JP2006127748A - 積層された軟磁性の下地層を有する垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層された軟磁性の下地層を有する垂直磁気記録媒体、及び基板上に形成された垂直磁気記録層及び積層された軟磁性の下地層を備える記録媒体を提供する。
【解決手段】反強磁性体層200の上下に磁性層315、335−非磁性層311、331−磁性層313、333をなす積層構造330の間に形成された反強磁性体層200を備える。このとき、それぞれの層が、20nm以下の厚さに形成され、反強磁性体層200の下側の層は、上側の層より薄い。交換バイアスによる上下側の積層構造330に対し、放射状に互いに逆方向の一軸の磁化異方性が設定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に係り、特に、積層された軟磁性の下地層(Soft magnetic Under Layer:SUL)を有する垂直磁気記録媒体に関する。
最近、磁気ディスク装置のような記録媒体の面記録密度は、急速に向上している。記録媒体の面記録密度、例えば、磁気ディスクの面記録密度を向上させるために、垂直磁気記録方式が提案されている。垂直磁気記録方式による記録媒体は、磁気記録層を垂直方向に磁化させて、記録密度の向上を図っている。このような垂直磁化のための記録層は、相対的に高い磁気異方性及び高い保磁力を有する磁性物質を利用している。
このような記録層を効果的に磁化させて、記録層へのデータの記録を助けるために、記録層の下部にSULの導入が提案されている。記録層上には、一般的に、記録層の垂直磁化のために、トレーリングポール及びリターンポールを備えるヘッドが配置される。このようなヘッドに対応する仮想ヘッドが記録層の下に形成されたのと同じ効果を具現するために、記録層の下部にSULが導入されてきた。
図1は、典型的な垂直磁気記録装置を説明するための概略図である。
図1に示すように、典型的な垂直磁気記録媒体10は、基板上にSUL11が形成され、SUL11上に中間層13が形成され、中間層13上には記録層15が形成される。記録層15上には、保護層、潤滑層などが形成される。このような垂直磁気記録媒体10上にヘッド20が配置され、記録層15を磁化する。
書き込み動作時に、トレーリングポール21から出た磁力線は、記録層15をビット領域単位で磁化させる。そして、記録層15をビット領域単位で磁化させた磁力線は、記録層15の下側のSUL11に沿って、すなわち、仮想ヘッド12に入り、仮想ヘッド12中を進み、リターンポール25に入る。これにより、トレーリングポール21から出た磁力線は磁束密度を変化せずに記録層15に効果的に伝えられるため、記録層15は、このような磁力線により更に効果的に磁化される。
このようにSULを導入するとき、まず、SULの飽和現象を考慮しなければならない。このようなSULの飽和を効果的に防止するためには、SULが十分な厚さを有することが要求され、また、十分な飽和磁場(M,SUL)を有することが要求される。しかし、厚いSULを導入する場合、大きな磁区ノイズ(マグネチックドメインノイズ、magnetic domain noise)が発生するおそれがある。
したがって、このようなSULの導入による効果を更に高めるために、多様な多重層の構造でSULを構成する研究が非常に活発に進んでいる。特に、SULの導入によるスパイクノイズ(spike noise)現象、またはドメインウォール(domain wall)の移動による脱磁現象などを抑制しようとする多様な試みが行われている。例えば、特許文献1には、ドメイン調節層、SUL及び記録層などを基板上に積層する技術が開示されている。
米国特許第6,723,457B2号明細書
本発明の目的は、書き込み性能を改善しながらドメインノイズを効果的に減少させることが可能な多層構造のSUL構造を備えた垂直磁気記録媒体を提供するところにある。
本発明に係る垂直磁気記録媒体は、基板と、前記基板上に形成され、垂直磁気記録層、前記基板と前記垂直磁気記録層との間に形成された反強磁性体層、前記反強磁性体層を挟んで上下に形成され、交換バイアスにより互いに逆方向の一方向の磁気異方性を有する第1磁性層及び第2磁性層、前記第1磁性層及び前記第2磁性層のうち、少なくとも何れか一つの磁性層上に、前記磁性層を挟んで前記反強磁性体層と逆の位置に形成された非磁性層、および前記非磁性層を挟んで前記磁性層と反強磁性結合されて、前記磁性層の磁気異方性の逆方向の一軸の磁気異方性を有する第3磁性層を備える軟磁性の下地層と、を備える。
前記反強磁性体層は、IrMn層を備えることが好ましい。
前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第3磁性層は、それぞれCoFe、CoFeB、CoZrNb及びCoTaZrからなる群から選択されたCo系の合金物質を備えることが好ましい。
前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第3磁性層は、それぞれ20nm以下の厚さを有することが好ましい。
前記第2磁性層は、上側に位置する前記第1磁性層より薄いことが好ましい。
前記第1磁性層は、10ないし20nmの厚さを有し、前記第2磁性層は、5ないし10nmの厚さを有することが好ましい。
前記第2磁性層は、上側に位置する前記第1磁性層より小さい飽和磁化値を有することが好ましい。
前記非磁性層は、Ru層であることが好ましい。
前記基板がディスク状であるとき、前記磁性層の前記磁気異方性は、前記ディスクの放射の方向であることが好ましい。
また、本発明に係る垂直磁気記録媒体は、基板と、前記基板上に形成された垂直磁気記録層と、前記基板と前記垂直磁気記録層との間に形成され、反強磁性体層、前記反強磁性体層を挟んでそれぞれ上下に形成され、交換バイアスにより互いに逆方向の一軸の磁気異方性を有する第1磁性層及び第2磁性層、前記第1磁性層と前記垂直磁気記録層との間に形成された第1非磁性層、前記第1非磁性層と前記垂直磁気記録層との間に形成され、前記第1非磁性層により前記第1磁性層と反強磁性結合されて、前記第1磁性層の磁気異方性と逆方向の一軸の磁気異方性を有する第3磁性層、前記第2磁性層と前記基板との間に形成された第2非磁性層、および前記第2非磁性層と前記基板との間に形成され、前記第2非磁性層により前記第2磁性層と反強磁性結合されて、前記第2磁性層の磁気異方性と逆方向の一軸の磁気異方性を有する第4磁性層を備える軟磁性の下地層と、を備える。
前記反強磁性体層は、IrMn層を備えることが好ましい。
前記第1磁性層、前記第2磁性層、前記第3磁性層及び前記第4磁性層は、それぞれCoFe、CoFeB、CoZrNb、及びCoTaZrからなる群から選択されたCo系合金物質を含むことが好ましい。
前記第1磁性層、前記第2磁性層、前記第3磁性層及び前記第4磁性層は、それぞれ20nm以下の厚さを有することが好ましい。
前記第2磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より薄いことが好ましい。
前記第4磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より薄いことが好ましい。
前記第1磁性層または前記第3磁性層は、それぞれ10ないし20nmの厚さを有することが好ましい。
前記第2磁性層または前記第4磁性層は、それぞれ5ないし10nmの厚さを有することが好ましい。
前記第2磁性層または前記第4磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より相対的に小さい飽和磁化値を有することが好ましい。
前記第1非磁性層または前記第2非磁性層は、Ru層であることが好ましい。
前記基板がディスク状であるとき、前記磁性層の前記磁気異方性は、前記ディスクの放射の方向であることが好ましい。
本発明によれば、書き込み機能を改善しつつも、ドメインノイズを抑制できる垂直磁気記録媒体を提供できる。
本発明によれば、SUL構造は、磁性層−非磁性層−磁性層をなす積層された磁性層構造の間に形成された反強磁性体層を有するように形成されうる。このようなSUL構造は、書き込みヘッドの飽和磁化値より高い飽和磁化値を有し、SULの好ましくない磁気的飽和を抑制できる。
本発明に係るSUL構造は、薄いSULが非常に大きい保磁力値を表すのに対し、薄い層が積層されて相対的に低い保磁力H値を維持できる。そして、好ましくない磁荷が底面に蓄積されることを防止でき、複雑な磁気的渦流が形成されることを抑制できる。
本発明に係るSUL構造は、相対的に高い透磁率を有する。また、ドメインノイズを減らすために、高い異方性磁場HK,SUL値を有する。そして、SUL構造は、ドメインの形成を抑制するために、磁性層の高い一軸の異方性を具現でき、したがって、RKKYの相互作用により、底面に蓄積された好ましくない磁荷を除去できる。
本発明によるSUL構造の磁性層は、約20nm以下の厚さに形成されて、ブロックウォールの形成を抑制できる。これにより、ブロックウォールによるドメインノイズを減らすことが可能である。そして、反強磁性体層の上側に形成される磁性層の積層構造に含まれた磁性層が、反強磁性体層の下側に形成される磁性層の積層構造に含まれた磁性層に比べて、厚く形成されるか、且つ/又は相対的に高い飽和磁化値Mを有する磁性物質から形成されることにより、垂直磁気記録媒体の信号対雑音比の改善を具現できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。しかし、本実施形態は、多様な形態に変形でき、本発明の技術的範囲が本実施形態により限定されると解釈されてはならず、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に基づいて定めなければならない。本実施形態は、当業者に、本発明を更に完全に説明するために提供されると解釈されることが好ましい。なお、同一の構成については同一の符号を付け、重複することとなる説明は省略する。
本実施形態では、ヘッドによる書き込み作動時に、記録層の垂直磁化を効果的に誘導し、また、磁区ノイズの発生を効果的に抑制できる積層されたSUL構造を提示する。本実施形態では、中間に反強磁性層を形成し、反強磁性層の上下に磁性層を形成する。このとき、反強磁性層の上側に形成される磁性層は、磁性層−非磁性層−磁性層の3重層として形成される。また、このような3重層の構造は、反強磁性層の下側に形成される磁性層にも採用できる。
本実施形態における3重層として積層された磁性層の構造は、異方性定数K1を大きくするために提示される。そして、3重層の構造は、高い書き込みの性能のために、相対的に大きい飽和磁化値Mを有する物質を利用する。そして、このような構造のための層は、ドメインに関連した磁区ノイズを抑制するためのブロックウォール(bloch wall)を回避するために、非常に薄い薄膜から形成される。
まず、本実施形態に係る垂直磁気記録媒体のSULを積層構造として設計する時に考慮した要素を説明する。積層されたSUL構造の特性を評価する時に多様な要素が考慮されるが、SULは、十分な飽和磁化値M,SUL及び十分な厚さtSULを有することが好ましい。なぜなら、SULが相対的に小さい飽和磁化値及び厚さを有すると、SULは、ヘッド20(図1参照)のトレーリングポール21から入る磁力線を十分に伝達できなくなり、トレーリングポール21の下側に飽和領域が形成される。
図2は、SULの磁気飽和を説明するための概略図である。
図2に示すように、典型的な磁気記録媒体10(図1参照)に記録するための書き込み動作を行う場合、トレーリングポール21の下側に飽和領域31が生成されるときがある。このように、SUL11に飽和領域31が生成されれば、SUL11の底面に蓄積された磁荷は、書き込み磁場を減少させる。もちろん、上面に蓄積されるSUL11の底面に蓄積された磁荷とは反対極性の磁荷は、書き込み磁場を増加させることも可能である。
それにも拘わらず、底面に蓄積された反対極性の磁荷は、磁束の漏れを誘導する。結局、飽和領域31の生成は、トレーリングポール21の磁場傾斜を急激に劣化させる。これにより、磁束35は、SUL11に入らず、記録層15の表面に沿ってリターンポール25に戻る。したがって、まるで典型的な水平ヘッドのようにヘッド20(図1参照)が作動する。
このような論理によれば、SUL11の上面に蓄積される磁荷は最大化することが好ましいが、底面に蓄積される反対極性の磁荷は最小化することが好ましいという結論が導出される。
このようなSULの飽和を回避または防止するためには、SULの飽和磁化値M,SULは、トレーリングポール21の飽和磁化値MS,PTより大きいことが好ましい。これは、4πM,SUL×ASULの値が4πMS,PT×APTの値以上であれば、SULの飽和は抑制されるためである。ここで、ASULは、磁束が入射されるSULの有効面積であり、APTは、トレーリングポール21のABS(Air Bearing Surface)の面積である。
図3は、SULの厚さと書き込み磁場との関係を説明するために概略的に示すグラフである。
図3に示すように、相対的に大きい飽和磁化値M,SULを有する場合、小さい飽和磁化値M,SULを有する場合より高い書き込み磁場を得ることができる。このとき、SULを厚くすることにより、高い書き込み磁場を具現できる。したがって、このような書き込み磁場の観点では、SULが他の層と比較して相対的に厚いことが好ましい。
一方、SULの透磁率は、1+(4πM,SUL)/(HK,SUL+Hex)として表され、このような透磁率が、約500以上であることが好ましい。高いHK,SULを有するSULは、上面での作動不能層が生成されることを防止し、磁区ノイズを減少させる。ここで、HK,SULはSULの磁場を意味し、HK,SULは、スピンを磁化困難軸に配列させるために、外部から加える磁場を表す。このHK,SUL値が大きいほど、スピンを磁化容易軸から磁化困難軸に配列させるには大きい磁場が要求される。そして、Hexは、交換磁場を意味する。
SULは、高い透磁率及び飽和磁化値M,SULを有することが好ましい。ところが、厚いSULは、SULの磁化時に好ましくない大きな磁区ノイズ、複雑な3次元的な渦流及びスピンウェーブ状の空間的オシレーションを引き起こす可能性がある。したがって、SULの厚さは、高い飽和磁化値を有しながらも、このような問題を解決するように調節されることが好ましい。本実施形態では、多層のSUL構造を提示することにより、このような厚いSULによって発生する問題点を解決する。
このような問題点解決の効果を説明するためには、まず、ドメインに関連したノイズを理解するために、磁壁のスパイクノイズに対する影響を考慮しなければならない。磁壁は、一般的にブロックウォール(Bloch wall)及びニールウォール(Neel wall)の2つのモデルに分けられる。ところが、ブロックウォールは、ニールウォールに比べて、磁壁での磁荷のために更に多くのスパイクノイズを発生させる。したがって、このようなブロックウォールは、ノイズ問題を解決するために抑制される必要がある。
磁性層の厚さに対する磁壁のエネルギーを計算すれば、飽和磁化値が約1400(emu/cc)である場合、ブロックウォールからニールウォールへの遷移は、約20nmの厚さで行われる。したがって、磁性層を約2nmより薄くする場合、ブロックウォールの形成を抑制できる。
結論的に、ドメインノイズを抑制するためには、SULのドメインのサイズを縮小させることが要求される。ドメインのサイズは、SULの異方性定数であるK、飽和磁化値M、その厚さ及び表面粗度などによる。したがって、本実施形態に係るSUL構造は、大きい異方性定数Kを有し、大きい飽和磁化値Mを有し、またブロックウォールの形成を抑制するように薄い層から構成される。したがって、本実施形態に係るSUL構造は、磁区ノイズを効果的に抑制する。
図4は、本実施形態に係る垂直磁気記録媒体を説明するために概略的に示す断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る垂直磁気記録媒体は、ディスク状の基板100上に形成された垂直磁気記録のための記録層500を備える。記録層500上には、図示していないが、外気からの記録層500の保護のための保護層が更に形成され、垂直磁気記録媒体上にはヘッドが配置されている。基板100と記録層500との間には、記録層500の結晶配向性及び磁気的特性を向上させるための層として、中間層400が形成される。
そして、記録層500と基板100との間の中間層400の下には、SUL構造が形成される。SULと基板100との間には、SULの成長のためのシード層または下層150が形成される。このような下層150は、Ta/Ruの複合層、NiFeCrの層などから形成される。
本発明の実施形態に係るSUL構造は、基本的に複数の層が積層された構造で形成され、全体的には、軟磁性を表すように設計される。例えば、反強磁性体層200がSUL構造の中間に位置する。反強磁性体層200の上側に複数の層が積層された積層された磁性層の積層構造330が形成され、反強磁性体層200の下側にも積層された磁性層の積層構造310が形成される。
反強磁性体層200は、Ir及びMnを含む合金のような反強磁性特性を表す磁性物質をスパッタリングして形成される。このような反強磁性体層200は、層の下側及び上側に形成される磁性層313、335が互いに逆方向の磁化方向を有するように誘導する、すなわち、反強磁性結合の交換バイアスを提供する役割を担う。反強磁性体層200が、IrMn層の場合、交換バイアス磁場は、厚さにより変化でき、約10nmの厚さである場合、交換バイアス磁場が相対的に高い。したがって、反強磁性体層200(IrMn層)は、数nmないし数十nm厚さに形成されるが、好ましくは、20nm以下の厚さ(0nmより厚く20nm以下の厚さ)に形成され、更に好ましくは、約10nmの厚さに形成される。
反強磁性体層200上に形成される積層された磁性層の積層構造330は、合成反磁性(Synthetic Antiferromagnetic:SAF)結合の構造を有する。すなわち、積層された磁性層の積層構造330は、磁性層333、335の間に薄い非磁性層331が形成された構造を有する。非磁性層331は、上下に形成される磁性層333、335のうち、一方の磁性層が一定の方向に磁化されるとき、もう一方の磁性層は逆方向の磁化方向を有するように誘導する役割を担う。すなわち、非磁性層331は、その上下の磁性層333、335に反強磁性結合が形成されるように誘導する役割を担う。したがって、二つの一軸の異方性の表面が形成される。
非磁性層331は、Cu、Ru、Pd、Ptのような導電層から形成されるが、Ru層であることが好ましい。Ru層は、数Åないし数十Åの厚さに形成されることが好ましく、反強磁性結合を誘導するのに有利な約0.8nmの厚さに形成することがより好ましい。非磁性層331の上下に形成される磁性層333、335は、多様な磁性物質、例えば、Co90Fe10またはCo35Fe65のようなCoFe系の合金及び/又はCoFeB、CoZrNbまたはCoTaZrのようなCo系の合金物質のような磁性物質から形成される。このような磁性層333、335は、数nmないし数十nmの厚さに形成されることが好ましいが、前記のように、ブロックウォールの形成を抑制するために、約20nmより薄く形成されることが更に好ましい。
一方、反強磁性体層200の下側には単一磁性層が形成されるが、SAF構造が形成されることが好ましい。すなわち、反強磁性体層200の上側に形成された積層構造と同様に、磁性層315−非磁性層311−磁性層313の構造を反強磁性体層200の下側に形成する。すなわち、反強磁性体層200の上側及び下側には、二つの磁性層の積層構造310、330が形成される。
さらに、非磁性層311は、例えば、約0.8nmのRu層である。また、非磁性層311の上側及び下側に形成される磁性層313、315は、Co90Fe10、Co35Fe65、CoFeB、CoZrNbのような磁性物質から形成され、ブロックウォールの形成を抑制するために約20nmより薄く形成されることが好ましい。
また、反強磁性体層200の下側に形成される磁性層313、315、すなわち、第1磁性層315及び/又は第2磁性層313は、反強磁性体層200の上側に形成される磁性層333、335、すなわち、第3磁性層335及び/又は第4磁性層333より薄く形成されることが好ましい。例えば、第3磁性層335及び/又は第4磁性層333を約10ないし20nmの厚さに形成する場合、第1磁性層315及び/又は第2磁性層313を約5ないし10nmの厚さに形成することが好ましい。
第1磁性層315及び/又は第2磁性層313を第3磁性層335及び/又は第4磁性層333より薄く形成することにより、反強磁性体層200の下側に形成された層が相対的に高いSAF結合を確保できる。強いSAF結合による強い一軸の異方性は、ドメインの形成を抑制し、SULの底面に蓄積される磁荷を、RKKY現象により除去するように誘導できる。
一方、このように、磁性層を約20nmより薄く形成する場合、渦電流(eddy current)を防止する付加的な効果が得られる。
また、第1磁性層315及び/又は第2磁性層313は、第3磁性層335及び/又は第4磁性層333より高い飽和磁化値Mを有する磁性物質から形成されることが好ましい。すなわち、第1磁性層315及び/又は第2磁性層313は、相対的に高い飽和磁化値Mを有する磁性物質から形成され、第3磁性層335及び/又は第4磁性層333は、相対的に低い飽和磁化値Mを有する磁性物質から形成される。このように構成する場合、垂直磁気記録媒体の信号対雑音比(Signal to Noise Ratio:SNR)を大きく改善できる。
一方、磁性層313、315、333、335は、低い圧力条件下で蒸着またはスパッタリング工程により形成されることが好ましい。これは、磁性層313、315、333、335の表面を相対的に平坦化し、ニールドメインのサイズを縮小させるためである。
このようなSULの積層構造で中間に位置する反強磁性体層200は、交換バイアスを提供し、交換バイアスは、反強磁性体層200の上下側に形成された二つのSAF構造に対して、基板100の放射状の方向に一軸の異方性を設定する。これにより、二つの一軸の異方性表面が反強磁性体層200の上下面に誘起される。そして、全体SULの積層構造は、上下側の二つのSAF構造が磁気的に均等化させて、全体SULの積層構造がゼロ(0)の残留磁場を有するようにする。すなわち、このような構造で磁性層の純磁気モーメントは、互いに相殺される。
本発明の実施形態に係るSUL構造は、SULの特性改善するために、反強磁性体層の上側及び/又は下側で単一層の磁性層のように動く磁性層構造を有する。まず、反強磁性体層の導入による効果を説明する。
図5は、本実施形態に係る反強磁性体層上に磁性層を有する構造を説明するために概略的に示す断面図である。図6は、図5の積層構造での磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。
図5に示すように、Ta/Ruの複合層またはNiFeCr層の下層510上に、IrMn層を備える反強磁性体層520を形成し、反強磁性体層520上に磁性層530を形成できる。このような構造における交換バイアスは、磁性層530の一軸の磁化異方性を発生させる。
このような構造は、図6に示すような磁気履歴曲線を有する。図6に示すように、磁気履歴曲線のループの中心が移動する。これは、このような構造の残留磁場は、ゼロではないことを示す。このような図5に示した構造がSULとして採用されるために、残留磁場がゼロになるように誘導することが更に好ましい。
図7は、本実施形態に係る磁性体−反強磁性体層−磁性層の構造を説明するために概略的に示す断面図である。図8は、図7の積層構造での磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。
図7に示すように、Ta/Ruの複合層またはNiFeCr層の下層710上にIrMn層を備える反強磁性体層720が形成され、反強磁性体層720の上側には、CoFe層の第1磁性層731が形成され、下側には、CoFe層の第2磁性層735が形成される。このような構造で、二つの交換バイアスは、二つの界面で発生する。このような二つの交換バイアスにより、第1磁性層731及び第2磁性層735は、互いに逆方向の一軸の磁気異方性を有する。
このような構造は、図8に示すような磁気履歴曲線を有する。図8に示すように、磁気履歴曲線のループの中心は、座標の中心に位置する。すなわち、このような構造の残留磁場は、ゼロとなる。
図9は、本実施形態に係る磁性層−非磁性層−磁性層の構造を説明するために概略的に示す断面図である。図10は、図9の積層構造で磁化容易軸方向の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。図11は、図9の積層構造で磁化困難軸方向の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。
図9に示すように、5nmの厚さのTa層の下層910上に、Ru層の非磁性層931を形成し、非磁性層931の上側に、3nmの厚さのCo90Fe10層の第1磁性層933を形成し、非磁性層931の下側に、3nm厚さのCo90Fe10層の第2磁性層935を形成する。このような構造は、実質的に図4に示すように、本発明の実施形態で反強磁性体層200の上側または/及び下側に形成される積層された磁性層の構造と同じである。そして、第1磁性層933の上側には、10nmの厚さのRu層945が更に形成され、第2磁性層935の下側には、10nmの厚さのRu層941が更に形成される。
このような構造で、非磁性層931として使用されたRu層の厚さを、0.7nmから1nmに0.1nm単位で変化させた場合について、磁化容易軸と磁化困難軸での磁気履歴曲線を測定した結果が図10及び図11に示される。図10及び図11に示す結果によると、本発明で提示する磁性層−非磁性層−磁性層の積層された磁性層の構造は、実質的に6000Oeより高い異方性磁場値を有する単一磁性層と同じ特性を示す。また、非常に低い保磁力値を示す。
図12は、本実施形態に係るSUL構造を説明するために概略的に示す断面図である。図13は、図12のSUL構造の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。図14は、図13の各代表地点での磁化状態を説明するための概略図である。
図12に示すように、5nmの厚さのTa層1210及び10nm厚さのRu層1241の下層上に、10nm厚さのIrMn層を備える反強磁性体層1220を形成する。反強磁性体層1220の上側に、0.7nmの厚さのRu層の非磁性層1231を形成し、非磁性層1231の上側に、3nm厚さのCoZrNb(CZN)層の第1磁性層1233を形成し、非磁性層1231の下側に、3nm厚さのCo90Fe10層の第2磁性層1235を形成する。このような構造は、実質的に図4に示すように、本実施形態で反強磁性体層200の上側及び/又は下側に形成される積層された磁性層の積層構造310または330と同じである。そして、第1磁性層1233の上側には、10nmのRu層1245が更に形成される。そして、反強磁性体層1220の下側には、3nm厚さのCo90Fe10層の第3磁性層1237を形成する。
このような構造は、図13に示すような磁気履歴曲線を有する。図13に示すように、磁気履歴曲線のループの中心は座標の中心に位置する。図14は、外部磁場の印加による各代表地点1310、1330、1350、1370での各磁性層1233、1235、1237の磁化状態を示す。図14は、反強磁性体層1220の上下に形成された2つのCo90Fe10層である第2磁性層1235及び第3磁性層1237が、互いに逆方向に平行に拘束またはピンニングされることを示す。
図14の結果は、本実施形態に係るSUL構造が、相対的に高い異方性磁場値及び相対的に高い透磁率μを有しながらも、相対的に低い保磁力値を維持できるということを示す。
以上で説明したように、本実施形態に係るSUL構造は、多数の層を順次に積層することにより具現可能である。層の積層過程中に異方性磁場を印加することにより、基板上に放射状に磁化容易軸が形成可能である。
図15は、本実施形態に係るSUL構造を形成するときに設定される、磁化容易軸を説明するための概略図である。図15に示すように、磁化容易軸1501は、ディスク状の基板1500の放射状の方向に設定される。
図16は、本実施形態に係る第1磁場を印加し、第1磁性層の積層構造310を形成する過程を説明するための概略図である。図16に示すように、基板312の中心にN極が位置し、基板312の外側領域にS極が位置して、第1放射状の方向に第1磁場を形成して印加した状態で、基板312上に第1磁性層の積層構造310を形成する。
例えば、第1磁場の印加下で、Ta/Ru層またはNiFeCr層の下層150を形成し、その上に第1磁性層315を約5ないし10nmの厚さに形成し、0.8nmの厚さのRu層を非磁性層311として形成し、その上に第2磁性層313を約5ないし10nmの厚さに形成し、第1磁性層の積層構造310を形成する。第1磁性層の積層構造310上に、反強磁性体層200を形成する。このような層の形成過程は、相対的に低い圧力条件下でスパッタリングにより行われて、層が平坦な表面を有するように誘導し、ニールドメイン(Neel domain)の形成を抑制する。
図17は、本実施形態に係る第2磁場を印加し、第2磁性層の積層構造を形成する過程を説明するための概略図である。図17に示すように、基板312の中心にS極が位置し、基板312の外側領域にN極が位置して、第1磁場の方向と逆方向である放射状の方向に第2磁場を形成して印加した状態で、基板312上に第2磁性層の積層構造330を形成する。
例えば、第2磁場の印加下で、第3磁性層335を約10ないし20nmの厚さに反強磁性体層200上に形成し、0.8nmの厚さのRu層を非磁性層331として形成し、その上に第4磁性層333を約10ないし20nmの厚さに形成して、第2磁性層の積層構造330を形成する。このような層の形成過程は、相対的に低い圧力条件下でスパッタリングにより行われて、層が平坦な表面を有するように誘導し、ニールドメインの形成を抑制する。その後、第2磁性層の積層構造330上に中間層400を形成し、その上に記録層(図17では図示せず)を形成できる。
このように、放射状の逆方向に磁場を印加し、層をスパッタリングにより積層して、本実施形態に係るSUL構造を形成できる。すなわち、SUL構造は、ディスク状の基板を準備するステップと、放射状の方向に第1磁場を印加し、基板上に第1磁性層、第1非磁性層、第2磁性層及び反強磁性体層を順次にスパッタリングにより形成するステップと、前記第1磁場の逆方向に第2磁場を印加し、反強磁性体層上に第3磁性層、第2非磁性層及び第4磁性層を順次にスパッタリングにより形成するステップと、第4磁性層上に中間層及び垂直磁気記録層を順次に形成するステップと、を含む垂直磁気記録媒体の製造方法で形成できる。
以上、本発明を具体的な実施形態により詳細に説明したが、本発明は、これに限定されず、当業者により、本発明の技術的思想の範囲内でその変形や改良が可能であるということが明らかである。
本発明は、データの記録及び/又は読み出すための記録媒体に関連した技術分野に好適に適用され得る。
典型的な垂直磁気記録装置を説明するための概略図である。 垂直磁気記録媒体に使用されるSULの磁気飽和を説明するための概略図である。 垂直磁気記録媒体に使用されるSULの厚さと書き込み磁場との関係を説明するために概略的に示すグラフである。 本実施形態に係る垂直磁気記録媒体を説明するための概略図である。 本実施形態に係る反強磁性体層上に磁性層を形成した構造を説明するための概略図である。 図5の積層構造での磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。 本実施形態に係る磁性層−非磁性層−磁性層の構造を説明するために概略的に示す断面図である。 図7の積層構造での磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。 本実施形態に係る磁性層−非磁性層−磁性層の構造を説明するために、概略的に示す断面図である。 図9の積層構造で磁化容易軸方向の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。 図9の積層構造で磁化困難軸方向の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。 本実施形態に係るSUL構造を説明するために概略的に示す断面図である。 図12のSUL構造の磁気履歴曲線を概略的に示すグラフである。 図13の各代表地点での磁化状態を説明するための概略図である。 本実施形態に係るSUL構造を形成する方法を説明するための概略図である。 本実施形態に係るSUL構造を形成する方法を説明するための概略図である。 本実施形態に係るSUL構造を形成する方法を説明するための概略図である。
符号の説明
100 基板
150 下層
200 反強磁性体層
311,331 非磁性層
313,315,333,335 磁性層
310,330 磁性層の積層構造
400 中間層
500 記録層

Claims (20)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され、垂直磁気記録層、前記基板と前記垂直磁気記録層との間に形成された反強磁性体層、前記反強磁性体層を挟んで上下に形成され、交換バイアスにより互いに逆方向の一方向の磁気異方性を有する第1磁性層及び第2磁性層、前記第1磁性層及び前記第2磁性層のうち、少なくとも何れか一つの磁性層上に、前記磁性層を挟んで前記反強磁性体層と逆の位置に形成された非磁性層、および前記非磁性層を挟んで前記磁性層と反強磁性結合されて、前記磁性層の磁気異方性の逆方向の一軸の磁気異方性を有する第3磁性層を備える軟磁性の下地層と、
    を備えることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 前記反強磁性体層は、IrMn層を備えることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第3磁性層は、それぞれCoFe、CoFeB、CoZrNb及びCoTaZrからなる群から選択されたCo系の合金物質を備えることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第3磁性層は、それぞれ20nm以下の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 前記第2磁性層は、上側に位置する前記第1磁性層より薄いことを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 前記第1磁性層は、10ないし20nmの厚さを有し、
    前記第2磁性層は、5ないし10nmの厚さを有することを特徴とする請求項5に記載の垂直磁気記録媒体。
  7. 前記第2磁性層は、上側に位置する前記第1磁性層より小さい飽和磁化値を有することを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  8. 前記非磁性層は、Ru層であることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  9. 前記基板がディスク状であるとき、前記磁性層の前記磁気異方性は、前記ディスクの放射の方向であることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  10. 基板と、
    前記基板上に形成された垂直磁気記録層と、
    前記基板と前記垂直磁気記録層との間に形成され、反強磁性体層、前記反強磁性体層を挟んでそれぞれ上下に形成され、交換バイアスにより互いに逆方向の一軸の磁気異方性を有する第1磁性層及び第2磁性層、前記第1磁性層と前記垂直磁気記録層との間に形成された第1非磁性層、前記第1非磁性層と前記垂直磁気記録層との間に形成され、前記第1非磁性層により前記第1磁性層と反強磁性結合されて、前記第1磁性層の磁気異方性と逆方向の一軸の磁気異方性を有する第3磁性層、前記第2磁性層と前記基板との間に形成された第2非磁性層、および前記第2非磁性層と前記基板との間に形成され、前記第2非磁性層により前記第2磁性層と反強磁性結合されて、前記第2磁性層の磁気異方性と逆方向の一軸の磁気異方性を有する第4磁性層を備える軟磁性の下地層と、
    を備えることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  11. 前記反強磁性体層は、IrMn層を備えることを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  12. 前記第1磁性層、前記第2磁性層、前記第3磁性層及び前記第4磁性層は、それぞれCoFe、CoFeB、CoZrNb、及びCoTaZrからなる群から選択されたCo系合金物質を含むことを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  13. 前記第1磁性層、前記第2磁性層、前記第3磁性層及び前記第4磁性層は、それぞれ20nm以下の厚さを有することを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  14. 前記第2磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より薄いことを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  15. 前記第4磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より薄いことを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  16. 前記第1磁性層または前記第3磁性層は、それぞれ10ないし20nmの厚さを有することを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  17. 前記第2磁性層または前記第4磁性層は、それぞれ5ないし10nmの厚さを有することを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  18. 前記第2磁性層または前記第4磁性層は、前記第1磁性層または前記第3磁性層より相対的に小さい飽和磁化値を有することを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  19. 前記第1非磁性層または前記第2非磁性層は、Ru層であることを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
  20. 前記基板がディスク状であるとき、前記磁性層の前記磁気異方性は、前記ディスクの放射の方向であることを特徴とする請求項10に記載の垂直磁気記録媒体。
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