JP2006141476A - 遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 非会員の遊技者が連続して複数の遊技機で遊技している非会員遊技機群が発生し、この非会員遊技機群の何れかの遊技機において不正が行われた可能性が高いとその遊技機の遊技情報から判定された場合には、この非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者を球貸ユニット31のCCDカメラ47により撮影し、またこの非会員遊技機群の遊技情報を収集し、この画像と遊技情報から前記各遊技者について不正嫌疑者ファイルを作成する管理装置24を設ける。
【選択図】 図1
Description
また、従来より、遊技場では、悪意のある遊技者により不正な遊技が行われることがしばしばある。悪意のある遊技者は、遊技場内の特定の遊技機の制御基板を、不正な遊技を行うための制御基板(以下、不正基板と記載する)と交換し、当該不正基板が取り付けられた遊技機で遊技することで、不正に遊技媒体等を獲得している場合もある。さらに、上記のように正常の制御基板から不正基板にすり替える際には、複数人で当該特定の遊技機を取り囲むようにしてすり替える場合がある。
さらに、会員カード等を利用して、自己の身元を明確にして遊技する遊技者は、故意に不正を行うことは稀である。このため、身元の判明が可能な会員の遊技履歴の中には、故意に不正を行った遊技履歴は含まれることはほとんどないと考えられる。
このような従来の情報管理装置としては、例えば以下の特許文献1に開示のものがある。
また、不正遊技者を自動追尾する技術が、特許文献2に記載されている。
例えば、不正を行なった可能性の高い遊技者を、効果的に特定して、その有用な情報を効率的に記録しておき、次回来店時に入店をお断りする、或いは次回来店時に格別の監視をして再発を未然防止するといったことが困難であった。
遊技者が遊技機で遊技しているかどうかを判定する遊技判定手段と、前記遊技機の遊技情報出力手段から出力された遊技情報及び前記遊技用装置の会員情報出力手段から出力された会員情報を収集するための情報収集手段と、を備え、前記遊技情報の管理を行う管理装置と、
を備えた遊技用システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技判定手段により、遊技者が遊技機で遊技していると判定されているにも拘わらず、前記情報収集手段により、前記遊技機に対応した前記遊技用装置からの会員情報が収集できない非会員遊技機が複数連続して非会員遊技機群を形成していることを検出する非会員連続状態検出手段と、
前記非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、前記非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技情報を前記情報収集手段により収集する連続非会員情報収集手段と、
前記非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、前記非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者を前記撮影手段により撮影する連続非会員撮影手段と、
前記連続非会員撮影手段により撮影された画像及び前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報から不正嫌疑者ファイルを作成する不正嫌疑者ファイル作成手段と、
を備えることを特徴とする。
前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された場合に、前記不正嫌疑者ファイルを作成することを特徴とする。
請求項1又は2に従属する請求項3記載の発明は、前記管理装置は、
前記遊技用装置にメッセージを送信するメッセージ送信手段を備え、
前記遊技用装置は、
前記メッセージが着信したことを前記表示モニタにより遊技者に報知するメッセージ着信報知手段と、
遊技者が触れることによって、メッセージを開封するか否かを遊技者に選択させる選択手段と、を備え、
前記選択手段の近傍に前記撮影手段を配置し、
前記連続非会員撮影手段は、
遊技者が前記選択手段に触れたことをきっかけとして、前記撮影手段により遊技者の姿を撮影することを特徴とする。
請求項1乃至3の何れかに従属する請求項4記載の発明は、前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記非会員連続状態検出手段により検出された非会員遊技機群の遊技機にそれぞれ対応した遊技者の不正嫌疑者ファイルをグルーピングする不正嫌疑者ファイルグルーピング手段を備えることを特徴とする。
前記管理装置は、
前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された遊技機がある場合に、前記店内監視カメラ又は前記撮影手段を駆動して当該遊技機周辺を撮影し、該撮影範囲内の撮影対象人物を特定する撮影対象人物特定手段と、
前記撮影対象人物特定手段により特定された遊技者が移動した場合に、前記店内監視カメラ及び店外監視カメラを駆動することにより当該撮影対象人物を追尾する撮影対象人物追尾手段と、
前記追尾手段により追尾された遊技者の自動車のナンバープレートを前記店外監視カメラにより撮影するナンバープレート撮影手段と、を備え、
前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記ナンバープレート撮影手段の撮影結果に基づき、前記不正嫌疑者ファイルに自動車のナンバーに関する情報を追加可能であることを特徴とする。
請求項1乃至5の何れかに従属する請求項6記載の発明は、前記遊技用装置は、
各遊技機毎に音声により店内サービス等を注文可能なマイクを備え、
前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記マイクにより集音した音データを不正遊技者に関連づけて前記不正嫌疑者ファイルに追加可能であることを特徴とする。
このため、不正を行なった可能性の高い遊技者を、効果的に特定して、その有用な情報を上記不正嫌疑者ファイルとして効率的に記録しておき、次回来店時に入店をお断りする、或いは次回来店時に格別の監視をして不正の再発を未然防止するといったことが可能となる。さらに、他の遊技店と不審な遊技者に関する情報交換の際にも、上記不正嫌疑者ファイルを利用することができて便利である。
請求項2記載の発明によれば、非会員遊技機群の各遊技機から収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された場合に、前記不正嫌疑者ファイルが作成されるため、不正嫌疑者ファイルに登録された者が不正を行った可能性が高まり、不正嫌疑者ファイルの信頼性が高まる。
請求項3記載の発明によれば、非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者の撮影を、遊技者の正面から遊技者の顔を含んで行うことが高い可能性でできるようになる。このため、不正嫌疑者ファイルの画像データが、より有意義なものになる。
請求項4記載の発明によれば、非会員遊技機群を構成していた複数の遊技者についての不正嫌疑者ファイルがグルーピングされるため、そのグルーピングの情報から、再来店した不正嫌疑者を見つけ易くなる。一人だけの特徴であると、似ている人がいた場合に分かり難いが、グルーピングされた複数の不正嫌疑者のうちの少なくとも一人を見つけることは比較的容易であり、さらにその一人からグルーピングされた仲間の不正嫌疑者も来店していると推定して、残りの不正嫌疑者を発見することが容易になるからである。
請求項6記載の発明によれば、不正嫌疑者の音声も他の情報とともに不正嫌疑者ファイルのデータとして登録できる可能性が高まる。このため、例えば、この音声情報を利用して再来店した人物が同一人物であるか否かを信頼性高く判定することができる可能性が得られる。
A.遊技用システムの構成
A1.全体構成
図1は、本発明を遊技店に適用した場合の遊技用システムの実施の形態例の構成図である。
図1において、遊技店には複数の島(遊技機設置島のこと、以下、単に島という)毎に多数の遊技機が設置されている。例えば、島1には、多数の遊技機2a、2b、…………、2n(図示略)が設置され、島3には、多数の遊技機4a、4b、…………、4n(図示略)が設置されている。なお、その他にも複数の島があるが、図示は略している。
なお、遊技機としては、パチンコ遊技機の他に、例えばアレンジボール機、雀球機、メダルを用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)、球を用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)等を混ぜて、あるいは単独で設置してもよい。
平均的な遊技店(遊技場)においては遊技機を300台程度配置し、大型店ともなると、1000台程度の遊技機を配置し、島を適宜配置することになる。ただし、本実施の形態では、説明の都合上、その中の一部の島を設置した場合についてシステムの構成を説明することにしてある。
球貸ユニット31は、会員カード(会員用記録媒体)を受付けて、少なくとも会員カードに記録されている会員識別情報の読み取りを行って外部に出力可能するもので、遊技用装置に相当する(詳細は後述する)。
遊技場店内には複数の店内監視カメラ5a〜5i(ここでは9台)が配置(図3参照)されており、図1ではそのうちの2台(店内監視カメラ5a、5b)のみを示している。
また、遊技場店外には複数の店外監視カメラ(出入り口監視第1カメラ25、出入り口監視第2カメラ26、駐車場監視カメラ27)が配置(図2参照)されている。
なお場合により、説明の都合上、符号5又は5a、5bによって店内監視カメラを代表する。
各遊技機2a、2b、…………、2n及び4a、4b、…………、4nは、店内のケーブル6によって営業管理装置11及び会員管理装置12に接続されている。また、店内監視カメラ5a、5bは店内のケーブル7によって監視カメラ制御装置13に接続されており、このケーブル7を介して店内監視カメラ5a、5bの制御が行われるとともに、店内監視カメラ5a、5bの撮影画像が監視カメラ制御装置13に送信されるようになっている。なお、出入り口監視第1カメラ25、出入り口監視第2カメラ26、及び駐車場監視カメラ27も同様に、監視カメラ制御装置13に接続されており、これらカメラの撮影画像が監視カメラ制御装置13に送信されるようになっている。また各カメラには、必要に応じて、撮影方向(光軸方向)を変化させる機構が設けられ、この機構を監視カメラ制御装置13が制御可能となっている。
また、本来の営業管理のために、例えば売り上げ情報、遊技機の稼働情報等の膨大な営業情報を得ている。また、近時は遊技場が収集する遊技情報が多くなるとともに、情報が複雑化しており、そのため、営業管理装置11とは別に会員管理装置12が設けられている。
会員登録装置21は遊技店において通用する会員を募って、それをカード形式で登録するための装置である。例えば、遊技店が会員用記録媒体としての会員カードを発行し、その会員カードによって会員の登録を行うものであり、会員カードによる会員の登録状況等は会員管理装置12に伝達される。
なお、会員カードには、遊技者を会員として登録する場合に、その遊技者を個々に特定可能な会員識別情報が記録されている。
ここで各手段は、どの装置で実現されるかというと、以下のようになっている。
遊技判定手段、情報収集手段、非会員連続状態検出手段、連続非会員情報収集手段、不正嫌疑者ファイル作成手段、及びメッセージ送信手段は、例えば会員管理装置12により実現され、連続非会員撮影手段、撮影対象人物特定手段、撮影対象人物追尾手段、及びナンバープレート撮影手段は、例えば会員管理装置12と監視カメラ制御装置22により実現されている。但し、このような態様に限られない。例えば、営業管理装置11が、遊技判定手段、情報収集手段、連続非会員情報収集手段、を実現し、会員管理装置12が、非会員連続状態検出手段、不正嫌疑者ファイル作成手段、メッセージ送信手段、を実現し、監視カメラ制御装置22が、連続非会員撮影手段、撮影対象人物特定手段、撮影対象人物追尾手段、ナンバープレート撮影手段、を実現する態様でもよい。
各手段は、次のような機能を含む。
遊技判定手段は、遊技者が遊技機2で遊技しているかどうかを判定する。
ここでの遊技判定とは、遊技者が遊技機2で遊技を行っているかあるいは行っていないことを判断するもので、その基準は以下の通りである。
(a)遊技機設置島は、遊技機2から遊技機設置島に排出されるアウト球(遊技領域で入賞又は非入賞となって排出される排出球)を検出するアウト球検出手段(後述のアウト球検出装置58)を備え、そのアウト球検出手段からの打ち込み信号の有無に基づいて判断する。
(b)遊技機2は、遊技盤82の遊技領域に発射した球を検出する発射球検出手段を備え、その発射球検出手段からの発射球検出信号の有無に基づいて判断する。なお、発射球検出信号は発射球検出手段から遊技機2の枠用外部出力基板(図示略)を介して球貸ユニット31を経て会員管理装置11へと出力される。
(C)遊技機2は、遊技者が発射ハンドルに触れて操作していることを検出する発射操作検出手段を備え、その発射操作検出手段からの発射操作検出信号の有無に基づいて判断する。発射操作検出信号は発射操作検出手段から遊技機2の枠用外部出力基板を介して球貸ユニット31を経て会員管理装置11へと出力される。
非会員連続状態検出手段は、遊技判定手段により、遊技者が遊技機2で遊技していると判定されているにも拘わらず、情報収集手段により、遊技機2に対応した遊技用装置からの会員情報が収集できない非会員遊技機が、複数連続して非会員遊技機群を形成していることを検出する。
連続非会員情報収集手段は、非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技情報を情報収集手段により収集する。
連続非会員撮影手段は、非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者をCCDカメラ47や店内監視カメラ5a〜5i或いは店外内監視カメラ25等(撮影手段)により撮影する。
なお、不正嫌疑者ファイルについては、後述する。
撮影対象人物特定手段は、連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された場合に、CCDカメラ47又は店内監視カメラ5a〜5iを駆動して撮影し、該撮影範囲内の撮影対象人物を特定する。
撮影対象人物追尾手段は、撮影対象人物特定手段により特定された遊技者が移動した場合、店内監視カメラ5a〜5i或いは店外監視カメラ25等を駆動することにより当該撮影対象人物を追尾する。
ナンバープレート撮影手段は、撮影対象人物追尾手段により追尾された遊技者の自動車のナンバープレートを店外監視カメラ25等により撮影する。
次に図2は、店外構成を示す図である。
図2に示すように、遊技場店外には複数の店外監視カメラ(出入り口監視第1カメラ25、出入り口監視第2カメラ26、駐車場監視カメラ27)が配置されている。駐車場監視カメラ27は、駐車場301内を撮影するカメラであり、例えば360度向きを変えられるようになっている。また、出入り口監視第1カメラ25は、一方の駐車場出入り口302を、出入り口監視第2カメラ26は、他方の駐車場出入り口303を監視するカメラである。
次に図3は、店内構成を示す図であり、遊技店200における各機器の全体的な配置を示す図である。図3において、遊技店200には3つの島が配置され、そのうち例えば島1には前述したように多数の遊技機2a、2b、…………が設置され、島3にも多数の遊技機4a、4b、…………が設置されている。その他の島も同様であるが、煩雑になるため符号は付していない。
遊技店200には3つの両替機204〜206及び3つのジェットカウンタ207〜209が設けられている。両替機204〜206は1万円、5千円、千円の各紙幣を硬貨(500円硬貨、100円硬貨)に両替したり、あるいは高額紙幣を千円札に両替したりする。ジェットカウンタ207〜209はパチンコ球やコインあるいはメダルを計数して回収する装置である。
次に図4(a),(b)は、球貸ユニット31の構成を示す図である。図5は、後述の表示モニタ34を示す図である。
図4(a)は、球貸ユニット31の外観(特に、正面)図であり、球貸ユニット31は縦に細長い形状に形成され、硬貨投入口32、硬貨返却ボタン33、表示モニタ34、硬貨返却口35、球誘導樋部材36、会員カード挿入口37、報知ランプ38を有している。ここで、表示モニタ34や報知ランプ38は、本発明のメッセージ着信報知手段を構成する。報知ランプ38は、管理装置からメッセージが届くと点滅し、メッセージが到着したことを遊技者に知らせる。
表示モニタ34は、図5に示すように、画面を有する小型の液晶表示装置41を備えており、この画面に遊技に関連する各種の遊技関連情報を表示する。液晶表示装置41の画面上にはタッチパネル42が設けられており、タッチパネル42を操作することで、画面上の各種情報の入力エリアに対してユーザがタッチ入力できるようになっている。
また、液晶表示装置41の上方にはCCDカメラ47(撮影手段)が設けられ、液晶表示装置41の左側にはマイクスイッチ48とマイク49が設けられている。CCDカメラ47は、遊技中の遊技者を撮影するための撮影手段に相当する。このCCDカメラ47には、必要に応じて、撮影方向(光軸方向)を変化させる機構が設けられ、この機構を後述するCPU51(ひいていは管理装置24)が制御可能となっている。
またマイクスイッチ48を押すと、マイク49が効くようになり、音声入力によってコーヒーの注文等が可能となっている。
なお、遊技機の他に、例えばメダルを用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)や球を用いたスロットマシン(回胴式スロット遊技機)を設置した島にあっては、球貸ユニットとして、そのような遊技機に対応した遊技媒体を貸す出す装置を使用することになる。何れにしても、台毎に会員カードによって遊技者を特定可能なものにする。
また、球貸ユニット31に会員カードが挿入されなくても、遊技機による遊技は可能である。その場合は、会員として特定できないだけで、非会員による遊技となる。
また、その他に球貸ユニット31は、硬貨識別装置55、カード読み取り装置56、前述したマイクスイッチ48、液晶表示装置41、タッチパネル42、スクロールスイッチ43、メニュースイッチ44、データスイッチ45、再プレイスイッチ46を備えている。
硬貨識別装置55は、硬貨投入口32から投入された硬貨の真偽を識別し、偽物の場合は投入された硬貨を返却するような制御を行う。
カード読み取り装置56は、会員カード挿入口37から受け入れた会員カードの情報を読み取るもので、例えば会員の氏名、会員番号、ポンイト、遊技履歴などの情報を読み取る。
遊技機2は遊技状態情報を出力して入出力インターフェース54に入力するようになっており、遊技状態情報としては、例えば大当り中信号、確率変動信号(以下、確変中信号と略すことがある)、始動入賞信号などがある。また、供給球検出装置57は島1から遊技機2の上タンク(供給タンク)に対して球を供給する装置であり、例えば球25個の供給に対して1パルスの信号(供給信号)を出力する。
アウト球検出装置58は遊技機2から島1にアウト球(排出球)として回収される球を検出するもので、例えば1個のアウト球に対して1パルスの信号(打ち込み信号)を出力するが、25個のアウト球に対して1パルスの信号を出力するものでもよい。なお、アウト球検出装置58は島に配置されている。アウト球を検出することにより、遊技機2への打ち込みがあると判断できるため、前述したようにアウト球検出信号は打ち込み信号(つまり遊技者が台に球を打ち込んで遊技している状態に対応する信号)としての機能を有している。
ここで、球貸ユニット31は本発明の遊技用装置を構成し、表示手段(前述の通り)、読取手段、会員情報出力手段の機能を実現する。各手段は、次のような機能を含む。
読取手段は、会員の遊技者を個々に特定可能な会員識別情報を読み取る。
会員情報出力手段は、読取手段により読み取った会員情報を外部に出力可能である。
なお、会員識別情報の読み取りはいろいろな形態がある。例えば、典型的には会員用記録媒体(会員カード)に記録されるようなことが行われ、その場合はカードの記録を読み取ることになるが、このような形態に限るものではない。
会員用記録媒体は、カード型記録媒体である会員カードだけでなく、コイン型の記録媒体でもよい。また、IC、光ホログラフィーを使用した情報媒体でもよい。
更には、会員の遊技者を個々に特定可能な会員識別情報としては、例えば遊技者本人の指紋や静脈を認証する場合も含まれる。遊技者本人の指紋や静脈を認証する構成にする場合は、予め本人の指紋や静脈を登録しておいて、本人の指紋や静脈のデータを会員識別情報として使用するというシステムにする。
次に図6(a)は、会員管理装置12を示すブロック図であり、会員管理装置12はコンピュータ61、モニタ62、プリンタ63、キーボード64を含んで構成される。
コンピュータ61は、CPU65、ROM66、RAM67、入出力インターフェース68、ハードディスク(HDD)69を備えている。ROM66は会員管理の処理に必要なプログラムやデータを記憶しており、RAM67は一時的なデータの記憶に用いられる。ハードディスク69は図6(b)に示すように会員データベース71、遊技履歴データベース72、不審遊技者データベース73を記憶する領域を備える他、会員登録プログラム74、会員抹消プログラム75、ポイント加算プログラム76、ポイント減算プログラム77、遊技履歴管理プログラム78などを格納している。不審遊技者データベース73は不正嫌疑者の動画データや画像(静止画像)或いは遊技データ(遊技情報)などを不正嫌疑者ファイル(後述する)として記憶している。
次に図7は、遊技機2の正面図である。遊技機2は前面枠81がこの前面枠81の裏面側に配された機枠(本体枠:図示略)に対して開閉自在に取付けられ、遊技領域が形成された遊技盤82は、前面枠81の上側に取付けられている。また、前面枠81には、その前面上側を覆うようにガラス枠83が開閉自在に取付けられ、ガラス枠83により保持されるガラス板(図示略:透明のプラスチックボードでもよい)を介して遊技盤82の遊技領域102が視認可能となっている。
ガラス枠83の下側には、開閉パネル84が配置され、前面枠81に対して開閉自在に取付けられている。さらに、開閉パネル84の下側には、操作パネル85が前面枠81に対して通常は固定状態に設けられている。
遊技盤82の前面には、球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定(入賞したか否かの判定)を行う領域(つまり遊技領域)が形成され、入賞口に遊技球が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の遊技球が開閉パネル84に設けられた上皿86に排出される(即ち、賞球として排出される)構成となっている。
また、開閉パネル84に設けられた上皿86は、賞球として又は貸球として排出された発射前の遊技球を一時保持し、これら遊技球を前面枠81の裏面下側に設けられた発射装置(図示省略)への球送り装置(図示省略)に順次供給するもので、この上皿86には、上皿86の遊技球を下皿89に移す玉通路開閉用の上皿球抜きレバー90が設けられている。
操作パネル85には、灰皿91と、下皿89と、下皿89に貯留された球を外部下方に抜くための下皿球抜きレバー92と、前記発射装置の操作を行う発射操作ハンドル93とが設けられている。
また、図7において上皿86の前面側に設けられる符号94、ガラス枠83の左右両側に備えられる符号115,116は、効果音を出力するスピーカである。
遊技盤82の前面には、略円形領域がガイドレール101で囲まれることにより遊技領域102が形成されている。遊技領域102は識別情報(以下、場合により特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示するための表示画面を有する画像表示装置103(図柄表示装置、図柄可変表示装置、あるいは特図表示装置などとも呼ばれるもの)と、開閉扉により開閉される大入賞口を有する変動入賞装置104と、左右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装置105と、この場合大入賞口の下側に設けられ普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する普図表示器(普通図柄表示器)106と、スルーチャッカー形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入賞口)107a、107bと、一般入賞口108〜111と、風車と呼ばれる打球方向変換部材113、114と、アウト穴(図示略)と、が備えられている。
そして、普通変動入賞装置105内の入賞流路には特図始動センサ121が、普図始動口107a、107b内の通過流路には普図始動センサ122a、122b(図8に示す、以下図7に示されていないものは同様)が、それぞれ設けられている。また、変動入賞装置104の大入賞口内にはカウントセンサ123が設けられている。各一般入賞口108〜112には、それぞれ、入賞口センサ124a〜124d(図5では124c、124dのみ示す)が設けられている。
なお、遊技盤102に一般入賞口がn個ある場合には、入賞口センサはn個配置される。
ここで、画像表示装置103は、カラーで静止画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(LCD)であり、CRTであってもよい。
普図表示器106は左右に分れた2つの表示器(例えば、LED)からなり、例えば左側表示器が点灯すると普図大当り、右側表示器が点灯すると普図の外れとなるように変動する。
また、特図始動センサ121は、普通変動入賞装置105に入賞した遊技球を1個ずつ検出し、普図始動センサ122a、122bは普図始動口107a、107bを通過する遊技球をそれぞれ1個ずつ検出し、カウントセンサ123は変動入賞装置104の大入賞口に入った遊技球を1個ずつ検出する。また、入賞口センサ124a〜124dは、各一般入賞口108〜111に入賞した遊技球を1個ずつ検出するものである。
なお、遊技盤82の遊技領域102には、通常天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、ここでは繁雑になるので図示省略している。また、同様に図示省略しているが、遊技盤82には、その他の各種装飾ランプや、LED等が設けられていてもよい。
また本発明では、遊技盤82における遊技領域はどのようなものでもよく、任意の構成を取り得る。パチンコ機以外の遊技機であってもよい。なお、本例ではいわゆる「第1種」に属するパチンコ機に適用した例を説明する。
図8は、遊技機2の制御系を示す図である。この制御系は、大きく分けて、遊技制御装置130と、演出制御装置131や排出制御装置132を初めとするその他の周辺装置等によって構成される。
ここで、遊技制御装置130は、マイクロコンピュータ(以下、場合によりマイコンという)を含む回路で、例えば遊技盤82の裏面に取付けられた役物制御ユニット(図示略)により実現されている。また、排出制御装置132は、例えば遊技機2の枠側に設けられた排出制御ユニット(図示略)によって実現されている。
図8において、遊技制御装置130はパチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ140と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CLK)としての発振器141と、各種信号の入力を行う入力インターフェース142と、各種信号の出力を行う出力インターフェース143とを含んで構成される。
ここで、RAM146には、賞球データ(例えば、10個賞球、15個賞球というデータ)を格納するエリアや、電源遮断時の遊技状態を再開するためのバックアップデータ(全レジスタやスタックポインタ等のデータ)を格納するエリアが設けられている。
入力インターフェース142には、前述した特図始動センサ121、普図始動センサ122a、122b、カウントセンサ123、入賞口センサ124a〜124dからの検出信号が入力される。
ここで、盤用外部出力部153は、遊技盤側に設けられた外部情報端子であり、ここから球貸ユニット31に遊技状態情報としての各種信号(例えば、大当り信号等)を出力し、球貸ユニット31を経由して外部の営業管理装置11及び会員管理装置12に遊技状態情報が出力されることになる。
なお、遊技制御装置130及び盤用外部出力部153は、遊技に関連して発生した遊技情報を外部に出力可能な本発明の遊技情報出力手段の機能を実現する。
排出制御装置132は遊技盤82に設けられた特図始動センサ121、入賞口センサ124a〜124d、カウントセンサ123により遊技球の入賞が検出されると、入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)が遊技制御装置130から送信されてくるので、この情報に基づき排出装置を制御して賞球データに応じた賞球を排出する制御を行う。
なお、本例の場合、図示省略した電源ユニット(各制御装置やソレノイド等に所定電力を供給する回路基板よりなるユニット)には、遊技制御装置130のRAM146にバックアップ電源を供給するバックアップ電源が備えられており、バックアップ電源は排出制御装置132のRAM(図示省略)にもバックアップ電源を供給している。そして、上記バックアップ電源の働きによって遊技制御装置130のRAM146と排出制御装置132のRAMは、電源遮断時(停電時含む)でも、所定のバックアップ保証期間の間はその全データが記憶保持可能となっている。
また、排出制御装置132が発射制御を行い、遊技者が発射ハンドルに触れて操作していることを検出する発射操作検出手段を備えており、その発射操作検出手段からの発射操作検出信号は発射操作検出手段から遊技機2の枠用外部出力基板を介して球貸ユニット31を経て会員管理装置11へと出力してもよい。
次に、遊技用システムの制御フローを説明する前に、遊技店で遊技を行う手順の概要について説明する。
遊技店200での遊技は会員でなくても可能であり、球貸ユニット31から球を購入すれば遊技はできる。
ただし、近時は会員を募って各種の情報を提供したり、貯留玉での遊技を会員カードで可能にしたりなど特典のある会員カードが増えている。
会員になるには、先ず遊技者は、自己の住所、氏名等を記入した申込用紙を遊技店に提出すると共に、自らの身分を証明する運転免許証、学生証を見せる、遊技店の店員はそれらの身分証明書と申込用紙に記載された内容の確認を行い、正しければ、会員登録装置21にそれらのデータを入力し、それらのデータに基づき、会員カードを発行する。これにより、会員カードには遊技者を個々に特定可能な会員識別情報が記録される。会員カードには、この他に各種の遊技情報や貯留玉のポイントなどが記録されるようになっている。そして、会員カードを使用して遊技をすると、遊技終了時に端数の獲得球を貯留することもできるようになる。
ガイドレール101を介して遊技領域102中に打込まれた遊技球が、特図の始動口(チャッカー)である普通変動入賞装置口105に入賞すると(即ち、始動入賞があると)、画像表示装置103の表示画面の複数の変動表示領域において多数の特図(数字、文字、記号、模様等よりなるもの)が変動(例えば、スクロール)する表示(いわゆる変動表示)が行われて、変動表示ゲームが行われる。
また、上記特図の変動表示ゲーム中に、普通変動入賞装置口105にさらに遊技球が入賞したときには、上限数(4個)を限度として始動記憶が行われるとともに特図始動記憶表示器117に始動記憶数に応じて点灯し、変動表示ゲームが終了した後に、その記憶(即ち、始動記憶)に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰り返されたり、客待ち状態に戻ったりする。
そして、この変動表示ゲーム結果(停止した特図の組合せ)が特定の結果態様(例えば、「7、7、7」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。また、いわゆる確率変動の制御によって大当りの確率が高確率に設定されていると、通常よりも大当りとなる確率が増加する。
この普図当りになると、普通変動入賞装置105の一対の開閉部材が逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、普通変動入賞装置105に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動口107a、107bにさらに遊技球が入賞したときには、普図始動記憶表示器118が点灯してこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
また、遊技者は球貸ユニット31から球を購入して遊技を開始する。このとき、遊技機2からは遊技状態情報が出力されて管理装置24に送信され、管理装置24では球貸ユニット31及び遊技機2からの情報に基づき遊技をしているのは会員か非会員かを判断し、非会員遊技機が複数連続して非会員遊技機群を形成していることを検出したら、監視カメラ5を非会員遊技機群の遊技機周辺を監視するように制御するとともに、この監視画像を記憶する。そして、監視モニタ23で監視している店員が、この監視画像を見て不正行為を防止する処置をしたり、不正行為が起きた場合には速やかな対応をとるようになる。
また、非会員遊技機群で不正行為の可能性が判定されると、管理装置24は、店内監視カメラ(店内監視カメラ5a〜5iの何れか)又はCCDカメラ47を駆動して該当する非会員遊技機の付近を撮影し、該撮影範囲内の撮影対象人物(不正を行った可能性の高い者;即ち、不正嫌疑者)を画像処理によって特定する。そして、この不正嫌疑者として特定された遊技者が移動した場合には、店内監視カメラ及び店外監視カメラ(出入り口監視第1カメラ25、出入り口監視第2カメラ26、駐車場監視カメラ27)を駆動することにより当該撮影対象人物を追尾する。そして、追尾した遊技者の自動車のナンバープレートを前記店外監視カメラにより撮影する制御を実行する。また、こうしてナンバープレートが撮影されると、該当する不正嫌疑者ファイルのデータにこの自動車のナンバーに関する情報を追加する制御を実行する。
次に、管理装置24を含む制御系により行われる店内の監視制御について、図9〜図12に示す図面を参照して説明する。
(イ)非会員注意処理
図9は、管理装置24(例えば、会員管理装置12)で例えば周期的に行われる非会員注意処理を示すフローチャートである。
このフローが開始されると、まずステップS1で打ち込み信号と会員/非会員信号を全台について確認する処理を行う。打ち込み信号としては、遊技機2への打ち込みがあると判断可能なアウト球検出信号を使用する。また、会員/非会員信号としては、球貸ユニット31のカード読み取り装置56で読み取った会員カードの情報(会員情報)に基づいて生成されるものを使用する。これらの各信号を各台全てについて読み取れば、遊技者が各台で実際に遊技をしているか否か、及び会員であるか非会員であるかを判断することができる。
なお、ここで非会員が複数台連続して遊技している場合に、それぞれの遊技機の遊技を開始したタイミングを記憶しておき、該記憶したタイミングを比較して、そのタイミングが所定時間内(例えば、30秒以内)に収まれば、優先的にその非会員遊技機群を監視するような制御にしてもよい。非会員遊技機群の各遊技機の遊技者が所定時間内に遊技を開始していれば、それらの遊技機の遊技者が仲間同士である可能性が高いと推定する。このような形態は、グループとして不正行為を行う可能性が高いと判断することができ、よって、優先的に監視することで、不正監視や不正嫌疑者ファイル作成を速やかに、より効果的に行うことができる。
次にステップS6では、マイクスイッチ48がオンされた状態(即ち、マイク49が効いている状態)に所定時間だけ制御し、次いでステップS7で、マイク49から所定時間入力される音声を録音する。これにより、非会員遊技機群で遊技する遊技者の声が録音できる可能性が高い。なお、遊技者の音声の録音は、別個の制御処理によって、マイクスイッチ48が遊技者の操作によってオンされた時にも行うようにしてもよい。
そしてステップS8の判定の結果、不正行為が行われた可能性があると判定されるとステップS9に進み、ないと判定されるとリターンする。
この不正嫌疑者ファイルは、ステップS2の判定で非会員遊技機群と判定され、かつステップS8の判定で何れかの遊技機で不正が行われている可能性があると判定された非会員遊技機群で遊技をしている各遊技者について作成されるファイルで、各遊技者毎(各遊技機毎)に例えば次のデータを含む。即ち、ステップS4〜S5で得られた画像データ(静止画又は動画)、ステップS6〜S7等で得られた音声データ、店内監視カメラ或いは店外監視カメラにより撮影された画像データ(静止画又は動画)、該当の遊技機や遊技用装置(球貸ユニット31)から出力された差球や投資金額等の遊技情報、及び後述するカーナンバーの情報が、この不正嫌疑者ファイルのデータとして登録される。なお、画像データは、例えば監視カメラ制御装置13に一時記憶されていたものが、このステップS9で、会員管理装置12のHDD69に不正嫌疑者ファイル内のデータとして登録される。
なお、不正嫌疑者ファイルのデータは、例えば図12(c)に例示するように、管理装置24側のモニタ(例えばモニタ62の画面62a)に表示可能となっている。なお、図12(c)における「音声」というアイコンは、そこをクリックすると前記音声データが再生されるものである。
次に図10(a)は、球貸ユニット31で例えば周期的に行われる会員非会員判定処理を示すフローチャートである。この処理は、前述のステップS1において管理装置24で読み取られる情報(会員/非会員信号等)を、球貸ユニット31で生成するためのものである。
このフローが開始されると、まずステップS11で、遊技機2からの打ち込み信号(例えば、アウト球検出信号)を所定時間(例えば、30秒)以上継続して受信したか否か判定し、肯定的であればステップS12に進み、否定的であればリターンする。
そしてステップS12では、会員カード挿入口37からカード読み取り装置56に正規の会員カードが挿入されているか判定し、挿入されていればステップS13に進み、挿入されていなければステップS14に進む。
ステップS13では、前述のステップS1において管理装置で読み取られる情報として、会員が遊技中であることを示す会員遊技中データの出力を管理装置24に対して行う。一方、ステップS14では、前述のステップS1において管理装置で読み取られる情報として、非会員が遊技中であることを示す非会員遊技中データの出力を管理装置24に対して行う。
なお、ステップS13、S14を経ると、リターンする。
図11は、管理装置24(例えば、会員管理装置12)で行われる不正嫌疑者追尾処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば前述のステップS8(図9)で不正行為の可能性有りと判定されると、開始される。
このフローが開始されると、まずステップS21で、前述のステップS8で不正行為有りと判定された遊技機の位置に居る遊技者を、不正嫌疑者として特定し、この者が居る遊技機付近を店内監視カメラ(店内監視カメラ5a〜5iの何れか)又はCCDカメラ47を駆動して撮影し、該撮影範囲内の撮影対象人物(即ち、不正嫌疑者)を画像処理によって画像データ上において特定する。
次にステップS23で、上記店内監視カメラによる追尾結果から、当該不正嫌疑者が、遊技店の出入り口201又は202のうちのどこから退場するか特定し、その後のステップS24では、特定された遊技店の出入り口に駐車場監視カメラ27を向け、さらに次のステップS25で、遊技店から退場して駐車場内を移動する当該不正嫌疑者を、今度は駐車場監視カメラ27を駆動することにより追尾する。
次にステップS28で、上記駐車場監視カメラ27による追尾結果から、当該不正嫌疑者の車が、駐車場の出入り口302又は303のうちのどこから退場するか特定し、特定された出入り口の店外監視カメラ(出入り口監視第1カメラ25、又は出入り口監視第2カメラ26)によって、嫌疑者の車のカーナンバープレートを撮影する制御を実行する。なお図10(b)は、この制御処理によって、嫌疑者の車304のカーナンバープレート305が撮影される状態を示す側面図である。また、各出入り口302又は303は、上記撮影が良好にできるように、予め明るく照明で照らしておくことが望ましい。
そしてステップS29では、こうして撮影されたカーナンバープレートのデータを、該当する不正嫌疑者ファイルのデータとして追加する制御を実行し、その後リターンする。
このため、不正を行なった可能性の高い遊技者を、効果的に特定して、その有用な情報を上記不正嫌疑者ファイルとして効率的に記録しておき、次回来店時に入店をお断りする、或いは次回来店時に格別の監視をして不正の再発を未然防止するといったことが可能となる。さらに、他の遊技店と不審な遊技者に関する情報交換の際にも、上記不正嫌疑者ファイルを利用することができて便利である。
また本例では、遊技用装置(球貸ユニット31)における撮影手段(CCDカメラ47)の正面側近くに遊技者が触れることによって、メッセージを開封するか否かを遊技者に選択させる選択手段(タッチパネル42)を備え、前記選択手段による選択を行うために遊技者が撮影手段の正面側近くに触れたことをきっかけとして、前記撮影手段により遊技者の姿を撮影する(前記ステップS3、S4参照)。これにより、非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者の撮影を、遊技者の正面から遊技者の顔を含んで行うことが高い可能性でできるようになる。このため、不正嫌疑者ファイルの画像データが、より有意義なものになる。
また本例では、不正嫌疑者の自動車のナンバープレートの情報が、不正嫌疑者ファイルのデータとして、他の情報とともに登録される(前記ステップS21〜S29参照)。このため、警察への通報等が行い易くなるとともに、不正嫌疑者が店外に自動車で逃走しても追尾し易くなる。また、再来店時に、自動車で駐車場に入場した時点から警戒することができるようになる。
また本例では、前述したステップS6、S7等の処理によって、不正嫌疑者の音声も他の情報とともに不正嫌疑者ファイルのデータとして登録できる可能性が高まる。このため、例えば、この音声情報を利用して再来店した人物が同一人物であるか否かを信頼性高く判定することができる可能性が得られる。
(a)複数の監視カメラの映像を複数の監視モニタに表示している場合には、複数の監視モニタに1つの監視カメラからの映像を映すようにしてもよい。そのようにすると、怪しい台の状況をより一層見やすく監視することができる。
(b)各島の列(つまり島の片側列)毎に、連続非会員の検出を行い、その判定結果を管理装置で処理するようにしてもよい。このようにすると、島の列単位で緻密に怪しい行為を判定することができる。
(c)会員の中でも、不正行為をした場合には履歴に残すようにして、次回は重点的な監視を行うようにしてもよい。
(d)遊技情報によって不正行為の可能性を判定する処理(前記ステップS8)を削除し、非会員遊技機群で遊技している遊技者について全て不正嫌疑者ファイルを作成してもよい。
5a〜5i 店内監視カメラ
11 営業管理装置
12 会員管理装置
13 監視カメラ制御装置
24 管理装置(遊技判定手段、情報収集手段、非会員連続状態検出手段、連続非会員情報収集手段、連続非会員撮影手段、不正嫌疑者ファイル作成手段、メッセージ送信手段、撮影対象人物特定手段、撮影対象人物追尾手段、ナンバープレート撮影手段)
25 出入り口監視第1カメラ(店外監視カメラ、撮影手段)
26 出入り口監視第2カメラ(店外監視カメラ、撮影手段)
27 駐車場監視カメラ(店外監視カメラ、撮影手段)
31 球貸ユニット(遊技用装置、読取手段、会員情報出力手段)
34 表示モニタ(表示手段、メッセージ着信報知手段)
38 報知ランプ(メッセージ着信報知手段)
42 タッチパネル(選択手段)
47 CCDカメラ(撮影手段)
49 マイク
130 遊技制御装置(遊技情報出力手段)
153 盤用外部出力部(遊技情報出力手段)
Claims (6)
- 遊技に関連して発生した遊技情報を外部に出力可能な遊技情報出力手段を備える遊技機に対応して設けられ、遊技に関する遊技関連情報を表示モニタに表示するための表示手段と、遊技中の遊技者を撮影するための撮影手段と、会員の遊技者を個々に特定可能な会員識別情報を読み取り可能な読取手段と、該読取手段により読み取った会員情報を外部に出力可能な会員情報出力手段と、を少なくとも備える遊技用装置と、
遊技者が遊技機で遊技しているかどうかを判定する遊技判定手段と、前記遊技機の遊技情報出力手段から出力された遊技情報及び前記遊技用装置の会員情報出力手段から出力された会員情報を収集するための情報収集手段と、を備え、前記遊技情報の管理を行う管理装置と、
を備えた遊技用システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技判定手段により、遊技者が遊技機で遊技していると判定されているにも拘わらず、前記情報収集手段により、前記遊技機に対応した前記遊技用装置からの会員情報が収集できない非会員遊技機が複数連続して非会員遊技機群を形成していることを検出する非会員連続状態検出手段と、
前記非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、前記非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技情報を前記情報収集手段により収集する連続非会員情報収集手段と、
前記非会員連続状態検出手段の検出結果に基づき、前記非会員遊技機群の各遊技機に対応した遊技者を前記撮影手段により撮影する連続非会員撮影手段と、
前記連続非会員撮影手段により撮影された画像及び前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報から不正嫌疑者ファイルを作成する不正嫌疑者ファイル作成手段と、
を備えることを特徴とする遊技用システム。 - 前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された場合に、前記不正嫌疑者ファイルを作成することを特徴とする請求項1に記載の遊技用システム。 - 前記管理装置は、
前記遊技用装置にメッセージを送信するメッセージ送信手段を備え、
前記遊技用装置は、
前記メッセージが着信したことを前記表示モニタにより遊技者に報知するメッセージ着信報知手段と、
遊技者が触れることによって、メッセージを開封するか否かを遊技者に選択させる選択手段と、を備え、
前記選択手段の近傍に前記撮影手段を配置し、
前記連続非会員撮影手段は、
遊技者が前記選択手段に触れたことをきっかけとして、前記撮影手段により遊技者の姿を撮影することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技用システム。 - 前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記非会員連続状態検出手段により検出された非会員遊技機群の遊技機にそれぞれ対応した遊技者の不正嫌疑者ファイルをグルーピングする不正嫌疑者ファイルグルーピング手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技用システム。 - 前記遊技店内の各遊技機周辺の状況を監視する店内監視カメラと、遊技店外の周辺の状況を監視する店外監視カメラと、を備え、
前記管理装置は、
前記連続非会員情報収集手段により収集された遊技情報に基づき、不正行為が行われた可能性があると判断された遊技機がある場合に、前記店内監視カメラ又は前記撮影手段を駆動して当該遊技機周辺を撮影し、該撮影範囲内の撮影対象人物を特定する撮影対象人物特定手段と、
前記撮影対象人物特定手段により特定された遊技者が移動した場合に、前記店内監視カメラ及び店外監視カメラを駆動することにより当該撮影対象人物を追尾する撮影対象人物追尾手段と、
前記追尾手段により追尾された遊技者の自動車のナンバープレートを前記店外監視カメラにより撮影するナンバープレート撮影手段と、を備え、
前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記ナンバープレート撮影手段の撮影結果に基づき、前記不正嫌疑者ファイルに自動車のナンバーに関する情報を追加可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技用システム。 - 前記遊技用装置は、
各遊技機毎に音声により店内サービス等を注文可能なマイクを備え、
前記不正嫌疑者ファイル作成手段は、
前記マイクにより集音した音データを不正遊技者に関連づけて前記不正嫌疑者ファイルに追加可能であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技用システム。
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