JP2006139972A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 DMFCなどの燃料電池と実装基板とを一体化した燃料電池モジュールを提供する。
【解決手段】 燃料電池ユニットとしてのDMFCユニット5は、DMFC本体6に実装基板8を実装して構成される。実装基板8は、正電極8a、負電極8bが設けられた両サイドで、ボルトによってDMFC本体6のカソード電極2、アノード電極3に固定される。このため、実装基板8とDMFC本体6の間に配線を設けずに、DMFC本体6実装基板8上の電子回路に給電することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池とプリント配線板とを一体化した燃料電池モジュールに関する。
近年、電子技術の進歩によって、携帯電話機、ノート型パソコン、オーディオ・ビジュアル機器、カムコーダ、あるいはPDA(Personal Digital Assistant)などのような携帯型の電子機器が急速に普及している。こうした携帯電子機器は二次電池によって駆動するシステムが主流であり、その駆動時間を延ばすため、従来のようなシール鉛蓄電池に続き、Ni/Cd電池、Ni/水素電池、さらには、リチウムイオン(Liイオン)二次電池など、新型の高エネルギー密度な二次電池が搭載されるようになった。これによって、携帯電子機器はより小型・軽量化が進み、またそれによって携帯電子機器のさらなる高機能化が図られるようになる。エネルギー密度をより一層高めるために、とりわけLiイオン二次電池に対して、電池活物質の開発や高容量電池構造の開発が進められ、一充電当りの使用時間がより長い電池電源を実現するための努力が払われている。その結果、従来の二次電池に比べて体積比で数倍の容量向上を実現している。
しかし、二次電池は一定の電力を使用した後には必ず充電操作を行う必要があり、充電設備と比較的長い充電時間が必要となるために、携帯電子機器を長時間に亘って連続的に駆動するためには、電池容量が十分な二次電池を用意して携帯電子機器を使用する必要がある。
また、携帯電子機器の用途として、美術館や博物館などの公共施設で来場者に貸し出し、展示物の説明を行うための携帯型情報端末機器(以下、携帯情報端末と云う)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術によれば、来場者が持つ携帯情報端末と展示物と間で通信を行い、展示物の説明に関する文字、画像、あるいは音声などの情報を携帯情報端末に表示したり再生したりすることができる。このような用途に利用される携帯情報端末においては、来場者が電池交換できないため、特に、二次電池の電池容量を充分に確保する必要がある。
そのため、携帯電子機器には二次電池のほかに燃料電池を搭載し、燃料電池で二次電池を充電しながら運用することによって二次電池の電池容量を確保する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。燃料電池としては、アノード、電解質膜、カソード、及び拡散層から構成される膜/電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)のアノードで液体の燃料が酸化され、カソードで酸素が還元される燃料電池が知られており、前記の特許文献2の技術では、その代表的な燃料電池としてダイレクトメタノール型燃料電池(以下、DMFCと略称)が用いられている。
このようにしてDMFCなどの燃料電池を使用する場合は、燃料電池の出力側に昇圧用DC/DCコンバータを接続し、その昇圧型DC/DCコンバータから充電制御回路を介して二次電池及び負荷に接続して、二次電池の充電及び負荷への給電を行っている。もちろん、負荷への給電電力は二次電池で賄える量を超えた場合、燃料電池側からも供給される。このように、燃料電池はいずれの場合においても、安定した電圧の出力が要求されるが、燃料電池の出力電圧は、極めて不安定なもので出力電流によって大きく上下するため、出力電力を安定化させる昇圧型DC/DCコンバータが必要となる。このとき、燃料電津と昇圧型DC/DCコンバータとの間では、電源配線、検出配線、及び制御配線など種々の配線で接続されるため、配線の引き回しが煩雑であり、燃料電池としての取扱性が極めて悪い。
そこで、燃料電池の取扱性を改善するために、プリント配線板等の回路基板に直接実装可能な燃料電池の技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。この技術によれば、多数のセルからなる燃料電池の裏面に、プリント配線板に対して表面実装が可能な形状の端子を配列させている。これによって、燃料電池を他の電子部品と同様にプリント配線板の表面に実装することができるので、燃料電池を電子機器に搭載するときにコネクタや固定機構などが不要となる。したがって、配線の引き回しがなくなって燃料電池の取扱性が改善されると共に、燃料電池とプリント配線板が一体となって電子機器の構造を簡略化かつ小型化することができる。
特開2002−259612号公報(段落番号0011〜0029、及び図1〜図9参照) 特開2004−227832号公報(段落番号0014〜0043、及び図1〜図7参照) 特開2003−272662号公報(請求項1及び図1参照)
しかしながら、前記の特許文献3に記載された技術は、プリント配線板に燃料電池を表面実装しているので、プリント配線板における燃料電池の実装部分には他の電子部品を搭載することができなくなり、プリント配線板における電子部品の実装効率が悪くなる。また、プリント配線板を燃料電池の実装面積分だけ大きくしなければならないので、結果的に電子機器の小型化を阻害してしまう。さらには、プリント配線板の厚さだけ燃料電池の厚みが増して燃料電池モジュールとしての体積を増加させてしまう。また、燃料電池(DMFC)の端子は耐メタノール性を必要とするため、半田付け不能な材料が多いので端子材料の選定および半田付けがむつかしく、結果的に燃料電池モジュールをコストアップさせる要因となる。さらに、燃料電池は多数のセルが並べられて構成されているが、燃料電池の一面(裏面)には多数の端子を配列させているので、その面(裏面)にセルを有効の並べることができない。つまり、燃料電池の片面側しか有効に使用することができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、DMFCなどの燃料電池と燃料電池からの電力供給で動作する電子回路が搭載されたプリント配線板とを一体化したとき、配線が容易にできるうえ、体積の減少を図ることのできる燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
そこで、本発明は、外部に発電電力を出力するためのカソード電極とアノード電極とが設けられた燃料電池と、前記燃料電池からの電力供給で動作する電子回路が搭載された実装基板とを備え、前記実装基板は、前記燃料電池のカソード電極とアノード電極に固定されて前記燃料電池に実装され、前記電子回路の正電極と負電極が前記燃料電池のカソード電極とアノード電極に対応した位置に設定され、前記実装基板が前記燃料電池に固定されることによって、前記燃料電池のカソード電極とアノード電極にそれぞれ接続されるものとした。
本発明によれば、燃料電池のカソード電極とアノード電極に実装基板を固定して実装することにより、従来に比べて燃料電池モジュールの体積を縮小することができる。このとき、実装基板において、燃料電池のカソード電極とアノード電極が位置する以外の部位で、電子部品の搭載が可能なため、電子部品の実装効率が悪くなるおそれがない。さらには、電子回路の正電極、負電極が燃料電池のカソード電極、アノード電極と直接に接続されるため、接続するための配線が不要で、配線の取り回しが簡単になる。燃料電池モジュールの取扱性が向上すると共に、配線抵抗分の電圧降下が減少し、より高い電圧で燃料電池から電子回路に出力させることができる。
さらに、燃料電池のカソード電極とアノード電極は、ボルトによって実装基板と固定することができるので、半田付けが不要となるために燃料電池のカソード電極とアノード電極に汎用の耐メタノール性の材料を用いても構わない。また、燃料電池と実装基板は個別になっているので燃料電池の両面に燃料電池のセルを有効に配置することができると共に、燃料電池モジュールの厚さを燃料電池の厚みに抑えることができる。
実装される電子回路としては例えば燃料電池の電圧を安定化させる昇圧DC/DCコンバータを用いることができる。この場合、燃料電池と昇圧DC/DCコンバータの間の配線を省くことができ、配線の簡素化と給電系の信頼性の向上を図ることができる。
また、このような燃料電池モジュールは携帯情報端末に使用した場合、携帯情報端末の信頼性の向上と小型化を図ることができる。
携帯情報端末としては、例えば公共施設において来場者に貸し出しするための情報端末機器の場合、燃料電池モジュールと情報端末機器内蔵の二次電池との併用で、小型でかつ長時間利用可能になり、管理側と利用側双方の利便性が向上する。
<発明の概要>
まず、本発明における燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)の概要について、燃料電池としてDMFCを用いた場合の概要を説明する。本発明に適用される燃料電池は、図3に示すようにDMFC本体6の端部においてカソード電極(+電極)2とアノード電極(−電極)3が端部から離れた位置で突き出た構造となっている。一方、燃料電池に実装される実装基板8は、中央部分に実装部品9bが搭載されて樹脂モールドされた構成となっている。実装部品9bとパターン9aが位置する部品実装領域9の部分がカソード電極2とアノード電極3の間に位置するように両サイドでDMFC本体6のカソード電極2とアノード電極3にそれぞれ固定されて実装される。実装基板8の両サイドに実装部品9bの正電極8aと負電極8bのパターンが形成されているので、実装によって、正電極8aがDMFC本体6のカソード電極2、負電極8bがDMFC本体6のアノード電極3に直接に電気接続される。実装した状態では、DMFC本体6の端面と実装基板8の端面との間に、放熱のための隙間21が形成されている。
<実施の形態>
以下、図面を参照しながら、燃料電池としてDMFCを用いた場合を例に挙げて、本発明に係る燃料電池モジュールの実施の形態について説明する。
図1は燃料電池および燃料電池に実装される実装基板を示す平面図で、図2は燃料電池に実装基板を実装する際の状態を示す斜視図である。なお、図1の(a)は上面図で、(b)は側面図である。
DMFC本体6は、図1の(a)に示すようにDMFC本体6の端部で幅方向の中心振り分けで所定のピッチ間隔でカソード電極2とアノード電極3が突き出た状態で配置されている。カソード電極2とアノード電極3とは図1の(b)に示すようにDMFC本体6の厚さ方向に段差が設けられ、それぞれの中央で貫通孔2a、3aが形成されている。
DMFC本体6は、高分子電解質膜を挟んで両側に電極を配置した構成となっている。カソード電極2およびアノード電極3はそれぞれの内部電極から延出した状態で形成されている。DMFC本体6のカソード側の面に空気を取り入れる通気口、アノード側の面には発電する際に生成される生成水を貯留するためのアノードタンク7がそれぞれ設けられている。
実装基板8は、カソード電極2とアノード電極3の両方をカバーし、両端部がDMFC本体6からはみ出さないようにした長さを有する。実装基板8の横幅は、搭載する電子部品に応じて適宜に選定する。実装基板8は、カソード電極2、アノード電極3に固定された状態でDMFC本体6に実装されるため、図1の(a)に示すように、カソード電極2、アノード電極3と固定する両サイドの正電極8a、負電極8bの領域を除いた中央の部品実装領域9が電子部品の搭載が可能な領域となる。
実装基板8は、図1の(b)において矢印Mで示すようにDMFC本体6の厚さ方向でカソード電極2とアノード電極3の間に挿入されカソード電極2とアノード電極3に固定される。
実装基板8の両サイドで、カソード電極2と対向する面には正電極8a、アノード電極3と対向する面には負電極8bが形成され、この正電極8a、負電極8bの部位には、図1の(a)に示すように、DMFC本体6のカソード電極2、アノード電極3のそれぞれの貫通孔2a、3aと対応した貫通孔82、83が形成されている。
貫通孔83は対応するアノード電極3の貫通孔3aと同じ大きさで形成されるが、貫通孔82は、対応するカソード電極2の貫通孔2aの直径と同じ幅で、横長の形状に形成されている。このため、DMFC本体6における貫通孔2a、3aのピッチに対してカソード電極2と実装基板8における両貫通孔82、83のピッチに誤差が発生しても、それを補償するための逃げ代が得られる。
また、実装基板8の厚さは、図1の(b)に示すように、カソード電極2とアノード電極3の間隔より小さく設定されている。したがって、実装基板8は、カソード電極2及びアノード電極3に対して傾くことなく、それぞれの正電極8a、負電極8bをカソード電極2、アノード電極3に密着させてDMFC本体6に固定することができる。
なお、実装基板8の正電極8a及び負電極8bのそれぞれの貫通孔82、83の実装基板8のDMFC本体6側の端面からの位置は、実装基板8をDMFC本体6に実装したとき、DMFC本体6の端面と実装基板8の端面には隙間21(図3参照)が形成されるように設定されている。
図2において実装基板8の部品実装領域9には、表面(図の下面)には電子部品からなる実装部品9bが搭載されていて樹脂モールドされている。また、裏面(図の上面)にはパターン9aが形成されていて同様に樹脂モールドされる。パターン9aから外部と接続するためのリード線が延出されリード線の先端にはコネクタ16が接続されている。
このように電子部品が搭載された実装基板8は、DMFC本体6の厚さ方向でカソード電極2とアノード電極3との間に挿入されて固定されるが、実装基板8の厚さはカソード電極2とアノード電極3の間隔より小さく設定されているため、実装に際して正電極8aとカソード電極2の間にスペーサ19を入れ、さらにカソード電極2と正電極8aの両側にワッシャ20を挟んで、貫通孔2a、82にボルト17を通してナット18で締め付けて固定する。負電極8bにおいては、アノード電極3と負電極8bの両側にワッシャ20を設けて、アノード電極3と負電極8bの貫通孔3a、83にボルト17を通しナットで締め付けて固定する。このようにしてDMFC本体6に実装基板8が実装されたDMFCユニット(燃料電池ユニット)5が得られる。
なお、実装基板8のDMFC本体6への実装に関してスペーサ19は必ずしも必須の部品ではなく、実装基板8の厚さがカソード電極2とアノード電極3の間隔と同じ場合には省略可能なものである。
図3は、DMFC本体に実装基板を実装した燃料電池ユニットの外観図である。
図示のように、燃料電池ユニット5においては、図の右側で、上側のカソード電極2に対してスペーサ19を介して実装基板8の正電極8aが密着した状態になり、図の左側では、下側のアノード電極3に対して実装基板8の負電極8bが密着した状態になる。つまり、カソード電極2とアノード電極3は図1の(b)で示したように段差があり、カソード電極2と正電極8aの間にスペーサ19を介在させることにより、実装基板8がDMFC本体6のカソード電極2とアノード電極3に対して厚さ方向でほぼ並行に取り付けられるとともに、正電極8a、負電極8bがそれぞれカソード電極2、アノード電極3と密着して電気接続されることになる。なお、スペーサ19は例えば金メッキした導電性の良い銅板等を用いることが望ましい。
また、カソード電極2とアノード電極3との間に収納された実装部品9b及びパターン9aは樹脂モールドを含めて、DMFC本体6と同じ高さとなっている。これによって、DMFC本体6と実装基板8とを効率的に実装構成することができるので、燃料電池モジュールを最小の容積で実現することが可能となる。また、DMFC本体6の端面と実装基板8の部品実装領域9の端面とは隙間21が空いているので、DMFC本体6と実装基板8は相互に熱干渉を受けることなく、それぞれ独立して効率よく放熱することができる。なお、実装基板8からリード線を介してコネクタ16が接続されているので、燃料電池ユニットとして、例えば昇圧型DC/DCコンバータを搭載し、安定した電圧を出力できた場合は、外部の充電制御回路などの電源ユニットに接続することが容易に行われる。
次に、本発明の燃料電池モジュールを携帯型情報端末機器に用いた場合について説明を行う。携帯型情報端末機器は、例えば博覧会などの公共施設で来場者に貸し出し、展示物の説明を行うためのものである。
博覧会では、携帯型情報端末機器を来場者に貸し出し、来場者は携帯情報端端末機器を使用し、展示物との間で通信を行うことによって、展示物の説明に関する文字、画像、あるいは音声などの情報を得る。この場合、携帯型情報端末機器に搭載される二次電池の電池容量を充分に確保するために、使用しながら発電ができる燃料電池を搭載する。この場合、できる限り、携帯型情報端末機器の体積の増大を抑え、配線の簡略化を図るため、本発明にかかる燃料電池モジュールを用い、実装される電子回路としては、二次電池に安定した電力供給のできる昇圧型DC/DCコンバータを用いた。
図4は、本発明の燃料電池モジュールに適用されるDMFCと昇圧型DC/DCコンバータの回路構成図である。
図4に示すように、DMFCユニット5に備えられる電気回路として、DMFC本体6の出力を安定化させる昇圧型DC/DCコンバータ15が用いられる。昇圧型DC/DCコンバータ15は、OCV保護回路14とコンバータ回路15aと、サーミスタ34および温度制御回路37を含んで構成されている。
昇圧型DC/DCコンバータ15とDMFC本体6とは、前記したようにDMFC本体6のカソード電極2、アノード電極3が昇圧型DC/DCコンバータ15の正電極、負電極と直接に接続されているので、DMFC本体6や昇圧型DC/DCコンバータ15を保守・交換する場合はDMFC本体6と実装基板8を簡単に分離でき、接続を外すことができる。
OCV(Open Circuit Voltage)保護回路14は、DMFC本体6が無負荷状態で発電状態になった際に発生する高電圧のOCVによって昇圧型DC/DCコンバータ15や負荷側を破壊しないようにするために設けられている。昇圧型DC/DCコンバータ15は、DMFC本体6の出力電圧を昇圧して安定化する役割を持っている。例えば、DMFC本体6の直列セル数が6セルのときは、昇圧型DC/DCコンバータ15の出力電圧は約4.5〜5.0Vである。
OCV保護回路14は、シャントレギュレータ22と抵抗23、24、25からなるブリッジ回路で構成され、昇圧型DC/DCコンバータ15に接続されている。昇圧型DC/DCコンバータ15は、nチャネルパワーMOSFET28、pチャネルパワーMOSFET29、インダクタ27、平滑キャパシタ33、昇圧コンバータ制御回路30、電流センサ26、入力電流制御回路31、及び出力電圧制御回路32を備えた構成となっている。昇圧型DC/DCコンバータ15は、コネクタ16を介して二次電池を充電する充電制御回路などの電源ユニットに接続されるが、これらの電源ユニットの回路図は本発明とは直接関係ないので省略してある。
次に、図4に示す燃料電池ユニットの動作について概略的に説明する。DMFC本体6の出力電圧は抵抗24と抵抗25の分圧比としてシャントレギュレータ22の基準電圧と比較される。したがって、DMFC本体6の出力電圧が所定の値以下である場合は、シャントレギュレータ22のインピーダンスが非常に高くなり抵抗23には電流は流れない。しかし、DMFC本体6の開放電圧(OCV)が所定の値以上になると、シャントレギュレータ22のインピーダンスが急激に低くなって抵抗23に電流が流れる。
DMFC本体6の電流−電圧特性は、電流ゼロでは高い開放電圧を持つが、少しでも電流が流れると電圧が大きく低下するという特性を持つ。そのため、DMFC本体6が携帯型情報端末機器に給電するとき、OCV保護回路14の回路構成によって、例えばコネクタ16に接続された充電制御回路などの電源ユニットの状態によらずDMFC本体6の出力電圧を所定の値以下に保つことができる。したがって、DMFC本体6の開放電圧の上昇によって昇圧型DC/DCコンバータ15やコネクタ16に接続された電源ユニットの破損を防止することができる。
次に、図4に示す昇圧型DC/DCコンバータ15の制御方法について説明する。昇圧型DC/DCコンバータ15は、昇圧コンバータ制御回路30によってnチャネルパワーMOSFET28とpチャネルMOSFET29を交互にスイッチングさせることにより、nチャネルパワーMOSFET28のON時にインダクタ27に蓄えられたエネルギーをpチャネルパワーMOSFET29のON時に平滑キャパシタ33に移すことによって、昇圧型DC/DCコンバータ15の入力電圧より出力電圧を上昇させる回路である。
昇圧型DC/DCコンバータ15の出力電圧は、例えば4.5V〜5.0Vに設定する。この昇圧型DC/DCコンバータ15は、平滑キャパシタ33の電圧を出力電圧制御回路32にフィードバックし、出力電圧が4.5V〜5.0Vの範囲で一定になるように制御する。さらに、インダクタ27に流れる電流を電流センサ26によって検出して入力電流制御回路31へ入力する。この入力電流制御回路31は、あらかじめ決めた電流値(ILim)以下の場合には出力信号は無く、前述の出力電圧制御回路32の出力信号のみによって昇圧コンバータ制御回路30が動作し、nチャネルパワーMOSFET28及びpチャネルパワーMOSFET29の各ゲート回路のON/OFF比率を制御する。
しかし、電流センサ26の検出電流が所定の値(ILim)を超えると、入力電流制御回路31の出力信号が変化するので、昇圧コンバータ制御回路30には、出力電圧制御回路32の出力信号に対して入力電流制御回路31の出力信号が優先的に入力され、入力電流ILimが一定値に制限されるように動作する。これによって、DMFC本体6の出力電流を常に所定の値以下に抑制することができ、DMFC本体6の内部での気泡による出力低下、同伴水の増加による空気極での結露、及び水漏れなどの諸現象を防止することができる。
サーミスタ34は、実装基板8においてDMFC本体6に近い位置に取り付けられている。DMFC本体6の温度をサーミスタ34によって検出することができる。温度制御回路37は、サーミスタ34の検出値と所定値とを比較するによって、DMFC本体6の温度を判定し、DMFC本体6の温度が所定温度以上となった場合には昇圧コンバータ制御回路30に発電停止信号を出力してDMFC本体6の発電を停止させる。これによって発電に際してDMFC本体6が過熱になることを防止できる。
このように、サーミスタ34が実装基板に配置されながら、DMFC本体6の温度を検出できるためサーミスタ34を温度制御回路37に接続するためのリード線が不要となる。また、実装基板8から離れた部位の温度を検出する場合でも、その部位に配設されたサーミスタ34と実装基板8の間をリード線で接続すればよく、リード線の短くすることができる。
OCV保護回路14については、前記した回路に限らず、例えば図8、図10に示す別構成の回路を用いることもできる。
図8に示すOCV保護回路14aは、MOSFETスイッチM1、抵抗41、抵抗42、抵抗43、抵抗44、アンプA1、コンパレータC1から構成される。コンパレータC1のプラス端に基準電圧V1が印加され、アンプA1のマイナス端には基準電圧V2が印加されている。
DMFC本体6によってOCV保護回路14aの正電極、負電極に電圧Vfcが印加されたとき、Vfc>(1+R1/R2)・V1の場合、コンパレータC1の出力がロウレベルになり、アンプA1が起動する。アンプA1はIs=V2/RsとなるようにMOSFETスイッチM1のゲートを駆動する。
但し、R1は抵抗41の抵抗値、R2は抵抗42の抵抗値、Rsは抵抗43の抵抗値である。
これにより、DMFC本体6の電圧電流特性に関して、図9に示すように電流設定値の動作範囲と電圧設定値の動作範囲が得られる。DMFC本体6の開放電圧Vfcが所定の値以上になった場合に、OCV保護回路14aが所定の電流Isを流すことによって、DMFC本体6の出力電流Icを増大させることによって図9の曲線1に示すように開放電圧Vfcの上昇をA点に相当する電圧に抑制することができる。また、電流負荷(燃料電池)に加えられた電圧が所定の電圧に達する前に、DMFC本体6の出力電流Icを減少させ、DMF本体6の内部抵抗による電圧降下を低減させることにより、図9の曲線2に示すようにB点に相当する所定の電圧付近で開放電圧Vfcの抑制を維持する。開放電圧Vfcは、DMFCの仕様・性能により変わるが、基準電圧V1、V2または抵抗41などを変化させることで対応することが可能。
図10に示すOCV保護回路14bは、図8で示したOCV保護回路14aと同様に、MOSFETスイッチM1、抵抗41、抵抗42、抵抗43、アンプA1、アンプA2、コンパレータC1から構成される。コンパレータC1のプラス端に基準電圧V1、アンプA2のマイナス端には基準電圧V2が印加されている。
このOCV保護回路14bに関しては、図8に示すOCV保護回路14aと同じように動作するため、詳しい説明を省略する。
図5は、前記昇圧型DC/DCコンバータが適用された場合の実装基板の構成を示す図である。図5の(a)は基板表面、(b)は(a)におけるA−A断面を示す。図7は、実装基板における電子部品の配置と配線を示す図である。
図7の(a)に示すように、基板表面には実装部品9bが搭載されている。また、図7の(b)に示すように、基板裏面にはパターン9aが配線されている。このように実装部品9bおよびパターン9aが配置された部分に樹脂モールドが施されている。したがって、基板表面側には、図5に示すように、正電極8aの部分を除いてほぼ全体で樹脂モールドが施されている。また、基板裏面には、図5に示すように負電極8bの部分を除いてほぼ全体で樹脂モールドが施されている。表面と裏面の樹脂モールドの高さは、いずれもDMFC本体6の高さ以下に抑えられている。
したがって、実装基板8をDMFC本体6に固定したとき、実装基板8の正電極8a、負電極8bが、それぞれカソード電極2、アノード電極3と直接に接続される。また、基板表面には、「PG」、「FCC」、「COM」、「ACC」、及び「V+」、「V−」の各ハウジングピンが立てられ、そこからコネクタ16(図3参照)をもったリード線が延出されている。
なお、実装部品や配線のパターンに樹脂モールドを施す際に、図11に示すように、チップコンデンサ、チップインダクタ、制御ICなどからなる実装部品9bを含めて実装基板8全体を薄いコーティング材8cで覆うようにしてもよい。この場合、とくに発熱の大きい昇圧型DC/DCコンバータに対して熱の発散を容易に行わせることができる。コーティング材や樹脂モールドを施す際の材料は、フッ素系の樹脂や高熱伝導樹脂を使用することが望ましい。
このような材料を用いることによって、防水性、防湿絶縁性、耐衝撃性を確保すると同時に熱の発散も容易になる。
図6は、燃料電池ユニットが用いられる携帯型情報端末機器側の基板を示す図である。
携帯型情報端末機器側の基板35には、DMFCユニット5側からのコネクタ16を挿入可能な基板側コネクタ36が設けられている。この基板側コネクタ36は、携帯型情報端末機器の内部に組み込まれたリムーバブルハードディスクなどのメモリや電源ユニットに接続されている。したがって、DMFCユニット5側のコネクタ16を基板側コネクタ36に挿入することによって、電源ユニットを含めて基板側コネクタ36に接続される装置に安定した電圧の電力を供給することができる。コネクタ16については市販の一般的なコネクタを用いることができるので、その説明は省略する。
本発明の燃料電池モジュールによれば、燃料電池と昇圧用DC/DCコンバータとの間の配線をなくして最小限の構成で燃料電池モジュールが構成されているので、燃料電池によって二次電池を充電しながら負荷の電力を供給するような電源ユニットをコンパクトに構成することができる。したがって、博覧会や展示会などにおいて大量の携帯情報端末を長期間に亘って運用するのに好適な携帯情報端末用の電源ユニットとして利用することができる。
また、DMFC本体6と昇圧用DC/DCコンバータ15の間の配線を削減したので、配線による電圧降下を抑制することができる。給電系の信頼性の向上によって、携帯型情報端末機器全体の信頼性を向上させることができる。
また、実装する際には、実装基板8上の電子部品を含めて樹脂モールドがDMFC本体6よりはみ出さないようにしたため。実装基板上全体がDMFC本体6の厚み以内に収納されるので、取扱い性がよく、かつ小型化された燃料電池モジュールを実現することができる。
前記した実施の形態では、DMFC本体から突出したアノード電極やカソード電極に対してコンバータ基板の正電極や負電極をネジで接続する場合について説明したが、ボルトによる接続に限定されるものではない。以下、DMFC本体のアノード電極やカソード電極に対してコンバータ基板の正電極や負電極を接続する幾つかのバリエーションを説明する。なお、以下の説明では、DMFC本体のアノード電極やカソード電極をDMFC端子といい、実装基板の正電極や負電極を基板電極といい、実装基板を基板ということにする。
図12は、本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション1を示す図である。図12に示すように、DMFC本体101から突出したDMFC端子102は所定の位置に突起102aが形成されている。一方、基板103の基板電極103a及びクリップ104には、DMFC端子102の突起102aが嵌まり込むような穴が設けられている。したがって、DMFC端子102に基板電極103aを沿わせた状態でバネ性のあるクリップ104を挿入すれば、DMFC端子102の突起102aが基板電極103a及びクリップ104の穴に嵌まり込む状態となり、DMFC端子102と基板電極103aとを接続して確実に両者を固定することができる。この場合は、DMFC端子102の両端子に段差がなくても基板電極103aをDMFC端子102に接続することができる。
図13は、本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション2を示す図で、図13の(a)はDMFC本体と基板を示す側面図で、(b)はその斜視図である。
図13の場合は、DMFC端子112が2枚のバネ板112a、112bによって構成されており、そのうちの1枚のバネ板112bの内側に突起113が形成されている。一方、基板電極113aには突起113が嵌まり込むような孔113bがあいている。したがって、基板電極113aをDMFC端子112の2枚のバネ板112a、112bの間に挿入すれば、基板電極113aはバネ板112bの突起113で固定され、DMFC端子112と基板電極113とを接続して確実に固定することができる。なお、DMFC端子112の2枚のバネ板112a、112bをそれぞれアノード電極とカソード電極とし、一方、基板電極113aの両面を正電極と負電極とすることもできる。
図14aは、本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション3を示す図であり、図14bは基板電極の構成を示す図である。図14aの場合は、DMFC本体101にDMFC端子が突出しているのではなく、DMFC本体101の内部にDMFC電極123が形成されている。したがって、基板電極103aをカードスロットに差し込む要領で、DMFC本体101のDMFC電極123に差し込んで接続し固定する。
なお、DMFC電極123のアノード電極とカソード電極の間に基板電極103aを差し込むこともできるが、電気的な接続が取れれば、DMFC電極123のどの位置に差し込んでも構わない。また、DMFC電極123と基板電極103aとの接続部分には固定ピンやネジがなくても十分に固定できるが、振動などを考慮した場合は、信頼度向上のために、固定ピンやネジなどによって抜け止め対策を行っておけばより効果的に接続することができる。また、図14aのような接続方法にすれば、基板サイズが縮小できたり、基板の部品配置面積を広げたりすることができるなどのメリットがある。また、図14bのように、基板電極103aは、Cuメッキ、半田コート、Auメッキ、あるいは金属むき出しなど、様々な電極形態をとることができる。
図15aは、本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション4を示す図である。つまり、この図は、図12の一つの変形例であり、DMFC端子102がDMFC本体101の両サイドから突き出ている場合を示している。したがって、基板電極103aも基板103の両サイドから突き出た形状となっている。DMFC端子102と基板電極103aとの接続は、図12の場合と同様にクリップ104によって挟み込むことによって実現することができる。
図15bは、図15aの変形例を示す図である。すなわち、DMFC端子102がDMFC本体101の反対の位置にある場合は、図15bに示すように、DMFC本体101の両サイドから折り曲げた形にDMFC端子102を伸ばし、基板電極と接続することもできる。この場合も、図12の場合と同様にクリップ104によってDMFC端子102と基板電極103aとを挟み込む。
図16は、本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション5を示す図である。すなわち、図16の場合は、ノートパソコンやPDAなどのモバイル端末131の内部にコンバータ基板がある場合の具体的な接続例を示している。DMFC本体101のDMFC端子102を直接ノートPCやPDAなどのモバイル端末131の筐体に設けられた差し込み口131aに差し込み、モバイル端末131の内部の基板と直接接続する。
内部のコンバータ基板には商用電源のコンセントのような、弾性を有するコネクタが実装されており、DMFC端子102を挟み込むことによってDMFC端子102がコネクタに固定されるとともに、電気接続が行われる。
また、DMFC本体101の電極形状を例えば図13に示すように2枚のバネ板として形成することもできる。この場合は、内部のコンバータ基板を差込口131aの内側でバネ板で挟み込むことで、コンバータ基板を挟持して電気接続と機械的な固定の両方を行う。
燃料電池および燃料電池に実装される実装基板を示す平面図である。 本発明における燃料電池モジュールの組立工程図である。 DMFC本体に実装基板を実装した燃料電池ユニットの外観図である。 本発明の燃料電池モジュールに適用されるDMFCと昇圧型DC/DCコンバータの回路構成図である。 昇圧型DC/DCコンバータが適用された場合の実装基板の構成を示す図である。 燃料電池ユニットが用いられる携帯型情報端末機器側の基板を示す図である。 実装基板における電子部品の配置と配線を示す図である。 OCV保護回路を示す図である。 OCV保護回路の動作領域を示す図である。 OCV保護回路を示す図である。 実装基板のコーティング状態を示す図である。 本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション1を示す図である。 本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション2を示す図である。 本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション3を示す図である。 本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション4を示す図である。 本発明の燃料電池モジュールにおけるDMFC端子と基板電極の接続バリエーション5を示す図である。
符号の説明
2 カソード電極
2a 貫通孔
3 アノード電極
3a 貫通孔
5 DMFCユニット(燃料電池ユニット)
6 DMFC本体
8 実装基板
8a 正電極
8b 負電極
9 部品実装領域
9a パターン
9b 実装部品
14 OCV保護回路
15 昇圧型DCコンバータ
15a コンバータ回路
16 コネクタ
17 ボルト
18 ナット
19 スペーサ
20 ワッシャ
21 隙間
22 シャントレギュレータ
23 抵抗
24 抵抗
25 抵抗
26 電流センサ
27 インダクタ
30 昇圧コンバータ制御回路
31 入力電流制御回路
32 出力電圧制御回路
33 平滑キャパシタ
35 基板
36 基板側コネクタ
82 貫通孔
83 貫通孔
101 DMFC本体
102、112 DMFC端末
102a、113 突起
103 基板
103a 基板電極
104 クリップ
112a、112b バネ板
123 DMFC電極
131 モバイル端末
131a 差し込み口

Claims (20)

  1. 外部に発電電力を出力するためのカソード電極とアノード電極とが設けられた燃料電池と、
    前記燃料電池からの電力供給で動作する電子回路が搭載された実装基板とを備え、
    前記実装基板は、前記燃料電池のカソード電極とアノード電極に締結手段によって固定されて前記燃料電池に実装され、
    前記実装基板の正電極と負電極が前記燃料電池のカソード電極とアノード電極に対応した位置に設定され、前記実装基板が前記燃料電池のカソード電極と、アノード電極に固定されることによって、前記実装基板の正電極、負電極が燃料電池のカソード電極、アノード電極にそれぞれ電気接続されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 前記燃料電池のカソード電極とアノード電極は、前記燃料電池の厚さ方向において段差を有して配置され、
    前記実装基板は、前記燃料電池の厚さ方向で前記カソード電極とアノード電極の間に配置され、前記カソード電極とアノード電極に固定されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記締結手段として、前記実装基板を前記カソード電極とアノード電極に弾性で固定するクリップを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記締結手段として、前記燃料電池のカソード電極とアノード電極は、それぞれ2枚の板状電極として前記燃料電池の厚さ方向に対向するように配置され、前記実装基板は、前記板状電極の間に挿入されたとき、前記2枚の板状電極が前記実装基板を挟持して固定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記燃料電池のカソード電極とアノード電極のそれぞれを構成する2枚の板状電極のうち、少なくとも1枚の板状電極は、弾性変形可能な材料で形成され、弾性変形で前記実装基板を固定することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記燃料電池のカソード電極とアノード電極は、前記燃料電池の厚さ方向において段差を有し対向するように配置され、
    前記実装基板は、前記燃料電池の厚さ方向で前記カソード電極とアノード電極の間に挿入されて配置され、前記カソード電極とアノード電極に固定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記締結手段として、前記燃料電池のカソード電極とアノード電極は、前記燃料電池の内部にスロットとして形成され、
    前記実装基板の正電極と負電極は、前記スロットに合わせた形状に形成され、前記実装基板の正電極と負電極を前記燃料電池のスロットに挿入することによって、前記実装基板を固定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  8. 前記実装基板は、前記燃料電池に実装された状態で、前記燃料電池の両端面から突出しないように、前記実装基板の高さが設定されたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  9. 前記実装基板は、前記正電極または前記負電極のうちの少なくとも一方に、燃料電池の前記カソード電極またはアノード電極が係止するための貫通孔を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  10. 前記貫通孔のうち少なくとも一つは、前記実装基板の長手方向に横長の形状に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の燃料電池モジュール。
  11. 前記実装基板は、前記正電極と前記負電極のうちの少なくとも一方に、窪みを有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  12. 前記実装基板に実装される電子部品は、防湿絶縁性材料により覆われていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  13. 前記防湿絶縁性材料は、フッ素系樹脂であることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池モジュール。
  14. 前記防湿絶縁性材料は、高熱伝導性を有する樹脂であることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池モジュール。
  15. 前記実装基板と前記燃料電池の間に空気放熱を可能とする隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  16. 前記実装基板は、外部の電気回路と接続するためのコネクタを備えることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  17. 前記電子回路は、前記燃料電池の出力電圧を所望の電圧に変換するDC/DCコンバータであることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  18. 携帯情報端末に用いられる燃料電池モジュールであって、
    前記DC/DCコンバータの出力端子が前記携帯情報端末に接続され、前記携帯情報端末に電力供給可能とすることを特徴とする請求項17に記載の燃料電池モジュール。
  19. 前記携帯情報端末は、公共施設において来場者に貸し出して展示物の説明を行うための情報端末機器であることを特徴とする請求項17に記載の燃料電池モジュール。
  20. 前記実装基板は、携帯情報端末の内部に配置され、
    前記燃料電池のアノード電極とカソード電極は、弾性及び導電性を有する弾性板により構成され、
    前記弾性板で構成されたアノード電極とカソード電極を前記携帯情報端末に挿入することによって、前記燃料電池を前記実装基板に固定し、実装基板の正電極と負電極をそれぞれカソード電極とアノード電極に電気接続を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池モジュール。
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