JP2017526500A - 腕時計および類似物の保護具および方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、腕時計および類似物を保護するための器具および方法に関する。器具は、第１端および第２端を有する管状支持クッションと；第１端および第２端を有する管状保護鞘とを含んでなり、保護鞘の第１端は、支持クッションの第１端に一体的に連結し；支持クッションは、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有してそれに対して支持を提供し；保護鞘は、支持クッションの第２端に向けて折り畳み可能であり、少なくともその上に物品が装着される支持クッションの部分を覆い；折り畳まれた保護鞘が器具の外部にある時、それは支持クッション上の物品を保護する。

Description

本発明は、腕時計および類似物を提示、保管、および保護するための保護具および方法に関する。

高級腕時計は、典型的に、輸送、店頭における展示および供覧中に、それらを保護する箱に入れて販売される。しかし、箱は嵩張るので不便であるため、販売後、消費者は、腕時計の日常使用中の保護のために、このような箱をめったに使用しない。その他にも、アフターサービス用の付属品としての腕時計ボックスがある。例えば、未装着時に腕時計を「自動巻き」し続ける専門の腕時計ボックス、または腕時計取り外しクッション付きの多数の皮革ボックスソリューション、または時計をクッションなしに孔に挿入するボックスソリューションがある。これらの嵩張りまたは剛性のあるボックスソリューションのいずれも、恐らく１つまたは２つの高級腕時計の日常的所有者にとっては、限界がある。販売後、腕時計は、未装着時には、通常、いかなる保護もなしに、例えば、ポケットまたはハンドバッグ中に入れられ、または机上に置かれ、または引き出しに入れられる。例えば、往々にして、運動中に、個人は、腕時計を保護なしに、鍵や硬貨などの金属物そしてその他の鋭利な物品もまた入っていることがある、被服のポケットまたはハンドバッグに入れる必要がある。次に、腕時計は、例えば、外表面の微少な引掻きによって外観上の劣化を被る。金のような軟質貴金属からできている高級腕時計にとって、これは由々しき問題である。その結果、腕時計の価値は低下して、一定使用期間後に、高価な表面修復が必要になる。腕時計の本質的価値はまた、所有者が、彼らの腕時計を昼も夜も貴重でない物品と共に保管することに慣れると、経時的に低下する。

以下の特許文献１は、腕時計のクリスタル表面に接着剤なしに密着して、引っ掻きまたはチッピングを防止し得る、透明高静電ビニルのディスクからできている保護用被膜材を開示する。このようなフィルムはまた、時計ケース裏面を保護するために適用される。しかしこれは、時計ケース側面または時計バンドにいかなる保護も提供しない。さらに、このような保護フィルムは顧客によって除去されて、再利用され得ない。

例えば、「クラムシェル」包装、ストレッチ包装法、および真空包装のような、プラスチック下に製品を包装するための様々な方法が知られている。例えば、以下の特許文献２は、スキンラップされたプラスチック材上の密着透明保護フィルム内に、腕時計を密接にラッピングする方法を開示する。しかし、これらの方法は、小売客への販売後に腕時計を保護するのには適さない。

米国特許第４，６８４，２６４号 米国特許出願第２００７／０２２３３１５号公報

したがって個々の使用者によって、腕時計の未装着時に、腕時計を表面の引っ掻きまたは別の様式による劣化から保護する、器具と方法に対する必要性がある。

本発明は、未使用時に、腕時計または類似物を提示、固定、保護、および保管するための実用的な日常的解決策を提供する。本発明の装置は、寝台の脇に置かれた引出し、金庫などの多数の場所で保管するのに、および／または旅行中に使用するのに、小型で十分な可撓性を有する一方、その保護鞘内の組み込まれたクッション上で、物品を安全に保つ。本発明で開示される装置は、例えば腕時計、腕輪、飾り輪、ネックレス、指輪、イヤリングなどの宝飾品類、および任意のその他の物体のために使用され得る。

本発明の一態様に従って、器具は、第１端および第２端を有する、管状支持クッションを含んでなる。装置はまた、第１端および第２端を有する、管状保護鞘も含んでなる。保護鞘の第１端は、支持クッションの第１端に一体的に連結する。支持クッションは、当該支持クッション上で保護される当該１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有して当該物品に対して支持を提供し、保護鞘は、支持クッションの第２端に向けて折り畳み可能であり、少なくともその上に物品が装着される支持クッションの一部を覆う。折り畳まれた保護鞘が器具外部にある時、それは支持クッション上の物品を保護する。

いくつかの実施形態では、支持クッションの第１端は、支持物体が支持クッションの第１端を通してその中にぴったりと挿入され得るように、開放端である。支持クッションの開放端は、使用者が物品を支持クッション上に装着する際に、使用者の手などの支持物体が挿入されて、安定性を提供できるようにする。

本発明の別の態様に従って、本発明の器具を使用して、腕時計および類似物を保護するための方法が提供される。方法は、保護される１つまたは複数の物品を支持クッション上に装着するステップと；保護鞘を支持クッションの第２端に向けて折り畳み、支持クッション上の物品を覆うステップとを含んでなる。

方法のいくつかの実施形態では、支持クッションの第１端は開放端である。この実施形態に係る方法は、使用者の手などの支持物体が支持クッションの第１端を通してその中に挿入され、支持クッションが安定化されるステップをさらに含んでなる。次に、１つまたは複数の物品が、支持物体がその中に挿入された支持クッション上に装着され得る。任意選択的に、支持物体は、保護鞘の折り畳み後に除去され得る。

本発明のもう一つの実施形態は、本発明の器具を製造する方法を提供する。この実施形態に係る方法は、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有して、当該物品に対して支持を提供する、第１端および第２端を有する管状支持クッションを形成するステップと、第１端および第２端を有する、折り畳み可能な管状保護鞘を形成するステップと、支持クッションの第２端に向けて折り畳まれて、少なくとも物品が装着される支持クッションの一部を覆い得る、保護鞘の第１末端を支持クッションの第１端に連結するステップとを含んでなる。

本発明の器具を製造する方法の別の実施形態は、２つの継ぎ目のない材料片を縫合して２つの端を有する管を形成するステップを含んでなり、管の１端に隣接する管の部分は、その中に軟質または弾性材料を含有して支持クッションを画定し、もう１つの端に隣接する管の部分は、保護鞘を画定する。このような設計によって、支持クッション表面および保護鞘の材料は同一であり、その結果、組み込み一体型器具は、単純なデザインを可能にする。

別の実施形態では、腕時計および類似物を保護するための器具を製造する方法は、挿入材料を一端に含有して、保護鞘および支持クッションの一面を形成する、２つの材料片を共に縫合するステップと；同様に、挿入材料を一端に含有して、保護鞘および支持クッションのもう一つの面を形成する、さらに２つの材料片を縫合するステップと；保護鞘の両面および支持クッション端を形成する挿入材料を含むまたは含まない、さらに２つの材料片によって、上記２つの面を連結して、一体型器具を作成するステップとを含んでなり、挿入材料を含有する前記２つの端は、一体型器具の同一端にある。

本発明によれば、一体型設計は支持クッションを組み込み、その中には使用者の手などの支持物体を入れるのに使用される開口部があり、その上に腕時計または宝飾品類が載せられる。物品上に１回捲られた（折り畳まれた）外部保護鞘は、固定されて物品表面を引っ掻きから保護する。したがって、本発明の器具は、未装着時の貴重品に、簡単で実用的かつ安全な提示、保管、および保護を提供する。それは多様な場所で保管するのに十分な可撓性を有しており、所有者にとっての腕時計または宝飾品類の本質的価値を毎日高める。

本発明の上述のおよびその他の特徴、そしてそれらを得て使用する様式は、以下の図面と説明を参照することで、より明白になり最適に理解されるであろう。

添付図面は、本発明を例証する。
本発明によって提供される、腕時計および類似物を保護するための器具のいくつかの実施形態を図解する斜視図である。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保護するための器具のいくつかの実施形態を図解する斜視図である。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保護するための器具のいくつかの実施形態を図解する斜視図である。 本発明によって提供される器具の実施形態を図解する正面図である。 本発明によって提供される器具の実施形態を図解する断面図である。 本発明によって提供される器具の別の実施形態を図解する断面図であり、支持クッションは両端がより幅広く、中央がより狭い。 腕時計を保管するのに用いられる、本発明の器具を図解する垂直断面図および斜視図である。 腕時計を保管するのに用いられる、本発明の器具を図解する垂直断面図および斜視図である。 腕時計を保管するのに用いられる、本発明の器具を図解する底断面図であり、器具は識別用標識を含んでなる。 本発明の器具の別の実施形態を図解する正面図であり、保護鞘の一部は視覚的に透明である。 本発明の器具の別の実施形態を図解する正面図であり、器具は、保護鞘の第２端に隣接する固定手段を含んでなる。 器具の一実施形態を図解する俯瞰図であり、保護鞘内の組み込まれた支持クッションが示され、保護鞘の第２端の開口部は締められておらず、器具には腕時計がない。 器具の一実施形態を図解する俯瞰図であり、器具は、２つの面がある１個の締結具を含んでなり、締結具の各面は、保護鞘の第２端の各面にそれぞれ隣接する。 器具の一実施形態を図解する俯瞰図であり、器具は、２つの面がある１個の締結具を含んでなり、締結具の各面は、保護鞘の第２端および支持クッションの第２端にそれぞれ隣接する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明によって提供される、腕時計および類似物を保管して固定する方法のいくつかの実施形態におけるステップを図解する。 本発明の方法によって製造される器具を図解する垂直断面図であり、装置は鞘とクッション外側の一体型設計から形成される。

ここで図１Ａについて詳細に言及すると、腕時計および類似物を保護するための器具１０は、第１端１２２および第２端１２４を有する、管状支持クッション１２を含んでなる。器具１０は、第１端１４２および第２端１４４を有する管状保護鞘１４を含んでなる。保護鞘の第１端１４２は、支持クッションの第１端１２２に一体的に連結する。支持クッション１２は、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有し、保護鞘１４は、支持クッションの第２端１２４に向けて折り畳み可能であり、少なくともその上に物品が装着される支持クッション１２の部分を覆う。折り畳まれた保護鞘１４が器具１０の外側にある時、それは支持クッション１２上の物品を保護する。組み込まれたクッションと鞘がある器具は、使用者の毎日の使用のための実用的かつ構成部材の可撓性に基づく保管機能および保護機能を提供する。

一実施形態では、支持クッションの第１端１２２は、手または手指などの支持物体が、支持クッション１２にぴったりと挿入され得るように、開放端であり得る。この様にして、使用者の片手を支持クッションに挿入することは、使用者がもう一方の手で腕時計または類似物を固定する際に、安定化手段として機能する。任意選択的に、組み込まれた支持クッションは、図１Ａに示されるように、手またはその他の支持物体のための開口部なしであり得る。

手および類似の支持物体を挿入するための開放第１端１２２を具現する、様々な様式がある。例えば、図１Ｂに言及すると、支持クッション１２は中空の構造であり得る。開放第１端１２２がある中空の支持クッション１２は、支持クッション内に手および類似物体を挿入できるようにする。したがってそのような開放端の構造は、支持クッションに物品が装着され、またはそこから取り外される際に、安定性および補助を提供する。

代案としては、図１Ｃに図示されるように、支持クッション１２は、軟質または弾性の詰め物または発泡体挿入物を含有してもよい。開放第１端１２２は、手および類似した支持物体を受け入れるための溝または十字型の形態であってもよい。

手で持つことができる支持クッションが物品の装着を補助し得る（ｃａｎ ａｓｓｉｓｔａｎｔ）ように、支持クッションの手の挿入構造を達成する、様々な様式があることに留意すべきである。手の挿入のための開放第１端１２２の上記実施形態は、例証的であるが制限的でない。

保護鞘１４および支持クッション１２は同一の長さであり得る。代案としては、保護鞘１４はまた、支持クッション１２より長くまたは短くあり得る。この場合、折り畳まれた保護鞘１４が、少なくとも物品が装着される支持クッション１２の一部を覆い得さえすれば長さとしては充分である。保護鞘１４が折り畳まれた際に、保護鞘１４の長さが、支持クッション１２に等しくまたはそれよりも大きければ、器具１０の外観は図２に示されるようである。

一実施形態では、図３に示されるように、支持クッション１２は同一幅を有する。別の実施形態では、図４に示されるように、支持クッション１２は、第１端１２２および第２端１２４がより幅広く、中央１２６がより狭くあってもよい。両端がより幅広い構造を使用することで、腕時計またはその他の物品が装着された際に、それは支持クッション１２上で容易に動き回り得ない。したがってそれは、ひとたび腕時計またはその他の類似物が固定されると、より良い安定性を提供する。

図５Ａおよび図５Ｂは、腕時計を保管するのに用いられる、本発明の器具を図解する垂直断面および斜視図である。２つの図面に示されるように、小型かつ可撓性を有する器具は、家庭で容易に保管されまたは旅行に携行され得る一方で、腕時計を安全に保つ。それは、毎日の使用に適する、実用的で安定している容易な保管や保護の機能を提供する。

器具１０は、保護鞘１４外表面に取り付けられた１つまたは複数の標識をさらに含んでなってもよい。図６に示されるように、ひとたび保護鞘１４が折り畳まれると、標識１４６は、識別のために器具１０の外部に提示される。標識１４６には、例えば、腕時計または宝飾品類製造業者のロゴを記載し得る。

いくつかの実施形態では、保護鞘１４の表面には、所有者のために個人化メッセージ（例えば、「お父さんへ愛を込めて息子より」）が彫刻され得る。保護鞘１４を折り畳んだ後、個人宛てのメッセージは、器具１０の外部に提示され得る。

別の実施形態では、個人化標識は、支持クッション１２の外表面に取り付け得る。使用者が保護鞘１４を引戻して（展開して）、彼らの物品を固定すると常に、標識が提示されて、誰がそれをくれたかを使用者に思い起こさせ得る。

本開示の全ての実施形態では、標識は、器具に組み込まれた識別情報（例えば、ロゴ）および／または個人宛てのメッセージを記載する手段として使用される。それは所有者に、貴重品の銘柄および／または貴重な贈り物を誰からもらったかを思い起こさせ得て、それは腕時計または宝飾品類を特別なものに保ち、所有者にとっての物品の本質的価値を高めるのを助ける。

上記実施形態の標識１４６はまた、保護鞘１４の表面、支持クッション１２の表面に取り付けられ、または支持クッション１２に包埋されたＲＦＩＤ（高周波識別）標識などの非接触型電子可読標識であり得る。ＲＦＩＤ標識によって、腕時計、宝飾品類製造業者、および貴重な腕時計の所有者は、ＲＦＩＤ読み取り装置を用いて物品を容易に追跡し得る。

図７に言及すると、器具の一実施形態では、保護鞘１４８の少なくとも一部は、視覚的に透明である。保護鞘１４が折り畳まれた後、透明部分１４８は、支持クッション１２上に装着された物品の周囲を覆う。したがって、図７中の腕時計などの物品は、保護鞘１４の透明部分１４８を通じて容易に確認され得る。したがって、透明な保護鞘は、腕時計または宝飾品類所有者が正しい物を迅速かつ容易に見つけて選択できるようにする。保護鞘１４８の透明部分のもう一つの恩恵は、器具１０内に載せられた（ｓｔｏｒｉｅｄ）物品の状態を観察する手軽な方法を提供することである。例えば、器具１０に載せられた機械式腕時計は、巻かれないと２、３日後に停止することもある。保護鞘１４に透明な設計を使用することで、腕時計所有者は、機械式腕時計の動作を容易に特定し得て、それに応じて定期的にバネを巻く。保護鞘の透明部分はまた、器具１０にいくつかの追加的な審美的要素を提供する。透明部分の大きさ、形状、および材料は、様々であってもよい。

図９を参照すると、図９は、保護鞘１４が折り畳まれた後に、保護鞘１４内に組み込まれた支持クッション１２を示す器具の俯瞰図である。図９に示されるように、保護鞘の第２端１４４と支持クッションの第２端１２４の間に開口部がある。したがって、内部に固定された物品が、開口部を通じて器具１０から滑脱するのを防止するために、いくつかの実施形態では、器具１０は、保護鞘の第２端１４４に隣接する固定手段１６をさらに含んでなり得る。固定手段１６は、例えば、保護鞘の第２端に隣接する、少なくとも１つの締結具を含んでなってもよい。締結具は、保護鞘の第２端１４４の開口部の少なくとも一部を閉じるように操作され得る。

図８に示されるように、固定手段１６は引きひもであり得る。引きひもは、保護鞘の第２端１４４の開口部の少なくとも一部を閉じるように、引き出され得る。具体的には、引きひもは、第２端１４４の開口部を締めてまたは結んで閉じるのに使用される、紐、コード、またはロープであり得る。

一実施形態では、図１０に示されるように、固定手段１６は、フックループストライプ（ｓｔｒｉｐｅ）などの２つの面１６２および１６４がある、少なくとも１つの締結具を含んでなってもよい。締結具の各面は、保護鞘の第２端１４４にそれぞれ隣接する。２つの面を合わせて押さえると、それらは保護鞘の第２端１４４の開口部の一部を閉じて、それは内部の物品が滑脱するのを防止する。

それに加えて、上に記載される一実施形態と併せて、個別化標識を引きひもの端に取り付け得る。固定手段１６はまた、磁性または機械式ロック特性を有する任意のその他の形態であり得る。

器具のいくつかの実施形態では、固定手段１６は、２つの面がある少なくとも１つの締結具を含んでなってもよい。締結具の各面は、保護鞘の第２端１４４および支持クッションの第２端１２４にそれぞれ隣接する。別の実施例として、図１１に例示されるように、締結具１８４の１つの面は外表面に取り付けられて、保護鞘の第２端１４４に隣接する。締結具１８２のもう１つの面は、支持クッション１２の外表面に取り付けられて、支持クッションの第２端１２４に隣接する。保護鞘１４４が折り畳まれて内部の物品を覆った後、面１８４は保護鞘１４４の内表面に向けられ、面１８４および面１８２は連結して、保護鞘の第２端１４４と支持クッションの第２端１２４の間の開口部の少なくとも一部を閉じ得る。

締結具としては、ジッパー、ホック、ボタン、バックルまたはフックループファスナーなどの様々な構成要素が挙げられる。

保護鞘１４および支持クッション１２は、無数の材料から構成され得る。保護鞘１４の材料および／または支持クッション１２の材料は、全体または一部が、弾性材料であってもなくてもよい。

支持クッション１２は軟質で海綿状であってもよく、保護される物品に適合するように適応され得る。例えば、支持クッション１２の材料は、従来の発泡体、記憶発泡体、ラテックス、スポンジ、ネオプレン、皮革、布帛またはそれらの任意の組み合わせであり得る。支持クッション１２は、異なる材料で内面が構築されてもよく、それはまた、異なる材料で外面が仕上げられてもよい。例えば、ネオプレン製の支持クッションは、ネオプレンで表面が覆われた発泡体状のクッションを有する。別の実施例である皮革バージョンの支持クッションは、その周囲に縫い合わせられた革製外部を有するフォームクッションを有し、したがってクッションおよび鞘はどちらもほぼ同質の材料であり得る。保護鞘１４の材料は、皮革、ネオプレン、または布帛またはそれらの任意の組み合わせであり得る。布帛は、綿、帆布、デニム、絹、プラスチック、ゴム、ナイロンまたはそれらの任意の組み合わせであり得る。上記材料は、限定されるものではないものと理解される。

本発明の別の態様に従って、いくつかの実施形態は、本発明の器具を使用して、腕時計および類似物を保護するための方法を提供する。方法は、保護される１つまたは複数の物品を支持クッション上に装着するステップと；保護鞘を支持クッションの第２端に向けて折り畳み、支持クッション上の物品を覆うステップとを含んでなる。

いくつかの実施形態では、支持クッションの第１端は開放端である。この実施形態に係る方法は、手または手指などの支持物体が、支持クッションの第１端を通してその中に挿入されるステップをさらに含んでなる（図１２Ａ）。上述されるように、手の挿入は、支持クッションを安定化するのを助け得る。次に、使用者は、保護される１つまたは複数の物品を支持物体がその中に挿入された支持クッション上に装着し得て（図１２Ｃ）、次に保護鞘を支持クッションの第２端に向けて折り畳み（図１２Ｄ）、支持クッション上の物品を覆う（図１２Ｅ）。任意選択的に、使用者は、支持物体を除去してもよい（図１２Ｆ）。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、図１２Ｂに示されるように、方法は、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着する前に、保護鞘を引戻しまたは展開して支持クッションを露出させるステップをさらに含んでなってもよい。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、器具は、保護鞘の第２端に隣接する固定手段をさらに含んでなる。方法は、ジッパーを引き上げまたは引きひもを締めるなどの固定手段を操作するステップをさらに含んでなり、物品がひとたび固定されると滑脱するのを防止する。

本発明の別の態様に従って、いくつかの実施形態は、本発明の器具を製造する方法を提供する。この実施形態に係る方法は、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有して、それに対して支持を提供する、第１端および第２端を有する管状支持クッションを形成するステップと、第１端および第２端を有する、折り畳み可能な管状保護鞘を形成するステップと、支持クッションの第２端に向けて折り畳まれて、少なくとも物品が装着される支持クッションの部分を覆い得る、保護鞘の第１末端を支持クッションの第１端に連結するステップとを含んでなる。

いくつかの実施形態では、第１端および第２端を有する管状支持クッションを形成するステップは、支持物体がその中にぴったりと挿入され得るように開放第１端を有する、支持クッションを形成するステップを含んでなる。

ここで、本開示で提供される器具を製造するための一体型設計法について、より詳細に説明する。図１３に言及すると、展開した状態の器具の断面図に示されるように、腕時計および類似物を保護するための器具を製造する方法は、２つの継ぎ目のない材料片を縫合して、一方は開放型であり他方は閉鎖型である２つの端部を有する管様形状を形成するステップを含んでなり、管の一方の端部に隣接する管の部分は、その中に軟質材料を含有して支持クッション１２を画定し、他方の端部に隣接する管の部分は、保護鞘１４を画定する。支持クッション１２は、第１端１２２および第２端１２４を有し、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有してそれに対して支持を提供する。保護鞘１４は、第１の末端１４２および第２の末端１４４を有し、保護鞘１４４は、支持クッションの第２端１２４に向けて折り畳まれて、少なくとも物品が装着される支持クッションの部分を覆い得る。この実施形態では、２つの材料片を縫合することで管状器具が形成され、発泡体などの材料が一方の端部に挿入されて支持クッション１２が形成され、挿入材料を含有する支持クッション１２の外材は、保護鞘１４の外側および内材と同一材料であり、それは器具を製造するより単純な方法もまた提供する。

腕時計および類似物を保護するための器具を製造する方法の別の実施形態は、保護鞘および発泡体などの挿入材料を一方の端部に含有させて、支持クッションの一面を形成するために、２つの材料片を共に縫合するステップと；同様に、挿入材料を一方の端部に含有させて、保護鞘および支持クッションの他方の面を形成するために、さらに２つの材料片を縫合するステップと；保護鞘の両面および支持クッション端を形成する挿入材料を含む（または含まない）さらに２つの材料片によって、上記２つの面を連結し、本発明によって提供される一体型器具を作成するステップと、を含んでなり、挿入材料を含有する２つの端部は、一体型器具においては同一の端部を成す。小片の材料は、皮革または布帛などのように、様々であり得る。上記実施形態で例示されるように、挿入材料を含有してクッションの支持形状および性質を形成する支持クッション１２の外材および内材は、保護鞘１４と同一材料から構成され得る。それらは共に縫合された２つの継ぎ目のない材料片であり、器具の１つの表面または１つの側面の内材および外材を形成し、その結果、単純な設計を可能にする。図示される実施形態では、支持クッション外側と保護鞘のための別個の材料もまた使用されて、次に、縫合または別の手段によって連結され得る。接目が縫合されまたは別の方法で連結される様式、さらにそのように組み込まれる場合は挿入発泡体の追加的な厚さは、次に、製品形状を生じて、鞘がクッションを超えて移動するのを防止する。

上記実施形態に記載される様式で、支持クッションおよび保護鞘を一体型に組み込むために、製造はわき縫いを伴ってもよく、材料に左右される。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、第１端および第２端を有する管状支持クッションを形成するステップにおいて、２つの端がより幅広く中央がより狭い管状支持クッションが形成される。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、方法は、保護鞘の第２端に隣接して、物品が滑脱するのを防止する固定手段を形成するステップをさらに含んでなる。固定手段は、引き紐などの少なくとも１つの締結具を含んでなってもよい。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、固定手段を形成するステップは、保護鞘の第２端に隣接する締結具の１つの面を取り付けるステップと、支持クッションの第２端に隣接する締結具のもう１つの面を取り付けるステップとを含んでなるしたがって締結具が操作されて、保護鞘の第２端と支持クッションの第２端の間の開口部の少なくとも一部を閉じ得る。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、締結具は、ジッパー、ホック、ボタン、バックル、フックループファスナーなどを含んでなってもよい。

本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、方法は、保護鞘表面、支持クッション表面、固定手段、またはそれらの任意の組み合わせに取り付けられる、１つまたは複数の標識を取り付けるステップをさらに含んでなる。標識は、器具使用時に、識別のために、または使用者に表示するために、器具の外部に提示され得る。

本発明は、支持クッションおよび保護鞘を１個の器具に組み込み、それは腕時計およびその他の高価な宝石類に、実用的かつ適切な毎日の提示、保管、および保護を提供する。

本明細書に記載される実施例および実施形態は例証のみを目的とし、それに照らして様々な修正または変更が、当業者に示唆されて、本出願の精神と範囲、および添付の特許請求の範囲内に含まれるものと理解される。

いずれかの実施形態からの１つまたは複数の特性は、本開示の範囲を逸脱することなく、いずれかのその他の実施形態の１つまたは複数の特性と組み合わされてもよい。上の説明は、例証的であって制限的でない。本開示を検討することにより、本発明の多数のバリエーションが、当業者に明らかになるであろう。したがって本発明の範囲は、上の説明を参照して判定されるべきでなく、特許請求の範囲、そしてそれらの完全な範囲または同等物を参照して判定されるべきである。

Claims (28)

1. 第１端および第２端を有する支持クッションと；
   第１端および第２端を有する管状の保護鞘と
   を含んでなる、腕時計および類似物を保護するための器具であって、前記保護鞘の第１端が、前記支持クッションの第１端に一体的に連結し；
   前記支持クッションは、前記支持クッションの上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有し、前記１つまたは複数の物品に対して支持を提供し；
   前記保護鞘は、前記支持クッションの第２端に向けて折り畳み可能であり、折り畳まれた状態で少なくともその上に物品が装着される前記支持クッションの一部を覆い、折り畳まれた状態の前記保護鞘が前記器具の外部にある時、前記保護鞘が前記支持クッション上の前記物品を保護する、
   腕時計および類似物を保護するための器具。
2. 前記支持クッションの第１端が、支持物体が、前記支持クッションの第１端を通してぴったりと挿入され得るように開放端である、請求項１に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
3. 前記支持クッションが中空である、請求項２に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
4. 前記支持クッションが、より幅広い両端を有して中央がより狭い、請求項１から請求項３の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
5. 前記保護鞘の第２端に隣接して、ひとたび前記物品が装着されると前記物品が滑脱するのを防止する固定手段をさらに含んでなる、請求項１から請求項４の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
6. 前記固定手段が、前記保護鞘の第２端に隣接する少なくとも１つの締結具または引きひもを含んでなり、前記締結具または引き紐が操作されて、前記保護鞘の第２端の開口部の少なくとも一部を閉じ得る、請求項５に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
7. ひとたび前記物品が装着されると、前記物品が滑脱するのを防止する固定手段をさらに含んでなり、
   前記固定手段が、２つの面のある少なくとも１個の締結具を含み、
   前記締結具の各面が、前記保護鞘の第２端および前記支持クッションの第２端にそれぞれ隣接し、
   ２つの面が操作されて、前記保護鞘の第２端と前記支持クッションの第２端の間の開口部の少なくとも一部を閉じ得る、請求項１から請求項６の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
8. 締結具が、ジッパー、ホック、ボタン、バックルまたはフックループファスナーを含んでなる、請求項６に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
9. 前記保護鞘、前記支持クッション、前記固定手段、またはそれらの任意の組み合わせの表面に取り付けられた、１つまたは複数の標識をさらに含んでなり、前記１つまたは複数の標識が、識別情報および／または個別化メッセージを記載する手段として使用される、請求項５に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
10. 前記１つまたは複数の標識が、非接触可読標識を含んでなる、請求項９に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
11. 前記保護鞘の外表面に取り付けられた１つまたは複数の標識をさらに含んでなり、
    ひとたび前記保護鞘が折り畳まれると、前記１つまたは複数の標識が識別のために前記器具の外部に提示される、請求項１から請求項１０の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
12. 前記保護鞘の少なくとも一部が、視覚的に透明であり、ひとたび前記保護鞘が折り畳まれると、前記保護鞘の透明部分が、その上に前記物品が装着された前記支持クッションの部分を覆う、請求項１から請求項１１の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
13. 前記保護鞘の材料および／または支持クッションの材料が、全体的または部分的に弾性材料を含んでなる、請求項１から請求項１２の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
14. 前記支持クッションの材料が、従来の発泡体、記憶発泡体、ラテックス、スポンジ、ネオプレン、皮革、布帛またはそれらの任意の組み合わせを含んでなる、請求項１から請求項１３の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
15. 前記保護鞘の材料が、皮革、ネオプレン、布帛またはそれらの任意の組み合わせを含んでなる、請求項１から請求項１４の何れか一項に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
16. 前記布帛が、綿、帆布、デニム、絹、プラスチック、ゴム、ナイロンまたはそれらの任意の組み合わせを含んでなる、請求項１５に記載の腕時計および類似物を保護するための器具。
17. 請求項１に記載の器具を使用して、腕時計および類似物を保護するための方法であって、
    保護される１つまたは複数の物品を前記支持クッション上に装着するステップと；
    前記保護鞘を前記支持クッションの第２端に向けて折り畳み、前記支持クッション上の前記物品を覆うステップと
    を含んでなる、方法。
18. 前記支持クッションの第１端が開放端であり、
    １つまたは複数の物品をそれに挿入された支持物体がある前記支持クッション上に装着する前に、支持物体を前記支持クッションの第１端を通して、その中に挿入するステップと；
    任意選択的に、前記保護鞘を折り畳んだ後に、前記支持物体を除去するステップと
    をさらに含んでなる、請求項１７に記載の方法。
19. 前記保護鞘の上に１つまたは複数の物品を装着する前に、それを展開して前記支持クッションを露出するステップをさらに含んでなる、請求項１７または請求項１８に記載の方法。
20. 前記器具が、前記保護鞘の第２端に隣接する固定手段をさらに含んでなり、前記固定手段を操作して、前記保護鞘を折り畳んで前記支持クッション上の前記物品を覆った後に、前記物品が滑脱するのを防止するステップをさらに含んでなる、請求項１７から請求項１９の何れか一項に記載の方法。
21. 腕時計および類似物を保護するための器具を製造するための製造方法であって、
    その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有して、それに対して支持を提供する、第１端および第２端を有する支持クッションを形成するステップと、
    第１端および第２端を有する、折り畳み可能な管状の保護鞘を形成するステップと、
    前記支持クッションの第２端に向けて折り畳まれて、少なくとも前記１つまたは複数の物品が装着される前記支持クッションの一部を覆い得る、前記保護鞘の第１末端を前記支持クッションの第１端に連結するステップと
    を含んでなる、製造方法。
22. 第１端および第２端を有する管状支持クッションを形成するステップが、支持物体が、その中にぴったりと挿入され得るように開放第１端を有する、支持クッションを形成するステップを含んでなる、請求項２１に記載の製造方法。
23. 第１端および第２端を有する支持クッションを形成するステップが、より幅広い両端を有して中央がより狭い、管状支持クッションを形成するステップを含んでなる、請求項２１または請求項２２に記載の製造方法。
24. 前記保護鞘の第２端に隣接して、前記１つまたは複数の物品がひとたび固定されると滑脱するのを防止する、固定手段を形成するステップをさらに含んでなる、請求項２１から請求項２３の何れか一項に記載の製造方法。
25. 前記保護鞘の第２端に隣接する締結具の一方の面を取り付けるステップと；
    前記支持クッションの第２端に隣接する前記締結具の他方の面を取り付けるステップと
    をさらに含んでなり、
    前記締結具の２つの面が操作されて、前記保護鞘の第２端と前記支持クッションの第２端の間の開口部の少なくとも一部を閉じ得る、請求項２１から請求項２４の何れか一項に記載の方法。
26. １つまたは複数の標識を前記保護鞘、前記支持クッション、固定手段、またはそれらの任意の組み合わせの表面に取り付けるステップと、をさらに含んでなり、前記１つまたは複数の標識が、識別情報および／または個別化メッセージを記載する手段として使用される、請求項２４に記載の方法。
27. 腕時計および類似物を保護するための装置を製造するための製造方法であって、
    ２つの継ぎ目のない材料片を縫合して、２つの端を有する管を形成するステップを含んでなり、前記管の１端に隣接する部分が、その中に軟質材料を含有して支持クッションを画定し、前記管のもう１つの端に隣接する部分が、保護鞘を画定し、
    前記支持クッションが第１端および第２端を有し、その上で保護される１つまたは複数の物品を装着するのに適した厚さと大きさを有して前記１つまたは複数の物品に対して支持を提供し；
    前記保護鞘が第１の末端および第２の末端を有し、前記保護鞘が前記支持クッションの第２端に向けて折り畳まれて、少なくとも前記１つまたは複数の物品が装着される前記支持クッションの部分を覆い得る、製造方法。
28. 腕時計および類似物を保護するための装置を製造するための製造方法であって、
    挿入材料（ｍａｒｉｔａｌ）を一方の端部に含有させて、保護鞘および支持クッションの一面を形成するために、２つの材料片を共に縫合するステップと；
    挿入材料（ｍａｒｉｔａｌ）を一方の端部に含有させて、前記保護鞘および前記支持クッションの他方の面を形成するために、さらに２つの材料片を縫合するステップと；
    前記保護鞘の両面および前記支持クッションの端部を形成する挿入材料（ｍａｒｉｔａｌ）を含むまたは含まない、さらに２つの材料片によって、上記２つの面を連結して、一体型器具を作成するステップと；
    を含み、挿入材料を含有する前記２つの端が、前記一体型器具において同一端を成す、製造方法。

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