JP2006127198A - 印刷システム、印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手動で両面印刷を行う際に、裏面の用紙を間違えることなく印刷することができる印刷装置、印刷システム、印刷制御装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体を提供する。
【解決手段】 ユーザが片面の印刷を終えた用紙をMPトレイ50に供給することにより用紙の他面に印刷する手動両面印刷を行う際、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイ51に排出した後に、ホストコンピュータ3は排紙トレイ51にある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージをディスプレイ25に表示する。プリンタ2は、メッセージに従ってMPトレイ50に供給された用紙に対して他面の印刷を行うことにより手動両面印刷を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 ユーザが片面の印刷を終えた用紙をMPトレイ50に供給することにより用紙の他面に印刷する手動両面印刷を行う際、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイ51に排出した後に、ホストコンピュータ3は排紙トレイ51にある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージをディスプレイ25に表示する。プリンタ2は、メッセージに従ってMPトレイ50に供給された用紙に対して他面の印刷を行うことにより手動両面印刷を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、片面印刷を行った用紙を、手動でセットして他面の印刷を行う手動両面印刷が可能な印刷システム、印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体に関する。
プリンタ、複写機などの印刷装置においては、従来より、用紙節約などの観点から用紙の両面に印刷を行うことがなされている。この両面印刷には、印刷装置が用紙のハンドリングを自動で行ういわゆる自動両面印刷と、片面の印刷を終えた用紙を人手で印刷装置に再びセットするいわゆる手動両面印刷とがある。前者の自動両面印刷では、用紙を機械的に反転させる機構などが必要となるため、装置が大型化してしまうと共に機構が複雑となって高価なものとなってしまうというデメリットがある。一方、後者の手動両面印刷では、単純な機構とすることができるが、片面の印刷を終えた用紙をセットする用紙の枚数、順番および方向などを間違えないように注意する必要がありユーザにとっては煩わしさがあった。
したがって、かかる手動両面印刷を改善するための各種提案がなされている。例えば、特許文献1には、両面印刷の際に用紙に記録した判別マークを検出して用紙の向きを判定し、画像向きを適正にして両面印刷を実行する技術が開示されている。
また、従来装置には、手動両面印刷に必要な裏面印刷時の用紙のセットをユーザが忘れないようにするために、ユーザの操作による裏面印刷の実行指示を受けてから裏面の印刷を開始し、その指示操作を促すメッセージを表面の印刷中に印刷装置の表示パネルなどに表示するものがある。また、裏面印刷時の用紙のセットをメッセージによりユーザに促した後、用紙がセットされたことを自動検知してユーザの指示なしに裏面の印刷を開始するという従来技術もある。
しかしながら、上述した裏面印刷時の用紙のセットを促すメッセージを表示させる従来の方法または特許文献1に記載の方法においても、印刷装置が複数人で使用され別のユーザが印刷した用紙が排紙トレイに残っていた場合などに、ユーザーは何枚の用紙について裏面印刷を行えばよいか分からなくなるため、別のユーザが印刷した用紙に誤って印刷してしまう可能性があるという課題があった。
そこで、本発明は、手動で両面印刷を行う際に、裏面印刷を行う用紙を間違えることなく両面印刷を行うことができる印刷システム、印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷システムであって、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段を有するホスト装置と、メッセージに従い給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷手段を有する印刷装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージに従って、ユーザーが排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定するため、用紙を誤ることなく給紙トレイに供給することができる。正しい用紙に対して他面の印刷を行うことができることから、正確に両面印刷を行うことができる。
ここで、表示手段は、片面の印刷が完了し用紙を排紙トレイに排出した後に、メッセージを表示することが好ましい。
このようにすれば、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、メッセージが表示されるので、排紙トレイへ用紙を排出する前に排紙トレイにある用紙を供給する可能性が低減する。誤った用紙を供給する可能性が低減するので、より正確に両面印刷を行うことができる。
ここで、表示手段は、両面印刷を行うべき用紙を給紙トレイに供給することを促すメッセージを表示することが好ましい。
このようにすれば、メッセージに従って、ユーザが、両面印刷を行うべき用紙を給紙トレイに供給する操作を行うので、より確実に用紙の供給が行われる。したがって、より正確に手動両面印刷を行うことができる。
ここで、表示手段は、メッセージと共に、他面の印刷を実行する指示を与えるべく操作部の操作を促すメッセージも表示し、印刷手段は、操作手段が操作されることによる他面の印刷を実行する指示を受けて、給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行うことが好ましい。
このようにすれば、メッセージに従ってユーザが操作手段を操作することにより他面の印刷が行われる。片面の印刷が完了していても、ユーザからの操作を待ってから片面が印刷された用紙の他面に印刷を行うので、ユーザが用紙を給紙トレイに供給をしている途中に給紙が行われることにより、誤った順番で用紙を給紙することがない。したがって、より正確に手動両面印刷を行うことができる。
ここで、メッセージは、片面の印刷を行った用紙の枚数の情報を含むとしてもよい。
このようにすれば、排出された用紙からメッセージに示された枚数の用紙だけをユーザが給紙トレイに供給するので、誤った用紙を供給する可能性が低減する。したがって、より正確に手動両面印刷を行うことができる。
ここで、印刷手段は、片面の印刷を実行する際に、用紙ごとにページ数を印刷し、メッセージは、片面の印刷を行った用紙のページ数の情報を含むとしてもよい。
このようにすれば、排出された用紙の片面にはページが印刷されているので、メッセージに示されたページの用紙を所定の給紙トレイに供給することにより、ユーザが誤って用紙を給紙する可能性が低減する。したがって、より正確に手動両面印刷を行うことができる。
本発明は、手動両面印刷を実行する印刷装置を制御する印刷制御装置とすることもできる。すなわち、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷装置を制御する印刷制御装置であって、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段、を備えることを特徴とする。
本発明は、表示手段および印刷手段を備えた印刷装置とすることもできる。すなわち、本発明の印刷装置は、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷装置であって、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段と、メッセージに従い給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、印刷方法としてもよい。すなわち、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷方法であって、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示工程と、メッセージに従い給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明はコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体としてもよい。すなわち、片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する際に、用紙の供給をユーザに促す処理をコンピュータに実行させるためのドライバプログラムであって、コンピュータを、手動両面印刷を行う際に、排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段、として機能させることを特徴とする。また、このプログラムを記録した記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、ICカード、パンチカードなど、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る印刷システム1の構成を示した図である。図1に示すように、印刷システム1は、プリンタ(印刷装置)2およびホストコンピュータ(ホスト装置)3を備えている。プリンタ2は、ホストコンピュータ3に接続されており、ホストコンピュータ3からの印刷要求などに基づいて、印刷媒体である用紙に対して画像を印刷する。なお、本印刷システム1は、片面の印刷を終えた用紙をユーザがセットすることにより他面を印刷する手動両面印刷を行うものである。
図1に示すホストコンピュータ3は、プリンタ2に対して印刷要求を行うホスト装置であり、アプリケーション20と、プリンタドライバ21と、I/F22とを備えている。ホストコンピュータ3には、液晶ディスプレイ、CRTなどのディスプレイ25、キーボード26およびマウス27が接続されており、CD−ROMドライブ28を備えている。ディスプレイ25に表示される画面に従ってキーボード26またはマウス27から入力される操作信号により以下に述べる処理が行われる。また、ホストコンピュータ3は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、ホストコンピュータ3の内部には、CPU、RAM、ROM、ハードディスク(図示なし)が備えられている。
アプリケーション20は、プリンタ2に対する印刷要求元であり、印刷要求を行うユーザは、ディスプレイ25に表示される設定画面に従って、印刷時の各種条件の設定を行う。したがって、ユーザが手動両面印刷を希望する際には、キーボード26またはマウス27などにより入力される操作信号等に基づいて当該アプリケーション20または、後述するプリンタドライバ21からその旨の要求を行う。
プリンタドライバ21は、ドライバ部23と、表示部24とを有している。ドライバ部23は、アプリケーション20から印刷する画像のデータを受け取って、プリンタ2に送信する印刷データを生成する。印刷データには、印刷する画像そのもののデータである画像データと印刷枚数など印刷時の各種条件を示す制御コマンドが含まれている。なお、手動両面印刷の場合には、要求する印刷ジョブの手動両面印刷枚数が、前記印刷データに含まれ、また、表面と裏面の各画像データが手動両面印刷に相応しい所定の順番でプリンタドライバ21からI/F22を介してプリンタ2に送信される。
また、ドライバ部23では、画像データがもつオブジェクト毎に記述されるPDL(Page Description Language)で表現された画像データを画素毎の濃度値で表現された画像データに変換する処理、変換後の画像データの色表現をプリンタ2で印刷される際の色表現に変換する処理、その後のデータを圧縮する処理等を行っている。すなわち、本実施形態では、いわゆるホストベースのシステムを想定している。
表示部24は、後述するメッセージを表示する画面などの画像データをディスプレイ25に送ることにより、ディスプレイ25にメッセージ画面を表示させる。
なお、上述したプリンタドライバ21は、ホストコンピュータ3のCPUが上記機能に関する処理を実行させるプログラム(ドライバプログラム)を実行することによって機能するものである。このプログラムは、CD−ROM29に記憶されたプログラムをCD−ROMドライブ28から取得したり、インターネットを介して所定のサーバからダウンロードするようにして取得することにより、ホストコンピュータ3のハードディスクに記憶して用いられる。
I/F22は、プリンタ2と相互に通信可能に接続されており、プリンタ2と通信することによって印刷処理を行う。
プリンタ2は、前記ホストコンピュータ3から送信される印刷データを受信して、ページ単位で印刷を実行するいわゆる4サイクルのレーザプリンタであり、図1に示すように、プリンタ2は、コントローラ30、エンジン31および操作部32を備えている。コントローラ30は、入出力I/F40、CPU41、ROM42、RAM43およびエンジンI/F44を有している。
入出力I/F40は、ホストコンピュータ3から送信される印刷データを受信する部分であり、ROM42は、プリンタ2を制御するための各種プログラムを記憶する部分である。RAM43は、受信した印刷データ等を格納するメモリであり、入出力I/F40が受信した印刷データは、いったんRAM43に格納され、RAM43からエンジンI/F44に引き渡され、エンジン31により各ページの画像データの印刷処理が行われる。
CPU41は、プリンタ2において行われる各種処理を制御する部分であるが、特に、受信した印刷データに含まれる画像データをRAM43に格納する処理、印刷データに含まれる制御コマンドを解釈してエンジン31に対して適切な印刷処理を指示する処理、および、ユーザとのインターフェースを形成する操作部32を制御する処理を司る。なお、CPU41が実行する処理は、主にROM42に記憶されたプログラムに従って行われるものである。
次に、エンジンI/F44は、エンジン31で印刷を実行する際に、所定のタイミングでRAM43に格納されている画素データを読み出し、それらに所定の処理を施した後にエンジン31に引き渡す、コントローラ30とエンジン31とのインターフェースを司る部分である。なお、このエンジンI/F44には、図示していないが、データを一時的に格納するメモリ、解凍部、スクリーン処理部等が備えられ、RAM43から読み出した画素データに対して、圧縮されたデータの解凍、ドットのデータへ変換するスクリーン処理などがなされる。また、エンジンI/F44は、具体的には、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されている。
以上に説明したコントローラ30の各部は、図1に示すように、相互にデータ授受可能に接続されている。
次に、エンジン31は、エンジンI/F44から出力されたデータに基づく印刷処理を実行し、用紙などの印刷媒体に対する印刷を行う。エンジン31は、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、定着ユニット等(図示なし)を有している。そして、エンジンI/F44より受信したデータに基づいて、MPトレイ50から供給された用紙に転写ユニットによる転写処理、定着ユニットによる定着処理を順次行うことにより画像を印刷する。また、エンジン31は、複数のローラ、ローラを回動させるモータ(図示なし)などを有しており、ローラが回動することによりMPトレイ50にある複数の用紙のうち上側にある用紙から順番に給紙される。なお、本実施形態では給紙トレイとしてMPトレイ50のみを備えているが、他の給紙トレイを追加できる構成となっている。エンジン31は給紙された用紙に対して印刷を行ってから、印刷を終えた用紙を既に排紙トレイ51に排出されている用紙の上に積み重ねるようにして排出する。
ここで、手動両面印刷を行う際の、給紙排紙動作について説明する。
図2は、上述したプリンタ2により手動両面印刷を行う際、給紙および排紙を行う様子を示した図である。本実施形態のプリンタ2が手動両面印刷を行う際には、複数のページを印刷する順番として、まず、偶数ページについて降順の順番に片面の印刷を行った後に、奇数ページについて昇順の順番に他面の印刷を行う。例えば、図2の例のように4ページを手動両面印刷する場合には、4ページ目、2ページ目、1ページ目、3ページ目の順番で印刷を行うことになる。なお、両面印刷時において先に印刷する面についての印刷処理(図2の例では、4ページ目および2ページ目の印刷)を「1パス目の印刷」と呼び、後に印刷を行う面の印刷処理(図2の例では、1ページ目および3ページ目の印刷)を「2パス目の印刷」と呼ぶこととする。
図2は、上述したプリンタ2により手動両面印刷を行う際、給紙および排紙を行う様子を示した図である。本実施形態のプリンタ2が手動両面印刷を行う際には、複数のページを印刷する順番として、まず、偶数ページについて降順の順番に片面の印刷を行った後に、奇数ページについて昇順の順番に他面の印刷を行う。例えば、図2の例のように4ページを手動両面印刷する場合には、4ページ目、2ページ目、1ページ目、3ページ目の順番で印刷を行うことになる。なお、両面印刷時において先に印刷する面についての印刷処理(図2の例では、4ページ目および2ページ目の印刷)を「1パス目の印刷」と呼び、後に印刷を行う面の印刷処理(図2の例では、1ページ目および3ページ目の印刷)を「2パス目の印刷」と呼ぶこととする。
1パス目の印刷では、プリンタ2では、プリンタ2の側面下方に備えられたMPトレイ50にセットされた複数の用紙のうち1番上にセットされた用紙から順に給紙され、給紙された用紙の上面に印刷が行われる。印刷が行われた用紙は、プリンタ2の内部の用紙搬送経路に沿って搬送されることにより用紙の表裏が反転し、MPトレイ50の上方に備えられた排紙トレイ51に印刷した順に積み重ねるようにして排紙される。すなわち、排紙された用紙は、印刷が行われた面が下面になるように重ねられる。図2の例では、プリンタ2は、まず2枚の用紙の片面に4ページ目、2ページ目を順番に印刷し、排紙トレイ51には下から順に4ページ目、2ページ目が印刷された用紙が排出されている(図2左下参照)。
その後、排紙トレイ51から取り出された2枚の用紙は、マニュアルなどに記載された所定の操作に従ってMPトレイ50にセットする。図2の例では、ユーザによって用紙の順番を変えることなく、1パス目の印刷が行われた用紙の先行側を給紙方向に向けるようにしてMPトレイ50にセットされる(図2右上参照)。
2パス目の印刷では、セットされた用紙は上側の用紙から順に給紙されるので、2ページ目、4ページ目が印刷された用紙の順に給紙され、片面印刷した反対面に、1ページ目、3ページ目を順番に印刷することになる(図2右下参照)。このようにして給紙・排紙を行うことにより手動両面印刷が行われる。
その後、排紙トレイ51から取り出された2枚の用紙は、マニュアルなどに記載された所定の操作に従ってMPトレイ50にセットする。図2の例では、ユーザによって用紙の順番を変えることなく、1パス目の印刷が行われた用紙の先行側を給紙方向に向けるようにしてMPトレイ50にセットされる(図2右上参照)。
2パス目の印刷では、セットされた用紙は上側の用紙から順に給紙されるので、2ページ目、4ページ目が印刷された用紙の順に給紙され、片面印刷した反対面に、1ページ目、3ページ目を順番に印刷することになる(図2右下参照)。このようにして給紙・排紙を行うことにより手動両面印刷が行われる。
なお、印刷するページ数が奇数である場合、両面印刷を行う際に余りのページが生じてしまうため、空白の画像データをもつページを1つ加えることにより、見かけ上偶数のページを扱うものとして処理する。例えば、3ページを手動両面印刷する場合には、空白の画像データをもつ4ページ目を加えて、上述した順番にしたがって印刷を行う。すなわち、3ページの画像データに空白の画像データをもつ4ページ目を加えて、4ページ目、2ページ目、1ページ目、3ページ目の順番で印刷する。1パス目の印刷において、画像データが空白であるので、4ページ目については給紙した用紙に印刷することなくそのまま排紙され、2パス目の印刷において、他面に3ページ目が印刷されることになる。
また、上述した印刷する順番は、プリンタ2のハードウェアの構成などに対応して変更しうるものであり、本実施形態で説明した順番には限られることはない。例えば、印刷した複数の用紙を閉じる際に右または左ひらきにするかなど様々な印刷設定に対応して、印刷する順番を変更するようにしてもよい。
操作部32は、ユーザがプリンタ2を操作するための部分であり、液晶ディスプレイ、各種ランプおよび各種操作ボタン等で構成される。当該操作部32では、プリンタ2における印刷条件の設定など各種の設定行為が可能であると共に、手動両面印刷時におけるメッセージの表示や印刷実行の指示操作がなされる。
図3は、操作部32の構成を示した図である。図3に示されるように、操作部32には、液晶ディスプレイである表示パネル60、各種設定操作を行うためのスイッチ61〜64、エラーなどを知らせる各種ランプ65〜67、印刷処理の実行を指示する印刷可スイッチ68、およびジョブをキャンセルするためのキャンセルスイッチ69を有している。
図3は、操作部32の構成を示した図である。図3に示されるように、操作部32には、液晶ディスプレイである表示パネル60、各種設定操作を行うためのスイッチ61〜64、エラーなどを知らせる各種ランプ65〜67、印刷処理の実行を指示する印刷可スイッチ68、およびジョブをキャンセルするためのキャンセルスイッチ69を有している。
図4は、1つの印刷ジョブについて印刷システム1が行う処理の流れを示したフローチャートである。以上説明した構成を有する本実施形態に係る印刷システム1が行う処理の流れについてフローチャートにしたがって説明する。なお、ステップS1〜ステップS5およびステップS9は、プリンタ2が行う処理であり、ステップS6およびステップS7の処理が、ホストコンピュータ3のCPUがドライバプログラムを実行することにより、プリンタドライバ21が行う処理である。
ホストコンピュータ3から手動両面印刷での印刷要求が発せられると、図4に示す処理を開始し、ステップS1において、プリンタ2のCPU41は、当該印刷要求による印刷データを入出力I/F40を介して受信する。
次に、ステップS2において、プリンタ2が受信した印刷データに含まれる制御コマンドはCPU41に送られて解釈され、印刷ジョブに対する各種印刷条件などが決定される。その際、印刷データに含まれる印刷ジョブの手動両面印刷枚数も把握することから、CPU41は印刷ジョブが手動両面印刷であると判断し、エンジン31における印刷処理時に後述する手動両面印刷用の制御を行う。また、受信された印刷データに含まれる各ページの画像データは、RAM43に順次格納され、エンジン31での印刷処理が開始される所定のタイミングになるとRAM43から読み出すようにして印刷が行われる。
例えば、ホストコンピュータ3から4ページ分の手動両面印刷の要求を受けた場合には、印刷ジョブの手動両面印刷枚数は“4”であるという情報が受信する印刷データに含まれるので、CPU41は今回の印刷は手動両面印刷であると判断する。このとき、4ページ分の画像データは、上述したように1パス目(4,2ページ目)については降順、2パス目(1,3ページ目)については昇順の順番にしたがって送信されてくるので、順次、その順番で画像データをRAM43に格納していく。
次に、ステップS3では、プリンタ2は、要求を受けた手動両面印刷での印刷ジョブの印刷処理対象ページについて、1パス目の印刷処理を行う。
図5は、1パス目の印刷処理の流れを示したフローチャートである。以下、フローチャートを参照して説明する。
図5は、1パス目の印刷処理の流れを示したフローチャートである。以下、フローチャートを参照して説明する。
ステップS30では、1パス目の場合に、CPU41はエンジン31に給紙トレイの指定を行う。前述のように、給紙トレイがMPトレイ50のみの場合には、このMPトレイ50が指定されるが、複数の給紙トレイがある場合には、ユーザが指定したトレイなど任意のトレイを指定することができる。
次に、ステップS31では、CPU41はエンジン31に排紙トレイを指定する。ここでは、排紙トレイ51が指定される。
次に、ステップS32では、CPU41はエンジン31に1パス目(表面)用の運転条件を指示する。ここで運転条件とは、転写電圧など印刷処理時の各種条件のことを意味し、1パス目では、通常、片面印刷の場合と同様の運転条件が指示される。
次に、ステップS33では、CPU41がエンジン31に給紙を指示することにより、エンジン31は用紙を給紙する。
次に、ステップS34では、当該ページの画像データをエンジン31に転送し始める。具体的には、RAM43に格納されている画像データが順次読み出され、エンジンI/F44にて所定の処理を施された後にエンジン31へ引き渡されていく。
次に、ステップS35では、エンジン31で、転送された画像データに基づいて給紙した用紙への印刷処理を実行する。これにより、1ページについてのCPU41の処理が終了する。
次に、ステップS36では、1パス目の印刷が終了したか否かを判断する。終了していない場合(No)、ステップS32へ戻って1パス目の次のページについて処理を行う。ここで前ページと同一運転条件であればステップS32は省略することがある。終了している場合(Yes)、1パス目の印刷処理を終了してステップS4へ進む。
図4に戻り、ステップS4では、1パス目の印刷を終えた用紙の排紙トレイ51への排紙が終了することを待ち合わせる。実際には排紙トレイに備えられたセンサからの信号、排紙モータの停止信号などを受信すること、または、印刷を終えてから所定の時間が経過したことを検出することによって、CPU41が排紙が終了したことを認識してから、次のステップへ移行する。
1パス目の排紙が終了すると、ステップS5において、CPU41は、入出力I/F40を介して、2パス目の用紙のセットと2パス目の印刷指示操作をユーザに促すメッセージを表示する指示をホストコンピュータ3に送信する。
ホストコンピュータ3のCPUは、I/F22がメッセージを表示する指示を受信することを待ち受けており、ステップS6において、プリンタ2からメッセージを表示する指示を受信すると次のステップへ進む。
ステップS7では、ホストコンピュータ3のプリンタドライバ21は、2パス目の用紙のセットと2パス目の印刷指示操作をユーザに促すメッセージをディスプレイ25に表示する。
図6は、ディスプレイ25に表示されたメッセージの例を示した図である。図6(a)に示すように、メッセージは、ユーザに2パス目の用紙のMPトレイ50へのセットを促すと共に、このとき、セットする用紙の枚数が示されている。ユーザは、かかるメッセージを確認することにより、片側印刷枚数分の用紙のセットと印刷可スイッチ68の押下を促される。また、図6(b)に示す例では、何枚分をMPトレイ50からとって排紙トレイ51に給紙すればよいかが表示されるので、ユーザは、そのメッセージに従って、適切に給紙を行うことができる。
図6は、ディスプレイ25に表示されたメッセージの例を示した図である。図6(a)に示すように、メッセージは、ユーザに2パス目の用紙のMPトレイ50へのセットを促すと共に、このとき、セットする用紙の枚数が示されている。ユーザは、かかるメッセージを確認することにより、片側印刷枚数分の用紙のセットと印刷可スイッチ68の押下を促される。また、図6(b)に示す例では、何枚分をMPトレイ50からとって排紙トレイ51に給紙すればよいかが表示されるので、ユーザは、そのメッセージに従って、適切に給紙を行うことができる。
このとき、実際には、以下のような処理が行われている。まず、プリンタ2のCPU41が、印刷データがもつ手動両面印刷枚数に基づいて片側印刷枚数を取得し、2パス目の印刷指示と共に片側印刷枚数を示す情報をホストコンピュータ3へ送信する。2パス目の印刷指示を受信すると、ホストコンピュータ3のCPUは、図6に示されたメッセージをホストコンピュータ3のハードディスクなどから読み出してRAMに格納する。さらに、メッセージを記憶したRAM上のメモリ領域のうち枚数を表す情報を記憶した所定の領域に、プリンタ2から受信した片側印刷枚数を書き換えるようにして、片側印刷枚数を示すメッセージを生成している。なお、本実施形態では、プリンタ2のCPU41が片側印刷枚数を演算しているが、ホストコンピュータ3のCPUが両面印刷枚数から演算するとしてもよい。
このようにメッセージがディスプレイ25に表示されると、それを見たユーザはメッセージにしたがって、排紙トレイ51に排出されている1パス目の印刷がなされた用紙を、表示された片側印刷枚数分だけ取り出し、所定の向きでMPトレイ50にセットした後、操作部32の印刷可スイッチ68を押す。すなわち、ユーザは、印刷可スイッチ68を押下することにより2パス目の印刷処理を行ってもよい旨の指示を行う。例えば、前記4ページ分の手動両面印刷を行う場合では、4ページ目と2ページ目の印刷が済んだ2枚の用紙は、上から2ページ目、4ページ目の順に積み重ねた状態のまま排紙トレイ51から取り出されてMPトレイ50にセットされた状態で、印刷可スイッチ68が押される。
図4に戻り、ステップS8では、プリンタ2のCPU41は上述したようにして印刷可スイッチ68が押下されたか否かを判断する。印刷可スイッチ68が押された場合(Yes)、プリンタ2のCPU41は入出力I/F40を介して2パス目の印刷命令をエンジン31に送信し、ステップS9へ進む。印刷可スイッチ68が押されなかった場合(No)、所定の待ち時間が経過した後に再びステップS8の判断を行うようにして印刷可スイッチ68が押下されるまで待ち続ける。
次に、ステップS9では、プリンタ2は、2パス目の印刷を行う命令を受けて、2パス目の印刷処理を行う。図7は、2パス目の印刷処理の流れを示したフローチャートである。以下、フローチャートを参照して説明する。
2パス目の印刷処理を開始すると、ステップS90において、CPU41が、給紙トレイとしてのMPトレイ50を指定する。
次に、ステップS91では、排紙トレイ51の指定をエンジン31に対して行う。前記4ページ分の手動両面印刷の例では、1ページ目及び3ページ目について、この2パス目の処理が行われる。なお、給紙トレイが複数備えられた場合にも、2パス目の給紙トレイは、MPトレイ50に固定される。
次に、ステップS92では、CPU41は、エンジン31に2パス目(裏面)用の運転条件を指示する。かかる2パス目においては、既に片側に印刷が行われた用紙に対して印刷処理がなされるので、1パス目とは異なる運転条件で処理が行われる必要がある。したがって、1パス目とは異なる転写電圧などが指定される。
次に、ステップS93では、CPU41はエンジン31に給紙を指示することにより用紙の給紙が行われる。
次に、ステップS94では、2パス目のページの画像データをエンジン31に転送し始める。具体的には、RAM43に格納されている画像データが順次読み出され、エンジンI/F44にて所定の処理を施された後にエンジン31へ引き渡されていく。
ステップS95では、2パス目の印刷を行う。例えば、4ページ目、2ページ目、1ページ目、3ページ目の順に印刷を行う際、1パス目の印刷の処理(ステップS3)により、MPトレイ50にセットされた用紙の上面に4ページ目、2ページ目の印刷が行われる。ここでは、MPトレイ50にセットされた4ページ目、2ページ目を印刷した用紙の他面に1ページ目、3ページ目の印刷が行われる。
次に、ステップS96では、2パス目の印刷が終了したか否かを判断する。2パス目の印刷が終了していない場合(No)、ステップS92へ戻って2パス目の次のページについて処理を行う。ここで前ページと同一運転条件であればステップS92は省略することがある。2パス目の印刷が終了している場合(Yes)、図4に示す処理を終了する。
このように、片面の印刷を完了した適正なタイミングで、適正な枚数の用紙のセットをユーザに促すことにより、用紙を間違えることなく正しい用紙に手動両面印刷が行われる。
なお、図4のフローチャートにおけるステップS7が表示工程、図7のフローチャートにおけるステップS95が印刷工程に相当する。
以上ではホストコンピュータ3のディスプレイ25にメッセージを表示したが、一方で、ステップS5でメッセージを表示する指示を送信すると共に、CPU41はプリンタ2の操作部32の表示パネル60に、ユーザにセットを促すメッセージを表示する。図8(a)に示す例では、操作部32の表示パネル60に「2マイヲシュドウリョウメン」と表示されている。ユーザは、手動両面印刷を行っていることを再認識し、当該プリンタ2のマニュアル(操作手順書)などに記載されている手動両面印刷時の手順に従って、排紙トレイ51から2枚の用紙をMPトレイ50にセットしなおしてから、印刷可スイッチ68を押すという操作を行うタイミングになったことを知る。また、図8(b)に示す例では、表示パネル60に「ヨウシヲ2マイセットゴ、スイッチヲオス」と表示される。これらの処理は、ステップS5においてメッセージを表示する指示を送信すると共に、CPU41がROM42に記憶されたメッセージを読み込み表示パネル60に表示することにより行われる。このようにして、ホストコンピュータ3のディスプレイ25を見ることなく、プリンタ2の表示パネル60を確認するだけで手動両面印刷を行なうことができる。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(1)本実施形態に係るプリンタ2では、手動両面印刷を行う際に、1パス目の排紙の後に、ユーザは、図6に示されたディスプレイ25に表示されるメッセージを確認することにより、MPトレイ50へ供給するべき用紙の枚数を知ることができる。したがって、供給する用紙を間違える可能性が低減することになり、正確に手動両面印刷を行うことができるようになる。
(1)本実施形態に係るプリンタ2では、手動両面印刷を行う際に、1パス目の排紙の後に、ユーザは、図6に示されたディスプレイ25に表示されるメッセージを確認することにより、MPトレイ50へ供給するべき用紙の枚数を知ることができる。したがって、供給する用紙を間違える可能性が低減することになり、正確に手動両面印刷を行うことができるようになる。
(2)ディスプレイ25に表示されるメッセージは、1パス目の用紙が排紙トレイ51に排紙された後に表示されるので、ユーザがメッセージを見た際には、既に、2パス目用にセットすべき用紙が排紙トレイ51にあり、ユーザは、メッセージにしたがって指定された枚数分の用紙をMPトレイ50にセットする。1パス目の印刷の途中で、用紙のセットが行われることがないので、セットする用紙の順番を間違える可能性が低減する。したがって、手動両面印刷において、ユーザの操作を伴う2パス目に対する処理をより正確に行うことができる。
(3)図6(a)のメッセージでは用紙をセットすべき方向が示されているので、用紙をセットする方向も分かり易い。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施することもできる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)
前記実施形態では、ホストコンピュータ3の表示部に表示するメッセージに1パス目で印刷した印刷枚数を表示した。本発明は、メッセージに表示する内容が、排紙トレイ51からMPトレイ50に供給する用紙を特定できる情報とした点にあり、ここでいう情報は用紙の枚数に限られるものではない。第1の変形例では、1パス目の印刷の際に、ユーザがページ印刷を指定すること、または、プリンタ2が自動的に判断してページ印刷を行うことにより用紙にページ数を印刷し、1パス目の印刷を行ったページ数を含むメッセージをホストコンピュータ3に表示する。
図9は、第1の変形例におけるホストコンピュータ3に表示されたメッセージの例を示した図である。ユーザは、図9に示すメッセージを確認することによりどのページの用紙をMPトレイ50にセットすればよいかを知ることができる。例えば、1パス目の印刷を終えてMPトレイ50に排紙された用紙について、用紙の順番が変わってしまった場合であっても、メッセージに示されたページにしたがって、MPトレイ50にセットすることにより適切な用紙に両面印刷を行うことができる。また、図9の例では、「2〜4ページ」と表示されているので、印刷された用紙を裏返して上から2,4ページの順に並べるようにMPトレイ50にセットする。もっとも、プリンタ2の用紙の搬送経路によっては、用紙を並べる順番が異なることもあるので、例えば、上から4,2ページの順に並べる場合には、「4〜2ページ」のように、裏面印刷のためにセットすべき用紙の順番を考慮したメッセージを表示してもよい。勿論、用紙の枚数とページ数の両方を表示したメッセージを表示することもできる。
また、2パス目の印刷により印刷する用紙のページを表示するとしてもよく、図9の例におけるメッセージに替えて、1〜3ページの印刷を行う旨を表示する。このようにすれば、ユーザは、1〜3ページの印刷を行うために、裏面に2,4ページ目が印刷されている用紙をMPトレイ50にセットすることにより手動両面印刷が行われる。
さらに、用紙を特定する情報としては、1パス目に印刷した内容を示すメッセージとしてもよく、例えば、各ページに文章を印刷する場合などに、各ページのタイトル、各ページの文章の始めの数文字などを、順番に表示してMPトレイ50に給紙する用紙を指定する。
前記実施形態では、ホストコンピュータ3の表示部に表示するメッセージに1パス目で印刷した印刷枚数を表示した。本発明は、メッセージに表示する内容が、排紙トレイ51からMPトレイ50に供給する用紙を特定できる情報とした点にあり、ここでいう情報は用紙の枚数に限られるものではない。第1の変形例では、1パス目の印刷の際に、ユーザがページ印刷を指定すること、または、プリンタ2が自動的に判断してページ印刷を行うことにより用紙にページ数を印刷し、1パス目の印刷を行ったページ数を含むメッセージをホストコンピュータ3に表示する。
図9は、第1の変形例におけるホストコンピュータ3に表示されたメッセージの例を示した図である。ユーザは、図9に示すメッセージを確認することによりどのページの用紙をMPトレイ50にセットすればよいかを知ることができる。例えば、1パス目の印刷を終えてMPトレイ50に排紙された用紙について、用紙の順番が変わってしまった場合であっても、メッセージに示されたページにしたがって、MPトレイ50にセットすることにより適切な用紙に両面印刷を行うことができる。また、図9の例では、「2〜4ページ」と表示されているので、印刷された用紙を裏返して上から2,4ページの順に並べるようにMPトレイ50にセットする。もっとも、プリンタ2の用紙の搬送経路によっては、用紙を並べる順番が異なることもあるので、例えば、上から4,2ページの順に並べる場合には、「4〜2ページ」のように、裏面印刷のためにセットすべき用紙の順番を考慮したメッセージを表示してもよい。勿論、用紙の枚数とページ数の両方を表示したメッセージを表示することもできる。
また、2パス目の印刷により印刷する用紙のページを表示するとしてもよく、図9の例におけるメッセージに替えて、1〜3ページの印刷を行う旨を表示する。このようにすれば、ユーザは、1〜3ページの印刷を行うために、裏面に2,4ページ目が印刷されている用紙をMPトレイ50にセットすることにより手動両面印刷が行われる。
さらに、用紙を特定する情報としては、1パス目に印刷した内容を示すメッセージとしてもよく、例えば、各ページに文章を印刷する場合などに、各ページのタイトル、各ページの文章の始めの数文字などを、順番に表示してMPトレイ50に給紙する用紙を指定する。
(変形例2)
本発明にいうメッセージは、上述したようにテキストで表示したものに限られることなく、例えば、図2の右上に示す用紙が供給された状態のMPトレイ50の画像を表示するとしてもよい。
本発明にいうメッセージは、上述したようにテキストで表示したものに限られることなく、例えば、図2の右上に示す用紙が供給された状態のMPトレイ50の画像を表示するとしてもよい。
(変形例3)
前記実施形態では、ディスプレイ25に表示されたメッセージに従い、プリンタ2の操作部32に備わる印刷可スイッチ68を押すことにより2パス目の印刷を行った。第3の変形例としては、表示されたメッセージと共に、ディスプレイ25に印刷開始ボタンを表示して、キーボード26またはマウス27を操作してディスプレイ25上の印刷開始ボタンを押下することにより2パス目の印刷を行うとしてもよい。
前記実施形態では、ディスプレイ25に表示されたメッセージに従い、プリンタ2の操作部32に備わる印刷可スイッチ68を押すことにより2パス目の印刷を行った。第3の変形例としては、表示されたメッセージと共に、ディスプレイ25に印刷開始ボタンを表示して、キーボード26またはマウス27を操作してディスプレイ25上の印刷開始ボタンを押下することにより2パス目の印刷を行うとしてもよい。
(変形例4)
前記実施形態では、プリンタ2が4サイクルのレーザプリンタであったが、いわゆるタンデム式のプリンタやモノクロのプリンタであってもよい。また、インクジェットプリンタなど、他の印刷方式のプリンタであってもよい。さらに、前記実施形態では、いわゆるホストベースのシステムとしたが、ホストベースのシステムでなくても本発明を適用することができる。また、本発明は、プリンタに限らず複写機などの印刷装置にも適用することができる。
前記実施形態では、プリンタ2が4サイクルのレーザプリンタであったが、いわゆるタンデム式のプリンタやモノクロのプリンタであってもよい。また、インクジェットプリンタなど、他の印刷方式のプリンタであってもよい。さらに、前記実施形態では、いわゆるホストベースのシステムとしたが、ホストベースのシステムでなくても本発明を適用することができる。また、本発明は、プリンタに限らず複写機などの印刷装置にも適用することができる。
1…印刷システム、2…印刷装置としてのプリンタ、3…ホスト装置および印刷制御装置としてのホストコンピュータ、20…アプリケーション、21…プリンタドライバ、22…I/F、23…ドライバ部、24…表示手段としての表示部、25…ディスプレイ、26…キーボード、27…マウス、28…CD−ROMドライブ、29…記録媒体としてのCD−ROM、30…コントローラ、31…エンジン、32…操作部、40…入出力I/F、41…CPU、42…ROM、43…RAM、44…エンジンI/F、50…給紙トレイとしてのMPトレイ、51…排紙トレイ、60…表示パネル、61〜64…スイッチ、65〜67…各種ランプ、68…印刷可スイッチ、69…キャンセルスイッチ。
Claims (11)
- 片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷システムであって、
手動両面印刷を行う際に、前記排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段を有するホスト装置と、
前記メッセージに従い前記給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷手段を有する印刷装置と、を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
前記表示手段は、前記片面の印刷が完了し前記用紙を前記排紙トレイに排出した後に、前記メッセージを表示することを特徴とする印刷システム。 - 請求項1または2に記載の印刷システムにおいて、
前記表示手段は、両面印刷を行うべき用紙を前記給紙トレイに供給することを促すメッセージを表示することを特徴とする印刷システム。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
前記表示手段は、前記メッセージと共に、前記他面の印刷を実行する指示を与えるべく操作部の操作を促すメッセージも表示し、
前記印刷手段は、前記操作手段が操作されることによる前記他面の印刷を実行する指示を受けて、前記給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行うことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
前記メッセージは、前記片面の印刷を行った用紙の枚数の情報を含むことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
前記印刷手段は、片面の印刷を実行する際に、前記用紙ごとにページ数を印刷し、
前記メッセージは、前記片面の印刷を行った用紙のページ数の情報を含むことを特徴とする印刷システム。 - 片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
手動両面印刷を行う際に、前記排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段、を備えることを特徴とする印刷制御装置。 - 片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷装置であって、
手動両面印刷を行う際に、前記排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段と、
前記メッセージに従い前記給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。 - 片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する印刷方法であって、
手動両面印刷を行う際に、前記排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示工程と、
前記メッセージに従い前記給紙トレイに供給された用紙に他面の印刷を行う印刷工程と、を備えることを特徴とする印刷方法。 - 片面の印刷が完了した用紙を排紙トレイに排出した後に、当該用紙の給紙トレイへの供給をユーザが行うことにより、供給された用紙の他面に印刷を行う手動両面印刷を実行する際に、前記用紙の供給をユーザに促す処理をコンピュータに実行させるためのドライバプログラムであって、
コンピュータを、
手動両面印刷を行う際に、前記排紙トレイにある用紙のうち両面印刷を行うべき用紙を特定する情報を含むメッセージを表示する表示手段、として機能させることを特徴とするドライバプログラム。 - 請求項10に記載のドライバプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2004315339A JP2006127198A (ja) | 2004-10-29 | 2004-10-29 | 印刷システム、印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=36721897
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JP2004315339A Withdrawn JP2006127198A (ja) | 2004-10-29 | 2004-10-29 | 印刷システム、印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムを記憶した記録媒体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008155475A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Brother Ind Ltd | 表示制御プログラム及び画像形成装置 |
JP2014133329A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Sharp Corp | 印刷装置 |
-
2004
- 2004-10-29 JP JP2004315339A patent/JP2006127198A/ja not_active Withdrawn
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JP2014133329A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Sharp Corp | 印刷装置 |
US9056492B2 (en) | 2013-01-09 | 2015-06-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Printing apparatus |
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