JP2006128994A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アオリ撮影において、撮像面上の位置に応じた露出ムラを補正する撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、レンズと、被写体像がレンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面31aを有する撮像素子と、レンズを取り付けた時のイメージサークルICの径と、平行アオリ量と、レンズの絞り値と焦点距離に基づいて求められるレンズの開口効率とに基づいて、平行アオリ時における撮像面31a上の位置ごとに異なる周辺光量低下の影響を考慮した露出補正を行う制御部とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アオリ撮影装置に関し、特に平行アオリ、傾斜アオリによる露出ムラを解消する装置に関する。
従来、レンズの光軸が撮像面に対して垂直に交わる状態を崩し、レンズを撮像面に対して傾けるティルトアオリ、スィングアオリ(これらを総称して「傾斜アオリ」という。)、及びレンズの光軸が撮像面の中心を通る状態を崩し、レンズを撮像面と平行に移動させるライズアオリ、フォールアオリ、シフトアオリ(これらを総称して「平行アオリ」という。)が可能なアオリ撮影装置が提案されている。
傾斜アオリでは、撮像面上の撮影倍率が一定でないことによる露出ムラが発生する。平行アオリでは、レンズの周辺光量低下の影響による露出ムラが発生する。周辺光量低下の影響による露出ムラは、アオリを行わない場合でも発生するが、アオリを行わない場合の露出ムラは、撮像面の中心と同じ位置を周辺光量低下の中心として発生する。平行アオリを行った場合の露出ムラは、撮像面の中心と異なる位置を周辺光量低下の中心として発生する。さらに、平行アオリを行った場合、撮像面がイメージサークルの中心から離れるので、周辺光量低下の影響が大きい。従って、露出ムラが平行アオリを行わない場合に比べて顕著になる。
特許文献1は、傾斜アオリ、平行アオリによって発生する測光、露出誤差を小さくして露出ムラを少なくする撮像装置を開示する。
特開2001−194700号公報
しかし、特許文献1の装置は、撮像面全体で一様の補正であり、撮像面上の位置に対応して細かく露出ムラを抑えることはできない。
したがって本発明の目的は、アオリ撮影において、撮像面上の位置に応じた露出ムラを補正する撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、レンズと、被写体像がレンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、レンズを取り付けた時のイメージサークルの径と、平行アオリ量と、レンズの絞り値と焦点距離に基づいて求められるレンズの開口効率とに基づいて、平行アオリ時における撮像面上の位置ごとに異なる周辺光量低下の影響を考慮した露出補正を行う制御部とを備える。
好ましくは、レンズ又は制御部は、焦点距離と、イメージサークルの径と、開口効率とに基づいて、イメージサークル内における露出倍数の第1分布テーブルを算出する、又は焦点距離と、イメージサークルの径と、開口効率とに基づくイメージサークル内における露出倍数の第1分布テーブルを有する。
さらに好ましくは、制御部は、第1分布テーブルと平行アオリ量に基づいて、イメージサークルと撮像面の位置関係を算出し、撮像面上の領域における露出倍数の第2分布テーブルを算出する。
さらに好ましくは、制御部は、露出補正において、撮像面上の位置ごとに露出倍数分だけ位置で得られた画像信号を明るくする。
本発明に係る他の撮像装置は、レンズと、被写体像がレンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、レンズの焦点距離と、合焦時におけるレンズの第2主点を含み光軸に垂直な面と撮像面の中心との映像距離と、傾斜アオリ角度に基づいて、傾斜アオリ時における撮像面上の位置ごとに異なる撮影倍率の影響を考慮した露出補正を行う制御部とを備える。
好ましくは、制御部は、焦点距離と、映像距離と、傾斜角度に基づいて、撮像面上の領域における露出倍数の第3分布テーブルを算出する。
さらに好ましくは、映像距離は、レンズの繰り出し量に基づいて算出される。
本発明に係る他の撮像装置は、レンズと、被写体像がレンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、レンズを取り付けた時のイメージサークルの径と、平行アオリ量と、レンズの絞り値と焦点距離に基づいて求められるレンズの開口効率とに基づいた平行アオリ時における撮像面上の位置ごとに異なる周辺光量低下の影響を考慮した平行アオリ露出倍数と、焦点距離と、合焦時におけるレンズの第2主点を含み光軸に垂直な面と撮像面の中心との映像距離と、傾斜アオリ角度とに基づいた、傾斜アオリ時における撮像面上の位置ごとに異なる撮影倍率の影響を考慮した傾斜アオリ露出倍数とを掛け合わせた露出倍数を使って、露出補正を行う制御部とを備える。
以上のように本発明によれば、アオリ撮影において、撮像面上の位置に応じた露出ムラを補正する撮像装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。図1は、撮像装置1の構成図である。図2は、平行アオリ、傾斜アオリを行う前の光路図と、イメージサークルICと撮像面31aの位置関係を示す。図3は、平行アオリ後の光路図と、イメージサークルICと撮像面31aの位置関係を示す。図4は、傾斜アオリ後の光路図を示す。
撮像装置1はアオリ撮影カメラ10、制御部50、及び表示部60を備える(図1参照)。なお、方向を説明するために、撮像装置1において傾斜アオリを行わない状態(撮影レンズ11の光軸LXが撮像素子31の撮像面に対して垂直に交わるニュートラル状態)での光軸LXと直交する水平方向を第1方向x、光軸LXと直交する鉛直方向を第2方向y、光軸LXと平行な水平方向を第3方向zとして説明する。
本実施形態では、レンズ曲面の曲率中心を結ぶ線を光軸LXと定義する。また、レンズ中心と撮像面の中心とを結ぶ線をレンズ軸と定義する(図3参照)。
第1方向xは、アオリ撮影カメラ10を上から見た図4の状態において上方向すなわちアオリ撮影カメラ10を撮影レンズ11側からみて左方向を正方向とする。第2方向yは、鉛直上向き方向を正方向とする。第3方向zは、リヤ部30からフロント部20への方向を正方向とする。傾斜アオリ角度ωは、リヤ部30の撮像面31aの左側が撮影レンズ11に近づき、右側が撮影レンズから遠ざかる方向、すなわち、図4における時計回りを正方向とする。
アオリ撮影カメラ10は、スィングアオリ、ライズアオリ、及びフォールアオリができるカメラである。アオリ撮影カメラ10は、撮影レンズ11、フロント部20、リヤ部30、フォーカス情報読取部41、レンズ情報読取部42、スライド量読取部43、アオリ角度読取部44を有する。
本実施形態では、ライズアオリ、及びフォールアオリ操作を使って平行アオリの場合の露出補正動作を説明するが、シフトアオリであっても同様である。また、スィングアオリ操作を使って傾斜アオリの場合の露出補正動作を説明するが、ティルトアオリであっても同様である。
フロント部20のマウント面21には、撮影レンズ11が取り付けられる。撮影目的に合わせて焦点距離などの仕様が異なる撮影レンズ11が用意される。
撮影レンズ11は、撮影光学系の光学特性に関するレンズ固有データが格納されたROM11a、エンコーダ11bを有する。
撮影レンズ11がフロント部20に装着された時には、撮影レンズ11に設けられた第1通信用接点ピン11c、及びフロント部20のマウント面21に設けられた第2通信用接点ピン21cを介してレンズ固有データが検出可能な構成となっている。レンズ固有データは、焦点距離f、開放絞り値、最小絞り値、現在の絞り値F、イメージサークルICの径R、第1分布テーブルTA1、及び第2主点H2の位置に関する情報である。
エンコーダ11bは、撮影レンズ11に内蔵されるフォーカシングレンズの光軸LX方向における位置情報を検出する。撮影レンズ11がフロント部20に装着された時には、第1、第2通信用接点ピン11c、21cを介して、無限遠の被写体に合焦するときのフォーカシングレンズの位置からの被写体方向への繰り出し量に対応する繰り出し量データが検出可能な構成となっている。
第1分布テーブルTA1は、焦点距離f、開口効率K、及びコサイン4乗則に基づいて、撮影レンズ11をアオリ撮影カメラ10に取り付けた際の、イメージサークルICの中心から距離rの位置における光量低下率Hの逆数に相当する平行アオリ露出倍数Xpの分布状況を示す(表1、図5参照)。
但し、これは一例であり、コサイン4乗則に基づいていない特性を有する撮影レンズ11も存在する。
Figure 2006128994
光量低下率Hは、H=K×cos4{tan-1(r÷f)}で表される。平行アオリ露出倍数Xpは、X=1/Hで表される。開口効率Kは、焦点距離fなど撮影レンズ11が有する特性と現在の絞り値Fから算出される。
第1分布テーブルTA1を図示すると、イメージサークルIC面上において、平行アオリ露出倍数Xpの値が同じ領域ごとに区分けされる(図5参照)。
図5は、撮影レンズ11の焦点距離f=75mm、現在の絞り値F=2.8、イメージサークルICの半径R=35mmとなるようなアオリ撮影カメラ10における第1分布テーブルTA1の一例を示す。表1は、図5の第1分布テーブルTA1の基データとなるイメージサークルIC中心からの距離rの位置における画角θ、開口効率K、光量低下率H、平行アオリ露出倍数Xpの値を示す表である。
なお、開口効率Kの値は、例である。また、平行アオリ前後の位置関係を示す例として、図5中、平行アオリ前の撮像面31a、及びリヤ部30を10mmだけフォールアオリした場合の撮像面31aを示す。
リヤ部30は、CCDなどの撮像素子31、撮像信号処理回路32を有する。被写体像が撮影レンズ11を介して投影された光学像は、撮像素子31の撮像面31aに結像される。撮像素子31は、光学像を光電変換によって電気信号に変換する。撮像素子31で一定時間蓄積された後、読み出しされた電荷に基づく電気信号は、撮像信号処理回路32に出力される。撮像信号処理回路32は、アオリ撮影カメラ10で撮像されて得られた被写体の電気信号を、制御部50で画像処理及び表示部60で観察可能な画像信号に変換し、制御部50に出力する。リヤ部30は、第2方向yに移動可能、すなわち平行アオリ(ライズアオリ、及びフォールアオリ)が可能であり、且つ第2方向yに平行な軸を中心に回転すなわちスィングアオリが可能である。
フォーカス情報読取部41は、エンコーダ11bによる撮影レンズ11のフォーカシングレンズの位置情報(フォーカシングレンズの繰り出し量データ)に基づいて、所定のテーブルデータ(不図示)を用いて、平行アオリ、傾斜アオリを行わない状態での撮像面31aの中心Obと撮影レンズ11の第2主点H2を含み光軸LXと垂直な面との距離(映像距離b0)を検出する。フォーカス情報読取部41へは、エンコーダ11bより常時フォーカシングレンズの繰り出し量の値が入力されており、これに対応する映像距離b0は常時制御部50に出力される。
レンズ情報読取部42は、撮影レンズ11のROM11aのレンズ固有データを検出し、制御部50に出力する。
スライド量読取部43は、平行アオリによる撮像素子31の第2方向yの平行アオリ量y10を検出し、制御部50に出力する。
アオリ角度読取部44は、回転量検知機構であり、スィングアオリによる撮像面31aの傾斜アオリ角度ωを検出し、制御部50に出力する。
制御部50は、撮像に関する各部の制御を行う制御手段である。
制御部50は、レンズ固有データに含まれるイメージサークルICの半径R、及び平行アオリ量y10に基づいて、イメージサークルICと撮像面31aとの位置関係を演算により求める。具体的には、イメージサークルICの中心と、撮像面31aの中心Obの位置のズレ量に相当する平行アオリ量y10に基づいてイメージサークルICに対する撮像面31aの位置を算出する。
制御部50は、第1分布テーブルTA1、及びイメージサークルICと撮像面31aとの位置関係に基づいて、第2分布テーブルTA2を作成する。
第2分布テーブルTA2は、平行アオリによりイメージサークルICと撮像面31aとが重なり格子状に区切られた領域のセルごとの平行アオリ露出倍数Xpの値の分布状況を示す。第2分布テーブルTA2は、セルの位置に対応するイメージサークルICの中心からの距離rの値と第1分布テーブルTA1に基づいて、平行アオリ露出倍数Xpの値を算出することにより作成される。第2テーブルTA2により、平行アオリを行った場合に、撮像面31a上の光量低下による露出倍率分布を知ることが可能になる。
本実施形態では、図6に示すように、第2分布テーブルTA2は、第1方向xに7列、第2方向yに5行に区切られ、35個のセル(XA11〜XA17、XA21〜XA27、XA31〜XA37、XA41〜XA47、XA51〜XA57)を有する。セルの数が多いほど、細かく平行アオリ露出倍数Xpの分布を形成することが可能になる。
制御部50は、平行アオリを行った状態で撮像して得られた画像信号に、第2分布テーブルTA2に基づく露出ムラ補正を行う。具体的には、セルに対応する撮像面31aの領域ごとに得られた画像を平行アオリ露出倍数Xpだけ明るくする露出補正を行う。これにより、平行アオリを行った場合に、光量低下を考慮して露出ムラの無い画像を得ることが可能になる。
また、画像信号がRAWデータの場合等は、露出補正を行わずに、RAWデータに第2分布テーブルTA2の情報を添付するファイル作成を行っても良い。この場合、使用者は、第2分布テーブルTA2のデータを参考に異なる露出倍数を使った画像生成を行うことが可能になる。
制御部50は、レンズ固有データに含まれる焦点距離f、傾斜アオリ角度ω、撮像面31aの中心Obにおける映像距離b0に基づいて、中心Obから第1方向xにLだけ離れた撮像面31a上の任意の点Pbにおける映像距離bL、被写体距離aL、撮影倍率mL、及び傾斜アオリ露出倍数Xiを算出する。被写体距離aLは、撮像面31a上の任意の点Pbに対応する被写体上の点Paと撮影レンズ11の第1主点H1を含み光軸LXと垂直な面との距離である。図4は、任意の点Pbが被写体PSの下端(アオリ撮影カメラ10から見て左端)に対応する撮像面31a上の上端(アオリ撮影カメラ10を撮影レンズ11側から見て左端)にある状態を示す。
映像距離bL、被写体距離aL、撮影倍率mL、及び傾斜アオリ露出倍数Xiを演算する過程において利用する第1距離d0、第2距離dLを定義する(図4参照)。第2方向yに垂直なxz平面上において、スィングアオリ後の被写体PSを含む第1線L1と、撮影レンズ11の光軸と直交する第2線L2と、撮像面31aを含む第3線L3の交点Qと、点Obとの第1方向xの距離を第1距離d0とし、交点Qと、点Pbとの第1方向xの距離を第2距離dLとする。従って、第2距離dLは、第1距離d0に任意距離Lを加えた長さと等しい(dL=d0+L)。第1〜第3線L1〜L3が一点(交点Q)で交わる状態の時、スィングアオリ後の被写体PSの全面にピントが合う状態にある(シャインプルフの法則)。第2線L2と第3線L3がなす角度は傾斜アオリ角度ωに等しい。
第1距離d0は、d0=b0÷tanωで求められる。映像距離bLは、bL=dL×tanω=(d0+L)×tanωで求められる。被写体距離aLは、aL=(f×bL)÷(bL−f)で求められる。撮影倍率mLは、mL=bL÷aLで求められる。傾斜アオリ露出倍数Xiは、Xi=(1+mL)2で求められる。Lの値を変化させて、これらの演算を、撮像面31a上の領域において行うことにより、第3分布テーブルTA3が作成される。
第3分布テーブルTA3は、格子状に区切られた撮像面31a上の領域のセルごとの傾斜アオリ露出倍数Xiの分布状況を示す(図7参照)。セル位置に対応するように変化させたLの値と、上記演算により、セルごとの傾斜アオリ露出倍数Xiは算出される。第3テーブルTA3により、スィングアオリを行った場合に、撮像面31a上の撮影倍率の差による露出倍率分布を知ることが可能になる。本実施形態では、図7に示すように、第3分布テーブルTA3は、第1方向xに7列、第2方向yに5行に区切られ、35個のセル(XB11〜XB17、XB21〜XB27、XB31〜XB37、XB41〜XB47、XB51〜XB57)を有する。セルの数が多いほど、細かく傾斜アオリ露出倍数Xiの分布を形成することが可能になる。
後述する平行アオリ露出倍数Xpとの掛け合わせを考慮して、行数、列数は、平行アオリの場合の第2分布テーブルTA2に合わせるのが望ましい。
スィングアオリのみを行った場合、映像距離bLの値は、第1方向xに位置が変位すると変化するが、第2方向yに位置が変位しても変化しない。従って、同じ列にある5行のセル(例えばXB11、XB21、XB31、XB41、XB51)の傾斜アオリ露出倍数Xiの値は等しい。
制御部50は、傾斜アオリを行った状態で撮像して得られた画像信号に、第3分布テーブルTA3に基づく露出ムラ補正を行う。具体的には、セルに対応する撮像面31aの領域ごとに得られた画像を傾斜アオリ露出倍数Xiだけ明るくする露出補正を行う。これにより、傾斜アオリを行った場合に撮影倍率の差を考慮して露出ムラの無い画像を得ることが可能になる。
また、画像信号がRAWデータの場合等は、露出補正を行わずに、RAWデータに第3分布テーブルTA3の情報を添付するファイル作成を行っても良い。この場合、使用者は、第3分布テーブルTA3のデータを参考に異なる露出倍数を使った画像生成を行うことが可能になる。
次に、平行アオリによる露出補正を行う動作手順を図8のフローチャートにて説明する。
撮像装置1の電源がオン状態にされると、ステップS11で、レンズ情報読取部42によって、焦点距離f、イメージサークルICの径R、及び第1分布テーブルTA1を含むレンズ固有データが検出され、制御部50に出力される。
ステップS12で、リヤ部30が第2方向yに移動されて、ライズまたはフォールアオリ操作(平行アオリ操作)が行われる。ステップS13で、スライド量読取部43によって、平行アオリによる撮像素子31の第2方向yの平行アオリ量y10が検出され、制御部50に出力される。
ステップS14で、撮影レンズ11に内蔵されるフォーカシングレンズを第3方向zに移動させることによってピント合わせ操作が行われる。ステップS15で、制御部50によって、第1分布テーブルTA1、及びイメージサークルICと撮像面31aとの位置関係に基づいて、第2分布テーブルTA2が作成される。第2分布テーブルTA2は、制御部50または制御部50に接続された記憶手段に一時記憶される。
ステップS16で、撮影動作が行われたか否かが判断される。撮影動作が行われていない場合は、ステップS12に戻される。
撮影動作が行われた場合は、ステップS17で、一時記憶された第2分布テーブルTA2が読み出しされる。ステップS18で、撮影動作により得られた画像信号がRAWデータであるか否かが判断される。
画像信号がJPEG、TIFFなどのフォーマット形式であって、RAWデータでない場合は、ステップS19で、第2分布テーブルTA2に基づいて補正演算が行われる。具体的には、第2分布テーブルTA2のセルごとに露出倍数分だけ、画像信号を明るくする画質補正に必要な演算が行われる。ステップS20で、画像生成、すなわち画像補正した画像信号が所定のファイル形式の画像信号に生成される。
ステップS18の判断で、撮影動作により得られた画像信号がRAWデータの場合は、ステップS21で、RAWデータに第2分布テーブルTA2の情報が添付される。ステップS22で、制御部50又は他の制御手段を使って(不図示)、所定のファイル形式のRAWデータが生成される。具体的には、所定の現像ソフトを利用してRAWデータを現像して画像信号を生成する際に、この添付された第2分布テーブルTA2の情報を参考に使用者の判断により画質補正を行うことを可能にする。
所定のファイル形式の画像信号は、ステップS23で、制御部50等にあるメモリカード等の記録媒体に記録されて、平行アオリによる露出補正を行う動作手順は終了される。
次に、スィングアオリによる露出補正を行う動作手順を図9のフローチャートにて説明する。
撮像装置1の電源がオン状態にされると、ステップS31で、レンズ情報読取部42によって、焦点距離fを含むレンズ固有データが、制御部50に出力される。
ステップS32で、撮影レンズ11に内蔵されるフォーカシングレンズを第3方向zに移動させることによってピント合わせ操作が行われる。
ステップS33で、フォーカス情報読取部41によって、映像距離b0が検出され、制御部50に出力される。ステップS34で、リヤ部30が第2方向yに平行な軸を中心に回転せしめられスィングアオリ操作が行われる。ステップS35で、アオリ角度読取部44によって、スィングアオリによる撮像面31aの傾斜アオリ角度ωが検出され、制御部50に出力される。
ステップS36で、焦点距離f、映像距離b0、及び傾斜アオリ角度ωに基づいて、第3分布テーブルTA3が作成される。第3分布テーブルTA3は、制御部50または制御部50に接続された記憶手段に一時記憶される。
ステップS37で、撮影動作が行われたか否かが判断される。撮影動作が行われていない場合は、ステップS32に戻される。
撮影動作が行われた場合は、ステップS38で、一時記憶された第3分布テーブルTA3が読み出しされる。ステップS39で、撮影動作により得られた画像信号がRAWデータであるか否かが判断される。
画像信号がJPEG、TIFFなどのフォーマット形式であって、RAWデータでない場合は、ステップS40で、第3分布テーブルTA3に基づいて補正演算が行われる。具体的には、第3分布テーブルTA3のセルごとに露出倍数分だけ、画像信号を明るくする画質補正に必要な演算が行われる。ステップS41で、画像生成、すなわち画像補正した画像信号が所定のファイル形式の画像信号に生成される。
ステップS39の判断で、撮影動作により得られた画像信号がRAWデータの場合は、
ステップS42で、RAWデータに第3分布テーブルTA3の情報が添付される。ステップS43で、制御部50又は他の制御手段を使って(不図示)、所定のファイル形式のRAWデータが生成される。具体的には、所定の現像ソフトを利用してRAWデータを現像して画像信号を生成する際に、この添付された第3分布テーブルTA3の情報を参考に使用者の判断により画質補正を行うことを可能にする。
所定のファイル形式の画像信号は、ステップS44で、制御部50等にあるメモリカード等の記録媒体に記録されて、スィングアオリによる露出補正を行う動作手順は終了される。
図10に、撮影レンズ11の焦点距離f=75mm、絞り値F=2.8、イメージサークルICの半径R=35mm、平行アオリ量y10=10mmとなるようなアオリ撮影カメラ10における第2分布テーブルTA2を図示した一例を示す。イメージサークルICの中心に近いセル(例:XA54)では平行アオリ露出倍数Xpの値が小さく、イメージサークルICの中心から離れた位置にあるセル(例:XA11)では平行アオリ露出倍数Xpの値が大きい。
図11に、撮影レンズ11の焦点距離f=75mm、傾斜アオリ角度ω=22度、点Obにおける映像距離b0=84.00mm、第1距離d0=207.95mmとなるようなアオリ撮影カメラ10における第3分布テーブルTA3を図示した一例を示す。表2は、図11の第3分布テーブルTA3の基データとなる点Pb(点Obとの第1方向xの距離がLである撮像面31a上の点)における第2距離dL、映像距離bL、被写体距離aL、撮影倍率mL、及び傾斜アオリ露出倍数Xiの値を示す表である。
Figure 2006128994
平行アオリとスィングアオリの両方を行った場合のアオリ露出倍数Xpiは、同じセルにおける平行アオリ露出倍数Xpと、傾斜アオリ露出倍数Xiとを掛け合わせることにより求められる。平行アオリとスィングアオリの両方を行った場合の撮像面31a上のアオリ露出倍数Xpiの分布テーブルを第4分布テーブルTA4と定義する。第4分布テーブルTA4は、格子状に区切られた撮像面31a上の領域のセルごとの平行アオリ露出倍数Xpと傾斜アオリ露出倍数Xiとを掛け合わせることにより得られる。本実施形態では、第4分布テーブルTA4は、第2、第3分布テーブルTA2、TA3と同様に、第1方向xに7列、第2方向yに5行の35個のセル(XC11〜XC17、XC21〜XC27、XC31〜XC37、XC41〜XC47、XC51〜XC57)を有する。
具体例を図12に示す。図12は、撮影レンズ11の焦点距離f=75mm、絞り値F=2.8、イメージサークルICの半径R=35mm、、平行アオリ量y10=10mm、傾斜アオリ角度ω=22度、点Obにおける映像距離b0=84.00mm、第1距離d0=207.95mmとなるようなアオリ撮影カメラ10における第4分布テーブルTA4を図示した一例である。
本実施形態における撮像装置の構成図である。 平行アオリ、傾斜アオリを行う前のアオリ撮影カメラの光路図である。 平行アオリを行った後のアオリ撮影カメラの光路図である。 傾斜アオリを行った後のアオリ撮影カメラの光路図である。 第1分布テーブルを示す図である。 第2分布テーブルを示す図である。 第3分布テーブルを示す図である。 平行アオリにおける露出補正の手順を示すフローチャートである。 スィングアオリにおける露出補正の手順を示すフローチャートである。 第2分布テーブルの具体例を示す図である。 第3分布テーブルの具体例を示す図である。 第4分布テーブルの具体例を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 アオリ撮影カメラ
11 撮影レンズ
20 フロント部
21 マウント面
30 リヤ部
31 撮像素子
41 フォーカス情報読取部
42 レンズ情報読取部
43 スライド量読取部
44 アオリ角度読取部
50 制御部
60 表示部
H1、H2 撮影レンズの第1、第2主点
LX 光軸

Claims (8)

  1. レンズと、
    被写体像が前記レンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、
    前記レンズを取り付けた時のイメージサークルの径と、平行アオリ量と、前記レンズの絞り値と前記焦点距離に基づいて求められる前記レンズの開口効率とに基づいて、平行アオリ時における前記撮像面上の位置ごとに異なる周辺光量低下の影響を考慮した露出補正を行う制御部とを備える撮像装置。
  2. 前記レンズ又は前記制御部は、前記焦点距離と、前記イメージサークルの径と、前記開口効率とに基づいて、前記イメージサークル内における露出倍数の第1分布テーブルを算出する、又は前記焦点距離と、前記イメージサークルの径と、前記開口効率とに基づく前記イメージサークル内における露出倍数の第1分布テーブルを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記第1分布テーブルと前記平行アオリ量に基づいて、前記イメージサークルと前記撮像面の位置関係を算出し、前記撮像面上の領域における露出倍数の第2分布テーブルを算出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記露出補正において、前記撮像面上の位置ごとに前記露出倍数分だけ前記位置で得られた画像信号を明るくすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. レンズと、
    被写体像が前記レンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、
    前記レンズの焦点距離と、合焦時における前記レンズの第2主点を含み光軸に垂直な面と前記撮像面の中心との映像距離と、傾斜アオリ角度に基づいて、傾斜アオリ時における前記撮像面上の位置ごとに異なる撮影倍率の影響を考慮した露出補正を行う制御部とを備える撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記焦点距離と、前記映像距離と、前記傾斜角度に基づいて、前記撮像面上の領域における露出倍数の第3分布テーブルを算出することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記映像距離は、前記レンズの繰り出し量に基づいて算出されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  8. レンズと、
    被写体像が前記レンズを介して投影された光学像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、
    前記レンズを取り付けた時のイメージサークルの径と、平行アオリ量と、前記レンズの絞り値と前記焦点距離に基づいて求められる前記レンズの開口効率とに基づいた平行アオリ時における前記撮像面上の位置ごとに異なる周辺光量低下の影響を考慮した平行アオリ露出倍数と、前記焦点距離と、合焦時における前記レンズの第2主点を含み光軸に垂直な面と前記撮像面の中心との映像距離と、傾斜アオリ角度とに基づいた、傾斜アオリ時における前記撮像面上の位置ごとに異なる撮影倍率の影響を考慮した傾斜アオリ露出倍数とを掛け合わせた露出倍数を使って、露出補正を行う制御部とを備える撮像装置。

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