、対向車両が通過中のカーブに対して、自車両が適正に通過可能であって、かつ、対向車両と適正にすれ違うことができる適正進路を設定することができる。
さらに、カーブでの走行履歴に応じて適正横加速度を設定することで、運転者の運転操作に対する技量や嗜好等に応じた適切な走行状態を適正進路にて設定することができる。
さらに、道路データに基づきカーブ形状を設定することで、カーブ形状の設定に要する演算量を低減し、容易に適正進路を設定することができる。
さらに、単一の対向車両の走行軌跡あるいは複数の対向車両の配置位置に基づきカーブ形状を設定することで、精度の良い適正進路を設定することができる。
さらに、衝突時間(=相対距離/相対速度)が所定値以下となった場合に、横ずれ量eの大きさに応じて警報出力やEPSアクチュエータ19によるトルク出力を行うことで、適切なタイミングで車両制御の実行を開始し、自車両と対向車両とが適正にすれ違うことができるようにすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 直進する自車両とカーブ通過中の対向車両との相対位置の一例を示す図である。 互いに極性の異なるカーブを通過中の自車両と対向車両との相対位置の一例を示す図である。 所定時間後における適正進路と進行軌跡との偏差の一例を示す図である。
符号の説明
10 車両制御装置
23 地図データ記憶部(道路データ記憶手段)
32 ジャイロセンサ(運動状態検出手段)
33 車速センサ(速度検出手段)
61 物体検知部(物体検知手段)
62 対向車両判定部(対向車両判定手段)
63 自車軌跡算出部(進行軌跡算出手段)
64 横方向距離設定部(適正横方向距離設定手段)
65 カーブ設定部(カーブ設定手段、記憶手段)
66 適正進路設定部(進路設定手段)
67 作動部(制御手段)
68 進路比較部(比較手段)

Claims (8)

  1. 自車両の進行方向に存在する物体を検知し、該物体と自車両との相対位置および相対速度を検出する物体検知手段と、
    自車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、
    自車両の速度を検出する速度検出手段と、
    前記物体検知手段にて検知された相対速度と、前記速度検出手段にて検出された自車両の速度とに基づき、自車両の対向車両となる前記物体の有無を判定する対向車両判定手段と、
    前記運動状態検出手段の検出結果に基づき自車両の進行軌跡を算出する進行軌跡算出手段と、
    前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された前記物体と自車両とが適正にすれ違う際の前記物体と自車両との間の横方向距離を設定する適正横方向距離設定手段と、
    前記物体検知手段にて検知された相対位置と、前記進行軌跡算出手段にて算出された自車両の進行軌跡と、前記適正横方向距離設定手段にて設定された適正横方向距離に基づき、前記対向車両の位置から自車両の走行車線側に前記適正横方向距離だけずれた位置を含み、前記進行軌跡に接するカーブ形状を設定するカーブ設定手段と、
    前記カーブ設定手段にて設定されたカーブ形状と前記進行軌跡とを接続して得られる軌跡を、自車両の適正進路として設定する進路設定手段と、
    前記進路設定手段にて設定された適正進路に基づき自車両の車両制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記カーブ設定手段は、カーブを適正に通過するために予め設定した適正横加速度と、前記速度検出手段にて検出された自車両の速度とに基づき、前記カーブ形状を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 現時点までに自車両に発生した横加速度を記憶する記憶手段を備え、
    前記カーブ設定手段は、前記記憶手段に記憶された横加速度の最大値が大きくなることに伴い、前記適正横加速度が増大傾向に変化するように設定することを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 道路データを記憶する道路データ記憶手段を備え、
    前記カーブ設定手段は、前記道路データ記憶手段に記憶された道路データに基づき前記カーブ形状を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  5. 前記カーブ設定手段は、前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された複数の前記物体に対して前記物体検知手段にて検知された複数の相対位置に基づき前記カーブ形状を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  6. 前記カーブ設定手段は、前記対向車両判定手段にて対向車両であると判定された前記物体の走行軌跡を算出し、該走行軌跡に基づき前記カーブ形状を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  7. 現在時刻から所定期間後の自車両の進行軌跡を予測し、予測した進行軌跡と前記適正進路とを比較する比較手段を備え、
    前記制御手段は、前記比較手段の比較結果において、予測された進行軌跡が前記適正進路よりも前記対向車両が走行する対向車線側に位置すると共に、前記相対位置から算出した前記物体と自車両との相対距離が所定距離よりも短いときに、前記進行軌跡が前記適正進路に近づくように車両制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車両制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記所定距離を前記相対距離および前記物体検知手段にて検知された相対速度に基づき設定することを特徴とする請求項7に記載の車両制御装置。

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