JP2006140749A - 水晶発振器 - Google Patents

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JP2006140749A
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Tsunenori Shibata
恒則 柴田
Koichi Saito
康一 斎藤
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Abstract

【課題】水晶発振器においては、位相雑音特性がバッファアンプ無しのときに比べて著しく劣化すると云う問題がある。本発明は、位相雑音特性に優れた水晶発振器を提供することを目的とする。
【解決手段】発振閉ループに水晶振動子を含む水晶発振器であって、前記発振閉ループにトランスの1次コイルとコンデンサとを直列接続した回路を挿入接続すると共に、前記トランスの2次コイルから発振出力を得るように構成したことを特徴とするものであり、更に、前記1次コイルと並列に異常発振を防止するために抵抗を接続してもよい。
或いは、水晶振動子の発振用増幅器と接続されていない側の端子に、エミッタ接地増幅回路若しくはエミッタフォロア回路のベース端子を接続して構成したことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶発振器に関するものである。特に移動体通信装置に適した、低位層雑音に優れた水晶発振器に関するものである。
図5は従来の水晶発振器の回路構成を示す図であって、水晶振動子Xと発振用増幅器Aとを含む発振閉ループを備えた発振回路と、発振回路の出力である発振用増幅器Aの出力端にバッファアンプが接続された構成となっている。このバッファアンプは、エミッタフォロア回路にて構成されている。
特開平09−261102号公報 特開平09−017950号公報
しかしながら、図5の様な構成の水晶発振器においては、位相雑音特性がバッファアンプ無しのときに比べて著しく劣化すると云う問題がある。本発明は、位相雑音特性に優れた水晶発振器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明に係る水晶発振器は、発振閉ループに水晶振動子を含む水晶発振器であって、前記発振閉ループにトランスの1次コイルとコンデンサとを直列接続した回路を挿入接続すると共に、前記トランスの2次コイルから発振出力を得るように構成したことを特徴とするものであり、更に、前記1次コイルと並列に抵抗を接続したことを特徴とするものである。
また、水晶振動子と発振用増幅器とを含む発振閉ループを備えた水晶発振器であって、前記水晶振動子の発振用増幅器と接続されていない側の端子に、エミッタ接地増幅回路のベース端子を接続し、前記エミッタ接地増幅回路のコレクタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とするものであり、或いは、水晶振動子と発振用増幅器とを含む発振閉ループを備えた水晶発振器であって、前記水晶振動子の発振用増幅器と接続されていない側の端子に、エミッタフォロア回路のベース端子を接続し、前記エミッタフォロア回路のエミッタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とするものである。
水晶発振器の位相雑音特性を改善することにより、移動体通信装置等に用いられる基準発振器として位相雑音特性の優れた水晶発振器を提供できるという著しい効果を奏する。
以下、本発明を実施形態例に基づいて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明に係る水晶発振器の第1の実施形態例を示す回路図である。
同図に示すように、水晶振動子Xと発振用増幅器Aとを含む発振閉ループを備えており、本発明の特徴的な構成は、この発振閉ループにトランスTの1次側コイルとコンデンサC4の直列回路が挿入接続されている点にあり、トランスTの2次側コイルから発振出力を得るよう機能する。
コンデンサC4は、トランスTの1次側コイルのインダクタンス成分を打ち消すためのものであり、トランスTに応じて適宜その素子値を決定する。
尚、C1,C2は発振用コンデンサであり、C3は負荷容量調整用のコンデンサであり、図中では増幅器の直流バイアス等は図示を省略している。
また、同図に示すように、異常発振を防止する目的でトランスTの1次側コイルと並列に抵抗Rを接続してもよい。
このように構成することにより、発振用増幅器からの出力をバッファアンプを介して出力する従来のものに比べて位相雑音特性が改善する。図2に示すように特にフロアー雑音レベルが低い値となり2〜3dB程度の効果が得られる。
また、発振用増幅器Aの出力側から入力側へとリークしてくる雑音成分が水晶振動子のフィルタ効果によって抑圧されると云う効果も得られることが判った。
図3は、本発明に係る水晶発振器の第2の実施形態例を示す回路図である。
同図に示すように、水晶振動子Xの発振用増幅器Aと接続されていない側の端子に、エミッタ接地増幅回路のベース端子を接続し、前記エミッタ接地増幅回路のコレクタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とするものである。
このように構成することにより、図1のものと同様に、発振用増幅器からの出力をバッファアンプを介して出力する従来のものに比べて位相雑音特性が改善し、発振用増幅器Aの出力側から入力側へとリークしてくる雑音成分が水晶振動子のフィルタ効果によって抑圧されると云う効果も得られる。
図4は、本発明に係る水晶発振器の第3の実施形態例を示す回路図である。
同図に示すように、水晶振動子Xの発振用増幅器Aと接続されていない側の端子に、エミッタフォロア回路のベース端子を接続し、前記エミッタフォロア回路のエミッタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とするものである。
このように構成することにより、図1並びに図2のものと同様に、発振用増幅器からの出力をバッファアンプを介して出力する従来のものに比べて位相雑音特性が改善し、発振用増幅器Aの出力側から入力側へとリークしてくる雑音成分が水晶振動子のフィルタ効果によって抑圧されると云う効果も得られる。
以上、本発明に係る水晶発振器を3つの実施形態例を例示して説明してきたが、本発明は上記の実施形態例のみに限定されるものではなく、構成要素、種類、組み合わせ、形状などは適宜選択して構成することも可能である。例えば、電圧制御型水晶発振器(VCXO)や温度補償型水晶発振器(TCXO)や電圧制御型温度補償水晶発振器(VC−TCXO)に適用してもよい。
本発明に係る水晶発振器の第1の実施形態例を示す回路図である。 本発明に係る水晶発振器の位相雑音特性を示すグラフである。 本発明に係る水晶発振器の第2の実施形態例を示す回路図である。 本発明に係る水晶発振器の第3の実施形態例を示す回路図である。 従来の水晶発振器を示す回路図である。
符号の説明
X・・・水晶振動子
A・・・発振用増幅器
T・・・トランス
C1〜4・・・コンデンサ
R・・・抵抗

Claims (4)

  1. 発振閉ループに水晶振動子を含む水晶発振器であって、前記発振閉ループにトランスの1次コイルとコンデンサとを直列接続した回路を挿入接続すると共に、前記トランスの2次コイルから発振出力を得るように構成したことを特徴とする水晶発振器。
  2. 前記1次コイルと並列に抵抗を接続したことを特徴とする請求項1に記載の水晶発振器。
  3. 水晶振動子と発振用増幅器とを含む発振閉ループを備えた水晶発振器であって、前記水晶振動子の発振用増幅器と接続されていない側の端子に、エミッタ接地増幅回路のベース端子を接続し、前記エミッタ接地増幅回路のコレクタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とする水晶発振器。
  4. 水晶振動子と発振用増幅器とを含む発振閉ループを備えた水晶発振器であって、前記水晶振動子の発振用増幅器と接続されていない側の端子に、エミッタフォロア回路のベース端子を接続し、前記エミッタフォロア回路のエミッタ端子から発振出力を得るように構成したことを特徴とする水晶発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189564A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 新日本無線株式会社 発振装置

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