JP2006129460A - スピーカーキャビネットおよびスピーカーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャビネットからの振動を、ダクトを形成する部材に伝達させないスピーカーシステムを提供すること。
【解決手段】 スピーカーシステム100は、少なくとも1つのスピーカーユニット1と、該スピーカーユニット1が取り付けられ、底面に第1の開口部6が規定された第1のキャビネット4と、該第1キャビネット4の底面の外周部に取り付けられ、前面に第2の開口部8を規定してバスレフダクト7を形成する第2のキャビネット5とを備える。第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との間には、緩衝材3が配されている。そのため、バスレフダクト7を形成する第2のキャビネット5に第1のキャビネット4からの振動が伝達することを防止できる。
【選択図】図2
【解決手段】 スピーカーシステム100は、少なくとも1つのスピーカーユニット1と、該スピーカーユニット1が取り付けられ、底面に第1の開口部6が規定された第1のキャビネット4と、該第1キャビネット4の底面の外周部に取り付けられ、前面に第2の開口部8を規定してバスレフダクト7を形成する第2のキャビネット5とを備える。第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との間には、緩衝材3が配されている。そのため、バスレフダクト7を形成する第2のキャビネット5に第1のキャビネット4からの振動が伝達することを防止できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、スピーカーシステムに関し、詳細には、バスレフダクトを形成するスピーカーシステムに関する。
一般のバスレフ型スピーカーでは、スピーカーキャビネットに開口部を形成して、開口部に円筒形のバスレフダクトを取り付けている。スピーカーの振動板の背面からキャビネット内に放射された音波は位相反転されてバスレフダクトから外部へと放射され、低音を強めることができる。また、別のバスレフ型スピーカーとして、キャビネットに仕切板を設けて、キャビネットの一部と仕切板とによりバスレフダクトを形成するスピーカーが提案されている。このようなスピーカーでは、ダクト内の空気の移動によってダクトが振動しているので、ダクトの振動がキャビネットに伝達してしまう。キャビネットにダクトの振動が伝達されることにより、不要な音(高調波成分)が放射されてしまう。高調波成分は音色に影響する成分であるので、本来再生されるべき再生音の音色と異なる音色になってしまう。
一方、キャビネットを比較的薄い板材または楽器用板材で成形することにより、振動板の振動に伴いキャビネット自体も振動させて、振動板からの音波に加えキャビネットからの音波も聴取者に提供するスピーカーが提案されている。このようなスピーカーに上述のダクトを採用する場合、キャビネットが振動することによりダクトも振動してしまい、不要な音(高調波成分)が放射してしまう。具体的には、ダクトから高調波成分が放射されてしまうと、本来の再生音と異なる音色になってしまう。さらには、ダクトに伝達された振動はさらにキャビネットに再び伝達され、キャビネットから不要な音(高調波成分)が発生してしまう。そのため、キャビネットの振動をダクトを形成する部材に伝達させないスピーカーが求められている。さらに、円筒形のバスレフダクトまたは仕切板を設けることにより、キャビネットの振動がダクトを形成する部材によって阻害されてしまう。すなわち、円筒形のバスレフダクトまたは仕切板に振動の節ができてしまい、本来キャビネットに発生する振動とは異なる振動が発生してしまう。
さらに、下記の特許文献1には、キャビネットの底面に開口部を形成し、キャビネットの底面に台部を取り付け、台部の前面に開口部を形成するスピーカーが提案されている。しかし、このスピーカーは、そもそもキャビネットを振動させるスピーカーを想定していないので、キャビネットの振動を台部に伝達しないようにする工夫は何ら記載されていない。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、キャビネットからの振動を、ダクトを形成する部材に伝達させないスピーカーシステムを提供することにある。
本発明の好ましい実施形態によるスピーカーキャビネットは、底面に第1の開口部が規定され、スピーカーユニットが取り付けられるための第1のキャビネットと、該第1キャビネットの底面の外周部に取り付けられ、前面に第2の開口部を規定してバスレフダクトを形成する第2のキャビネットとを備える。
振動板から第1のキャビネット内に放射された音波は第1の開口部を介して、第2のキャビネットによって形成されたバスレフダクト内に伝達され、位相反転され、第2の開口部から外部に放出される。スピーカーユニットが取り付けられる第1のキャビネットと、バスレフダクトを形成する第2のキャビネットとを別部材として構成してそれぞれを接合しているので、その接合部において第1のキャビネットからの振動は減衰され、第2のキャビネットに伝達される振動を低減できる。しかも、第1のキャビネット底面の外周部は、第1のキャビネットの両側面、背面および前面と接合しているので、底面の中央部に比べて振動の大きさが小さく、振動の節になっている。そのため、第1のキャビネット底面の外周部に第2のキャビネットを取り付けることにより、第2のキャビネットに伝達される振動をさらに良好に低減できる。従って、第1のキャビネットを比較的薄い板材または楽器用板材で成形し、振動板の振動に応じて第1のキャビネットも振動させる場合に、バスレフダクトを形成する第2のキャビネットに伝達される振動をきわめて良好に低減できる。従って、バスレフダクトを形成する第2のキャビネットに振動が伝達することを防止でき、不要な放射音(例えば、音色に影響を及ぼす高調波成分の放射)を低減することができる。逆に、同様の理由で、バスレフダクト内を空気が移動することによって生じるバスレフダクトの振動が、キャビネットに伝達されることを防止できる。特に、バスレフダクトの振動の高調波成分がキャビネットに伝達されると、表面積の大きいキャビネットから高調波成分が放射されてしまうが、本発明によるとキャビネットからの高調波成分の放射をきわめて良好に低減できる。従って、再生音の音色を本来の音色から変化させてしまうことを防止できる。
好ましい実施形態においては、上記第2のキャビネットは、上記第1のキャビネットの一方の側面に対して同一平面になるように取り付けられる第1側面部と、該第1のキャビネットの他方の側面に対して同一平面になるように取り付けられる第2側面部と、該第1のキャビネットの背面に対して同一平面になるように取り付けられる背面部と、該第1のキャビネットの底面、該第1側面部、該第2側面部および該背面部とともに前記バスレフダクトを形成する底面部とを有する。
第2のキャビネットの第1側面部、第2側面部および背面部が、第1のキャビネット底面において、振動の大きさが小さい部分に接合されるので、第1のキャビネットから第2のキャビネットに伝達される振動をきわめて良好に低減できる。しかも、第1のキャビネットの底面がバスレフダクトの上面を構成しているので、第1のキャビネットと第2のキャビネットとの接合面積を小さくできる。従って、第1のキャビネットから第2のキャビネットに伝達される振動をさらに良好に低減できる。
好ましい実施形態においては、上記第2のキャビネットは、上記第1のキャビネットの一方の側面と同一平面になるように取り付けられる第1側面部と、該第1のキャビネットの他方の側面と同一平面になるように取り付けられる第2側面部と、該第1のキャビネットの背面と同一平面になるように取り付けられる背面部と、該第1側面部、該第2側面部および該背面部とともに上記バスレフダクトを形成する、底面部と上面部とを有する。
第2のキャビネットの上面部および底面部によってバスレフダクトが形成されており、第1のキャビネットの底面はバスレフダクトを構成していない。そのため、第1のキャビネットの振動がバスレフダクト内の空気に伝達することを防止でき、不要な放射音を低減することができる。
好ましい実施形態においては、上記第2のキャビネットは、上記上面部の上部に設けられ、上記第1のキャビネットの内部に上記バスレフダクトを延長するダクト延長部をさらに有する。
ダクト延長部を設けることにより、第2のキャビネットの奥行きに影響されることなく、バスレフダクトの長さを低音特性に応じて設定することができる。
好ましい実施形態においては、上記第1のキャビネットと上記第2のキャビネットとの間に緩衝材が配されている。
第1のキャビネットからの振動は緩衝材に吸収され低減されるので、第1のキャビネットから第2のキャビネットに伝達される振動をさらに良好に低減できる。しかも、第2のキャビネットが第1のキャビネットの振動を阻害することを緩衝材によって防止することができる。
本発明の別の好ましい実施形態によるスピーカーキャビネットは、底面に第1の開口部が規定され、スピーカーユニットが取り付けられるための第1のキャビネットと、該第1キャビネットの底面に取り付けられ、前面に第2の開口部を規定してバスレフダクトを形成する第2のキャビネットと、該第1のキャビネットと該第2のキャビネットとの間に配された緩衝材とを備える。
本発明の別の局面によればスピーカーシステムが提供され得る。このスピーカーシステムは、上記いずれかのスピーカーキャビネットと、該スピーカーキャビネットに取り付けられた少なくとも1つのスピーカーユニットとを備える。
本発明のスピーカーキャビネットは、スピーカーユニットが取り付けられ底面に第1の開口部が規定された第1のキャビネットと、第1キャビネットの底面の外周部に取り付けられ、前面に第2の開口部を規定してバスレフダクトを形成する第2のキャビネットとを備えるので、バスレフダクトを形成する第2のキャビネットに第1のキャビネットからの振動が伝達することを防止できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステム100の概略斜視図である。図2は、スピーカーシステム100を分解した際の概略斜視図(破線は内部を示す)である。図3は、スピーカーシステム100の概略断面図である。スピーカーシステム100は、少なくとも1つのスピーカーユニット1(本例では、2つのスピーカーユニット)と、スピーカーユニット1が取り付けられるキャビネット2とを備える。スピーカーシステム100は、必要に応じて、後述する緩衝材3をさらに備える。
キャビネット2は、第1のキャビネット4および第2のキャビネット5を有する。第1のキャビネット4はその前面にスピーカーユニット1が取り付けられ、その底面にはバスレフダクト7に空気が出入りするための第1の開口部6が規定されている。第1の開口部6は、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5とが接合されたとき、バスレフダクト7の空間に連通するように規定されている。第1の開口部6の形状および大きさは、第1の開口部6がバスレフダクト7に対向する限りにおいて、スピーカーシステム100の特性に応じて、任意の適切な形状および大きさが採用され得る。本例では、第1の開口部6は長方形に規定されているが、例えば円形、正方形などであってもよい。第1の開口部6が規定される位置も、スピーカーシステム100の特性に応じて、任意の適切な位置が採用され得るが、本例では第1のキャビネット4の背面近傍に規定されている。
第2のキャビネット5は、その上面が、第1のキャビネット4の底面に取り付けられ、前面に第2の開口部8を規定して、バスレフダクト7を形成する。第2のキャビネット5は、直方体の板材がバスレフダクト7の空間が規定されるように切り抜かれた形状を有しており、すなわち、バスレフダクト7を形成する部分の断面は凹状になっている。具体的には、第2のキャビネット5は、第1側面部9、第2側面部10、背面部11および底面部12を含む。第1側面部9、第2側面部10、背面部11、底面部12および第1キャビネット4の底面によってバスレフダクト7が形成される。スピーカーユニット1の背面側から第1のキャビネット4内に放射された音波は第1の開口部6を介してバスレフダクト7内にに伝達され、バスレフダクト7によって位相反転され、第2の開口部8から外部に放射され、低音が強められる。
第1のキャビネット4と第2のキャビネット5とを別部材として構成して、それぞれを接合することより、第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動は接合部で低減される。さらに、第2のキャビネット5は、例えば、第1のキャビネット4に接着剤またはネジによって接合されている。接着剤を介することにより、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との接合部における材料の変化(木材から接着剤、接着剤から木材)に伴うインピーダンスの変化によって、第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動は接合部でさらに低減される。また、ネジによって接合することにより、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との接合部におけるネジ止めによるインピーダンスの変化によって、第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動は接合部でさらに低減される。
第2のキャビネット5は、第1のキャビネット4底面の外周部に取り付けられている。第1のキャビネット4底面の外周部に取り付けるとは、第1のキャビネット4の各外表面と第2のキャビネット5の各外周面とが、それぞれ同一平面になるように取り付けることを意味する。すなわち、第1のキャビネットの底面と、第2のキャビネットの上面との縦および横の長さがそれぞれ等しい。具体的には、第1側面部9の外表面が、第1のキャビネット4の一方の側面13の外表面と同一平面になるように、第2側面部10の外表面が、第1のキャビネット4の他方の側面14の外表面と同一平面になるように、背面部11の外表面が、第1のキャビネット4の背面15の外表面と同一平面になるように、第2のキャビネット5が第1のキャビネット4に取り付けられる。第1のキャビネット4の底面の外周部(およびその近傍)は、第1のキャビネット4の前面、両側面または背面と接合し固定されているので、その中央部と比べて振動の大きさが非常に小さい。すなわち、第1のキャビネット4底面の外周部は、振動の節になっている。従って、第2のキャビネット5を第1のキャビネット4底面の外周部に取り付けることにより、第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動を低減できる。
本実施形態では、第1のキャビネット4の底面がバスレフダクト7の上面を構成しているので、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5とが接合する面積を小さくすることができる。具体的には、第1側面部9、第2側面部10および背面部11のそれぞれの上面が、第1のキャビネット4の底面に接合しているだけである。従って、接合面積が小さいことにより、第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動をさらに低減できる。
好ましくは、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との間に緩衝材3が配されている。緩衝材3は、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との接合部の全体にわたって設けられている。第1のキャビネット4から第2のキャビネット5に伝達される振動は、緩衝材によって吸収され、きわめて良好に低減され得る。緩衝材3は、振動伝達を低減する任意の適切な材料が採用され得るが、代表的には、フェルト、ゴム、綿、ウレタンまたはコルク等が採用され得る。緩衝材3の厚みは、好ましくは、材料がフェルトである場合には、0.5〜1mmである。1mm以上であれば、厚みが一定になりにくく、0.5mm未満であれば制振効果が少ないからである。
以上のように本実施形態のスピーカーシステムは、第1のキャビネット底面の外周部に第2のキャビネットを取り付けるので、第1のキャビネットから第2のキャビネットに伝達される振動をきわめて良好に低減できる。
次に、本発明の別の好ましい実施形態について図4〜図6を参照して説明するが、先の実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図4は、本実施形態によるスピーカーシステム400の概略斜視図である。図5は、スピーカーシステム400を分解した際の概略斜視図(破線は内部を示す)である。図6は、スピーカーシステム400の概略断面図である。本例における第2のキャビネット5は、図1〜図3の構成にさらに、第2のキャビネット前面から第1の開口部6に至る位置までの長さの上面部42が設けられている。これにより、第2のキャビネット5自体にバスレフダクト7および第2の開口部8が規定されている。具体的には、上面部42、背面部11、底面部12、第1側面部9および第2側面部10によってバスレフダクト7が形成されている。第2のキャビネット5には、第1の開口部6に対応した形状の第3の開口部41が規定されている。第3の開口部41は、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5とが接合されたときに、第1の開口部6に一致するような位置および大きさ、形状に形成されている。すなわち、第2のキャビネット5は、直方体の板材がバスレフダクト7、第2の開口部8および第3の開口部41が規定されるように切り抜かれた形状を有している。これにより、バスレフダクト7の空間は、第3の開口部41および第1の開口部6を介して第1のキャビネット4内の空間に連通している。緩衝材3は、第3の開口部41に対応した形状の孔が規定されている。
図1〜図3の構成では、第1のキャビネット4の底面がバスレフダクト7の上面を構成しているので、第1のキャビネット4の振動がバスレフダクト7内の空気に伝達されてしまうが、本実施形態では、バスレフダクト7は第2のキャビネット5を筒状に形成することによって構成している(すなわち、第1のキャビネット4の底面がバスレフダクト7の上面を構成していない)ので、第1のキャビネット4の振動がバスレフダクト7内の空気に伝達することなく、不要な放射音を低減することができる。緩衝材3および/または、第1のキャビネット4と第2のキャビネット5との接合部によって、第1のキャビネット4からの振動が低減されるからである。
次に、本発明の別の好ましい実施形態について図7および図8を参照して説明するが、図4〜図6との差違のみについて説明する。図7は、本実施形態によるスピーカーシステム700を分解した際の概略斜視図である。図8は、スピーカーシステム700の概略断面図である。図7、図8では、トールボーイ型のスピーカーシステムを例に説明するが、これには限定されない。本例における第1のキャビネット4は、図4〜図6の構成と比較して、第1の開口部6の面積が第3の開口部41の面積に対して大きくなるように形成されている。すなわち、第1のキャビネット4の底面部4aは、第2のキャビネット5の上面部42と接合できる程度の最低限の面積(幅)を有しているだけである。通常、キャビネット内部に吸音材などを取り付ける際、作業者はスピーカーユニットの取付孔から吸音材を取り付けるが、トールボーイ型のスピーカーシステムにおいて幅や奥行きが小さい場合には、吸音材をキャビネット内に取り付ける作業が非常に困難である。しかし、本例では、大きく形成された第1の開口部6を介して、底面側から第1のキャビネット4の内壁に吸音材等を取り付けることができるので、吸音材の取付作業が非常に容易になる。
第2のキャビネット5は、必要に応じて、第1のキャビネット4内部においてバスレフダクト7の空間を延長するためのダクト延長部71を有している。ダクト延長部71は、上面部42、第1側面部9、第2側面部10および背面部11上に設けられており、好ましくは、上面部42に対して垂直方向に延接されている。この場合、ダクト延長部71の長さを第1のキャビネット4内で長く設けることができるので、要求される低音特性に応じて任意の長さのバスレフダクトを形成できるからである。ダクト延長部71は、第2のキャビネット5に一体的に形成されていてもよく、別部材で形成されたあと接着剤等によって接合されてもよい。
ダクト延長部71は外周が直方体である筒形状を有しており(筒形状であれば外周形状は限定されず、円筒状などでもよい)、その内部に形成される空間72は、底面側の開口部71Aを介して第3の開口部41と連通し、上面側の開口部71Bを介して第1のキャビネット4内の空間と連通することで、バスレフダクト7の空間の一部として機能している。空間72は、特に限定されないが、上面部42に対して水平方向の断面形状が、第3の開口部41の形状と一致するように形成されている。ダクト延長部71の長さ(上面部42に対して直交する方向の長さ)は、要求される低音特性に応じて、任意の長さに設定され得る。つまり、先の実施形態では、バスレフダクトの長さは、第2のキャビネット5の奥行き以上に設定することができないが、本例では、ダクト延長部71を設けることにより、要求される低音特性に応じて、第2のキャビネット5の奥行き以上の任意の長さのバスレフダクト7を形成することができる。
以上のように、図7、図8の構成では、ダクト延長部7を有することにより、第2のキャビネット5の奥行きに影響されることなく、バスレフダクトの長さを任意に設定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図7、図8の構成でダクト延長部71を有さない構成であってもよい。
本発明は、キャビネット自体の振動による音波を聴取者に提供し、かつ、バスレフダクトを形成して低音を増強するスピーカーシステムに好適に採用され得る。
1 スピーカーユニット
2 キャビネット
3 緩衝材
4 第1のキャビネット
5 第2のキャビネット
6 第1の開口部
7 バスレフダクト
8 第2の開口部
2 キャビネット
3 緩衝材
4 第1のキャビネット
5 第2のキャビネット
6 第1の開口部
7 バスレフダクト
8 第2の開口部
Claims (7)
- 底面に第1の開口部が規定され、スピーカーユニットが取り付けられるための第1のキャビネットと、
該第1キャビネットの底面の外周部に取り付けられ、前面に第2の開口部を規定してバスレフダクトを形成する第2のキャビネットとを備える、スピーカーキャビネット。 - 前記第2のキャビネットが、前記第1のキャビネットの一方の側面と同一平面になるように取り付けられる第1側面部と、
該第1のキャビネットの他方の側面と同一平面になるように取り付けられる第2側面部と、
該第1のキャビネットの背面と同一平面になるように取り付けられる背面部と、
該第1のキャビネットの底面、該第1側面部、該第2側面部および該背面部とともに前記バスレフダクトを形成する底面部とを有する、請求項1に記載のスピーカーキャビネット。 - 前記第2のキャビネットが、前記第1のキャビネットの一方の側面と同一平面になるように取り付けられる第1側面部と、
該第1のキャビネットの他方の側面と同一平面になるように取り付けられる第2側面部と、
該第1のキャビネットの背面と同一平面になるように取り付けられる背面部と、
該第1側面部、該第2側面部および該背面部とともに前記バスレフダクトを形成する、底面部と上面部とを有する、請求項1に記載のスピーカーキャビネット。 - 前記第2のキャビネットが、前記上面部の上部に設けられ、前記第1のキャビネットの内部に前記バスレフダクトを延長するダクト延長部をさらに有する、請求項3に記載のスピーカーキャビネット。
- 前記第1のキャビネットと前記第2のキャビネットとの間に緩衝材が配されている、請求項1〜4のいずれかに記載のスピーカーキャビネット。
- 底面に第1の開口部が規定され、スピーカーユニットが取り付けられるための第1のキャビネットと、
該第1キャビネットの底面に取り付けられ、前面に第2の開口部を規定してバスレフダクトを形成する第2のキャビネットと、
該第1のキャビネットと該第2のキャビネットとの間に配された緩衝材とを備える、スピーカーキャビネット。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のスピーカーキャビネットと、
前記第1のキャビネットに取り付けられた少なくとも1つのスピーカーユニットとを備える、スピーカーシステム。
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JP2020014200A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | ゲネレク オーワイ | ラウドスピーカー |
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