JP2006139479A - 設計支援プログラム及び設計支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート状の搬送体を搬送するための搬送機構において、搬送機構制御ソフトウェアの不具合の原因を特定するのに時間がかかっていた。
【解決手段】 搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とすべく、仮想紙の搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定し(図3)、仮想紙の分岐方向が無効であるかどうかを判断し(S42)、仮想紙の分岐方向が無効であると判断した場合、コンピュータに付随するディスプレイに警告表示を行う(S43)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、機構制御設計を支援するための設計支援プログラム及び設計支援方法に関する。より詳細には、シート状の搬送体を搬送するための搬送機構を制御するためのソフトウェアの設計支援プログラム及び設計支援方法に関する。
従来、紙などのシート状の搬送体(以下、単に紙と称す)の搬送はあらゆる分野で行われている。例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装置では、紙をローラやガイドなどの搬送機構によって搬送する。
紙を搬送する際には、多くの場合、単に等速で一方向にのみ搬送するのは稀有であり、例えばセンサにより搬送体の位置を検知し、所定位置で停止させたり、ローラを逆回転させ搬送方向を反転させたりすることがほとんどである。したがって、紙を搬送する際には、紙を搬送する機構を制御するためのソフトウェアが不可欠である。
また、例えば、近年の画像形成装置は高機能・高生産が謳われており、それに伴い画像形成装置を制御するためのソフトウェアは複雑化し、不具合の発見から原因特定、修正の工数も増大している。
そこで、近年のコンピュータの性能向上に伴い、搬送機構設計にシミュレーション技術を用いる機会も増えてきている。例えば、紙の挙動をシミュレーションにより算出し、搬送機構に潜在する欠陥を発見するためのシステムなども提案されている(例えば特許文献1参照。)。
また、機構シミュレーションがあらゆる場面で活躍する一方、機構を制御するためのソフトウェアの検証に関するものも提案されている。例えば、キーボード等の入力装置からプリンタ制御ソフトウェアにスイッチのオン/オフやカバーの開閉などの外部イベントを発生させる設計支援方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−81600公報 特開平5−143260公報
従来、例えば高生産を謳った図16の画像形成装置の紙搬送制御では、紙Pはまず矢印1方向に搬送され、矢印2方向に搬送された後、紙P後端が分岐点Bを越えたら、矢印3方向および矢印4方向に反転される。紙Pの矢印3への反転が少しでも早いとパスAB側に逆流し、ジャムになってしまう。突入を遅くすればその分生産性はダウンしてしまう。
分岐点Bには紙PがパスAB側に逆流しないように、フラッパと呼ばれる分岐機構が設けられている。このフラッパには搬送方向を切換えるためのソレノイドが接続されており、ソレノイドをオフにするとフラッパはパスAB側に向き、オンにするとフラッパはパスBD側に向く。より高生産な画像形成装置にするためには、紙P2の後端が分岐点Bより下流でかつ分岐点Bに近い位置で反転させることが求められる。
しかし、従来の搬送制御ソフトウェア検証では、図16の紙Pの位置でジャムが発生した場合、以下のようなフローで原因を特定しなければならなかった。まず、センサのON/OFFタイミングから紙の位置変化を類推し、モータ制御のタイミングを検証し、フラッパの制御タイミングを検証し、フラッパ切換えを行わず反転させてしまった制御ミスであると判別していた。当然ながら同様のジャム状態で原因がフラッパ切換えの制御ミス以外のパターンであることもある。例えば何らかの原因でローラR2が停止した場合にも、同様のジャム状態となる。
つまり、従来の搬送制御ソフトウェア検証では、設計とは異なる想定外の動作をした場合に、まず目視で状態を確認し、タイミングの検証を行い、原因を類推し、不具合箇所を特定するというステップを踏むため、開発効率が悪かった。また特に画像形成装置では、紙の搬送制御の中でも反転制御が最もタイミング精度が必要であるため、技術的ハードルの高い部分でもあった。
またこの他にも、例えば紙Pの後端が分岐点Bを抜け切る前にフラッパ切換えを行ってしまった場合に、ジャムという現象で不具合が表面化すれば搬送制御ソフトウェアの修正も行えるが、ぎりぎりでローラR2によりフラッパから引き抜かれるなどして、ジャムにならない場合もある。このような不具合は、搬送機構の設計変更や紙Pのしわの発生などにより、表面化することも多く、原因の特定は非常に困難である。
従来の特許文献1などの技術では、機構に潜在する不具合の原因は特定できても、現実世界で搬送機構を制御するためのソフトウェアは用いられないため、該ソフトウェアに潜在する不具合の原因特定はできなかった。また従来の特許文献2の技術では、ソフトウェアに潜在する不具合の発見はできても、原因特定は従来の手法通り行う必要があり、非常に効率が悪かった。
本発明は、搬送機構制御ソフトウェアの検証を効率よく行える設計支援方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援プログラムは、搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする、コンピュータ読み取り可能な設計支援プログラムにおいて、仮想紙の搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、仮想紙を搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいて仮想紙の分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、前記第2の手順において、仮想紙の分岐方向が無効であると判断した場合、前記コンピュータに付随する表示部に警告表示を行う第3の手順と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係る設計支援方法は、搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする設計支援方法において、仮想紙の搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、仮想紙を搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいて仮想紙の分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、前記第2の手順において、仮想紙の分岐方向が無効であると判断した場合、前記コンピュータに付随する表示部に警告表示を行う第3の手順と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る設計支援プログラムは、画像形成装置におけるシートの搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする、前記画像形成装置において実行可能な設計支援プログラムにおいて、シートの搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、シートを搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいてシートの分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、前記第2の手順において、シートの分岐方向が無効であると判断した場合、前記画像形成装置に設けられた表示部に警告表示を行う第3の手順と、を前記画像形成装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明に係る設計支援方法は、画像形成装置におけるシートの搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする設計支援方法において、シートの搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、シートを搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいてシートの分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、前記第2の手順において、シートの分岐方向が無効であると判断した場合、前記画像形成装置に設けられた表示部に警告表示を行う第3の手順と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、分岐機構の制御に不具合があった場合に、異常が発生する以前に原因の特定を行うことができ、搬送機構ソフトウェアの検証を効率よく行うことができる。
以下、本発明に係る設計支援装置を図面に則して更に詳しく説明する。
まず、実施例1について説明する。本実施例では、紙搬送シミュレーションにおいて、仮想紙の搬送方向を切換える仮想フラッパの動作ミスが生じた場合に、警告表示するものである。ここでは、シミュレーション上での仮想的な紙及びフラッパを指すため、「仮想」という表現を用いている。
図1は、本実施例に係る設計支援装置である。本実施例の設計支援装置は、画像形成装置の紙搬送シミュレーションをパーソナルコンピュータ上で行うことの出来る紙搬送シミュレータである。また、現実世界の画像形成装置を制御するファームソフトウェアの制御タイミング設計を支援し、ファームソフトウェアの処理動作の検証を可能とするものである。
本実施例の設計支援装置は、ソフトウェアシミュレーション部1、機構シミュレーション部2、入力監視部4、表示制御部5から構成される。各々はパーソナルコンピュータ内のHDD内に記憶されており、同パーソナルコンピュータ内のCPU上で実行される。実行される時には、パーソナルコンピュータのRAM上に展開された後実行される。
ソフトウェアシミュレーション部1は、紙搬送制御に関するファームソフトウェアをパーソナルコンピュータ内のCPU上で仮想的に実行するためのものである。入力監視部4はマンマシンインターフェースたるキーボードデバイスやマウスなどの入力を監視しており、前記ソフトウェアシミュレーションの実行開始をソフトウェアシミュレーション部1に指示する。
ソフトウェアシミュレーションの実行結果は機構シミュレーション部2に渡される。機構シミュレーション部2では紙搬送制御に関わる仮想ローラの速度などから仮想紙が紙搬送機構内のどの部位に存在するかを計算により求め、ソフトシミュレーション部1もしくは表示制御部5に渡される。
図2は、表示制御部5によってパーソナルコンピュータに付随するディスプレイ上に示される紙搬送シミュレーション画面W1の表示例である。紙搬送シミュレーション画面W1では、仮想紙搬送パスは点線、仮想ローラは丸、仮想センサは三角、仮想紙は実線Pで表現される。
紙搬送シミュレーション画面W1上にて分岐点BをマウスカーソルPTでポイントし、該ポインティングデバイスのボタンをクリックすると、図3に示すようなフラッパ属性設定画面W2が表示される。フラッパとは紙搬送パスを切換えるためのデバイスである。
フラッパ属性設定画面W2では、フラッパ制御値と仮想フラッパの分岐方向を対応付けさせることができる。分岐デバイス名表示W20には「フラッパA」のように、設計者が任意につけたという仮想フラッパの名称が表示される。パス表示W21には、「フラッパA」が属するパス名が表示される。プルダウンメニューW22およびW23では、仮想フラッパの制御値である「0」もしくは「1」が選択できる。制御値「0」の場合、分岐方向プルダウンメニュー24が選択され、制御値「1」の場合、分岐方向プルダウンメニューW25が選択される。プルダウンメニューW24およびW25では、パス表示W21で選択された仮想紙搬送パスの下流パス名と、無効な分岐方向指定を意味する「無効」とが選択可能である。
図4は本実施例の設計支援装置のソフトウェアシミュレーション部1および機構シミュレーション部2の態様を示す。
ソフトウェアシミュレーション部1は、ファームソフトウェア部10、入力I/F部12、出力I/F部13から構成される。
ファームソフトウェア部10は現実世界の画像形成装置の紙搬送制御を行うためのソフトウェアである。
入力I/F部12は機構シミュレーション部2からの情報を入力する部分である。出力I/F部13は機構シミュレーション部2に情報を出力する部分である。
機構シミュレーション部2は、紙位置計算部20、入力I/F部29、出力I/F部27、紙位置表示部28から構成される。
入力I/F部29はソフトウェアシミュレーション部1の出力I/F部13からの出力結果を受け付ける部分であり、紙搬送制御に係る制御情報を後段に渡すためのものである。
紙位置計算部20は、仮想ローラの位置を記憶し、前記ソフトウェアシミュレーション部1からの紙搬送制御情報に従って、仮想ローラを回転させ、前記記憶している仮想ローラの位置と仮想ローラの回転速度に応じて、仮想紙の搬送経路内における仮想紙Pの先端位置及び後端位置を計算し、記憶する部分である。
紙位置表示部28は、前段の紙位置計算部20により計算された仮想紙Pの先端位置及び後端位置に基づき、表示制御部5に対して前述した紙搬送シミュレーション画面W1を表示させるよう指示するための部分である。
出力I/F部27は前段の紙位置計算部20でセットされた紙位置情報をソフトウェアシミュレーション部1の入力I/F部12に与えるための部分である。
図5は、紙位置計算部20における処理の流れを示したフローチャートである。このフローチャートに示す紙位置制御を行う前に、予め無効となる分岐方向が設定されている(図3)。
紙位置計算部20は、まず所定時間間隔tで処理を行う(S40)。仮想紙Pの先端から後端までが含まれているパス情報が「無効」か否かを判断し(S42)、「無効」の場合、図6のような警告表示を行い(S43)、異常終了(搬送停止)させる。
そして、紙搬送速度vと時間間隔tから仮想紙Pが進む距離S=v×tを求めることにより仮想紙Pの位置を更新する。更新された位置情報は紙位置表示部28に渡され、紙搬送シミュレーション画面W1に表示される(S45)。S45での紙位置変化は出力I/F部27に渡される(S46)。出力I/F部27は紙位置情報をソフトウェアシミュレーション部1の入力I/F部12に出力する。
次に、図7を用いて実際のシミュレーション動作に則して説明を加える。図7は紙搬送制御に関する各種デバイス配置の一例である。紙搬送制御に要求されているのは以下の事項である。
仮想紙Pを仮想ローラR1により、仮想紙搬送パスAB上の実線矢印方向に搬送する。仮想ローラR1は仮想クラッチCL1を介して仮想モータM1から駆動を受けている。仮想紙P先端が仮想センサS1を通過したタイミングで仮想フラッパFL1をオフし、仮想紙搬送パスBCに仮想紙Pを進める。仮想紙P後端が分岐点Bの下流5mmに達した時点で、仮想モータM2を停止後、仮想フラッパFL1をオンする。そして、仮想モータM2を反転回転させ、仮想紙搬送パスBDに仮想紙Pを進める。点線矢印は駆動関係を示している。
設計者がマンマシンインターフェースより紙搬送シミュレーションの開始を指示すると、入力監視部4を介してソフトウェアシミュレーション部1および機構シミュレーション部2が実行される。ソフトウェアシミュレーション部1の実行が開始されると、ファームソフトウェア部10は現実世界の画像形成装置の紙搬送制御を行うためのソフトウェアを逐次実行していく。
ファームソフトウェア部10は図8のフローチャートに従って、紙搬送制御を行っている。所定位置に仮想紙Pが達すると、仮想モータM1をオンさせ(S01)、仮想クラッチCL1をオンする(S02)。そして仮想センサS1がオンされるのを待ち(S03)、オンされれば仮想フラッパFL1をオフする(S04)。そして、仮想紙P先端が仮想ローラR2の上流10mmに達するタイミングまで待ち(S05)、仮想モータM2の正転を開始する(S06)。
仮想紙P後端が分岐点Bの下流5mmに達するタイミングまで待ち(S07)、仮想モータM2の反転回転を開始する(S09)。本来、S07に続き、仮想フラッパFL1をオン(S08)しなければならないのであるが、例えばソフトウェアの記述ミスによりこの部分が抜けていたと想定する。この場合、仮想フラッパFL1は仮想紙搬送パスAB側を向いているため、仮想紙搬送パスABを仮想紙Pは逆流していくことになる。
S01における仮想モータM1オンの情報は、入力I/F部29を介して紙位置計算部20に渡されるが、仮想クラッチCL1がONされていないため、まだ仮想ローラR1は回転しない。
S02における仮想クラッチCL1オンの情報は、入力I/F部29を介して紙位置計算部20に渡され、接続されている仮想ローラR1が回転する。
紙位置計算部20は仮想ローラR1の搬送速度に応じて仮想紙Pの位置を更新していき、出力I/F部27を介してファームソフトウェア部10に紙位置情報を与え、仮想センサS1に到達したタイミングでS03の待ち処理を抜ける。
S04における仮想フラッパFL1オフの情報は、入力I/F部29を介して紙位置計算部20に渡され、仮想フラッパFL1のオフ制御値「0」に対応するパス情報「無効」が紙位置計算部20に渡される。ただし、仮想紙Pが仮想紙搬送パスABから仮想紙搬送パスBCに突入する場合、分岐はないためこの時点では警告表示されない。
S05はファームソフトウェア部10がS03を基準にタイミングを取っている待ち処理である。
S06における仮想モータM2正転開始の情報は、入力I/F部29を介して紙位置計算部20に渡され、接続されている仮想ローラR2を正転させる。
S07はファームソフトウェア部10がS05を基準にタイミングを取っている待ち処理である。
S09において仮想モータM2反転開始の情報は、入力I/F部29を介して紙位置計算部20に渡され、接続されている仮想ローラR2を反転させる。
紙位置計算部20は、仮想紙Pの先端が分岐点Bに到達すると、S42でパス情報「無効」を読出したため、図6の警告表示がなされる。
以上説明したように、本実施例による設計支援方法では、仮想フラッパFL1の分岐方向の指示ミスが原因であると設計者に知らせることができ、直ちにS08の部分の抜けによる不具合を特定することができる。
なおこの他にも、S08は正しく制御されていて、設計者のミスでS07のタイミングが早く、仮想紙Pの後端が分岐点Bを超える前にS08によって仮想フラッパFL1の制御が行われた場合にも、紙位置計算部20によりパス情報の無効が判断されるため、直ちにS07のタイミング不具合を特定することができる。
現実世界の搬送制御ではローラR2により強制的にフラッパFL1から紙Pが引き抜かれ、ジャムにならない場合もあるが、このような場合も直ちに不具合を特定することができる。
本実施例で説明したように、図3のフラッパ属性設定画面はその形態に限定したものではなく、例えば予めデータファイルに設定データとして記録しておき、本実施例による設計支援装置を始動させる前に読み込むようにしても良い。
また図6の警告表示はその形態に限定したものではなく、例えば図2の紙搬送シミュレーション画面W1上にて分岐点Bの色を変化させたり、形状を変化させたり、拡大表示したり、マーカを表示したりなどして設計者に注意喚起してもよい。
次に、実施例2について説明する。本実施例も、実施例1と同様に、フラッパの動作ミスが生じた場合に警告表示するものであるが、実際にローラで紙を搬送させつつ、紙の搬送状況及び当該警告を画像形成装置に設けられたタッチパネル式ディスプレイに表示する点で異なる。
また、本実施例では、実際に紙等のシート状の搬送体(以下単に「紙」と称す)をローラで搬送させているので、「仮想」という表現は省いている。
図9は、本発明に係る設計支援装置である。本実施例の設計支援装置は、画像形成装置の紙搬送状態を該画像形成装置内で表示できるものであり、画像形成装置を制御するファームソフトウェアの制御タイミング設計を支援するためのものである。
本実施例の設計支援装置は、ソフトウェア部1b、機構モニタ部2、入力監視部4b、表示制御部5bから構成される。各々は画像形成装置内のROMもしくはHDD内に記憶されており、同画像形成装置内のCPU上で実行される。
ソフトウェア部1bは、紙搬送制御に関するファームソフトウェアである。入力監視部4bは図10に示すマンマシンインターフェースたるタッチパネル式ディスプレイ50およびテンキー40などの入力を監視している。
ソフトウェア部1bの実行により、画像形成装置の紙搬送機構6内のモータ60、クラッチ61、フラッパ62が制御される。紙の移動結果はセンサ63によりソフトウェア部1bにフィードバックされる。
また、ソフトウェア部1bの実行結果は機構モニタ部2bに渡される。機構モニタ部2bでは紙搬送制御に関わるローラの速度などから紙が紙搬送機構6内のどの部位に存在するかを計算により求め、表示制御部5bに渡される。
表示制御部5bにより、タッチパネル式ディスプレイ50上に図11に示すような紙搬送表示画面が表示される。詳細は、実施例1の場合と同様であるので省略する。
紙搬送表示画面上にて分岐点Bを指Fなどでポイントするとフラッパ属性が表示される。フラッパ属性設定(W20〜W25)ではフラッパ制御値とフラッパの分岐方向を対応付けさせることができる。詳細は実施例1と同様である。
図12は本実施例の設計支援装置のソフトウェア部1b、機構モニタ部2bおよび紙搬送機構6の態様を示す。
ソフトウェア部部1bは、ファームソフトウェア部10、入力I/F部b12、出力I/F部13bから構成される。
ファームソフトウェア部10は画像形成装置の紙搬送制御を行うためのソフトウェアである。
入力I/F部12bは紙機構機構6からの情報を入力する部分である。出力I/F部13bは紙搬送機構6および機構モニタ部2bに情報を出力する部分である。
機構モニタ部2bは、紙位置計算部20、入力I/F部29、紙位置表示部28から構成される。主たる構成は実施例1と同様である。実施例1ではソフトウェアシミュレーション部1へのセンサによるフィードバックがなかったため、紙位置計算部20で生成していたが、紙搬送機構6があるため本実施例では必要ない。
紙搬送機構6は、モータ60、クラッチ61、フラッパ62、センサ63から構成される。
実施例1同様に実際の紙搬送機構6が図7に示す配置であって、ファームソフトウェア部10が図7のフローチャートに従って紙搬送制御を行った場合、タッチパネル式ディスプレイ50上に図13に示す警告表示が表示される。
以上説明したように、本実施例の設計支援方法でも、フラッパ分岐方向の指示ミスが原因であると設計者に知らせることができる。
なお図11のフラッパ属性設定はその形態に限定したものではなく、例えば予めデータファイルに設定データとして記録しておき、本実施例による設計支援装置を始動させる前に読み込むようにしても良い。
また図13の警告表示はその形態に限定したものではなく、例えば図2の紙搬送シミュレーション画面W1上にて分岐点Bの色を変化させたり、形状を変化させたり、拡大表示したり、マーカを表示したりなどして設計者に注意喚起してもよい。
実施例1および2では、図3または図11のフラッパ属性設定画面において、フラッパの分岐方向を予め指定することにより、図6のフラッパ分岐無効画面を表示していたが、本実施例のように紙が通過する紙搬送パスの順序を予め規定するようにしてもよい。
図14は、本実施例による紙搬送パス順序設定画面表示である。
紙搬送パス順序設定画面W3では紙が通過する紙搬送パスの順序をパス順表示リストW30で規定することができる。この例ではパス順は「パスAB」、「パスBC」、「パスBD」の順番に進むことが規定されており、マウスカーソルPTもしくはキーボートを操作することにより、順序を上下任意に変更できる。
追加ボタンW31上をマウスカーソルPTでポイントし、該ポインティングデバイスのボタンをクリックすると、パス順表示リストW30に新規パスが追加される。一方、パス順表示リストW30内のパスを選択した状態で削除ボタンW32上をマウスカーソルPTでポイントし、該ポインティングデバイスのボタンをクリックすると、前記選択されたパスが削除され、パス順序の規定から外される。
図15は本実施例による紙位置計算部20のフローチャートである。紙位置計算部20は、まず所定時間間隔tで処理を行う(S50)。そして紙搬送パス順序設定画面W3で予め規定したパス順を読み込み(S51)、紙Pの先端から後端までが含まれているパス情報と一致しているかを判断し(S52)、不一致の場合、図6のような警告表示を行い(S53)、異常終了(搬送停止)させる。
紙搬送速度vと時間間隔tから紙Pが進む距離S=v×tを求めることにより紙Pの位置を更新する。更新された位置情報は紙位置表示部28に渡され、紙搬送シミュレーション画面W1に表示される(S55)。S55での紙位置変化は出力I/F部27に渡される(S56)。出力I/F部27は紙位置情報をソフトウェアシミュレーション部1の入力I/F部12に出力する。
実施例1および2同様に実際の紙搬送機構6が図7に示す配置であって、ファームソフトウェア部10が図7のフローチャートに従って紙搬送制御を行った場合、図6のような警告表示が行われる。
以上説明したように、本実施例による設計支援方法では、フラッパFL1の分岐方向の指示ミスが原因であると設計者に知らせることができ、直ちにS08の部分の抜けによる不具合を特定することができる。
なお図14の紙搬送パス順序設定画面はその形態に限定したものではなく、例えば予めデータファイルに設定データとして記録しておき、本実施例による設計支援装置を始動させる前に読み込むようにしても良い。
また図6の警告表示はその形態に限定したものではなく、例えば図2の紙搬送シミュレーション画面W1上にて分岐点Bの色を変化させたり、形状を変化させたり、拡大表示したり、マーカを表示したりなどして設計者に注意喚起してもよい。
本発明に係る実施例1の設計支援装置の制御ブロック図である。 図1の設計支援装置の画面表示イメージ図である。 図1の設計支援装置のフラッパ属性設定画面表示イメージ図である。 図1の設計支援装置のより詳細な制御ブロック図である。 本発明に係る実施例1および2の、紙位置計算部のフローチャートである。 図1の設計支援装置のフラッパ分岐無効画面表示イメージ図である。 本発明を説明するための紙搬送機構の一例を表す図である。 図7を制御するための搬送制御の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る実施例2の設計支援装置の制御ブロック図である。 図9の設計支援装置のマンマシンインターフェースのイメージ図である。 図9の設計支援装置のフラッパ属性設定画面表示イメージ図である。 図9の設計支援装置のより詳細な制御ブロック図である。 図9の設計支援装置のフラッパ分岐無効画面表示イメージ図である。 本発明に係る実施例3の紙搬送パス順序設定画面表示イメージ図である。 本発明に係る実施例3の紙位置計算部のフローチャートである。 従来例の紙搬送制御の一例を表す図である。
符号の説明
1 ソフトウェアシミュレーション部
1b ソフトウェア部
2 機構シミュレーション部
2b 機構モニタ部
4 入力装置
5 表示制御部
10 ファームソフトウェア部
12 入力I/F部
13 出力I/F部
20 紙位置計算部
27 出力I/F部
28 紙位置表示部
29 入力I/F部
40 テンキー
50 タッチパネル式ディスプレイ
CL1 (仮想)クラッチ
FL1 (仮想)フラッパ
M1 (仮想)モータ
M2 (仮想)モータ
P (仮想)紙
R1 (仮想)ローラ
R2 (仮想)ローラ
S1 (仮想)センサ
W1 紙搬送シミュレーション画面
W2 フラッパ属性設定画面
W3 紙搬送パス順序設定画面

Claims (12)

  1. 搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする、コンピュータ読み取り可能な設計支援プログラムにおいて、
    仮想紙の搬送方向を分岐させる仮想分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、
    仮想紙を搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいて仮想紙の分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、
    前記第2の手順において、仮想紙の分岐方向が無効であると判断した場合、前記コンピュータに付随する表示部に警告表示を行う第3の手順と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
  2. 前記第1の手順における設定内容は、前記仮想分岐機構の制御値及び分岐方向であることを特徴とする請求項1記載の設計支援プログラム。
  3. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構を通常時とは色を変えて表示することによって行うことを特徴とする請求項1記載の設計支援プログラム。
  4. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構を通常時とは形状を変えて表示することによって行うことを特徴とする請求項1記載の設計支援プログラム。
  5. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構に印を付加して表示することによって行うことを特徴とする請求項1記載の設計支援プログラム。
  6. 搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする設計支援方法において、
    仮想紙の搬送方向を分岐させる仮想分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、
    仮想紙を搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいて仮想紙の分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、
    前記第2の手順において、仮想紙の分岐方向が無効であると判断した場合、前記コンピュータに付随する表示部に警告表示を行う第3の手順と、
    を有することを特徴とする設計支援方法。
  7. 前記第1の手順における設定内容は、前記仮想分岐機構の制御値及び分岐方向であることを特徴とする請求項6記載の設計支援方法。
  8. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構を通常時とは色を変えて表示することによって行うことを特徴とする請求項6記載の設計支援方法。
  9. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構を通常時とは形状を変えて表示することによって行うことを特徴とする請求項6記載の設計支援方法。
  10. 前記警告表示は、前記仮想分岐機構に印を付加して表示することによって行うことを特徴とする請求項6記載の設計支援方法。
  11. 画像形成装置におけるシートの搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする、前記画像形成装置において実行可能な設計支援プログラムにおいて、
    シートの搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、
    シートを搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいてシートの分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、
    前記第2の手順において、シートの分岐方向が無効であると判断した場合、前記画像形成装置に設けられた表示部に警告表示を行う第3の手順と、
    を前記画像形成装置に実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
  12. 画像形成装置におけるシートの搬送機構を制御するソフトウェアの処理動作を検証可能とする設計支援方法において、
    シートの搬送方向を分岐させる分岐機構に対し、無効となる分岐方向を予め設定する第1の手順と、
    シートを搬送した結果、前記第1の手順で設定された設定内容に基づいてシートの分岐方向が無効であるかどうかを判断する第2の手順と、
    前記第2の手順において、シートの分岐方向が無効であると判断した場合、前記画像形成装置に設けられた表示部に警告表示を行う第3の手順と、
    を有することを特徴とする設計支援プログラム。
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