JP2006135006A - 発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の発光ダイオードとその駆動用のICを一体に備え、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色を含み、R、G、Bの各単色の発光強度及び色度のみならず白色の発光強度及び色度を容易にバラツキなく一致させることができる発光素子を提供すること。
【解決手段】 複数の発光ダイオード2R、2G、2Bと、これらの発光ダイオードを駆動する駆動用IC3を一体化した発光素子1であって、前記駆動用IC3には、複数の発光ダイオード毎の電流値もしくは前記複数の発光ダイオード間の電流比率を一定に制御するとともに、発光波長の異なる少なくとも一つ以上の発光ダイオードに補助的な比較的に小さな電流値もしくは補助的に比較的に小さな電流比率の制御を可能とする駆動回路を内蔵させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の発光ダイオードとその駆動用のICを一体に備えるランプ型、チップ型等の発光素子に関し、特に複数の発光ダイオードとその駆動用のICを一体に備え、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色を含み、白色光のみならず任意の色を発光させることができ、しかもR、G、Bの各単色の発光強度及び色度のみならず白色の発光強度及び色度を容易にバラツキなく一致させることができる発光素子に関する。
従来から、発光ダイオードとその発光色の補色の光を発する蛍光体との組み合わせによって、疑似的に白色光を発光可能な発光素子が特許文献1に開示されている。この場合、一般的に、発光ダイオードとして青色発光するものを使用し、蛍光体として青色光を吸収して黄色発光するものを組み合わせ、擬似的に人間の目に白色光と感じられるようにするものが多用されている。しかしながら、このような組合せでは特定の色成分が少ないため、すなわち前述のような青色と黄色の混色による場合には赤色成分が少ないことにより、LCD用バックライトとして使用する場合には色再現範囲が狭いという問題がある。また、演色性に欠けるという問題もある。
また、白色光を発光させる別の方式として、R、G、Bの各光を発する発光ダイオードを用いた3原色の混色を用いる例も知られている。しかしながら、3原色の混色によって白色発光させる場合は、例えば図20に示す典型的な各種発光ダイオードの発光強度−順電流特性から明らかなように、R、G、Bのそれぞれの光を発する発光ダイオードの電気−光学特性に大きな差異があることから、各色の発光度合いを調整するための電流調整が非常に面倒になる。
また、白色発光以外の場合においても、R、G、Bの3色あるいはそれとは異なる色の複数の発光ダイオードを用いて所望の色や発光強度分布を得る必要がある場合も、それぞれの発光ダイオードの発光強度を調整する必要があるが、そのための電流調整が面倒になる。また、この電流調整は、外付けの回路によって調整することもできるが、その場合は個々の発光素子毎に外付けの回路を設ける必要があり、回路構成が複雑化するとともに、色度などの調整が煩雑になるという問題点が存在している。
従来、R、G、Bの3原色の各発光ダイオードを一体化したいわゆるマルチチップ式のフルカラー発光素子は、アノード又はカソードを共通端子とした4端子、或いは、3色の発光ダイオードが独立した6端子の発光素子として各種形状(チップ型発光ダイオード、ランプ、画像表示機器等)にて実用化されている。この場合、各発光ダイオードに供給する電流を外部より制御することにより、R、G、Bの単色発光ないし混合光(R+G、R+B、R+G+Bなど)の発光色を制御しているが、それぞれの色毎にそれぞれに定められた電流値を設定する必要があり、外部からの制御が複雑であるという問題点がある。
また、外部から供給する電流を制御した状態であっても、発光素子毎の特性のバラツキによってR、G、Bそれぞれの発光強度、色度等の特性がバラツキやすく、さらに混合光とした場合に得られる発光強度、色度(特に白色の色度)もばらつくという問題点がある。
また、R、G、Bの各光を発する発光ダイオードを用いた3原色の混色を用いた白色光は、図21の各種発光ダイオードのスペクトル分布特性図に示すように、RとGの発光スペクトルの間隔はGとBの発光スペクトルの間隔に比すると広いので、RとGの間に発光スペクトル分布が不連続な領域が存在する。したがって、より演色性の高い白色光を得るには、R、G、Bの3原色の各発光ダイオードだけでなく発光スペクトル分布がRとGの間に位置する橙色(O)及び黄色(Y)の発光ダイオードのうちの少なくとも1つがさらに使用されるが、そうするとこれらの発光ダイオードをマルチチップ化した発光素子の色度のバラツキを補正することはより困難となる。
加えて、これらの複数の発光ダイオードをマルチチップ化した発光素子を多数個組み合わせて発光装置や画像表示装置を形成することは慣用的に行われているが、このような用途に使用される発光素子の数は非常に多いので、上述の色度のバラツキの補正の問題点はより大きく表れる。
本願の発明者は、既に上述のようなマルチチップ方式の発光素子における色制御の複雑さ、回路構成の複雑さを解消し、簡単な駆動方式により多色光、及び白色光の発光制御を可能とし、しかも、外部からR、G、Bの3原色の各発光ダイオードより得られる白色の色度のバラツキを簡便に精度良く制御できる構成の発光素子に関する発明を特願2004−222467号(以下、「先願」という。)として特許出願している。
そこで、本願発明の理解のために、まず、上記先願発明の発光素子を図22〜図24を参照して説明する。なお、図22は先願発明の発光素子10Aの駆動用ICの内部構成をブロック図で表した等価回路図であり、図23は図22の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図であり、図24は図22の駆動用ICの動作を説明するためのタイミングチャートである。
先願発明の発光素子10Aは、図22及び図23に示すように、白色発光を行うために、複数の発光ダイオード2として3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の発光色を持つ3個の発光ダイオード2R、2G、2Bが用いられており、その駆動用IC3Aとそれに接続した各発光ダイオード2R、2G、2Bからなる発光回路を2つの外部端子5、6間に接続するとともに、外部端子7CR、7CG、7CBからの制御信号により各発光ダイオード2R、2G、2Bの発光強度を制御するようになっている。
そして、この先願の発光素子10Aの駆動用IC3Aは、電流供給回路11、補正回路17、各種信号制御回路18及び複数ビットドライバ19を備えており、そのうち補正回路17は、補正用データメモリとして不揮発性メモリを備えている。
補正回路17は、3×3ビットの不揮発性メモリによって、各3ビット分、すなわち8段階の補正レベルを記憶するようになっており、選択された補正レベルに対応する出力を各種信号制御回路18を経てドライバ19に送出し、各発光ダイオード2R、2G、2Bに対して所定の補正された電流を供給するようになっている。
各種信号制御回路18は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれに対応する3つの信号制御回路18R、18G、18Bを備えており、各信号制御回路18R、18G、18Bは、例えば緑の発光ダイオード2G駆動用のものを例に取ると、2つの反転回路を直列接続した波形成形回路18G1と、補正回路17からの出力と外部入力端子7CGからの駆動信号とのアンド出力をとる3つのアンド回路18G2〜18G4からなり、それぞれの波形成形回路及びアンド回路18G1〜18G4の出力はドライバ19Gの対応するドライバ回路19G1〜19G4に入力され、それぞれのドライバ回路19G1〜19G4の出力は並列に接続されて対応する緑の発光ダイオード2Gに供給されるようになっている。
なお、赤の発光ダイオード2R及び青の発光ダイオード2B駆動用の各信号制御回路18R、18B及びドライバ19R、19Bも緑の発光ダイオード2G駆動用の種信号制御回路18G及びドライバ19Gと同様の構成を備えているが、図示は省略した。
この発光素子10Aの発光色の調整は次のとおりの方法により行われる。まず、複数の発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれの発光強度−順電流特性から白色光を得るための平均的な電流値TYPを求め、この値を中心とし、各発光ダイオードの製品毎のバラツキを考慮して所定の電流間隔、例えば、5%分ごとに、+20%、+15%、+10%、+5%、TYP、−5%、−10%、−15%の8レベルの電流値を定める。
そして、ドライバ19Gは、外部入力端子7CGからの駆動信号によってのみ駆動されるドライバ回路19G1の出力電流として前記−15%に対応する電流値を供給するようにし、他の3つのドライバ回路19G2〜19G4はそれぞれ前記の所定の電流間隔に対応する+5%分、+10%分及び+20%分の電流を供給するようにする。
そうすると、発光ダイオード2Gには、外部入力端子7CGに対応する出力端子に出力が現われると、常にドライバ回路19G1から前記の−15%に対応する電流が供給されるとともに、補正回路17に記憶されたデータに基づく出力に応じて他の3つのドライバ回路19G2〜19G4からの出力電流が同時に供給されるため、発光ダイオード2Gに供給される電流値は−15%を最低値として、−10%、−5%、TYP、+5%、+10%、+15%、+20%の8レベルに変えることができる。
このような構成を採用することにより、発光素子10Aの組立時ないしは組立後に、各発光ダイオード2R、2G、2Bに対して所定の補正された電流を供給できるように補正回路17に対して所定の補正データを記憶させれば、所定の補正された電流値を各発光ダイオード2R、2G、2Bに対して供給することができるようになる。
この駆動用IC3Aの動作は図24のタイミングチャートに示したとおりである。すなわち、電源電圧が供給され、各外部入力端子7CR、7CG及び7CBに図24に示したような駆動信号CR、CG、CBが供給されると、赤の発光ダイオード用駆動信号CRに基づき発光ダイオード2Rに対して出力電流(R)が供給され、同様に、緑の発光ダイオード用駆動信号CGに基づき発光ダイオード2Gに対して発光用出力電流(G)が供給され、同じく青の発光ダイオード用駆動信号CBに基づき発光ダイオード2Bに対して発光用出力電流(B)が供給される。
したがって、各発光ダイオード2R、2G、2Bの駆動回路は独立しているから、駆動信号CR、CG及びCBの任意の2つの信号が同時に入力された場合には、合成光は予定される色度及び光度の光となり、駆動信号CR、CG及びCBの全てが同時に発光素子1に入力された場合には、全ての発光成分が合成された所望の白色光を得ることができる。このように、駆動信号CR、CG、CBのオン−オフ制御により少なくともW、R、G、B、RG、RB、GBの色表現が可能となるが、さらにCR、CG、CBのオン−オフ時間、タイミングを変化させることにより、7色以上の無限に近い色表現が可能となる。
なお、図22及び図23におけるSET端子7SEは、通常の点灯モードと補正データの格納モードの切り換え用として設けられているものであり、一旦補正用データを補正回路17に格納した後は補正用データを変更できないようにするために削除することもできる。
特開2001−217463号公報
上述の先願発明によればR、G、Bの各発光ダイオードのフルカラー発光素子の発光強度及び色度のバラツキを外部からに容易に補正して色度精度の高い白色光を得ることができるという優れた効果を奏する。すなわち、R、G、Bの各発光ダイオードは、例えば図25のCIE色度図において模式的に領域Rx、Gx、Bxとして示したように、それぞれ発光色(発光波長)にバラツキが生じるが、上述の先願発明はこれらの各発光ダイオードに流れる電流値を補正することにより、R、G、Bの全発光ダイオードを発光させた場合の色度が領域Wとして示した非常に狭い範囲内に収まるようにして得られる白色光の色度のバラツキを抑えることができるものである。
しかしながら、このような特徴はフルカラー発光素子を単独で使用する場合、又は、色変化があればよいという場合には非常に有効であるが、従来のフルカラー発光素子におけるR、G、Bの各単色については各R、G、Bの発光ダイオードの発光波長のバラツキによってそれぞれの色度にバラツキが生じる。このような場合、複数のフルカラー発光素子を連続して並べる用途や画像表示などの用途においては、色度精度は不十分といわざるを得ない。
例えば、VGA方式の画像表示装置では640ドット×480ドット=約30万個のR、G、Bフルカラー発光素子が使用されることになるが、これらの約30万個の内の一つでも他のR、G、Bフルカラー発光素子との間に発光波長においてバラツキが存在していると、先願発明によれば白色を表示させる場合には色度のバラツキを目立たなくすることが可能であるが、特にR、G又はBの単色を表示させた場合には色度のバラツキが非常に目立ってしまう。そのため、このような多数のR、G、Bフルカラー発光素子のR、G、Bの各単色の発光強度及び色度のみならず白色の発光強度及び色度のバラツキを外部から容易に調整し得るR、G、Bフルカラー発光素子が求められている。
本願の発明者は、このような先願発明の問題点を解決すべく種々実験を重ねた結果、R、G、Bの各発光ダイオードの発光色(発光波長)をそれぞれ予め定めた所定範囲R0、G0、B0(図25参照)内になるように補正するとともに先願発明の場合と同様に白色での色度のバラツキがないように補正すれば、上述の問題点を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、マルチチップ方式の発光素子における色制御の複雑さ、回路構成の複雑さを解消し、簡単な駆動方式により各単色光、多色光、及び白色光の発光制御を従来例よりも精度良くできるようにし、しかも、外部からR、G、Bの3原色の各発光ダイオードより得られる各単色及び白色の色度のバラツキを簡便に従来例のものよりも精度良く制御できる発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、R、G、Bの3原色による白色発光では、RとGの発光スペクトル間に不連続な領域があり、白色としては不完全であるが、これを赤から青まで連続的な白色発光が可能な発光素子を提供することにある。
本発明の上記目的は以下の構成により達成し得る。すなわち、請求項1の発光素子の発明は、複数の発光ダイオードと、これらの発光ダイオードを駆動する駆動用ICを一体化した発光素子であって、前記駆動用ICは、複数の発光ダイオード毎の電流値もしくは前記複数の発光ダイオード間の電流比率を一定に制御するとともに、発光波長の異なる少なくとも一つ以上の発光ダイオードに補助的な比較的に小さな電流値もしくは補助的に比較的に小さな電流比率の制御を可能とする駆動回路を内蔵したことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の発光素子において、前記駆動用ICは、前記複数の発光ダイオード毎の電流値もしくは前記複数の発光ダイオード間の電流比率を微調整する機能を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の発光素子において、前記微調整は、前記駆動用ICに内蔵したメモリに記憶させた補正用のデータに基づいて行われることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の発光素子において、前記駆動用ICに内蔵したメモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の発光素子において、前記複数の発光ダイオードは、それらの光の混色によって白色発光が可能な発光色を備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の発光素子において、前記複数の発光ダイオードは、赤、緑、青色の3原色を含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載の発光素子において、前記複数の発光ダイオードは、さらに橙色及び黄色を含み、青から赤まで連続的な発光スペクトルの白色発光が発光可能であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1又は2に記載の発光素子において、前記駆動用ICは、少なくとも電流供給回路、複数ビットドライバ、信号制御回路、補正用メモリを含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の発光素子において、前記補正用メモリは、不揮発性メモリよりなることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1又は2に記載の発光素子において、前記駆動用ICの信号制御回路において、発光を制御する制御ラインのそれぞれに主発光用ドライバと少なくとも一つ以上の色度補正用ドライバが接続されていることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1又は2に記載の発光素子において、前記発光素子は、外部からの制御信号により主発光の発光色が選択されると同時にそれ以外の少なくとも一つ以上の発光色も同時に選択されて補助的に発光することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11に記載の発光素子において、前記発光素子は、外部からの制御信号により複数の主発光の発光色を同時に選択することが可能であり、補助的な発光成分も含めて、それぞれ加算した混合光が得られる構成としたことを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項11に記載の発光素子において、前記発光素子は、外部からの制御信号により全ての主発光の発光色を同時に選択することが可能であり、補助的な発光成分も含めて、それぞれ加算した混合光が得られる構成としたことを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項13に記載の発光素子において、前記混合光は、白色であることを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項1〜14のいずれかに記載の発光素子において、前記複数の発光ダイオードは、前記駆動用ICの表面に設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項16の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の発光素子において、前記複数の発光ダイオードと前記駆動用ICは、同じ樹脂によって覆われていることを特徴とする。
本発明は、上記の構成を備えることにより、以下に述べるような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、複数の発光ダイオードを制御する駆動用ICが複数の発光ダイオードとともに一体化されているので、この駆動用ICによりそれぞれの発光ダイオードへ供給される電流値を制御できるため、発光素子外部で複雑な電流制御を行うことなく、簡便に色度精度が良く、均一な品質の発光素子を得ることができるようになる。加えて、複数の発光ダイオードの発光強度及び色度のバラツキを補正する際に、それぞれ対応する発光ダイオードの単色による補正のみでなく、他の色による補正も同時に行うようにしたので、それぞれ発光させるべき単色の色度を予め定めた所定の範囲内に収まるように補正することができるため、白色光の発光強度及び色度だけでなく単色光の発光強度及び色度もバラツキなく補正することができるようになる。
また、請求項2の発明によれば、複数の発光素子毎の同色の発光ダイオード間の電気−光学特性のバラツキを補正できるとともに、所定の合成された色の光を得るための各発光ダイオードに流れる電流値を制御できるため、発光素子毎の発光強度や色度のバラツキを簡便に精度良く制御できる均一な品質の発光素子が得られる。
また、請求項3の発明によれば、発光素子毎の発光強度や発光色のバラツキの補正用のデータを駆動用ICに内蔵したメモリに記憶させて利用できるため、ユーザは発光素子毎のバラツキを考慮する必要がなくなるので、使用時の外部回路構成を簡略化できる発光素子が得られる。
また、請求項4の発明によれば、不揮発性メモリは電源を切断しても記憶したデータが消失しないため、一度補正データを不揮発性メモリに記憶させた後は電源切断後に再度電源を投入した場合でも改めて補正データを記憶させることが不要となる。
また、請求項5の発明によれば、白色光源は、液晶表示パネルのバックライト、照明光等、広い技術分野で要求されている光源であって、これらの広い技術分野への適用が可能な発光素子が得られる。
また、請求項6の発明によれば、液晶表示パネルのバックライトに用いる場合に、容易に色再現性の良好な白色光を発光することができる発光素子が得られる。また、フルカラー表示用発光素子、画像表示などとして使用する場合には、単色、白色、その他多色発光において、発光強度及び色度のバラツキが少ない製品が得られる。
また、請求項7の発明によれば、発光スペクトルの間隔が広い赤色発光ダイオードの発光スペクトルと緑色発光ダイオードの発光スペクトルとの間を橙色発光ダイオード及び黄色発光ダイオードの少なくとも1つにより補うことができるため、赤から青まで実質的に連続的なスペクトル分布を有する白色光を得ることができる発光素子が得られる。
また、請求項8の発明によれば、簡単な構成の駆動用ICでそれぞれの発光ダイオードへ供給される電流値を制御できるため、発光素子外部で複雑な電流制御を行うことなく、簡便に色度精度が良く、均一な品質の発光素子を得ることができるようになる。
また、請求項9の発明によれば、不揮発性メモリは電源を切断しても記憶したデータが消失しないため、一度補正データを不揮発性メモリに記憶させた後は電源切断後に再度電源を投入した場合でも改めて補正データを記憶させることが不要となる。
また、請求項10の発明によれば、発光素子内の各発光ダイオードの色度を所定の範囲内に収まるように調節できるため、単色発光させる場合の色度のバラツキを小さくすることができる。
また、請求項11の発明によれば、単に所定の主発光色を選択するのみで自動的に色度が所定範囲内に収まるように補正された単色の色度のバラツキがない発光素子が得られる。
また、請求項12及び13の発明によれば、発光素子はそれぞれの単色の色度のバラツキが少ないから、複数の主発光色が選択されても色度にバラツキのない混合色が得られる。
また、請求項14の発明によれば、白色光源は、液晶表示パネルのバックライト、照明光等、広い技術分野で要求されている光源であって、これらの広い技術分野への適用が可能な発光素子が得られ、しかも、各単色の発光色のバラツキが小さいだけでなく白色光の色度のバラツキも小さいから、液晶表示パネルのバックライトに用いる場合に、容易に色再現性の良好な白色光を発光することができる発光素子が得られる。
また、請求項15の発明によれば、駆動用IC自体を複数の発光ダイオードを固定するための基板として用いることができ、しかも、駆動用ICと複数の発光ダイオードとの間のワイヤボンディングが少なくなるため、小型の発光素子が得られる。また、駆動用ICと複数の発光ダイオードとの間の温度差が少なくなるため、温度補償を行う場合にはさらに高精度の温度補償が可能となる。
また、請求項16の発明によれば、複数の発光ダイオードと駆動用ICが同じ樹脂により覆われて一体化されているため、組立作業性のよい発光素子が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのR、G、Bの3原色の発光ダイオードを備える発光素子の例を説明するものである。しかしながら、本発明は、R、G、Bの3原色以外に例えばO及びYの少なくとも一方を発光し得る発光ダイオードと組み合わせた発光素子の場合にも、あるいはその他の色を発光し得る複数個の発光ダイオードを備える発光素子の場合にも等しく適用し得るものである。さらに、R、G、Bの3原色を一組として、これを複数組有するとともに少なくとも1個の駆動用ICを一体化した発光素子、又は、R、G、Bそれぞれ任意に複数個有するとともに少なくとも1個以上駆動用ICを一体化した発光素子の場合にも適用し得るものである。
実施例1の発光素子を図1〜図5を用いて説明する。なお、図1は実施例1の発光素子の駆動用ICをブロック図で表した等価回路図であり、図2は実施例1の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図であり、また、図3は実施例1の駆動用ICの動作を説明するためのタイミングチャートであり、図4は実施例1の発光素子として成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視して示した平面図であり、図5は実施例1の発光素子としてIC基板上に各発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視して表した斜視図である。なお、図1〜図5においては、前記先願1及び先願2発明と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して一部の説明は省略することとする。
この実施例1の発光素子1は、駆動用IC3とそれに接続した各発光ダイオード2R、2G、2Bからなる発光回路を2つの外部端子5、6間に接続するとともに、外部端子7CR、7CG、7CBからの制御信号により各発光ダイオード2R、2G、2Bの発光強度及び色度を制御するようになっており、また、駆動用IC3は、電流供給回路11、補正回路17、各種信号制御回路18及び複数ビットドライバ19を備えている点では前記先願発明の発光素子10Aの駆動用IC3Aと同様であるが、各種信号制御回路18及びドライバ19の構成の一部分が前記先願発明の発光素子10Aの駆動用IC3Aとは相違している。
すなわち、図2に示すように、この実施例1の駆動用IC3の各種信号制御回路18は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれに対応する3つの信号制御ブロック18R、18G、18Bを有し、これらの各信号制御回路ブロック18R、18G、18Bは、
(1)それぞれ各発光ダイオード2R、2G、2Bに流れる大部分の電流を制御するための主信号制御回路18RR、18GG、18BBと、
(2)それぞれ各発光ダイオード2R、2G、2Bの色度を補正するための色度補正用信号制御回路18GR、18BR、18RG、18BG、18RB、18GB、
を備えている。
同じく実施例1の駆動用IC3のドライバ19は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれに対応する3つのドライバブロック19R、19G、19Bを有し、これらのドライバブロック19R、19G、19Bは、
(3)それぞれ各発光ダイオード2R、2G、2Bに流れる大部分の電流を供給するための主ドライバ回路19RR、19GG、19BBと、
(4)それぞれ各発光ダイオード2R、2G、2Bの色度を補正するための電流を供給するための色度補正用ドライバ回路19GR、19BR、19RG、19BG、19RB、19GBと、
を備えている。
このうち、緑の発光ダイオード2B駆動用の主信号制御回路18GGを例にとると、2つの反転回路を直列接続した波形成形回路18GG1と、補正回路17からの出力とそれぞれ外部入力端子7CR、7CG、7CBからの駆動信号とのアンド出力をとる3つのアンド回路18GG2〜18GG4からなり、それぞれの出力は主ドライバブロック19GGの対応する主ドライバ回路19GG1〜19GG4に入力され、それぞれの主ドライバ回路19GG1〜19GG4の出力は並列に接続されて対応する緑の発光ダイオード2Gに主発光電流として供給されるようになっている。
なお、他の主信号制御回路18RR、18BB及び色度補正用信号制御回路18GR、18BR、18RG、18BG、18RB、18GBは緑の主信号制御回路18GGと同様の構成を備えており、同じく他の主ドライバ回路19RR、19BB及び色度補正用ドライバ回路19GR、19BR、19RG、19BG、19RB、19GBは緑の主ドライバ回路19GGと同様の構成を備えているが、図示は省略した。
そして、色度補正用信号制御回路18GR、18BR、18RG、18BG、18RB、18GB及び色度補正用ドライバ回路19GR、19BR、19RG、19BG、19RB、19GBは、それぞれ各発光ダイオード2R、2G、2Bのいずれかの駆動信号が入力されたとき、対応する発光ダイオードとは異なる発光波長(発光色)の発光ダイオードに対して色度補正用電流を供給するようになされている。
すなわち、外部入力端子7CR、7CG、7CBからそれぞれ入力される駆動信号CR、CG、CBはそれぞれ発光ダイオード2R、2G、2Bの発光制御を行うための信号であるが、例えば外部端子7CGから緑の発光ダイオード2Gの駆動信号CGが入力されると、緑の発光ダイオード2Gに流れる大部分の電流は主信号制御回路18GG及び主ドライバ回路19GGを介して主発光電流として供給されるが、このとき、赤の色度補正用信号制御回路18GR及び色度補正用ドライバ回路19GRを介して発光ダイオード2Rに僅かな色度補正用電流が供給されるとともに、青の色度補正用信号制御回路18GB及び色度補正用ドライバ回路19GBを介して発光ダイオード2Bにも僅かな色度補正用電流が供給されるようになされている。
他方、外部入力端子7CRから駆動信号CRが入力されたとき、赤の発光ダイオード2Rに流れる大部分の電流は主信号制御ブロック18RR及び主ドライバ回路19RRを介して主発光電流として供給されるが、このとき、緑の色度補正用信号制御回路18RG及び色度補正用ドライバ回路19RGを介して発光ダイオード2Gに僅かな色度補正用電流が供給されるとともに、青の色度補正用信号制御回路18RB及び色度補正用ドライバ回路19RBを介して発光ダイオード2Bにも僅かな色度補正用電流が供給するようになされている。係る点は、外部入力端子7CBから青の発光ダイオード駆動用の信号が入力された場合についても同様である。
この実施例1の発光素子1の主発光色の調整は、前述の先願1発明の場合と同様の方法により行われる。まず、複数の発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれの発光強度−順電流特性から白色光を得るための平均的な電流値TYP(例えば10mA)を求め、この値を中心とし、各発光ダイオードの製品毎のバラツキを考慮して所定の電流間隔、例えば、5%分ごとに、+20%、+15%、+10%、+5%、TYP、−5%、−10%、−15%の8レベルの電流値を定める。
そして、例えば主ドライバ19GGは、外部入力端子7CGからの駆動信号CGの出力によってのみ駆動されるドライバ19GG1の出力電流として前記−15%に対応する電流値を供給するようにし、他の3つのドライバ19GG2〜19GG4はそれぞれ前記の所定の電流間隔に対応する+5%分、+10%分及び+20%分の電流を供給するようにする。
同じく発光素子1の色度補正は次のとおりの方法により行われる。すなわち、まず、複数の発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれについて、発光強度−順電流特性から、図25に示したCIE色度図の発光色のバラツキの領域Rx、Gx、Bxを考慮の上で、それぞれの発光色がそれぞれ予め定めた所定範囲R0、G0、B0内に収まるようにするための色度補償用電流値として前記TYPの値よりも小さな電流値Typ(例えばTYP×(1/10)=1mA前後)を求め、この値を中心とし、各発光ダイオードの製品毎のバラツキを考慮して所定の電流間隔、例えば、20%分ごとに、+60%(1.2mA)、+40%(1.4mA)、+20%(1.2mA)、Typ(1.0mA)、−20%(0.8mA)、−40%(0.6mA)、−60%(0.4mA)、−80%(0.2mA)の8レベルの電流値を定める。なお、発光素子1の各発光ダイオードのバラツキの程度によっては−100%(0mA=色度補正なし)を設けても良い。
そうすると、例えば外部入力端子7CGに緑の発光ダイオード2Gに対応する駆動信号が入力されると、発光ダイオード2Gには、常にドライバ19GG1から前記の−15%に対応する電流が供給されるとともに、補正回路17の補正用メモリに記憶されたデータに基づく出力に応じて他の3つのドライバ19GG2〜19GG4からの出力電流が同時に供給されるため、発光ダイオード2Gに供給される主発光電流値は−15%を最低値として、−10%、−5%、TYP、+5%、+10%、+15%、+20%の8レベルに変えることができる。
これに加えて、赤の発光ダイオード2Rには、色度補正用信号補正回路18GRから補正回路17の補正用メモリに記憶されたデータに基いて常に前記の−80%(0.2mA)を最低値として−60%、−40%、−20%、Typ、+20%、+40%、+60%の8レベルに変えることができる補正用電流が供給され、同じく青の発光ダイオード2Bにも補正回路17の補正用メモリに記憶されたデータに基いて常に前記の−80%(0.2mA)を最低値として−60%、−40%、−20%、Typ、+20%、+40%、+60%の8レベルに変えることができる色度補正用電流が供給されるようになっている。
このような構成を採用することにより、発光素子1の組立時ないしは組立後に、発光特性を測定した上で発光ダイオード2G対して所定の発光強度及び所定範囲の発光色G0となるように補正された電流を供給できるように補正回路17の補正用メモリに対して所定の補正データを記憶させれば、所定の発光強度を得るための主発光電流を発光ダイオード2Gに対して供給するとともに、色度補正用の発光電流を発光ダイオード2R及び2Bに対して供給することができるようになる。
なお、ここでは緑の発光ダイオード2Gを主発光させる場合を例に取り説明したが、赤の発光ダイオード2R及び青の発光ダイオード2Bを主発光させる場合についても同様であり、このようにして3つの発光ダイオード2R、2G、2Bの全てについて、発光強度だけでなく色度についても補正した電流値を供給することによって、白色光の発光強度及び色度だけでなく単色光の発光強度及び色度もバラツキなく補正された所望の発光強度及び色度の発光素子1が得られるようになる。さらに、図25に示すとおり、単色R0、G0、B0と白色Wの発光強度及び色度が固定制御されることにより、その他の無限に近い多色を発光させた場合にも発光強度及び色度のバラツキは極めて少ないものとなる。
本実施例1の発光素子1の駆動回路3の動作は、図3のタイミングチャートに示したとおりである。すなわち、電源電圧が供給され、各外部入力端子7CR、7CG及び7CBに図3に示したような駆動信号CR、CG、CBが供給されると、赤の発光ダイオード用駆動信号CRに基づき発光ダイオード2Rに対して主発光用出力電流(R−R)が供給されるとともに、緑の発光ダイオード2Gに対して色度補正用出力電流(R−G)が供給され、また、青の発光ダイオード2Bに対して色度補正用出力電流(R−B)が供給され、同様に、緑の発光ダイオード用駆動信号CGに基づき発光ダイオード2Gに対して主発光用出力電流(G−G)が供給されるとともに、赤の発光ダイオード2Rに対して色度補正用出力電流(G−R)が、また、青の発光ダイオード2Bに対して色度補正用出力電流(G−B)が供給され、同じく青の発光ダイオード用駆動信号CBに基づき発光ダイオード2Bに対して主発光用出力電流(B−B)が供給されるとともに、赤の発光ダイオード2Rに対して色度補正用出力電流(B−R)が、また、緑の発光ダイオード2Gに対して色度補正用出力電流(B−R)が供給される。なお、図3においては、各出力電流パルスの高さは前述の補正された主発光電流値及び色度補正用電流値となっている。
このような構成により、駆動信号CRにより赤の発光ダイオード2Rが主発光するときは、緑の発光ダイオード2G及び青の発光ダイオード2Bにより色度補正され、駆動信号CGにより緑の発光ダイオード2Gが主発光するときは、赤の発光ダイオード2R及び青の発光ダイオード2Bにより色度補正され、同じく青の発光ダイオード2Bが主発光するときは、赤の発光ダイオード2R及び緑の発光ダイオード2Gにより色度補正された合成光が得られる。
したがって、各発光ダイオード2R、2G、2Bの駆動回路は独立しているから、駆動信号CR、CG及びCBの任意の2つの信号が同時に入力された場合には、合成光は予定される色度及び光度の光となり、駆動信号CR、CG及びCBの全てが同時に発光素子1に入力された場合には、全ての発光成分が合成された所望の白色光を得ることができる。このように、本実施例1の発光素子1によれば、駆動信号CR、CG、CBのオン−オフ制御により少なくともW、R、G、B、RG、RB、GBの7色の色表現が可能となり、さらにCR、CG、CBのオン−オフ時間、タイミングを変化させることにより7色以上の無限に近い色表現が可能となる。
なお、図1及び図2におけるSET端子7SEは、通常の点灯モードと補正データの格納モードの切り換え用として設けられているものであり、一旦補正用データを補正回路17の不揮発性メモリに格納した後は補正用データを変更できないようにするために削除しても良い。
さらに、発光ダイオードは周囲温度により電気−光学特性が変化し、また、発光に伴う電力消費によって温度が上昇するが、発光ダイオードの温度上昇に伴って前記駆動用IC3で発生させる基準電圧を変化させることにより、発光ダイオードの温度上昇による発光効率の変化を補償、緩和させるとさらに良好な結果を得ることができるようになる。
なお、実施例1の発光素子の実装形態として、成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例を発光素子1−1として図4に、駆動用IC上に各発光ダイオードを実装した例を発光素子1−2として図5に示す。
図4に示した発光素子1−1は、基板4として6端子の成形フレームを有するモールド型のものを用い、このうち他方の外部端子6に接続する幅広の成形フレーム8上に、複数の発光ダイオード2として3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の発光色を持つ3個の発光ダイオード2R、2G、2Bのカソード電極側を導電材料を用いて固定配置するとともに、駆動用IC3−1をも載置して放熱効率を向上させるようにしたものである。
この駆動用IC3−1の表面には、各発光ダイオード用の出力端子3R、3G、3Bと、各発光ダイオードの駆動信号入力端子3CR、3CG、3CBと、電源電圧入力端子3Vと、共通端子3E、SET端子3SE等の端子が配置されており、このうち各発光ダイオード用の出力端子3R、3G、3Bとそれぞれの発光ダイオード2R、2G、2Bとの間、各発光ダイオードの駆動信号入力端子3CR、3CG、3CBと外部端子7CR、7CG、7CBとの間、電源電圧入力端子3Vと一方の外部端子5との間、共通端子3Eと他方の外部端子6との間、及びSET端子3SEと外部端子7SEとの間は、それぞれ金線などにより電気的に接続されている。
このような構成の発光素子1−1によれば、他方の外部端子6に接続する幅広の成形フレーム8上に各発光ダイオード2R、2G、2B及び駆動用IC3−1が設けられているため、各発光ダイオード2R、2G、2B及び駆動用IC3−1の発熱は成形フレーム8を経て効率よく放熱させることができるので、各発光ダイオード2R、2G、2Bに大電流を流すことができ、明るい発光素子1−1が得られる。
また、図5に示した発光素子1−2は、小型の発光素子とするためにチップ状態の複数の発光ダイオード2をこれらの発光ダイオードを駆動する回路基板を兼ねる駆動用IC3−2上に一体化して構成されている。各発光ダイオード2は、ウエハから分割された状態のベアチップで構成され、裏面にカソード電極を備えている。駆動用IC3−2は、各発光ダイオード2R、2G、2Bに対応した出力端子3R、3G、3Bと、各発光ダイオードの駆動信号入力端子3CR、3CG、3CBとを備え、さらに、一方の電源端子として機能する外部端子5及び他方の電源端子として機能する外部端子6がそれぞれ電気的に絶縁された状態で駆動用IC3−2の下部表面及び側面の一部分に設けられ、このうち外部端子6の表面上に各発光ダイオード2R、2G、2Bのカソード電極側が導電材料を用いて固定配置され、複数の発光ダイオード2R、2G、2B用の出力端子3R、3G、3B等の端子とそれぞれの発光ダイオード2R、2G、2Bとの間は金線などのワイヤにより電気的に接続されている。
なお、ここで使用した複数の発光ダイオード2R、2G、2Bは、裏面にカソード電極を備えているものを使用したので、導電材料により外部端子6に固定されているが、複数の発光ダイオード2R、2G、2Bが表面にアノードとカソードの両方の電極を備える場合は、これらの両方の電極にワイヤによる配線を施すか、又は、駆動用IC3−2の表面に導電接続(フリップチップ実装)してもよい。
この発光素子1−2は、これらの複数の発光ダイオード2R、2G、2Bを駆動用IC3−1の表面に固定し、配線を施した後に、光透過性のモールド樹脂9によってこれらの表面を覆うことにより作製される。
実施例1の発光素子1は、各外部入力端子7CR、7CG及び7CBに各発光ダイオード2R、2G、2Bの駆動信号CR、CG、CBを供給すると所望の発光強度及び色度が得られるようになされているが、この駆動信号CR、CG、CB発生回路としては、シフトレジスタないしカウンタを使用した回路を使用し得る。
そこで、実施例2の発光素子1−3として、駆動用IC3−3内にシフトレジスタを有するものを使用したものを作製した。この実施例2の発光素子1−3の駆動用IC3−3をブロック図で表した等価回路図を図6に、この駆動用IC3−3の内部回路の一具体例を図7に示す。なお、図6及び図7においては、実施例1及び前記先願発明と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して一部の説明は省略することとする。
この実施例2の発光素子1−3は、白色発光を行うために、複数の発光ダイオード2として3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の発光色を持つ3個の発光ダイオード2R、2G、2Bが用いられており、その駆動用IC3−3とそれに接続した各発光ダイオード2R、2G、2Bからなる発光回路を2つの外部端子5、6間に接続するとともに、外部端子7CL、7SI、7LOにそれぞれCLOCK信号、発光入力信号SI、LOAD信号が、また必要に応じて7STにストローブ信号STBが、それぞれ入力され、外部入力端子7SOから発光入力信号SIと同じ発光出力信号SOが出力される回路構成をとっている。
この実施例2の発光素子1−3の駆動用IC3−3は、3ビットシフトレジスタ12、3ビットラッチ17L及び不揮発性メモリ17Mとからなる補正回路17、各種信号制御回路18及びドライバ19を備えており、このうちSTB制御回路16は省略することも可能である。
このうち、各種信号制御回路18は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれに対応する3つの信号制御ブロック18R、18G、18Bを備えており、これらの信号制御ブロックは、それぞれ主審号制御回路18RR、18GG、18BB及び色度補正用信号制御回路18GR、18BR、18RG、18BG、18RB、18GBを備えている。
このうち、緑の発光ダイオード2B駆動用の主信号制御回路18GGを例にとると、2つの反転回路を直列接続した波形成形回路18GG1と、補正用メモリ17Mからの出力と3ビットラッチ17Lの出力ないしSTB制御回路16の出力とのアンド出力をとる3つのアンド回路18GG2〜18GG4からなり、それぞれの出力は3×4ビットの主ドライバブロック19GGの対応する主ドライバ回路19GG1〜19GG4に入力され、それぞれの主ドライバ回路19GG1〜19GG4の出力は並列に接続されて対応する緑の発光ダイオード2Gに主発光電流として供給されるようになっている。
なお、赤の発光ダイオード2R及び青の発光ダイオード2B駆動用の各信号制御回路18R、18B及びドライバ19R、19Bも緑の発光ダイオード2G駆動用の各種信号制御回路18G及びドライバ19Gと同様の構成を備えているが、図示は省略し、また、この発光素子1−3の発光色の調整は実施例1の発光素子1の場合と同様であるので省略する。
したがって、この駆動用IC3−3においては、補正回路17の3ビットラッチ17Lの出力ないしSTB制御回路16の出力として実施例1の発光素子1の駆動信号CR、CG、CBに対応するが得られる。また、この駆動用IC3−4の動作のタイミングチャートは、STB制御回路16を使用しない場合は図8に示すとおりであり、また、STB制御回路16を使用する場合は図9に示すとおりとなる。
まず、STB制御回路16を使用しない場合について図8を用いて説明すると、この例では、複数の発光ダイオード2として、それぞれR、G、Bの各色を発光する3種の発光ダイオード2R、2G、2Bを用いているので、発光入力信号SIはCLOCK信号の連続する3パルス分で1周期分となるが、シフトレジスタ12がR、G、Bに対応する信号を分離して保持した後に、LOAD信号により3ビットラッチ17Lがシフトレジスタ12が保持している信号を読み込み保持するために1パルス分必要である。
駆動用IC3−3に電源電圧が供給されているとき、3ビットシフトレジスタ12は、外部端子7CLに加えられているCLOCK信号の立ち下がりに同期して、発光入力信号SIからそれぞれR、G、Bに対応する3ビット分の信号を分離して保持する。3ビットシフトレジスタ12が保持した信号はLOAD信号に同期して3ビットラッチ17Lにより読み込まれ、3ビットラッチ17Lはこの読み込んだ信号を次の周期の間保持する。
例えば、図8においては、第1周期の発光入力信号SIは順にB、G、Rに対応する信号がHレベルとなっており、この発光入力信号SIは、第1周期の間に3ビットシフトレジスタ12によりR、G、B毎に分離して保持され、LOAD信号に同期して3ビットラッチ17Lに読み込まれ、3ビットラッチ17Lが読み込んだシフトレジスタ12が保持していた信号は第2周期の間そのまま保持される。したがって、第2周期の間、3ビットラッチ17LのR、G、Bのそれぞれに対応するラッチ出力は全てHレベルとなる。
この3ビットラッチ17Lの出力によって信号処理回路18を経てドライバ19によって各発光ダイオード2R、2G、2Bが駆動され、赤の発光ダイオードには主発光用出力電流(R−R)と色度補正用出力電流(G−R)及び(B−R)が供給され、緑の発光ダイオード2Gには主発光用出力電流(G−G)と色度補正用出力電流(R−G)及び(B−G)が供給され、同じく青の発光ダイオード2Bには主発光用出力電流(B−B)と色度補正用出力電流(R−B)及び(G−B)が供給されるため、第2周期の間には、各発光ダイオード2R、2G、2Bは全て発光するので、結果として色度補償された白色光(W)が得られる。
同様にして、例えば第2周期及び第3周期の発光入力信号SIはそれぞれR及びGに対応する信号のみがHレベルとなっているため、第3周期では赤の発光ダイオード2Rが主発光して色度補償された赤色光が得られ、第4周期では緑の発光ダイオード2Gが主発光して色度補償された緑色光が得られる。
このようにして、実施例2の発光素子1−3においてSTB制御回路16を使用しない場合には、発光入力信号SIの1周期分に含まれるR、G、Bの各成分の組合せに基いて、次の周期の間にわたりその組み合わせられた色を発光させることができるため、少なくともW、R、G、B、RG、RB、GBの7色の色度補償された発光が可能となる。
次に、STB制御回路16を使用する場合について説明する。このSTB制御回路16を含めた発光素子1−3の駆動用IC3−3の動作は図9のタイミングチャートに示したとおりである。すなわち、駆動用IC3−3に電源電圧が供給されているとき、3ビットシフトレジスタ12は、外部端子7CLに加えられているCLOCK信号の立ち下がりに同期して、発光入力信号SIからそれぞれR、G、Bに対応する3ビット分の信号を分離して保持し、3ビットシフトレジスタ12が保持した信号はLOAD信号に同期して3ビットラッチ17Lにより読み込まれ、3ビットラッチ17Lはこの読み込んだ信号を次の周期の間保持する。
しかしながら、STB制御回路16を使用しない場合は、3ビットラッチ17Lが保持している信号を1周期の間そのまま信号処理回路18を経てドライバ19へ供給するようになっているが、STB制御回路16を使用すると、STB制御回路16により3ビットラッチ17Lが保持している信号と外部端子7STより入力されたストローブ信号STBとのアンド出力が信号処理回路18を経てドライバ19へ供給されるようになっている。そのため、STB制御回路16を使用すると、1周期の間に信号処理回路18を経てドライバ19へ供給される信号をストローブ信号STBによって制御することができるようになる。
例えば、図9においては、第1周期の発光入力信号SIは順にB、G、Rに対応する信号がHレベルとなっており、この発光入力信号SIは、第1周期の間に3ビットシフトレジスタ12を介して保持され、LOAD信号に同期して3ビットラッチ17Lに読み込まれ、3ビットラッチ17Lが読み込んだシフトレジスタ12が保持した信号は第2周期の間そのまま保持され、3ビットラッチ17LのR、G、Bのそれぞれに対応するラッチ出力は全てHレベルとなる。
しかしながら、この3ビットラッチ17Lの出力は、STB制御回路16においてストローブ信号STBとのアンド出力がとられて信号処理回路18を経てドライバ19によって各発光ダイオード2R、2G、2Bが駆動されるため、各発光ダイオード2R、2G、2Bは、第2周期の間にストローブ信号STBに同期して発光することとなり、この場合においてはストローブ信号STBに対応して2回に分けて全て発光するので、結果として第2周期の間に2回点滅する色度補償された白色光(W)が得られる。
同様にして、例えば第2周期及び第3周期の発光入力信号S1はそれぞれR及びGに対応する信号のみがHレベルとなっているため、第3周期では第3周期のストローブ信号STBに対応して赤の発光ダイオード2Rのみが1周期の期間より短い時間だけ発光する色度補償された赤色光が得られ、第4周期では第4周期のストローブ信号STBに対応して緑の発光ダイオード2Gのみが1周期の期間より短い時間だけ発光する色度補償された緑色光が得られる。
このように、発光素子1−3においてSTB制御回路16を使用すると、それぞれの周期内の各発光ダイオード2R、2G、2Bの発光時間を変えることができるようになるので、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれの発光色の階調を変えることができ、見かけ上色度補償された多色の発色光が得られるようになる。
なお、実施例2の発光素子1−3においては、外部入力端子7SOから発光入力信号SIと同じ発光出力信号SOが出力されているため、この発光出力信号SOを別の発光素子の外部入力端子7SOに入力することにより複数N個の発光素子をカスケード接続してまとめて発光制御することもできる。この場合、LOADデータ間のデータの数を3×Nとすればよい。
また、実施例2の発光素子の実装形態として成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例を発光素子1−4として図10に、また、IC基板上に各発光ダイオードを実装した例を発光素子1−5として図11に示す。なお、図10は成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した発光素子1−4の光透過性のモールド樹脂を透過して表した平面図であり、図11はIC基板上に各発光ダイオードを実装した例を発光素子1−5をモールド樹脂を透過して表した斜視図であり、実施例1の発光素子1、1−1及び1−2と同一の構成部分には同一の参照符号を付与してある。
この発光素子1−4が図4に示した実施例1の発光素子1−1と大きく構成が相違している点は、駆動用IC3−4が各発光ダイオード用の出力端子3R、3G、3B、電源電圧入力端子3V及び共通端子3E以外に、CLOCK信号入力端子3CL、発光信号入力端子3SI、LOAD信号入力端子3L及び発光信号出力端子3SOを備えており、また、外部端子として一方の外部端子5、他方の外部端子6以外に外部クロック入力端子7CL、外部発光信号入力端子7SI、外部LOAD信号入力端子7LO及び外部発光信号出力端子7SOを備えている点であり、駆動用IC3−4の各端子と、各発光ダイオード2R、2G、2Bとの間の接続関係及び各外部端子との間の接続関係は実施例1に記載のものと同様であるので、その詳細な説明は省略する。この場合、必要に応じてストローブ端子STBないしリセット端子SEを設けることもできる。
また、IC基板上に各発光ダイオードを実装した発光素子1−5が図5に示した実施例1の発光素子1−2と大きく構成が異なる点は、実施例1の発光素子1−2では駆動信号入力端子が3CR、3CG及び3CBであるのに対し、駆動用IC3−3ではCLOCK信号入力端子3CL、発光信号入力端子3SI、LOAD信号入力端子3L及び駆動信号出力端子3SOを備えている点であり、その他の構成は実施例1の発光素子1−2と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
実施例3の発光素子1−6として、駆動用IC3−6内にカウンタ回路を使用したものを作製した。この実施例3の発光素子1−6の駆動用IC3−6をブロック図で表した等価回路図を図12に、この駆動用IC3−6の内部回路の一具体例を図13に、また、この駆動用IC3−6の動作を説明するためのタイミングチャートを図14に示す。なお、図12及び図13においては、実施例1、2及び前記先願発明と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して一部の説明は省略することとする。
この実施例3の発光素子1−6の駆動用IC3−6は、電源供給回路11、4ビットカウンタ12、9×3ビット不揮発性メモリからなる補正回路17、各種信号制御回路18及びドライバ19を備えており、そのうち9×3ビット不揮発性メモリからなる補正回路17はそれぞれのビット毎に3ビット分、すなわち8段階の補正レベルを記憶しており、選択された補正レベルの出力は各種信号制御回路18及びドライバ19を経て各発光ダイオード2R、2G、2Bに対して所定の補正された電流を供給するようになっている。
各種信号制御回路18は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれに対応する3つの信号制御ブロック18R、18G、18Bを備えており、これらの信号制御ブロックは、それぞれ主信号制御回路18RR、18GG、18BB及び色度補正用信号制御回路18GR、18BR、18RG、18BG、18RB、18GBを備えている。
このうち、緑の発光ダイオード2B駆動用の主信号制御回路18GGを例にとると、2つの反転回路を直列接続した波形成形回路18GG1と、9×3ビット不揮発性メモリからなる補正回路17からの出力とカウンタ回路12の出力端子122の出力とのアンド出力をとる3つのアンド回路18GG2〜18GG4からなり、それぞれの信号制御回路18Gの出力は主ドライバブロック19GGの対応する主ドライバ回路19GG1〜19GG4に入力され、それぞれの主ドライバ回路19GG1〜19GG4の出力は並列に接続されて対応する緑の発光ダイオード2Gに主発光電流として供給されるようになっている。
なお、赤の発光ダイオード2R及び青の発光ダイオード2B駆動用の各信号制御回路18R、18B及びドライバ19R、19Bも緑の発光ダイオード2G駆動用の各種信号制御回路18G及びドライバ19Gと同様の構成を備えているが、図示は省略し、また、この発光素子1−6の発光色の調整は実施例1の発光素子1の場合と同様であるので省略する。
したがって、この駆動用IC3−6においては、カウンタ回路12の出力端子121、122、123の出力として実施例1の発光素子1”の駆動信号CR、CG、CBに対応する信号が得られる。
この実施例3の発光素子1−6の駆動用IC3−6の動作は図14のタイミングチャートに示したとおりである。すなわち、駆動用IC3−6に電源電圧が供給されているとき、外部端子7にパルス状の制御信号CRGBが入力されると、そのパルスの立ち上がりに同期して3ビットカウンタ回路12の出力端子121〜123のうちの一つの端子に出力が現われ、そのパルスの立ち下がりに同期してその端子の出力が消失する。そして、外部端子7に次のパルスが入力されると、最初に選択された出力端子とは異なる次の端子に出力が現われる。すなわち、3ビットカウンタ回路12は、外部端子7にパルスが入力される毎に、出力端子121〜123の何れかが選択され、その出力端子121〜123の出力によって信号処理回路18を経てドライバ19によって発光ダイオード2R、2G、2Bに色度補償された出力電流が供給されて発光し、出力端子121〜123のいずれも選択されていないときは発光ダイオード2R、2G、2Bのいずれも発光しないようになる。
この場合、発光素子1−6では、3パルスで1周期となり、その1周期の間に各発光ダイオード2R、2G、2Bが順番に主発光するようになる。したがって、図14に示したように、制御信号CRGBとして1周期内の3連続するパルスの幅が全て等しい場合(例えば、aの領域の場合)は、各発光ダイオード2R、2G、2Bのそれぞれの主発光時間は等しくなるので、発光間隔を人の目の残像時間を考慮して定めれば、人の目に見える発光色は白色となる。また、制御信号CRGBとして3連続するパルスの幅がそれぞれ異なる場合(例えば、bの領域の場合)には、発光ダイオード2R、2G、2Bがそれぞれ単独で主発光する時間は第1〜第3パルスに対応する制御信号CRGBのパルスの幅に等しくなり、人の目にみえる発光色は発光時間の長い色が強調された色となる。
また、各発光ダイオード2R、2G、2Bは予め定められた順番に主発光するから、例えば赤色光を得たい場合、制御信号CRGBにおける赤色発光ダイオード2Rに対応するパルス幅を1周期中で最も大きくし、緑色発光ダイオード2G及び青色発光ダイオード2Bに対応するパルス幅を3ビットカウンタ12が応答できる範囲内で最も小さくすればよい。なお、実施例3の発光素子1−6においては、必要に応じて3ビットカウンタ12をリセットするためのSET端子を設けてもよい。
このように、実施例3の発光素子1−6においては、制御信号CRGBとしての3連続するそれぞれのパルスの幅を必要とする発光色に応じて変化させることにより、赤色から青色まで実質的に無段階の色度補償された色を発色させることができるとともに、白色光の場合には赤色、緑色、青色の発光成分を有して色度精度の高い色度補償された白色光を得ることができ、さらに、赤色、緑色、青色の単色光を得る場合においても色度補償された単色光を得ることができるようになる。
実施例3の発光素子は、入力電圧はCRGBの一つですむため、一方の電源端子として機能する外部端子5及び他方の電源端子として機能する外部端子6を含めて3端子型(1方の電源端子を2端子としたものも含む)とすることができる。この実施例3の発光素子の実装例を図15〜図19に示す。
図15は、成形フレーム8上に各チップ型発光ダイオード2R、2G、2Bを実装した発光素子1−7のモールド樹脂を透視した平面図であり、図16は、駆動用IC3−8上に各チップ型発光ダイオード2を実装した発光素子1−8のモールド樹脂を透視した斜視図であり、図17は、駆動用IC3−9上に各発光ダイオード2R、2G、2Bをそれぞれ固定するとともにこの駆動用IC3−9を端子6上に固定したランプ型の発光素子1−9のモールド樹脂を透視した平面図(図17(a))及び側面図(図17(b))であり、また、図18は、駆動用IC3−10、各発光ダイオード2R、2G、2Bをそれぞれ端子6上に固定したランプ型の発光素子1−10のモールド樹脂を透視した平面図(図18(a))及び側面図(図18(b))であり、さらに図19は、成形フレーム上にチップ型発光ダイオード及び駆動用IC3−11を実装した発光素子1−11のモールド樹脂を透視した状態の平面図である。
また、これらの3端子型の発光素子においても、各駆動用ICの補正用メモリ所定の補正値を記憶させるために、リセット用端子7SEないし3SEを設けることもできるが、この場合は図19に示したとおりの少なくとも4端子型となる。なお、図15〜図19の各実装例の具体的な構成は、上述の各実施例の記載からして当業者にとり自明であると認められるので、その詳細な説明は省略する。
実施例1の発光素子の駆動用ICをブロック図で表した等価回路図である。 図1の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図である。 図1の駆動用ICの動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例1の発光素子として成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視して示した平面図である。 実施例1の発光素子としてIC基板上に各発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視して表した斜視図である。 実施例2の発光素子の駆動用ICをブロック図で表した等価回路図である。 図6の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図である。 図6の駆動用ICのストローブ回路を使用しない場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図6の駆動用ICのストローブ回路を使用する場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例2の発光素子として成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視した状態の平面図である。 実施例2の発光素子として駆動用IC上に各発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視した状態の斜視図である。 実施例3の発光素子の駆動用ICをブロック図で表した等価回路図である。 図12の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図である。 図12の駆動用ICの動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例3の発光素子として成形フレーム上にチップ型発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視した状態の平面図である。 実施例3の発光素子として駆動用IC上に各発光ダイオードを実装した例をモールド樹脂を透視した状態の斜視図である。 実施例3の発光素子として各発光ダイオード載置した駆動用ICを端子上に配置したランプ型の発光素子のモールド樹脂を透視した平面図(図17(a))及び側面図(図17(b))である。 実施例3の発光素子として端子上に各発光ダイオード及び駆動用ICを配置したランプ型の発光素子のモールド樹脂を透視した平面図(図18(a))及び側面図(図18(b))である。 実施例3の発光素子として成形フレーム上にチップ型発光ダイオード及び駆動用ICを配置した例をモールド樹脂を透視した状態の平面図である。 典型的な各種発光ダイオードの発光強度−順電流特性を表す図である。 各種発光ダイオードのスペクトル分布特性図である。 先願発明の発光素子の駆動用ICの内部構成をブロック図で表した等価回路図である。 図22の発光素子の駆動用ICの内部回路の一具体例を示す図である。 図22の発光素子の駆動用ICの動作を説明するためのタイミングチャートである。 各発光ダイオードの色度を示すCIE色度図である。
符号の説明
1、1−1〜1−8、1A〜1C 発光素子
2、2R、2G、2B 発光ダイオード
3、3−1〜3−8、3A〜3C 駆動用IC
4 回路基板
5、6、7CL、7SI、7LO、7SO、7ST、7SE 外部端子
7CR、7CG、7CB 外部端子
8 成形フレーム
9 光透過性のモールド樹脂
11 電流供給回路
12 3ビットシフトレジスタ
17 補正回路
17L 3ビットラッチ
17M 補正用メモリ
18 各種信号制御回路
18RR、18GG、18BB 主信号制御回路
18GR、18BR、18RG 色度補正用信号制御回路
18BG、18RB、18GB 色度補正用信号制御回路
19 ドライバ
19RR、19GG、19BB 主ドライバ回路
19GR、19BR、19RG 色度補正用ドライバ回路
19BG、19RB、19GB 色度補正用ドライバ回路

Claims (16)

  1. 複数の発光ダイオードと、これらの発光ダイオードを駆動する駆動用ICを一体化した発光素子であって、前記駆動用ICは、複数の発光ダイオード毎の電流値もしくは前記複数の発光ダイオード間の電流比率を一定に制御するとともに、発光波長の異なる少なくとも一つ以上の発光ダイオードに補助的な比較的に小さな電流値もしくは補助的に比較的に小さな電流比率の制御を可能とする駆動回路を内蔵したことを特徴とする発光素子。
  2. 前記駆動用ICは、前記複数の発光ダイオード毎の電流値もしくは前記複数の発光ダイオード間の電流比率を微調整する機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記微調整は、前記駆動用ICに内蔵したメモリに記憶させた補正用のデータに基づいて行われることを特徴とする請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記駆動用ICに内蔵したメモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記複数の発光ダイオードは、それらの光の混色によって白色発光が可能な発光色を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光素子。
  6. 前記複数の発光ダイオードは、赤、緑、青色の3原色を含むことを特徴とする請求項5に記載の発光素子。
  7. 前記複数の発光ダイオードは、さらに橙色及び黄色を含み、青から赤まで連続的な発光スペクトルの白色発光が発光可能であることを特徴とする請求項6に記載の発光素子。
  8. 前記駆動用ICは、少なくとも電流供給回路、複数ビットドライバ、信号制御回路、補正用メモリを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光素子。
  9. 前記補正用メモリは、不揮発性メモリよりなることを特徴とする請求項8に記載の発光素子。
  10. 前記駆動用ICの信号制御回路において、発光を制御する制御ラインのそれぞれに主発光用ドライバと少なくとも一つ以上の色度補正用ドライバが接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光素子。
  11. 前記発光素子は、外部からの制御信号により主発光の発光色が選択されると同時にそれ以外の少なくとも一つ以上の発光色も同時に選択されて補助的に発光することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光素子。
  12. 前記発光素子は、外部からの制御信号により複数の主発光の発光色を同時に選択することが可能であり、補助的な発光成分も含めて、それぞれ加算した混合光が得られる構成としたことを特徴とする請求項11に記載の発光素子。
  13. 前記発光素子は、外部からの制御信号により全ての主発光の発光色を同時に選択することが可能であり、補助的な発光成分も含めて、それぞれ加算した混合光が得られる構成としたことを特徴とする請求項11に記載の発光素子。
  14. 前記混合光は、白色であることを特徴とする請求項13に記載の発光素子。
  15. 前記複数の発光ダイオードは、前記駆動用ICの表面に設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の発光素子。
  16. 前記複数の発光ダイオードと前記駆動用ICは、同じ樹脂によって覆われていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の発光素子。

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