JP2006137304A - 洗車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備構造が簡素化できてできるだけ少ないスペースで設備配置が可能となり、しかも設備構造上、車両の出入りが行ないやすくすることができる洗車装置を提供する。
【解決手段】車両走行路13の近傍に上記車両走行路13の走行方向に略沿った状態で配置された洗車領域8と、上記洗車領域8内に移行された車両2を洗車する洗車手段1と、上記車両走行路13の走行方向に略直交する方向に車両走行路13から洗車領域8内へ連続した状態で敷設された車両2の横移動手段95を備えている。したがって、車両2は車両走行路13の所定の箇所に停車した後、略車幅方向に移行して洗車領域8内に導入されるだけであるから、洗車領域8内に入るために特別にスペースを確保する必要がなく、最小限のスペースで洗車設備を設置することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、極力小さなスペースで基本構成が大幅に簡素化され、洗車時の騒音や液体の飛散を防止し、しかも車両の停車した向きに適合した洗車能力を有する洗車装置に関するするものである。
洗車装置は、一般に一組の回転式洗車ブラシが装備された洗車機本体内において、上記回転式洗車ブラシで車両の前面,上面,後面および両横側面の洗浄を行なうようになっている。このような洗車装置では、門型の洗車機本体が地上面に敷設された軌道レールに沿って移動するようになっている。そして、洗車に要するスペースを小さくするために、車両をターンテーブルに載せて方向転換をしてから上記洗車機本体内に移行することが知られている。
特開平8−113116号公報
しかしながら、上記のような門型の洗車機本体を進行させる方式であると、洗車機本体そのものが大型となり、さらに洗車機本体が進行と後退をするので、結果的には所要スペースが著しく大きなものとなっていた。また、車両を上記軌道レールの間に正確に停車させる必要があるので、車両の幅寄せに手間取るという問題がある。また、このような形式の洗車機を狭い場所で稼動させるために、ターンテーブルに車両を載せて方向転換を行なうことが知られているが、このような方式であると、設備規模が大きくなって初期投資額が高額なものとなる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、設備構造が簡素化できてできるだけ少ないスペースで設備配置が可能となり、しかも設備構造上、車両の出入りが行ないやすくすることができる洗車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の洗車装置は、車両走行路の近傍に上記車両走行路の走行方向に略沿った状態で配置された洗車領域と、上記洗車領域内に移行された車両を洗車する洗車手段と、上記車両走行路の走行方向に略直交する方向に車両走行路から洗車領域内へ連続した状態で敷設された車両の横移動手段とを含んで構成されていることを要旨とする。
このため、車両が車両走行路の横移動手段上に停車してから横移動手段が駆動されると、車両は車両走行路から洗車領域内に移行される。それから洗車手段が動作して洗車が実行され、洗車が終了すると車両は再び車両走行路に送り戻される。したがって、車両は車両走行路の所定の箇所に停車した後、略車幅方向に移行して洗車領域内に導入されるだけであるから、洗車領域内に入るために特別にスペースを確保する必要がなく、最小限のスペースで洗車設備を設置することが可能となる。また、横移動手段によって車両が洗車領域内に移行されるので、狭い箇所で煩わしい幅寄せ運転等が不要となり、洗車時の運転操作が容易なものとなる。
さらに、洗車領域で停車状態になっている車両を洗車するものであるから、洗車装置に要するスペースが最小化される。また、洗車手段は洗車領域内に停車している車両に対して洗車機能を果たすものであるから、洗車手段の構造を簡素化することが行ないやすくなる。
本発明の洗浄装置において、上記洗車手段は、洗車領域の長手方向と略平行な状態で車両の上方の所定高さの位置に配置された縦ガイドレールを有する上部支持部材と、上記縦ガイドレールに沿って移動し車両の前面部,上面部,後面部および横側面部に液体を噴射するノズルユニットとを含んで構成されている場合には、ノズルユニットを縦ガイドレールに沿って移動させることにより、洗剤液や洗浄水等の液体を車体表面に的確に噴射することができ、優れた洗車が実施できる。また、ノズルユニットは、車両の前面部,上面部,後面部および横側面部に対して一斉に上記液体を噴射することができるので、車体表面や車輪や懸架装置等の足回りに対する洗浄が効果的に行なわれる。また、液体の噴射を基本とするものであるから、回転ブラシのような大規模なユニットを動作させる必要がなく、設備の簡素化にとって有効である。
本発明の洗浄装置において、上記横移動手段は、車両の前輪が載置される前輪側横移動手段と、車両の後輪が載置される後輪側横移動手段とから構成され、上記前後の横移動手段をそれぞれ独立して移動制御する制御手段を備えている場合には、車両が車両走行路の走行方向に対して斜め向きに停車しても、前輪側横移動手段と後輪側横移動手段との各移動速度を異ならせたり、前後いずれか一方の横移動手段だけを一時的に駆動させたりすることにより、洗車領域内の正しい位置に車両を停車させることができ、上記ノズルユニットの各ノズルと車体表面との距離を適正に確保することができる。さらに、前後の両横移動手段により自動的に車両の向きを修正できるので、狭い場所で車体の向きを変えるような煩わしい運転が回避できる。
本発明の洗浄装置において、上記洗車領域は、横移動手段により車両が車両走行路に対して入出する部分が開放され、それ以外の部分は遮蔽部材で覆われている場合には、洗車時の水滴が飛散することが防止でき、近所の住宅や洗濯物を汚したり、歩行者に水滴がかかるようなことがない。さらに、洗車時に発生する液体噴射音等の発散が遮断されるので、近隣の住民への騒音問題が発生しない。
なお、本発明において、前後,前側,後側および長手方向等の表現は、車両の前後に対応させたものである。
つぎに、本発明の洗車装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図11は、本発明の洗車装置の一実施例を示す。
まず最初に、洗車装置の骨格的構造やノズル配置等の構成に関して説明する。
本発明の洗車装置全体は符号1で示され、図1は洗車装置1の概略的な斜視図である。また、洗車対象となる車両は、セダン型の乗用車,ライトバン型の商用車等種々な車体形式のものがあるが、この実施例では、ワンボックスタイプの商用車2が洗車対象とされている。符号3は商用車2の前面部、4は天井等の上面部、5は後面部(図3参照)、6は左右の横側面部である。そして、本実施例における洗車装置1は、図11に示すような駐車場の一部のスペースに設置されている。
図2は、洗車装置1に商用車2が入車した状態を示す平面図であり、同図に示すように、2点鎖線で包囲された領域が洗車領域8であり、この洗車領域8内に商用車2を導入して洗車するようになっている。洗車領域8は、車両走行路13の近傍にこの車両走行路13の走行方向(矢印14参照)に沿った状態で配置されている。
図1および図2に示すように、商用車2の全高よりもさらに高い位置に上部支持部材7が配置されている。この上部支持部材7は、C型鋼のような長尺な部材で形成した長方形の枠であり、互いに平行に配置された一対の縦ガイドレール9と、両縦ガイドレール9を結合する略水平方向に配置された架橋材10とによって構成されている。上記縦ガイドレール9は、洗車領域8の長手方向と平行に配置され、上記架橋材10は、縦ガイドレール9に直交している。
上記上部支持部材7は、建造物の外壁のような静止部材に強固に結合されているものであり、この例では、洗車領域8の近くに2本の支柱11を起立させ、この支柱11に上部支持部材7が溶接等により結合されている。なお、上部支持部材7は支柱11に片持ち構造で取り付けられているので、その結合剛性を高めるために、補強ワイヤ12が支柱11の上端部と上部支持部材7の先端部との間に架設してある。上記のような上部支持部材7の配置により、洗車領域8に対し、商用車2の前方側と後方側およびいずれか一方の横方向側が開放されている。
上部支持部材7が上記のように長方形の枠形状の状態になっているので、これ自体の剛性が高いものとして確保される。したがって、後述のノズルユニットやブロアー装置等の関連機器の設置が安定したものとなる。
一方、洗車領域8の長手方向と同方向に延びる縦ガイドレール9に長手方向移動機構15が組み付けられ、この長手方向移動機構15に長尺なノズル支持材16が結合されている。このノズル支持材16は、その上部が長手方向移動機構15に溶接等で結合され、略鉛直方向に下方へ延びており、その下端部と洗車領域8の床面との間に空間が形成されている。
上記ノズル支持材16は、ノズルユニット17を形成するための骨格部材の機能を果たすもので商用車2の左右に配置され、その各側面に車体の両横側面部6に液体を噴射する横ノズルパイプ18が固定されている。ノズル支持材16に対する横ノズルパイプ18の固定は、図示していないが、溶接,固定バンド等の通常の方法で行なわれる。横ノズルパイプ18の下端部も洗車領域8の床面から浮上した位置に配置されている。横ノズルパイプ18には、車体の横側面部6に液体を噴射するノズル19が、所定間隔で多数設けてある。そして、ノズル19の間隔は、上下方向で見て液体の吹き付けられない箇所が発生しないように設定され、また、横ノズルパイプ18の上部には、車体の横側面部6の傾斜に沿わせた湾曲部20が設けられ、これにより横側面部6の全域に均一に液体を噴射できるようになっている。
車体の前面部3,上面部4および後面部5に液体を噴射する上ノズルパイプ21が両ノズル支持材16に架橋された状態で配置されている。上記上ノズルパイプ21は、図4および図5に示すように、両端部側に形成された水平軸部22と、中央部に形成された水平管部23と、上記水平軸部22と水平管部23とを結合する傾斜管部24とから構成されている。上ノズルパイプ21には、車体の前面部3,上面部4および後面部5に液体を噴射するノズル25が、所定間隔で多数設けてある。そして、ノズル25の間隔は、車体の幅方向で見て液体の吹き付けられない箇所が発生しないように設定され、また、上ノズルパイプ21の両側の傾斜管部24は、車体の上部コーナ部分に沿わせた状態とされ、これにより前面部3,上面部4および後面部5の全域に対して均一に液体を噴射できるようになっている。
上記のように、ノズルユニット17は、車体の横側面部6に液体を噴射する横ノズルパイプ18と、車体の前面部3,上面部4および後面部5に液体を噴射する上ノズルパイプ21によって構成されている。また、図示していないが、横ノズルパイプ18や上ノズルパイプ21に接続される液体供給ホースは、ノズルユニット17の移動動作に追従できる伸縮式の螺旋型ホースが用いられる。
車体の前面部3,上面部4および後面部5には、前後に所定の傾斜角度が付与され、上面部4は略水平になっている。このような形状に沿って上ノズルパイプ21を移動させるために、ノズル25の噴射方向を上記傾斜角度に対応させて設定することが必要である。そのために図10に示した上ノズル噴射方向設定手段26が設けられている。そして、上ノズルパイプ21を上下方向に移動させる図10に示した上ノズル上下移動手段29と、ノズルユニット長手方向移動手段46とが設けられ、各手段26,29および46の動作軌跡が図10に示した制御装置100で合成されて上ノズルパイプ21が車体と所定間隔を有した状態で車体形状に沿って移動するようになっている。なお、上記制御装置100は、通常のコンピュータ装置を用いて構成されている。なお、図10は、本発明の洗車装置1を動作させるシステム構成のブロック図である。
上記上ノズル噴射方向設定手段は、ノズル支持材16に上下動可能な状態で取り付けられた電動式のステッピングモータ26によって構成されている。したがって、図10に示す上ノズル噴射方向設定手段には符号26が付されている。図5(A)に示すように、このステッピングモータ26の出力軸27が上記水平軸部22に結合してあり、その反対側の水平軸部22はノズル支持材16に上下動可能な状態で取り付けた軸受28に支持されている。
図5(A1)に示すように、上記ステッピングモータ26が停止しているときには、ノズル25の向きは基準角度0度とされ、前面部3の傾斜状態に適した液体噴射がなされる。また、同図(A2)に示すように、上ノズルパイプ21が車体ルーフ部分である上面部4に対応する位置に移動してくると、ステッピングモータ26の動作で水平軸部22が時計方向に45度回動し、ノズル25の液体噴射方向が上面部4に適した状態になる。さらに、同図(A3)に示すように、上ノズルパイプ21が車体後部である後面部5に対応する位置に移動してくると、ステッピングモータ26の動作で水平軸部22がさらに時計方向に45度回動して90度位置に設定され、ノズル25の液体噴射方向が後面部5に適した状態になる。
上記の噴射方向の設定は、45度間隔で行なわれているが、種々な車体形状に適合させるために、例えば、10度間隔で噴射方向を設定することも可能である。あるいは、このような角度設定を無段階で行なうようにしてもよい。このような角度設定は、図10に示す制御装置100によって行なうことができる。
上ノズル上下移動手段は、上下移動の駆動手段が電動モータ29によって構成されているので、図10に示す上ノズル上下移動手段には符号29が付されている。図6は、上ノズル上下移動のための駆動機構を示す図であり、(A)は洗車装置1の内側から見た側面図、(B)は(A)図のB−B断面図である。上記ノズル支持材16は、2本のC型鋼32,33を所定の空間34をあけて背中合わせに配置したもので、上下の結合材35,36を両C型鋼32,33上下両端に溶接して1本のノズル支持材16を形成している。
C型鋼32,33の上部側面に基板37が溶接され、この基板37に上記電動モータ29が取り付けられている。電動モータ29の出力軸38は空間34内に進入し、この出力軸38に歯付プーリ(タイミングギヤ)39が固定されている。上記歯付プーリ(タイミングギヤ)39に対応するノズル支持材16の下端部に、歯付プーリ(タイミングギヤ)39と同様な構造の歯付プーリ(タイミングギヤ)40が取り付けられ、両歯付プーリ(タイミングギヤ)39と40の間に歯付ベルト(タイミングベルト)41が掛け渡されている。
上記電動モータ29が取り付けられていない側のノズル支持材16においても、上記歯付プーリ(タイミングギヤ)39と40および両プーリ39,40に掛け渡される歯付ベルト(タイミングベルト)41と同様な構造が配置され、電動モータ29の出力軸38が長尺な伝動軸30の状態で延びてきて、電動モータ29のない側に動力を伝えるようになっている。そして、電動モータ29のない側において伝動軸30を支持する軸受31がノズル支持材16に取り付けられている。電動モータ29のない側においても、図6(B)に示したような構造が採用されている。
上記のような構造により、電動モータ29のない側においても、上ノズルパイプ21が確実に上下移動がなされ、安定した上ノズルパイプ21の移動動作が得られる。
上記電動モータ29が正転および逆転方向に駆動されると、歯付ベルト(タイミングベルト)41が上下に移動し、この上下動によってステッピングモータ26や上ノズルパイプ21が上下に移動する。歯付ベルト(タイミングベルト)41の外側面に、接着あるいはリベット留め等の方法で鋼板製のブラケット42が結合されている。このブラケット42に平坦な鋼板製の支持板43が溶接され、この支持板43の片側にステッピングモータ26が取り付けられ、他方の側に2つの(図6(A)参照)ガイドローラ44が軸部材45を用いて取り付けられている。これらのガイドローラ44は、空間34内に上下に配置され、両C型鋼32,33の背板に接触しながら上下に転動するようになっている。
したがって、電動モータ29が駆動されて歯付ベルト(タイミングベルト)41が上下に移動すると、支持板43が上記ベルト41とともに移動する。このとき2つのガイドローラ44がC型鋼32,33の背面に接触しているので、支持板43は傾いたりすることなくノズル支持材16の長手方向に正確に沿って上下動し、ステッピングモータ26が安定した状態で支持される。このため、上ノズルパイプ21に対するステッピングモータ26の角度設定が正確に行なわれるという効果がある。
ノズルユニット17を縦ガイドレール9に沿って移動させるために、図10に示したノズルユニット長手方向移動手段が設けられている。このノズルユニット長手方向移動手段は、図1,図2,図7および図8等に示した上記長手方向移動機構15の駆動手段が電動モータ46で構成されているので、図10に示すノズルユニット長手方向移動手段には、符号46が付してある。
上記長手方向移動機構15は両縦ガイドレール9に組み付けてあり、両方の移動速度は同じ速度に設定されている。したがって、ノズルユニット17は、洗車領域8に正しく停車している商用車2の前後方向に沿って傾斜したりすることなく、正しい液体噴射移動がなされる。
図7は、上記長手方向移動機構15の詳細な構造を示す断面図である。また、図8は、長手方向移動機構15の断面図である。縦ガイドレール9の断面形状は略矩形であり、その片側が開放された、いわゆるC型鋼である。図8に示すように、縦ガイドレール9の左右に配置された基板50,51と、これら両基板50,51の下部を結合している結合板52によって、上方が開放されたフレーム体53が構成されている。このフレーム体53の内側に縦ガイドレール9が収容され、上記基板50,51の間に回転自在に軸支された上ローラ54と下ローラ55の間に縦ガイドレール9の上面と下面が支持されている。上記上ローラ54と下ローラ55の両端部にガイドフランジ56,57が設けられ、上下各ローラ54,55が縦ガイドレール9から外れないようになっている。図7に示すように、上下各ローラ54,55は、上下に2つずつ設けられている。
そして、上記ノズル支持材16の上端部が結合板52に溶接された状態で略鉛直方向に下方に延びている。このようにフレーム体53は、都合4個の上下各ローラ54,55で縦ガイドレール9に支持されているので、フレーム体53は縦ガイドレール9に対して円滑な安定した移動がなされる。引いては、長尺なノズル支持材16の下端部が異常に揺動したりすることがなく、ノズルユニット17の液体噴射方向が所定の方向に正しく設定される。また、都合4個の上下各ローラ54,55の内側に後述のスプロケットホイールの駆動体が配置されているので、この部分の構造がコンパクトにまとまる。
上記基板51に、上記電動モータ46が結合されている。この電動モータ46は、減速ギヤ機構が内蔵されたギヤードモータである。電動モータ46の出力軸に上記スプロケットホイール59が固定されている。このスプロケットホイール59は縦ガイドレール9の内部空間60内に進入させてあり、この内部空間60内に配置したチェーン61にかみ合っている。上記チェーン61の両端は縦ガイドレール9の内部両端部に固定され、テンションローラ62によりスプロケットホイール59とチェーン61とのかみ合い状態を確実なものとしている。なお、チェーン61やスプロケットホイール59に代えて、縦ガイドレール9内に固定したラックに電動モータ46で駆動されるピニオンを噛み合わせるようにしてもよい。
上記ノズル支持材16を結合板52に溶接するのを止めて、図6(A)に示すように、枢軸47を介してノズル支持材16を結合板52から垂下するようにしてもよい。こうすることにより、ノズルユニット17全体を上方に回動させた退避位置をとらせて、車両の入出を容易にすることができる。
洗車後、車体の表面に付着している水滴等を吹き飛ばすために、ブロアー装置63が上部支持部材7に取り付けられている。上記ブロアー装置63は、電動モータ64(図3参照)によって動作されるようになっていて、図10に示したブロアー動作手段には符号64が付されている。
両縦ガイドレール9を架橋した状態で配置されている支持板65上に、左右一対のブロアー装置63が取り付けられ、その空気噴出管66が商用車2の方に空気を吹き付けるようになっている。このブロアー装置63も縦ガイドレール9に沿って移動するようになっている。このような移動を行なわせるために、図10に示すブロアー長手方向移動手段67が設けられている。このブロアー長手方向移動機構68(図1,図2および図3参照)は、上述のノズルユニット17を移動させる長手方向移動機構15と同じ構造であり、同機構を共通ユニットとして製作し、原価低減や製造の簡素化を図ることができる。
つぎに、車体に対する液体噴射に関して説明する。
図9は、液体噴射配管図である。車体に噴射される液体は、最初にタンクに貯留されている洗剤液69を噴射し、そのつぎに粉末混入液70を噴射し、その後、洗浄水71が噴射される。それから車体表面の水滴等を上記ブロアー装置63で吹き飛ばしてから、最後に、ワックス液72を噴射する。車体表面に付着しているワックス液72は拭きとって光沢を出したり、ブロアー装置63で吹き飛ばして洗車が完了する。なお、上記粉末混入液70の噴射は、車体の汚れ状態に応じて中止することができる。そして、上記のような順をおった液体の噴射は、制御装置100の動作によって行なわれる。
上記粉末混入液70はターボブライト(商品名)と称されるもので、平均粒度3μmのケイ酸アルミニウムを水中に3%混入してある。また、上記洗剤液69,粉末混入液70およびワックス液72は、濃度の高い原液であり、これらの原液は洗浄水71と混合して薄めた状態で車体に吹き付けられる。
図9の配管について説明する。水道管ガラン73からの供給管74がフロート弁75を介して洗浄水タンク76に接続されている。上記水道管ガラン73と、電動モータ77で駆動されるフィードポンプ78とが供給管79で接続され、この供給管79の途中に開閉弁80とフィードポンプ78側に開く逆止弁81が挿入されている。
洗浄水タンク76からフィードポンプ78にいたる汲上げ管82に、洗剤液69,粉末混入液70およびワックス液72等を供給する各種液体供給管83が合流している。符号84は、この合流箇所である。洗剤液69,粉末混入液70およびワックス液72の供給または停止を行なうために、各液体毎に開閉弁LV1,LV2およびLV3が設けられている。これらの開閉弁LV1,LV2およびLV3は、制御装置100により開閉制御がなされる。
上記フィードポンプ78から送り出された各種液体は、送出管85から上ノズルパイプ21と横ノズルパイプ18に供給される。上ノズルパイプ21と横ノズルパイプ18から洗浄水が噴射されるときには、すでに車体に付着している洗剤液69の洗剤作用を高めるために、洗剤液69の付着時間を長くするようにしている。したがって、洗浄水が噴射されるノズルを区分けしてノズル区分を形成し、車体の所定箇所毎に洗浄水を吹き付けるようになっている。
図9において、上ノズルパイプ21および横ノズルパイプ18の丸印はノズル25およびノズル19を示しており、黒丸は洗浄水噴射が行なわれている状態を、白丸は洗浄水噴射が行なわれていない状態を示している。したがって、両ノズルパイプ21,18は、図示していないが、白丸のノズル25,19が取り付けられているパイプ部分と、黒丸のノズル25,19が取り付けられているパイプ部分とは、パイプ内部で連通することがなく区分されている。そして、これらの区分された各パイプ部分にそれぞれ供給管86〜91が接続されている。なお、図1等に示すように、上ノズルパイプ21は1本であるが、図9においては、説明の都合で2本図示してある。
上記各供給管86〜91は、各供給管86〜91に挿入された開閉弁V1〜V6によって開閉される。そして、これらの開閉弁を総括して図10には洗浄水噴射ノズル選定開閉弁V1〜V6として表現されている。これらの6つの開閉弁V1〜V6は、制御装置100の動作信号により洗浄水噴射時に順次開閉される。
なお、フィードポンプ78からの送出圧力が高すぎる場合には、圧力調整弁92によって所定圧力に調整される。
図10に示されている車両形状検知手段93は、上ノズルパイプ21が車体前方から後方へ移動する移動軌跡を設定するために設けられている。この車両形状検知手段としては、車体の前方から後方に向って触針を動かして、触針のいわゆるX(高さ方向)・Y(前後方向)の値から形状を求める方式、車体形状を画像解析して求める方式等、いろいろなものが採用できる。
この実施例では、上ノズルパイプ21の一部に光センサーを取り付けて、上ノズルパイプ21と車体表面との距離を一定間隔に保って車体形状を求めるようにしている。そのために、図1に示すように、上ノズルパイプ21に光センサー93を取り付け、検知された光センサー93と車体表面との距離を制御装置100のフィードバックさせながら、上ノズルパイプ21を車体前方から後方まで移動させて、上ノズル上下移動手段29の動作出力量とノズルユニット長手方向移動手段46の動作出力量を合成した演算値によって、上ノズルパイプ21の移動軌跡が設定される。なお、図10の車両形状検知手段には、光センサーを示す符号93が付されている。
図10に示されている操作入力手段101は、洗車装置1の使用者または洗車係員によって操作されるもので、洗剤液69,粉末混入液70,ワックス液72等の貯留量の確認、上記洗剤液69等の噴射液圧の設定、先浄水の噴射水圧の設定、車両位置の確認、洗浄装置1の起動等が操作パネル上で行なえるようになっている。
つぎに、上記車両走行路13から洗車領域8内へ商用車2を移行させる、横移動手段に関して説明する。
図1,図3および図11(B)に示すように、横移動手段95は、車両走行路13の走行方向(矢印14参照)に略直交する方向に車両走行路13から洗車領域8内へ連続した状態で敷設された搬送手段である。このような搬送手段は、重量物用の金属製ベルトコンベア、連続的にスライドする短冊状のプレートを連ねて移動させるプレート式コンベアおよびローラコンベア等のようにいろいろなものが採用できる。この実施例では、ローラコンベアの方式を採用している。
図1や図3に示すように、ローラコンベア95は前輪または後輪が載せられる一方のローラコンベア95と、後輪または前輪が載せられる他方のローラコンベア95とが平行な状態で車両走行路13から洗車領域8内に連続した状態で敷設してある。
ローラコンベア95は、地中に埋め込まれる箱体96の内側にローラ97の軸98が支持されている。このようにして支持されたローラ97が、タイヤ99の幅よりも小さなピッチで図3(B)に示すように、所定の等間隔で配置してある。上記軸98にスプロケットホイール103が取り付けられ、駆動チェーン104にかみ合ってローラ97が駆動される。駆動チェーン104は、無端状であり両端部のエンドスプロケットホイール105と106の間に掛け渡されている。
駆動チェーン104に駆動力を投入する電動モータ107が設けられ、この電動モータ107の駆動スプロケットホイール108と、エンドスプロケットホイール105と一体に設けられた被動スプロケットホイール109との間に伝動チェーン110が掛け渡してある。なお、符号111は、テンションローラである。
前後の両ローラコンベア95は、その駆動用の伝動モータ107がそれぞれ独立して駆動制御がなされるようになっている。このように独立した制御が行なわれるのは、商用車2の前輪と後輪とがそれぞれローラコンベア95に乗った状態で、しかも車両走行路13の走行方向に対して斜めに停車したときに、商用車2が斜めになったまま洗車領域8に移行されるのではなく、洗車領域8の長手方向と商用車2の前後方向とが正しく一致するように、停車位置を修正するためである。斜めに停車した状態は、図2に符号113で示されている。
したがって、図10に示すように、横移動手段95は、前輪側と後輪側が別々に設けられ、車両傾斜検知手段112により異常な傾斜が検知されたときに停車位置の修正信号が制御装置100に供給され、制御装置100で修正量が演算されて、車両位置の修正がなされる。
このような修正は、1つとして、洗車領域8方向への両ローラコンベア95の移動速度に差を与えて、洗車領域8に入りきった時点でちょうど正しい車両位置にする。あるいは、両ローラコンベア95の速度を同じにしておき、洗車領域8の所定位置に車両が入りきったときに、一方のローラコンベア95の駆動を停止し、他方のローラコンベア95だけを駆動して、斜め向き状態を正常な向きに修正することもできる。さらに、車両走行路13において一方のローラコンベア95だけを駆動して、あらかじめ傾きを修正することもできる。このような両ローラコンベア95の独立した駆動方式は、制御装置100の動作プログラムを選定することによって行なわれる。
上記車両傾斜検知手段112を実現する方法としては、路面に所定間隔で複数個埋設した磁気センサーで車体位置を検出して斜め停車であるかどうかを判定したり、少なくとも2つの光センサーからの照射光を洗車領域8側から車体の横側面部6に照射したりすることにより、斜め停車状態が異常であるかどうかの判定を求めることができる。
図11は、スーパーマーケットのような大きな駐車場114に、3〜4台分のスペースを用いて洗車装置1を配置したもので、洗車領域8は、ローラコンベア95により車両が車両走行路13に対して入出する部分が開放されている。この開放された入出部は、符号116で示されている。そして、それ以外の部分、すなわち洗車装置1の前方,後方,上方および左右いずれかの部分は遮蔽部材であるシート材115で覆われている。このシート材115は、洗車時に飛散する水滴を遮蔽し、洗浄水の噴射音を透過させないような質量の大きなものが採用されている。シート材115に代えて合成樹脂製のパネル材を採用してもよい。
つぎに、洗車装置1を使用する際の動作について説明する。
商用車2の前後輪が、車両走行路13上のローラコンベア95に載って停車したところで、運転手はサイドブレーキをかける。ついで、運転手または洗車係員が図10に示す操作入力手段101を操作して、洗剤液69,粉末混入液70,ワックス液72等の貯留量の確認、上記洗剤液69等の噴射液圧の設定、先浄水の噴射水圧の設定、車両の正規位置の確認等が操作パネル上でなされる。
商用車2がローラコンベア95に対して傾いていることが、操作入力手段101に表示されたときには、前後のローラコンベア95の移動速度が制御装置によって別々に設定されて、車両が洗車領域8内へ移行される途上で上記傾きが修正される。これにより、車両が洗車領域8の所定位置に入りきった状態では、車両の前後方向が洗車領域8の前後方向に一致している。
上記の傾き修正は、車両が洗車領域8に導入される過渡期に行なわれているが、これを車両走行路13に停車しているときに、前後いずれかのローラコンベア95を駆動して傾きを事前に修正してから、両ローラコンベア95を等速で動作させてもよい。あるいは、車両を傾いたまま洗車領域8に導入し、その後、いずれかのローラコンベア95を動作させて傾きを修正してもよい。
車両の位置が洗車領域8の正規位置に設定されると、制御装置100からの動作信号により、開閉弁LV1,LV2およびV1〜V6が開かれてフィードポンプ78が駆動される。これにより、洗剤液69と粉末混入液70が合流箇所84において洗浄水71で所定の濃度に薄められて、上ノズルパイプ21の全ノズル25と、横ノズルパイプ18の全ノズル19から車体表面や足回りの部分に対して噴射される。
この噴射の際には、あらかじめ記憶されている車両形状に基づいた動作信号が制御装置100から発せられて、上ノズル上下移動手段29,上ノズル噴射方向設定手段26およびノズルユニット長手方向移動手段46が移動して、車両全体に洗剤液69と粉末混入液70が吹き付けられる。
上記洗剤液69等の吹き付けが完了すると、この完了信号が制御装置100に送信され、この送信をトリガーにして開閉弁LV1,LV2が閉じられるとともに、開閉弁V1〜V6の内の所定の開閉弁が順次開かれる。これにより、フィードポンプ78から送出管85を経た洗浄水71が、所定のノズル25および19から車体や足回りに噴射される。なお、洗浄水71は、フィードポンプ78により洗浄水タンク76から汲み上げられる方式と、開閉弁80を開弁して水道管ガラン73から吸入される方式とのいずれかを選択できるようになっている。
上記洗浄水は、車体の横側面部6に対しては、車体の下方部分から噴射される。そのために、最初の横ノズルパイプ18の長手方向の移動においては、開閉弁V6だけが開弁されて車体の下方部分に洗浄水が噴射される。このときには、それよりも上位の横側面部6には洗浄水が噴射されることがなく、上位にすでに付着している洗剤液69の洗剤作用が持続して、車体汚れの除去効果が高くなる。
そのつぎに、開閉弁V6が閉弁しV5が開弁する。この状態で横ノズルパイプ18が長手方向に移動すると、上記高さの上側の箇所の車体表面に洗浄水が噴射される。このような動作を継続して、開閉弁V4,開閉弁V3から順次洗浄水が車体の横側面部6に噴射されて洗浄がなされる。
上記横ノズルパイプ18の長手方向移動にともなって、上ノズルパイプ21も車体の前面部3,上面部4および後面部5に沿って移動する。この移動の最初の移動時に開閉弁V2を開弁して洗浄水を前面部3,上面部4および後面部5の左右端部付近に噴射する。その後、つぎの移動時に開閉弁V2を閉弁し開閉弁V1を開弁すると、洗浄水が前面部3,上面部4および後面部5の中央部に噴射される。
上記のようにして洗浄水の噴射が完了すると、その完了信号により制御装置100からブロアー動作手段64の回転動作と、ブロアー長手方向移動手段67の移動動作のための信号が発せられ、車体表面に付着している水滴等が吹き飛ばされる。このブロアー装置63の動作が完了すると、開閉弁LV3と開閉弁V1〜V6が開弁されてワックス液72がフィードポンプ78から車体全体に吹き付けられる。
上記ワックス液72は、布等で拭き取って光沢のある車体表面に仕上げられる。あるいは、車体に付着しているワックス液72をブロアー装置63で吹き飛ばしてもよい。
上記のようにして洗車の全工程が完了すると、それによる制御装置100からの信号でローラコンベア95が駆動されて、商用車2が車両走行路13に戻される。
なお、上記動作において、各ノズル25,19から噴射される液体の拡散角は、35度〜40度の範囲内に設定されている。この拡散角度は洗浄液体が車体に衝突する強さ(洗浄液体の運動エネルギー)、洗浄の対象となる車両の高さや車体の外面形状等によって適宜変更される。例えば、30度〜35度に選定されることもある。あるいは、足回りに対する噴射ノズルの拡散角度を小さくして、こびりついた泥などを強い洗浄液体の吹き付けで積極的に除去することも可能である。
また、良好な洗車を行なうためには、各ノズル25,19と車体表面との間隔を適正に維持する必要がある。これは、ノズル25,19からの洗浄液体が高速で飛翔すること(洗浄液体粒の運動エネルギー)、洗浄液体の拡散角度を所定値にして非洗浄帯域ができないようにすることを考慮して、上記間隔を所定の範囲内に維持している。
上記実施例における洗剤液は、2リッター〜2.5リッター/分の供給量で全ノズル25,19から噴射される。そして、洗浄水は高圧噴射がなされ、約100Kgf/cm(約10MPa)で噴射されている。さらに、上述のように、洗浄水の中に平均粒径3μmのケイ酸アルミニウム粉末を重量%で3%混入しておくことにより、洗剤液の機能に加えて、粉末が車体表面に固形状になって付着している汚れに衝突して、落ちにくい汚れを確実に除去することができる。また、先浄水に例えば0.5%の液体ワックスを混入しておくことにより、ワックス仕上げを洗車と同時に行なうことができる。
上記実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
商用車2の前後輪が車両走行路13のローラコンベア95上に停車してからローラコンベア95が駆動されると、車両は車両走行路13から洗車領域8内に移行される。それから洗車装置1が動作して洗車が実行され、洗車が終了すると車両は再び車両走行路13に送り戻される。したがって、車両は車両走行路13の所定の箇所に停車した後、略車幅方向に移行して洗車領域8内に導入されるだけであるから、洗車領域8内に入るために特別にスペースを確保する必要がなく、最小限のスペースで洗車設備を設置することが可能となる。また、ローラコンベア95によって車両が洗車領域8内に移行されるので、狭い箇所で煩わしい幅寄せ運転等が不要となり、洗車時の運転操作が容易なものとなる。
さらに、洗車領域8で停車状態になっている車両を洗車するものであるから、洗車装置1に要するスペースが最小化される。また、洗車装置1は洗車領域8内に停車している車両に対して洗車機能を果たすものであるから、洗車装置1の構造を簡素化することが行ないやすくなる。
上記洗車装置1は、洗車領域8の長手方向と略平行な状態で車両の上方の所定高さの位置に配置された縦ガイドレール9を有する上部支持部材7と、上記縦ガイドレール9に沿って移動し車両の前面部3,上面部4,後面部5および横側面部6に対して洗剤液69,粉末混入液70およびワックス液72を噴射するノズルユニット17とを含んで構成されているので、ノズルユニット17を縦ガイドレール9に沿って移動させることにより、洗剤液69,粉末混入液70およびワックス液72等の液体を車体表面に的確に噴射することができ、優れた洗車が実施できる。また、ノズルユニット17は、車両の前面部3,上面部4,後面部5および横側面部6に対して一斉に上記液体を噴射することができるので、車体表面や車輪や懸架装置等の足回りに対する洗浄が効果的に行なわれる。また、液体の噴射を基本とするものであるから、回転ブラシのような大規模なユニットを動作させる必要がなく、設備の簡素化にとって有効である。
上記ローラコンベア95は、車両の前輪が載置される前輪側ローラコンベア95と、車両の後輪が載置される後輪側ローラコンベア95とから構成され、上記前後のローラコンベア95をそれぞれ独立して移動制御する制御装置100を備えているため、車両が車両走行路13の走行方向に対して斜め向きに停車しても、前輪側ローラコンベア95と後輪側ローラコンベア95との各移動速度を異ならせたり、前後いずれか一方のローラコンベア95だけを一時的に駆動させたりすることにより、洗車領域8内の正しい位置に車両を停車させることができ、上記ノズルユニット17の各ノズル19,25と車体表面との距離を適正に確保することができる。さらに、前後の両ローラコンベア95により自動的に車両の向きを修正できるので、狭い場所で車体の向きを変えるような煩わしい運転が回避できる。
上記洗車領域8は、ローラコンベア95により車両が車両走行路13に対して入出する部分に入出部116が開放され、それ以外の部分はシート材115で覆われているため、洗車時の水滴が飛散することが防止でき、近所の住宅や洗濯物を汚したり、歩行者に水滴がかかるようなことがない。さらに、洗車時に発生する液体噴射音等の発散が遮断されるので、近隣の住民への騒音問題が発生しない。
上述のように、洗浄水は開閉弁V1〜V6を交互に開閉することにより、洗剤液69の付着時間をできるだけ長期化して、洗剤液69の洗剤としての作用が十分に果たされ、車体表面において水あか,泥水,油性汚れ等を溶解や分解により確実に除去することができる。
上ノズルパイプ21の上下動は、上述のように、片側のノズル支持材16に取り付けた電動モータ29の駆動力が、伝動軸30を介して他方のノズル支持材16に伝達されるので、上ノズルパイプ21は両側において均一に上下動がなされ、車体形状に正確に適応した上ノズルパイプ21の移動が確保できる。
上ノズルパイプ21の移動軌跡は、ノズル支持材16に沿った上下動と縦ガイドレール9に沿った前後移動との合成されたものとして形成することができる。したがって、上記両移動が、あたかもX座標とY座標の簡素化された数値(移動量)設定によって求められるので、上ノズルパイプ21の移動制御が行ないやすく、しかも所定の移動軌跡を正確に求めることができ、良好な洗車が実現する。
上記のように、横移動手段によって、車両を車両走行路から洗車領域に車両の幅方向に移行させる形式であるから、少ないスペースで簡単な設備で洗車装置が設置できる。したがって、駐車場の一部で洗車することができ自動車の所有者にとって、著しく便利な設備となり、幅広く普及することが期待できる。
洗車装置全体の斜視図である。 洗車装置全体の平面図である。 洗車装置全体の側面図とローラコンベアの構造図である。 図3の(4)矢視図である。 ノズルユニットの正面図と上ノズルパイプの動作図である。 ノズル支持材の側面図と歯付プーリ部分の断面図である。 長手方向移動機構の側面図である。 長手方向移動機構の断面図である。 液体噴射配管図である 洗車装置を動作させるシステム構成のブロック図である。 駐車場に設置された洗車装置の平面図と斜視図である。
符号の説明
1 洗車装置
2 商用車
3 前面部
4 上面部
5 後面部
6 横側面部
7 上部支持部材
8 洗車領域
9 縦ガイドレール
10 架橋材
11 支柱
12 補強ワイヤ
13 車両走行路
14 矢印
15 長手方向移動機構
16 ノズル支持材
17 ノズルユニット
18 横ノズルパイプ
19 ノズル
20 湾曲部
21 上ノズルパイプ
22 水平軸部
23 水平管部
24 傾斜管部
25 ノズル
26 ステッピングモータ
27 出力軸
28 軸受
29 電動モータ
30 伝動軸
31 軸受
32 C型鋼
33 C型鋼
34 空間
35 結合材
36 結合材
37 基板
38 出力軸
39 歯付プーリ(タイミングギヤ)
40 歯付プーリ(タイミングギヤ)
41 歯付ベルト(タイミングベルト)
42 ブラケット
43 支持板
44 ガイドローラ
45 軸部材
46 電動モータ
47 枢軸
50 基板
51 基板
52 結合板
53 フレーム体
54 上ローラ
55 下ローラ
56 ガイドフランジ
57 ガイドフランジ
59 スプロケットホイール
60 内部空間
61 チェーン
62 テンションローラ
63 ブロアー装置
64 電動モータ
65 支持板
66 空気噴出管
67 ブロアー長手方向移動手段
68 ブロアー長手方向移動機構
69 洗剤液
70 粉末混入液
71 洗浄水
72 ワックス液
73 水道管ガラン
74 供給管
75 フロート弁
76 洗浄水タンク
77 電動モータ
78 フィードポンプ
79 供給管
80 開閉弁
81 逆止弁
82 汲上げ管
83 各種液体供給管
84 合流箇所
85 送出管
86 供給管
87 供給管
88 供給管
89 供給管
90 供給管
91 供給管
92 圧力調整弁
93 光センサー
95 横移動手段,ローラコンベア
96 箱体
97 ローラ
98 軸
99 タイヤ
100 制御装置
101 操作入力手段
103 スプロケットホイール
104 駆動チェーン
105 エンドスプロケットホイール
106 エンドスプロケットホイール
107 電動モータ
108 駆動スプロケットホイール
109 被動スプロケットホイール
110 伝動チェーン
111 テンションローラ
112 車両傾斜検知手段
113 斜め停車状態の車体
114 駐車場
115 シート材
116 入出部
LV1 開閉弁
LV2 開閉弁
LV3 開閉弁
V1 開閉弁
V2 開閉弁
V3 開閉弁
V4 開閉弁
V5 開閉弁
V6 開閉弁

Claims (4)

  1. 車両走行路の近傍に上記車両走行路の走行方向に略沿った状態で配置された洗車領域と、上記洗車領域内に移行された車両を洗車する洗車手段と、上記車両走行路の走行方向に略直交する方向に車両走行路から洗車領域内へ連続した状態で敷設された車両の横移動手段とを含んで構成されていることを特徴とする洗車装置。
  2. 上記洗車手段は、洗車領域の長手方向と略平行な状態で車両の上方の所定高さの位置に配置された縦ガイドレールを有する上部支持部材と、上記縦ガイドレールに沿って移動し車両の前面部,上面部,後面部および横側面部に液体を噴射するノズルユニットを含んで構成されている請求項1記載の洗車装置。
  3. 上記横移動手段は、車両の前輪が載置される前輪側横移動手段と、車両の後輪が載置される後輪側横移動手段とから構成され、上記前後の横移動手段をそれぞれ独立して移動制御する制御手段を備えている請求項1または2記載の洗車装置。
  4. 上記洗車領域は、横移動手段により車両が車両走行路に対して入出する部分が開放され、それ以外の部分は遮蔽部材で覆われている請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗車装置。





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