JP2006138348A - Tripod-type uniform universal joint - Google Patents
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本発明は、駆動側と従動側の二軸を連結して二軸間の角度変位及び相対的軸方向変位を許容しつつ等速でトルクを伝達する摺動式等速自在継手の一種であるトリポード型等速自在継手に関するものである。 The present invention is a kind of a sliding type constant velocity universal joint that couples two shafts on the driving side and the driven side and transmits torque at a constant speed while allowing angular displacement and relative axial displacement between the two shafts. The present invention relates to a tripod type constant velocity universal joint.
等速自在継手は、駆動側と従動側の2軸を連結して2軸間に角度があっても等速で回転力を伝達することのできるユニバーサルジョイントの一種である。等速自在継手には固定式と摺動式があり、摺動式のものは継手のプランジングによって2軸間の相対的軸方向変位を可能にする。摺動式の一種にトリポード型がある。 A constant velocity universal joint is a kind of universal joint that connects two shafts on the driving side and the driven side and can transmit a rotational force at a constant speed even if there is an angle between the two shafts. The constant velocity universal joint includes a fixed type and a sliding type, and the sliding type enables relative axial displacement between two axes by plunging the joint. One type of sliding type is a tripod type.
トリポード型等速自在継手は、外側継手部材とトリポード部材とからなり、連結すべき二軸の一方が外側継手部材と接続され、他方がトリポード部材と接続される。外側継手部材は有底筒状で、内周に軸方向に延びる三本のトラック溝を有する。トリポード部材は半径方向に突出した三本の脚軸を有する。そして外側継手部材のトラック溝内にトリポード部材の脚軸を係合させてトルクの伝達を行う。 The tripod type constant velocity universal joint includes an outer joint member and a tripod member, and one of the two shafts to be coupled is connected to the outer joint member and the other is connected to the tripod member. The outer joint member has a bottomed cylindrical shape and has three track grooves extending in the axial direction on the inner periphery. The tripod member has three leg shafts protruding in the radial direction. Then, torque is transmitted by engaging the leg shaft of the tripod member in the track groove of the outer joint member.
非特許文献1には最も基本的なトリポード型等速自在継手が示される。このトリポード型等速自在継手は、トリポード部材の三本の脚軸にそれぞれローラを外嵌し、脚軸とトラック溝の間にローラを介在させたものである。また、ローラと脚軸の間に、滑り軸受又は複数本の針状ころを配設したものも開示されている。 Non-Patent Document 1 shows the most basic tripod type constant velocity universal joint. In this tripod type constant velocity universal joint, a roller is fitted on each of three leg shafts of a tripod member, and a roller is interposed between the leg shaft and a track groove. Further, a slide bearing or a plurality of needle rollers disposed between a roller and a leg shaft is also disclosed.
一方、トリポード型等速自在継手には、図5及び図6に示すような型式もある。図5において、符号10は外側継手部材、符号20はトリポード部材である。外側継手部材10は有底筒状で、内周に軸方向に延びる三本のトラック溝12を有し、各トラック溝12の円周方向で向かい合った両側壁にローラ案内面14を形成してある。トリポード部材20は半径方向に突出した三本の脚軸22を有し、各脚軸22にローラ・アセンブリ30が外嵌される。
On the other hand, tripod type constant velocity universal joints include models as shown in FIGS. In FIG. 5,
このローラ・アセンブリ30は、いわゆる複列深溝玉軸受で、外側継手部材10のトラック溝12内に収容され、ローラ案内面14上を転動するローラ32と、トリポード部材20の脚軸22に外嵌され、ローラ32を回転自在に支持するリング34と、ローラ32及びリング34の相互間に複列で配設されるボール36a,36bとを有する。図5におけるローラ32は、二分割構造とされ、軸線と直角な面で接した一対のローラ部分32a,32bで構成される。各ローラ部分32a,32bの外周面は、部分球面又は部分輪環面とされる。各ローラ部分32a,32bの内周には、それぞれ軌道溝33a,33bを設けてある。図5におけるリング34は円環状で、その内周面が部分輪環面とされ、図6のように楕円柱状の脚軸22にすきま嵌めされる。リング34の外周には、ローラ部分32a,32bの軌道溝33a,33bと対向するように、二列の軌道溝35a,35bを設けてある。ボール36は、各ローラ部分32a,32bの軌道溝33a,33bと、リング34の軌道溝35a,35bとの間に形成されるトラックに配設される。ここでは、図6のように、できるだけ多くのボール36を組込んだ総玉状態で配設してある。
This
ボール36を総玉状態で配設すると、ローラ32及びリング34とボール36との接触箇所が増えてローラ・アセンブリ30の圧壊強度が向上する。ボール36を総玉状態で配設するには、ローラ32及びリング34にボール36の入れ溝を設けることが一般的である。しかし、入れ溝を設けるとローラ32及びリング34の圧壊強度が低下する。このため、上記のトリポード型等速自在継手ではローラ32を二分割構造とし、入れ溝を設けることなくボール36を組込めるようにしている。このような型式のトリポード型等速自在継手としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
When the
他方、ローラ・アセンブリ30として適用し得る深溝玉軸受には、図7及び図8に示すような型式もある。このローラ・アセンブリ30は、ボール36どうしをトラック周方向に所定の間隔を隔てて保持する保持器38を備えている。保持器38によってボール36間に隙間を設けると、組込めるボール36の個数が減少してローラ32及びリング34に負荷される面圧が増大する反面、ボール36どうしの干渉がなくなるので、ローラ32の転動特性が向上する。なお、ローラ32の内周面に負荷される面圧が増大しても、ローラ32を二分割構造としたり、入れ溝を設けたりする必要がないので、ローラ32の圧壊強度が著しく低減することはない。また、図7では、便宜上、ローラ・アセンブリ30として単列深溝玉軸受を示しているが、複列深溝玉軸受であっても保持器38を配設することができる。
On the other hand, there are types of deep groove ball bearings applicable as the
一般に、玉軸受の保持器38には、ステンレス等の金属製波形保持器と、熱硬化樹脂等の樹脂製冠形保持器がある。波形保持器は、図9(A)に示すように、一対の波形円環状部材38a,38bからなる。波形円環状部材38a,38bは、円環状金属板材をプレスして、周方向の複数箇所にボール36の球面に対応した凹部38a1,38b1を設けて波形とされる。一対の波形円環状部材38a,38bは、凹部間の平坦部38a2,38b2どうしをリベット38cで止着して一体化され、互いの凹部38a1,38b1を対向させてボール36を一個ずつ保持する複数のボールポケット39が形成される。波形保持器のボールポケット39は、ボール36の全周を囲むように環状に形成される。冠形保持器は、図9(B)に示すように、樹脂成形により波形保持器と同様、周方向の複数箇所にボールポケット39が形成される。冠形保持器のボールポケット39は、円環状の一部が途切れた断面略C字形状で、軸受軸方向の片側が開口している。冠形保持器は、各ボールポケット39の片側開口を弾性的に拡開させてボール36に組付けられる。波形保持器及び冠形保持器としては、例えば特許文献2に開示されたものがある。
Generally, the
なお、トリポード型等速自在継手のローラ・アセンブリ30として適用可能な玉軸受は、上記の単列又は複列の深溝玉軸受に限らず、単列又は複列のアンギュラ接触玉軸受、自動調心玉軸受などもある。
The ball bearing applicable as the
トリポード型等速自在継手は、例えば自動車や産業機械等の動力伝達機構に組込まれる。トリポード型等速自在継手の用途には大きなトルクを伝達するものが多いため、従来からトリポード型等速自在継手の強度を高めるという課題がある。 The tripod type constant velocity universal joint is incorporated in a power transmission mechanism such as an automobile or an industrial machine. Since many applications of the tripod type constant velocity universal joint transmit a large torque, there is a problem of increasing the strength of the tripod type constant velocity universal joint.
トリポード型等速自在継手のローラ・アセンブリ30として使用される玉軸受は、外側継手部材10のトラック溝12に収容されると共に、トリポード部材20の脚軸22に外嵌されるので、内外径及び幅等、玉軸受の強度に影響を及ぼす各部寸法に制限を受ける。このため、ローラ・アセンブリ30は、定められた寸法の範囲内でその強度を高める必要がある。
The ball bearing used as the
トリポード型等速自在継手のローラ・アセンブリ30として、例えば図7及び図8に示すような保持器38を備えた玉軸受が使用される場合、保持器38はボール36との摩擦で変形力が付与される。詳しくは、外側継手部材10とトリポード部材20に角度変位をとった状態でトリポード型等速自在継手にトルクを付与すると、ローラ・アセンブリ30を構成するローラ32は、ローラ案内面14上を転動しながら往復移動する。ボール36は、ローラ32の転動に伴ってトラック内で自転及び公転し、公転方向前側で保持器38と接触する。
When, for example, a ball bearing having a
例えば図8において、ローラ32が図示の紙面右側のローラ案内面14上をY方向正側へ移動するとき、ローラ32は図示上右回りに回転する。ボール36は、ローラ32の回転に追従して、図示上右回りに自転及び公転する。保持器38は、ボール36の公転作用によりボールポケット39の周方向一方側でボール36と接触し、ボール36の自転作用により当該接触部位に半径方向内側への変形力が付与される。当該ボールポケット39の周方向一方側と連なる隣のボールポケット39の周方向他方側には、上記の変形力により、半径方向外側への変形力が生じる。ローラ32がY方向正側から負側へ移動方向を変えて図示上左回りに回転するのに追従して、ボール36は、図示上左回りに自転及び公転し、ボールポケット39の周方向一方側から離れて他方側と接触する。このとき、ボールポケット39の周方向他方側には、ボール36との摩擦で半径方向内側への変形力が付与され、ボールポケット39の周方向一方側には、上記の変形力により、半径方向外側への変形力が生じる。
For example, in FIG. 8, when the
保持器38が波形保持器である場合、波形保持器は金属製であるため、ボール36との摩擦で上記の変形力が付与されてもほとんど変形しない。しかし、波形保持器には内部応力が繰り返し発生して、波形環状部材やリベットの金属疲労が促進される。
When the
保持器38が冠形保持器である場合、冠形保持器は樹脂製であるため、上記の変形力が付与されると、ボールポケット39相互間の部位が接線方向を変化させるように撓み、この撓みが繰り返されることで樹脂材料の疲労が促進される。
When the
高速回転下では、保持器38の材料の疲労が促進されやすく、場合によっては、保持器38に亀裂が生じることもある。このような亀裂が生じると、ボール36の保持力が低下し、ボール36どうしの距離が不均一になったり、ボール36が軸方向に振れたりする。これにより、ローラ32及びリング34は、トルク伝達時に負荷されるスラスト荷重に対する強度が低下する。さらに、ボール36の磨耗も助長される。
Under high-speed rotation, fatigue of the material of the
本発明は、斯かる事情に鑑み創案されたものであって、その目的は、保持器の強度を向上させて、トリポード型等速自在継手の寿命を延ばすことにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to improve the strength of the cage and extend the life of the tripod type constant velocity universal joint.
本発明に係るトリポード型等速自在継手は、ローラ・アセンブリとして玉軸受を備える。玉軸受は、ローラとリングの間に複数のボールを配設し、樹脂製の冠形保持器によってボールの相互間に所定の間隔を設けた構成とされる。冠形保持器は、リング案内方式又はローラ案内方式とされ、ボールの転動によって冠形保持器に半径方向の変形力が作用すると、リングの外周面又はローラの内周面に接触し、半径方向内側又は外側への変形が規制される。 The tripod constant velocity universal joint according to the present invention includes a ball bearing as a roller assembly. The ball bearing has a configuration in which a plurality of balls are disposed between a roller and a ring, and a predetermined interval is provided between the balls by a resin crown-shaped cage. The crown-shaped cage is a ring guide system or a roller guide system. When a radial deformation force acts on the crown-shaped cage due to the rolling of the ball, the crown-shaped cage contacts the outer peripheral surface of the ring or the inner peripheral surface of the roller, and the radius Inward or outward deformation is restricted.
なお、保持器は、非トルク伝達時に、リング又はローラに対して接触・非接触のいずれの状態で配置してもよい。接触状態の場合、保持器の内径をリングの外径とほぼ同じにするか、或いは保持器の外径をローラの内径とほぼ同じにする。トリポード型等速自在継手には、通常、潤滑剤が充填されているので、保持器は、潤滑剤を介してリング又はローラと接触する。非接触状態の場合、保持器とリングの間、または、保持器とローラの間に、保持器の変形によりリング又はローラと接触し得る程度の微小隙間を設ける。 The cage may be arranged in either a contact state or a non-contact state with respect to the ring or the roller during non-torque transmission. In the contact state, the inner diameter of the cage is substantially the same as the outer diameter of the ring, or the outer diameter of the cage is substantially the same as the inner diameter of the roller. Since the tripod type constant velocity universal joint is usually filled with a lubricant, the cage comes into contact with the ring or the roller via the lubricant. In the non-contact state, a minute gap is provided between the retainer and the ring or between the retainer and the roller so as to contact the ring or the roller due to the deformation of the retainer.
本発明は、樹脂製の冠形保持器をリングの外周面又はローラの内周面によって案内されるように配置し、冠形保持器の半径方向内側又は外側への変形を規制しているので、冠形保持器が破損しにくく、ひいてはトリポード型等速自在継手の寿命を延ばすことができる。 In the present invention, the resin crown-shaped cage is arranged so as to be guided by the outer peripheral surface of the ring or the inner peripheral surface of the roller, and the deformation of the crown-shaped cage inward or outward in the radial direction is restricted. In addition, the crown-shaped cage is not easily damaged, and as a result, the life of the tripod type constant velocity universal joint can be extended.
図1は、本発明に係るトリポード型等速自在継手の一例を示す断面図で、ローラ・アセンブリとして単列の深溝玉軸受を使用したものを示している。なお、図1では、従来例と同一部位に同一符号を付している。すなわち、符号10は外側継手部材、符号12はトラック溝、符号14はローラ案内面、符号20はトリポード部材、符号22は脚軸、符号30はローラ・アセンブリ、符号32はローラ、符号33はローラ32の軌道溝、符号34はリング、符号35はリング34の軌道溝、符号36はボール、符号38は保持器、符号39はボールポケットである。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of a tripod type constant velocity universal joint according to the present invention, in which a single row deep groove ball bearing is used as a roller assembly. In FIG. 1, the same parts as those in the conventional example are denoted by the same reference numerals. That is,
このトリポード型等速自在継手は、ローラ・アセンブリ30を構成する保持器38として、樹脂製の冠形保持器を採用し、この保持器38をリング案内方式で配置してある。保持器38の構成素材としては、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド46(PA46)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの高機能樹脂、或いはこれら高機能樹脂にガラスファイバーを添加したものを使用する。
This tripod type constant velocity universal joint employs a resin-made crown-shaped cage as the
保持器38は、ローラ32やリング34よりも幅が狭い円筒状の部材で、周方向等間隔にボールポケット39を設けてある。ボールポケット39は、保持器38の幅方向中央部に形成された略円形状の孔で、該円形孔の保持器幅方向一方側を切欠いて構成される。保持器38の内径はリング34の外径よりも若干大きく、保持器38の外径はローラ32の内径よりも十分に小さい。保持器38とリング34の間には、トルク伝達時に両者が接触し得る程度の微小隙間が形成される。これに対し、保持器38とローラ32の間には、トルク伝達時であっても両者が接触しない程度の広い隙間が形成される。
The
図2は、図1のA−A線断面図である。トリポード型等速自在継手は、外側継手部材10とトリポード部材20に角度変位をとった状態でトルクの伝達に供される。トルクは、図中のX方向正側又は負側のいずれかの方向に付与され、一対のローラ案内面14の一方とトリポード部材20の脚軸22との間でローラ・アセンブリ30を介して伝達される。また、トルク伝達時に、トリポード部材20の脚軸22は、トラック溝12に沿って図中のY方向正側及び負側に揺動する。脚軸22の揺動に伴い、ローラ・アセンブリ30を構成するローラ32は、一方のローラ案内面14上を転がりながら往復移動する。ボール36は、ローラ32の回転に随伴してローラ32の回転方向と同じ向きに自転及び公転する。ボール36は、公転作用によりボールポケット39の周方向一方側と接触し、自転作用によりボールポケット39の周方向一方側に半径方向内側への変形力を付与する。保持器38は、ボールポケット39の周方向一方側に半径方向内側への変形力が付与されても、リング34の外周面によって支持され、半径方向内側への変形が規制される。このため、ボールポケット39の周方向他方側は半径方向外側に変形せず、ボール36の自転作用及び公転作用によって保持器38は撓まない。ローラ32が移動方向を変えると、ボール36は、ボールポケット39の周方向一方側から離れて他方側と接触し、ボールポケット39の周方向他方側に半径方向内側への変形力を付与する。このときも、保持器38は撓まない。これにより、保持器38は、亀裂が生じるような振幅の大きい変形が抑制され、早期破損が防止される。
2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. The tripod type constant velocity universal joint is used for torque transmission in a state where the outer
図3は、本発明に係るトリポード型等速自在継手の他の実施形態を示す断面図である。このトリポード型等速自在継手は、ローラ・アセンブリ30を構成する樹脂製の冠形保持器38がローラ案内方式になっている。保持器38の外径は、ローラ32の内径よりも若干小さく、ローラ32と保持器38との間に微小隙間が形成される。これに対し、保持器38の内径はリング34の外径よりも十分に大きく、リング34と保持器38との間に、ローラ32・保持器38間よりも広い隙間が形成される。
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment of a tripod type constant velocity universal joint according to the present invention. In this tripod type constant velocity universal joint, a resin crown-shaped
図4は、図3のB−B線断面図である。ボール36は、公転作用によりボールポケット39の周方向一方側と接触し、自転作用によりボールポケット39の周方向一方側に半径方向内側への変形力を付与する。保持器38は半径方向内側が支持されていないが、当該ボールポケット39の周方向一方側と連なる隣のボールポケット39の周方向他方側は、ローラ32の内周面によって半径方向外側への変形が規制されているので、当該ボールポケット39の周方向一方側の半径方向内側への変形も規制される。ローラ32が移動方向を変えると、ボール36は、当該ボールポケット39の周方向一方側から離れて他方側と接触し、当該ボールポケット39の周方向他方側を半径方向内側へ変形させる。逆隣のボールポケット39の周方向一方側の変形がローラ32の内周面によって規制されているので、当該ボールポケット39の周方向他方側は、半径方向内側への変形が規制される。このように、保持器38をローラ案内方式で配置しても、亀裂が生じるような振幅の大きい変形が抑制され、保持器38の早期破損が防止される。
4 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. The
以上、本発明に係るトリポード型等速自在継手の一実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば上記実施形態のトリポード型等速自在継手は、トリポード部材20の脚軸22を円柱状にし、かつ、リング34の内周面を円筒面状にして、脚軸22に対するローラ・アセンブリ30の傾きを規制してあるが、本発明は、従来例のように、脚軸22を楕円柱状にし、かつ、リング34の内周面を部分輪環面状にするなど、脚軸22に対するローラ・アセンブリ30の傾きを積極的に許容したトリポード型等速自在継手にも適用可能である。
As mentioned above, although one embodiment of the tripod type constant velocity universal joint according to the present invention has been described, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications are possible. For example, in the tripod type constant velocity universal joint of the above embodiment, the
また、上記実施形態のトリポード型等速自在継手は、ローラ32の外周面とローラ案内面14をサーキュラ・コンタクトさせてあるが、本発明は、ローラ32の外周面を部分球面状にし、かつ、ローラ案内面14の断面輪郭をゴシックアーチ状又はテーパー状などの略V字状にして、ローラ32とローラ案内面をアンギュラ・コンタクトさせたものにも適用可能である。
In the tripod type constant velocity universal joint of the above embodiment, the outer peripheral surface of the
さらに、上記実施形態では、ローラ・アセンブリ30として、単列深溝玉軸受を使用しているが、本発明は、複列深溝玉軸受、単列又は複列のアンギュラ接触玉軸受、自動調心玉軸受など、他の玉軸受を使用したものにも適用可能である。
Furthermore, in the above embodiment, a single row deep groove ball bearing is used as the
10 外側継手部材
12 トラック溝
14 ローラ案内面
20 トリポード部材
22 脚軸
32 ローラ
34 リング
36 ボール
38 保持器
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Claims (2)
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CN108443340A (en) * | 2018-04-26 | 2018-08-24 | 华南理工大学 | A kind of combined three ball pin style constant speed universal joint of ball steel ball |
-
2004
- 2004-11-10 JP JP2004326506A patent/JP2006138348A/en not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108443340B (en) * | 2018-04-26 | 2024-04-09 | 华南理工大学 | Ball-and-socket ball combined type tripod constant velocity universal joint |
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