JP2006131021A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 氷上性能を効率的に向上させた空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【解決手段】 周方向溝と横溝とによって区画された複数のブロック26が空気入りタイヤのトレッド部に形成されている。このブロック26は、横方向サイプ34を有することにより複数の小ブロック28を備えている。小ブロック28では、何れも、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっている。従って、小ブロック幅方向両端部では、幅方向中央部に比べて相対的に接地圧が高い。これにより、エッジ効果を向上させて氷上性能を効果的に向上させた空気入りタイヤとすることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 周方向溝と横溝とによって区画された複数のブロック26が空気入りタイヤのトレッド部に形成されている。このブロック26は、横方向サイプ34を有することにより複数の小ブロック28を備えている。小ブロック28では、何れも、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっている。従って、小ブロック幅方向両端部では、幅方向中央部に比べて相対的に接地圧が高い。これにより、エッジ効果を向上させて氷上性能を効果的に向上させた空気入りタイヤとすることができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、周方向溝と横溝とによって区画された複数のトレッドブロックを備えた空気入りタイヤに関し、更に詳細には、特に氷上性能に優れた空気入りタイヤに関する。
従来、冬用の空気入りタイヤでは氷上における発進時の加速性、制動性を改良するため、タイヤトレッドパターンのブロック部に横方向サイプを付加することがなされてきている。
しかし、横方向サイプの本数を増やしていくと、サイプエッジ部が路面を引っ掻く力(以下、エッジ効果という)及びサイプ部分が氷表面の水膜を吸い上げる効果(すなわち排水効果)は増加するものの、ブロック剛性が低下して氷上での接地面積が減少していくため、タイヤと氷路面間の摩擦力(以下、表面摩擦力という)は減少するという問題があった。また、表面摩擦力の減少分がエッジ効果及び排水効果の増加分を上回ると氷上性能が向上しなくなるため、サイプ付加による氷上性能向上には限界があり、要求される氷上性能を実現させることができないという問題もあった。
この対策として、従来、排水性改良のためにトレッドゴムの改良などが行われてきており、発泡ゴム層をトレッドに有する空気入りタイヤ等が開発されてきている(例えば特許文献1〜3参照)。また、サイプ本数を増やしても接地面積の減少を抑え、表面摩擦力を確保することが出来るようにサイプ形状の改良が検討され、3次元サイプ形状等が開発されてきている(例えば特許文献4参照)。
しかし、氷上性能の更なる向上が要求されている。
特許第2510533号公報
特許第002518870号公報
特許第002564760号公報
特願平11−113321号公報
本発明は上記事実を考慮し、氷上性能を効率的に向上させた空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明者は、横方向サイプによって生じるエッジ効果について検討した。そして、従来の空気入りタイヤが氷路面を転動した場合は、エッジ部がエッジ圧に応じて氷表面を引っ掻くことでエッジ効果が発生することに着目した。そして、図11(特に図11(C)参照)に示すように、横方向サイプ84によって区画されている小ブロック88が倒れこむことによりエッジ部89での接地圧(以下、エッジ圧という)が増加することにも着目した。
そして、エッジ効果を維持したまま排水効果を向上させることは氷上性能向上の一案であることを見い出した。
そこで、本発明者は、エッジ効果を維持したまま排水効果を向上させるトレッド構造を鋭意検討し、本発明を完成するに至った。
請求項1に記載の発明は、周方向溝と横溝とによって区画された複数のトレッドブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、前記トレッドブロックは、横方向サイプを有することにより複数の小ブロックを備え、前記小ブロックでは、何れも、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっていることを特徴とする。
周方向溝とは実質的にタイヤ周方向に沿って延びる溝であり、横溝とはこの周方向溝に対して交差する溝である。また、横方向サイプとは、周方向溝と交差する方向に形成されたサイプである。
タイヤの荷重・内圧条件が同一の場合、接地面内の平均接地圧は略同等であることが知られている。そのためエッジ圧を増加させるためには、ブロック中央部の接地圧を下げ、ブロック面内に不均一な接地圧分布を生じさせてエッジ圧を相対的に増加させることが有効である。ブロックの接地圧は圧縮剛性に依存し、高圧縮剛性を持つ部分は接地圧が高く、低圧縮剛性を持つ部分は接地圧が低くなることを利用すると、ブロック中央部の圧縮剛性を下げることでブロック周縁部のエッジ圧を増加させることが可能になる。
ここで、請求項1に記載の発明では、ブロックは、横方向サイプ有することにより複数の小ブロックを備え、この小ブロックでは、何れも、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっている。従って、小ブロック幅方向両端部では、幅方向中央部に比べて相対的に接地圧が高く、これにより、エッジ圧を増加させてエッジ効果を高めることができる。従って、エッジ圧を増加させてエッジ効果を向上させて氷上性能を効果的に向上させた空気入りタイヤを実現させることができる。
なお、この横方向サイプは、タイヤ幅方向に対して平行であっても良く、タイヤ幅方向に対してある程度傾斜していても良い。傾斜している場合、タイヤ幅方向に対する傾斜角度は40度以内であれば好ましく、20度以内であれば更に好ましい。
請求項2に記載の発明は、タイヤ周方向両端側に位置する前記小ブロックのブロック高さは、タイヤ周方向中央側に位置する前記小ブロックのブロック高さよりも高いことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、ブロックの踏み込みから蹴り出しまでの間に、ブロック面内に存在する水をブロック高さの勾配によって、まずは踏み込み側のエッジ部からブロック中央部へ水が逃げるようにし、次に、ブロック中央部からタイヤ周方向以外の方向(例えばタイヤ幅方向)に沿って水が流れるようにすることで、排水性を向上させている。
請求項3に記載の発明は、タイヤ周方向中央側に位置する前記小ブロックでは、小ブロック長手方向両端部のブロック高さが、小ブロック長手方向中央部のブロック高さよりも低いことを特徴とする。
これにより、踏み込み側のエッジ部からブロック中央部へ逃げた水を、ブロック中央部から小ブロック長手方向に沿って水を更に流し易くすることができ、排水性を更に向上させることができる。
本発明は上記構成としたので、特に排水効果を増加させて排水性能を向上させることができ、氷上性能を効率的に向上させた空気入りタイヤを実現できる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10はスタッドレスタイヤであり、実質上ラジアル方向に延びるコードを含み、両端部がそれぞれビードコア11で折り返されたカーカス12を備えている。カーカス12は、1層又は複数層で構成される。
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10はスタッドレスタイヤであり、実質上ラジアル方向に延びるコードを含み、両端部がそれぞれビードコア11で折り返されたカーカス12を備えている。カーカス12は、1層又は複数層で構成される。
カーカス12のクラウン部12Cのタイヤ径方向外側には、複数枚(例えば2枚)のベルトプライが重ねられたベルト層14が埋設されている。各ベルトプライは、ベルトプライを構成するコードが、タイヤ周方向に交差すると共に互いに交差する方向に向くように埋設されている。
ベルト層14のタイヤ径方向外側には、溝を配設したトレッド部18が形成されている。トレッド部18には、タイヤ赤道面CLの両側に、周方向に沿った複数本の周方向溝(主溝)22と、周方向と交差する複数本の横溝24(図2参照)とが形成されている。各横溝24の両端部は、周方向溝22に連通するか、又は、トレッド端を越えてタイヤ幅方向外側へ排水可能なように延びている。
ここで、トレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2004年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
トレッド部18には、図2に示すように、周方向溝22及び横溝24によって多数のブロック26が形成されている。
図3、図4に示すように、各ブロック26には、横溝24に沿った複数本の横方向サイプ34が形成されている。各横方向サイプ34の両端はブロック側壁26Xに開口している。本実施形態では、横方向サイプ34は複数本(例えば4本)である。
また、横方向サイプ34は、ブロック26をブロック周方向に等間隔aで分断するように配置されている。これにより、接地圧が均一になる。従って、接地圧が不均一に分布するために起こる局所的な磨耗を防止できている(図4参照)。
このような構成により、ブロック26は、横方向サイプ34で分断された複数の小ブロック28をブロック26の踏面部に配列状態で有している。
図4に示すように(図5も参照)、各小ブロック26では、何れも、小ブロック幅方向中央部28Cのブロック高さHが最も低くなっており、小ブロック幅方向両端部28Eでのブロック高さHが最も高くなっている。従って、小ブロック幅方向両端部28Eでは、小ブロック幅方向中央部28Cに比べて相対的に接地圧が高く、これにより、エッジ圧を増加させてエッジ効果を高めることができる。従って、エッジ圧を増加させてエッジ効果を向上させて氷上性能を効果的に向上させることができる。なお、小ブロック28の踏面側は、小ブロック幅方向両端部28Eから小ブロック幅方向中央部28Cにかけて、勾配が直線的に形成されていても良いし、湾曲状に形成されていても良い。
以上の説明では、周方向溝22がタイヤ周方向に沿って延び、横溝24がタイヤ軸方向に沿って延びている例を挙げて説明したが、周方向溝22がタイヤ周方向に対して傾斜していても良く、横溝24がタイヤ軸方向に対して傾斜していても良い。また、矩形のブロック26を挙げて説明したが、トレッド部18を平面視したときのブロックの形状は、周方向溝22及び横溝24の向き、面取り、切り欠き等の追加により菱形、六角形、八角形等の多角形や、略コ字形状を呈していても良く、円形、楕円等であっても良い。
更には、周方向溝22がタイヤ周方向に千鳥状に延びるようにブロック26が配置されていてもよいし、周方向溝22がタイヤ周方向にジグザグ状に延びるように配置されていてもよい。なお、タイヤ周方向に千鳥状に延びるとは、タイヤ周方向と同方向に延びる溝部分と、タイヤ周方向に対して傾斜して延びる溝部分とが互い違いになってタイヤ周方向に延び、タイヤ周方向と同方向に延びる溝部分が千鳥状に配置されていることをいう。タイヤ周方向にジグザグ状に延びるとは、タイヤ周方向に対して傾斜している溝部分が、傾斜方向が互い違いになるように折り返しながらタイヤ周方向に延びることをいう。
また、横方向サイプ34は、タイヤ幅方向に対して平行であっても良く、タイヤ幅方向に対してある程度傾斜していても良い。傾斜している場合、タイヤ幅方向に対する傾斜角度は40度以内であれば好ましく、20度以内であれば更に好ましい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図6に示すように、本実施形態では、第1実施形態で説明したブロック26に代えて、ブロック全体にわたって高さ分布を有するブロック36がトレッド部に形成されている。
次に、第2実施形態について説明する。図6に示すように、本実施形態では、第1実施形態で説明したブロック26に代えて、ブロック全体にわたって高さ分布を有するブロック36がトレッド部に形成されている。
本実施形態では、タイヤ周方向両端側に位置する小ブロック38Tのブロック高さが、タイヤ周方向中央側に位置する小ブロック38Mのブロック高さよりも高くなるように、ブロック36の踏面36Sは凹面状になっている。
この結果、ブロック内での相対的なブロック高さは、ブロック36の四隅部では「高」であり、ブロック中央部では「中」であり、ブロック中央部を構成する小ブロックのブロック長手方向両端部では「低」となっている。
また、ブロック36を構成する各小ブロック38の何れであっても、小ブロック長手方向両端部(すなわちブロック幅方向両端部)のブロック高さが、小ブロック長手方向中央部のブロック高さよりも低くされている(例えば、小ブロック38Mでは、小ブロック長手方向両端部38M2のブロック高さが、小ブロック長手方向中央部38M1のブロック高さよりも低くされている)。
なお、第1実施形態と同様、小ブロック幅方向断面では、ブロック36を構成する各小ブロック38の何れであっても、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっている(例えば、図6(C)に示すように、小ブロック幅方向断面では、小ブロック幅方向中央部38MCのブロック高さが、小ブロック38M内で最も低くなっている)。
このような構成により、ブロック36の踏み込みから蹴り出しまでの過程では、ブロック高さの勾配によって、ブロック面内に存在する水は、まずは踏み込み側のエッジ部からブロック中央部へ逃げ、次に、ブロック中央部からブロック幅方向(小ブロック長手方向)に沿って流れる。これにより、第1実施形態よりも更に排水性を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。図7〜図10に示すように、本実施形態では、第2実施形態で説明したブロック36に代えてブロック46がトレッド部に形成されている。
次に、第3実施形態について説明する。図7〜図10に示すように、本実施形態では、第2実施形態で説明したブロック36に代えてブロック46がトレッド部に形成されている。
ブロック46は、ブロック全体で高さ分布を有することは第2実施形態で説明したブロック36と同様であるが、高さが直線的に変化している部位が形成されていることが第2実施形態のブロック36と異なる。
ブロック46は、ブロックセンターラインBCLの両側で対称形状になっているので、ブロックセンターラインBCLの片半側について以下に詳細に説明する。
まず、ブロック46の踏面側の位置を以下のように設定する。図7に示すように、ブロックセンターラインBCLと、このブロックセンターラインBCLと交差するブロック側壁との交点をA、A”とし、直線AA”の中点をA’とする。また、ブロック46の四隅部を構成するブロックコーナー端をB、B”とし、図7(A)で示す直線BB”の中点をDとする。また、A’から距離Eだけ直線A’Dに沿って離れた位置をB’とする。
図8に示すように、BからB’にかけて、ブロック高さが直線的に減少している。そして、図9に示すように、B’からB”にかけて、ブロック高さが直線的に増大している。また、図10に示すように、B’からDにかけて、ブロック高さが直線的に減少している。ここで、図8〜図10で示されるブロック部分は接地面側に位置するブロック部分を示すので、図8〜図10で示される各部位は、各図とも、紙面上方に位置しているほどブロック高さが低いことを示す。
この結果、図7(A)に示したように、ブロック内での相対的なブロック高さは、ブロック46の四隅部では「高」であり、ブロック中央部では「中」であり、ブロック中央部を構成する小ブロックのブロック長手方向両端部では「低」となっている。このことは、図7(B)及び(C)からも明らかである。
ブロックセンターラインBCLに対し、Bの対称位置をC、B’の対称位置をC’、B”の対称位置をC”、Dの対称位置をD’と定義すると、CC’断面はBB’断面と同じであり、C’C”断面はB’B”断面と同じである。また、B’D断面はC’D’断面と同じである。
なお、第1実施形態や第2実施形態と同様、小ブロック幅方向断面では、各小ブロックの何れであっても、小ブロックの幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっている。
このような構成により、ブロック46の踏み込みから蹴り出しまでの過程では、ブロック高さの勾配によって、ブロック面内に存在する水は、まずは踏み込み側のエッジ部からブロック中央部へ逃げ、次に、ブロック中央部からブロック幅方向に沿って流れる。これにより、第1実施形態よりも更に排水性を向上させることができる。
<試験例>
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、第1実施形態の空気入りタイヤ10の一例(以下、実施例1の空気入りタイヤという)、第3実施形態の空気入りタイヤの一例(以下、実施例2の空気入りタイヤという)、及び、従来例の空気入りタイヤを用意し、実車走行により氷上性能の評価を行なった。
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、第1実施形態の空気入りタイヤ10の一例(以下、実施例1の空気入りタイヤという)、第3実施形態の空気入りタイヤの一例(以下、実施例2の空気入りタイヤという)、及び、従来例の空気入りタイヤを用意し、実車走行により氷上性能の評価を行なった。
タイヤサイズは何れも195/65R15であり、内圧200kPaを充填して実車走行を行った。実施例1、2の空気入りタイヤの横方向サイプの寸法は、従来例の空気入りタイヤと同じであり、従来例の空気入りタイヤに比べて横方向サイプの本数を減らさない構成にされている。
図11に示すように、従来例の空気入りタイヤでは、トレッド部に形成されたブロック87の寸法は、ブロック周方向(タイヤ周方向)長さLが40mm、ブロック幅方向長さBが30mm、ブロック高さHが9mm、横方向サイプ84の深さZが7.5mm、横方向サイプ84の間隔aが8mm、横方向サイプ84のサイプ幅が0.7mmである。
この従来例の空気入りタイヤでは、横方向サイプ84が等間隔に配置されており、接地圧が均一になっている。従って、接地圧が不均一に分布するために局所的な磨耗が生じることが防止されている(図11参照)。なお、横方向サイプ84の両端はブロック壁面で開口している。また、横方向サイプ84で区画されてなる小ブロック28は、サイプ面側から見て長方形である。
実施例1の空気入りタイヤでは、小ブロック幅方向中央部28Cと、小ブロック幅方向両端部28Eとの高さ差ΔHが0.2mmであり、その他の寸法は従来例の空気入りタイヤと同じである。
実施例2の空気入りタイヤのブロック46におけるブロック高さについては、B’はBやB”よりもΔh1=0.2mm低く、DはB’よりもΔh2=0.2mm低い。また、Eは10mmである。
各空気入りタイヤの寸法等の条件を表1にまとめて示す。
発進テストでは、初速度10km/hでの走行状態からアクセルを全開し、終速度45km/hに達するまでの時間(加速タイム)を計測し、初速度と終速度と加速タイムとから算出した平均加速度を算出した。そして、従来例の空気入りタイヤにおける評価を100とし、他の空気入りタイヤについては相対評価となる指数を算出した。
制動テストでは、初速度40km/hからフルブレーキを掛けて静止状態になるまでの制動距離を計測し、初速度と制動距離から算出した平均減速度を算出した。そして、従来例の空気入りタイヤにおける評価を100とし、他の空気入りタイヤについては相対評価となる指数を算出した。
評価結果を表1に併せて示す。表1では指数が大きいほど性能が高いことを示す。
表1から判るように、実施例1,2の空気入りタイヤでは、従来例の空気入りタイヤに比べ、氷上加速度及び氷上減速度ともに評価は良好になっていた。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 空気入りタイヤ
22 周方向溝
24 横溝
26 ブロック(トレッドブロック)
28 小ブロック
34 横方向サイプ
28C 小ブロック幅方向中央部
28E 小ブロック幅方向両端部
36 ブロック(トレッドブロック)
38 小ブロック
38T 小ブロック
38M 小ブロック
38M1 小ブロック長手方向中央部
38M2 小ブロック長手方向両端部
46 ブロック(トレッドブロック)
22 周方向溝
24 横溝
26 ブロック(トレッドブロック)
28 小ブロック
34 横方向サイプ
28C 小ブロック幅方向中央部
28E 小ブロック幅方向両端部
36 ブロック(トレッドブロック)
38 小ブロック
38T 小ブロック
38M 小ブロック
38M1 小ブロック長手方向中央部
38M2 小ブロック長手方向両端部
46 ブロック(トレッドブロック)
Claims (3)
- 周方向溝と横溝とによって区画された複数のトレッドブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記トレッドブロックは、横方向サイプを有することにより複数の小ブロックを備え、
前記小ブロックでは、何れも、小ブロック幅方向中央部のブロック高さが最も低くなっていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - タイヤ周方向両端側に位置する前記小ブロックのブロック高さは、タイヤ周方向中央側に位置する前記小ブロックのブロック高さよりも高いことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ周方向中央側に位置する前記小ブロックでは、小ブロック長手方向両端部のブロック高さが、小ブロック長手方向中央部のブロック高さよりも低いことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
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-
2004
- 2004-11-04 JP JP2004320470A patent/JP2006131021A/ja active Pending
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