JP2006142422A - ショットブラスト装置 - Google Patents

ショットブラスト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006142422A
JP2006142422A JP2004333961A JP2004333961A JP2006142422A JP 2006142422 A JP2006142422 A JP 2006142422A JP 2004333961 A JP2004333961 A JP 2004333961A JP 2004333961 A JP2004333961 A JP 2004333961A JP 2006142422 A JP2006142422 A JP 2006142422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive
case
cylindrical body
shot blasting
discharge pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004333961A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kanazawa
稔 金澤
Masatami Umezaki
真民 梅崎
Kunio Kamata
國男 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2004333961A priority Critical patent/JP2006142422A/ja
Publication of JP2006142422A publication Critical patent/JP2006142422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

【課題】ケレン作業を効率よく行うことができるショットブラスト装置を提供すること。
【解決手段】ショットブラスト装置1は、研磨材11を収容するホッパ12と、上部開口部26から研磨材11の供給を受ける研磨材投入筒体20と、研磨材投入筒体20の側面部に形成された側部開口部28から径方向に延びるように設けられた放出管50と、研磨材投入筒体20および放出管50を収容する円筒状のケース40と、研磨材投入筒体20を水平面内で所定方向に回転させるモータ18とを備える。ケース40には、放出管50から放出された研磨材11を噴射する噴射口44Aが形成されている。研磨材投入筒体20は、上面部26から下方に向かうに従って外周側へと拡がったテーパ面を有する円錐台状に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ショットブラスト装置に関し、特に、ケレン作業を効率よく行うことができるショットブラスト装置に関する。
従来、柱や壁等のコンクリート表面の異物を除去するためのケレン方法の一つとしてショットブラスト装置が利用されている。例えば、従来のショットブラスト装置には、ホッパから、回転する円筒体へ研磨材を落下させ、その遠心力により円筒体の外周方向へと延びた放出管の先端側から研磨材を放出させ、放出された研磨材をコンクリート表面に衝突させることによりコンクリート表面のケレン作業を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−291164号公報
しかしながら、ホッパから落下した研磨材には、遠心力による水平方向への力が作用して円筒体の内周面へと押し付けられる。このため、研磨材が放出管側へと導かれずに、円筒体内に滞留して、研磨材が効率良く噴射されず、ケレン作業が非効率的となる可能性がある。
本発明の目的は、ケレン作業を効率よく行うことができるショットブラスト装置を提供することにある。
本発明は、研磨材を噴射してケレン対象面のケレン作業を行うショットブラスト装置であって、前記研磨材を収容するホッパと、上面部に形成された上部開口部から前記ホッパに収容された研磨材の供給を受ける筒体と、前記筒体の側面部に形成された側部開口部から径方向に延びるように設けられた放出管と、前記筒体および前記放出管を収容する円筒状のケースと、前記筒体を前記筒体の軸に略垂直な平面内で所定の回転方向に回転させる駆動手段とを備え、前記ケースには、前記放出管から放出された研磨材を噴射する噴射口が形成され、前記筒体は、前記上面部から下方に向かうに従って外周側へと拡がったテーパ面を有する円錐台状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、筒体を、上面部から下方に向かうに従って外周側へと拡がったテーパ面を有する円錐台状に構成することにより、駆動手段による筒体の回転に伴う遠心力が研磨材に作用しても、研磨材が側面部のテーパ面に沿って下方へと移動するため、上部開口部から供給された研磨材が側面部に留まることがなく、研磨材を下方の側部開口部へと確実に導くことができる。このため、放出管に対して研磨材を安定供給することができ、ケレン作業を効率良く行うことができる。
ここで、前記筒体は、断面等脚台形状に形成され、下記パラメータを用いた数式:Fcosθ+mg×sinθ−μFsinθ>0を満たすことが好ましい。
m:前記研磨材の質量(kg)
g:重力加速度(m/s2
θ:前記筒体における下面部側頂点の鋭角側の角度(°)
μ:前記側面部の摩擦係数
F:前記筒体の回転によって前記研磨材に作用する遠心力(N)
また、前記放出管は、前記ケースの内周面に臨む側の端部が、前記所定の回転方向の前方へ向けて湾曲していてもよい。このような構成によれば、研磨材の放出方向とケースの内周面とが沿うように構成されるため、放出管から放出された研磨材の運動エネルギロスを抑えて、十分なケレン能力を確保できる。
以上のショットブラスト装置において、前記筒体との間に開口部が形成されるように、前記筒体の外周側に設けられたリング状の板体を備え、前記放出管は、前記板体の表面に沿うように、前記筒体の側面部に形成された側部開口部から径方向に延び、前記ケースは、前記筒体、前記板体、および前記放出管を収容し、前記板体の上側には、前記ケースの内周面に臨む側の端部が前記所定の回転方向の前方へ向けて湾曲した上部羽根部が設けられ、前記板体の下側には、前記上部羽根部とは反対の方向へ湾曲した下部羽根部が設けられ、前記ケースには、当該ケース内の前記板体よりも上側の空間に面し、外部空気を吸入するための吸気口と、前記放出管から放出された研磨材とともに、前記吸気口から吸入された外部空気を前記開口部から、当該ケース内の前記板体よりも下側の空間へと導いて外部へと排出する噴射口とが形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、筒体の回転に伴って板体が回転することにより、吸気口からケース内の板体よりも上側の空間内に外部空気が取り入れられ、この空気は、上部羽根部の根元側へと集められた後、筒体と板体との間に設けられた開口部からケース内の板体の下側の空間へと流れこみ、上部羽根部とは反対側に湾曲した下部羽根部により、その下部羽根部の先端側へと流れてから噴射口へと流れる。このため、噴射口からは常に高圧の外部空気が排出されるため、噴射口から噴射される研磨材の噴射速度を十分に高めることができ、ケレン作業を効率よく行うことができる。このように、コンプレッサ等の大型の装置を用いることなく、コンプレッサを用いたエアーブラスト方式の場合と略同程度のケレン能力を発揮できる。従って、十分なケレン能力を確保しつつ、可搬性を向上させることができる。
なお、本発明に関連する発明としては、研磨材を噴射してケレン対象面のケレン作業を行うショットブラスト装置であって、前記研磨材を収容するホッパと、上面部に形成された上部開口部から前記ホッパに収容された研磨材の供給を受ける筒体と、前記筒体との間に開口部が形成されるように、前記筒体の外周側に設けられたリング状の板体と、前記板体の表面に沿うように、前記筒体の側面部に形成された側部開口部から径方向に延びる放出管と、前記筒体、前記板体、および前記放出管を収容するとともに、前記上部開口部に対応して開口した円筒状のケースと、前記筒体を、当該筒体の軸に略垂直な平面内で所定の回転方向に回転させる駆動手段とを備え、前記板体の上側には、前記ケースの内周面に臨む側の端部が前記所定の回転方向の前方へ向けて湾曲した上部羽根部が設けられ、前記板体の下側には、前記上部羽根部とは反対の方向へ湾曲した下部羽根部が設けられ、前記ケースには、当該ケース内の前記板体よりも上側の空間に面し、外部空気を吸入するための吸気口と、前記放出管から放出された研磨材とともに、前記吸気口から吸入された外部空気を前記開口部から、当該ケース内の前記板体よりも下側の空間へと導いて外部へと排出する噴射口とが形成されていることを特徴とするものがある。
この発明によれば、駆動手段による筒体の回転に伴って板体が回転することにより、吸気口からケース内の板体よりも上側の空間内に外部空気が取り入れられ、この空気は、上部羽根部の根元側へと集められた後、筒体と板体との間に設けられた開口部からケース内の板体よりも下側の空間へと流れこみ、上部羽根部とは反対側に湾曲した下部羽根部により、当該下部羽根部の先端側へと流れ噴射口へと流れる。このため、噴射口からは常に高圧の外部空気が排出されるため、噴射口から噴射される研磨材の噴射速度を十分に高めることができ、ケレン作業を効率よく行うことができる。このように、コンプレッサ等の大型の装置を用いることなく、コンプレッサを用いたエアーブラスト方式の場合と略同程度のケレン能力を発揮できる。従って、十分なケレン能力を確保しつつ、可搬性を向上させることができる。
本発明のショットブラスト装置によれば、ケレン作業を効率よく行うことができるという効果がある。
図1は、本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置1を示す縦断面図であり、図2は、図1のII−II断面を示す模式図である。
図1に示すように、ショットブラスト装置1は、研磨材11を収容するホッパ12と、ホッパ12に収容された研磨材11を噴射する装置本体14と、ホッパ12および装置本体14を収容する円筒状のドラム16とを備えている。
研磨材11は、例えば、球形や角形等の細かい鉄球等により構成されている。また、ホッパ12は、その先端に、研磨材11を排出するための排出口13Aが形成された排出部13を備えている。なお、図示を省略するが、排出部13の内側には、研磨材11の供給量を調整するための流量調節弁が設けられている。
装置本体14は、排出部13の排出口13Aに対応するように取り付けられる筒体としての研磨材投入筒体20と、研磨材投入筒体20との間にリング状の開口部Aが形成されるように、研磨材投入筒体20の外周側に取り付けられるリング状の板体30とを備えている。また、装置本体14は、前記構成部品20,30を収容するとともに、研磨材投入筒体20の上面部に対応して上面が開口したケース40と、ケース40の下側から回転軸18Aを介して研磨材投入筒体20に接続し、研磨材投入筒体20を回転軸18Aに垂直な平面内で回転させる駆動手段としてのモータ18とを備えている。
図1に示すように、研磨材投入筒体20は、上面部から下方へ向かうに従って外周側へ拡がったテーパ面を有する円錐台状に形成されている。研磨材投入筒体20は、円形の底板部22と、底板部22から立ち上がった側面部24とを備えている。研磨材投入筒体20の上部の円形部分は、ホッパ12の排出口13Aから供給された研磨材11を投入するために開口した上部開口部26となっている。また、側面部24には、板体30の上面側に沿って、研磨材投入筒体20の径方向外側へと延びる放出管50が取り付けられている。放出管50の詳細については後述する。なお、本実施形態では、4つの放出管50が対称となる位置に取り付けられている。研磨材投入筒体20には、該研磨材投入筒体20内と各放出管50内とを連通する側部開口部28がそれぞれ形成されている。
また、図2に示すように、側面部24の内側には、隣接する側部開口部28間に中心側へ突出する平面視V字状の案内板29がそれぞれ形成されている。このため、上部開口部26から投入された研磨材11は、案内板29に沿って側部開口部28へとスムーズに案内され、側部開口部28から放出管50へと導かれる。
図3は、研磨材投入筒体20の構成を説明するための模式図である。
ここで、図3に示すように、研磨材投入筒体20は、下面部側の頂点Pの鋭角側の角度がθとされた等脚台形として模式化できる。図3に示すように、前記モータによって研磨材投入筒体20が回転すると、研磨材投入筒体20内に投入された研磨材11には、水平方向に遠心力F(N)が作用する。なお、側面部24の内側面の摩擦係数をμとし、研磨材11の質量をm(kg)、重力加速度をg(m/s2)として以下説明する。
研磨材11に作用する力を側面部24に対する垂直方向Vと水平方向Hとに分解して、水平方向Hの力の釣り合いについて検討する。水平方向Hについて、研磨材11には、下側の頂点Pに向かう方向に、遠心力に伴うFcosθと、重力によるmg×sinθの力が作用する。一方、頂点Pとは反対の方向には、側面部24の摩擦に伴うμFsinθの力が作用する。このため、研磨材11が側面部24に沿って上部開口部26から側部開口部28(図2)へと下方(頂点P側)へ移動するためには、数式:Fcosθ+mg×sinθ−μFsinθ>0を満たす必要がある。従って、本研磨材投入筒体20は、上記数式を満たすように各パラメータ(m,μ,θ,F)が設定されている。このような構成により、研磨材11は、研磨材投入筒体20の回転に伴って、研磨材投入筒体20の上方から下方へと移動して放出管50(図1)へと供給され、放出管50の先端側から外部へと放出される。
図1に戻って、板体30は、ケース40内を上側空間Xと、下側空間Yとの2つの空間に区画している。上側空間Xでは、板体30の上側面に沿って放出管50が配置され、この放出管50の先端側は、板体30を貫通して下側空間Yへと突出している。また、図2に示すように、放出管50は、外周側となる先端側が、研磨材投入筒体20の回転方向Cと同じ向きになるように湾曲し、その先端側の曲率がケース40の内周面の曲率とほぼ一致している。このため、放出管50から放出される研磨材11がケース40の内周面に沿った方向に噴射され、ケース40の内周面との衝突時に大きく減速されることがなく、ケース40の内周面に沿ってスムーズに転がっていく。
図1に示すように、上側空間Xにおいて、板体30の上側面には、隣接する放出管50の間に放出管50の湾曲と同方向に湾曲した上部羽根部52が形成されている。すなわち、図2に示すように、上部羽根部52は、先端側が研磨材投入筒体20の回転方向Cと同じ向きになるように湾曲しており、研磨材投入筒体20の回転に伴って、ケース40に形成された後述する吸気口Bから吸入した外部空気を当該上部羽根部52の根元側(すなわち、研磨材投入筒体20側)へと集めている。なお、本実施形態では、隣接する放出管50の間に2枚の上部羽根部52が形成されている。
下側空間Yにおける板体30の下側面には、研磨材投入筒体20から径方向外側へと延びる下部羽根部54が形成されている。下部羽根部54は、放出管50や上部羽根部52とは反対方向に湾曲している。つまり、下部羽根部54は、先端側が研磨材投入筒体20の回転方向Cと反対の向きになるように湾曲している。このため、下部羽根部54は、上部羽根部52によってその根元側に集められた外部空気をリング状の開口部Aから下側空間Yへと導いた後、この空気を当該下部羽根部54の先端側へ導く。なお、本実施形態では、8枚の下部羽根部54が所定の間隔で形成されている。
ケース40は、研磨材投入筒体20と板体30とを収容する円筒状の本体部42と、本体部42の一部から、その接線方向に沿って突出し、放出管50から放出された研磨材11を集めて排出する排出部44とを備えている。図1に示すように、本体部42の外周側面には、外部空気を吸入するための吸気口Bが形成されている。排出部44の先端側には、噴射口44Aが形成されている。噴射口44Aは、ケース40内に取り入れられた外部空気とともに、放出管50から放出された研磨材11を噴射する。
ドラム16には、ケース40の排出部44を外部へと突出させるための開口部17が形成されている。開口部17から突出した排出部44の先端側には、噴射口44Aを覆うように研磨材11を案内するための噴射ホース46が接続され、噴射ホース46の先端には噴射ノズル48が取り付けられている。
次に、ショットブラスト装置1における空気の流れと研磨材11の流れについて説明する。図4は、ショットブラスト装置1における空気の流れを示す縦断面図である。図4の矢印Tに示すように、ショットブラスト装置1では、ドラム16内の外部空気は、上部羽根部52の回転によって、ケース40の外周側面に形成された吸気口Bから上側空間X内に取りこまれた後、上部羽根部52の根元側である研磨材投入筒体20側へと集められる。研磨材投入筒体20側へ集められ高圧となった空気は、下部羽根部54の回転によって、研磨材投入筒体20の外周に形成された開口部Aから下側空間Yへ流入して、下部羽根部54の先端側となる本体部42の内周面へと流れ、排出部44の噴射口44Aから一気に排出される。
図1または図2に示すように、ショットブラスト装置1では、モータ18によって研磨材投入筒体20を回転させた状態で、ホッパ12に収容された研磨材11は、前記流量調節弁によってその供給量が調整されながら、上部開口部26から研磨材投入筒体20内に供給される。回転する研磨材投入筒体20内に供給された研磨材11は、その遠心力によって案内板29を介する等して側面部24へ導かれてから側面部24に沿って下方へと移動し、側部開口部28から放出管50へと進入する。放出管50に進入した研磨材11は、放出管50の先端部から本体部42の内周面に向けて噴射され、この内周面に沿って移動した後、外部空気によって加速されつつ、排出部44の噴射口44Aから外部へと噴射される。そして、研磨材11が噴射ホース46の先端の噴射ノズル48からケレン対象面に向けて噴射されることにより、ショットブラストによるケレン作業が行われる。
図5は、ショットブラスト装置1を用いてコンクリート壁面Sのケレン作業を行う様子を示す側面図である。図5では、作業員がショットブラスト装置1を背負い、噴射ホース46を手に持ってコンクリート壁面Sのケレン作業を行っている。噴射ホース46の先端には、前記噴射ノズルを覆うカバー49が設けられている。このカバー49により研磨材11や切り屑が飛散しないようになっている。また、カバー49には、回収装置60が接続されている。
回収装置60は、噴射された研磨材11や、ケレンされたコンクリート壁面Sの切り屑を含む材料(以下、回収材という)を回収する装置である。回収装置60は、カバー49に接続される回収ホース62と、回収ホース62が接続された磁選機64と、磁選機64に接続された排出ホース66とを備えている。排出ホース66には、吸引機やフィルターが接続されている。
磁選機64は、回収ホース62を介して回収された回収材を、研磨材11と切り屑とに選別する装置であり、ベルト70と、ベルト70を駆動する磁気ドラム72と、ベルト70および磁気ドラム72を収容する収容ケース74とを備えている。回収された回収材は、ベルト70の上側に放出され、ベルト70によって磁気ドラム72側へと運ばれる。回収材が磁気ドラム72の位置に達すると、回収材のうち研磨材11が鉄球からなる磁性材料であるため、研磨材11のみがベルト70を挟んで磁気ドラム72に吸着され、磁気ドラム72の外周に沿ってベルト70の下側へ運ばれる。そして、研磨材11は、磁気ドラム72の位置から離れると自重によりベルト70から離脱して落下し、収容ケース74に回収される。一方、回収材のうちコンクリート切り屑等の研磨材11以外の材料は、磁気ドラム72によって吸着されることなく、排出ホース66から前記吸引機によって吸引される。このような磁選機64により、研磨材11だけを回収して研磨材11を再利用できる。
本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)研磨材投入筒体20を、前記数式:Fcosθ+mg×sinθ−μFsinθ>0を満たすような円錐台状に構成したので、上部開口部26から供給された研磨材11が側面部24に留まらずに側面部24に沿って下方の側部開口部28へと確実に導かれる。このため、研磨材11を安定して供給することができ、ケレン作業を効率良く行うことができる。
(2)研磨材投入筒体20および板体30が回転することにより、本体部42の上面部43に形成された吸気口Bから上側空間X内に外部空気が取り入れられ、この空気は、上部羽根部52の根元側へと集められて圧力が高まり、研磨材投入筒体20と板体30との間に設けられた開口部Aから下側空間Yへと流れこみ、下部羽根部54の先端側から排出部44へと流れる。このように、排出部44の噴射口44Aから高圧の外部空気が常に排出されるため、噴射口44Aから噴射される研磨材11の噴射速度が高められることにより、コンプレッサ等の大型の装置を用いることなく、コンプレッサを用いたエアーブラスト方式の場合と略同程度のケレン能力を発揮できる。従って、ショットブラスト装置1によれば、十分なケレン能力を確保しつつ、可搬性を向上させることができる。これにより、作業者がショットブラスト装置1を背負うなど携帯しながらケレン作業を行ったり、狭所に設置したりでき、ショットブラスト装置1の適用範囲を拡大できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されない。例えば、研磨材11を鉄球としたが、樹脂やセラミック製等の他の材質の研磨材を用いてもよい。なお、鉄球以外の非磁性材料を用いた場合には、前記磁選機64で選別することができないため、別途、他の選別機を用いることが好ましい。
また、放出管50や、上部羽根部52、下部羽根部54の数量は前述した数量に限定されない。また、前記実施形態では、隣接する放出管50の間に上部羽根部52を設ける構成としたが、放出管50に羽根部を設けたり、放出管50の一部を切り欠いたり、放出管50を羽根状に形成する等して、放出管50に上部羽根部52としての機能を付与させるようにしてもよい。
また、図6に示すようなショットブラスト装置100を用いて、前記コンクリート壁面のケレン作業を行うようにしてもよい。図6は、本発明の変形例に係るショットブラスト装置100を示す図である。図6に示すように、ショットブラスト装置100は、前記ショットブラスト装置1と、前記回収装置60とを組み合わせて一体化したような装置である。すなわち、ショットブラスト装置100は、前記ショットブラスト装置1を構成するドラム16に接続された回収ホース162と、ドラム16内のホッパ12上方に配置された磁選機本体164と、ドラム16に接続された排出ホース166とを備えている。磁選機本体164は、前記ベルト70と前記磁気ドラム72とを備えるものであり、回収ホース162で回収された回収材を研磨材11と切り屑等とに選別する。
このようなショットブラスト装置100において、噴射ホース46から研磨材11を噴射してコンクリート壁面のケレン作業を行うと、ケレン時に発生した切り屑等と研磨材11とを含む回収材が回収ホース162によってドラム16内へと回収され、この回収された回収材は磁選機本体164によって研磨材11と切り屑等とに選別される。そして、研磨材11はホッパ12へと供給され、切り屑等は排出ホース166から前記吸引機によって吸引される。このようなショットブラスト装置100によれば、ショットブラスト装置1と回収装置60とを一体化させたような構成であることにより、装置のコンパクト化を図ることができる。また、噴射した研磨材11の回収と、ホッパ12への研磨材11の供給とをまとめて実施できるため、ケレン作業を効率よく行うことができる。
本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置を示す縦断面図である。 図1のII−II断面を模式的に示す図である。 前記ショットブラスト装置を構成する研磨材投入筒体の構成を説明するための模式図である。 前記ショットブラスト装置における空気の流れを示す縦断面図である。 前記ショットブラスト装置を用いて、コンクリート壁面のケレン作業を行う様子を示す側面図である。 発明の変形例に係るショットブラスト装置を示す図である。
符号の説明
1,100 ショットブラスト装置
11 研磨材 12 ホッパ
14 装置本体 18 モータ(駆動手段)
20 研磨材投入筒体(筒体) 22 底板部
24 側面部 26 上部開口部
28 側部開口部 30 板体
40 ケース 42 本体部
44 排出部 44A 噴射口
50 放出管 52 上部羽根部
54 下部羽根部
A 開口部 B 吸気口
C 回転方向 P 頂点
S コンクリート壁面(ケレン対象面)
X 上側空間 Y 下側空間

Claims (4)

  1. 研磨材を噴射してケレン対象面のケレン作業を行うショットブラスト装置であって、
    前記研磨材を収容するホッパと、
    上面部に形成された上部開口部から前記ホッパに収容された研磨材の供給を受ける筒体と、
    前記筒体の側面部に形成された側部開口部から径方向に延びるように設けられた放出管と、
    前記筒体および前記放出管を収容する円筒状のケースと、
    前記筒体を、当該筒体の軸に略垂直な平面内で所定の回転方向に回転させる駆動手段とを備え、
    前記ケースには、前記放出管から放出された研磨材を噴射する噴射口が形成され、
    前記筒体は、前記上面部から下方に向かうに従って外周側へと拡がったテーパ面を有する円錐台状に形成されていることを特徴とするショットブラスト装置。
  2. 請求項1に記載のショットブラスト装置において、
    前記筒体は、断面等脚台形状に形成され、下記パラメータを用いた数式Fcosθ+mg×sinθ−μFsinθ>0を満たすことを特徴とするショットブラスト装置。
    m:前記研磨材の質量(kg)
    g:重力加速度(m/s2
    θ:前記筒体における下面部側頂点の鋭角側の角度(°)
    μ:前記側面部の摩擦係数
    F:前記筒体の回転によって前記研磨材に作用する遠心力(N)
  3. 請求項1または2に記載のショットブラスト装置において、
    前記放出管は、前記ケースの内周面に臨む側の端部が、前記所定の回転方向の前方へ向けて湾曲していることを特徴とするショットブラスト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のショットブラスト装置において、
    前記筒体との間に開口部が形成されるように、前記筒体の外周側に設けられたリング状の板体を備え、
    前記放出管は、前記板体の表面に沿うように、前記筒体の側面部に形成された側部開口部から径方向に延び、
    前記ケースは、前記筒体、前記板体、および前記放出管を収容し、
    前記板体の上側には、前記ケースの内周面に臨む側の端部が前記所定の回転方向の前方へ向けて湾曲した上部羽根部が設けられ、前記板体の下側には、前記上部羽根部とは反対の方向へ湾曲した下部羽根部が設けられ、
    前記ケースには、当該ケース内の前記板体よりも上側の空間に面し、外部空気を吸入するための吸気口と、前記放出管から放出された研磨材とともに、前記吸気口から吸入された外部空気を前記開口部から、当該ケース内の前記板体よりも下側の空間へと導いて外部へと排出する噴射口とが形成されていることを特徴とするショットブラスト装置。

JP2004333961A 2004-11-18 2004-11-18 ショットブラスト装置 Pending JP2006142422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333961A JP2006142422A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 ショットブラスト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333961A JP2006142422A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 ショットブラスト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006142422A true JP2006142422A (ja) 2006-06-08

Family

ID=36622675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004333961A Pending JP2006142422A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 ショットブラスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006142422A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034692B1 (ko) 2004-08-05 2011-05-16 주식회사 포스코 숏볼 투사기
CN108214329A (zh) * 2017-12-31 2018-06-29 重庆缀盟科技有限公司 一种高压混料喷砂装置
KR101880435B1 (ko) * 2017-05-26 2018-07-20 배선구 엔진 흡기구 클리닝용 샌드 블라스터
JP2019513572A (ja) * 2016-02-14 2019-05-30 ウエストマイヤー,ポール 物体の加速及び精密制御された放出
CN114434310A (zh) * 2022-01-17 2022-05-06 曾志林 一种钢管制造用钢管内部抛光打磨装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034692B1 (ko) 2004-08-05 2011-05-16 주식회사 포스코 숏볼 투사기
JP2019513572A (ja) * 2016-02-14 2019-05-30 ウエストマイヤー,ポール 物体の加速及び精密制御された放出
KR101880435B1 (ko) * 2017-05-26 2018-07-20 배선구 엔진 흡기구 클리닝용 샌드 블라스터
CN108214329A (zh) * 2017-12-31 2018-06-29 重庆缀盟科技有限公司 一种高压混料喷砂装置
CN114434310A (zh) * 2022-01-17 2022-05-06 曾志林 一种钢管制造用钢管内部抛光打磨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI632990B (zh) 分離器裝置及珠擊處理裝置
JP2007245311A (ja) スポンジブラスト装置及びスポンジブラスト方法
KR101718442B1 (ko) 블라스트 가공장치
TWI680835B (zh) 噴嘴組立體及使用該噴嘴組立體的表面處理方法
JP6489132B2 (ja) 研磨装置および研磨方法
KR102000625B1 (ko) 탄성 연마재의 제조방법, 탄성 연마재의 제조장치, 탄성 연마재의 재생방법을 포함한 탄성 연마재 블라스트 가공방법 및 탄성 연마재의 재생장치를 포함한 탄성 연마재 블라스트 가공장치
CA3113561A1 (en) Improved vibroblasting method and relative machine
KR101134135B1 (ko) 쇼트 블라스트
KR101959052B1 (ko) 전자 부품의 코어 부재의 버(burr) 제거 처리 방법 및 그 장치
JP6489131B2 (ja) バリ取り装置およびバリの除去方法
JP2006142422A (ja) ショットブラスト装置
JP3765376B2 (ja) ショットピーニング装置及び方法
JP2019022942A (ja) 分級機構
JP4171539B2 (ja) 直圧式連続研磨材供給・噴射方法及び装置
WO2020067536A1 (ja) ブラスト加工装置及びブラスト加工方法
CN107791154B (zh) 一种输电线路电力塔喷丸除锈机
JP2008023673A (ja) スポンジブラスト装置
CN217120801U (zh) 一种抛丸过滤罐自动落丸机构
JP7146172B2 (ja) 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置
JPH07289998A (ja) 微粉研磨材に混在する異物の分離方法並びに微粉研磨材に混在する異物及び粉塵の分離方法及びそれらの分離装置
CN220762259U (zh) 一种便捷式抛丸机
CN111660210A (zh) 喷嘴、喷丸加工装置以及喷丸加工方法
JPH10249732A (ja) ブラスト加工における研磨材供給・噴射方法および装置
JPH05104442A (ja) ブラスト装置
JP2004291164A (ja) ショットブラスト装置