JP2006137479A - ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法 - Google Patents

ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006137479A
JP2006137479A JP2004330502A JP2004330502A JP2006137479A JP 2006137479 A JP2006137479 A JP 2006137479A JP 2004330502 A JP2004330502 A JP 2004330502A JP 2004330502 A JP2004330502 A JP 2004330502A JP 2006137479 A JP2006137479 A JP 2006137479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
container
storage
discharge port
articles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004330502A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Mochizuki
浩樹 望月
Keizo Tanaka
敬三 田中
Hiroaki Nomura
博明 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2004330502A priority Critical patent/JP2006137479A/ja
Publication of JP2006137479A publication Critical patent/JP2006137479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】少量多品種用途で利用されるガラス物品等について、少量のガラス物品の排出操作を容易に行え、しかも搬送や輸送形態としては従来の外観形態の容器を使用することが可能となるよう、ガラス物品を収納するに適したガラス物品収納用の折畳み容器の提供を課題とする。
【解決手段】本発明のガラス物品収納用折り畳み容器10は、物品を収納する収納部12と、収納部12に物品を投入する投入口11と、収納部12から物品を排出する排出口20とを有し、収納部12の側面部に排出口20を有する。またガラス物品収納用折り畳み容器10を用いる本発明のガラス物品の搬送方法は、排出口20のある収納部12の側面部に対向する側面部の下方部を上方に動かすことにより収納部12からガラス物品を排出することを特徴とするガラス物品の搬送方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス繊維やガラスカレット等のガラス物品を収納するガラス物品収納用折り畳み容器と、これを使用するガラス物品の搬送方法に関する。
ガラス原料、ガラスカレット、ガラスビーズ、ガラス短繊維製品などのガラス物品を搬送、輸送する際に、これらの物品を一時収納する容器には、上部に開口部、底部に排出口を有し、使用しない時には折り畳むことによって保管場所を最小にすることのできるものが好んで使用されてきた。例えば、複数枚のプラスチック板や合板を折り畳み可動できるように組み合わせた折り畳み製の収納コンテナや合成樹脂織布や合成樹脂シートなどの柔軟な材料で造られた特許文献1に記載のあるフレキシブルコンテナ(flexible container:略称をフレコン、FCとも言う)またはフレクシブルコンテナバッグがある。
このような容器は、一般にクレーン等を使用することによって容器を上方に吊り上げて運搬するための吊り部、収納物を容器内に充填するための投入口、そして収納物を取り出すための排出口を有している。排出口の開口操作は、ロープ等の紐状物で絞られて閉じられた状態にある排出口から紐状物の結束を解き、排出口を開口状態するか、あるいは排出口を塞いでいる蓋を開く等の操作によって行われる。排出口が開口状態になると、容器内の収納物は、その自重によって容器外へと排出されることになる。このため、一般的に排出口は容器底部に配設されており、クレーン等で吊り上げられた状態にある容器の下部空間に、あるいは下部空洞部付きの専用架台上に載置した状態の容器の下部空間に作業者が潜り込む等し、排出口を開口することによって収納物を排出している。
しかしこのような排出口の開口作業は、何らかの不手際や不測の事態が発生すると容器の下方で作業する作業者の身体を危険に晒すものであることから、前記のような容器下方空間で作業者が開口操作を行わなくてもよいものにするための改善が行われてきた。例えば特許文献2では、ベルベットファスナーを係脱自在に取り付けた排出口開閉用テープで結束する方法が開示されている。また特許文献3では、フレキシブルコンテナの布筒口の閉塞方法を簡単なものにするため、着脱自在なリング状の2枚の平板によって閉塞を行うといった発明も行われている。一方、自動充填ラインに乗せることを目的としたパースチャック付きフレキシブルコンテナについても特許文献4、特許文献5に開示がある。また特許文献6には、フレキシブルコンテナの下方に作業者が入り込まずに開口作業が可能な棒状の治具の考案も開示されている。さらに特許文献7には、折り曲げた布筒口を面ファスナーテープで緊縛するように構成したフレキシブルコンテナの考案が開示されている。そして特許文献8には、自動包装用フレコンの排出口部について布筒口の表面に取り付けたホックと容器底面に配設したホックとを係脱自在とすることで、容易に排出口の開口操作を行うことが可能となることが開示されている。また特許文献9には、排出口の布筒口の容器底面への固定方法が示されている。
特開平9−12331号公報 実開平5−34195号公報 特開平5−305993号公報 特開平5−319478号公報 特開平5−319479号公報 実開平5−77086号公報 実開平5−84681号公報 特開平6−24456号公報 特開平6−64682号公報
しかし、これまでの発明だけでは充分なものではない。即ち、ガラス繊維製品は多種多様な新製品の開発に利用されることが多いが、各種商品の多品種少量生産化に対応するためには従来想定されてこなかった機能が望まれる。例えば、ガラス物品を貯蔵された容器内から取り出すことによって構造材料等として使用する際に、ガラスチョップドストランドを収納していた容器内から試作用として必要な少量のガラスチョップドストランドを小出しにして用いる場合には、排出口からのガラスチョップドストランドの流出速度を調整するか、あるいは適量のみ排出後、排出口を一旦閉じるといった使用法が要望されることがある。しかし、従来のフレキシブルコンテナのような容器形態にあっては、収納されたガラスチョップドストランドなどのガラス物品の自重によって排出を行うため、一旦排出口を開口状態にすると開口と同時に収納物が一時期に高速で排出されてしまう。このような雪崩に類似した現象によって、ガラス物品の排出時の流速を調整することは困難であり、またその途中でガラスチョップドストランドの排出を止めるといった操作も尋常にはできないような状況となる。
そして、このような状況下で排出口からのガラスチョップドストランドの流出途中で、排出速度を減じる、あるいは容器の排出口を一旦閉じる等の強制的な操作を行うことは、作業上安定した操作が行えないものであって労働衛生面からも好ましいものではない。このため、このような用途で使用されるガラスチョップドストランドであれば、一旦別の容器に移し替える等の操作を行うか、あるいは最初からフレキシブルコンテナといった大型の搬送容器を使用せず、少量の梱包形態で搬送を行うといったことが行われてきた。しかし、梱包形態が多様になれば出荷管理等の業務が煩雑になるばかりでなく、それぞれの梱包品の品質を安定したものとするために監視し続けることも困難なものとなりやすく、梱包品の製品品質を向上させるという観点からも、改善が望まれていた。
本発明者らは、係る状況に鑑み、少量多品種用途で利用されるガラス物品等について、少量のガラス物品の排出操作を容易に行え、しかも搬送や輸送形態としては従来の外観形態の容器を使用することが可能となるよう、ガラス物品を収納するに適したガラス物品収納用の折畳み容器の提供を課題とする。
本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器であって、前記収納部の側面に排出口を有することを特徴とする。
ここで、物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器であって、前記収納部の側面部に排出口を有するとは、ガラス物品を収納部内に投入するための投入口と投入された後に収納部内に貯蔵されたガラス物品を排出するための排出口とを備え、しかも排出口の位置が収納部の側面にあることを意味するものである。
物品を収納した容器の外観形態として、略楕円円筒形状、略多角形状底面を有する筒形状、略円錐形状、略多角錐形状といった形状を有するものであり、特に略円筒形状や略矩形の平面状底面を有する筒形状のような単純な外観を呈する形状であれば、搬送や輸送中に複数個の容器を積載しやすい形状であるため好ましい。
そして排出口の位置が収納部の側面にあるというのは、容器の外観形態として折り畳んだ状態ではなく、組み上げられた状態で収納部内を収納物で満たして容器を静置した際に収納部の底面と天井面を除く収納部の外表面を側面とするものである。ただし、側面部に排出口の一部がかかるのであればよく、天井面や底面にも排出口がかかることを妨げるものではない。すなわち、1つの排出口が側面と底面の両方にかかるような状態で存在する場合、あるいは1つの排出口が側面と底面と天井面の全てにかかるような状態で存在する場合であっても差し支えない。また排出口が2つあり、1つは側面にあって他方は底面にあるものであってもよい。ただし、この排出口は、容器内収納物を排出する機能を有するものでなければならず、単に容器内の湿度を調整する目的で穿った開孔部位等、物品を排出するに適さない形状、寸法を有する部位を示すものではない。
排出口の断面形状はどのような形状でもよく、排出口を閉鎖する手段についてもどのような手段によって閉鎖したものであっても問題はない。具体的には、排出口の形状は略矩形状や略多角形状、略楕円形状、あるいはこのような単純形状の組み合わせによって構成されたものであっても支障はない。また排出口を閉鎖する手段については、例えば収納部に適当な大きさの開閉可能な蓋を設け、その蓋の周囲を何らかの固定方法で一時的に固定する等する方法、あるいはフレキシブルコンテナのような柔軟な材料で構成された容器と同様の柔軟な材料の筒状の排出口を設けて、その筒の胴部を結束することによって閉鎖する方法、さらにその両方の方法を併用する方法がある。
また排出口は、ガラス物品を排出するという点から、1つの開口部を格子状や小窓状の複数の開口部に分割したような開口部とすることは、開口時に排出されるガラス物品による損傷が大きくなることと、ガラス中に格子状や小窓状の枠材が不純物として混入する虞があるため避けるのが好ましい。
上記のように排出口の位置が収納部の側面にあることによって、排出口の開口操作を行うと同時に収納物が下方へと勢いよく排出されすぎることがなくなる。このため排出口の周囲で作業する作業者が排出された収納物に巻き込まれる機会が少なくなる。また排出速度が緩やかになるため、排出速度を調整し易くなり、必要に応じて排出の途中で排出口を一時的に閉鎖する等の操作を行うことによって、排出量を適宜調節し易くなるため、収納物を必要量だけ少量ずつ排出して使用することができるようになるため好ましい。
投入口は、収納部の上方に位置するものであれば、特に限定されないが、収納物を投入する際に収納物が偏積しないような位置に開口されたものである方がよい。また排出口は、排出作業を行う際に、収納物が容易に排出する位置に開口しているのであれば、支障はなく特に限定されるものではない。
投入口については、物品を投入した後に蓋やシート、遮蔽戸、絞り結束具等で開口部を閉じることができ、さらに開口部を閉じた状態で固定するための治具、結束具も配設することができる。
容器を構成する材料としては、収納物品の投入、排出動作時や収納された状態で著しく損傷し易いもの、破損し易いものや化学的に反応し易い材質でなければ採用することができる。例えば、容器構成材料としては、ビニロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、ゴム、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、木材を使用することができる。
またこの容器は、搬送や輸送に際しクレーンやフォークリフトで吊り下げることが可能となるような吊りベルト、吊りロープ、吊り金具といった治具類を適所に配設することが可能である。
容器の寸法は、その外観寸法の高さが900mm〜2000mm、縦横の幅が900mm〜2000mmであるが、本発明の適用は寸法の大きい容器である程好適であり、より好ましくは高さが1000mm〜2000mm、縦横の幅が1000mm〜2000mmとすることである。
そして容器の耐荷重値は、充填物品の種類にもよるが、900kg以上の荷重には耐えることが必要であり、より好ましくは1000kg以上の耐荷重値であることが好適である。
また、本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、上述に加え排出口の開口部下端が収納部の高さ寸法の半分より下方の位置にあるならば、好適である。
ここで、排出口の開口部下端が収納部高さ寸法の半分より下方の位置にあるとは、収納容器を折り畳んだ状態ではなく組み上げて収納部内を収納物で満たして正置した状態で、収納部全体の高さ寸法の5割に相当する高さ寸法よりも低い位置に排出口の開口部の下端位置があることを表している。収納部全体の高さ寸法は、吊り具等の付属品、取り付け部品を含めての寸法ではなく、収納部のみの高さで規定するものである。
排出口の開口部の下端位置とは、収納部内に充填されていた収納物が収納部内から収納部外へと排出される時に通過する収納部の窓状に開いた収納部の縁の高さについて、その開口部位の形状にはよらず、収納容器を折り畳んだ状態ではなく組み上げて収納部内を収納物で満たして正置した状態で最も低い位置にある収納部の開口部の縁に相当する箇所のことである。
収納容器を折り畳んだ状態ではなく組み上げて収納部内を収納物で満たして正置した状態で、収納部全体の高さ寸法の5割に相当する高さ寸法よりも低い位置に排出口の開口部の下端位置があることによって、収納物の排出操作を比較的容易に行うことができるものであるので好ましい。収納容器を折り畳んだ状態ではなく組み上げて収納部内を収納物で満たして正置した状態で、収納部全体の高さ寸法の5割以上の高さにある場合には、収納部の底部に充填された収納物の排出操作を行う際に収納部全体を転倒させたり、反転させたりする等して行う必要のある場合もあり、排出作業の効率が低くなるため好ましくない。
また、本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、上述に加えフレキシブルコンテナであるならば、好適である。
ここで、フレキシブルコンテナであるとは、折り畳み容器が柔軟性のある材料を使用して袋状物として構成され、物品を充填し、一時保存後に排出するための開口部を有するものであることを意味している。
フレキシブルコンテナであれば、JIS Z1651(2002)に規定のあるランニング1種コンテナ、ランニング2種コンテナであってもクロスコンテナであっても、あるいはこれらに類する、さらにこれらのコンテナ仕様を超える高い機能を有するコンテナであっても支障はない。
また、本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、上述に加えガラス繊維製品の収納に使用されるものであれば、好ましい。
ここで、ガラス繊維製品の収納に使用されるとは、種々の用途で利用される各種ガラス繊維を輸送、搬送あるいは一時的に貯蔵するといった目的のために充填、収納する容器として使用するものであることを表している。収納されるガラス繊維製品については、どのような種類の製品であってもよい。すなわち短繊維であっても長繊維であっても支障ない。またその材質についてもどのようなものであってもよく、具体的にはEガラス、ARガラス、Hガラス、Dガラスといったガラス繊維材質のガラス繊維を充填、搬送、一時保存する容器として使用できるものである。また、ガラス繊維製品には、その表面に各種の有機薬剤が塗布されていてもよい。具体的には、集束剤、帯電防止剤、界面活性剤、重合開始剤、重合抑制剤、酸化防止剤、被膜形成剤、カップリング剤、潤滑剤を被覆したものであってもよく、必要に応じて減水剤、流動化剤、増粘剤、防水剤、防錆剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム、着色剤、急結剤が混入していてもよい。またガラス繊維の外径やその長さについても特に限定されるものではない。
また、本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、上述に加えガラス繊維製品がチョップドストランドであるならば、好ましい。
ガラス繊維製品がチョップドストランドであるとは、本発明を適用するガラス繊維製品が短繊維の中でもその長尺寸法が整ったガラスチョップドストランドであることを意味している。
また、本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、収納された製品名を記載する名札やプレート、マーキング等の標識を容器の側面部、天井面、開口部、排出口部といった任意の部位に施すことが可能である。
また、本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、人力、すなわち手作業による解束作業によって排出口の開口を行うことを目的として構成したものであるが、ロボットや機械工程に組み込んで使用することを妨げるものではない。必要な設備や、充分な投資が可能であるならば、そのような環境下においても使用することができるものである。
さらに本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、必要に応じて収納部内部を区分する衝立や投入物が偏って充填されないような邪魔板、自立した状態での充填操作を行うことを可能とする隔壁構造を収納部内面に設けることが可能である。このような内部構造物は、組み立てられた状態で、収納部内に配設したものであってもよいし、各々の部材を容器内に入れた後に収納部内でユニット工法等を採用して組み立てるものであってもよい。
また本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、必要に応じて収納部の排出口に対向する側面側の底面を上方に上げて収納部の底面を傾斜した形状とすることができる。このような形状とすることで、排出速度が早くなる傾向とはなるが、底面の傾斜角度を調整することや、排出口に邪魔板等の排出速度を減じる構造を採用することによって排出速度を減速することができ、しかも収納量が残り少なくなった後も確実に排出を行うことができるため好ましい。またこのような構造とした時に、収納部への物品の投入が行い難いといった問題があるならば、この収納部の底面を二重底構造とし、組み上げられた収納部の内側には傾斜形状の底面を採用し、一方組み上げられた容器の外側には収納部の上面に平行となるような底面構造を採用すればよい。
また本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、収納部内への物品の投入方法として人力を用いることで収納物を充填していくことも可能であるし、充填装置等の計量装置によって収納物量を計測しつつ充填を行うこともできる。
本発明のガラス物品の搬送方法は、物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器にガラス物品を収納し、搬送後に該ガラス物品収納用折畳み容器からガラス物品を排出するガラス物品の搬送方法において、前記ガラス物品収納用折畳み容器は収納部の側面に排出口を有しており、収納部の排出口に対向する側面の下方部を上方に動かすことにより収納部からガラス物品を排出することを特徴とする。
ここでガラス物品収納用折畳み容器は収納部の側面に排出口を有しており、収納部の排出口に対向する側面部の下方部を上方に動かすとは、ガラス物品収納用折り畳み容器に収納されたガラス物品を収納部内から排出する際に、排出口のある収納部側面の対向位置にある収納部の側面下部を持ち上げる、あるいは引き上げることによって、収納されたガラス物品を排出口の周囲へと移動させ、収納部外へと容易に排出させやすくすることを表している。
収納部の排出口に対向する側面下方部については、収納部の排出口のある側と反対側、あるいは反対側に近傍する部位について収納部の下方部位を意味するものであり、収納部の他の部位についての意図的な動作によって、結果として収納部の下方部位を上方に上げる動作を行わせるものであるならばよい。
側面下方部を上方に動かす方法としては、例えば下方部位の特定箇所にロープやバンド、ワイヤ等を固定しフォークリフトやクレーン、あるいはこれらに類する装置によって引き上げることもできるし、場合によっては人力によって引き上げる事も可能である。また容器を載置した台を傾斜させることによって側面下方部を上方に動かすこともできる。
また、複数枚のプラスチック板や合板を折り畳み可動できるように組み合わせた折り畳み製の収納コンテナである場合には、底面を複数の板材を組み合わせた構造とすることによって底面構造を意図的に変動させることが可能となるようにし、それを動かすことで排出口のある収納部の側面部の対向位置にある収納部の側面下部を持ち上げることを可能とすることもできる。
排出方法としては一時期に排出するようなものであってもよいし、また排出途中で一時的に排出操作を止めて収納部内の収納物を保持し続けることも可能である。この場合には、排出口のある収納部の側面の対向位置にある収納部の側面下部は、上方に上げた状態で維持し続けても良いし、また一度元の状態に戻した後に再度上方に上げる動作を繰り返すことで排出を行っても良い。
また本発明のラス物品収納用折り畳み容器の排出方法は、ガラス物品の自重を利用することによって排出するものであって、エアーブロー法、あるいはエアーフロー操作や圧縮空気の圧力操作、空気循環操作等を伴って作用させるものではない。このような方法を採用するのがこの種の容器で用途によっては好適な場合もあるが、本用途、すなわち少量の排出を断続的に行う必要のあるガラス物品を収納する場合については、排出速度を穏やかなものとすることが必須なものであり、このような排出の補助手段を講じてまで排出速度を一気に加速するものとは、相容れないものである。また、例えばエアーブローなどは、ガラス繊維毛羽の飛散等を発生させやすく、労働衛生環境面からも好ましいものではない。
ただし、排出口のある容器側面部の対向位置にある容器の側面下部を持ち上げる際に、意図的に振動、すなわちバイブレーション等を容器全体に付与する等して収納部内に充填された収納物を排出口の近辺に順次集積することも可能であるし、必要に応じて排出口から収納物を排出する補助的な棒状の治具等を排出口から挿入することで排出を円滑化することも可能である。
(1)以上のように、本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、物品を投入する投入口と物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器であって、収納部側面に排出口を有するものであるため、排出操作を行う作業者の作業上の安全性を確保することができるものであり、従来の底面に排出口がある容器において必要とされた安全上の作業空間や作業治具、安全柵、防御服などに必要以上の過大な配慮を払わずともよいものである。
(2)さらに本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、排出口の開口部下端が収納部高さ寸法の半分より下方の位置にあるならば、収納部内に収納されたガラス物品の排出操作時に、ガラス物品を比較的円滑に排出することが可能であって、しかも一度に大量の排出量の排出物が高速に排出されることがなく、排出操作を制御し易い容器であり、側面部に排出口があることで排出位置を目視でも特定し易く、搬送や輸送時においても排出口に汚れや異常などがないかを監視し易いという長所も併せ持つものである。
(3)また本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、折り畳み容器がフレキシブルコンテナであるならば、従来から使用されてきた容器形態を本発明に適用することで大きな容器設計上の変更を施すことなく採用することが可能であり必要に応じて従来の排出口を有する収納部に対して新たに側面の排出口を設けるといった改良、変更を施すことで大きな容器製造費用を発生させることもなしに利用することができ、容器の搬送、搬出工程等についても従来の仕様を堅持しつつ安定した作業を行うことが可能となるものである。
(4)また本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、ガラス繊維製品を収納する容器として使用されるものであるならば、多種の用途で利用される種々形態のガラス繊維について、適用することができるため、汎用性の高い流通用容器として利用することが可能であって、1つの収納部の側面に複数の排出口を設けることによって用途に応じて排出口を変える等の対応も可能となるものである。
(5)また本発明のガラス物品収納用折畳み容器は、ガラス繊維製品がチョップドストランドであるならば、排出操作時に於ける一時的な大量の排出を抑制することができるため、作業中に発生する粉塵等を最小限に抑えるように調整することもでき、作業上問題となることも多い毛羽の発生をも低減することが可能となるものである。
(6)また本発明のガラス物品収納用折畳み容器からの排出方法は、ガラス物品収納用折り畳み容器からの物品の排出操作において、排出口のある側面に対向する側面下方部を上方に引き上げるものである本発明のガラス物品の搬送方法は、物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器にガラス物品を収納し、搬送後に該ガラス物品収納用折畳み容器からガラス物品を排出するガラス物品の搬送方法において、前記ガラス物品収納用折畳み容器は収納部の側面に排出口を有しており、収納部の排出口に対向する側面の下方部を上方に動かすことにより収納部からガラス物品を排出するため、排出時間や排出量を調整し易く、容器内に残留しやすい繊維状物などの収納物であっても確実に排出することを可能とするものである。
以下に本発明のガラス物品収納用折畳み容器とガラス物品の搬送方法について、実施例に基づいて具体的に説明する。
図1(A)、図1(B)に本発明のガラス物品収納用折畳み容器1の正面図と側面図とを示す。この容器10は側面部12の幅が1000mm、奥行き1000mm、高さ1200mmの外観寸法であって、内部に構造を安定させるための4つの隔壁(図示省略)を有し、収納物を充填時にその外観形態は略角型立方体形状となる。そしてこの収納部10の側面12の材質は目付200g/m2のポリプロピレン製布であり、その表面にラミネート処理が施されている。この収納部10の上面部14の中央には、ガラスチョップドストランドを投入して充填するための投入口11があり、充填されたチョップドストランドは底面13に堆積していくこととなる。そして側面12の下方には充填されたガラスチョップドストランドを排出するための排出口20がある。排出口20からは目付150g/m2のプロピレン織布の表面にラミネート処理を施した筒状の筒先部22が連結されている。この筒先部22については、筒の途中をロープ21等で結束することによって、排出口20を閉じた状態にするような構成となっている。排出口20の下端位置は収納部底面から計って200mmの位置にあり、排出口20に連結した筒先部22の先端部が汚れたりすることがないように、上方に折り曲げた状態で固定できる固定用のロープ(図示省略)も配設されている。
この収納部10では、充填されたガラスチョップドストランドを排出する際に、排出初期にはガラスチョップドストランドを自重によって排出することができるが、充填されたガラスチョップドストランドの量が残り少なくなってくると、排出速度が遅くなるので、排出速度を調整するために、側面12の排出口20に対向する位置の側面12の下方に収納部10を引き上げるためのポリプロピレン製のロープ40の一端を配設してあり、このロープ40を引き上げることによって排出速度を上昇させるといった調整が可能になっている。またこのロープ40は、排出口20よりも下方にあるガラスチョップドストランドが自重によっては排出できなくなる程わずかになっても、引き上げ操作によって排出を可能にするという機能も有している。
このような、収納部10の試作品を作成して、実際の作業性についての試験を行った。試験では、Eガラス製のガラスチョップドストランドをこの側面12に排出口20を有するフレキシブルコンテナ1中に充填する作業及び充填した後に、収納物を排出する作業を行い、このような作業について実際に長年に亘り作業を行っている作業者の判断を求めた。その結果、充填作業については、従来と同じ程度の作業性であって、特に変化は認められなかったが、排出作業については、ガラスチョップドストランドが排出口20の開放と同時に堰を切ったように高速で流れ出すのではなく、途中で排出を一端停止することが可能な程度の速度で排出することが可能であることが判明した。また側面12の下方に配設したロープ40を適切に上げ下げすることによって、流出速度の調整が行え、しかも最終的に収納部10内のガラスチョップドストランドを確実に排出することのできることが判明した。
次いで、従来のフレキシブルコンテナを改良して側面排出と従来の底面排出の両方の排出に対応することができるような試作品を作成した。作成した試作品を図2(A)の正面図及び図2(B)の側面図に示す。このフレキシブルコンテナ1aの外寸法や構造は実施例1と同様のものであるが、底面13にも排出口20があるという点のみ異なる構造である。
このフレキシブルコンテナ1aについては、従来と同様の運用を行う場合、すなわち排出口20からの排出操作で収納部10a内部に収納したガラス物品を一時期の排出をもって高速に排出するような場合には、収納部10aの底面13に配設した排出口20を使用することで目的を達することができ、さらにガラス物品の用途が多品種少量用途等の特定用途では、側面12に配設した排出口20を用いることによって、収納されたガラス物品の排出速度の調整を行ったり、一時的に排出を底止したりすることが可能となる。
本発明のこの収納部10aを使用することによって、使用用途に応じてフレキシブルバッグ1aの排出口を変更することができ、使用しない容器1aの数を抑制することができ、物流用の梱包資材を効率よく運用することができる。
次いで、本発明のガラス物品の搬送方法について、具体的に説明を行う。実施例1と同じ形態のガラス物品収納用折畳み容器としてフレキシブルコンテナ1を使用した場合には、まず収納するEガラスに集束剤を塗布したガラスチョップドストランドGを本フレキシブルコンテナ1の収納部10に投入口11から投入し、収納部10内に堆積させて充填していく。そして、収納部10内に予定していた収納量になるまでガラスチョップドストランドGが充填された時点で、投入口11を結束して閉じた状態とする。こうして得られたガラス物品収納物の梱包体はクレーンやリフト等を使用し、所定の適切な運搬手段、例えば飛行機、船舶、車両等に積載し、この容器1に収納されたガラスチョップドストランドGを使用する場所まで搬送される。
そして搬送された先でフレキシブルコンテナ1をリフトで吊り下げ、排出口20の結束部21を解除することによって、筒先部22からガラスチョップドストランドGの排出を行う。フレキシブルコンテナ1内に大量のガラスチョップドストランドが収納された状態ならば、排出口20からの排出は順調に行えるが、残量が少なくなった時に排出速度を適宜調整するためには、図3に示したようにフレキシブルコンテナ1を吊り下げた状態のままで側面下方引き上げ用ロープ40を上方のM方向に引き上げることによって、排出速度を速める等の調整操作ができる。また容器内の収納残量が極めて少なくなった時点で、側面下方引き上げ用ロープ40をさらに高くM方向に引き上げることによって確実な排出操作を行うことができる。
このように、本搬送方法によって、少量多品種等の用途で使用されるガラス物品についても適用することのできる安定したガラス物品の搬送と排出が行えることになる。
本発明のガラス物品収納用折り畳み容器は、粉末材料や顆粒などの天然鉱物や人工材料の搬送、運搬用としても使用することができるものである。
本発明のガラス物品収納用折り畳み容器の平面図であり、(A)は正面図、(B)は側面図を表す。 本発明の他のガラス物品収納用折り畳み容器の平面図であり、(A)は正面図、(B)は側面図を表す。 または(C) 本発明のガラス物品の搬送方法に係る排出操作の説明図。
符号の説明
1、1a ガラス物品収納用折り畳み容器
10、10a 収納部
11 投入口
12 側面
13 底面
14 上面
20 排出口
21 結束部
22 筒先部
30 吊り具
40 側面下方引き上げ用ロープ
G ガラス物品
M ガラス物品収納容器の下方引き上げ方向

Claims (6)

  1. 物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器であって、
    前記収納部の側面に排出口を有することを特徴とするガラス物品収納用折り畳み容器。
  2. 排出口の開口部下端が収納部の高さ寸法の半分より下方の位置にあることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品収納用折り畳み容器。
  3. フレキシブルコンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス物品収納用折畳み容器。
  4. ガラス繊維製品の収納に使用されるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のガラス物品収納用折畳み容器。
  5. ガラス繊維製品がチョップドストランドであることを特徴とする請求項4に記載のガラス物品収納用折畳み容器。
  6. 物品を収納する収納部と、該収納部に物品を投入する投入口と、収納部から物品を排出する排出口とを有するガラス物品収納用折り畳み容器にガラス物品を収納し、搬送後に該ガラス物品収納用折畳み容器からガラス物品を排出するガラス物品の搬送方法において、
    前記ガラス物品収納用折畳み容器は収納部の側面に排出口を有しており、収納部の排出口に対向する側面の下方部を上方に動かすことにより収納部からガラス物品を排出することを特徴とするガラス物品の搬送方法。
JP2004330502A 2004-11-15 2004-11-15 ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法 Pending JP2006137479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330502A JP2006137479A (ja) 2004-11-15 2004-11-15 ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330502A JP2006137479A (ja) 2004-11-15 2004-11-15 ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006137479A true JP2006137479A (ja) 2006-06-01

Family

ID=36618538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004330502A Pending JP2006137479A (ja) 2004-11-15 2004-11-15 ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006137479A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180070957A (ko) * 2016-12-19 2018-06-27 현대건설주식회사 재사용이 가능한 안전 톤백
JP2019116304A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 大成建設株式会社 フレキシブルコンテナ
FR3132088A3 (fr) * 2022-01-25 2023-07-28 Stns Grand récipient pour vrac souple à vidage latéral

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180070957A (ko) * 2016-12-19 2018-06-27 현대건설주식회사 재사용이 가능한 안전 톤백
KR101872880B1 (ko) * 2016-12-19 2018-06-29 현대건설 주식회사 재사용이 가능한 안전 톤백
JP2019116304A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 大成建設株式会社 フレキシブルコンテナ
JP7029289B2 (ja) 2017-12-27 2022-03-03 大成建設株式会社 フレキシブルコンテナ
FR3132088A3 (fr) * 2022-01-25 2023-07-28 Stns Grand récipient pour vrac souple à vidage latéral

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5967579A (en) Industrial diaper for flexible bulk containers
US20030235350A1 (en) Bulk bag for meat and meat products
EP0983948B1 (en) A container, a receiving sleeve cap and a process of unloading and receiving material contained within the container
AU2008204448B2 (en) Device and method for handling containers and container comprising said device
JP4959850B1 (ja) フレキシブルコンテナバッグ
JPH11334786A (ja) クレーン・フォークリフト等の揚重機器用運搬袋及びその使用方法
CN208948040U (zh) 一种密闭集装袋
KR101459114B1 (ko) 다단 하이브리드벨트가 구비된 컨테이너백
JP2006137479A (ja) ガラス物品収納用折り畳み容器及びガラス物品の搬送方法
EP3348496B1 (en) Seal assembly system
KR20050119669A (ko) 유동성 물질용 측면 방출 백 및 유동성 물질의 방출 방법
KR101214121B1 (ko) 이물 유입 방지 및 이의 안전한 배출을 유도하는 유연성을 지닌 컨테이너 라이너의 배출 시스템
JP7330105B2 (ja) フレキシブルコンテナ
KR101377055B1 (ko) 컨테이너백
JP6978444B2 (ja) 袋状または大袋状の包装
JP2004345710A (ja) フレキシブルコンテナバッグ、およびその使用方法
CN109911430B (zh) 快速卸料吨袋及卸料方法
CN218490101U (zh) 一种拆包投料装置
JPH09295673A (ja) 粉粒体の袋容器
JP3417668B2 (ja) 微粉体の輸送具及び輸送方法
JP2006199375A (ja) ガラス物品収納用折畳み容器
JP3240001U (ja) 揚重機器用運搬袋
JP2001058701A (ja) 産業廃棄物収容バッグ
JP2017149446A (ja) 粉粒体供給システムおよび粉粒体供給方法
CN205150750U (zh) 一种吨包