JP2006128830A - 再生装置、データ処理システム、再生方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生速度の変更指示を受けてから速度変更後の再生出力を得るまでの時間を短縮できる再生装置を提供する。
【解決手段】 CPU42は、当該GOPの再生出力を行っている最中に速度変更指示を受けた場合に、GOP単位でデコードスケジュールを行って生成したスケジュール結果データDSRDを、変更後の再生速度に応じて更新する。そして、更新後のDSRDを基に当残りのピクチャデータをデコードおよび再生出力する。
【選択図】 図1
Description
このような再生装置は、例えば、被再生データを構成するI,P,Bのピクチャデータ(モジュールデータ)を、GOPを単位として、各GOPのなかからピクチャデータの参照関係および再生速度に応じて選択したピクチャデータをデコードするタイミングおよび順序を決定するデコードスケジューリングを行い、当該デコードスケジューリングの結果に従って、ピクチャデータのデコード、並びにデコード結果の再生出力処理を行っている。
当該再生装置では、例えば、再生速度の変更指示を受けると、再生中のGOPの次のGOPのデコードスケジュールで当該変更後の再生速度に対応して上記デコードスケジュールの結果を生成している。
従って、再生速度の変更指示を受けてから変更後の再生速度に対応した再生出力を得るまでに長時間を要し、応答性が悪いという問題がある。
処理回路が、予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成する。
そして、前記処理回路が、前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータを前記デコーダにデコードおよび再生出力させる。
そして、前記処理回路が、再生速度の変更指示を受けると、前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する。
<第1実施形態>
当該実施形態では、再生装置が複数のデコーダを備えている場合を例示する。
先ず、本実施形態の構成要素と、本発明の構成要素との対応関係を説明する。
コンピュータ2が本発明のコンピュータおよびデータ処理手段に対応し、再生装置4が本発明の再生装置および再生手段に対応している。
また、再生用メモリ36_1〜36_3が本発明の再生用メモリに対応し、デコーダ34_1,34_2,34_3が本発明のデコーダに対応し、CPU42が本発明の処理回路に対応している。
また、入力用メモリ32が本発明の入力用メモリに対応している。
また、本実施形態のスケジュール結果データDSRDが本発明のスケジュール結果データに対応し、本実施形態の有効性フラグデータVFが本発明の有効性データに対応している。
また、本実施形態の速度変更指示が、本発明の再生速度の変更指示に対応している。
また、被再生データENCが本発明の被再生データに対応している。
また、本実施形態のピクチャデータが、本発明のモジュールデータに対応している。
また、ピクチャデータが本発明のモジュールデータに対応し、GOPが本発明のモジュールデータ群に対応している。
また、I,Pピクチャデータが本発明の第1の種類のモジュールデータに対応し、Bピクチャデータが本発明の第2の種類のモジュールデータに対応している。
図1に示すように、データ処理システム1は、例えば、コンピュータ2および再生装置4を有する。
[コンピュータ2]
図1に示すように、コンピュータ2は、HDD12、ブリッジ14、メモリ16、ブリッジ18、操作部19およびCPU20を有する。
HDD12は、例えば、MPEGで符号化された被再生データENCを記憶する。
被再生データENCは、図2に示すように、再生装置4において連続して順にデコード処理される複数のGOP(Group Of Picture)で構成されている。
図2に示す例では、GOP(N−1),(N),(N+1),(N+2)の順でデコード処理される。
各GOPは、I,P,Bの3種類のピクチャデータ(フレームデータ)で構成される。
また、各GOP内には1つのIピクチャデータが含まれている。
本実施形態では、例えば、GOP内のピクチャデータの数が比較的多い、いわゆるlongGOPが用いられる。
なお、本願の図面において、GOP(N−1)に属するピクチャデータには左上に記号を付さず、GOP(N)に属するピクチャデータには左上に「*」を付し、GOP(N+1)に属するピクチャデータには左上に「+」を付し、GOP(N+2)に属するピクチャデータには左上に「−」を付し、GOP(N+3)に属するピクチャデータには左上に「/」を付す。
また、各図において、「I」,「P」,「B」の右あるは下に付された数字は、当該ピクチャデータのデコード結果が再生出力される順番を示している。
また、Pピクチャデータは、前方向予測符号化された画面のピクチャデータであり、時間的に過去に位置する(表示順が前の)IまたはPピクチャデータを参照してデコードされる。
なお、I,Pピクチャデータは、アンカーピクチャデータとも呼ばれる。
また、Bピクチャデータは、両方向予測符号化された画面のピクチャデータであり、時間的に前後に位置する(表示順が前および後の)IまたはPピクチャデータを参照してデコードされる。
なお、HDD12の読み出しレートは、再生装置4の最大再生レートに比べて遅い。
ブリッジ14は、基本的にブリッジ18と同じ機能を有しているが、ブリッジ18に比べてハンド幅が狭く、ブリッジ18に接続されるデバイスに比べて低速アクセスのデバイスが接続される。
操作部19は、キーボードやマウスなどの操作手段であり、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU20に出力する。
操作部19は、図示しない操作画面に基づいたユーザの操作に応じて被再生データENCの再生ポイントの指定操作、当該指定した再生ポイントの再生開始指示操作、並びにトランジェント指示操作を受け、それを示す操作信号をCPU20に出力する。
ブリッジ18は、ブリッジ14、メモリ16、PCIバス6およびCPU20と接続され、CPU20のアドレスバスおよびデータバスを介した伝送に伴うデータ変換を行う。
CPU20は、操作部19から再生ポイントの指定操作を示す操作信号を入力すると、当該指定された再生ポイントのピクチャデータを含むGOPをHDD12から読み出して、ブリッジ18およびPCIバス6を介して再生装置4に出力する。
また、CPU20は、操作部19から再生開始指示操作を示す操作信号を入力すると、ブリッジ18およびPCIバス6を介して再生装置4に再生ポイントを指定した再生開始指示を出力する。
また、CPU20は、操作部19からトランジェント指示操作を示す操作信号を入力すると、トランジェント指示を、ブリッジ18およびPCIバス6を介して再生装置4に出力する。
また、CPU20は、被再生データENC内のGOPのうち、再生装置4において再生ポイントのピクチャデータを含むGOPに対して表示順が1つ前のGOPと表示順が1つ後のGOPとが再生装置4の入力用メモリ32に記憶されるように、GOPを再生装置4に出力する。
図1に示すように、再生装置4は、例えば、PCIブリッジ30、入力用メモリ32、デコーダ34_1〜34_3、再生用メモリ36_1〜36_3、セレクタ38、制御用メモリ40、CPU42および制御バス46を有する。
なお、制御用メモリ40は、所定のプログラム(本発明のプログラム)を記憶し、CPU42は当該プログラムを読み出して実行し、以下に示す処理を行う。
上記所定のプログラムは、半導体メモリなどの制御用メモリ40に記憶されていても良いし、その他、HDDや光ディスクなどのその他の記録媒体に記録されていてもよい。
入力用メモリ32は、SDRAM等の半導体メモリであり、PCIブリッジ30を介して入力されたGOPを一時的に記憶する。
デコーダ34_1は、CPU42から入力したデコードコマンド(CPU42の制御)に従ってPCIブリッジ30を介して入力用メモリ32から読み出された被再生データENCを入力し、これをMPEG方式でデコードして再生用メモリ36_1に書き込む。
具体的には、デコーダ34_1は、CPU42の制御に従って入力用メモリ32から読み出されたIピクチャデータを、他のピクチャデータのデコード結果を参照しないでデコードする。
また、デコーダ34_1は、CPU42の制御に従って入力用メモリ32から読み出されたPピクチャデータを、時間的に過去に位置し且つ既にデコード結果が再生用メモリ36_1に記憶されたIまたはPピクチャデータのデコード結果を参照してデコードする。
また、デコーダ34_1は、CPU42の制御に従って入力用メモリ32から読み出されたBピクチャデータを、時間的に前後に位置し且つ既にデコード結果が再生用メモリ36_1に記憶されたIまたはPピクチャデータのデコード結果を参照してデコードする。
図3、図4、並びに後述する対応する図面において、デコーダ34_1に対応付けて示されたバンク領域「0」〜「7」は再生用メモリ36_1内に規定されたバンク領域であり、デコーダ34_2に対応付けて示されたバンク領域「0」〜「7」は再生用メモリ36_2内に規定されたバンク領域であり、デコーダ34_3に対応付けて示されたバンク領域「0」〜「7」は再生用メモリ36_3内に規定されたバンク領域である。
また、「out0」,「out1」,「out2」は、それぞれデコーダ34_1,34_2,34_3からセレクタ38に出力されるデコード結果を示す。
また、最下段の「再生出力」は、セレクタ38から出力される再生出力を示す。
また、図3、図4、並びに後述する対応する図面において、太枠で囲った部分はデコーダ34_1,34_2,34_3による処理を示している。
例えば、デコーダ34_1は、I2,P5,P8,P11,P14,*I2のデコード結果を、GOP(N−1)の再生出力処理を終了した後も保持する。
これにより、後述するように速度変更指示が発生した場合に、速度変更直後の再生出力を、再生用メモリ36_1に記憶保持されたデコード結果を用いて1ピクチャ処理時間内に行うことができる。
すなわち、デコーダ34_1は、速度変更指示が発生した場合に、当該速度変更指示発生前に再生用メモリ36_1に既に記憶したI,Pピクチャデータのデコード結果を再生出力に用いることができる。
具体的には、デコード回路34_1は、速度変更指示後に、CPU42からの表示コマンドに従って、I,Pピクチャデータについては、再生用メモリ36_1に既に記憶した当該I,Pピクチャデータのデコード結果を読み出して再生出力する。
また、デコード回路34_1は、速度変更指示後に、Bピクチャデータについては、CPU42からのデコードコマンドに従って、再生用メモリ36_1に既に記憶した当該BピクチャデータのアンカーピクチャデータとなるI,Pピクチャデータのデコード結果を参照してデコードを行い、CPU42からの表示コマンドに従って、そのデコード結果を再生出力する。
図3および図4に示すように、再生用メモリ36_1,36_2,36_3の各々は、8個のバンク領域「0」〜「7」を有する。
本実施形態では、図3および図4に示すように、再生用メモリ36_1,36_2,36_3の各々が備える8個のバンク領域のうち、6個のバンク領域「0」〜「5」をI,Pピクチャデータのデコード結果を専用して記憶する記憶領域として固定的に用い、2個のバンク領域「6」,「7」をBピクチャデータのデコード結果を記憶する記憶領域として固定的に用いる。
すなわち、再生用メモリ36_1〜36_3の各々にデコーダ34_1,34_2,34_3でデコードするGOP内の全てのI,Pピクチャデータのデコード結果を同時に記憶し、当該記憶を当該デコーダが次にデコードするGOPのI,Pピクチャデータのデコード結果を書き込むまで保持する。
また、デコーダ34_2は、例えば、図3および図4に示すように、GOP(N)内のI2,P5,P8,P11,P14ピクチャデータと、GOP(N+1)内のI2ピクチャデータとをそれぞれ再生用メモリ36_2内のバンク領域「0」〜「5」に書き込む。
また、デコーダ34_3は、例えば、図4に示すように、GOP(N+1)内のI2,P5,P8,P11,P14ピクチャデータと、GOP(N+2)内のI2ピクチャデータとをそれぞれ再生用メモリ36_3内のバンク領域「0」〜「5」に書き込む。
また、デコーダ34_2は、GOP(N)内のBピクチャデータをデコードする際に、再生用メモリ36_2のバンク領域「0」〜「5」に記憶されているI,Pピクチャデータのデコード結果を参照する。
また、デコーダ34_3は、GOP(N+1)内のBピクチャデータをデコードする際に、再生用メモリ36_3のバンク領域「0」〜「5」に記憶されているI,Pピクチャデータのデコード結果を参照する。
なお、デコーダ34_1,34_2,34_3は、再生用メモリ36_1〜36_3のバンク「6」,「7」が記憶するBピクチャデータのデコード結果を、例えば、当該Bピクチャデータの3ピクチャ後のBピクチャデータのデコード結果で順に上書きする。
これにより、1GOP内の全てのBピクチャデータに対応したバンク領域を備える必要が無く、再生用メモリ36_1〜36_3を小規模にできる。
セレクタ38は、CPU42からの制御に従って、再生用メモリ36_1,36_2,36_3から読み出されたデコード結果を切り換えて選択して再生出力する。
CPU42は、制御用メモリ40に記憶されたプログラム、並びにデータを基に以下に示す処理を行い、再生装置4の動作を統括的に制御する。
CPU42は、コンピュータ2から入力したGOP(被再生データENC)を入力用メモリ32に書き込む。
具体的には、CPU42は、再生開始コマンドが示す再生ポイントのピクチャデータを含む入力用メモリ32に記憶された1GOP内のピクチャデータをデコードする順序とタイミングとをピクチャデータ間の参照関係、再生速度および再生方向を基に決定するデコードスケジュールを行い、図5に示すスケジュール結果データDSRDを生成する。
すなわち、CPU42は、GOP単位でスケジュール結果データDSRDを生成する。
図5に示すように、スケジュール結果データDSRDは、GOP内の全ピクチャデータのデコード順を当該ピクチャデータの識別データ(ピクチャデータid)を用いて示している。
図5は、指定された再生速度が1倍速の場合を説明するための図である。
なお、図5、図6および図7において、ピクチャidに付された()内の数字は再生出力順を示している。
また、図5に示すように、スケジュール結果データDSRDは、各ピクチャデータについて、指定された再生速度において当該ピクチャデータを再生するか否かを示す有効性フラグデータVFを含んでいる。本実施形態では、例えば、当該スケジュール結果データDSRDの生成時に指定されている再生速度において、再生出力するピクチャデータには「1」を示す有効性フラグデータVFが対応付けられ、再生出力しないピクチャデータには「0」を示す有効性フラグデータVFが対応付けられる。
図5に示す再生速度が1倍速の場合には、全てのピクチャデータに対応付けられた有効性フラグデータVFが「1」を示している。
一方、再生速度が3倍速の場合には、CPU42は、図6に示すように、I2,P5,P8,Pb,Pe,I2,B3,B6,B9,Bc,B0ピクチャデータに対応付けられた有効性フラグデータVFが「1」を示し、それ以外のピクチャデータに対応付けられた有効性フラグデータVFが「0」を示すスケジュール結果データDSRDを生成する。
また、再生速度が5倍速の場合には、CPU42は、図7に示すように、I2,P5,P8,Pb,Pe,B3,Bdピクチャデータに対応付けられた有効性フラグデータVFが「1」を示し、それ以外のピクチャデータに対応付けられた有効性フラグデータVFが「0」を示すスケジュール結果データDSRDを生成する。
CPU42は、処理対象のGOPを上記スケジュール結果データDSRDを基にデコードおよび再生出力している間に速度変更指示を受けると、変更後の速度に対応させてスケジュール結果データDSRDの有効性フラグデータVFを更新し、以後、更新後の有効性フラグデータVFを基に当該処理対象のGOP内の未処理のピクチャデータをデコードおよび再生出力する制御を行う。
すなわち、CPU42は、デコードおよび再生中のGOPについて、速度変更指示後にスケジュール結果データDSRDを1回だけ更新する。
従って、速度変更指示を受けた後に、速度変更後の再生出力が、I,P、Bピクチャデータの何れであっても、1ピクチャデータのデコード時間内に、そのデコード結果を得ることができ、速度変更後の再生出力を短時間で開始することができる。
CPU42は、例えば、GOP(N−1)内のI,Pピクチャデータと、当該I,Pピクチャデータのデコード結果を参照してデコードされるGOP(N)内のBピクチャデータとを、PCIブリッジ30を介して入力用メモリ32から読み出してデコーダ34_1に出力する。
ここで、本実施形態では、Bピクチャデータが異なるGOPのI,Pピクチャデータのデコード結果を参照してデコードされるオープンGOPを参照している。
具体的には、例えば、図2に示すGOP(N)内のB0,B1ピクチャデータが、GOP(N−1)内のI,Pピクチャデータのデコード結果を参照してデコードされる。
従って、CPU42は、GOP(N)内のB0,B1ピクチャデータをデコーダ34_1に出力する。
また、CPU42は、例えば、GOP(N+1)内のI,Pピクチャデータと、当該I,Pピクチャデータのデコード結果を参照してデコードされるGOP(N+2)内のBピクチャデータとを、PCIブリッジ30を介して入力用メモリ32から読み出してデコーダ34_3に出力する。
[第1の動作例]
以下、コンピュータ2において再生対象の画像データを指定してから、再生装置4において再生出力が行われるまでの動作例を説明する。
図8〜図10は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
コンピュータ2のCPU20は、操作部19から被再生データENC内の再生ポイントの指定操作を示す操作信号を入力したか否かを判断し、指定したと判断するとステップST2に進み、そうでない場合にはステップST1の処理を繰り返す。
コンピュータ2のCPU20は、ステップST1で指定された再生ポイントのピクチャデータを含むGOPと、その前後のGOPとの合計3個(複数)のGOPをHDD12から読み出す。
ステップST3:
コンピュータ2のCPU20は、ステップST2で読み出した複数のGOPを、ブリッジ18およびPCIバス6を介して再生装置4に出力する。
再生装置4のCPU42は、コンピュータ2からPCIブリッジ30を介して入力したGOPを入力用メモリ32に書き込む。
コンピュータ2のCPU20が、転送完了通知を再生装置4のCPU42に出力する。
当該転送完了通知は、ステップST3でコンピュータ2から再生装置4に出力(転送)したGOPの識別データ、当該GOPを書き込んだ入力用メモリ32内のアドレス、並びに当該GOPのデータサイズを示している。
また、当該転送完了通知は、上記出力したGOP内の各ピクチャデータの識別データ、当該ピクチャデータを書き込んだ入力用メモリ32内のアドレス、並びに当該ピクチャデータのデータサイズを示している。
CPU42は、当該転送完了通知を制御用メモリ40に書き込む。
ステップST5:
再生装置4のCPU42は、ステップST4の処理終了後に、準備完了通知をコンピュータ2のCPU20に出力する。
コンピュータ2のCPU20は、操作部19から再生ポイントを指定した再生開始指示操作を示す操作信号を入力したか否かを判断し、入力したと判断するとステップST7に進み、そうでない場合にはステップST6の処理を繰り返す。
当該再生開始指示では、例えば、再生速度が指定される。
ステップST7:
コンピュータ2のCPU20は、入力したと判断すると再生ポイントを指定した再生開始コマンドを再生装置4のCPU42に出力する。
再生装置4のCPU42は、ステップST7で入力した再生開始コマンドが示す再生ポイントのピクチャデータを含む入力用メモリ32に記憶された1GOP内のピクチャデータをデコードする順序とタイミングとをピクチャデータ間の参照関係、再生速度および再生方向を基に決定するデコードスケジュールを行い、スケジュール結果データDSRDを生成する。
ステップST9:
再生装置4のCPU42は、コンピュータ2のCPU20から速度変更指示を入力したか否かを判断し、入力したと判断するとステップST10に進み、そうでない場合にはステップST11に進む。
CPU42は、速度変更指示が出された直後に実行される当該ステップST9の処理でステップST10に進み、次に実行する場合にはステップST11に進む。
すなわち、CPU42は、速度変更指示後にスケジュール結果データDSRDを1回だけ更新する。
再生装置4のCPU42は、ステップST8で生成したスケジュール結果データDSRD内の有効性フラグデータVFを、速度変更指示で指定された変更後の再生速度を基に更新する。
この場合に、CPU42は、速度変更指示が加速を示す場合には、有効性フラグデータVFが示す一部の有効なピクチャデータを無効に変更し、速度変更指示が減速を示す場合には、有効性フラグデータVFが示す一部の無効なピクチャデータを有効に変更する。
再生装置4のCPU42は、スケジュール結果データDSRD内の有効性フラグデータVFを基に、処理中のGOP内の次に処理する有効なピクチャデータを処理対象として特定する。
ステップST12:
再生装置4のCPU42は、ステップST11で特定したピクチャデータのデコードコマンドをデコーダ34_1,34_2,34_3の何れかに出力する。
なお、CPU42は、ステップST9で特定したピクチャデータのデコード結果が再生用メモリ36_1,36_2,36_3に既に記憶されている場合には、デコードコマンドを出力しない。
ステップST13:
再生装置4のデコーダ34_1,34_2,34_3は、ステップST12で入力したデコードコマンドが示すピクチャデータを入力用メモリ32から読み出してデコードし、そのデコード結果をそれぞれ再生用メモリ36_1〜36_3に書き込む。
ステップST14:
再生装置4のCPU42は、スケジュール結果データDSRD内の有効性フラグデータVFを基に、次に再生出力するピクチャデータを特定し、当該ピクチャデータを指定した表示コマンドを、対応したデコーダ34_1,34_2,34_3に出力する。
ステップST15:
再生装置4のデコーダ34_1,34_2,34_3は、ステップST14で入力した表示コマンドを基に、当該表示コマンドで指定されたピクチャデータのデコード結果を再生用メモリ36_1,36_2,36_3から読み出し、これをセレクタ38に出力する。
これにより、当該指定されたピクチャデータのデコード結果が再生出力される。
CPU20およびCPU42は、上記ステップST9〜ST15の処理を行ったピクチャデータが、GOP内の最後のピクチャデータであるか否かを判断し、最後のピクチャデータであると判断するとステップST17に進み、そうでない場合にはステップST9に戻って次のピクチャデータについての処理を行う。
ステップST17:
CPU20およびCPU42は、上記処理を行ったピクチャデータが属するGOPが被再生データENC内の最後のGOPであるか否かを判断し、最後のGOPであると判断すると処理を終了し、そうでない場合にはステップST18に進む。
コンピュータ2のCPU20は、再生方向に応じて次の1GOPをHDD12から読み出す。
ステップST19:
コンピュータ2のCPU20は、ステップST23で読み出したGOPを、ブリッジ18およびPCIバス6を介して再生装置4に出力する。
再生装置4のCPU42は、コンピュータ2からPCIブリッジ30を介して入力したGOPを入力用メモリ32に書き込む。
コンピュータ2のCPU20が、ステップST24で出力したGOPの転送完了通知を再生装置4のCPU42に出力する。
CPU42は、当該転送完了通知を制御用メモリ40に書き込む。
ステップST26:
再生装置4のCPU42は、ステップST25の処理終了後に、準備完了通知をコンピュータ2のCPU20に出力する。
ステップST21:
再生装置4のCPU42は、例えば、再生方向に応じて次に再生ポイントのピクチャデータを含むGOPのスケジューリング処理が完了したか否か(すなわち、スケジューリング処理を要するか否か)を判断し、スケジューリング処理を完了していないと判断するとステップST8に進み、そうでない場合にはステップST9に進む。
当該動作例では、図9に示すステップST13のデコード処理を詳細に説明する。
再生装置4のCPU42は、上記スケジューリング処理の結果を基に、例えば、図3および図4を用いて前述したように、入力用メモリ32に記憶されたGOPに含まれるピクチャデータを読み出してデコーダ34_1,34_2,34_3に出力する。
そして、デコーダ34_1,34_2,34_3は、前述したようにデコード処理を行い、デコード結果を再生用メモリ36_1,36_2,36_3に書き込む。
すなわち、後述するようにGOP内の各ピクチャデータをデコードおよび再生出力している最中に再生速度の変更指示が発生した場合に、図6および図7に示すステップST9〜ST18の処理より、速度変更指示後、1ピクチャデータのデコード処理時間内に、変更後の再生速度でピクチャデータを再生出力できる。
例えば、図3に示すGOP(N−1)内のB9ピクチャデータをデコードして再生出力する場合には、GOP(N−1)内のP8,P11ピクチャデータのデコード結果を必要とする。
また、P8ピクチャデータをデコードするためにはP5ピクチャデータのデコード結果が必要であり、P5ピクチャデータをデコードするためにはI2ピクチャデータのデコード結果が必要である。
従って、上記B9ピクチャデータをデコードするには、I2, P5, P8, P11ピクチャデータのデコード結果を必要とする。
再生装置4によれば、図3に示すように、再生用メモリ36_1にI,Pピクチャデータを記憶することで、デコーダ34_1がGOP(N−1)のB9ピクチャデータを入力すれば、デコーダ34_1は、既に再生用メモリ36_1のバンク領域「2」,「3」に記憶されているP8,P11ピクチャデータを用いて、B9ピクチャデータをデコードして再生出力する処理を即座に行うことができる。
これにより、タイムラグのない再生速度変更を行うことができる。
以下、図3および図4に示すフォアワード(FWD)の1倍速再生を行っているときに、1.5倍速再生、3倍速再生および1倍速再生の順で再生速度が変更された場合の再生装置4の動作例を説明する。
図11および図12は、当該動作例を説明するための図である。
図11に示すように、再生装置4のCPU42が、図8に示すステップST8で生成した1倍速再生の図5に示すスケジュール結果データDSRDを基に、GOP(N-1),(N)のピクチャデータを1倍速でデコーダ34_1,34_2にデコードおよび再生出力させる。
そして、CPU42は、GOP(N)のB1ピクチャデータのデコード結果を1倍速で再生出力中に1.5倍速への速度変更指示をコンピュータ2から受けると、図9に示すステップST10の処理を実行して、1.5倍速再生に対応するようにスケジュール結果データDSRDの有効性フラグデータVFを更新する。
そして、CPU42は、更新後のスケジュール結果データDSRDを基に、GOP(N)のB4ピクチャデータから1.5倍速の再生出力に移行する。
このように、再生装置4では、速度変更指示を受けた場合に、GOPの処理中であっても変更後の再生速度に応じてスケジュール結果データDSRDを更新し、更新後のスケジュール結果データDSRDを基に、当該処理中のGOP内の残りのピクチャデータをデコードおよび再生出力する。そのため、処理中のGOPの処理完了前に、変更後の再生速度の再生出力を得られる。
そして、CPU42は、更新後のスケジュール結果データDSRDを基に、GOP(N+1)のP11ピクチャデータから3倍速の再生出力に移行する。
そして、CPU42は、更新後のスケジュール結果データDSRDを基に、GOP(N+3)のP5ピクチャデータから1倍速の再生出力に移行する。
このように再生装置4では、図5〜図7に示すように、各ピクチャデータの有効および無効を示す有効性フラグデータVFのみを更新することで指定された再生速度に応じたデコードおよび再生出力を行う。そのため、低速に速度変更された場合でも、スケジュール結果データDSRDが示すデコード順をそのまま利用し、有効性フラグデータVFのみを書き換えればよいので、変更後のスケジュール結果データDSRDを短時間で生成できる。
その結果、再生装置4が再生速度の変更指示を受けてから、当該変更後の再生速度に対応した再生出力が実際に行われるまでの時間を従来に比べて短縮できる。
また、再生装置4において、Bピクチャデータのデコード結果は再生用メモリ36_1,36_2,36_3内の固定バンクに順次上書きする。
これにより、再生用メモリ36_1〜36_3の記憶容量を大幅に増やすことなく、変更後の再生速度に対応した再生出力を短時間で行うことができる。
上述した実施形態では、複数のモジュールデータとして、MPEGのピクチャデータを例示したが、本発明は順にデコードされるものであれば、オーディオのモジュールデータであってもよい。
また、本実施形態のブロック構成は一例であり、図示したものには限定されない。
このとき、過去の可変速再生処理に用いた一連のスケジューリング、フラグ群の更新情報を、別途スケジューリングのメタデータ(履歴情報)として管理することも可能であり、必要に応じて、圧縮符号化データ中にシンタックスとして記述したり、記録媒体であるHDD12等に別途記録したりしても良い。
このようなメタデータ(履歴情報)を参照ることにより、過去の行われたスケジューリング処理を・再利用することができ、更に正確に高速に実行することが可能となる。
なお、このようなメタデータは、例えばデータベースのとして外部装置で管理するような構成にしてもよい。
具体的には、例えば、デコーダ34_1〜34_3が、可変長符号に対する復号および逆量子化のみを行い、逆DCT変換を実行しない場合や、逆量子化を行うが可変長符号に対する復号を行わない場合などにおいても、本発明を適用することができる。このような場合、例えば、デコーダ34_1〜34_3は、例えば符号化処理および復号処理においてどの段階(例えば逆量子化の段階)まで処理が行われたかを示す履歴情報を必要に応じて生成し、不完全に復号されたデータに対応付けて出力することができるようにしても良い。
具体的には、デコーダ34_1〜34_3が、例えば、DCT変換および量子化が行われているが、可変長符号化処理が行われていない不完全に符号化されたデータに対して、逆DCT変換および逆量子化のみを行い、可変長符号に対する復号は実行しない場合などにおいても、本発明を適用することができる。
また、このような場合、例えば、CPU20は、不完全に符号化されたデータに対応付けられてHDD12に記憶されている符号化処理および復号処理の履歴情報を取得し、これらの情報に基づいて、デコーダ34_1〜34_3によるデコードのスケジューリングを行うことができるようにしても良い。
また、このような場合も、例えば、CPU20は、不完全に符号化されたデータに対応付けられてHDD12に記憶されている符号化処理および復号処理の履歴情報を取得し、これらの情報に基づいて、デコーダ34_1〜34_3によるデコードのスケジューリングを行うことができるようにしても良い。更に、この場合においても、デコーダ34_1〜34_3は、符号化処理および復号処理の履歴情報を必要に応じて生成し、不完全に復号されたデータに対応付けて出力することができるようにしても良い。
換言すれば、デコーダ34_1〜34_3が、CPU20の制御に基づいて、部分的な復号を行う(復号処理の工程のうちの一部を実行する)場合においても、本発明は適用可能であり、CPU20は、不完全に符号化されたデータに対応付けてHDD12に記憶されている符号化処理および復号処理の履歴情報を取得し、これらの情報に基づいて、デコーダ34_1〜34_3によるデコードのスケジューリングを行うことができ、デコーダ34_1〜34_3は、符号化および復号の履歴情報を必要に応じて生成し、不完全に復号されたデータに対応付けて出力することができるようにしても良い。
このとき、独立した装置として構成されているデコーダは、圧縮符号化データの供給を受けてこれを復号し、表示または出力するのみならず、上述した場合と同様にして、圧縮符号化データの供給を受け、中途段階まで部分的に復号して、符号化および復号の履歴情報とともに外部に出力したり、部分的に符号化されたデータの供給を受け、復号処理を行い、ベースバンド信号に変換して外部に出力したり、部分的に符号化されたデータの供給を受け、中途段階まで部分的に復号して、符号化および復号の履歴情報とともに外部に出力するようにしても良い。
同様に、上述の実施の形態においては、メモリ32,40等がそれぞれ別の形態で構成されているが、これに限らず、これらのメモリを再生装置4において1つのメモリとして構成する形態も考えられる。
実施例に記載された再生速度に限定されず、任意の可変速再生に適用可能である。
Claims (13)
- 被再生データを構成する複数のモジュールデータを順にデコードして再生する再生装置であって、
再生用メモリと、
前記モジュールデータをデコードし、そのデコード結果を前記再生用メモリに書き込み、前記再生用メモリから読み出した前記デコード結果を再生出力するデコーダと、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成し、前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータを前記デコーダにデコードおよび再生出力させ、再生速度の変更指示を受けると、前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する処理回路と
を有する再生装置。 - 前記処理回路は、前記モジュールデータ群の前記モジュールデータのうち、指定された再生速度で再生する前記モジュールデータが有効であることを示し、当該再生速度で再生しない前記モジュールデータが無効であることを示す前記有効性データを生成し、当該有効性データを含む前記スケジュール結果データを生成する
請求項1に記載の再生装置。 - 前記処理回路は、第1の前記モジュールデータ群のデコードおよび再生出力を行っている間に前記変更指示を受けると、前記更新後の前記スケジュール結果データを基に、第1の前記モジュールデータ群の未処理の前記モジュールデータのデコードおよび再生出力を行い、
前記第1のモジュールデータ群の次に処理される第2の前記モジュールデータ群の前記デコードスケジュールにおいて、前記変更後の再生速度に対応した前記スケジュール結果データを新たに生成する
請求項1に記載の再生装置。 - 前記処理回路は、単数の前記モジュールデータを単位として、前記決定に基づいて当該モジュールデータの前記デコードおよび前記再生出力の制御、並びに前記スケジュール結果データの更新を行う
請求項1に記載の再生装置。 - 前記デコーダは、
前記デコード結果が他の前記モジュールデータのデコードで参照される第1の種類の前記モジュールデータと、デコード結果が他の前記モジュールデータのデコードで参照されない第2の種類の前記モジュールデータとを構成要素として構成される被再生データを、前記モジュールデータを単位としてデコードし、
前記再生用メモリ内の前記第1の種類の前記モジュールデータの前記デコード結果の記憶を前記保持し、
前記再生用メモリに既に記憶された前記第1の種類のモジュールデータのデコード結果を参照して、前記第2の種類のモジュールデータをデコードして再生出力する
請求項1に記載の再生装置。 - 前記デコーダは、前記被再生データを構成する複数の前記モジュールデータのうち前記第1の種類のモジュールデータを、当該第1の種類のモジュールデータのデコード結果を参照してデコードされる前記第2の種類のモジュールデータに先立ってデコードする
請求項5に記載の再生装置。 - 前記第1の種類のモジュールとして、他のモジュールデータのデコード結果を参照しないでデコードされるIピクチャデータと、他のモジュールデータのデコード結果を参照してデコードされるPピクチャデータとを有し、
前記第2の種類のモジュールは、他のモジュールデータのデコード結果を参照してデコードされるBピクチャデータであり、
前記デコーダは、デコード結果が前記メモリに記憶されている第1の前記Iピクチャデータと、複数の前記Iピクチャデータのうち前記第1のIピクチャデータに対して前記再生方向で次に位置する第2の前記Iピクチャデータとの間に位置する前記Pピクチャデータのデコード結果と、前記第1のIピクチャデータのデコード結果とを前記再生用メモリ内の第1の記憶領域内に同時に記憶保持させる
請求項6に記載の再生装置。 - 前記再生用メモリは、前記第1の記憶領域とは別に、前記Bピクチャデータを記憶する第2の記憶領域を有し、
前記デコーダは、再生出力した前記Bピクチャデータのデコード結果を、前記第1のIピクチャデータと前記第2のIピクチャデータとの間に位置する全ての前記Bピクチャデータのデコードを完了する前に順に、他の前記Bピクチャデータのデコード結果で上書きする
請求項7に記載の再生装置。 - 被再生データを構成する複数のモジュールデータを再生装置に出力するコンピュータと、
前記コンピュータから入力した複数のモジュールデータを順にデコードして再生する前記再生装置と
を有し、
前記再生装置は、
前記コンピュータから入力した前記モジュールデータを記憶する入力用メモリと、
再生用メモリと、
前記入力用メモリから読み出した前記モジュールデータをデコードし、そのデコード結果を前記再生用メモリに書き込み、前記再生用メモリから読み出した前記デコード結果を再生出力するデコーダと、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成し、前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータを前記デコーダにデコードおよび再生出力させ、再生速度の変更指示を受けると、前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する処理回路と
を有するデータ処理システム。 - 被再生データを構成する複数のモジュールデータを順にデコードして再生する再生方法であって、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成する第1の工程と、
前記第1の工程で生成した前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータをデコードおよび再生出力する第2の工程と、
再生速度の変更指示を受けると、前記第2の工程で用いた前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する第3の工程と
を有する再生方法。 - 被再生データを構成する複数のモジュールデータを順にデコードして再生する再生装置が実行するプログラムであって、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成する第1の手順と、
前記第1の手順で生成した前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータをデコードおよび再生出力する第2の手順と、
再生速度の変更指示を受けると、前記第2の手順で用いた前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する第3の手順と
を有するプログラム。 - 被再生データを構成する複数のモジュールデータを順にデコードして再生する再生装置が実行するプログラムを記録する記録媒体であって、
前記プログラムは、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成する第1の手順と、
前記第1の手順で生成した前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータをデコードおよび再生出力する第2の手順と、
再生速度の変更指示を受けると、前記第2の手順で用いた前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する第3の手順と
を有する記録媒体。 - 被再生データを構成する複数のモジュールデータを再生手段に出力するデータ処理手段と、
前記データ処理手段から入力した複数のモジュールデータを順にデコードして再生する前記再生手段と
を有し、
前記再生手段は、
前記データ処理手段から入力した前記モジュールデータを記憶する入力用メモリと、
再生用メモリと、
前記入力用メモリから読み出した前記モジュールデータをデコードし、そのデコード結果を前記再生用メモリに書き込み、前記再生用メモリから読み出した前記デコード結果を再生出力するデコーダと、
予め規定された複数の前記モジュールデータを構成要素とするモジュールデータ群を単位として当該モジュールデータ群に属する前記モジュールデータを前記デコーダでデコードさせる順序を決定するデコードスケジュールを行い、前記決定した順序を示すデコード順データと、前記モジュールデータの各々の有効性を示す有効性データとを含むスケジュール結果データを生成し、前記スケジュール結果データを基に、当該デコードスケジュールで決定された前記順序で処理対象の前記モジュールデータを選択し、当該選択したモジュールデータが有効であることを条件に、当該モジュールデータを前記デコーダにデコードおよび再生出力させ、再生速度の変更指示を受けると、前記スケジュール結果データの前記有効性データを変更後の再生速度に応じて更新する処理回路と
を有するデータ処理装置。
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