JP2006137547A - 搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁束密度を検出するセンサを必要とすることなく、リニアモータの推力の変動を抑制するで高精度な搬送をすることが可能な搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】エンコーダにより検出される固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性とに基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報を補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シャフト型リニアモータを用いた搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
従来より、X線画像に代表される放射線画像が診断に広く用いられている。この放射線画像を得るための方式としては、被写体を透過させた放射線を増感紙と呼ばれる蛍光体層に照射し、この蛍光体層から放出された可視光をハロゲン化銀写真感光材料に照射し、この感光材料に現像処理を施して可視画像を得る、いわゆる放射線写真方式が提案され、実用化されている。
また、近年においては、前記した放射線写真方式に代えて、照射された放射線エネルギーを蓄積、記録し、励起光を照射すると蓄積、記録された放射線エネルギーに応じて輝尽発光する「輝尽性蛍光体」を用いた放射線画像記録再生方式が提案されている。
この放射線画像記録再生方式には、輝尽性蛍光体に蓄積、記録された放射線エネルギーを電気信号に変換して放射線画像を作成する放射線画像読取装置が用いられている。放射線画像読取装置は、被写体を透過させた放射線を輝尽性蛍光体に照射することによって、被写体各部の放射線透過密度に対応する放射線エネルギーを輝尽性蛍光体に蓄積、記録させた後、励起光によって放射線エネルギーを輝尽発光させ、この輝尽発光光の強弱を光電変換素子を用いて電気信号に変換する。そして、この電気信号を、感光材料等の画像記録材料に画像を形成する画像形成装置やCRT等の画像表示装置を介して可視像として再生する。
放射線画像記録再生方式によると、画像読取の際に輝尽性蛍光体層を形成した撮影パネル上で読取用のレーザ光を主走査方向に走査しながら当該主走査方向に垂直な副走査方向に、当該輝尽性蛍光体シートを一定速度で搬送させるのが一般的である。この際に、読取画像の画像ムラを有効に抑えることが要求されており、搬送手段としてシャフト型リニアモータを用いることで高精度な搬送を実現し、画像ムラの低減化が図られている。
シャフト型リニアモータは、同一寸法の複数の磁石を直列配置したシャフト型の固定子と、この固定子の外周面に対向配置され移動可能な可動子とから構成されている。一般に、磁石の寸法は予め記憶されており、この磁石寸法に基づいて搬送制御が行われている。
しかしながら、図13(a)に示すように固定子2aが有する磁石の寸法が不均一な状態で製造されてしまうことがある。このような状態の固定子の磁束密度の測定結果と、磁束密度の理論値とを図13(b)に示す。なお、ここで理論値とは、固定子が有する磁石の磁極ピッチLが均一かつ各磁石の磁力強度が均一な場合の磁束密度分布を示している。磁極ピッチLが不均一な場合には、図中Aで示すように磁束密度のピーク位置に誤差が生じるため磁束密度分布にムラが生じる。なお、図13(b)において、横軸は固定子上の位置を示しており、縦軸は前記位置における磁石の磁束密度を示している。
上述のように、磁石の寸法が不均一な状態では、予め定められた磁石寸法でリニアモータを駆動させた場合には、この磁石寸法の誤差がリニアモータの推力低下の要因となる。このことにより、搬送時の速度にムラが生じ一定速度で搬送することが困難となるため、搬送性能が低下し、画像読取又は記録の際の画質が低下してしまうという問題がある。
このような問題を解決するため、固定子の磁束密度を検出するセンサをリニアモータに配置し、該センサによる磁束密度の測定結果をフィードバックすることでリニアモータの推力の変動を抑制する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−275694号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、固定子の磁束密度を検出するセンサが必要となり、構成が複雑になる。また、該センサを含む駆動処理回路が必要なことからコストが嵩むという問題がある。
本発明の課題は、磁束密度を検出するセンサを必要とすることなく、リニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることが可能な搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と、
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、
画像が記録された記録媒体上から当該画像を読み取る画像読取装置において、
前記記録媒体を保持する保持手段と、
前記記録媒体から画像を読み取る読取手段と、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記読取手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
更に、請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、
前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、
画像が記録された記録媒体上から当該画像を読み取る画像読取装置において、
前記記録媒体を保持する保持手段と、
前記記録媒体から画像を読み取る読取手段と、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記読取手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、
所定の記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、
前記記録媒体を保持する保持手段と、
前記記録媒体に画像記録を行う記録手段と、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記記録手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、
前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
更に、請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の発明において、
前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、
所定の記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、
前記記録媒体を保持する保持手段と、
前記記録媒体に画像記録を行う記録手段と、
複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記記録手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と、
前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、
前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、検出手段により検出されるシャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と当該位置毎に供給される駆動電力の特性とに基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項3に記載の発明によれば、補正手段は、駆動電力の変化量が小さくなるよう磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、電機子コイルに供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出し、この検出情報に基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、磁極位置検出手段は、シャフト状磁石を構成する複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、補正手段は、前記検出された磁極位置毎に磁極間隔情報を補正する。このことにより、シャフト状磁石を構成する磁石毎の磁極間隔情報を補正することが可能であるため、各磁石の寸法がそれぞれ異なるような場合であっても、精度良くリニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることができる。また、一部の磁極位置を検出した場合には、複数の磁石毎に磁極間隔情報を補正するので、処理を簡略化できる。
請求項6に記載の発明によれば、検出手段により検出されるシャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と当該位置毎に供給される駆動電力の特性とに基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。従って、画像読取時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の読み取りを行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項8に記載の発明によれば、補正手段は、駆動電力の変化量が小さくなるよう磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項9に記載の発明によれば、電機子コイルに供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出し、この検出情報に基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。従って、画像読取時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の読み取りを行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、磁極位置検出手段は、シャフト状磁石を構成する複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、補正手段は、前記検出された磁極位置毎に磁極間隔情報を補正する。このことにより、シャフト状磁石を構成する磁石毎の磁極間隔情報を補正することが可能であるため、各磁石の寸法がそれぞれ異なるような場合であっても、精度良くリニアモータの推力の変動を抑制することができる。また、一部の磁極位置を検出した場合には、複数の磁石毎に磁極間隔情報を補正するので、処理を簡略化できる。
請求項11に記載の発明によれば、検出手段により検出されるシャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と当該位置毎に供給される駆動電力の特性とに基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。従って、画像形成時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の形成を行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項13に記載の発明によれば、補正手段は、駆動電力の変化量が小さくなるよう磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁極間隔情報を精度良く補正することができる。
請求項14に記載の発明によれば、電機子コイルに供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出し、この検出情報に基づいて、磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイルに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。従って、画像形成時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の形成を行うことができる。
請求項15に記載の発明によれば、磁極位置検出手段は、シャフト状磁石を構成する複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、補正手段は、前記検出された磁極位置毎に磁極間隔情報を補正する。このことにより、シャフト状磁石を構成する磁石毎の磁極間隔情報を補正することが可能であるため、各磁石の寸法がそれぞれ異なるような場合であっても、精度良くリニアモータの推力の変動を抑制することができる。また、一部の磁極位置を検出した場合には、複数の磁石毎に磁極間隔情報を補正するので、処理を簡略化できる。
<第1の実施形態>
以下、図を参照して本発明である搬送装置1の実施の形態を詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
先ず搬送装置1の駆動源であるリニアモータ2について図1を参照して説明する。図1(a)はリニアモータ2の外観斜視図であり、(b)は搬送装置1の一端部の断面図である。
本実施形態1のリニアモータ2は、後述する支持部材2cに固定されたシャフト状の固定磁石2aと、該固定磁石2aを心棒として外周面に沿って直線移動する電機子コイル2bとから構成されてなるシャフト型のリニアモータである。
固定磁石2aは、パイプ状部材Eと、そのパイプ状部材E内に収納される複数の磁石MGとからなる。固定磁石2a内に直列上に配置された複数の磁石MGは、隣り合う磁石が密着するように間隙なく配列されている。また、固定磁石2aは、両端から磁石MGが抜けることを規制し、該固定磁石2aを固定する支持部材2cにより保持されている。
固定磁石2aは、図1(b)及び図2(a)に示すように、複数の断面円形状の磁石のN極同士あるいはS極同士を連結してシャフト状に形成されており、固定磁石2aの磁束密度は、図2(b)に示すように各磁石のN極及びS極の接続部分を頂点とした波形を示している。固定磁石2aを構成する磁石としては、磁束密度の大きい希土類磁石が好ましく、例えば、希土類磁石としてネオジム系磁石、ネオジム−鉄−ボロン磁石(Nd−Fe−B磁石)が高い推力が得られるため好ましい。
電機子コイル2bは、三相のコイルU、V、Wと、該電機子コイル2bの外周面の少なくとも一部を保持する箱状のカバー部材により覆われている。なお、本実施形態では電機子コイル2bは三相コイルU、V、Wを一つ使用するものとするが、これに限定されず、複数の三相コイルを直列に配列して使用することとしてもよい。
電機子コイル2bの内周面と、固定磁石2aの外周面とは微小な間隙に保持されていている。固定磁石2aと電機子コイル2bは摺動しても、摺動しなくてもどちらでもよく、例えば、固定磁石2aと電機子コイル2bとの間にベアリング等を設け、該ベアリングを介して固定磁石2aの軸方向に電機子コイル2bを移動するようにしてもよい。また、電機子コイル2bが有するコイルU、V、Wの巻き数の決め方は、得たい推力以上となるように、かつリニアモータ2の電圧降下と駆動回路での電圧降下が電源電圧以下となるように、適当な巻き数、巻き線径を決めることが好ましい。
また、搬送装置1はリニアモータ2の搬送状態を検出する不図示のエンコーダを備えている。ここで、エンコーダにより検出されるリニアモータ2の搬送状態とは、例えば、固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置、電機子コイル2bの速度、電機子コイル2bの加速度等であって、これら検出対象の搬送状態に応じエンコーダとして、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ、加速度センサ、レーザ変位計等を何れか一つ又は複数組み合わせて用いることとする。なお、ここで電機子コイル2bの位置とは、電機子コイル2bの絶対位置であってもよいし、固定磁石2aに対する電機子コイル2bの相対位置であってもよい。
このように、固定磁石2aと電機子コイル2bとによってリニアモータ2が構成されており、このリニアモータ2にはモータ(電機子コイル2b)を駆動する電力を制御する後述する制御系3(図3参照)が接続されている。制御系3は、図2(c)に示すように三相コイルの各コイルU、V、Wに対し、モータの位置に応じた位相に対応する電流を通電させている。これにより、リニアモータが作動して、電機子コイル2bに推力が働き、電機子コイル2bが固定磁石2aに沿って移動するようになっている。
次に、上述したリニアモータ2を備えた搬送装置1の制御系3について図3を参照して説明する。なお、エンコーダからは電機子コイル2bの速度を示す速度信号、電機子コイル2bの位置を示す位置信号が搬送状態信号として出力されるものとする。
図3に示すように、制御系3は、搬送装置1全体の制御を行い、リニアモータ2の目標速度を指示する速度指令信号を出力する制御部31と、制御部31から入力される速度指令信号とエンコーダから入力される速度信号との差分に応じて差分信号を発生する差分出力部32と、差分出力部32から入力される差分信号に基づいてリニアモータに供給する電力値を算出し、この電力値の供給を指示する駆動制御信号を出力するフィードバック制御部33と、固定磁石2aの磁石寸法を示す磁極間情報を予め記憶した記憶部34と、フィードバック制御部33から入力される駆動制御信号とエンコーダから入力される位置信号とに基づいて記憶部34に記憶された磁極間情報の補正を行うとともに、該入力される駆動制御信号に基づいて電機子コイル2bに対し駆動電力を供給する電力制御部35と、を有して構成される。なお、本構成では、モータの搬送速度をフィードバック制御する構成を示したが、これに限らず、制御部31から出力されるモータ位置を指示する位置指令信号とエンコーダから入力される位置信号との差分信号に基づき、モータ位置をフィードバック制御する構成としてもよく、両制御を組み合わせた構成としてよい。
ここで、磁極間隔情報とは、磁石の寸法P又は磁極ピッチLであるものとし、両者の関係は、磁極ピッチL=2×磁石寸法P、であるものとする。
なお、本実施形態では、エンコーダから速度信号及び位置信号とが出力されることしたが、これに限らず、エンコーダから出力される90度位相差を持ったA相及びB相信号に基づいて速度信号及び位置信号を出力する手段を別途備えることとしてもよい。
以下、電力制御部35により行われる磁極間情報の補正処理について説明する。
図4(a)は、正常な磁石寸法で構成された固定磁石2a(図4(a)上図)と、正常な磁石寸法より短い寸法の磁石で構成された固定磁石2a(図4(a)下図)とを示した図である。同図に示すように、短い寸法の磁石で構成された固定磁石2aと正常な磁石寸法で構成された固定磁石2aとの寸法誤差は、磁極毎に累積されるため図中右に行くほど磁極のズレ値Dは大きくなる。このような場合、図4(b)に示すように、磁極ズレ値の大きさに応じてリニアモータのモータ推力が低下することになる。ここで、横軸は磁極のズレ値(ラジアン)を示しており、縦軸はモータの推力を示している。
一方、記憶部34には、電力制御部35がフィードバック制御部33からの駆動制御信号に基づいてモータに供給する電流(電力)をモータの位置に応じてコイルU、V、W相にそれぞれ分配する際に基準とする正常な磁石寸法を示す磁極間隔情報が予め記憶されている。ここで、画像読取装置100の固定磁石2aが、上述したような正常な磁石寸法より短い寸法の磁石で構成されているような場合には、磁極間隔情報は実際の磁極寸法と磁極ズレ値分だけ誤差が生じることになるため、フィードバック制御部33は、図4(c)に示すように、モータ推力の低下を補完するようリニアモータに供給する電力値を上昇させる駆動制御信号を出力することで、目標速度に達するよう制御する。ここで、横軸は磁極のズレ値(ラジアン)を示しており、縦軸は後述する固定磁石2a上の基準位置で出力される電力値を基準(1.0)とした電力比(電流比)で示している。
このような場合、電力制御部35は、磁極間隔情報の誤差を補正するために、エンコーダにより検出される固定磁石2aでの電機子コイル2bの位置を示す位置情報と、当該位置毎にフィードバック制御部33から駆動制御信号として出力されるリニアモータへの電力値に基づいて磁極間隔情報の誤差を補正する。
具体的には、図4(c)に示したように固定磁石2a上の位置毎にフィードバック制御部33から駆動制御信号として指示される電力値の変化量を算出し、この変化量が所定の値を超えるような場合に、該電力値の変化量が低下するように磁極間隔情報の補正を行う。なお、固定磁石2a上の位置毎に駆動制御信号として出力される電力値に対し、最小自乗法等を施すことで図4(c)の破線で示すような近似を行い、この近似直線又は近似曲線の変化量に基づいて磁極間隔情報の補正を行うこととしてもよい。また、電力値の変化量の代わりに、該変化量を規格化した変化率を用いることとしてもよい。
このように、近似直線又は近似曲線に基づいて電力値の変化量を算出することにより、処理の効率化を図ることができる。
また、電力制御部35は、下記式(1)〜(3)に示す余弦関数に基づき、電機子コイル2bのコイルU、V、Wに対して、それぞれ駆動電力の供給を行う。ここで、Gはゲイン定数、Tはフィードバック制御部33から入力される駆動制御信号の電力値、θは位相オフセット、xは固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置(基準位置信号)、Pは磁石寸法、つまり磁極間隔情報を意味している。
Figure 2006137547
Figure 2006137547
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図5は、制御系3による磁極間隔情報の誤差補正手順の一例について説明するフローチャートである。
まず、記憶部34に初期値として磁極間隔Pを示す磁極間隔情報が予め記憶されているとする(ステップS11)。
制御部31から目標速度を指示する速度指令信号が出力されると、この速度指令信号に基づいてフィードバック制御部33から駆動制御信号が電力制御部35に出力され、該電力制御部35の制御によりリニアモータが搬送されるとともに(ステップS12)、リニアモータの電機子コイル2bの搬送状態がエンコーダにより検出され、該電機子コイル2bの移動速度と固定磁石2a上における位置とを示す信号がそれぞれフィードバック制御部33、電力制御部35に出力される。
続いて、電力制御部35により、電機子コイル2bの位置と、当該位置においてフィードバック制御部33から出力される駆動制御信号の電力値とが不図示のRAMに対応付けて記憶される(ステップS13)。
次いで、ステップS13で記憶された電力値の変化量が所定の範囲内であるか否かが判定される(ステップS14)。この判定方法は、例えば、基準位置での電力値と、この基準位置から所定の距離離れた位置での電力値とを比較し、この電力比が所定の範囲内であるか否かを判定する。
ここで、電力値の変化量が所定の範囲内に存在するような場合には(ステップS14;Yes)、本処理は直ちに終了する。
一方、電力値の変化量が所定の範囲内に存在しないような場合には(ステップS14;No)、磁極間隔補正処理(ステップS15)へと移行する。
以下、図6を参照して磁極間隔補正処理について説明する。なお、本磁極間隔補正処理は電力制御部35の制御により行われる。
まず、磁極間隔の補正状態を確認するための補正フラグCの有無が判定され、補正フラグがない場合(補正フラグC=0)、つまり磁極間隔補正処理を初めて行うような場合には(ステップS151;No)、ステップS152に移行して補正フラグが「1」に設定されるとともに、加減フラグMが「1」に設定される(ステップS152)。
次いで、P=P+M×ΔP(P=P+ΔP)の式に基づいて記憶部34に予め記憶された磁極間隔Pの値が補正され(ステップS153)、ステップS12に再び戻る。なお、ここでΔPは、磁極間隔補正量であって、磁極間隔Pの大きさに応じて予め定められた固定値であってもよいし、電力値の変化量の改善量等に応じて値を変動させることとしてもよい。
一方、ステップS151において、補正フラグがある場合(補正フラグC=1)、つまり再度磁極間隔補正処理を行うような場合には(ステップS151;Yes)、前回補正時の駆動制御信号の電力値により、ステップS14で判定される電力値の変化量が改善されたか否かが判定される(ステップS154)。
ここで、改善された場合には(ステップS154;Yes)、P=P+M×ΔP(P=P+ΔP)の式に基づいて記憶部34に記憶された磁極間隔Pの値が再度補正され(ステップS153)、ステップS12に再び戻る。
一方、ステップS154において、改善されていないような場合には(ステップS154;No)、加減フラグMの状態が判定される(ステップS155)。
ここで、Mの値が「1」の場合には(ステップS155;Yes)、加減フラグMの値を「−1」と設定し(ステップS156)、P=P+M×ΔP(P=P−ΔP)の式に基づいて記憶部34に記憶された磁極間隔Pの値が再度補正され(ステップS157)、ステップS12に再び戻る。
一方、ステップS155において、Mの値が「1」でない場合、つまり、M=−1の場合には(ステップS155;Yes)、P=P−M×ΔP(P=P+ΔP)の式に基づいて記憶部34に記憶された磁極間隔Pの値が再度補正された後(ステップS158)、本処理は終了する。
なお、ステップS158の後、本処理を終了させることとしたが、これに限らず。磁極間隔補正量ΔPの値を小さく(例えば半分の値)することで、再度磁極間隔補正処理を施すこととしてもよい。
また、上述した磁極間隔情報の誤差補正を正確に行うためには、図示しない原点センサ等を用いてリニアモータの位置を正確に測定する必要があり、基準位置(例えば、原点位置x=0)での基準位相オフセットを予め求めておく必要がある。そのため、電力制御部35は、固定磁石2a上の位置毎に指定される電力値の変化量に基づいて、固定磁石2aを構成する磁石の磁極位置を検出し、基準位置(x=0)での電機子コイル2bの電流位相と固定磁石2aの磁束密度分布の位相とのズレを補正する基準位相オフセットを導出する。ここで、磁極の位置合わせとは、電機子コイル2bの電流位相(ここでは、基準とするU相の電流位相)と固定磁石2aの磁束密度分布の位相とをモータの駆動効率が最大になるように合わせることである。なお、磁極間隔情報に基準位置の基準位相オフセットを予め設定しておいてもよい。
以下、図7を参照して、磁極検出処理について説明する。
まず、制御系3の制御により固定磁石2aにおいて、磁極位置と推定される位置周辺に電機子コイル2bが移動される(ステップS21)。ここで、推定される位置とは、記憶部34に予め記憶された磁極間隔情報において磁極位置とされる位置を意味する。
次いで、ステップS21で移動された位置周辺の区間において、電力制御部35により、少なくとも2つ以上の異なる位相オフセットで電機子コイル2bが駆動されるとともに、この時の駆動制御信号の電力値が電力制御部35に入力される(ステップS22)。
続いて、電力制御部35により、ステップS22で入力された電力値のうち、最小となった位相オフセット値が選定され(ステップS23)、電機子コイル2bの電流位相と固定磁石2aの磁束密度分布の位相との誤差を補正する位相補正量Δθ(基準位相オフセットθとの位相ずれ量で、位相オフセット値−基準位相オフセットθにより算出される値)が、不図示のRAMに記憶され(ステップS24)、本処理は終了する。
上述した、位相補正量Δθを用いて電機子コイル2bのコイルUに供給する電力を補正する場合、電力制御部35は上述した式(1)に基づき、下記式(4)により補正した電力値を導出する。ここで、Δθ(n)は、n番目の磁極位置での位相補正量を意味する(nは自然数)。
Figure 2006137547
また、下記式(5)により、磁極間隔補正量ΔP(n)を導出し、この磁極間隔補正量ΔPを不図示のRAMに記憶することとしてもよい。ここで、ΔP(n)は、n番目の磁極位置での磁極間隔補正量を意味する(nは自然数)。
Figure 2006137547
磁極間隔補正量ΔP(n)を用いて、電機子コイル2bのコイルUに供給する電力を補正する場合、電力制御部35は上述した式(1)に基づき、下記式(6)により補正した電力値を導出する。
Figure 2006137547
なお、位相補正量Δθ(n)、磁極間隔補正量ΔP(n)の何れか一方又は両方が不図示のRAMに記憶されものとしてもよいし、記憶部34に磁極間隔補正情報として記憶することとしてもよい。該記憶された補正量に基づいて電力制御部35により上述した式(4)及び/又は式(6)により補正された電力値が導出されるものとする。
位相誤差補正のための位相オフセットの導出方法は、これに限らず、他の方法で求めることとしてもよい。
例えば、磁極位置に対し±側(つまり、磁極位置を中心とした固定磁石2aの両方向)それぞれにおいて、複数の異なる位相オフセットで電機子コイル2bを駆動させ、その際に出力される駆動制御信号の電力値のうち、±側でそれぞれ同程度となる位相オフセットの平均値を算出し、この算出された値を位相誤差補正のための位相オフセットとしてもよい。なお、この際に、比較的大きな電力値のものを用いることが好ましく、位相オフセットの値が±1/18π以上になるものを用いることが好ましい。
また、磁極位置周辺において、少なくとも2つ以上の位相オフセット値での駆動制御信号の電力値に基づき、図4(c)に示したような磁極ズレ値−電力比(電流比)の特性曲線から、位相オフセット値を求めてもよい。例えば、磁極位置に対して同一方向にずらした2つの位相オフセット(θ1、θ2に相当)の測定結果に基づき、下記式(7)により位相オフセットの値を求めることとしてもよい。なお、ここでθ1、θ2は測定のために与えた2つの異なる位相オフセット値を示しており、T1、T2は各位相オフセット値に対応する駆動制御信号の電力値を示している。θは、θ1での磁極位置とずれ量を示した値であり、位相オフセットθ1−θで求められる位相オフセット位置が磁極位置となる。
Figure 2006137547
なお、本磁極検出処理を図6で示した磁極間隔補正処理を行う前に実行し、得られた位相補正量Δθ(n)及び/又はΔP(n)を磁極間隔情報として記憶部34に予め記憶することとしてもよい。
以上のように、本第1の実施形態によれば、エンコーダにより検出される固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の変化量に基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイル2bに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることができ、また、搬送装置のコストダウンを図ることができる。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、簡略化のため、第1の実施形態と同一な構成については同一の符号を付して説明を省略し、第2の実施形態に特徴的な部分のみを説明する。
本第2の実施形態では、第1の実施形態の搬送装置1において、固定磁石2aが有する複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、この検出結果に基づいて記憶部34に予め記憶された磁極間隔情報の補正を行う。
まず、図3を参照して、本第2実施形態の制御系3について説明する。
本第2の実施形態の電力制御部35は、固定磁石2a上の位置毎にフィードバック制御部33から指示される電力値の変化量に基づいて、固定磁石2aを構成する磁石の磁極位置を検出し、この検出された磁極位置周辺で指示される電力値から、電機子コイル2bの電流位相と固定磁石2aの磁束密度分布の位相との誤差を補正する位相オフセット値を導出することで、磁極の位置合わせを行う。
図8は、固定磁石2aの各磁石の磁石寸法から磁極間隔情報を補正する際の手順の一例について説明するフローチャートである。本処理は、図6で示した磁極間隔補正処理S15で行われるものとする。なお、本処理では、固定磁石2aを構成する全ての磁石の磁極位置が検出されるものとするが、複数の磁石毎に間引きすることで近似することとしてもよい。
まず、図7で説明した磁極検出処理が施されると(ステップS31)、このステップS31で得られた位相オフセットと基準となる位相オフセットとから磁石の寸法が導出される(ステップS32)。ここで、基準となる位相オフセットは、前回の磁極検出処理で得られた位相オフセット又は基準位相オフセットとする。
各磁石の寸法は、例えば、下記式(8)に基づいて求めることができる。ここで、Lは磁極ピッチ、θ2は今回測定された位相オフセット、θ1は前回測定された位相オフセット(基準となる位相オフセット)である。なお、ここで2π>>θ2−θ1であるような場合には、下記式(9)のように近似することとしてもよい。
Figure 2006137547
Figure 2006137547
続いて、ステップS32で導出された磁石寸法に基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報が補正される(ステップS33)。なお、ここで、補正された磁極間隔情報は、磁石毎に記憶されるものとする。
次いで、固定磁石2aの全ての磁極位置が検出されたか否かが判定され、まだ全ての磁極位置を検出し終えていないような場合には(ステップS34;No)、次の磁極位置にモータを移動させステップS31に戻る。
一方、全ての磁極位置を検出し終えたと判定された場合には、本処理を終了する。
以上のように、本第2の実施形態によれば、電機子コイル2bに供給される電力値の変化量に基づいて、固定磁石2aの磁石の磁極位置を検出し、この検出情報に基づいて、記憶部34に予め記憶された磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイル2bに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することで高精度な搬送をすることができ、また、搬送装置1のコストダウンを図ることができる。
また、固定磁石2aを構成する磁石毎の磁極間隔情報を補正することが可能であるため、各磁石の寸法がそれぞれ異なるような場合であっても、精度良くリニアモータの推力の変動を抑制することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態として、前述の搬送装置1を搬送手段として備える画像読取装置100について図9から図11を参照して説明する。なお、簡略化のため、第1の実施形態と同一な構成については同一の符号を付して説明を省略し、第3の実施形態に特徴的な部分のみを説明する。
また、画像読取装置100の各部の制御は、前述した制御系3が統括して行う。
図9は、本発明に係る画像読取装置100の実施の一形態を示したもので、この画像読取装置100は、装置本体部10と、この装置本体部10内に対して画像読取用カセッテ4を挿入するとともに装置本体部10内から画像読取用カセッテ4を排出するカセッテ挿入排出部20とを有して構成されている。
カセッテ挿入排出部20は、装置本体部10に対して着脱自在に構成されており、画像読取用カセッテ4の挿入口を有する挿入部21と、挿入部21に挿入された画像読取用カセッテ4を装置本体部10内の回動搬送部11に送り込むために回転動作する挿入ローラ22と、画像読取用カセッテ4の排出口を有する排出部23と、排出部23まで回動搬送部11から受け渡された画像読取用カセッテ4を送り出すために回転動作する排出ローラ24等を備えている。
画像読取用カセッテ4は、例えば、フロント板(図示略)及びバック板42を有し、これらにより挟まれるようにして画像データが蓄積された輝尽性蛍光体プレート41(画像記録媒体)が収容されている。
輝尽性蛍光体プレート41は、撮像装置(図示略)による放射線画像の撮像に使用されるものであり、撮像装置に備わる放射線照射装置(図示略)から照射された放射線を吸収することで、当該輝尽性蛍光体プレート41を構成する輝尽性蛍光体に放射線画像エネルギー(画像情報)を蓄積する。なお、フロント板及びバック板42は、通常時において、例えば所定のロック機構によりロックされた状態となっているが、装置本体部10に備わる読取部14(後述)による輝尽性蛍光体プレート41からの画像データの読み取りの際には、輝尽性蛍光体プレート41を露出させるように、ロック機構が解除されて分離可能となっている。
装置本体部10は、回動搬送部11、保持部12、移動部13、読取部14、消去部15、電源部(図示略)等を備えている。
回動搬送部11は、装置本体部10内へ挿入された画像読取用カセッテ4を支持する支持台11aと、支持台11aに支持された画像読取用カセッテ4を挟持するカセッテ挟持部11bと、カセッテ挟持部11bのカセッテ挿入排出部20と反対側の端部に設けられ、カセッテ挟持部11bを回動する回動軸11c等により構成されており、挿入部21に対応する点線a、排出部23に対応する点線b、画像読取用カセッテ4が略垂直となる点線cの各位置において停止可能としている。
カセッテ挟持部11bは、画像読取用カセッテ4のフロント板の側面部に存在するグリップ用凹部(図示略)にグリップ爪11dが挿入されて画像読取用カセッテ4の左右側面を挟持するようになっている。カセッテ挟持部11bに挟持された画像読取用カセッテ4は、回動軸11cを軸心としたカセッテ挟持部11bの回動往復動作により保持部12に対する着脱が行われる。
保持部12は、磁石が画像読取用カセッテ4のバック板42の磁性を有する磁性部(不図示)を保持面に吸着することにより、画像読取用カセッテ4を保持するカセッテ保持板12aと、カセッテ保持板12aの保持面と反対側の面に取付部材12bを介して固定され、後述するガイドレール13cに案内される断面コ字状に形成された被ガイド部材12cとを備えている。
次に、移動部13について図10及び図11を参照して説明する。
ここで、図10は、移動部13及び読取部14を示す斜視図であり、図11は、移動部13及び読取部14を示す平面図である。
図10及び図11に示すように、移動部13は、基台13a(図9参照)から略鉛直方向に延在して形成された板状の支持部材13bと、支持部材13bの略中央にて略鉛直方向に延在して形成されたガイドレール13cと、ガイドレール13cに沿ってカセッテ保持板12aに固定された輝尽性蛍光体プレート41を搬送するための搬送手段としてのリニアモータと、カセッテ保持板12aを搬送する際のリニアモータの搬送状態を検出するエンコーダを構成するリニアスケール13dと、エンコーダを構成してリニアスケール13dを読み取るセンサ部13eとを備えて構成されている。
取付部材12bの一側方には、リニアモータを構成する固定子(シャフト状磁石)である固定磁石2aが、支持部材13bと一体形成された支持片13fに支持され略鉛直方向(画像記録媒体の移動方向)に延在して設けられている。一方、取付部材12bの側部には、リニアモータを構成する電機子コイル2bが設けられている。
このように、固定磁石2aと電機子コイル2bとによってリニアモータが構成されており、このリニアモータにはモータ(電機子コイル2b)を駆動する電力を制御する制御系3(図3参照)が接続されている。制御系3は、図2(c)に示すように三相コイルの各コイルU、V、Wに対し、モータの位置に応じた位相に対応する電流を通電させている。これにより、リニアモータが作動して、電機子コイル2bに推力が働き、電機子コイル2bが固定磁石2aに沿って非接触的に上昇又は下降するのに伴って、カセッテ保持板12aを搬送するようになっている。
図10及び図11に戻り、リニアスケール13dは、支持部材13bのガイドレール13cを挟んで固定磁石2aと反対側にて、略鉛直方向に延在して設けられている。
センサ部13eは、カセッテ保持板12a上のリニアスケール13dと対向する位置に設けられており、エンコーダで検出されるリニアモータの搬送状態を示す搬送状態信号が、差分出力部32に出力される。
読取部14は、例えば、レーザ走査ユニット14a、光ガイド14b、集光管14c、光電変換素子(図示略)等で構成されており、輝尽性蛍光体プレート41をレーザ走査ユニット14aから照射されたレーザ光で走査して、当該輝尽性蛍光体プレート41の輝尽性蛍光体が蓄積している放射線エネルギーを蛍光として輝尽発光させる。そして、輝尽発光光を光ガイド14bを介して集光管14cで集光し、光電変換素子により電気信号に変換して画像データを生成する。
消去部15は、例えば、ハロゲンランプや高輝度蛍光灯、LEDアレイ等により構成されており、これらが発光する消去光により、読取部14により画像データが読み取られた輝尽性蛍光体プレート41に残存する情報を消去する。
電源部は、画像読取装置100の各部に電力を供給する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
先ず、放射線画像が撮影された画像読取用カセッテ4が、カセッテ挿入排出部20の挿入部21に対して矢印A1の方向で挿入されると、挿入ローラ22の動作を制御して、画像読取用カセッテ4を点線aに沿って矢印A2の方向で装置本体部10内に取り込む。取り込まれた画像読取用カセッテ4は、回動搬送部11により挟持、支持された状態となる。
そして、回動搬送部11の回動軸11cに接続されている図示しない回動軸駆動部を制御して、回動軸11cを回転中心として点線aの位置から点線cの位置まで画像読取用カセッテ4を回転移動させる。これにより、回動搬送部11が点線cの位置まで回転移動すると、画像読取用カセッテ4のバック板42に備えられた磁性部が、保持部待機位置においてカセッテ保持板12aの磁石に磁力で吸着される。そして、画像読取用カセッテ4のロック機構が解除されて、制御部31が、回動搬送部11を制御して回動搬送部11を点線bの位置まで回転移動させることにより、カセッテ挟持部11bにより挟持されたフロント板を、バック板42及びこのバック板42に固定されている輝尽性蛍光体プレート41から分離して、輝尽性蛍光体プレート41の一面を露出させる。
次に、制御部31は、移動部13を制御して、保持部12をバック板42及び輝尽性蛍光体プレート41ごと所定の速度で移動させる。この輝尽性蛍光体プレート41の移動中に、制御部31は、所定の読取制御プログラムに従って読取部14を制御して、輝尽性蛍光体プレート41に蓄積・記録されている画像データを読み取る。
上述した画像読取時において、リニアモータにより保持部12を移動させる際に、制御部31は保持部12を移動させる際の目標速度を指示する速度指令信号を出力する。この速度指令信号とエンコーダから入力される速度情報とに基づいて差分出力部32から入力される差分信号に応じ、フィードバック制御部33はリニアモータに供給する電力値を算出し、この電力値の供給を指示する駆動制御信号を出力する。
電力制御部35は、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様、フィードバック制御部33から入力される駆動制御信号と、エンコーダから入力される位置情報とに基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報の補正を行うとともに、該駆動制御信号に基づいてリニアモータの電機子コイル2bに供給する電流(電力)をモータの位置に応じて電機子コイル2bの三相コイルU、V、Wに分配する。
そして、読取部14による画像データの読み取りが完了すると、制御部31は、移動部13及び消去部15を制御して、移動部13により保持部12を矢印A5の方向に移動させ、この移動中において、消去部15により当該消去部15から発光される消去光により、輝尽性蛍光体プレート41に残存する画像データを消去させる。
そして、輝尽性蛍光体プレート41及びバック板42を保持する保持部12は、保持部待機位置に戻された後、制御部31は、回動搬送部11を制御して、フロント板を点線cの位置まで回転移動させることにより、当該フロント板と保持部12に保持されたバック板42とを合体させて、内部に輝尽性蛍光体プレート41を収容する画像読取用カセッテ4となす。
次に、制御部31は、回動搬送部11を制御して、当該回動搬送部11を点線cの位置まで回転移動させることにより、バック板42を保持部12から取り外し、その後、排出ローラ24等を制御して、画像読取用カセッテ4をカセッテ挿入排出部20の排出部23から排出する。
以上のように、本第3の実施形態によれば、エンコーダにより検出される固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の変化量に基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイル2bに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、画像読取装置100のコストダウンを図ることができる。従って、画像読取時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の読み取りを行うことができる。
なお、本第3の実施形態では、リニアモータによりカセッテ保持板12aを搬送することとしたが、これに限らず、読取部14を搬送することとしてもよい。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態として、前述の搬送装置1を搬送手段として備える画像形成装置200について図12を参照して説明する。なお、簡略化のため、前述の実施形態と同一な構成については同一の符号を付して説明を省略し、第4の実施形態に特徴的な部分のみを説明する。
また、画像形成装置200の各部の制御は、前述した制御系3が統括して行う。
図10は、本発明に係る画像形成装置200の実施の一形態を示したもので、この画像形成装置200の内部には、複数の記録媒体51を積層して収容する収容トレイ52が設けられており、この収容トレイ52の一端部上側には、画像を記録しようとする記録媒体51を一枚ずつ収容トレイ52から取り出す取出装置53が設けられている。
なお、記録媒体51としては、色材層を有する第1シートとベース層を有する第2シートとから形成され、レーザ光を照射することにより色材層とベース層との間で材料のアブレーションを発生させ、色材層を第2シートに転写することにより画像を形成可能な記録媒体51が適用される。
この収容トレイ52下側方には、記録媒体51を支持する円筒状の支持ドラム54が回転自在に配設されており、この支持ドラム54は、ドラム駆動機構によって回転駆動されるようになっている。また、支持ドラム54の周面には、記録媒体51の前端部を全幅にわたって把持するグリッパ55a及び記録媒体51の後端部を全幅にわたって把持するグリッパ55bが、支持ドラム54の軸方向に延在して設けられている。
支持ドラム54の側方には、支持ドラム54に摺接して従動回転する従動ローラ56が、支持ドラム54に対して接離可能に設けられている。
画像形成装置200の上部には、画像が記録された記録媒体51を排出する排出トレイ57が設けられている。
画像形成装置200の内部には、収容トレイ52から供給された記録媒体51を、支持ドラム54の周面上部へ搬送し、記録媒体51が支持ドラム54の周面に沿って搬送された後に、支持ドラム54の周面上部から排出トレイ57へ排出させる搬送経路が設けられている。この搬送経路の所定位置には、搬送方向に記録媒体51を搬送するための複数対の搬送ローラ58が設けられている。
支持ドラム54の周面側方には、支持ドラム54に支持された記録媒体51に対してレーザ光を照射する記録部としてのレーザ光照射装置59が設けられており、レーザ光照射装置59の下部には、レーザ光照射装置59を保持してリニアモータにより記録媒体51の搬送方向と直交する方向(副走査方向)に往復移動可能な移動体60が設けられている。
移動体60の下方には、記録媒体51の搬送方向と直交する方向に延在する板状の支持部材61が設けられており、この支持部材61の上面略中央には、記録媒体51の幅方向に移動体60をガイドするガイド部としてのガイドレール62が設けられている。
移動体60は、レーザ光照射装置59を保持する板状の保持部63を有している。この保持部63の裏面には、取付部材64が設けられており、この取付部材64の保持部取付け面と対向する面には、ガイドレール62に案内される断面コ字形状の被ガイド部材65が、取付部材64と一体的に設けられている。
取付部材64の一側方には、リニアモータを構成する固定磁石2aが、支持部材61と一体形成された支持片66に支持され記録媒体51の搬送方向と直交する方向に延在して設けられている。
固定磁石2aは、断面円形状の永久磁石のN極同士あるいはS極同士を複数連結してシャフト状に形成されていて、その磁束密度は、図4(b)のように各永久磁石のN極及びS極の接続部分を頂点とした波形を示している。
一方、取付部材64の側部には、リニアモータを構成する電機子コイル2bが設けられている。電機子コイル2bは、上述した図4(a)と同様、円筒状の3つのコイルU、V、Wが直列に配列された三相コイルを有しており、このコイルは箱状のカバー部材により覆われている。そして、リニアモータは、電機子コイル2bの中心を固定磁石2aが貫通するように構成されている。
このように、固定磁石2aと電機子コイル2bとによってリニアモータが構成されており、このリニアモータには電力を制御する第1の実施形態と同様の制御系3が接続されている。制御系3は、上述した図2(c)と同様に三相コイルの各コイルU、V、Wに対し、それぞれの位相に対応した電流を通電させている。これにより、リニアモータが作動して、電機子コイル2bに推力が働き、電機子コイル2bが固定磁石2aに沿って非接触的に記録媒体51の搬送方向と直交する方向に往復移動するのに伴って、移動体60を搬送するようになっている。
支持部材61の上面であってガイドレール62を挟んで固定磁石2aとは反対側には、移動体60の位置や移動速度を検知するためのエンコーダを構成するリニアスケール67が、記録媒体51の幅方向に延在して設けられている。また、保持部63のリニアスケール67と対向する位置には、エンコーダを構成しリニアスケール67を読み取るセンサ部68が設けられている。エンコーダで検出されるリニアモータの搬送状態を示す搬送状態情報は、フィードバック制御部33、電力制御部35に出力される。
支持ドラム54より搬送経路下流側には、レーザ光照射装置59により露光された記録媒体51の第1シートと第2シートとを剥離する剥離装置69が設けられており、排出トレイ57の下方には、剥離装置69により第2シートと剥離された第1シートを巻き取って回収する回収ロール70が設けられている。また、剥離装置69より搬送経路下流側には、画像が形成された第2シートを排出トレイ57に排出させる排出ローラ71が設けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、画像形成装置200に画像情報が送られると、取出装置53が作動し、収容トレイ52に収容された最上位の記録媒体51が取り出され、搬送ローラ58が回転動作することで、この記録媒体51が搬送される。
記録媒体51が支持ドラム54の上部周面近傍まで到達したら、ドラム駆動機構により支持ドラム54が、記録媒体51の前端部をグリッパ55aに把持した状態で、図9において時計方向に回転動作する。支持ドラム54の回転に伴ってグリッパ55aが従動ローラ56の位置を通過すると、従動ローラ56が支持ドラム54に対して当接して、記録媒体51が支持ドラム54の周面に保持される。そして、支持ドラム54の回転に伴ってグリッパ55bが、記録媒体51の後端部位置まで移動して、記録媒体51の後端部を把持すると、従動ローラ56が支持ドラム54から離間する。
その後、支持ドラム54が図9において時計方向と反対方向に回転動作し、支持ドラム54の回転に伴って記録媒体51がレーザ光照射装置59の位置まで送られると、レーザ光照射装置59により画像情報に基づいて、記録媒体51に対してレーザ光が照射される。このとき、レーザ光照射装置59は、移動体60がリニアモータの駆動により記録媒体51の搬送方向と直交する方向(副走査方向)に往復移動するのに伴って、記録媒体51に対してレーザ光を走査させ、レーザ光の照射が完了すると、記録媒体51を搬送ローラ58により搬送経路に沿って搬送させる。
上述した画像形成時において、リニアモータでレーザ光照射装置59を副走査方向に移動させる際に、制御部31は、移動体60を移動させる際の目標速度を指示する速度指令信号を出力する。この速度指令信号とエンコーダから入力される速度情報とに基づいて差分出力部32から入力される差分信号に応じ、フィードバック制御部33はリニアモータに供給する電力値を算出し、この電力値の供給を指示する駆動制御信号を出力する。
そして、電力制御部35は、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様、フィードバック制御部33から入力される駆動制御信号と、エンコーダから入力される位置情報とに基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報の補正を行うとともに、該駆動制御信号に基づいてリニアモータの電機子コイル2bに供給する電流(電力)をモータの位置に応じて三相コイルU、V、Wに分配する。
レーザ光照射装置59によるレーザ光の照射が完了すると、記録媒体51を搬送ローラ58により搬送経路に沿って搬送される。
記録媒体51は、剥離装置69の位置まで搬送されると、剥離装置69により第1シートと第2シートとに剥離される。そして、第1シートは回収ロール70に回収され、第2シートは、搬送ローラ58及び排出ローラ71により、排出トレイ57に排出される。
以上のように、本第4の実施形態によれば、エンコーダにより検出される固定磁石2aに対する電機子コイル2bの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の変化量に基づいて、記憶部34に記憶された磁極間隔情報を補正する。このことにより、磁束密度を検出するセンサを用いなくとも、補正された磁極間隔情報に基づいて電機子コイル2bに駆動電力を供給することが可能であるため、リニアモータの推力の変動を抑制することができ、また、画像形成装置200のコストダウンを図ることができる。従って、画像形成時の速度ムラを抑制することが可能であるため、高精度な画像の形成を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上述した実施形態では、フィードバック制御部33から出力される駆動制御信号の電力値に基づいて、磁極間隔情報を補正することとしたが、これに限らず、電力制御部35がリニアモータの電機子コイル2bに供給する駆動電力を検出するセンサを別途備え、このセンサにより検出された駆動電力の値に基づいて、磁極間隔情報を補正することとしてもよい。
本発明を適用した搬送装置を示す図で、(a)は搬送装置の外観斜視図であり、(b)は搬送装置1の一端部の断面図である。 リニアモータを構成する固定磁石及び三相コイルを示す図であり、(a)は固定磁石及び三相コイルの概略図、(b)は固定磁石の磁束密度−位置線図、(c)は三相コイルの電流値−位置線図である。 本発明の搬送装置、画像読取装置、画像形成装置の制御系のブロック図である。 磁極間の距離が不均一な固定磁石を示す図であり、(a)は固定磁石の概略図、(b)は磁束ズレ−モータ推力図であり、(c)は磁極ズレ−電流比図である。 磁極間隔情報の誤差補正手順の一例について説明するフローチャート。 磁極間隔補正処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 磁極検出処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 磁極間隔補正処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 本発明による画像読取装置の一実施形態の構成を示す図である。 リニアモータ部分の搬送機構を示す斜視図である。 リニアモータ部分の搬送機構を示す平面図である。 本発明による画像記録装置の一実施形態の構成を示す図である。 磁極間の距離が不均一な固定磁石を示す図であり、(a)は固定磁石の概略図、(b)は固定磁石の磁束密度−位置線図である。
符号の説明
1 搬送装置
2 リニアモータ
2a 固定磁石(シャフト状磁石、固定子)
2b 電機子コイル(電機子コイル)
2c 支持部材
3 制御系
31 制御部
32 差分出力部
33 フィードバック制御部
34 記憶部
35 電力制御部
100 画像読取装置
10 装置本体部
11 回転搬送部
11a 支持台
11b カセッテ挟持部
11c 回動軸
11d クリップ爪
12 保持部
12a カセッテ保持板
12b 取付部材
12c 被ガイド部材
13 移動部
13a 基台
13b 支持部材
13c ガイドレール
13d リニアスケール
13e センサ部
13f 支持片
14 読取部
14a レーザ走査ユニット
14b 光ガイド
14c 集光管
15 消去部
20 カセッテ挿入排出部
21 挿入部
22 挿入ローラ
23 排出部
24 排出ローラ
4 画像読取用カセッテ
41 輝尽性蛍光体プレート
42 バック板
200 画像形成装置
51 記録媒体
52 収容トレイ
53 取出装置
54 支持ドラム
55a グリッパ
55b グリッパ
56 従動ローラ
57 排出トレイ
58 搬送ローラ
59 レーザ光照射装置
60 移動体
61 支持部材
62 ガイドレール
63 保持部
64 取付部材
65 被ガイド部材
66 支持片
67 リニアスケール
68 センサ部
69 剥離装置
70 回収ロール
71 排出ローラ

Claims (15)

  1. 複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と、
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
    前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  5. 前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
    前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 画像が記録された記録媒体上から当該画像を読み取る画像読取装置において、
    前記記録媒体を保持する保持手段と、
    前記記録媒体から画像を読み取る読取手段と、
    複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記読取手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像読取装置。
  9. 画像が記録された記録媒体上から当該画像を読み取る画像読取装置において、
    前記記録媒体を保持する保持手段と、
    前記記録媒体から画像を読み取る読取手段と、
    複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記読取手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
    前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  10. 前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
    前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 所定の記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、
    前記記録媒体を保持する保持手段と、
    前記記録媒体に画像記録を行う記録手段と、
    複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記記録手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記検出手段により検出される前記シャフト状磁石に対する電機子コイルの位置と、当該位置毎に供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記補正手段は、前記供給される駆動電力が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記補正手段は、前記駆動電力の変化量が小さくなるよう前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 所定の記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、
    前記記録媒体を保持する保持手段と、
    前記記録媒体に画像記録を行う記録手段と、
    複数の磁石が直線状に配列されて形成されたシャフト状磁石に電機子コイルが当該シャフト状磁石の軸方向に移動可能に嵌合されてなり、前記保持手段又は前記記録手段を前記シャフト状磁石の軸方向に搬送するための搬送手段として駆動されるリニアモータと、
    前記電機子コイルに駆動電力を供給する駆動手段と、
    前記リニアモータの搬送状態を検出する検出手段と、
    前記磁石の磁極間隔を示す磁極間隔情報が予め記憶された記憶手段と、
    前記検出手段からの検出情報と前記記憶手段からの磁極間隔情報とに基づいて、前記電機子コイルに駆動電力を供給するフィードバック制御手段と、
    前記供給される駆動電力の特性に基づいて、前記磁石の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
    前記磁極位置検出手段からの検出情報に基づいて、前記磁極間隔情報を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記磁極位置検出手段は、前記複数の磁石の全て又は一部の磁極位置を検出し、
    前記補正手段は、前記検出された磁極位置毎に前記磁極間隔情報を補正することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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JP2010181292A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Beckman Coulter Inc 分注装置、自動分析装置及び分注装置のメンテナンス方法

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