JP2006132648A - 間欠割出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カムフォロアを交換可能としながら、高さを圧縮した間欠割出装置を得る。
【解決手段】 カムフォロア9を出力軸4に対し固定状態又は非固定状態とするために移動するロックピン16を、その移動方向が出力軸4の軸方向と略直交する方向となるように構成した。これにより、カムフォロア9の交換時にロックピン16が移動するスペースを、出力軸4の軸方向において完全に不要にできる。その結果、カムフォロア9を交換可能としながら、出力軸4の軸方向、すなわち間欠割出装置1の高さ方向を大幅に圧縮できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、間欠割出装置に関するものである。
各種自動機械では、一定の割付角での旋回動作が間欠的に繰り返される間欠割出装置(インデックス装置)が多く用いられている。この種の間欠割出装置の駆動機構として、カム機構を用いたものが従来から知られている(特許文献1)。
カム式の間欠割出装置は、モータ等の回転駆動装置によって回転駆動される入力軸と、転がり軸受けによって回動可能な状態でハウジングに支持された出力軸とを備えている。入力軸には同入力軸とともに回転するローラギアカムが設けられている。また、出力軸にはその周方向にわたって複数のカムフォロアが設けられており、このカムフォロアが前記ローラギアカムに係合されている。そして、ローラギアカムの回転によってカムフォロアが順次案内される。このカム機構によって、入力軸の回転が出力軸の間欠的な回転駆動に変換される。
このようなカム式の間欠割出装置では、従来、前述したカムフォロアは図4に示したように取り付けられていた。図4にはカムフォロアの周囲だけが拡大して図示されている。図4において、間欠割出装置の出力軸31は筒状に形成され、その中空部32に配置された固定軸33の周りを回動可能な状態で設けられている。出力軸31の外周には取付用突部34が形成され、その取付用突部34には同突部34の突設方向に沿って取付孔35が形成されている。取付用突部34の外周部には取付孔35に連通するネジ孔36が、取付用突部34の突設方向と直交する方向(出力軸31の軸方向)に沿って形成されている。なお、出力軸31の軸方向は、間欠割出装置の高さ方向にあたる。そして、前記取付孔35にカムフォロア37のスタッド部37aが挿入され、その状態でカムフォロア37は固定されている。すなわち、カムフォロア37のスタッド部37aが挿入された状態でネジ孔36に固定ボルト38が螺入され、固定ボルト38の締め付けによりその先端でカムフォロア37のスタッド部37aの外周面を押し付け、これにより、カムフォロア37は固定される。
ところで、カムフォロア37はローラギアカムとの係合動作が繰り返されるため、長期間の使用や偶発的に発生する障害等により磨耗や破損の発生は避けられない。このため、定期的なメンテナンスが必要であり、そのメンテナンス時に磨耗や破損が発見されれば、カムフォロア37が交換される。具体的には、まず、工具を用いて前記固定ボルト38を緩めてカムフォロア37を離脱可能な状態とし、それを取付孔35から引き抜く。その後、新しいカムフォロア37のスタッド部37aを取付孔35に挿入し、工具を用いて再度固定ボルト38でカムフォロア37を固定する。これにより、カムフォロア37が交換される。
しかしながら、このような従来のカムフォロア37の取付構成では、その交換作業時に出力軸31の軸方向に沿って固定ボルト38が移動できるスペース、固定ボルト38を操作する工具を配置するためのスペースを、出力軸31の軸方向に予め確保しておくことが必要となる。このため、そのスペース確保の必要がある分だけ、出力軸31の軸方向、すなわち装置の高さ方向を圧縮することができないという問題があった。そして、装置の高さ方向を圧縮した装置が必要な場合は、前述したスペースを確保できないため、メンテナンスの面を犠牲にしてカムフォロア37の交換が事実上不可能な装置とならざるを得なかった。これは、装置が大型化すればするほどその分解作業も困難となるため、顕著な問題となる。
特許第3515928号公報
本発明は、カムフォロアを交換可能としながら、高さ方向を圧縮できる間欠割出装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果、より踏み込んだ具体的手段等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.ハウジングに入力軸と出力軸とをそれぞれ回動可能に設け、入力軸にはローラギアカムを、出力軸にはカムフォロアを設けて、両者のカム作用により、入力軸の回転を出力軸の回転に変換し、その出力軸の回転を間欠的に行う間欠割出装置において、
前記出力軸にはその軸方向と略直交する方向に取付孔を形成し、その取付孔に前記カムフォロアのスタッド部を挿脱可能とし、さらに、出力軸にはその軸方向と略直交する方向に移動して、取付孔に挿入された状態のカムフォロアの固定、非固定を行う移動体(ロックピン16)を設けたことを特徴とする間欠割出装置。
手段1によれば、移動体が出力軸の軸方向と略直交する方向に移動することで、カムフォロアの固定、非固定が行われる。このため、出力軸の軸方向において移動体が移動するためのスペースや移動体を操作する工具を配置するスペースが不要となる。これにより、カムフォロアの交換が可能でありながら、出力軸の軸方向、すなわち装置の高さ方向を大幅に圧縮することができる。
ここで、この間欠割出装置の構成をもう少し詳しく説明すると、出力軸にはカムフォロアが軸方向の同じ位置に周方向にわたって等間隔に複数設けられ、そのうち、少なくとも一つがハウジングの側面に設けられた開口部付近に配置されている。そして、開口部付近に配置されたカムフォロアの周囲には作業空間が設けられ、開口部を介して当該カムフォロアの交換作業を行えるようになっている。
手段2.ハウジングに入力軸と出力軸とをそれぞれ回動可能に設け、入力軸にはローラギアカムを、出力軸にはカムフォロアを設けて、両者のカム作用により、入力軸の回転を出力軸の回転に変換し、その出力軸の回転を間欠的に行う間欠割出装置において、
前記出力軸にはその軸方向と略直交する方向に取付孔を形成し、その取付孔に前記カムフォロアのスタッド部を挿脱可能とし、さらに、出力軸にはその外周面から奥に進入することで取付孔に挿入された状態のカムフォロアを固定し、後退することで非固定状態とする移動体(ロックピン16)を設けたことを特徴とする間欠割出装置。
手段2によれば、移動体が出力軸の外周面から奥に進入したり、そこから後退したりすることで、カムフォロアの固定、非固定が行われる。このため、出力軸の軸方向において移動体が移動するためのスペースや移動体を操作する工具を配置するスペースが不要となる。これにより、カムフォロアの交換が可能でありながら、出力軸の軸方向、すなわち装置の高さ方向を大幅に圧縮することができる。
手段3.前記取付孔の内面には第1ロック孔を形成し、その第1ロック孔内に介在部材(鋼球15)を設け、前記出力軸の外周面のカムフォロア周囲には前記第1ロック孔と交差するように第2ロック孔を形成し、その第2ロック孔内に前記移動体を設け、移動体の進入に伴い同移動体と当接する介在部材をカムフォロアのスタッド部に押し付けることで、カムフォロアを固定するように構成したことを特徴とする手段1又は2に記載の間欠割出装置。
手段3によれば、移動体の進入に伴い同移動体と当接する介在部材をカムフォロアのスタッド部に押し付けることにより、カムフォロアが固定される。そして、第1ロック孔内に設けられた介在部材を、移動体とカムフォロアとの間に介在させることで、カムフォロアの固定・非固定にかかわる移動体の移動方向を、出力軸の軸方向と略直交する方向に指向させる構成、又は移動体を出力軸の外周面から奥に進入させる構成を実現できる。そして、かかる構成は2つの孔を形成し、そこに移動体と介在部材をそれぞれ設けるという単純な構成であり複雑な構成は不要なため、コストの増加を抑えることができる。
ここで、前記第1ロック孔は次にように形成することが好ましい。すなわち、出力軸を円筒状に形成し、その中空部にはハウジングに固定された固定軸を設け、軸方向両端部に設けられた転がり軸受けにより出力軸を固定軸に対して回動可能に支持し、出力軸の内面には前記転がり軸受けを収容する収容凹部を形成し、その収容凹部を形成する内面から軸方向に沿って孔を形成することで前記第1ロック孔を形成する。
かかる構成によれば、転がり軸受けを収容する収容凹部を利用して第1ロック孔を形成しているため、出力軸の端面から孔を形成した場合に比べて、第1ロック孔のために形成する孔全体の長さを短くできる。これにより、第1ロック孔の形成作業が容易となる。
手段4.前記カムフォロアのスタッド部には、前記介在部材の一部と係合するロック用凹部を形成したことを特徴とする手段3に記載の間欠割出装置。
手段4によれば、介在部材の一部がカムフォロアのスタッド部に形成されたロック用凹部と係合しているため、単に介在部材をスタッド部に押し付けるだけでなく、その係合による抜け防止作用も加わる。このため、カムフォロアの固定をより一層確実に行うことができる。
手段5.前記介在部材を鋼球とし、移動体の先端部にはその鋼球と当接するテーパ部を設けたことを特徴とする手段3又は4に記載の間欠割出装置。
手段5によれば、介在部材を鋼球としたことにより、スタッド部と介在部材との接触が点接触となり、より強い押し付け力が得られる。また、移動体の先端部には鋼球と当接するテーパ部を設けたことにより、移動体の進入とともにスタッド部に鋼球を徐々に押し付けることになり、カムフォロアを固定するのに確実な押し付け力を得ることができる。なお、鋼球はそれが投入される第1ロック孔の長さ、大きさにより、一つ又は複数設けられる。
以下、発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、図1は間欠割出装置の装置全体を示した一部断面図、図2は図1においてA方向からみた場合の正面図であり、図3は、図1の一部拡大図である。なお、説明の便宜上、上下、左右という場合は、図面に図示された状態を基準とする。
図1に示すように、本実施の形態の間欠割出装置1は中空箱体をなすハウジング2、入力軸3及び出力軸4を備えている。入力軸3はその軸線が水平方向を向き、図2に示すようにハウジング2から両端が突出した状態でハウジング2に支持されている。また、入力軸3はその軸線を中心として回動可能となるように設けられ、図示しないモータ等の回転駆動装置に連結されて回転駆動される。入力軸3にはハウジング2内においてその入力軸3とともに回転するローラギアカム5が設けられている。このローラギアカム5は後述するカムフォロア9とともにカム機構を構成している。
また、前記出力軸4はその軸線が鉛直方向を向き、ハウジング2の上端から突出した状態で設けられている。また、出力軸4は中空軸であり、その中空部6にはハウジング2に固定された固定軸7が収容されている。そして、出力軸4はこの固定軸7に対し、軸方向両端部に設けられたコロ軸受け8を介して支持され、その軸線を中心として回動可能とされている。なお、本実施の形態では、出力軸4はその軸方向に沿って同一の横断面形状をなすものではなく、その上端部4aがテーブル状に形成されている。このため、図1ではハウジング2の上端から突出した出力軸4の上端部4aとハウジング2内の軸部4bとでは左右方向の幅が異なっている。
出力軸4には、ハウジング2内においてその外周部にカムフォロア9が複数設けられている。これら各カムフォロア9は出力軸4の軸方向の同じ位置において、周方向にわたり等間隔で設けられている。複数のカムフォロア9のうち、数個のカムフォロア9は前述したローラギアカム5に形成されたテーパリブ5aに係合されている。そして、前記入力軸3の回転に伴ってローラギアカム5が回転することにより、ローラギアカム5に係合しているカムフォロア9は同カム5に案内され、順次送り出される。それとともに、他のカムフォロア9は順次ローラギアカム5に係合される。そして、このローラギアカム5とカムフォロア9とのカム機構は、入力軸3の回転を出力軸4の間欠的な回転駆動に変換するように構成されている。
以上のように構成された間欠割出装置1では、モータ等の回転駆動装置により入力軸3を回転させる。すると、前述のカム機構によって入力軸3の回転が出力軸4に伝達されて、出力軸4は所定の割付角で間欠的に回転駆動する。なお、割付角はカムフォロア9の数やローラギアカム5のテーパリブ5aの形状を適宜変更することによって任意に決定される。
ところで、前記カムフォロア9は次のような構成で出力軸4に取り付けられている。まず、図1に示すように、カムフォロア9は出力軸4に挿入されるスタッド部9aと、前記ローラギアカム5と係合するローラ部9bとを備えている。図3に示されているように、スタッド部9aの外周面にはロック用凹部11が形成されている。
一方、前記出力軸4にはカムフォロア9が取り付けられる位置において、カムフォロア9のスタッド部9aが挿入される取付孔12が複数形成されている。取付孔12は出力軸4の軸方向と略直交する方向で、かつ出力軸4の中心軸に向けて形成されている。また、出力軸4には、取付孔12の内面上側から出力軸4の軸方向の上に向かって第1ロック孔13が形成され、取付孔12の開口よりも上側の外周面において第2ロック孔14が形成されている。
第1ロック孔13は下側の転がり軸受け8を収容する収容凹部22を利用して形成されている。すなわち、収容凹部22の内上面から出力軸4の軸方向の上に向かって孔を形成し、取付孔12に至った後もさらに上に向かって孔を形成することで前記第1ロック孔13が形成される。また、第2ロック孔14は前記取付孔12と平行に、かつ前記第1ロック孔13と交差するように形成されている。そして、第1ロック孔13及び第2ロック孔14は取付孔12ごとに形成されている。
前記取付孔12には、前記カムフォロア9のスタッド部9aが、ロック用凹部11と第1ロック孔13の開口の位置を合わせた状態で挿入されている。この状態で、第1ロック孔13には介在部材としての鋼球15が複数(本実施の形態では3個)投入されている。この場合、投入させる個数は、最も上に位置する鋼球15の一部が、2つのロック孔13,14が共通する孔内に配置されるように決定される。一方、最も下に位置する鋼球15はその一部がロック用凹部11と係合した状態となる。なお、鋼球15は第1ロック孔13の大きさに合わせた径を有するものが用いられている。
前記第2ロック孔14には移動体としてのロックピン16が螺入されている。このため、ロックピン16の移動方向は、第2ロック孔14が形成された方向、すなわち、出力軸4の軸方向と略直交する方向となる。ロックピン16の基端面には六角孔が形成され、先端にはテーパ部16aが形成されている。ロックピン16を第2ロック孔14内の奥に進入させると、その先端のテーパ部16aと鋼球15とが当接する。そこからロックピン16の進入をさらに進めると、鋼球15がカムフォロア9のスタッド部9aに押し付けられる。この押し付け作用により、カムフォロア9は出力軸4に固定される。
また、前記ハウジング2内において、前記ローラギアカム5の反対側(図1の右側)では、カムフォロア9の周辺、及び前記第2ロック孔14の開口周辺には作業空間17が確保されている。そして、ハウジング2には、この作業空間17を外部に開放する開口部18が形成されている。図2にも示したように、この開口部18はカムフォロア9のローラ部9b全体と、第2ロック孔14の開口を外部から視認できるだけの大きさを有している。前述のように、カムフォロア9の周辺には作業空間17が確保されているため、開口部18を介して、カムフォロア9や第2ロック孔14をハウジング2の外部から直接視認することが可能であり、また、それらに対する作業が可能となっている。
そして、ハウジング2には前記開口部18の周囲に複数のネジ孔19が設けられている。このネジ孔19を利用してハウジング2には、図1に示すように窓蓋20が着脱可能に取り付けられている。通常、間欠割出装置1を使用するとき、開口部18はこの窓蓋20によって覆われた状態とされ、メンテナンス等によりカムフォロア9に対して作業が必要な場合に窓蓋20が取り外される。
次に、上記の如く構成された間欠割出装置1において、カムフォロア9を交換する際に行われる作業を説明する。
まず、間欠割出装置1の駆動を停止させた上で、ハウジング2に設けられた窓蓋20を外す。すると、図2に示したように、開口部18からハウジング2内のカムフォロア9のローラ部9bと、第2ロック孔14を視認可能な状態となる。その後、図3に示したように、開口部18から六角レンチTの先をハウジング2内に挿入してロックピン16の六角孔に係合させ、その六角レンチTを回転操作してロックピン16を緩め、第2ロック孔14から外す。これにより、鋼球15による、カムフォロア9のスタッド部9aに対する押さえつけが外れ、カムフォロア9を取付孔12から取り外し可能な状態となる。かかる状態とした後、作業者はカムフォロア9を出力軸4から取り外す。
なお、窓蓋20を外した場合に、交換が必要なカムフォロア9が視認できなければ、入力軸3又は出力軸4を適宜回転させて、所望のカムフォロア9を作業可能な位置に配置させる。また、カムフォロア9を取り外した際、第1ロック孔13に投入された鋼球15は取付孔12内、さらにはハウジング2内に落ちるが、それは開口部18から取り出すことが可能である。
次に、新たなカムフォロア9を出力軸4に取り付ける。取り付けに際しては、カムフォロア9のスタッド部9aを、ロック用凹部11を上側にして取付孔12に挿入する。これにより、スタッド部9aが挿入された状態では、ロック用凹部11は第1ロック孔13の開口に合わせた位置に配置される。次いで、第2ロック孔14の開口から第1ロック孔13に鋼球15を投入する。その後、六角レンチTを利用してロックピン16を第2ロック孔14に螺入させ、その先端のテーパ部16aと鋼球15とを当接させる。さらにロックピン16を螺入させ続けると、鋼球15によりカムフォロア9のスタッド部9aが押し付けられる。これにより、カムフォロア9は出力軸4に固定される。
このようにしてカムフォロア9を出力軸4に取り付けた後、窓蓋20をハウジング2に取り付けることで、カムフォロア9の交換作業は終了する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下の優れた効果を有する。
本実施の形態では、ロックピン16を出力軸4の外周面から奥に向かって螺入させたり、そこから後退させたりすることで、カムフォロア9の固定、非固定が行われている。より具体的には、ロックピン16の螺入、後退により、ロックピン16が、第2ロック孔14が形成された方向、すなわち出力軸4の軸方向と略直交する方向に移動することで、カムフォロア9が固定状態又は非固定状態とされる。このため、カムフォロア9の交換時にロックピン16が移動するスペースやロックピン16を操作する六角レンチT等の工具を配置するスペースを、出力軸4の軸方向において確保する必要がなくなる。これにより、カムフォロア9の交換が可能でありながら、出力軸4の軸方向、すなわち間欠割出装置1の高さ方向を大幅に圧縮することができる。
このような効果は、間欠割出装置1が大型になるほど特に顕著なものとなる。間欠割出装置1は、それが大型であるほど分解作業がより困難となるため、従来の構成では高さ方向を圧縮するとカムフォロア9の交換が事実上不可能であったのに対し、この実施の形態では、高さを圧縮してもなおカムフォロア9の交換が可能だからである。
しかも、ロックピン16の回転軸は、同ロックピン16の移動方向、すなわち出力軸4の軸線と略直交する方向であるから、ロックピン16を回転させる六角レンチTの回転操作は開口部18の範囲内に制限されない。この点、従来では固定ボルトの回転軸は出力軸4の軸線方向であったため、工具の回転操作は開口部18の範囲内に制限されていた。このような制限がないため、カムフォロア9の固定・非固定の作業が容易となり、交換作業を簡単に行うことができる。
本実施の形態では、ロックピン16の螺入に伴い鋼球15をカムフォロア9のスタッド部9aに押し付けることにより、カムフォロア9が固定される。そして、第1ロック孔13内に投入された鋼球15を、ロックピン16とカムフォロア9のスタッド部9aとの間に介在させることで、カムフォロア9の固定・非固定にかかわるロックピン16の移動方向が出力軸4の軸方向と略直交する方向となる構成を実現できる。そして、かかる構成は出力軸4に2つの孔13,14を形成し、そこにロックピン16と鋼球15をそれぞれ設けるという単純な構成であるため、コストの増加を抑えることができる。
また、前記第1ロック孔13はコロ軸受け8を収容する収容凹部22を利用して形成されているため、出力軸4の端面から孔を形成した場合に比べて、使用されない孔である第1ロック孔13の下側にある孔の長さを短くできる。これにより、第1ロック孔13を形成する作業を容易に行える。
本実施の形態によれば、鋼球15の一部がカムフォロア9のスタッド部9aに形成されたロック用凹部11と係合しているため、単に鋼球15をスタッド部9aに押し付けるだけでなく、その係合による抜け防止作用も加わる。このため、カムフォロア9の固定をより一層確実に行うことができる。
本実施の形態によれば、鋼球15を用いてカムフォロア9のスタッド部9aを押し付ける構成としたため、両者の接触が点接触となり、より強い押し付け力が得られる。また、ロックピン16の螺入に伴い、その先端部のテーパ部16aが鋼球15を徐々にカムフォロア9のスタッド部9aを押し付けるため、くさび効果が得られ、カムフォロア9を固定するのに確実な押し付け力を得ることができる。
なお、本実施の形態は上記した内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、ロックピン16を第2ロック孔14に螺入させる構成としたが、その他の構成で、ロックピン16を第2ロック孔14内に進入させるようにしてもよい。例えば、一定の押し付け力が得られる位置でロックピン16を係止させる係止部を、第2ロック孔14を形成する内面及びロックピン16に設けてもよい。
上記実施の形態では、介在部材として鋼球15を用いたが、その他の部材を用いてもよい。例えば、スタッド部9a側の先端を細くした棒状部材であってもよい。
上記実施の形態では、ロックピン16の移動方向を出力軸4の軸方向と略直交する方向としたが、ロックピン16を出力軸4の外周面から奥に進入させるのであれば、直交方向に限定されない。ただ、ロックピン16の操作の容易性を考えると、上記実施の形態のように略直交方向とした構成が最も好ましいといえる。
上記の実施形態では、ロックピン16を螺入させたり、後退させたりするのに図3に図示した六角レンチを用いたが、ドライバー等、その他の工具を用いてもよい。その場合、ロックピン16には六角孔ではなく、工具に合わせた係合部が形成される。
間欠割出装置の装置全体を示した一部断面図。 図1において、間欠割出装置をA方向からみた場合の正面図。 図1の一部拡大断面図。 従来の間欠割出装置において、カムフォロアの取付構成を示す一部拡大断面図。
符号の説明
1…間欠割出装置、2…ハウジング、3…入力軸、4…出力軸、5…カム機構を構成するローラギアカム、9…カムフォロア、9a…カムフォロアのスタッド部、11…ロック用凹部、12…取付孔、13…第1ロック孔、14…第2ロック孔、15…介在部材としての鋼球、16…移動体としてのロックピン、16a…テーパ部。

Claims (5)

  1. ハウジングに入力軸と出力軸とをそれぞれ回動可能に設け、入力軸にはローラギアカムを、出力軸にはカムフォロアを設けて、両者のカム作用により、入力軸の回転を出力軸の回転に変換し、その出力軸の回転を間欠的に行う間欠割出装置において、
    前記出力軸にはその軸方向と略直交する方向に取付孔を形成し、その取付孔に前記カムフォロアのスタッド部を挿脱可能とし、さらに、出力軸にはその軸方向と略直交する方向に移動して、取付孔に挿入された状態のカムフォロアの固定、非固定を行う移動体を設けたことを特徴とする間欠割出装置。
  2. ハウジングに入力軸と出力軸とをそれぞれ回動可能に設け、入力軸にはローラギアカムを、出力軸にはカムフォロアを設けて、両者のカム作用により、入力軸の回転を出力軸の回転に変換し、その出力軸の回転を間欠的に行う間欠割出装置において、
    前記出力軸にはその軸方向と略直交する方向に取付孔を形成し、その取付孔に前記カムフォロアのスタッド部を挿脱可能とし、さらに、出力軸にはその外周面から奥に進入することで取付孔に挿入された状態のカムフォロアを固定し、後退することで非固定状態とする移動体を設けたことを特徴とする間欠割出装置。
  3. 前記取付孔の内面には第1ロック孔を形成し、その第1ロック孔内に介在部材を設け、前記出力軸の外周面のカムフォロア周囲には前記第1ロック孔と交差するように第2ロック孔を形成し、その第2ロック孔内に前記移動体を設け、移動体の進入に伴い同移動体と当接する介在部材をカムフォロアのスタッド部に押し付けることで、カムフォロアを固定するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の間欠割出装置。
  4. 前記カムフォロアのスタッド部には、前記介在部材の一部と係合するロック用凹部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の間欠割出装置。
  5. 前記介在部材を鋼球とし、移動体の先端部にはその鋼球と当接するテーパ部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の間欠割出装置。
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