JP2006139135A - 可変波長フィルタおよび可変波長光源 - Google Patents

可変波長フィルタおよび可変波長光源 Download PDF

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Abstract

【課題】 広い波長範囲を高速に且つ高精度に変化させることができるようにする。
【解決手段】 広帯域光源21から出射された広帯域光を可変波長フィルタ30の回折格子31に入射し、その入射光に含まれる光の各波長成分を、その波長に対応した方向に出射させる。回動ミラー35は、一面側に反射面が形成された平板状のミラー本体36をその反射面と平行な軸を中心に回動させて、回折格子31から出射された光を反射して、回折格子31に折り返し入射する。このミラー本体36の角度は、モニタ光源61、コリメートレンズ62、63および光学位置センサ64によって検出される。波長制御部70は、ミラー本体36の検出角度に基づいて、回動ミラー35から折り返し入射された光に対して回折格子31が特定方向に出射する光の波長が所望波長となるように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入射光から所望波長の光を抽出する可変波長フィルタにおいて、広い波長範囲を高速に変えられるようにするための技術に関する。
未知の光に含まれる波長成分を解析したり、あるいは広帯域光から所望波長の光を抽出するために従来から可変波長フィルタが用いられている。
この種の可変波長フィルタとしては、ファブリペローフィルタが知られている。ファブリペローフィルタは、図8に示すように、平行に対向する一対の光学素子1、2を有し、その一方の光学素子1の外側から入射された光Paのうち、光学素子1、2の隙間dによって決まる波長成分を他方の光学素子2の外側へ選択的に出射させる所謂キャビティ構成であり、光学素子1、2の隙間dを可変することにより、出射光Pbの波長を変化させることができる。
この構成の可変波長フィルタの場合、光学素子1、2の屈折率をnとすると、隙間dと出射光波長λとの間には、2nd=mλ(mは整数)の関係が成立することが知られている。
上記構造の可変波長フィルタを実際に構成する場合、光学素子の一方に対して他方を微細に平行移動する機構が必要となる。
この移動機構としては、半導体基板等に対するエッチング技術、所謂MEMSの技術を適用して構成したものが知られている(特許文献1)。
米国特許第6373632号明細書
図9はその例を示すものであり、平板枠状の基板5の中央に、前記光学素子の一方となる円板6を形成し、さらに基板5の内縁と円板6の外縁の間を、可撓性を有する複数(図9では4つ)の細い梁部7、7、……により連結している。
そして、例えばこの円板6に対向する固定電極(図示せず)と円板6との間に電圧を印加して、その静電的な引力により、円板6を前または後ろ(図9では紙面に直交する方向)に移動させて、固定された光学素子との隙間を変化させる。
しかしながら、上記構成の可変波長フィルタでは、原理的に波長可変範囲を広くすることができないという問題がある。
即ち、前記した隙間dと波長λとの関係から、出射光波長λは、
λ=2nd/m
と表され、同一の隙間dに対して出射波長λは、mの値により複数存在し、一義的に定まらない。
図10は、m=1〜4までの波長λと隙間dの関係を表しており、所望の波長範囲をλ1〜λ2とし、m=1において波長λ1〜λ2を実現する隙間の範囲をd1〜d2としたとき、隙間がd2に近い部分では、同一の隙間dに対して異なる3つの波長2nd、nd、2nd/3の成分が選択されてしまう。
これを防ぐためには、波長の下限をλ1からλ1′=nd2まで引き上げなければならず、可変範囲が大幅に減少してしまう。
また、前記した可変波長光源において波長選択特性を狭帯域にするためには、一対の光学素子に高い平行度が要求されるが、前記したように、複数の細い梁部7を介して光学素子に相当する円板6を支持する構造では、梁部7の僅かな特性の違いにより、円板6に傾きが生じてしまい、狭帯域特性を得ることが困難となる。
これを解決するためは、円板6を移動させるための電極数を増加して、その姿勢を細かく制御する必要があり、構造が複雑化するとともに、高速な波長可変が困難になる。
また、温度や湿度の変化によって円板6の姿勢が変動し、出射波長の精度が低下するという問題もある。
本発明は、この問題を解決して、広い波長範囲を高速に且つ高精度に変化させることができる可変波長フィルタおよびそれを用いた可変波長光源を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の可変波長フィルタは、
入射光を受け、該入射光に含まれる光の各波長成分を、該各波長に対応した方向に出射する回折格子(31)と、
一面側に反射面が形成された平板状のミラー本体(36)を有し、該ミラー本体をその反射面と平行な軸を中心に回動させるように構成され、前記入射光に対して前記回折格子から出射された光を前記反射面で反射して、前記回折格子に折り返し入射する回動ミラー(35)と、
前記回動ミラーのミラー本体の角度を検出するミラー角度検出手段(61〜64、65、66)と、
前記ミラー角度検出手段の出力に基づいて、前記回動ミラーから折り返し入射された光に対して前記回折格子が特定方向に出射する光の波長が所望波長となるように前記回動ミラーの角度を制御する波長制御部(70)とを備えている。
また、本発明の請求項2の可変波長フィルタは、請求項1記載の可変波長フィルタにおいて、
前記回動ミラーは、
前記ミラー本体(36)と、固定基板(38、39)と、前記固定基板の縁部と前記ミラー本体の外縁との間を連結し且つ長さ方向に捩れ変形して、前記ミラー本体を回動自在に支持する軸(37)と、前記ミラー本体を回動させる回動駆動手段(40、44、45、49)とを有していることを特徴としている。
また、本発明の請求項3の可変波長フィルタは、請求項1または請求項2記載の可変波長フィルタにおいて、
前記ミラー角度検出手段は、
前記モニタ光源(61)から出射した光を前記ミラー本体の反射面に入射し、その反射光を光学位置センサ(64)で受けるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項4の可変波長フィルタは、請求項1または請求項2記載の可変波長フィルタにおいて、
前記ミラー角度検出手段は、
前記回動ミラーの前記軸の歪みを検出する歪みセンサ(65、66)によって構成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項5の可変波長光源は、
広帯域光源(21)から出射された広帯域光を可変波長フィルタ(30)に入射し、前記広帯域光から所望波長の光を選択的に出射する可変波長光源において、
前記可変波長フィルタが、請求項1〜4のいずれかに記載の可変波長フィルタであることを特徴としている。
上記したように、本発明の可変波長フィルタは、入射光に対して回折格子が出射する光を回動ミラーで折り返すように構成され、その回動ミラーの角度を変化させることにより、回折格子から特定方向に出射される光の波長を変化させているので、複雑な制御をすることなく、選択波長を広い範囲にわたって高速に変化させることができる。また、ミラー本体の角度を検出する手段を有しているので、環境変化等による出射光波長の変動を正確に把握でき、出射光波長の精度が高い。
また、この可変波長フィルタに広帯域光源からの光を入射する可変波長光源では、出射光波長を広い範囲にわたって高速に且つ高精度に変化させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した可変波長光源20の構成を示している。
この可変波長光源20は、広帯域光源21と可変波長フィルタ30とを有している。
広帯域光源21は例えばSLD(Super Luminescence Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)等からなり、例えば、波長範囲λ1〜λ2の広帯域光Pを出射する。
この広帯域光Pは、コリメートレンズ22により平行な光P′に変換されて、可変波長フィルタ30に入射される。なお、広帯域光源21にコリメートレンズが含まれている場合には、コリメートレンズ22を省略できる。
可変波長フィルタ30は、回折格子31および回動ミラー35を有している。
回折格子31は、回折用の溝32が所定間隔で平行に設けられた回折面31aを有し、溝32と直交する光軸に沿って所定の入射角度αで入射される広帯域光P′を回折面31aで受けて、その広帯域光P′に含まれる光の各波長成分を各波長に対応した方向に出射する。
ここで、回折格子31の溝32の間隔および広帯域光P′の入射角αは、波長範囲λ1〜λ2の光が回動ミラー35方向に広がって出射されるように設定されているものとする。
回動ミラー35は、一面側に反射面36aが形成された平板状のミラー本体36をその反射面36aと平行な軸37を中心に回動させるように構成され、広帯域光P′に対して回折格子31が出射する光P1を軸33に直交する平面に沿って受け入れミラー本体36の反射面36aで反射し、回折格子31の回折面31aへ再入射する。
この回動ミラー35は、所謂MEMS(Micro Electro Mechanical
System)技術により形成され、半導体基板のエッチング技術を利用して小型に且つ高い寸法精度で構成されている。
図2は、回動ミラー35の詳細な構成例を示したものである。図2において、ミラー本体36は横長矩形の平板状に形成され、その一面側に反射面36aが形成されている。ミラー本体36の上下には、横長矩形の固定基板38、39が平行に配置されている。
上側の固定基板38の下縁中央とミラー本体36の上縁中央の間および下側の固定基板39の上縁中央とミラー本体36の下縁中央の間は、互いに一直線状に並んだ軸37、37によって連結されている。
この軸37の幅および厚さは、長さ方向に所望の回動角度範囲において捩れ変形し、またその変形状態から復帰できるように設定されており、この上下一対の軸37の捩れ変形により、ミラー本体36は、固定基板38、39に対してその軸37を中心に往復回動できるようになっている。ただし、ミラー本体36、軸37、37および固定基板38、39からなるブロックを、一枚の半導体基板に対するエッチング処理で形成しているので、軸37の厚さは、ミラー本体36、固定基板38、39の厚さと共通である。
また、このようにミラー本体36、軸37、37および固定基板38、39で一体的に形成されたブロックは、回転駆動力を静電的に与えるために導電性を有している。
なお、ここでは2つの互いに分離した固定基板38、39を用いているが、この固定基板38、39の両端間を連結して枠状に形成した一つの固定基板の内側に、2本の軸37を介してミラー本体36を回動自在に支持する構造であってもよい。
固定基板38、39は、絶縁性を有する支持基板40の一面側に互いに平行に設けられたスペーサ41、42の上に重なり合うように固定されている。また、支持基板40の一面側で、ミラー本体36の背面の両端に対向する位置には、電極板44、45が固定されている。
そして、この一対の電極板44、45とミラー本体36を含むブロックの間に、駆動信号発生器49から、例えば図3の(a)、(b)のように、互いに電圧レベルが反転する駆動信号Va、Vbを周期的に印加すれば、電極板44、45とミラー本体36の背面両端との間に、静電的な吸引力が交互に生じ、ミラー本体36が連続的に往復回動する。
ここで、駆動信号Va、Vbの周波数を、ミラー本体36の形状や重さ、軸37のバネ定数などで決まるミラー本体36の固有振動数に対応した値に設定すれば、少ない駆動電力で大きな回動振幅が得られる。
また、前記したように、この回動ミラー35は、MEMS技術によりミラー本体36を含めて全体的に非常に小型且つ軽量に形成され、しかも、ミラー本体36の形状を限定する要素はないので、この例のように軸37に対して左右対称に形成できる。したがって、振動を生じることなく、ミラー本体36を数100Hz〜数10kHzで高速に往復回動させることが可能であり、高速な波長掃引が実現できる。
また、回動ミラー35を任意の角度で一時的に停止させる動作モードの場合には、駆動信号発生器49からいずれか一方の電極板に一定電圧を印加すればよく、その電圧を変えることで、回動ミラー35の角度を可変できる。
なお、回動ミラー35の構造は上記のものに限定されるものではなく、種々の形状変更が可能であり、また、駆動方式も前記した静電的な力だけでなく、磁石やコイルを用いて得られる磁気的な力を用いてもよい。また、圧電素子等を用いて機械的な力を与えてもよい。
この回動ミラー35によって反射された光P2は回折格子31に再入射され、その入射角と波長に応じた角度方向へ出射される。
光P2に対する回折光のうち、回折格子31から特定の出射角βで出射される光P3は、コリメートレンズ50により収束されて、光出射端子51から出射される。
このような構成の可変波長光源20では、回折格子31から出射角βで出射される光P3の中心波長λは、回折格子31に対する回動ミラー35の角度に応じて変化する。
例えば、図1に示した状態から、図4に示すように、ミラー本体36を反時計回りに所定角度回動して、その反射面36aを、回折格子31から出射される中心波長λ1の光P1(λ1)の光軸と直交させると、光P1(λ1)に対する反射光P2(λ1)が回折格子31に折り返し入射され、特定の出射角βで回折される。したがって、光出射端子51からは、図6の(a)に示すように、広帯域光Pmのうち、中心波長λ1の光P3(λ1)が選択的に出射されることになる。
また、図1に示した状態から、図5に示すように、ミラー本体36を時計回りに所定角度回動して、その反射面36aを、回折格子31から出射される中心波長λ2の光P1(λ2)の光軸と直交させると、光P1(λ2)に対する反射光P2(λ2)が回折格子31に折り返し入射され、特定の出射角βで回折される。したがって、光出射端子51からは、図6の(b)に示すように、広帯域光Pmのうち、中心波長λ2の光P3(λ3)が選択的に出射されることになる。
また、同様に、波長λ1〜λ2の間の光についても、回動ミラー35の角度を変化させることで選択的に出射させることができる。
前記したように、回動ミラー35の角度は、駆動信号発生器49から印加される駆動信号の電圧に依存して任意に可変できる。よって、電圧対波長の関係を予め測定し、記憶しておき、広帯域光P′に含まれる光のうち所望の波長に対応した電圧の駆動信号を印加することで、その所望波長を中心とする波長帯域の光を選択的に出射させることが可能である。
また、前記したような2相の駆動信号Va、Vbを与えて、出射光波長を連続的に且つ周期的に掃引する場合、駆動信号の電圧と出射波長とは対応しないので、例えば、駆動信号の位相と波長との関係を予め求めておき、駆動信号の位相から出射光波長を求める必要がある。
ただし、上記のように、信号の電圧や位相と出射光波長とを対応付けて制御する方法では、温度、湿度などの環境変化により、駆動信号と出射光波長との対応関係が変動し、精度の点で問題がある。
そこで、この可変波長光源20の可変波長フィルタ30では、回動ミラー35のミラー本体36の角度そのものを検出するミラー角度検出手段を設け、このミラー角度検出手段によって検出される角度情報に基づいて出射光波長を制御している。
即ち、図1に示しているように、モニタ光源61から出射された任意波長の光Pmを、コリメートレンズ62を介して回動ミラー35に入射させ、その反射光Pm′を、コリメートレンズ63を介して光学位置センサ(PSD)64で受ける。
光学位置センサ64は、回動ミラー35の角度変化による反射光のPm′の出射角の変化方向に沿った長い受光面を有しており、その受光面に照射される光の位置の変化に応じた信号を出射する。
例えば、前記図1の状態から図4の状態に変化したとき、光学位置センサ64に対する反射光Pm′の照射位置は、中央部から一端側(図では上側)に移動し、光学位置センサ64からはその移動した照射位置に応じた信号S(λ1)が出力される。また、前記図1の状態から図5の状態に変化したとき、反射光Pm′の照射位置は、光学位置センサ64の中央部から他端側(図では下側)に移動し、その移動した照射位置に応じた信号S(λ2)が出力される。この照射位置の変化は、ミラー本体36の角度にのみ依存しているから、信号Sはミラー本体36の角度と正確に対応している。
光学位置センサ64の出力Sは波長制御部70に入力される。
波長制御部70には、光出射端子51から出射される光の波長と光学位置センサ64から出力される信号Sとの対応関係を表すデータをメモリ70aに記憶しており、図示しない操作部や外部装置等から指定される波長情報とメモリ70aに記憶されているデータとに基づいて駆動信号発生器49を制御し、出射波長の可変制御を行う。
なお、出射光波長と信号Sとの対応関係を表すデータは、例えば出射光の波長を波長測定器(図示せず)で求めて信号Sに対応づけて記憶する。また、この実施形態では、この波長測定器を含まない構成を示しているが、波長測定器を内蔵させ、出射光P3を分岐手段で分岐して波長測定器に入射し、その測定結果を波長制御部70に出力するように構成してもよい。
波長制御部70による波長制御には、スポット的に指定された波長の光を出射させる制御モードと、指定された波長範囲を掃引させ、その掃引中の波長情報を連続的に出力する制御モードとが含まれている。
前者の制御モードの場合、光学位置センサ64から指定波長λxに対応する信号S(λx)が出力されるように回動ミラー35の角度を制御し、環境変化による回動ミラー35の角度変動を、光学位置センサ64から出力される信号に基づいてフィードバック制御し、出射波長を安定化する。
また、後者の制御モードで連続掃引が指定された場合には、指定された範囲で波長が連続掃引されるように駆動信号の電圧を設定し、掃引中は、光学位置センサ64の出力信号に対応した波長情報を順次出力する。また、ステップ掃引が指定された場合には、指定された波長範囲の下限(または上限)から上限(または下限)まで所定ステップで波長が変化するように駆動信号の電圧を可変制御する。
このように回動ミラー35の角度そのものに対応した信号を用いて出射光波長を制御しているので、温度や湿度等の変化による出射光波長の変動を防ぐことができ、広い可変波長範囲の光を高い波長精度で出射させることができる。
なお、前記実施形態では、ミラー角度検出手段として、回動ミラー35にモニタ光Pmを入射し、その反射光Pm′の出射角の変化を光学位置センサ64で検出する構成について説明したが、図7に示すように、回動ミラー35の軸37の捩れ量を歪みセンサ65、66で検出し、その検出信号を波長制御部70へ出力する構成であってもよい。歪みセンサ65、66としては圧電センサ等種々のものが使用できる。また、ここでは、上下2つの軸37、37にそれぞれ歪みセンサ65、66を設けているので、両歪みセンサ65、66の出力の平均値をミラー本体36の角度に対応した値として取得することで、精度がさらに高くすることができる。ただし、ミラー角度検出手段を一つの歪みセンサで構成してもよい。
また、前記実施形態では、可変波長光源20に本発明の可変波長フィルタ30を用いていたが、光スペクトラムアナライザ等にも使用可能である。
本発明の実施形態の構成を示す図 実施形態の要部の構成例を示す図 実施形態の要部に対する駆動信号例を示す図 実施形態の動作説明図 実施形態の動作説明図 広帯域光源と出射光のスペクトラム図 本発明の要部の他の実施形態を示す図 従来装置の概略構成図 従来装置の要部の構成例を示す図 従来装置の隙間と波長との関係を示す図
符号の説明
20……可変波長光源、21……広帯域光源、22……コリメートレンズ、30……可変波長フィルタ、31……回折格子、35……回動ミラー、36……ミラー本体、37……軸、38、39……固定基板、40……支持基板、41、42……スペーサ、44、45……電極板、49……駆動信号発生器、50……コリメートレンズ、51……光出射端子、61……モニタ光源、62、63……コリメートレンズ、64……光学位置センサ、65、66……歪みセンサ、70……波長制御部

Claims (5)

  1. 入射光を受け、該入射光に含まれる光の各波長成分を、該各波長に対応した方向に出射する回折格子(31)と、
    一面側に反射面が形成された平板状のミラー本体(36)を有し、該ミラー本体をその反射面と平行な軸を中心に回動させるように構成され、前記入射光に対して前記回折格子から出射された光を前記反射面で反射して、前記回折格子に折り返し入射する回動ミラー(35)と、
    前記回動ミラーのミラー本体の角度を検出するミラー角度検出手段(61〜64、65、66)と、
    前記ミラー角度検出手の出力に基づいて、前記回動ミラーから折り返し入射された光に対して前記回折格子が特定方向に出射する光の波長が所望波長となるように前記回動ミラーの角度を制御する波長制御部(70)とを備えた可変波長フィルタ。
  2. 前記回動ミラーは、
    前記ミラー本体(36)と、固定基板(38、39)と、前記固定基板の縁部と前記ミラー本体の外縁との間を連結し且つ長さ方向に捩れ変形して、前記ミラー本体を回動自在に支持する軸(37)と、前記ミラー本体を回動させる回動駆動手段(40、44、45、49)とを有していることを特徴とする請求項1記載の可変波長フィルタ。
  3. 前記ミラー角度検出手段は、
    前記モニタ光源(61)から出射した光を前記ミラー本体の反射面に入射し、その反射光を光学位置センサ(64)で受けるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可変波長フィルタ。
  4. 前記ミラー角度検出手段は、
    前記回動ミラーの前記軸の歪みを検出する歪みセンサ(65、66)によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可変波長フィルタ。
  5. 広帯域光源(21)から出射された広帯域光を可変波長フィルタ(30)に入射し、前記広帯域光から所望波長の光を選択的に出射する可変波長光源において、
    前記可変波長フィルタが、請求項1〜4のいずれかに記載の可変波長フィルタであることを特徴とする可変波長光源。
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