JP2006139012A - 現像ローラおよびこれを用いた電子写真装置用現像装置 - Google Patents

現像ローラおよびこれを用いた電子写真装置用現像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 常温常湿環境において、電子写真装置が継続して長期間に亘り作動されない状態に置かれた後であっても、電子写真装置により形成される画像において、現像ブレードに当接し局部的な負荷を継続して受けた現像ローラに起因する横スジの発生を抑制することができ、復元性に優れた高品位な現像ローラを得る。
【解決手段】 軸体と、該軸体上に順次積層された導電性弾性層と、導電性樹脂層とを有する現像ローラにおいて、該ローラ表面を常温常湿環境にて100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で無荷重状態から荷重し100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)、その後30分間、継続して100 mN/mm2の荷重をしたときの変形量をh2 (μm)としたとき、 h2−h1<6.0μmの関係を満たす。
【選択図】 なし

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリの受信装置など電子写真装置に組み込まれる感光体に接触させて使用される現像ローラや、これを用いた電子写真装置用現像装置に関するものである。
複写機、プリンター、ファクシミリの受信装置など電子写真装置として、加圧現像法を採用した電子写真装置が知られている。加圧現像法はトナーとして非磁性一成分現像剤を用い、感光ドラムの潜像に該現像剤を付着させて潜像を可視化する現像法であり、磁性材料が不要であり簡素化や小型化が容易であることに加え、トナーのカラー化が容易であることなどから、多用されている。このような加圧現像法を採用した電子写真装置は、図3に示すように、回転機構により回転する感光ドラム15と、この感光体の周囲に、感光体を帯電させる帯電ローラ18、画像を通して感光体に光を照射し画像に相当する部分以外、あるいは画像に相当する部分を放電することにより画像に対応した静電潜像を感光体上に形成する露光装置L、感光体上に形成された静電潜像にトナーを供給し現像する現像装置D、静電潜像に付着したトナーを転写体上へ転写する転写装置11、更に転写体上のトナーを記録材上へ転写、定着する転写・定着装置F、トナーを転写した後の感光体の表面を除電しクリーニングを行なうクリーニング装置19を有する。上記現像装置Dには、収納するトナーを現像ローラ14の表面に塗布する塗布用ローラ16、現像ローラ14の表面に塗布されたトナーをより均一な薄層に整える現像ブレード17、現像ブレードにより均一にされたトナーを感光体へ供給する現像ローラ14が設けられ、現像ローラ14が感光ドラム15と接触または近接しながら回転することにより、薄層に形成されたトナーが現像ローラ14から感光ドラム15の潜像に付着して、該潜像が可視化するようになっている。このような現像装置においては、非磁性一成分現像剤のトナーを担持した現像ローラを静電潜像を保持した感光ドラムに接触させて、トナーを潜像に付着させることにより現像を行うため、現像ローラを導電性弾性体で形成する必要がある。更に、この現像ローラは作動待機中、または停止中は現像ブレードと当接した状態となっているため、電子写真装置が一定時間使用されないと、現像ブレードに当接する部分に横スジが発生してしまう。このため、現像ローラを作製するために使用できる材料として導電性弾性材料であることに加え、現像ブレードにより局部的に負荷を受けた後、負荷が解除されたとき、局部的に負荷を受けた部分が直ちに復旧できるという厳しい条件が要求されている。
一方、現像ローラが内外層の二層構造を有し、内層が導電性弾性層であって、外層膜がウレタン系樹脂によって形成され、該外層膜には、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム又は炭酸カルシウムのうち一種以上の無機化合物が添加され、画像が鮮明で、濃度の均一な複写画像を形成する現像装置(特許文献1)や、回転軸の外周に同心的に導電弾性層を形成し、さらにその外周に表面層を形成してなる現像ローラにおいて、中間層として熱可塑性ウレタン樹脂層、最外層としてシリコンアクリル樹脂を配置して、高温高湿下での帯電性や最外層の密着性などが優れ、電子写真現像プロセスに使用したとき、10K以上(A4.5%印字濃度で)耐刷してもローラの表面の削れがなく、かつ非画像部かぶりのほとんどない画像が得られ、低硬度であるため感光体削れも抑制することができる電子写真装置用現像ローラ(特許文献2)が知られている。
しかしながら、これらのウレタン系樹脂を現像ローラとして用いたものは、低硬度であり表面の削れは回避できても、現像ブレードによる負荷を一定時間、局部的に受けた部分に起因する現像スジが改善されるものではなかった。
特開2002−311702号公報 特開2002−207362号公報
本発明の課題は、常温常湿環境において、電子写真装置が継続して長期間、例えば一ヶ月に亘り作動されない状態に置かれた後であっても、電子写真装置により形成される画像において、現像ブレードに当接し局部的な負荷を継続して受けた現像ローラに起因する横スジの発生を抑制することができる、復元性に優れた高品位な現像ローラやこれを用いた現像装置を提供することにある。
本発明者らは、従来行われていたマクロ的な変形量の測定により調整を図っていた場合とは異なり、一定の荷重印加速度で荷重した後、更に継続して荷重したときの変化量が一定値を超えないような微小領域での変形量を調整することにより、現像ブレードに当接して局部的な負荷を一ヶ月の長期に亘り継続して受けた現像ローラに起因する横スジの発生を抑制することができることの知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、軸体と、該軸体上に順次積層された導電性弾性層と、導電性樹脂層とを有する現像ローラにおいて、該ローラ表面を常温常湿環境にて100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で無荷重状態から荷重し100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)、その後30分間、継続して100 mN/mm2の荷重をしたときの変形量をh2 (μm)としたとき、 h2−h1<6.0μmの関係を満たすことを特徴とする現像ローラに関する。
本発明の現像ローラは、常温常湿環境において、電子写真装置が継続して長期間に亘り作動されない状態に置かれた後であっても、電子写真装置により形成される画像において、現像ブレードに当接し局部的な負荷を継続して受けた現像ローラに起因する横スジの発生を抑制することができ、復元性に優れた高品位なものである。
本発明の現像ローラは、軸体と、該軸体上に順次積層された導電性弾性層と、導電性樹脂層とを有する現像ローラにおいて、該ローラ表面を常温常湿環境たとえば、23℃、50%RHなどにて100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で無荷重状態から荷重し100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)、その後30分間、継続して100mN/ mm2の荷重をしたときの変形量をh2 (μm)としたとき、 h2−h1<6.0μmの関係を満たすものであれば、特に制限されるものではない。この現像ローラの変形量の測定は、例えば、Fischer社製超微小硬度計H−100V等の硬度測定装置を用いて行うことができる。具体的には、100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で圧子を押し込んでいき、100 mN/mm2に達したときの変形量h1 (μm)、その後30分間100 mN/mm2の荷重を継続し、そのときの変形量をh2 (μm)を測定することにより行うことができる。
本発明の現像ローラに用いられる軸体は、現像ローラの支持部材として機能するものであり、また、現像ローラ表面に付着させたトナーを感光体上の静電潜像に転着できるように、静電潜像との関連において現像ローラ表面を適切な導電性とするための電極となり得るものが好ましく、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の金属または合金などの導電性の材質のものが好ましい。軸体は円筒体のものが好ましく、外径は、搭載される電子写真装置との関連において適宜選択することができ、例えば、通常4〜10mmの範囲のものを具体的に挙げることができる。
このような軸体の外周に設けられる導電性弾性層は、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)またはウレタン等のエラストマーやフォーム材料、あるいはその他の樹脂を基材として用い、導電性を付与するために電子導電性物質や、イオン導電物質を配合し、適切な抵抗領域103〜1010Ωcm、好ましくは104〜108Ωcmに調整した樹脂などを用いて作製される。
かかる基材として用いられる材料としては、具体的には、ポリウレタン、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、及びこれらの混合物等を挙げることができるが、これらのうちシリコーンゴムとEPDMが本発明の現像ローラが荷重に対する特定の変形量を有するものとすることができるため、好ましい。
上記基材に導電性を付与するために配合される電子導電性物質としては、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF,ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラー(インク)用カーボン、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物等が挙げられる。この中で、少量で導電性を制御しやすいカーボンブラックは好ましい。これら電子導電性物質の配合量は、通常基材100重量部に対して0.5〜50重量部、特に1〜30重量部の範囲が好ましい。
上記基材に導電性を付与するために配合されるイオン導電性物質としては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電物質や、変性脂肪族ジメチルアンモニウムエトサルフェート、ステアリルアンモニウムアセテートの有機イオン性導電物質などが用いられる。
その他、導電性弾性層の作製に用いられるゴム材には、これらの機能を害さない範囲で、非導電性充填剤、架橋剤、触媒等の各種添加剤を適宜含有させることができ、例えば、珪藻土、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミノケイ酸、炭酸カルシウム等の非導電性充填剤や、架橋剤などを含有させることができる。
このような導電性弾性層の硬度はASKER-C硬度25〜60°とすることが好ましい。なお、ASKER-C硬度は日本ゴム協会標準規格SRIS0101に準拠したASKER-C型スプリング式ゴム硬度計(高分子計器社製)を用いて測定した硬度である。具体的には、常温常湿、例えば23℃、55%RHの環境下に5時間以上放置したローラに対して、ローラ中心に上記硬度計を1Kgの力で当接させてから30秒後の測定値である。導電性弾性層がこのような硬度を有すると、本発明の現像ローラが荷重に対する特定の変形量の変化量を有するものとすることができるため、好ましい。
このような導電性弾性層の厚さは、トナー種や用いられる現像装置により適宜選択することができるが、1〜10mmに調製されることが好ましい。この範囲であると、現像ローラにおいて適切なニップ幅、ニップ圧を有するものとすることができる。
本発明の現像ローラにおける導電性樹脂層は、基材として、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、イミド樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂等の1種または2種以上を組合せた樹脂などを用いて作製することができるが、これらのうちウレタン樹脂は摩擦によりトナーを帯電する能力が大きく、且つ耐摩耗性を有しているので好ましい。
さらに、このウレタン樹脂は、(a)〜(d)成分を含むことが好ましい。
(a)分子量Mwが10000以上50000以下、分子量分布Mz/Mwが2.5以下の2官能のポリウレタンポリグリコールまたは2官能のポリウレタングリコール
(b)分子量Mwが5000以上50000以下の高分子ポリイソシアネート
(c)分子量Mwが800以下の低分子ポリオール
(d)分子量Mwが800以下の低分子イソシアネート
上記(a)成分の2官能のポリウレタンポリグリコールとしては、グリコールの重合体であるポリグリコールと2官能のイソシアネート化合物を鎖延長により共重合して得られる直鎖状の2官能のポリウレタンポリグリコールを使用することが、現像ローラの局部的な負荷後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。2官能のポリウレタンポリグリコールは後述する(d)成分の多官能イソシアネート化合物(末端イソシアネート型プレポリマーを含む)との反応で架橋間距離や分子量が決定され最終の形態となる。上記ポリウレタンポリグリコールの原料として使用されるポリグリコールとしては、具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、エステルグリコール、アセタールグリコール、カーボネートグリコール、ブタジエングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどから選択されるグリコールの1種の重合体または2種以上の共重合体を挙げることができ、具体的にはジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエステルグリコール類、ポリアセタールグリコール、ポリカーボネートグリコール、ポリブタジエングリコール、ポリブチレングリコール、ポリネオペンチルグリコールなどを挙げることができる。これらのうちポリオール自身の分子結晶性の強いポリプロピレングリコールやポリテトラメチレングリコールなどのポリグリコールが好ましい。
また、上記2官能のポリウレタンポリグリコールの原料として使用される2官能のイソシアネート化合物としては、具体的にはトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、シクロヘキサンジイソシアネートなどを挙げることができる。これらのうち、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)などの芳香族系イソシアネート化合物が好ましく、特に、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)は現像ローラの局部的な負荷後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。
また、(a)成分の2官能のポリウレタングリコールとしては、上記例示のグリコールと上記例示の2官能のイソシアネート化合物を重合させて得られるものを使用することができる。
このような2官能のポリウレタンポリグリコールまたは2官能のポリウレタングリコールの重量平均分子量Mwは10000〜50000の範囲であり、分子量分散度は、Mz/Mwが2.5以下であることが現像ローラの局部的な負荷後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。なお、Mwは重量平均分子量、Mzは高分子量化合物の平均分子量への寄与を最も重視したZ平均分子量を表し、高分子中に分子量Miの分子がNi個存在するとき、以下の式で表される。
Mz=(ΣMi3Ni)/(ΣMi2Ni)
上記(b)成分の高分子ポリイソシアネートとしては、具体的にトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、シクロヘキサンジイソシアネートなどのプレポリマー型のもので、ウレタン変性タイプ、アロファネート変性タイプ、ビウレット変性タイプやイソシアヌレート変性タイプなどを例示することができる。これらの高分子ポリイソシアネートは分子量Mwが5000以上50000以下であることが好ましい。分子量Mwがこの範囲であると現像ローラの局部的負荷後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。
上記(c)成分の低分子ポリオールとしては、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールなどの2官能のものを用いることができ、3官能以上のポリオールも(c)成分として用いることができ、これらのオリゴマーなども用いることができる。低分子ポリオールは分子量Mwが800以下であることが好ましい。分子量Mwがこの範囲であると現像ローラの局部的な負荷を受けた後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。
上記(d)成分の低分子イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、シクロヘキサンジイソシアネートなどの2官能のものを用いることができ、これらの変性タイプで3官能以上のイソシアネートも(d)成分として用いることができ、これらのオリゴマーなども用いることができる。低分子イソシアネート化合物は分子量Mwが800以下であることが好ましい。分子量Mwがこの範囲であると現像ローラの局部的な負荷を受けた後の復元性の向上を図ることができるため好ましい。
この導電性樹脂層には導電性を付与するために電子導電性材料やイオン導電性材料が含有される。電子導電性材料としては、ケッチェンブラックEC,アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラ−(インク)用カーボン、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物等が挙げられる。これらのうち、少量で導電性を制御しやすいカーボンブラックは好ましい。イオン導電性物質としては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電物質、更に変性脂肪族ジメチルアンモニウムエトサルフェート、ステアリルアンモニウムアセテート、等の有機イオン性導電物質を挙げることができる。
このような導電性材料の導電性樹脂層における含有量は、現像ローラがトナーおよびトナーを供給する感光体との関連で要求される導電性の範囲によって適宜選択することができる。非磁性一成分現像剤を用いる現像装置に使用する現像ローラの場合に要求される導電性としては、例えば、103〜108Ωcmの抵抗域に調整されることが好ましく、より好ましくは104〜107Ωcmであり、このような導電性を有する現像ローラとするためには、樹脂成分を100質量部としたときに、導電性材料を1〜50質量部の割合などとすることができる。
更に、導電性樹脂層には感光体へ受け渡すトナーをその表面に保持するために表面粗さを形成するための粒子が含有されていてもよい。かかる粗し粒子としては、例えば、EPDM、NBR、SBR、CR、シリコーンゴム等のゴム粒子、またはポリスチレン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド系の熱可塑性エラストマー(TPE)等のエラストマー粒子、またはPMMA粒子、ウレタン樹脂粒子、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ナフタレン樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、ジビニルベンゼン重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリアクリロニトリル樹脂等の樹脂粒子を単独または組み合わせて用いることができる。このような粒子は、例えば粒子径1〜30μmなどとすることができ、含有量としては導電性樹脂層を形成する樹脂100重量部に対し、例えば1〜50重量部などとすることができる。この範囲であると含有する樹脂粒子により現像ローラの表面にトナーを保持することができる凹凸を形成することができ、表面を粗面化する工程を不要とできる。現像ローラの表面粗さRz(JIS B0601:2001)は、一般的に1〜15μmに調整されるが、より好ましくは3〜10μmである。
上記導電性樹脂層には、その他、これらの機能を害さない範囲で、非導電性充填剤、架橋剤、触媒等の各種添加剤を含有させることができ、例えば、珪藻土、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミノケイ酸、炭酸カルシウム等の非導電性充填剤や、架橋剤や、硬度を調整するための調整剤などを含有させることができる。
また、導電性樹脂層の厚さは、1.0〜30μmであることが好ましく、3.0〜20μmであることがより好ましい。
本発明の現像ローラは、軸体の表面を処理した後、軸体がセットされた金型を用い、シリコーン樹脂にカーボンブラックを混合した導電性弾性層調製用の樹脂液をキャビティに注入し、適宜加熱して樹脂を硬化して導電性弾性層を作製する。導電性弾性層上に導電性樹脂層を作製するには、上記成分(a)〜(d)と電子導電材やイオン導電材などの導電性材料とを、例えばロールニーダー、バンバリーミキサー、ボールミル、サンドグラインダー、ペイントシェーカーなどを用いて混練りし混合攪拌し、適時必要に応じ現像ローラ表面粗さを形成するための粗し粒子を添加し分散した後、硬化剤もしくは硬化触媒を添加し、攪拌することにより得られる塗料を、エアースプレー、ロールコート、カーテンコート、ディッピング等の方法で導電性弾性層上に塗布する。塗布後、適切な硬化温度にて樹脂を硬化させ、導電性樹脂層を作製し現像ローラを得ることができる。簡便な方法としては、特開昭57−5047号公報に記載されているような浸漬槽上端から塗料をオーバーフローさせる浸漬塗工方法も適用することができる。
本発明の現像ローラの一例を、図面を参照して説明すると、図1および図2の断面図にそれぞれ示すように、円柱状または中空円筒状の軸体1の外周面に導電体弾性層2、導電性樹脂層3が順次積層された構成の現像ローラを挙げることができる。また、本発明の現像ローラとして、導電性弾性層2の内周、導電性弾性層2と導電性樹脂層3の間、または導電性樹脂層3の外周に、さらに他の機能を付加する弾性層または樹脂層を1層以上積層させてもよい。
本発明の電子写真装置用現像装置は、複写機、ファクシミリ、プリンターなどの電子写真装置に設けられる現像装置であれば特に限定されるものではなく、例えば、図2に示す複写機などの電子写真装置の現像装置に、本発明の現像ローラを搭載したものを挙げることができる。
図2は、本発明の電子写真装置用現像装置を用いた画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本発明の電子写真装置用現像装置を用いた一例である画像形成装置においては、図2に示すように、潜像担持体としての感光ドラム21が矢印A方向に回転し、感光ドラム21を帯電処理するための帯電部材22によって一様に帯電され、感光ドラム21に静電潜像を書き込む露光手段であるレーザー光23により、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、感光ドラム21に対して近接配置され、画像形成装置本体に対し着脱可能なプロセスカートリッジに保持される現像装置24によって現像剤たるトナーを付与されることにより現像され、トナー像として可視化される。この画像形成装置における現像は露光部にトナー像を形成するいわゆる反転現像であり、可視化された感光ドラム21上のトナー像は、転写部材である転写ローラ29によって記録媒体である紙33に転写される。トナー像を転写された紙33は、定着装置32により定着処理され、装置外に排紙されプリント動作が終了する。
一方、転写されずに感光ドラム上21上に残存した転写残トナーは、感光体表面をクリーニングするためのクリーニング部材であるクリーニングブレード30により掻き取られ廃トナー容器31に収納され、クリーニングされた感光ドラム21は上述作用を繰り返し行う。
このような画像形成装置における本発明の電子写真装置用現像装置24は、一成分現像剤として非磁性トナー28を収容した現像容器34と、現像容器34内の長手方向に延在する開口部に位置し感光ドラム21と対向設置された現像剤担持体として本発明に係る現像ローラ25とを備え、感光ドラム21上の静電潜像を現像して可視化するようになっている。
尚、このような画像形成装置においては、現像装置と、潜像担持体、帯電部材、クリーニング部材および転写部材の少なくとも一つとを有し、これらが一体的に保持された電子写真プロセスカートリッジとして構成されていてもよく、かかる電子写真プロセスカートリッジは画像形成装置に着脱可能に設けられる。
上記現像ローラ25は感光ドラム21と当接幅をもって接触している。現像装置24においては、弾性ローラ26が、現像容器34内で、現像剤規制部材である弾性ブレード27の現像ローラ25表面との当接部に対し現像ローラ25回転方向上流側に当接され、かつ、回転可能に支持されている。
弾性ローラ26の構造としては、発泡骨格状スポンジ構造や芯金上にレーヨン、ナイロン等の繊維を植毛したファーブラシ構造のものが、現像ローラ25へのトナー28供給および未現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましい。例えば、芯金上にポリウレタンフォームを設けた直径16mmの弾性ローラ26を用いることができる。この弾性ローラ26の現像ローラ25に対する当接幅としては、1〜8mmが好ましく、また、現像ローラ25に対してその当接部において相対速度をもたせることが好ましく、例えば、当接幅を3mmに設定し、弾性ローラ26の周速として現像動作時に50mm/s(現像ローラ25との相対速度は130mm/s)となるように駆動手段(図示せず)により所定タイミングで回転駆動させることができる。
以下に本発明の現像ローラを、実施例および比較例により説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
軸体としての外径8mmの芯金を内径16mmの円筒状金型内に同軸となるように設置し、導電性弾性層として液状導電性シリコーンゴム(東レダウシリコーン社製 ASKER-C硬度40度 体積抵抗率10E7Ω・cm品)を注型後、130℃のオーブンに入れ20分加熱成型し、脱型後、200℃のオーブンで4時間2次加硫を行い、弾性層厚み4mmのローラを得た。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコール(商品名:PTG1000SN;分子量Mn=1000、f=2;保土谷化学株式会社製)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)18.7質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて3時間反応させて、分子量Mw=10000、水酸基価18.2、分子量分散度Mz/Mw=1.6の(a)成分として2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマー(a)と以下に示す成分を均一分散、混合したものを導電性表面層の原料液とした。
(a)ポリウレタンポリグリコールプレポリマー 100質量部
(b)ウレタン変性MDI Mw=50000 90質量部
(c)エーテルウレタンポリオール Mw=800 100質量部
(d)TMP変性TDI(B830;三井武田ポリウレタン社製) 25質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製)10質量部
この導電性表面層の原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[実施例2]
実施例1において作製した現像ローラと全く同じ組成、層厚の導電性弾性層を軸体上に形成したものを用いて、下記する手順で導電性樹脂層を被覆形成して、現像ローラを作製した。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコール(商品名:PTG1000SN;分子量Mn=1000、f=2(fは官能基数を表す);保土谷化学株式会社製)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)21.2質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて6時間反応させて、分子量Mw=50000、水酸基価5.6、分子量分散度Mz/Mw=2.5の(a)成分として2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマー(a)と以下に示す成分を均一分散、混合したものを導電性表面層の原料液とした。
(a)ポリウレタンポリグリコールプレポリマー 100質量部
(b)ウレタン変性MDI Mw=5000 43質量部
(c)1,4-ブタンジオール 2質量部
(d)TMP変性TDI(B830;三井武田ホ゜リウレタン社製) 17質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製 )10質量部
この導電性樹脂層の原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[実施例3]
実施例1において作製した現像ローラと全く同じ組成、層厚の導電性弾性層を軸体上に形成したものを用いて、下記する手順で導電性樹脂層を被覆形成して、現像ローラを作製した。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコール(商品名:PTG1000SN;分子量Mn=1000、f=2;保土谷化学株式会社製)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)20.0質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて4時間反応させて、分子量Mw=40000、水酸基価8.4、分子量分散度Mz/Mw=2.0の(a)成分として2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマー(a)と以下の成分を均一分散、混合したものを導電性樹脂層の原料液とした。
(a)ポリウレタンポリグリコールプレポリマー 100質量部
(b)ウレタン変性MDI Mw=10000 43質量部
(c)1,4-ブタンジオール 2質量部
(d)ポリメリックMDI 17質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製)10質量部
この導電性樹脂原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[実施例4]
実施例1において作製した現像ローラと全く同じ組成、層厚の導電性弾性層を軸体上に形成したものを用いて、下記する手順で導電性樹脂層を被覆形成して、現像ローラを作製した。
導電性樹脂層の材料として、ポリプロピレングリコール(分子量Mn=1000、f=2)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)19.9質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて3時間反応させて、分子量Mw=30000、水酸基価8.4、分子量分散度Mz/Mw=1.8の(a)成分として2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマー(a)と以下の成分を均一分散、混合したものを導電性樹脂層の原料液とした。
(a)ポリウレタンポリグリコールプレポリマー 100質量部
(b) ウレタン変性MDI Mw=10000 43質量部
(c) 1,4-ブタンジオール 2質量部
(d) TMP変性TDI(B830;三井武田ホ゜リウレタン社製) 17質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製)10質量部
この導電性樹脂層の原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[比較例1]
実施例1において作製した現像ローラと全く同じ組成、層厚の導電性弾性層を軸体上に形成したものを用いて、下記する手順で導電性樹脂層を被覆形成して、現像ローラを作製した。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコール(商品名:PTG1000SN;分子量Mn=1000;f=2;保土谷化学株式会社製)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)22.4質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて6時間反応させて、分子量Mw=60000、水酸基価5.3、分子量分散度Mz/Mw=2.5の(a´)成分として2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマー(a´)と以下の材料を均一分散、混合したものを導電性樹脂層の原料液とした。
(a´)ポリウレタンポリグリコールプレポリマー 100質量部
(d) TMP変性TDI(B830;三井武田ホ゜リウレタン社製) 18質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製)10質量部
この導電性樹脂層の原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[比較例2]
実施例1において作製した現像ローラと全く同じ組成、層厚の導電性弾性層を軸体上に形成したものを用いて、下記する手順で導電性樹脂層を被覆形成して、現像ローラを作製した。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコール(商品名:PTG1000SN;分子量Mn=1000、f=2;保土谷化学株式会社製)100質量部に、イソシアネート(商品名:ミリオネートMT;MDI、f=2;日本ポリウレタン工業株式会社製)18.3質量部をMEK溶媒中で段階的に混合して、窒素雰囲気下80℃にて3時間反応させて、分子量Mw=7000、水酸基価22.6、分子量分散度Mz/Mw=1.4の2官能の(a´)成分としてポリウレタングリコールプレポリマーを得た。
得られた2官能のポリウレタンポリグリコールプレポリマーと以下の材料を均一分散、混合したものを導電性樹脂層の原料液とした。
(a´)ポリウレタングリコールプレポリマー 100質量部
(b)ウレタン変性MDI Mw=60000 28質量部
カーボンブラック(printex35;デグサ社製) 15質量部
アクリル樹脂粒子(MBX−12;粒子径12μm;積水化成品工業社製)10質量部
この導電性樹脂層の原料液中に、上記の導電性弾性層の形成を終えた軸体を浸漬して、導電性弾性層の外表面をコーティングした後、引上げて自然乾燥させた。次いで、140℃にて1時間加熱処理することで、コーティングされた原料を硬化し導電性樹脂層を被覆形成し現像ローラを作製した。
[変形量の測定]
作製した現像ローラを常温常湿環境下に48時間放置した後、常温常湿環境下でFischer社製超微小硬度計H−100V等の硬度測定装置を用いて、四角錘の圧子を垂直方向に100/60 mN/mm2/sec.の荷重印加速度で押し込み、加重が100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)とし、更にその後30分間同じ加重をかけ続けたときの変形量をh2 (μm)とし、h2−h1の値を求めた。
[画像評価]
作製した現像ローラを電子写真プロセスカートリッジに装着し、カラーレーザープリンタで実際に画像を形成し、画像評価を行った。用いたトナーは個数平均粒径7.0μmのマゼンダトナーを使用した。
[ブレード当接跡による横スジ]
作製した現像ローラのブレード当接跡による横スジ評価は、現像ローラを有する電子写真プロセスカートリッジを常温常湿環境(23℃/55%RH)に一ヶ月間放置し、その後常温常湿環境においてベタ画像を出力し、ブレード当接跡による横スジが見られるかを下記の基準で判断した。
○:横スジが全く認められない
△:横スジがわずかに認められるが、実用上問題ない。
×:実画像上問題になる横スジが認められる。
Figure 2006139012
各ローラの評価結果を表1にまとめて示した。表1に示す実施例1〜4の結果から明らかなように、軸体と、軸体上に設けられた導電性弾性層と、最表層を構成する導電性樹脂層とを有する現像ローラにおいて、該ローラ表面を常温常湿環境(23℃/50%RH)にて、100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)、その後30分後の変形量をh2 (μm)としたとき、 h2-h1 < 6.0μmの関係を満たす現像ローラは、効果的に常温常湿環境において一ヶ月放置しても現像ブレードの当接跡が発生することがない高品位な現像ローラであることが明らかである。これに対し、変化量の変化が本発明の範囲外の比較例1、2においては、常温常湿環境において一ヶ月放置における現像ブレードの当接跡が発生した。
(a)本発明の現像ローラの一例を示す軸方向に垂直方向の断面図である。(b)本発明の現像ローラの一例を示す軸方向の断面図である。 本発明の電子写真装置用現像装置を用いた電子写真装置を示す概略構成図である。 従来の現像装置を用いた電子写真装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1:軸体
2:導電性弾性層
3:導電性樹脂層
21:感光ドラム
22:帯電部材
23:レーザー光
24:現像装置
25:現像ローラ
26:弾性ローラ
27:弾性ブレード
28:トナー
29:転写ローラ
30:クリーニングブレード
31:廃トナー容器
32:定着装置
33:紙
34:現像容器

Claims (6)

  1. 軸体と、該軸体上に順次積層された導電性弾性層と、導電性樹脂層とを有する現像ローラにおいて、該ローラ表面を常温常湿環境にて100/60 mN/mm2/sの荷重印加速度で無荷重状態から荷重し100 mN/mm2に達したときの変形量をh1 (μm)、その後30分間、継続して100 mN/mm2の荷重をしたときの変形量をh2 (μm)としたとき、 h2−h1<6.0μmの関係を満たすことを特徴とする現像ローラ。
  2. 導電性樹脂層が、(a)〜(d)成分を含有することを特徴とする請求項1記載の現像ローラ。
    (a)分子量Mwが10000以上50000以下、分子量分布Mz/Mwが2.5以下の2官能のポリウレタンポリグリコールまたは2官能のポリウレタングリコール
    (b)分子量Mwが5000以上50000以下の高分子ポリイソシアネート
    (c)分子量Mwが800以下の低分子ポリオール
    (d)分子量Mwが800以下の低分子イソシアネート
  3. (a)成分の2官能のポリウレタンポリグリコールが、ポリグリコールと2官能のイソシアネート化合物の共重合体であることを特徴とする請求項2記載の現像ローラ。
  4. 2官能のイソシアネート化合物がジフェニルメタンジイソシアネートであることを特徴とする請求項3記載の現像ローラ。
  5. ポリグリコールがポリプロピレングリコールおよび/またはポリテトラメチレングリコールであることを特徴とする請求項3記載の現像ローラ。
  6. 請求項1〜5のいずれか記載の現像ローラを有することを特徴とする電子写真装置用現像装置。
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