JP2006129387A - 広帯域伝送システム及び伝送システムの更新方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の伝送システム、設備、サービスを残しつつ、効率的に新しい高速サービスを提供できる広帯域伝送システムを提供すること。
【解決手段】第1の信号群を送受信する第1の装置10、第1の信号群より高い周波帯域の第2の信号群を送受信する第2の装置20と、第1の装置10に接続されて第1信号が伝送される第1伝送路14,16,18と、第2の装置20に接続されて前記第2信号が伝送される第2伝送路24,26と、第1伝送路14,16,18と前記第2伝送路24,26を接続して第1の信号群と第2の信号群を合波する合波装置3と、合波装置3の出力端に接続さて第1の信号群と第2の信号群を一括して伝送する第3伝送路19とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、広帯域伝送システムに関し、より詳しくは、映像・アナログ信号、映像・ディジタル信号並びに高速データ通信信号などの広帯域な各種信号の伝送に対応する伝送システムに関する。
従来から、テレビジョン(TV)信号電波の難視聴地域対策システムとして、同軸ケーブル伝送路を張り巡らせるケーブルテレビ(CATV)システムが構築されている。
このようなシステムとしては、図6に例示するように、伝送路として同軸ケーブルだけを用いたケーブルテレビシステムがある。
このシステムは、電波で送信されているTV信号を一度ケーブルテレビのセンター設備100にある受信アンテナ101で受信して電気信号に戻した後、センター設備100内のヘッドエンド装置102で変調(又は復調)し、更に自主放送設備103から出力される自主放送信号などとヘッドエンド装置102で混合した後に、伝送路に送出する信号レベルまで増幅して、サービス提供地域に張り巡らされた同軸ケーブル伝送路に信号を送出する構成となっている。
同軸ケーブル線路は、同軸ケーブル104のほか、上り・下り信号を所望のレベルまで増幅する双方向増幅器105や信号を各加入者宅110へ分配(又は合成)するためのタップオフ106等から構成される。なお、ヘッドエンド装置102は、外部インターネットプロトコル(IP)網107に接続されている。
タップオフ106から分配された伝送信号は同軸ケーブル104等を介して各加入者宅110へ届けられる。加入者宅110では保安器111を介して宅内にケーブル112が引き込まれ、分配器113を通してTV信号受信用のセットトップボックス(STB)114やデータ通信用の信号を変調・復調するケーブルモデム115に接続される。
TV信号についてはSTB114でチャンネル選択、復調されTV受信機器116に映像信号を与える。また、ケーブルモデム115では変調された下りの通信用チャンネルを復調したのちコンピュータ(PC)117にデータ信号を与えるとともに、PC117からの上りデータ信号を変調信号に変調し、同軸ケーブル104の伝送路に送出する。
従来からあるケーブルテレビシステムでは、伝送の下りでおおよそ70MHzから250MHz程度まで、あるいは450MHz程度までの伝送帯域を有している。特に初期の頃のシステムにおいては、90MHzから223MHzまでの、VSB−AM変調(残留側波帯振幅変調)されたアナログの地上波TV放送を配信することが主な目的の1つであったため、伝送帯域の上限としては250MHzまでで十分であった。
このとき、データ通信用チャンネルは、伝送の下りについては上記伝送帯域内の空いているチャンネルを用い、上りについては10MHzから55MHzの帯域を割当て、その中のあるチャンネルを用いて伝送していた。伝送システム内にある同軸ケーブル伝送路やその伝送路上に置かれる伝送機器群についても上記伝送帯域を持つ装置となっていた。
しかしながら、TV信号のディジタル化に代表される昨今の信号伝送技術の進歩や、配信チャンネルサービスの多様化、多チャンネル化の要求、あるいは高速データ通信技術の進歩及び加入者側からの要求等により、システムの上記伝送帯域限界が深刻な問題になってきている。
TV信号のディジタル化については、品質向上に伴い、変調方式もこれまでのVSB−AM変調から、64QAM変調(64値直交振幅変調)やOFDM(周波数直交分割多重)変調方式に変化し、また伝送路内を伝播する際の変調周波数帯も770MHz以下までと高周波側にシフトしてきている。
また、昨今では衛星放送のTV信号もこれらのシステムで有線配信するサービスも検討されており、その場合には2GHzを超える搬送波周波数で伝送されるようになる。
データ通信については、従来のケーブルモデムを用いた伝送では、その伝送速度として数10〜60Mbps程度が限界とされている。一方で、昨今のインターネットの爆発的な普及により、100Mbps以上あるいは数Gbps程度の伝送速度を持つ通信サービスが要求され、また一部サービスも開始されるようになってきており、従来からの同軸線路網を持つシステムでは限界がある。しかも、顧客数が増えれば増えるほど各加入者の保有帯域幅を多く確保する必要が生じ、またサービスエリアを拡大する必要も生じてくる。
このような技術進歩および要求の多角化に伴い、従来からの同軸ケーブル伝送網を持つケーブルテレビジョンオペレータ等では、新規サービスを開始するため、もしくはサービス提供エリアを拡大するために、従来の伝送網および伝送機器を更新(アップグレード)する必要に迫られることになる。
上記のような高速・高品質サービスを付加していくためには、サービス網内の伝送路すべてを光ファイバ伝送路に置き換えるFTTH(fiber to the home )化が考えられ、光ファイバの持つ広帯域性を活用して、上記のような高速サービスの提供が可能になる。しかしながら、FTTH化の際には次のような問題もある。
第1に、すべての伝送路を一度に光ファイバ化し、また機器設備についてもおおよそすべての機器を取り替える必要があるため、設備投資の負担が非常に大きい。第2に、既存の同軸ケーブル網のほとんどすべての設備が利用できなくなるため、撤去作業が必要となる。第3に、既存設備の撤去および新規設備の投入にあたっては長期に亘る工事が必要で、その間サービスの停止も余儀なくされる。第4に、加入者にとっても、サービス料金が値上げされたり設備の変更が必要になる。
これらは特に中小規模のケーブルテレビシステム等では深刻な問題であり、スムーズかつ効率的なサービスのアップグレードが必要とされている。
そこで、このようなシステムの更新形態の一例として、以下に示すような形が知られている。図7には、特にセンター設備から幹線系の一部までを光ファイバ伝送路で置き換えるシステム(HFC(Hybrid Fiber and Coaxial)システム)の構成を示している。このようなシステムは、例えば下記の非特許文献1にて詳しく開示されている。
図7において、センター設備100のヘッドエンド装置102aには光伝送に対応した送信器、受信器が設置され、例えば770MHzまでの多チャンネル広帯域伝送信号(TV信号など)が光信号に変換され、光ファイバ伝送路108から成る伝送路に送出される。そして、主に幹線系に設置された光ノード109で一度電気信号に変換され、各加入者宅110までは同軸ケーブル104および770MHz帯域まで対応した双方向増幅器105a、タップオフ106aを介して伝送される。加入者宅110内では分配機113により通信用の信号とTV信号とに分配され、それぞれケーブルモデム115、セットトップボックス114を介してPC117およびTV受信器116で受信される。
加入者宅110からの通信用上り信号は従来と同じくケーブルモデム115を介して10〜55MHz程度の上りの変調信号に変換され、同軸ケーブル104および光ファイバ108を通してセンター設備100に到達するようになっている。
このような同軸ケーブルシステムからHFCシステムへのアップグレードにより、幹線系のみ光ファイバ化することでシステム改修コストを最小限に抑えることができるといった利点がある。例えば、770MHzまでといったサービスの広帯域化が可能となり、ディジタル変調のTV信号の伝送や100チャンネルを越えるマルチキャリア伝送が可能になる。
ポイント図解式xDSL/FTTH教科書 第130頁以降 (1999年10月11日発行 株式会社アスキー)
しかしながら、このようなHFCシステムを構築する際にも、いくつかの問題を考慮する必要がある。
第1に、同軸ケーブル網をある程度残すにしても、従来機器では伝送不可能な広帯域性を実現するため、双方向増幅器105aやタップオフ106aといった機器類は広帯域特性を有するものに置き換える必要がある。第2に、既設の同軸ケーブル104をそのまま用いても同軸ケーブル104を伝送する信号の周波数特性や伝送機器の特性等により伝送網の設計条件が変わるので、双方向増幅器105aの配置間隔やタップオフ106aの配置間隔を変える等の伝送網内全域にて実質的な再設計が必要になる。第3に、新サービスを付加しても、従来からの低速・アナログサービスも残す必要があるため、光伝送設計、伝送機器設計においては、アナログ信号の良好な伝送までを念頭においた設計が必要となる。
その他に、図7に示すようなシステムでは、高速のデータ通信サービスはまだ実現が難しく、また、同軸ケーブル網の特性限界から2GHz以上の周波数で伝播する衛星放送配信サービスは実現が難しく、さらに長期に亘る工事期間が必要で、サービスを停止する期間が必要となるし、しかも、より高速サービスの提供を行う際には伝送網内のすべてを光ファイバ網化するなど更なるアップグレードが必要になるといった問題もある。
本発明が解決しようとする課題は、既存のサービスに対する影響を最小限にし、効率的に新しい高速サービスを提供していくための広帯域伝送システム及び伝送システムの更新方法を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、一つまたは複数の信号チャンネルからなる第1の信号群を送受信する第1の装置と、一つまたは複数の信号チャンネルからなり、前記第1の信号群より高い周波数領域の第2の信号群を送受信する第2の装置と、前記第1の装置に接続されて前記第1の信号群が伝送される第1伝送路と、前記第2の装置に接続されて前記第2の信号群が伝送される第2伝送路と、前記第1伝送路と前記第2伝送路を接続して前記第1の信号群と前記第2の信号群を合波する合波装置と、前記合波装置の出力端に接続され、前記第1の信号群と前記第2の信号群を一括して伝送する第3伝送路とを有する広帯域伝送システムである。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る広帯域伝送システムにおいて、前記第1伝送路と前記第3伝送路は同軸ケーブル伝送路であり、前記第2伝送路は前記第2の信号群を光信号として伝送する光ファイバ伝送路であり、光信号である前記第2の信号群を電気信号に変換する光終端装置を介して前記合波装置と前記光ファイバ伝送路が接続されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に係る広帯域伝送システムにおいて、前記第2伝送路と前記合波装置は、ハイパスフィルタを介して接続されることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第1又は第2の態様に係る広帯域伝送システムにおいて、前記合波装置は、前記第1の信号群を通すローパスフィルタと、前記第2の信号群を通すハイパスフィルタを有していることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれか1つに係る広帯域伝送システムにおいて、前記第1の装置と前記第2の装置は、同一のヘッドエンド装置を構成することを特徴とする。
本発明の第6の態様は、一つまたは複数の信号チャンネルからなる第1の信号群を送受信する第1の伝送システムから、一つまたは複数の信号チャンネルからなり、前記第1の信号群より高い周波数領域の第2の信号群を送受信する第2の伝送システムに更新するに当たって、前記第1の信号群と前記第2の信号群を合波させる合波装置を用いて、前記第1の信号群と前記第2の信号群の双方を同時に送受信可能とすることを特徴とする伝送システムの更新方法である。
本発明によれば、第1の信号群を送受信する第1伝送路と、第1の信号群より高い周波数領域の第2の信号群を送受信する第2伝送路とを接続して第1の信号群と第2の信号群を合波する合波装置を設けるようにしたので、既存の第1伝送路に係る伝送システムおよびサービスを残しながら、第2伝送路を通して新たな高速サービスを効率的に行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る広帯域伝送システムを示す構成図である。
図1において、ケーブルテレビ施設のセンター設備1には、周波数70MHz〜250MHz又は70MHz〜450MHzの伝送帯域の同軸ケーブル用設備10と、周波数250MHz〜2.6GHz又は450MHz〜2.6GHzの伝送帯域の光ファイバ用設備20とが配置されている。
その同軸ケーブル用設備10は、VSB−AM変調されたアナログ地上波TV放送信号を受信する第1の受信アンテナ11と、ケーブルテレビ局で作成又は編集された番組の自主放送信号を出力する自主放送設備12と、第1の受信アンテナ11の受信信号および自主放送設備12の出力信号を入力し合波して出力する第1のヘッドエンド装置13とを有している。
第1のヘッドエンド装置13は、特に図示しないが、第1の受信アンテナ11の受信信号を復調又は変調する復調/変調回路と、この信号に自主放送信号を混合する混合器と、混合した信号を増幅して同軸ケーブル14に送出する増幅器と、外部IP網2と同軸ケーブル14を双方向でデータ通信可能に接続するための交換機、ルータ、サーバー等を有している。第1のヘッドエンド装置13におけるデータ通信の送受信用のチャネルとしては、第1のヘッドエンド装置13への上りは周波数10MHz〜55MHzの帯域が割り当てられ、また、第1のヘッドエンド装置4からの下りの周波数は伝送帯域の空いているチャネルが用いられ、その伝送速度は数十Mbps〜60Mbps程度となる。
第1のヘッドエンド装置4の出力端に接続される同軸ケーブル14には、上り・下り信号を所望のレベルまで増幅する双方向増幅器15が所定の間隔をおいて複数接続され、また、双方向増幅器15の出力端には1又は2以上の同軸ケーブル16が接続されている。さらに、双方向増幅器15の出力端に接続される同軸ケーブル16には、第1のヘッドエンド装置13から送出された信号を各加入者宅30に分配するとともに複数の加入者宅30から送出された信号を合成するためのタップオフ17が接続されている。このタップオフ17の分岐端に接続される支線用の同軸ケーブル18は、加入者宅30近くの合波器3の第1入力端に接続されている。
また、光ファイバ用設備20は、ディジタル地上波TV放送信号を受信する第2の受信アンテナ21と、ケーブルテレビ局により提供される番組用のディジタル放送設備22と、第2の受信アンテナ21の受信信号およびディジタル放送設備22のディジタル放送信号を入力する第2のヘッドエンド装置23とを有している。
第2のヘッドエンド装置23は、特に図示しないが、第2の受信アンテナ21からの電気信号を復調し、さらに64QAM変調、OFDM変調等する復調/変調回路と、これにより変調された信号にディジタル放送設備22からの信号を混合する混合器と、混合器や変調機からの電気信号を光信号に変換する光送信器と、光信号のパワーを増幅して光ファイバ24に送信する光増幅器などを有している。
第2のヘッドエンド装置23の出力端に接続される光ファイバ24にはその内部を通る光信号を複数の光ファイバ26に分配するための光分配器25が接続されている。この分配器25の出力端に接続される光ファイバ26は、光信号を電気信号に変換する機能を持つ光終端装置(ONU:optical network unit)27に接続され、さらに、光終端装置27の出力端に接続される同軸ケーブル29にはハイパスフィルタ(HPF:high pass filter)28を介して合波器3の第2の入力端に接続されている。なお、光ファイバ24には光信号を増幅するための増幅器が接続されることもある。
その合波器3の出力端は、同軸ケーブル19と加入者宅30の保安器4を介して分配器31に接続され、その分配器31の出力端に接続される複数の同軸ケーブル32〜34にはそれぞれテレビジョン信号受信用のディジタルチューナー35及びセットボックス(STB)36を介してテレビ受像器37が接続されるとともにデータ通信用信号を変調、復調するケーブルモデム38を介してコンピュータ39が接続されている。
以上のような構成において、同軸ケーブル用設備10は、第1のヘッドエンド装置13から加入者宅30に、アナログTV信号配信、自主放送配信、低速通信サービスなどの従来同様のサービスを提供する。
一方、光ファイバ用設備20は、高品質なディジタル変調映像信号や衛星放送信号を受信し、第2のヘッドエンド装置23により光変調信号に変換して光ファイバ24に送出する。また、光ファイバ24,26の光伝送網は既存の同軸ケーブル伝送網とは別に新たに敷設される。センター設備1から送出された光信号は光分配器25で分配され、加入者宅30に新たに設置される光終端装置27まで伝送される。
ここで、上記システムで伝送されるサービス信号を周波数軸で整理すると、以下のような配置になっている。
まず、同軸ケーブル用設備10、同軸ケーブル14,16,18、双方向増幅器15、タップオフ17等からなる既存の同軸ケーブル網を利用して加入者宅30に配信される信号群は、従来からのアナログTV信号や低速のデータ通信サービス用の信号で、図2に示すように、上限が250MHzまたは450MHzまでの周波数範囲の中に各チャンネル(副搬送波)が並べられている。
一方、光ファイバ用設備20、光ファイバ24,26、光分配器25、光終端装置27、ハイパスフィルタ28等からなる新設の光ファイバ伝送網を介して提供される新しい高速サービスの信号群については、図3に示すように、250MHzまたは450MHzより高い周波数にチャンネルが配置され、従来からの低速サービス信号とは周波数的に重ならないように配置されている。
また、各々の伝送網では機器や伝送路で発生する雑音や妨害波が蓄積され、加入者宅30に到達する際には、それぞれ図2、図3に示すようなシステム雑音が伝送信号とともに現れている。
図2に示す雑音は、例えば図1においてタップオフ17から加入者宅30へ向け出力される同軸ケーブル18での雑音特性の一例を示し、また、図3に示す雑音は、例えば図3において光終端装置27の出力端に接続された同軸ケーブル29での雑音特性の一例を示している。
光終端装置27で受信された光信号は、多数の副搬送波からなる電気信号に変換され、光終端装置27の出力側につながる同軸ケーブル29を介してハイパスフィルタ(HPF)28を通過し、その後に合波器3で既存サービスチャンネル帯の信号と電力合波される。その際、ハイパスフィルタ28では、同軸ケーブル網で提供されている既存のサービス信号の伝送帯域に相当する250MHz又は450MHz以下の雑音成分が除去され、その後既存サービスチャンネルと合波されるときに、特に雑音特性が弱い低域チャンネル帯の伝送特性を劣化させることなく合波が可能となる。
合波する前の雑音特性を各々図2、図3に示したが、これらをそのまま電力合波する場合には、特に従来からの低速サービス信号の品質に悪影響を与える恐れがある。特に雑音特性などに弱いアナログ信号の場合には、既存の同軸ケーブル網を伝播するだけであれば所要品質を満足するよう設計されているが、高速の新サービス信号用の伝送路で蓄積された低域の雑音成分が合波することで既存の雑音に電力加算され、トータルとしてアナログ信号等の所要品質を満足させなくする可能性がある。そこで本発明では、電力合波の前に、高速サービス信号に混在する低域の雑音レベルを低減させうるようにハイパスフィルタ28を通過させる構成を取っている。また別の構成として、ハイパスフィルタ28と合波器3の代わりに、図4に例示するような1台の分波フィルタ(DF)40を利用し、高速サービス信号群の低速帯域の雑音成分を除去し、または低速サービス信号群の高速帯域の雑音成分を除去することで、合波した後の双方のサービス信号群が品質的に悪影響を与えないような構成を可能にしている。
分波フィルタ40は、図4に例示するように、送信、受信周波数を分離、合波する機能を有する合波装置で、ハイパスフィルタ40aとローパスフィルタ40bを備えていて、光終端装置27の出力端に接続される同軸ケーブル29をハイパスフィルタ40aに接続し、タップオフ17の出力端に接続される同軸ケーブル18をローパスフィルタ40bに接続するとともに、ハイパスフィルタ40aとローパスフィルタ40bから出力された信号を合波して同軸ケーブル19を介して保安器4に伝送する構造となっている。
以上のように合波された既存の同軸ケーブル伝送網を用いるサービスの伝送信号と新たな光ファイバ伝送網を用いる高速広帯域サービスの伝送信号はともに保安器4を介して加入者宅30内に導かれ、分配器31で分配される。既存の通信サービス信号と既存のアナログTV配信信号は、従来通り各々ケーブルモデム38又はSTB36にて復調され、コンピュータ39およびTV受信機37に導かれる。また、新しい高速広帯域の映像信号はディジタルチューナー35へ導かれてチャンネル選択、信号復調されTV受信機37に受信される。
このような本発明の広帯域伝送システムでは、既存のサービスおよびそれを提供するインフラは基本的にはそのままで新たなサービスを付加することが可能である。
また、新たなサービスの付加は、そのサービスを受けたい加入者から適宜追加していけばよく、設備投資を効率的に行うことができる。
また、新たなサービス付加時には、既存のシステムにこだわることなくサービスエリアや線路設計が可能であり、将来を見据えたシステム構築が可能であり、しかも、既存サービスの停止を最小限にとどめることができる。実際には、加入者側で新しい設備を設置するときだけにとどめることができる。
さらに、新サービスを付加する場合、既存の低速・アナログ信号の伝送は考慮する必要がなく、システム設計や光伝送機器の設計負担が非常に小さく済む。特に、図7に示したように、VSB−AM変調のアナログ変調信号を広帯域ディジタル変調信号と一緒に伝送することを考える場合には、光伝送路および光伝送機器に対し、高度な伝送特性が要求され、システム設計も複雑になるが、本発明によりそのような負担は少なくなる。
将来的に既存の低速・アナログサービスが終焉に向かうことがあっても、新しい高速サービスを提供している新たな設備には何の変更も施すことなくスムーズに移行が可能である。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る広帯域伝送システムを示し、図1と同じ符号は同じ要素を示している。
図5において、センター設備1の第2のヘッドエンド装置23には、広帯域映像配信サービスのための伝送機器類のほかに、高速データ通信のための機器も含まれており、外部の高速IP網5と接続している。第2のヘッドエンド装置23では、加入者側の光ファイバ26に対し、広帯域映像信号を伝送する光信号を送出するだけではなく、高速データ通信用の信号光も送出し、また加入者側からの通信用信号光を受信して外部の高速IP網5とデータのやり取りをするようになっている。光ファイバ伝送路網および同軸ケーブル伝送路網は第1実施形態と同様だが、加入者宅30では高速通信用の光信号を光終端装置27にて受信した後、加入者宅30内のコンピュータ39まで通信用ケーブル41で直接に接続され、これにより光伝送路を介して加入者に高速の通信サービスを提供することができるようになる。
その他の構成や動作については第1の実施形態と同様なので省略する。
(その他の実施の形態)
本発明の別の実施形態として、上記の第1実施例、第2実施形態が混合された形態もあり得る。即ち高速のデータ通信サービスの提供を受けたい加入者に対してのみ光ファイバ網を介した通信経路を提供し、従来通りの低速通信のみでよい加入者宅には同軸ケーブル伝送路網を利用したサービスを提供し続ければよい。
さらに、上記の実施形態ではセンター設備1のヘッドエンド装置13,23は既存サービス用と新しいサービス用とで2種類に分けて記述したが、実際には同一のヘッドエンド装置として構成されていても良い。
図1は、本発明の第1実施形態に係る広帯域伝送システムを示す構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る広帯域伝送システムにおける同軸ケーブル伝送網を利用して提供されるサービス信号の周波数配列とシステム雑音を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る広帯域伝送システムにおける光ファイバ伝送網を利用して提供されるサービス信号の周波数配列とシステム雑音を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る広帯域伝送システムに使用される分波フィルタの一例を示す構成図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る広帯域伝送システムを示す構成図である。 図6は、従来の広帯域伝送システムの第1例を示す構成図である。 図7は、従来の広帯域伝送システムの第2例を示す構成図である。
符号の説明
1:センター設備
2:外部IP網
3:合波器
4:保安器
10:同軸ケーブル用設備
11:第1の受信アンテナ
12:自主放送設備
13:第1のヘッドエンド設備
14,16,18:同軸ケーブル
15:双方向増幅器
17:タップオフ
20:光ファイバ用設備
21:第2の受信アンテナ
22:ディジタル放送設備
23:第2のヘッドエンド設備
24,26:光ファイバ
25:光分配器
27:光終端装置
28:ハイパスフィルタ
29:同軸ケーブル
30:加入者宅
31:分配器
35:ディジタルチューナ
36:STB
37:テレビジョン受信機
38:ケーブルモデム
39:コンピュータ
40:分波フィルタ

Claims (6)

  1. 一つまたは複数の信号チャンネルからなる第1の信号群を送受信する第1の装置と、
    一つまたは複数の信号チャンネルからなり、前記第1の信号群より高い周波数領域の第2の信号群を送受信する第2の装置と、
    前記第1の装置に接続されて前記第1の信号群が伝送される第1伝送路と、
    前記第2の装置に接続されて前記第2の信号群が伝送される第2伝送路と、
    前記第1伝送路と前記第2伝送路を接続して前記第1の信号群と前記第2の信号群を合波する合波装置と、
    前記合波装置の出力端に接続され、前記第1の信号群と前記第2の信号群を一括して伝送する第3伝送路と
    を有する広帯域伝送システム。
  2. 前記第1伝送路と前記第3伝送路は同軸ケーブル伝送路であり、
    前記第2伝送路は前記第2の信号群を光信号として伝送する光ファイバ伝送路であり、
    光信号である前記第2の信号群を電気信号に変換する光終端装置を介して前記合波装置と前記光ファイバ伝送路が接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の広帯域伝送システム。
  3. 前記第2伝送路と前記合波装置は、ハイパスフィルタを介して接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の広帯域伝送システム。
  4. 前記合波装置は、前記第1の信号群を通すローパスフィルタと、前記第2の信号群を通すハイパスフィルタを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の広帯域伝送システム。
  5. 前記第1の装置と前記第2の装置は、同一のヘッドエンド装置を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の広帯域伝送システム。
  6. 一つまたは複数の信号チャンネルからなる第1の信号群を送受信する第1の伝送システムから、一つまたは複数の信号チャンネルからなり、前記第1の信号群より高い周波数領域の第2の信号群を送受信する第2の伝送システムに更新するに当たって、
    前記第1の信号群と前記第2の信号群を合波させる合波装置を用いて、前記第1の信号群と前記第2の信号群の双方を同時に送受信可能とする、
    ことを特徴とする伝送システムの更新方法。
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