JP2006132939A - 輪状身飾品の内周長検器 - Google Patents

輪状身飾品の内周長検器 Download PDF

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Abstract

【課題】 輪状になった身飾品の内周長が規定の寸法内に入っているか否かを簡単な方法で見分ける。
【解決手段】 円錐状の形状をなして、その外周面に下限管理ライン22や上限管理ライン23などの管理項目の表示部を設けた内周長検器20を用いる。表示部は一周に渡って帯状に設け、着色などを施して管理限界点を分かり易くする。また、管理仕様の区別がはっきり分かるようにするために仕様区別の符号や寸法値なども表示する。携帯時計のような身飾品の場合には手首の形状に合わせて検器の断面形状を楕円形状にする。携帯時計などの身飾品の内周長が規定寸法内にあるか否かがすぐ分かり、精度の高い判定ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯時計やネックレスなど、輪状になって装着される身飾品の内周長を調べる検器に関する。
古くから、携帯時計(以降、単に時計と呼称する)は手首に装着して使用することから時間を知らせる役割のみならず、身飾りの装飾品としての役割も果たしていた。また、近年においては、手触りや重軽などの装着感と共にデザインなどの装飾感が大きなウエイト性を持って選択されるようになってきている。
この様な役割を持った時計はバンドを用いて手首に装着して使用されるが、バンドも時計と同様に、身飾品の一部としての役割を持ち、時計デザインとの一致性や装着感などを考慮した選択がされている。
時計のバンドは金属バンド、皮バンド、ゴムバンドなどの種類を持つが、何れも時計に取付けられて手首に装着して使用される。一方、装着する手首の周長は男女、人種、年齢などによって異なるため、大別して、人種別や性別にバンドの長さなどに一定の規定値を持たせている。また、その長さにも調整幅を持たせ、その調整幅にも一定の規定値を持たせている。
図7、図8はバンド付時計の一例の側面図と平面図を示したもので、図7は金属バンド付時計の側面図、図8は皮バンド付時計の平面図を示している。図7に示す金属バンド付時計において、金属バンド2は三つ折れタイプの中留5を持ったタイプを示したものである。金属バンドには三つ折れタイプのもの、観音開きタイプのものなど色々なタイプのものが用いられている。図7において、1は時計、2は金属バンドを示している。金属バンド2は第1のバンド3と第2のバンド4と中留5とで構成されている。第1のバンド3及び第2のバンド4は、何れも金属からできた複数の駒3a、4aがバネ棒を介して繋がったものからなっており、その一方端は時計1の両端にある嵌股部分(バンドを取付ける部分)にバネ棒10を介して取付いている。中留5は下板6、中板7、側板8、ロック装置9らが繋がったものから構成されており、側板8が第1のバンド3の他方端にバネ棒10を介して取付けられ、ロック装置9が第2のバンド4の他方端にバネ棒10を介して取付いて、輪状になった金属バンド付時計となっている。皮バンド付時計の一例は、図8に示すように、時計11に皮バンド12を取付けたものであるが、皮バンドは第1のバンド13と第2のバンド14からなり、第2のバンド14には止め金具15が取付いている。また、第1のバンド13には複数のフック孔13a1、13a2、・・・、13an(nはフック孔の数)が設けられている。このフック孔に止め金具15のフック15aが係止して輪状になった皮バンド付時計が手首に装着される。尚、図示はしていないが、ゴムバンドは皮バンドとほぼ同じ形状を取っている。
ここで、図9、図10は手首に装着したときの金属バンド付時計及び皮バンド付時計の側面図を示したもので、図9は図7における金属バンド付時計を手首に装着したときの側面図であり、図10は図8における皮バンド付時計を手首に装着したときの側面図を示している。図9において、一点鎖線で示したAは手首の表面を示している。図7で示した金属バンド2の場合は、時計1と反対側に当たる手首の位置で、中留5の下板6、中板7、側板8を畳んで重ね、ロック装置9で固定して手首に装着する方法を取る。これによって、金属バンド付時計なる身飾品が輪状になって手首に装着される。皮バンド付時計の場合は、図10に示すように、時計11と反対側に当たる手首の位置で、図8で示した第1の
バンド13が止め金具15に差し込まれ、フック孔13aに止め金具15のフック15aが入って手首に輪状になって装着される。
ここで、Aで示された手首表面の周長は手首の太さによって色々変わる。手首の太さは男女、年齢などによっても変わるし、また、人種によっても、もちろん各人の体型によっても変わってくる。この様なことから、バンド付時計、特にバンドに関しては、設計の時点からバンド長を適宜変更することで前記した人種や性別に対応していた。例えば、金属バンドにおいて、ヨーロッパ/アメリカ向けに対しては、男持ち用のバンド最長長さ(金属バンドにおける調整可能な駒が全て付いた場合)を250mmとしたならば、女持ち用のバンド最長長さを230mm、男持ち用のバンド最短長さ(金属バンドにおける調整可能な駒を全て取り除いた場合)を200mmとしたならば、女持ち用のバンド最短長さを180mmにする、と言った具合である。この場合、男持ち用も女持ち用も、調整範囲は50mm(最長長さ−最短長さ)となる。このように、調整範囲を持たせるのは、同じ人種間でも、各人の体型に合うようバンド調整をする必要があるためである。同様に、日本/東南アジア向けのバンド長を決定することになる。
更にまた、金属バンドの三つ折れタイプや観音開きタイプのものには、輪状になったバンドの中に手が入るようにと、中留の開閉長さなどの規定寸法も定めている。つまり、中留を開けたときにバンド中に手が入るようにし、中留を閉じたときに、バンドが手首に固定される。
ここで、バンド付時計のバンド調整方法について説明する。先ず金属バンドの場合について図7を用いて説明する。図7より、金属バンドの場合は2通りの調整方法を取っている。1つ目の調整方法は、前記したように、第1のバンド3及び第2のバンド4を構成するところの駒3a、4aの数を増減することによってバンド長を調整する方法である。駒の数を増やすとバンド長が長くなり、駒の数を減らすとバンド長が短くなる。2つ目の調整方法は、側板8に設けてある複数の小孔8a1、8a2、・・・、8an(nは小孔の数)と中板7との係止する位置によって内周長を調整する方法である。側板8に設けてある複数の小孔8a1、8a2、・・・、8an(nは小孔の数)は内周長の調整用に設けているもので、一方端の小孔8a1は第1のバンド3とバネ棒10を介して係止され、それ以外の小孔8a2、・・・、8anはバネ棒10を介して中板7と係止される。従って、中板7が側板8と係止される小孔8a2、・・・、8anの位置によって内周長が短くなったり、長くなったりする。一番短くなる係止位置は小孔8a2に中板7を係止したときであり、一番長くなる係止位置は一番端の小孔8anに中板7を係止したときである。このように、バンドの駒3a、4aの増減と中留5での中板7と側板8との係止位置によってバンド長を調整するようになっている。
次に、皮バンドの場合について図8を用いて説明する。図8より、第1のバンド13に設けられたフック孔13a1、13a2、・・・、13an(nは孔の数)の連ねた距離が調整範囲になっている。内周長が一番長くなるのはフック孔13a1で係止したときであり、一番短くなるのはフック孔13anで係止したときである。従って、このフック孔の係止位置で内周長が調整できないものは、バンドの長さが異なるタイプのものを選択する。尚、ゴムバンドの場合は皮バンドの場合と同じ方法を取る。
近年、時計のデザインが非常に多様化してきた。即ち、消費者のニーズに合わせて時計の厚み、大きさ、形状などが多様に変わってきて、多様なデザインの時計が提供されるようになってきた。これに従い、従来のようなバンド長に基づいて設計すると、調整範囲を持たせているにもかかわらず、希望するバンド長にならないことが多々見受けられるよう
になった。詳しくは、従来のようなバンド長に基づいた設計では、例えば、同じバンドであっても、形状等が異なるケースに適用すると、時計ケースの厚さ、長さ、バンド取付高さ、バンド取付角度、中留構造等の要因により、バンド長が変わってしまう場合が多々見受けられるようになった。つまり、時計の多様化に伴い、時計ケースの長さ、厚み、バンド取付高さ、バンド取付角度など色々な寸法値を取る時計が現れ、従来のバンド長に基づいた設計方法では、バンド長が規定の寸法から外れるものが沢山現れるようになってきた。これは、バンド長が設計値では基準内であっても、ケース等を含めた完成品では規定外になることがあることを意味する。このことは、時計を出荷、管理する上で由々しき問題となっている。
特に、金属バンドにあっては、バンドの長さ調整にバンドの駒を増やしたり、減らしたりして調整することから、増減する駒の数の設定やそれらの調整に多くの時間を要するものとなっていた。
また、皮バンドやゴムバンドにあっては、長さの異なる寸法のものを各種用意しなければならず、バンドの種類を増やす結果を招いていた。更にその上に、各種寸法の異なるバンドの中から規定の内周長を満足させるバンドを選択するのに手間を要するものとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みて成されたもので、従来の設計時に得られたバンド長を使用するのではなく、輪状になった身飾品の現物(時計であれば、ケースにバンドを取り付けた完成品)の内周長を測定することにより検査を行うことで、バンド長を決定することにある。換言すれば、従来は2次元で得た情報を基にバンドのみからバンド長を算出していたが、この方法では、3次元で、しかもケースにバンドを取り付けた完成品の状態でバンド長を算出する。本発明は、上記要因に依存しない測定、検査方法であり、その内周長が簡単に分かる方法、また、内周長の調整量を簡単に調べる方法を見いだすことを目的とし、時計の出荷、管理上、非常に有効な手段となりうるものである。
上記目的を達成するために、本発明においては内周長検器を用いる。その内周長検器は、円錐状の形状にして、その外周面に管理項目を表示した少なくとも1つの表示部を設ける。また、管理項目は寸法や管理限界点などにする。
また、表示部は一周に渡って帯状に設け、着色などを施す。
また、表示部が複数ある場合には色分けなどを施す。
また、円錐状の検器の断面形状を楕円形状にする。
発明の効果として、本発明の内周長検器は円錐状の形状を成す。輪状になった身飾品を円錐状の検器に落とし込んで挿嵌させると、輪状の身飾品の内周長と検器の外周長とが一致した所で停止する。その停止した位置の所で身飾品の内周長がどの位の長さになっているかが分かる。円錐状の検器の外周面に寸法や管理限界点などの管理項目を表示する表示部を設けておくと、身飾品の内周長の管理すべき項目が検器に表示された管理項目と一目で対比することができる。そして、管理項目が規定内にあるか否かの判定ができる。
また、表示部を一周に渡って帯状に設けたり、表示部に着色を施したりすると、どの方向からでも目立って識別ができて判定が早く、間違いのない判定ができる。
また、表示部が複数あると、複数の色で着色すると共に色分けなどを施すことにより1つの検器で類似した身飾品の複数の種類のものを調べることができる。
また、円錐状の断面形状を手首の形状に近い楕円形状にすると、手首に装着したバンド付時計の内周長寸法などは高い精度で得ることができ、信頼性の高い判定結果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1、図2を用いて説明する。図1(a)は本発明の輪状身飾品の内周長検器の斜視図を示しており、図1(b)は図1(a)における内周長検器の要部横断面図を示したものである。また、図2は輪状身飾品を図1に示す内周長検器に挿嵌したときの状態を示す要部側面図を示したものである。尚、本実施形態においては、輪状身飾品としてはバンド付時計を適用し、内周長検器は金属バンド付時計の内周長を調べる検器になっている。
図1(a)に示すように、この内周長検器20は、バンド付時計の内周長を調べる検器で、斜面が傾斜した略円錐状の形状を取っており、その横断面は、図1(b)に示すように、楕円形状を取っている。この内周長検器20は器体21の斜面に下限管理ライン22と上限管理ライン23の2種類のラインを外周一周に渡って設けてある。下限管理ライン22は、内周長の最短長さを管理する項目のラインで、最短長さ規定寸法値を示すライン線22aと判定し易くするために設けたライン線22bとから構成している。そして、ライン線22aとライン線22bとでもって下限管理ラインを帯状に形成している。この帯状の下限管理ライン22の中で、楕円で示したDの部分にFMIN***の文字を表示してある。この文字F MIN***のFはFemaleの頭文字、即ち、女持ちを意味し、女持ち用金属バンド付時計に対して適用することを意味している。また、MINは内周長の最短長さを云っており、規定寸法値が***であることを表している。***が200であれば200mm、150であれば、150mmを示す。即ち、女持ち用金属バンド付時計の内周長の最短長さの規定寸法を表示している。最短長さの規定寸法は、ある寸法以下にするとの設定にしたため、規定寸法値は1個しか持たず、従って、この最短長さの規定寸法値をライン線22aでもって表示している。尚ここで、判定し易くするために設けたライン線22bは、下限管理ラインを帯状にして後述する着色を施して判定をやり易くするために設けるもので、特に寸法は規定するものではなく適宜に設定するものである。帯状の着色が良く見えて、且つ、判定し易い帯幅を有するものであれば良いものである。一方、上限管理ライン23は、内周長の最長長さを管理する項目のラインで、最長長さの下限規定寸法値を23a、最長長さの上限規定寸法値を23bのライン線で構成している。最長長さの規定寸法値は、中央値寸法と±の公差寸法値を持つように設定したことから、−側の寸法値を下限規定寸法値の下限寸法ライン線23aとして表示し、+側の寸法値を上限規定寸法値の上限寸法ライン線23bとして表示している。そして、この2本のライン線23a、23bで上限管理ライン23を帯状に形成している。この帯状の上限管理ライン23の中で、楕円で示したEの部分にFMAX***の文字が表示されている。Fは女持ち用を表し、MAXは内周長の最長長さを表し、***は規定の中央値寸法を表している。***は280であれば280mm、200であれば、200mmを示す。なお、最短長さの規定寸法値を中央寸法値と±の公差寸法値を持つようにしたり、最長長さの規定寸法値を、ある寸法値以上/以下とするようにしてもよい。
図2は内周長検器20に女持ち用バンド付時計を挿嵌した状態を示した図で、輪状にした金属バンド付時計を上方より内周長検器20にはめ込むことによって図2に示す挿嵌した状態が得られる。そして、金属バンドが静止した位置がバンド付時計の内周長と検器20の外周長とが一致した位置になり、これによりバンド付時計の内周長を読み取ることができる。図2においては、金属バンド付時計30が内周長検器20の上限管理ライン23
の範囲の中に納まって挿嵌している。上限管理ライン23でもってバンド付時計30の内周長を見る場合は、金属バンドの中留の中板と側板との係止位置を一番バンドが長くなる位置で、且つ、バンドの駒を全部取付けた状態でのバンドを最大に長くした状態で行う。図2において、金属バンド32の下側に上限寸法ライン線23bが見えて、下限寸法ライン線23aが見えない。従って、この金属バンド付時計30の最長長さの内周長は、下限寸法ライン線23aより大きく、上限寸法ライン線23bより小さいことが分かる。即ち、規定寸法内に納まっていると判定できる。金属バンド付時計30を内周長検器20に挿嵌した状態で、バンド32が下限寸法ライン線23aと上限寸法ライン線23bの間に落ち着いていれば、規定内の寸法に入っていることを表している。
一方、下限管理ライン22でもってバンド付時計30の内周長を見る場合は、金属バンド32を最小に短くした状態(調整できる駒を全て取り外した状態)で調べる。判定の仕方は、挿嵌したバンド付時計のバンドが下限管理ライン22の最短長さ寸法値を示すライン線22aよりも上方にあれば規定内の寸法に入っていることを表している。
下限管理ライン22は最短長さ寸法値を示すライン線22aと判定し易くするために設けたライン線22bとから構成しているが、この2つのライン線22a、22bとの間は着色塗料で色付けしてある。金属バンド付時計30を挿嵌したときにバンド32の下側に着色した部分が見えると、最短長さの内周長が規定の寸法内に納まっていることを表している。このように、着色を施すことによって早い判定ができる。また、上限管理ライン23も同様に、最長長さの下限寸法ライン23aと上限寸法ライン23bとの間を着色塗料で色付けしてある。挿嵌したバンド32の位置が着色領域の幅内にあれば規定寸法の中に納まっていることを表している。これも、バンドが着色領域にあるか否かで早い判定ができる。このように、着色を施すことによって判定が素早くできる。
さて、上限管理ライン23を構成する下限寸法ライン23aと上限寸法ライン23bは、バンド付時計の最長長さにおける内周長の下限規定寸法と上限規定寸法を表しているが、これは、内周長検器の外周長の寸法にもなっている。即ち、下限寸法ライン23aと上限寸法ライン23bの設定は、内周長検器の外周長を測定して、内周長の下限規定寸法に当たる外周長寸法の部位を下限寸法ライン23aとし、内周長の上限規定寸法に当たる外周長寸法の部位を上限寸法ライン23bとして設定している。これは、下限管理ライン22の最短長さ寸法値を示すライン線22aの設定も同様である。ここで、バンド付時計の内周長は手首に装着した状態時における内周長を表している。従って、内周長検器20に表示した上限管理ライン23と下限管理ライン22の所の寸法は手首に装着した状態に近い寸法値で表す必要がある。このために、本発明の内周長検器20は、図1(b)に示すように、断面が楕円の形状を取っている。しかも、その楕円形状は手首の形状に近い楕円形状を取っている。このことより、断面が楕円の内周長検器20の外周長をもってバンド付時計の内周長としてもその誤差は非常に小さい。
ここで、内周長検器20を構成するところの器体21はプラスチックからなり、プラスチックの樹脂を用いて形成する。樹脂の材料は特に限定するものではなくアクリル樹脂やエポキシ樹脂などを用いて、射出成型方法や切削方法などで形成する。表面は滑らかに仕上げるのが良い。下限管理ライン22及び上限管理ライン23は着色を施すと識別と判定が非常に早くできる。本実施の形態では吹付け塗装方法により形成しているが、特に限定するものではなく、公知の方法で形成すれば良い。また、文字などは印刷にて形成しているが、これも特に限定するものではなく、レタリングなど公知の方法で形成すれば良い。また、上限管理ライン23や下限管理ライン22のライン線や寸法などの文字などは彫刻で形成しても良い。もちろん、器体21を、金属や木材等から作製しても問題ないことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、上限管理ライン23及び下限管理ライン22を帯状にして着色を施した。しかし、これも特に限定するものではなく、単にはっきりと識別できるライン線であっても良く、要は、はっきりと識別できて、正しく判定できる表示であれば良いものである。そして、その中にあって寸法値などが表示されていれば、内周長を素早く読取ることができる。
以上説明したように、本発明の内周長検器を用いることにより、色々デザインの異なった時計であっても、そのバンド付時計の内周長が規定内の寸法にあるか否かが簡単に判定することができる。これは、時計を出荷、管理する上で非常に有効である。
次に、本発明の実施例1を図3を用いて説明する。ここで、図3は金属バンド付時計の女持ち用と男持ち用の最短長さの内周長と最長長さの内周長を調べる内周長検器の側面図を示している。図3において、女持ち用の金属バンド付時計の最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン22と最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン23の表示は前述の本発明の実施の形態で説明した仕様と同じ仕様で表示している。即ち、略円錐状の形状を持って楕円形状の断面を成す器体21の側面に、最短長さ寸法値を示すライン線22aと判定し易くするために設けたライン線22bとから構成した下限管理ライン22と、最長長さの下限寸法ライン線23aと上限寸法ライン線23bとで構成した上限管理ライン23とを表示している。そして、この表示した帯状の下限管理ライン22と上限管理ライン23は赤色に着色している。また、その帯状の管理ラインの中にそれぞれ対応する仕様区別符号や規定寸法値も表示している。
同様に、男持ち用の金属バンド付時計の最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン42と最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン43も、女持ち用金属バンドの表示仕様と同じ仕様でもって、表示している。即ち、下限管理ライン42は最短長さ寸法値を示すライン線42aと判定し易くするために設けたライン線42bとから構成し、上限管理ライン43は最長長さの下限寸法ライン線43aと上限寸法ライン線43bとで構成している。そして、帯状になった下限管理ライン42と上限管理ライン43を青色で着色すると共に、帯状になった下限管理ライン42と上限管理ライン43の中にそれぞれ対応する仕様区別符号や規定寸法値を表示している。
ここで、男持ち用の金属バンド付時計の最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン42と最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン43の形成方法は前述の実施の形態で説明した女持ち用の下限管理ライン22及び上限管理ライン23の形成方法と同じ方法を取る。また、利用方法も前述の実施の形態で説明した女持ち用の利用方法と同じ利用方法を取る。従って、ここでの説明は省略する。
本実施例1の内周長検器は、女持ち用の時計のものと男持ち用の時計のものの2種類のものを色分けして表示し、それらの内周長が規定の寸法内にあるか否かを判定できるようにしている。また、この内周長検器に皮バンド付時計の内周長を調べる表示も行うことができる。このように、1個の内周長検器に何種類ものバンド付時計の内周長が管理できる表示をすることで、非常に能率の良い利用、管理が可能となる。
次に、本発明の実施例2について図4、図5を用いて説明する。図4は本発明の実施例2における内周長検器の表側の側面図と裏側の側面図を示している。また、図5は図4に示す内周長検器に金属バンド付時計が挿嵌した状態を説明する表側の側面図と裏側の側面図を示している。本実施例2においては、金属バンド付時計の内周長が規定寸法外にはみ出たときの本発明の内周長検器を用いての内周長調整方法などついて説明する。
実施例2における内周長検器50は、図4に示すように、断面が楕円形状を成す略円錐形状の器体21の表側には、女持ち用と男持ち用の金属バンド付時計の内周長を調べる表示が設けられている。女持ち用の金属バンド付時計については、その最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン52と最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン53の表示が設けられている。この下限管理ライン52と上限管理ライン53は前述の実施例1で説明した表示仕様と同じ仕様で表示されている。即ち、最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン52は最短長さ寸法値を示すライン線52aと判定し易くするために設けたライン線52bとから構成し、最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン53は最長長さの下限寸法ライン線53aと最長長さの上限寸法ライン線53bとで構成している。そして、帯状に示された下限管理ライン52と上限管理ライン53は赤色の着色が施され、そのライン内には仕様区別符号と寸法値などが表示されている。男持ち用の金属バンド付時計についても同様で、その最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン62と最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン63の表示が設けられている。この下限管理ライン62と上限管理ライン63は前述の実施例1で説明した表示仕様と同じ仕様で表示されている。即ち、最短長さの内周長を調べるところの下限管理ライン62は最短長さ寸法値を示すライン線62aと判定し易くするために設けたライン線62bとから構成し、最長長さの内周長を調べるところの上限管理ライン63は最長長さの下限寸法ライン線63aと上限寸法ライン線63bとで構成している。そして、帯状に示された下限管理ライン62と上限管理ライン63は青色の着色が施され、そのライン内には仕様区別符号と寸法値などが表示されている。
一方、内周長検器50の裏側には、内周長寸法を示すライン線65が複数、平行に設けられている。そして、それぞれの平行なライン線65上に内周長寸法66が表示されている。平行な複数のライン線65のそれぞれの間隔は内周長が調整できる最小の単位で設定している。図6は金属バンドのあるモデルの要部平面図を示したもので、一番端にある駒72aに微調整駒72bが複数(図6においては3個)繋がっており、更に、微調整駒72bに本体駒72cが複数繋がってバンド72が形成されている。一番端にある駒72aはバネ棒を介して時計に接続されるようになっている。また、微調整駒72b、本体駒72cはバネ棒を介してそれぞれ繋がって接続しており、繋がった各駒の間には多少のガタを持たせている。各微調整駒72bの長さnは皆同じで、各本体駒72cの長さmも皆同じになっていて、本体駒72cの長さmは微調整駒72bの長さnの約2倍の長さに設定している。また、微調整駒72b及び本体駒72cは何れも取付け・取外しが可能になっていて、バンド72を長くしたい場合には微調整駒72bや本体駒72cを増やすと長くなり、逆に、短くしたい場合には微調整駒72bや本体駒72cを取外すと短くなる。このように、微調整駒72bや本体駒72cの取付け・取外しで内周長が調整できるようになっている。そして、微調整駒72bの1個が調整できる最小の単位で、1個の微調整駒72bの長さnが内周長を調整する最小の寸法になる。バンドのモデルによって調整駒の形状が異なるものもあるが、調整できる最小の量は、どのモデルもほぼ同じで、3〜4mm位に設定されている。複数のライン線65は1個の微調整駒によって変わる内周長の寸法毎に間隔を持たせてそれぞれ平行に形成している。このように、実施例2の内周長検器50は表側と裏側は異なった表示がなされている。前記したように、近年は色々なデザインのバンドも考えられるため、どんなバンドでも対応できるよう、ライン線65の間隔をあらかじめ1mm単位で設定しても良い。
図5は上記実施例2の内周長検器50に男持ち用の金属バンド付時計を上からはめ込んで挿嵌した状態を示した表側と裏側の側面図である。図5の表側の側面図においては、金属バンド付時計70は男持ち用時計の最長長さの内周長を調べる上限管理ライン63よりはるかに下方側で挿嵌している。これから、この金属バンド付時計70の内周長は、規定の最長長さ寸法からはみ出して規定寸法より長いことを表している。従って、金属バンド
の長さを短く調整する必要がある。
一方、図5の裏側の側面図から、金属バンド付時計70が挿嵌している位置と寸法ライン線65から、そのバンド付時計70の内周長を読み取ることができる。そして、規定の上限管理ライン63の内周長との差も読み取ることができる。更に、駒を何個取り除けば上限管理ライン63の内周長に納まるかが分かる。このように、調整量を即座に見い出すことができる。
以上実施例2にて説明した本発明の内周長検器は、表側でバンド付時計の内周長が規定内に納まっているか否かを判定し、裏側でバンド付時計の内周長の寸法を読み取ると同時に、規定に納まっていない場合には、その調整量も読み取ることができるようになっている。一目にして調整すべき量まで読み取ることができるので迅速な判断処理が可能となる。
実施例2の内周長検器は、金属バンド付時計を手首の太さに合わせた内周長調整も迅速にできる。その場合の方法を説明する。最初に、紐(または、紐状の物品)を手首に1周巻き付けて手首の外周長を調べ、1周の長さの紐を輪状にして内周長検器に挿嵌し、検器の内周長を読み取る。次に、手首にはめる金属バンド付時計を検器に挿嵌してその最長長さの内周長を読み取ると同時に、輪状の紐で読み取った検器の内周長との差を読み取る。この差分が内周長の調整量となる。次に、内周長の調整作業に入る。内周長の調整はバンドの駒(微調整駒と本体駒)による調整と中留の側板部分での調整とでのバランスを考慮して調整する。最初に、金属バンドの微調整駒や本体駒を減らして内周長を一定のところまで調整する。減らす駒の数は検器の寸法ライン線からすぐ読みとれる。次に、中留の側板部分での中板との係止位置での調整を行う。これも検器の寸法ライン線からすぐ読みとれる。このように、調整量が速やかに把握できるので調整作業が迅速にできる。
以上、バンド付時計を取り上げて説明したが、本発明の内周長検器はネックレスなどの輪状身飾品にも適用できる。ネックレスは身に付ける人のちょうど良い長さに設定する必要があり、また、それに合わせて長さの調整が必要とされてくる。ネックレス用の内周長寸法ライン線を設けた内周長検器を用いれば、1回で要望する長さに調整することができる。
図1(a)は本発明の輪状身飾品の内周長検器の斜視図、図1(b)は図1(a)における内周長検器の要部横断面図である。 輪状身飾品を図1に示す内周長検器に挿嵌したときの状態を示す要部側面図である。 本発明の実施例1における、金属バンド付時計の女持ち用と男持ち用の最短長さの内周長と最長長さの内周長を調べる内周長検器の側面図である。 本発明の実施例2における、内周長検器の表側の側面図と裏側の側面図である。 図4に示す内周長検器に金属バンド付時計が挿嵌した状態を説明する表側の側面図と裏側の側面図である。 金属バンドのあるモデルの要部平面図である。 金属バンド付時計の側面図である。 皮バンド付時計の平面図である。 図7における金属バンド付時計を手首に装着したときの側面図である。 図8における皮バンド付時計を手首に装着したときの側面図である。
符号の説明
1、11 時計
2、32、72 金属バンド
3、13 第1のバンド
4、14 第2のバンド
5 中留
6 下板
7 中板
8 側板
9 ロック装置
10 バネ棒
12 皮バンド
15 止め金具
20、40、50 内周長検器
21 器体
22、42、52、62 下限管理ライン
23、43、53、63 上限管理ライン
30、70 金属バンド付時計
65 寸法ライン
66 寸法

Claims (7)

  1. 円錐状の形状をなし、その外周面に管理項目を表示した少なくとも1つの表示部を有することを特徴とする輪状身飾品の内周長検器。
  2. 前記管理項目は寸法や限界点などであることを特徴とする請求項1に記載の輪状身飾品の内周長検器。
  3. 前記表示部は一周に渡って帯状に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の輪状身飾品の内周長検器。
  4. 前記表示部は着色が施されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の輪状身飾品の内周長検器。
  5. 前記表示部は複数の色が着色されていると共に、色分けされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の輪状身飾品の内周長検器。
  6. 前記表示部には円錐の外周長寸法が表示されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の輪状身飾品の内周長検器。
  7. 前記円錐状の断面形状は楕円形を成していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輪状身飾品の内周長検器。
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