JP2006142931A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衛星ギヤの良好な回転バランスを維持し、長寿命化を実現できる操舵制御装置を提供することにある。
【解決手段】 操舵入力手段に接続された入力軸と、転舵輪に接続された出力軸と、入力軸と出力軸との間に設けられ、この入力軸と出力軸との間の相対回転を可能とするギヤ比可変機構と、を有し、ギヤ比可変機構は、入力軸に同軸に接続される第1外歯歯車と、第1外歯歯車に偏心状態で噛合う第1内歯歯車部、及び第1内歯歯車部に接続される第2内歯歯車部から構成される内歯歯車と、第2内歯歯車に偏心状態で噛合うと共に、前記出力軸と同軸に接続される第2外歯歯車と、内歯歯車の外周側であって、この内歯歯車と相対回転可能に設けられ、内周円の中心がこの内歯歯車と一致し、回転軸の中心が前記入出力軸と一致する偏心カムと、内歯歯車を回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、を備える操舵制御装置において、偏心カムは、内歯歯車より比重の小さな材料で形成されることとした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば電動機等によって補助操舵トルクを発生させる車両用操舵制御装置に関する。
この種の技術としては、操舵装置の入力軸と出力軸とを遊星ギヤを介して接続することにより入力軸と出力軸との間の相対回転を可能とし、モータが遊星ギヤを制御することにより操舵量に対する転舵量を自在に制御している(例えば、特許文献1参照)。
特開平2003−89359号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、操舵装置に遊星ギヤを用いているので、遊星ギヤの構造が複雑である。よって、操舵装置のコストアップや大型化を招くといった問題があった。そこで、遊星ギヤに代わって構造が単純な衛星ギヤを用いることが考えられる。この衛星ギヤは、入力軸及び出力軸に対して偏心して保持された内歯歯車と、この内歯歯車の外周側には、周方向に厚肉部と薄肉部とを有する偏心カムを備える。しかし、内歯歯車は入力軸及び出力軸に偏心して保持され、また偏心カムは周方向に厚肉部と薄肉部とを有するため、衛星ギヤの回転バランスが悪い。よって、操舵装置が振動を起こすので、各構成部品の耐久性が悪化する問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、衛星ギヤの良好な回転バランスを維持し、長寿命化を実現できる操舵制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、操舵入力手段に接続された入力軸と、転舵輪に接続された出力軸と、入力軸と出力軸との間に設けられ、この入力軸と出力軸との間の相対回転を可能とするギヤ比可変機構と、を有し、ギヤ比可変機構は、入力軸に同軸に接続される第1外歯歯車と、第1外歯歯車に偏心状態で噛合う第1内歯歯車部、及び第1内歯歯車部に接続される第2内歯歯車部から構成される内歯歯車と、第2内歯歯車に偏心状態で噛合うと共に、前記出力軸と同軸に接続される第2外歯歯車と、内歯歯車の外周側であって、この内歯歯車と相対回転可能に設けられ、内周円の中心がこの内歯歯車と一致し、回転軸の中心が前記入出力軸と一致する偏心カムと、内歯歯車を回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、を備える操舵制御装置において、偏心カムは、内歯歯車より比重の小さな材料で形成されることとした。
本発明の操舵制御装置にあっては、衛星ギヤの良好な回転バランスを維持して、操舵制御装置の長寿命化を実現することができる。
以下、本発明の操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に基づき説明する。
まず、本実施例における操舵制御装置の構成を説明する。
[操舵制御装置のシステム構成]
図1は、実施例1における操舵制御装置のシステム構成図である。操舵制御装置を搭載した車両は、ステアリングホイール100、操舵角センサ720、入力軸200、伝達比可変機構300(ギヤ比可変機構)、可変機構駆動モータ600、出力軸400、転舵角センサ730、トルクセンサ740、操舵輪530、伝達比可変機構ECU700、操舵アシストECU710、操舵アシストアクチュエータ500、ラック軸510を有する。
伝達比可変機構300は内接歯車により入出力軸に差動をもたらす可変ギヤユニットであり、入力軸200によりステアリングホイール100と接続し、出力軸400により操舵輪530と接続する。入力軸200には操舵角センサ720が設けられて運転者による操舵角を検出し、出力軸400には転舵角センサ730が設けられて操舵輪530の転舵角を検出する。
伝達比可変機構ECU700(ギヤ比制御手段)は操舵角センサ720及び転舵角センサ730により検出された操舵角及び転舵角に基づき、可変機構駆動モータ600を駆動して伝達比可変機構300を作動させ、操舵輪530が所望の転舵角となるよう制御を行うコントロールユニットである。
可変機構駆動モータ600は、伝達比可変機構ECU700の制御に基づき偏心カム322を回転又は停止させて入力軸200に対する出力軸400の回転数比を可変に制御する。例えば、低速時には入力軸200に対する出力軸400との回転数比を大きくして旋回性を高め、高速時には入力軸200に対する出力軸400との回転数比を小さくして走行安定性を高める。
操舵アシストECU710は操舵角センサ720及び転舵角センサ730及びトルクセンサ740により検出された操舵角、転舵角及び操舵トルク基づき、操舵輪530が所望の転舵角となるよう操舵アシストアクチュエータ500を駆動するコントロールユニットである。
[伝達比可変機構の詳細]
(伝達比可変機構の構成)
図2は伝達比可変機構300の軸方向断面図である。伝達比可変機構300は入力軸200、出力軸400、ハウジング310、内歯歯車機構320、ロック機構部330を有する。
説明のため、以下では、図2中の右方向をx軸正方向と定義する。
入力軸200のx軸負方向側には入力軸ギヤ340(第1外歯歯車)が設けられ、出力軸400のx軸正方向端部には出力軸ギヤ341(第2外歯歯車)が設けられている。この入力軸ギヤ340と出力軸ギヤ341とはそれぞれ異なる径に設けられており、本実施例では入力軸ギヤ340を出力軸ギヤ341よりも小径とする。
内歯歯車機構320は内歯歯車321、偏心カム322、ギヤケース323、ベアリング324、板バネ325(図3参照)、ウェーブワッシャ326、を有する。
内歯歯車321は中空円筒部材の内周面に歯を設けた歯車であり、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341よりも大径に設けられている。内歯歯車321における円筒内面の軸方向略中央部からx軸負方向には、入力軸ギヤ340と噛合う入力軸側歯部321a(第1内歯歯車部)が設けられている。一方、軸方向略中央部からx軸正方向には、出力軸ギヤ341と噛合う出力軸側歯部321b(第2内歯歯車部)が設けられている。
本実施例において偏心カム322はアルミニウム系材料で形成され、内歯歯車321は鉄系材料で形成されている。内歯歯車321に係る力はベアリング324の外周部分に集中するので、直接偏心カム322によりベアリング324を支持するには強度が不足する虞があるので、内歯歯車321から偏心カム322へかかる力を分散させるために、内歯歯車321と偏心カム322との間にギヤケース323を設けている。つまり、内歯歯車321はベアリング324を介して、ギヤケース323内に収装され、更にこのギヤケース323は偏心カム322内に収装されている。
偏心カム322は両端開口の略円筒状部材であり、外周部322cは入力軸200及び出力軸400の軸に対し同軸上に設けられ、内周部322dは入力軸200及び出力軸400の軸に対し偏心して設けられている。このため偏心カム322には薄肉部322eと厚肉部322fとが形成される。
この偏心カム322の外周には、軸方向略中央部に偏心カム322の最肉厚部を貫通し、内歯歯車機構320の回転バランスを調節するカウンタバランサ350が挿入されるバランサ挿入部322bが設けられる。また、偏心カム322の軸方向略中央部のx軸正方向側には後述するロック機構部330の係止部330aと嵌合する凹状の嵌合部322a外周に渡って形成される。偏心カム322のx軸負方向にはカムカバー328が設けられている。また、偏心カム322のx軸正方向側とギヤケース323との間には、ギヤケース323をx軸負方向に付勢するウェーブワッシャ326が設けられている。
図3は伝達比可変機構300の図2におけるA-A断面図である。
説明のため、以下では、r軸は図3に示すように偏心カム322の最薄肉部から最厚肉部方向、つまり入力軸200及び出力軸400の軸に対する、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と内歯歯車321の噛合い部分方向を示し、偏心カム322の回転に応じてr軸も回転するとする。
ギヤケース323は偏心カム322の内周側に設けられた板バネ325によりr軸負方向に付勢されつつ、r軸垂直方向に中立に保持される。また、ギヤケース323内に収装された内歯歯車321が入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と噛合うのでr軸正方向に付勢される。よって、ギヤケース323は板バネ325と、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341とによる付勢力がr軸上で釣り合い、r軸正方向にフローティングした状態で組付けられる。
内歯歯車321はギヤケース323内に収装されているので、ギヤケース323と同様にr軸負方向に付勢されつつ、r軸垂直方向に中立に保持される。また偏心カム322に対し相対回転可能に設けられている。この内歯歯車321は入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341よりも大径であるため、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341は内歯歯車321と一部においてのみ噛合う。
つまり、内歯歯車321はr軸負方向に付勢されているため、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と内歯歯車321は常にr軸とx軸により形成される平面上においてのみ噛合う。また、内歯歯車321は入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341に対してr軸負負方向に押し付けられ、バックラッシを持たない構成になっている。
しかし、内歯歯車321は入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341は内歯歯車321と一部においてのみ噛合い、またギヤケース323はr軸方向にフローティングしているので、x軸方向に対して倒れ方向にガタつきを生じる。ガタつきが生じるとステアリングホイール100を介して運転者に振動が伝わり違和感を与えてしまう。そこで、図2に示すようにギヤケース323は、偏心カム322との間にx軸方向端部設けられた弾性力を持つウェーブワッシャ326とワッシャ327を備え、x軸に対して倒れ方向のガタをなくしている。
図2に示すように、可変機構駆動モータ600はステータ610及びコイル620を有する。ステータ610はモータシャフト630を介して偏心カム322と接続し、可変機構駆動モータ600への通電により偏心カム322を回転駆動する。偏心カム322は入力軸200及び出力軸400に対し偏心しているため、回転駆動されることによって入力軸200及び出力軸400に対し公転運動を行う。また、偏心カム322の公転運動に伴ってr軸もx軸に対し公転し、板バネ325によりr軸負方向へ付勢されている内歯歯車321も公転運動を行う。
したがって、入力軸200及び出力軸400の軸線に対しそれぞれ同心円上にある入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と、入力軸200及び出力軸400の軸線に対し公転運動をする内歯歯車321の円筒内部に設けられた入力軸側歯部321a、出力軸側歯部321bとの噛合い位置は、公転運動に伴ってr軸とともにそれぞれ入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341の歯部円周上を移動する。
(入出力軸回転に対する偏心カム公転運動の影響)
入力軸200を非回転状態に保持し偏心カム322を公転運動させた場合、内歯歯車321はx軸に対し公転するr軸とともに入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341との噛合い位置を移動しながら公転する。本実施例では入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341の径及び歯数が相異なるため、入力軸ギヤ340と出力軸ギヤ341では内歯歯車321の1公転に対する回転量が異なり、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341に差動が発生する。非回転状態となっていた入力軸200に回転を与えることにより、入力軸200及び出力軸400の自由度を大きく設定することが可能である。
また、偏心カム322を固定して公転運動を規制した場合、偏心カム322が公転運動を行わないためr軸も公転せず内歯歯車321も公転運動を行わないが、内歯歯車321はベアリング324を介して偏心カム322に対し回転可能に保持されている。そのため、偏心カム322の公転運動を規制しつつ入力軸200に回転を加えると、内歯歯車321は入力軸200及び出力軸400に対し偏心したまま偏心カム322に対し自由に自転を行う。
このとき、内歯歯車321は板バネ325によりr軸負方向へ付勢され、r軸上において入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と噛合っているため、内歯歯車321は入力軸ギヤ340から回転を伝達されて公転運動を規制されたまま自転し、出力軸ギヤ341へ回転を伝達する。そのため、入力軸ギヤ340と出力軸ギヤ341の回転数比は入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341の径と歯数により決定される回転数比に固定される。
これにより、入力軸200が回転した際、可変機構駆動モータ600を駆動して入力軸200に対し偏心カム322を公転運動させることで、入力軸ギヤ340の回転を増大または減少させて出力軸ギヤ341に伝達させる。公転運動させない場合、入力軸200及び出力軸400間の回転数比は入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341の径と歯数により決定される回転数比に固定される。
(ロック機構の構成)
ロック機構部330は、偏心カム322の嵌合部322aと嵌合する係止部330aと、ハウジング310に固定され、フェール時に係止部330aを突出させるソレノイド330bとを備える。
通常はソレノイド330bに電流を供給し、係止部330aをソレノイド330b側に引く。フェール時にはソレノイド330bへの電流を遮断し、係止部330aは突出する。突出した係止部330aは偏心カム322の係止部330aと嵌合することで、偏心カム322とハウジング310とを固定する。
[内歯歯車機構の回転バランス]
従来、内歯歯車321及び偏心カム322は同一の、例えば鉄系材料により形成されている。内歯歯車321の回転軸は、入力軸200及び出力軸400の回転軸に対して偏心しており、前述のように偏心カム322は薄肉部322eと厚肉部322fとを有する。よって、内歯歯車機構320の全体の重心が入力軸200及び出力軸400の回転軸からずれているので、回転バランスが悪く、伝達比可変機構300全体が振動を生じる。よって、各構成要素の耐久性が悪化してしまうことがある。
また、取付け時に、x軸負方向から偏心カム322をハウジング310に挿入してからカムカバー328を挿入するので、作業の簡略化の観点から、偏心カム322の外周円の軸線は入力軸200及び出力軸400の軸線と同一であることが望ましい。さらに、ロック機構330が偏心カム322の回転を確実にロックするためには、偏心カム322の外周に設けられた各嵌合部322aと、ロック機構部330の係止部330aとの距離は一定である方が良い。したがって、偏心カム322の外周円の軸線は入力軸200及び出力軸400の軸線と同一であることが望まれる。
そこで、本実施例では内歯歯車機構320の全体の重心を入力軸200及び出力軸400の軸線に位置させつつ、偏心カム322の外周円の軸線は入力軸200及び出力軸400の軸線と同一にするために、偏心カム322を内歯歯車321よりも比重の小さい材料で形成することとした。本実施例では、入力軸ギヤ340及び出力軸ギヤ341と噛合うので、強度を要する内歯歯車321は鉄系材料で形成し、ギヤケース323と周面で接触するので比較的強度が必要とされない偏心カム322は鉄系材料よりも比重の小さいアルミニウム系材料で形成した例を用いて説明する。
これにより、内歯歯車321と偏心カム322との合成した重心を、入力軸200及び出力軸400の軸線上に位置させることで、内歯歯車321及び偏心カム322の回転バランスを良好に保つ。よって、伝達比可変機構300全体が振動を低減して、各構成要素の耐久性が悪化を防ぐことができる。
しかし、各々で重心の異なる内歯歯車321と偏心カム322との合成した重心を入力軸200及び出力軸400の軸線上に位置させるためには、偏心カム322の高度な加工技術が要求されるので、形成時の工数やコストの増大を招くおそれがある。
そこで、さらに本実施例では、偏心カム322の厚肉部322fを貫通するバランサ挿入部322bを形成し、このバランサ挿入部322bにカウンタバランサ350挿入する。これにより、内歯歯車321と偏心カム322との合成した重心を入力軸200及び出力軸400の軸線上に位置させ、良好な回転バランス維持する。
図4はカウンタバランサ350及びバランサ挿入部322bの拡大図である。
カウンタバランサ350は、鉄系材料で形成された円筒形で外周におねじが切られている。このカウンタバランサ350は、偏心カム322及び内歯歯車321の回転バランスを調節するために複数の重さのカウンタバランサ350が予め用意されている。偏心カム322のバランサ挿入部322bには、カウンタバランサ350をねじこむことができるように、カウンタバランサ350と同じ有効径のめねじが切られている。
なお、偏心カム322は、後からカウンタバランサ350を挿入して重心を調節するために、形成時には若干軽めに形成される。
前述ようにバランサ挿入部322bは偏心カム322の最肉厚部を貫通して形成される。これは、カウンタバランサ350の挿入量によって偏心カム322の回転バランスを微調整する際に調整代を大きく取るためである。
図4(b)及び(c)に示すように、例えば偏心カム322が軽めに形成されたときにはカウンタバランサ350を浅めに挿入し、また偏心カム322が重めに形成されたときにはカウンタバランサ350を深めに挿入する。
[実施例1の効果]
本実施例では、偏心カム322を内歯歯車321を形成する鉄系材料よりも比重の小さなアルミニウム系材料により形成した。よって、入力軸200及び出力軸400の軸線に偏心して回転する鉄系材料により形成された内歯歯車321の重心と、薄肉部322eと厚肉部322fとを有してアルミニウム系材料により形成された偏心カム322の重心とを合成した重心が、入力軸200及び出力軸400の軸線上に位置するので、内歯歯車321及び偏心カム322の回転バランスを良好に保つ。したがって、伝達比可変機構300の振動を減少できるので、各構成要素の耐久性が向上する(請求項1に対応)。
更に、上記実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記内歯歯車は鉄系材料で形成され、前記偏心カムはアルミニウム系材料で形成されることを特徴とする操舵制御装置。
強度を要する内歯歯車は鉄系材料で形成し、体積の大きな偏心カムをアルミニウム系材料で形成した。よって、鉄系材料は強度を有するので内歯歯車は強度を確保できる。また、内歯歯車は偏心カムよりも比重が大きくなるので、内歯歯車の重心と偏心カムの重心の合成を操舵制御装置の中心付近に位置し、操舵制御装置の回転バランスを良好に保つ。したがって、操舵制御装置の振動を減少できるので、各構成要素の耐久性が向上する。
(ロ)請求項1又は上記(イ)に記載の操舵制御装置において、
前記偏心カムは、この偏心カムを形成する材料よりも比重の大きな材料で形成されたウェイトを保持することを特徴とする操舵制御装置。
偏心カムの重心と内歯歯車の重心との合成重心が、操舵制御装置の中心に位置するようにウェイトにより微調整が可能である。よって、偏心カムの加工により、偏心カムの重心と内歯歯車の重心との合成重心が、操舵制御装置の中心に位置するように形成するような高度な加工を必要とせず、コストや加工工数の低減を図ることができる。
実施例1における操舵制御装置のシステム構成図である。 実施例1における伝達比可変機構の軸方向断面図である。 実施例1における伝達比可変機構の径方向部分断面図である。 実施例1におけるカウンタバランサの構成図である。
符号の説明
100 ステアリングホイール
200 入力軸
300 伝達比可変機構
320 内歯歯車機構
321 内歯歯車
321a 入力軸側歯部
321b 出力軸側歯部
322 偏心カム
322b バランサ挿入部
340 入力軸ギヤ
341 出力軸ギヤ
350 カウンタバランサ
400 出力軸
600 可変機構駆動モータ
700 伝達比可変機構ECU

Claims (1)

  1. 操舵入力手段に接続された入力軸と、
    転舵輪に接続された出力軸と、
    前記入力軸と出力軸との間に設けられ、この入力軸と出力軸との間の相対回転を可能とするギヤ比可変機構と、
    を有し、
    前記ギヤ比可変機構は、
    前記入力軸に同軸に接続される第1外歯歯車と、
    前記第1外歯歯車に偏心状態で噛合う第1内歯歯車部、及び前記第1内歯歯車部に接続される第2内歯歯車部から構成される内歯歯車と、
    前記第2内歯歯車に偏心状態で噛合うと共に、前記出力軸と同軸に接続される第2外歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周側であって、この内歯歯車と相対回転可能に設けられ、内周円の中心がこの内歯歯車と一致し、回転軸の中心が前記入出力軸と一致する偏心カムと、
    前記内歯歯車を回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、
    を備える操舵制御装置において、
    前記偏心カムは、前記内歯歯車より比重の小さな材料で形成されることを特徴とする操舵制御装置。
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