JP2006130068A - 内視鏡洗浄装置、内視鏡洗浄プログラム及び内視鏡洗浄装置の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 送水・送気系を構成している管路の開閉を制御して、タンクに貯留されている液体又は大気を送り込む内視鏡2の管路を切り替える管路切替手段を設けるように構成した。これにより、内視鏡2が微細径の管路を有している場合でも、その微細径の管路を十分に洗浄することができる。
【選択図】 図1
Description
このように、送液モードで送液した後に、送気モードで送気することにより、送気管路及び送液管路内の残液を確実に除去することができる。
また、送気管路及び送液管路に対する送液や送気は、開閉弁を用いて別個独立に制御するが、同時に実施することができるようにしている。
これにより、送気管路及び送液管路の洗浄時間を短縮することができる(例えば、特許文献1参照)。
数多くの管路を備えている内視鏡の洗浄を行う場合でも、洗剤タンクや消毒タンク等を管路の個数分だけ備えることは無駄が多いので、通常、各タンクを1個ずつ備えるようにしている(上記の内視鏡洗浄装置は、送液ボトルを1個備えている)。
この際、内視鏡の管路の本数が多い場合、その管路の全てをタンクに直接接続することは困難であるため、タンクに貯留されている液体を内視鏡の複数の管路に分配するマニュホールドを備えるのが一般的である。
図1はこの発明の実施の形態1による内視鏡洗浄装置を示す正面図であり、図2はこの発明の実施の形態1による内視鏡洗浄装置を示す背面図であり、図3はこの発明の実施の形態1による内視鏡洗浄装置を示す側面図である。また、図4は内視鏡が収納されている洗浄槽を示す上面図である。
図において、内視鏡洗浄装置の本体1には各種のタンクや管路などが収納され、本体1の上部には内視鏡2を収納する洗浄槽3が設けられている。なお、洗浄槽3の上部は防水カバー4により蓋がされる。
本体1の内部に設けられているボトルラック5には洗剤タンク6やアルコールタンク7などが設置される。本体1の背面には水フィルタカートリッジ8が取り付けられている。
また、本体1の上部にはユーザが操作する操作パネル9が設けられている。
管路24は減圧弁23と給水ノズル26の間に接続され、減圧弁23により分岐された水を給水ノズル26まで送液する。なお、管路24の途中には電磁弁25が取り付けられている。
給水ノズル26は管路24により送液された水を噴水して洗浄槽3に貯水する。
管路30は電磁弁29と管路31の間に接続され、管路31は管路30と渦流ノズル15の間に接続され、管路31の途中にはモータバルブ32が取り付けられている。
管路33は管路30と電磁弁34の間に接続され、管路35は電磁弁34と管路45の間に接続されている。
マニュホールド42は洗剤タンク6やアルコールタンク7に貯留されている洗剤やアルコール又は大気を内視鏡2の複数の管路に分配する。電磁弁41とマニュホールド42の間には洗剤やアルコールの逆流を阻止する逆止弁43が設けられている。
ポンプ44はアルコールタンク7に貯留されているアルコールを汲み上げ、管路45を介して、そのアルコールをマニュホールド43に出力する。なお、ポンプ44と管路45の間にはアルコールの逆流を阻止する逆止弁46が設けられている。
管路52はポンプ48により汲み上げられた消毒液をマニュホールド42まで送液する。管路52の途中には電磁弁53が取り付けられている。
エアポンプ54は外部から大気を取り込み、電磁弁55を介して、その大気をマニュホールド42まで送気する。
電磁弁56はマニュホールド42と送気カプラ11の間に接続され、電磁弁57はマニュホールド42と吸引カプラ12の間に接続されている。また、電磁弁58はマニュホールド42と鉗子カプラ13の間に接続され、電磁弁59はマニュホールド42とP3カプラ14の間に接続されている。
管路64はエアーアウト61から出力された空気を、電磁弁32を介して、渦流ノズル15まで送気する。
管路65は管路62により送気された空気を、電磁弁66を介して、マニュホールド42まで送気する。
また、電磁弁41,53,55,56〜59,66から、洗剤タンク6やアルコールタンク7に貯留されている洗剤やアルコール又は大気を送り込む内視鏡2の管路を切り替える管路切替手段を構成している。
ポンプ74は洗浄槽3に貯留されている液体又は大気を吸い込み、モータバルブ75,76を介して、その液体又は大気を管路77に出力する。
ポンプ78は管路77に配送された液体又は大気、あるいは、エアーアウト61から出力された空気、あるいは、洗浄槽3のオーバーフロー口83から出てきた液体を排水口に出力する。
エアポンプ81は外部から大気を取り込み、大気を漏水検知カプラ82に出力する。エアー抜きプラグ84はポンプ78の1次側に接続されている。
なお、ポンプ74,78及び管路77から排水系が構成されている。
モータバルブ91はモータバルブ76と管路92の間に接続され、管路92は逆止弁93を介して消毒接続口に接続されている。
センサ102は例えば漏水検知センサや水位レベルセンサなどが該当する。コントロール部103はCPUやメモリなどから構成され、センサ102の検知状況や、操作パネル9により設定された内容にしたがって駆動部104を制御する。
駆動部104は図5におけるポンプや電磁弁やモータバルブなどが該当する。
図7は内視鏡洗浄プログラムのチャート構成を示す説明図である。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103が内視鏡洗浄プログラムを実行することにより、内視鏡2の外表面だけでなく管路内を洗浄するが、内視鏡洗浄プログラムは、図7に示すように、貯水工程、ポンプ起動準備工程、洗浄工程、排水工程、消毒液送入工程、消毒液浸漬工程、消毒液回収工程、貯水工程、すすぎ工程、排水工程、送気工程、工程完了を順次実行する手順を記述している。
以下、各工程の処理内容を説明するが、図7における“管路切替タイミング”の欄の記号(1)〜(7)は、内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に対する送水・送気のタイミングを示している。送水・送気の具体的なタイミングは、図8及び図9に図示しており、いずれかのタイミングで実施される。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、最初に、貯水工程を実行する。
貯水工程の第1段階では、図5に示すように、内視鏡2がセットされている洗浄槽3に洗浄水を貯留するため、電磁弁25,29及びモータバルブ32を開にする。
これにより、給水口から水が取り込まれ、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路24→電磁弁25→給水ノズル26のルートで水が送液される。このため、給水ノズル26から上向きに噴水されて、その水が内視鏡2の外表面にかかりながら、洗浄槽3に貯留される。
また、給水口から取り込まれた水は、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→逆止弁28→管路27→電磁弁29→管路30→モータバルブ32→渦流ノズル15のルートで送液される。このため、渦流ノズル15から渦流水が洗浄槽3に流入されて貯水される。
これにより、ポンプ40により洗剤タンク6から汲み上げられた洗剤は、電磁弁41を介してマニュホールド42に送液されたのち、マニュホールド42によって送気カプラ11、吸引カプラ12、鉗子カプラ13及びP3カプラ14に分配され、内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれる。
その後、洗剤は、内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2dを通過して、洗浄槽3の貯留水に注入される。
即ち、電磁弁56,57を開いて(電磁弁58,59は閉)、洗剤を送水・送気管2aと吸引管2bに送り込んでから、電磁弁56,57を閉じて、電磁弁59を開くことにより、洗剤を鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込むようにする。
その後、電磁弁59を閉じて、電磁弁56,58を開くことにより、洗剤を送水・送気管2aと鉗子管2cに送り込むようにする。
このように、洗剤を鉗子起上2d(または、副送水管)にのみ送り込むタイミングを設けているのは、鉗子起上2d(または、副送水管)の径が、送水・送気管2a、吸引管2b及び鉗子管2cの径に比べて微細であり、また、鉗子起上2dの内にワイヤが存在している特殊性から、電磁弁56〜59を同時に開にすると、径が大きい送水・送気管2a、吸引管2b及び鉗子管2cに多くの洗剤が流れて、鉗子起上2d(または、副送水管)に洗剤がほとんど流れない状況が発生するからである。
なお、図10は洗剤を注入する工程を2回繰り返している例を示している。
これにより、給水口から水が取り込まれ、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路24→電磁弁25→給水ノズル26のルートで水が送液される。このため、給水ノズル26から上向きに噴水されて、その水が内視鏡2の外表面にかかりながら、洗浄槽3に貯留される。
また、給水口から取り込まれた水は、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→逆止弁28→管路27→電磁弁29→管路30→モータバルブ32→渦流ノズル15のルートで送液される。このため、渦流ノズル15から渦流水が洗浄槽3に流入されて貯水される。
また、給水口から取り込まれた水は、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→逆止弁28→管路27→電磁弁29→管路30→管路33→電磁弁34→管路45→逆止弁43→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)のルートで送液される。このため、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dを通じて、水が洗浄槽3に貯水される。
即ち、電磁弁56,57を開いて(電磁弁58,59は閉)、水を送水・送気管2aと吸引管2bに送り込んでから、電磁弁56,57を閉じて、電磁弁59を開くことにより、水を鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込むようにする。
その後、電磁弁59を閉じて、電磁弁56,58を開くことにより、水を送水・送気管2aと鉗子管2cに送り込むようにする。
このように、水を鉗子起上2d(または、副送水管)にのみ送り込むタイミングを設けているのは、鉗子起上2d(または、副送水管)の径が、送水・送気管2a、吸引管2b及び鉗子管2cの径に比べて微細であり、また、鉗子起上2dの内にワイヤが存在している特殊性から、電磁弁56〜59を同時に開にすると、径が大きい送水・送気管2a、吸引管2b及び鉗子管2cに多くの水が流れて、鉗子起上2d(または、副送水管)に水がほとんど流れない状況が発生するからである。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、ポンプ起動準備工程の第1段階では、洗浄槽3の洗浄水を排出するため、モータバルブ72,75,76を開にして、ポンプ74,78を起動する。
これにより、洗浄槽3の洗浄水が排水口71から管路77を通って外部に排出される。
これにより、ポンプ40により洗剤タンク6から汲み上げられた洗剤は、電磁弁41を介してマニュホールド42に送液されたのち、マニュホールド42によって送気カプラ11、吸引カプラ12、鉗子カプラ13及びP3カプラ14に分配され、内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれる。
その後、洗剤は、内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2dを通過して、洗浄槽3の洗浄水に注入される。
ただし、この場合も、洗剤を十分に鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込むため、図11及び図8の切替タイミング(2)で電磁弁56〜59を開閉する。
即ち、電磁弁56,57,59を開いて(電磁弁58は閉)、洗剤を送水・送気管2aと吸引管2bと鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込んでから、電磁弁56,57を閉じて、洗剤を鉗子起上2d(または、副送水管)にのみ送り込むようにする。
その後、電磁弁56,58を開くことにより、洗剤を送水・送気管2aと鉗子管2cに送り込むようにする。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、洗浄工程の第1段階では、洗浄槽3の洗浄水で内視鏡2の外表面と管路内部を洗浄するため、ポンプ74を起動するとともに、モータバルブ32を閉じて、電磁弁66を開にする。
これにより、洗浄槽3の洗浄水が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路62→ミクロバブルノズル63→洗浄槽3のルートで還流するので、内視鏡2の外表面が洗浄される。
また、洗浄槽3の洗浄水が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路62→管路65→電磁弁66→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルートで還流するので、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dの内部が洗浄される。
即ち、電磁弁59を開いて(電磁弁56,57,58は閉)、洗浄水を鉗子起上2d(または、副送水管)にのみ送り込んでから、電磁弁58を開いて、洗浄水を鉗子起上2d(または、副送水管)と鉗子管2cに送り込むようにする。
その後、電磁弁56,57を開くことにより、洗浄水を送水・送気管2aと吸引管2bにも送り込むようにする。
これにより、洗浄槽3の洗浄水が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路62→ミクロバブルノズル63→洗浄槽3のルートで還流するので、内視鏡2の外表面が洗浄される。
また、洗浄槽3の洗浄水が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路64→モータバルブ32→渦流ノズル15→洗浄槽3のルートで還流するので、内視鏡2の外表面が洗浄される。
洗浄工程の第3段階では、上記の第1段階と第2段階の洗浄工程を交互に実施し、所定時間経過後、排水工程に移行する。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、排水工程の第1段階では、洗浄槽3の洗浄水を排出するため、モータバルブ72,75,76を開にして、ポンプ74,78を起動する。
これにより、洗浄槽3の洗浄水が排水口71から管路77を通って外部に排出される。
また、内視鏡2の管路内部に送気するため、電磁弁55〜59を開にして、エアポンプ54を起動する。ただし、電磁弁56〜59の開閉制御は、図13及び図8の切替タイミング(3)(1)(1)(4)が示すタイミングで実施する。
これにより、大気がマニュホールド42に取り込まれ、マニュホールド42から大気が内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれる。
これにより、給水口から取り込まれた水が、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路24→電磁弁25→給水ノズル26→洗浄槽3のルートで送液されるので、内視鏡2の外表面のすすぎが行われる。
また、給水口から取り込まれた水が、除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→逆止弁28→管路27→電磁弁29→管路30→モータバルブ32→渦流ノズル15→洗浄槽3のルートで送液されるので、内視鏡2の外表面のすすぎが行われる。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、消毒液送入工程では、内視鏡2の管路内部を消毒するため、モータバルブ50を閉にして、ポンプ48を起動する。
これにより、消毒タンク47に貯留されている消毒液が、ポンプ48→管路52→電磁弁53→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルートで送液されるので、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dの内部が消毒される。
ただし、この場合も、消毒液を十分に鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込むため、図14及び図9等の切替タイミング(6)(6)(4)(7)(1)で電磁弁56〜59を開閉する。
これにより、消毒タンク47に貯留されている消毒液が、ポンプ48→管路52→電磁弁53→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルート(第1のルートという)で送液される他、ポンプ48→管路49→モータバルブ50→消毒液蛇口51→洗浄槽3のルート(第2のルートという)で送液されるので、内視鏡2の外表面が消毒される。
なお、第2のルートを開設すると、消毒液の送液圧力が分散されて、内視鏡2の管路内部には十分に送り込めなくなることがあるが、先に第1のルートのみを開設して、消毒液を内視鏡2の管路内部に十分に送り込んでいるので、第2のルートを開設しても問題はない。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、消毒液浸漬工程では、所定の時間が経過すると、消毒液浸漬工程を完了し、消毒液回収工程に移行する。
なお、消毒液浸漬工程における電磁弁56〜59の開閉制御は、図15及び図8の切替タイミング(4)(3)の切替タイミングで実行する。
これにより、洗浄槽3の消毒液が排水口71からモータバルブ72,75を通って消毒タンク47内に回収される。
また、内視鏡2の管路内部に送気するため、電磁弁55〜59を開にして、エアポンプ54を起動する。ただし、電磁弁56〜59の開閉制御は、図16及び図8の切替タイミング(3)(1)(1)(1)(4)が示すタイミングで実施する。
これにより、大気がマニュホールド42に取り込まれ、マニュホールド42から大気が内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれる。
消毒液回収工程では、洗浄槽3内の水位レベルセンサが、洗浄槽3内の消毒液が回収されたことを検知すると、消毒液回収工程を完了し、貯水工程に移行する。
この貯水工程では、洗浄剤の注入を行わない点を除いて、先に説明した貯水工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ただし、電磁弁56〜59の開閉制御は、図17及び図8の切替タイミング(5)(5)(1)が示すタイミングで実施する。
次に、内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、すすぎ工程では、洗浄槽3の洗浄水が所定の水量になるまで排出するため、モータバルブ72,75,76を開にして、ポンプ74,78を起動する。
これにより、洗浄槽3の洗浄水が排水口71から管路77を通って外部に排出される。
これにより、給水口から取り込まれた水が渦流ノズル15から洗浄槽3に供給されるので、内視鏡2の外表面のすすぎが行われる。
また、給水口から取り込まれた水がマニュホールド42に取り込まれ、マニュホールド42から水が内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれるので、内視鏡2の管路内部のすすぎが行われる。
コントロール部103は、所定時間が経過すると、すすぎ工程を完了し、排水工程に移行する。
排水工程の第1段階と第2段階は、先に説明した排水工程と同様であるため説明を省略する。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、排水工程の第3段階では、洗浄槽3内の水位レベルセンサが、洗浄槽3の洗浄水が空になったことを検知すると、内視鏡2の管路内部を殺菌するため、電磁弁55を閉にして、ポンプ44を起動する。
これにより、アルコールタンク7に貯留されているアルコールが、ポンプ44→逆止弁46→管路45→逆止弁43→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルートで送液されるので、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dの内部が殺菌される。
ただし、この場合も、アルコールを十分に鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込むため、図19及び図8の切替タイミング(1)の切替タイミングで電磁弁56〜59を開閉する。
コントロール部103は、所定時間が経過すると、排水工程を完了し、送気工程に移行する。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、排水工程では、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dに残っているアルコールを蒸発させるため、ポンプ44を停止する一方、エアポンプ54を起動して、電磁弁55を開にする。ただし、電磁弁56〜59の開閉制御は、図20及び図8の切替タイミング(1)が示すタイミングで実施する。
これにより、大気がマニュホールド42に取り込まれ、マニュホールド42から大気が内視鏡2の送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c及び鉗子起上2d(または、副送水管)に送り込まれるので、送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2dに残っているアルコールが蒸発する。
コントロール部103は、所定時間が経過すると、送気工程を完了し、内視鏡の洗浄を終了する。図21は工程完了時の電磁弁56〜59の開閉状態を示している。
配管消毒の作業は、必要に応じて行うものであり、給水元に接続している給水ホースを給水口から外し、装置背面の消毒接続口に接続する。
内視鏡洗浄装置のコントロール部103は、配管消毒工程の第1段階では、モータバルブ50,53を開にして、ポンプ48を起動する。
これにより、消毒タンク47に貯留されている消毒液が、ポンプ48→管路52→電磁弁53→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
また、消毒タンク47に貯留されている消毒液が、ポンプ48→管路49→モータバルブ50→消毒液蛇口51→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
これにより、洗浄槽3の消毒液が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路62→ミクロバブルノズル63→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
また、洗浄槽3の消毒液が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76→エアーアウト61→管路64→モータバルブ32→渦流ノズル15→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
これにより、洗浄槽3の消毒液が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76,91→管路92→逆止弁93→消毒接続口→給水口→除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路24→電磁弁25→給水ノズル26→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
また、洗浄槽3の消毒液が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76,91→管路92→逆止弁93→消毒接続口→給水口→除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路28→逆止弁27→電磁弁29→モータバルブ32→渦流ノズル15→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
また、洗浄槽3の消毒液が、排水口71→モータバルブ72→ポンプ74→モータバルブ75,76,91→管路92→逆止弁93→消毒接続口→給水口→除菌フィルタ22→管路21→減圧弁23→管路28→逆止弁27→電磁弁29→管路33→電磁弁34→管路35→管路45→マニュホールド42→電磁弁56〜59→送水・送気管2a、吸引管2b、鉗子管2c、鉗子起上2d(または、副送水管)→洗浄槽3のルートで送液されるので、消毒液が送液されるルートの配管が消毒される。
これにより、洗浄槽3の消毒液が排水口71から管路77を通って外部に排出される。
この場合にも、径が微細であり、かつ、内部にワイヤが存在している鉗子起上2d等にも、十分に液体や大気を送り込むことができる効果を奏する。
上記実施の形態1では、洗剤タンク6やアルコールタンク7に貯留されている洗剤やアルコール又は大気を内視鏡2の複数の管路に分配するマニュホールド42を設置しているものについて示したが、マニュホールド42が水平に設置されている場合、マニュホールド42の内に液体(消毒液、洗浄水、すすぎ水)が溜まることがある。
そこで、この実施の形態2では、マニュホールド42の内に溜まった液体を容易に廃液できるようにするため、マニュホールド42を斜めに設置して(例えば、マニュホールド42を右側に傾けて設置する)、例えば、マニュホールド42の右側に液体を集めるようにしている。図22はマニュホールド42を示す斜視図である。
これにより、径が大きい送水・送気管2aなどをマニュホールド42の右側に接続すれば、マニュホールド42の内に溜まった液体を容易に廃液することができる効果を奏する。
上記実施の形態1では、1個の内視鏡2を洗浄槽3にセットして洗浄するものについて示したが、この実施の形態3では、2個の内視鏡2を洗浄槽3にセットして洗浄するものについて説明する。
図23はこの発明の実施の形態3による内視鏡洗浄装置の配管系統を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
逆止弁111は減圧弁23の2次側に接続され、管路112は電磁弁113を介して管路45と接続されている。
モータバルブ114は洗浄槽3の排出口71と排水槽115の間に接続されている。
エアポンプ116は外部から大気を取り込み、その大気を電磁弁117を介して気泡吹出口118から出力する。
消毒液送入工程において、上記実施の形態1では、(6)(6)(4)(7)(1)の切替タイミングを実施しているが、この実施の形態3では、(6)(6)(4)(7)(8)(9)(1)の切替タイミングを実施するようにしている。
なお、図27〜図38は各工程の具体的な切替タイミングを示している。
なお、図28、図29、図31、図32、図33の符号Tに示すように、鉗子起上2d(または、副送水管)以外の送水・送気管2a、吸引管2b及び鉗子管2c内に液体又は大気を送り込む時間より、その鉗子起上2d(または、副送水管)内に液体又は大気を送り込む時間を長くするようにしてもよい。
この場合にも、径が微細であり、かつ、内部にワイヤが存在している鉗子起上2d等にも、十分に液体や大気を送り込むことができる効果を奏する。
2 内視鏡
2a 送水・送気管
2b 吸引管
2c 鉗子管
2d 鉗子起上(または、副送水管)
3 洗浄槽
4 防水カバー
5 ボトルラック
6 洗剤タンク(送水・送気系)
7 アルコールタンク(送水・送気系)
8 水フィルタカートリッジ
9 操作パネル
11 送気カプラ
12 吸引カプラ
13 鉗子カプラ
14 P3カプラ
15 渦流ノズル
21 管路
22 除菌フィルタ
23 減圧弁
24 管路
25 電磁弁
26 給水ノズル
27 管路
28 逆止弁
29 電磁弁
30 管路
31 管路
32 モータバルブ
33 管路
34 電磁弁
35 管路
40 ポンプ(送水・送気系)
41 電磁弁(管路切替手段)
42 マニュホールド(送水・送気系)
43 逆止弁(送水・送気系)
44 ポンプ
45 管路(送水・送気系)
46 逆止弁(送水・送気系)
47 消毒タンク(送水・送気系)
48 ポンプ(送水・送気系)
49 管路
50 モータバルブ
51 消毒液蛇口
52 管路(送水・送気系)
53 電磁弁(管路切替手段)
54 エアポンプ(送水・送気系)
55 電磁弁(管路切替手段)
56 電磁弁(管路切替手段)
57 電磁弁(管路切替手段)
58 電磁弁(管路切替手段)
59 電磁弁(管路切替手段)
61 エアーアウト(送水・送気系)
62 管路(送水・送気系)
63 ミクロバブルノズル
64 管路
65 管路(送水・送気系)
66 電磁弁(管路切替手段)
71 排水口
72 モータバルブ
73 電磁弁
74 ポンプ(排水系)
75 モータバルブ
76 モータバルブ
76 モータバルブ
77 管路(排水系)
78 ポンプ(排水系)
81 エアポンプ
82 漏水検知カプラ
83 オーバーフロー口
84 エアー抜きプラグ
91 モータバルブ
92 管路
93 逆止弁
101 電源部
102 センサ
103 コントロール部
104 駆動部
111 逆止弁
112 管路
113 電磁弁
114 モータバルブ
115 排水槽
116 エアポンプ
117 電磁弁
118 気泡吹出口
Claims (11)
- 複数の管路を有する内視鏡を収納する洗浄槽と、タンクに貯留されている液体又は大気を上記内視鏡の管路内に送り込む送水・送気系と、上記内視鏡の管路内を通じて上記洗浄槽に貯留された液体を排水する排水系と、上記送水・送気系を構成している管路の開閉を制御して、上記タンクに貯留されている液体又は大気を送り込む上記内視鏡の管路を切り替える管路切替手段とを備えた内視鏡洗浄装置。
- 管路切替手段は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内には液体又は大気を送り込まず、その鉗子起上又は副送水管内にのみ液体又は大気を送り込む切替タイミングを備えていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗浄装置。
- 管路切替手段は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内に液体又は大気を送り込む時間より、その鉗子起上又は副送水管内に液体又は大気を送り込む時間を長くしていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗浄装置。
- タンクに貯留されている液体を内視鏡の複数の管路に分配する送水・送気系のマニュホールドが傾斜設置されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗浄装置。
- 複数の管路を有する内視鏡を収納する洗浄槽と、タンクに貯留されている液体又は大気を上記内視鏡の管路内に送り込む送水・送気系と、上記内視鏡の管路内を通じて上記洗浄槽に貯留された液体を排水する排水系とを備えた内視鏡洗浄装置において、上記送水・送気系が上記タンクに貯留されている液体を上記内視鏡の複数の管路に分配するマニュホールドを用いて構成され、そのマニュホールドが傾斜設置されていることを特徴とする内視鏡洗浄装置。
- 複数の管路を有する内視鏡が洗浄槽に収納されているとき、送水・送気系を通じて、タンクに貯留されている液体又は大気を上記内視鏡の管路内に送り込む送水・送気手順と、上記内視鏡の管路内を通じて上記洗浄槽に貯留された液体を、排水系を通じて排水する排水手順とをコンピュータに実行させる内視鏡洗浄プログラムにおいて、上記送水・送気手順は、上記送水・送気系を構成している管路の開閉を制御して、上記タンクに貯留されている液体又は大気を送り込む上記内視鏡の管路を切り替える管路切替手順を備えていることを特徴とする内視鏡洗浄プログラム。
- 管路切替手順は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内には液体又は大気を送り込まず、その鉗子起上又は副送水管内にのみ液体又は大気を送り込む切替タイミングを備えていることを特徴とする請求項6記載の内視鏡洗浄プログラム。
- 管路切替手順は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内に液体又は大気を送り込む時間より、その鉗子起上又は副送水管内に液体又は大気を送り込む時間を長くしていることを特徴とする請求項6記載の内視鏡洗浄プログラム。
- 複数の管路を有する内視鏡が洗浄槽に収納されているとき、タンクに貯留されている液体又は大気を上記内視鏡の管路内に送り込む内視鏡洗浄装置の制御装置において、送水・送気系を構成している管路の開閉を制御して、上記タンクに貯留されている液体又は大気を送り込む上記内視鏡の管路を切り替える管路切替手段を備えていることを特徴とする内視鏡洗浄装置の制御装置。
- 管路切替手段は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内には液体又は大気を送り込まず、その鉗子起上又は副送水管内にのみ液体又は大気を送り込む切替タイミングを備えていることを特徴とする請求項9記載の内視鏡洗浄装置の制御装置。
- 管路切替手段は、内視鏡が有している複数の管路の中に鉗子起上又は副送水管が含まれている場合、その鉗子起上又は副送水管以外の管路内に液体又は大気を送り込む時間より、その鉗子起上又は副送水管内に液体又は大気を送り込む時間を長くしていることを特徴とする請求項9記載の内視鏡洗浄装置の制御装置。
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