JP2006126357A - アレイ導波路回折格子型波長合分波器 - Google Patents

アレイ導波路回折格子型波長合分波器 Download PDF

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Abstract

【課題】 スラブ導波路の収差や導波路アレイの位相誤差のために生じる、透過域における損失波長スペクトルの傾きを抑制したアレイ導波路回折格子型波長合分波器を提供する。
【解決手段】 入力チャネル導波路と入力スラブ導波路との接続部において入力チャネル導波路に入力コア幅調整部が具備され、および出力チャネル導波路と出力スラブ導波路との接続部において出力チャネル導波路に出力コア幅調整部が具備されたアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、入力コア幅調整部と出力コア幅調整部の形状を、出力チャネル導波路からの損失波長スペクトルが平坦化するように調整し、および出力チャネル導波路のうち少なくとも1本が損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、導波路アレイと出力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜させて配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アレイ導波路回折格子型波長合分波器に関し、より詳細には、波長分割多重(WDM)システムで使用されるアレイ導波路回折格子型波長合分波器に関する。
爆発的に増大するインターネットサービスへの需要を背景に、波長分割多重(WDM)システムを用いて高速広帯域伝送が可能な光ネットワークの整備が急速に進められている。アレイ導波路回折格子型波長合分波器は、WDMシステムで使用される波長合分波器の中でも量産性や安定性に優れ、広く用いられている。このアレイ導波路回折格子型波長合分波器は、半導体の基板上に作製されるため他の光部品との集積化が可能であり、低コストで高機能な光集積回路の開発も行われている。
アレイ導波路回折格子型波長合分波器は、図9に示すように、少なくとも1本の入力チャネル導波路11、入力スラブ導波路12、複数のチャネル導波路からなる導波路アレイ13、出力スラブ導波路14、および複数の出力チャネル導波路15が順次接続されて、基板10の上に形成される。入力チャネル導波路11は入力ポート2を通して外部の装置に接続され、複数の出力チャネル導波路15は出力ポート3を通して外部の装置に接続される。導波路アレイ13を構成する複数のチャネル導波路は、その隣接するチャネル導波路間の行路長差が一定値ΔLだけ異なるように配置される。
図10(A)は、入力スラブ導波路12付近を拡大して示す。入力チャネル導波路11と入力スラブ導波路12とは円弧A1上で接続され、導波路アレイ13と入力スラブ導波路12とは円弧A2上で接続される。
円弧A2の形状は、少なくとも1本以上の入力チャネル導波路11の中央から導波路アレイ13の各チャネル導波路へ入射するすべての光が、等位相になるように決められる。そのため円弧A2の中心P2は、円弧A1上で少なくとも1本の入力チャネル導波路11の中央に置かれる。そして導波路アレイ13を構成する複数のチャネル導波路は、点P2を中心として放射状に配置される。
中央から離れて置かれた入力チャネル導波路11から射出される光は、導波路アレイ13における隣接する各チャネル導波路間において一定の位相差を有する必要がある。この条件を満たすために、導波路アレイ13の各チャネル導波路は、円弧A2上で等間隔に配置される。また同時に、入力チャネル導波路11は、円弧A2上で導波路アレイ13の中央の点P1を中心として放射状に配置される。なお、円弧A1の中心に関しては、中央点P1と一致する構成や2点P1、P2の中点にする構成(ローランド円)が知られている。2点P1、P2を結ぶ直線は入力スラブ導波路12の実質的な中心軸を規定する。
なお、導波路アレイ13を構成する複数のチャネル導波路に相互作用がある場合は、中央点P1は円弧A2から所定の距離だけ離れて配置される(特許文献1参照)。点P2に関しても同様である。
また後述するように、損失波長スペクトルの透過域を拡大するために、入力スラブ導波路12との接続部において、入力チャネル導波路12にはモードフィールドを調整するための入力コア幅調整部16が具備される。図10(B)に入力コア幅調整部16の形状と入力フィールドの振幅を示す。この従来例では、コア幅は2次関数的に拡大されたパラボラ形状であり、入力フィールドは二山の振幅分布をもつ(特許文献2参照)。
図11は、出力スラブ導波路14付近を拡大して示す。出力チャネル導波路15と出力スラブ導波路14とは円弧A4上で接続され、導波路アレイ13と出力スラブ導波路14とは円弧A3上で接続される。
円弧A3の形状は、導波路アレイ13の各チャネル導波路から等位相で射出される光が、複数の出力チャネル導波路15の中央に集光するように決められる。そのため円弧A3の中心P3は円弧A4上で複数の出力チャネル導波路15の中央に置かれる。そして導波路アレイ13を構成する複数のチャネル導波路は点P3を中心として放射状に配置される。
後述するように光を分波するためには、導波路アレイ13の各チャネル導波路から一定の位相差を有して射出される光は、その光の波長ごとに前記位相差に応じて円弧A4上を中央から外れた位置に集光する必要がある。この条件を満たすために、導波路アレイ13の複数のチャネル導波路は円弧A3上で等間隔に配置される。また、複数の出力チャネル導波路15は集光する光を効率良く受け取るために、円弧A3上の導波路アレイ13の中央の点P4を中心として放射状に配置される。円弧A4の中心は、2点P3、P4の中点にする構成(ローランド円)が適正であるが、出力チャネル導波路15の配置の簡便さから中央点P4と一致させる構成もある。2点P3、P4を結ぶ直線は出力スラブ導波路14の実質的な中心軸を規定する。
入力側と同様に、導波路アレイ13を構成する複数のチャネル導波路に相互作用がある場合は、中央点P4は円弧A3から所定の距離だけ離れて配置される。点P3に関しても同様である。
また後述するように、損失波長スペクトルの透過域を拡大するために、出力スラブ導波路15との接続部において、出力チャネル導波路15にはモードフィールドを調整するため出力コア幅調整部17が具備される。この従来例では直線的にコア幅が増大している。
次にこの従来例を参照しながら、一般的なアレイ導波路回折格子型波長合分波器の波長分波機能について説明する。
図9において、入力チャネル導波路11からの複数の波長を有する光は、入力スラブ導波路12において回折して広がり、導波路アレイ13の各チャネル導波路に入射する。導波路アレイ13の各チャネル導波路を伝搬した光は、行路長差ΔLにより生じた波長ごとに異なる一定の位相差を有して出力スラブ導波路14との境界の円弧A2に達し、出力スラブ導波路14に放射される。そして入射した光は波長ごとに干渉し、出力スラブ導波路14において上記位相差に対応した方向へ波長ごとに集光する。
図12は、出力スラブ導波路14において波長λ50の光が集光するようすを示す。導波路アレイ13の各チャネル導波路から入射する光は、隣接するチャネル導波路間で波長λ50に応じた一定の位相差を有し、出力スラブ導波路14において互いに重なり合い、その位相差に応じて傾いた波面を形成して伝搬し、円弧A4上の集光位置に結像する。集光する方向は、中央点P4を通る上記波面と垂直な方向である。
位相差が波長によって異なるため、集光位置も波長によって異なる。そこで所望の波長に対応する集光位置に出力チャネル導波路15を配置することにより、各出力チャネル導波路に対応する出力ポートから所望の波長を取り出すことができる。図12では出力ポート31〜35からそれぞれ波長λ10〜λ50の光を取り出すことができるように、各出力チャネル導波路15が配置されている。
さらに、図13(A)と図13(B)を参照しながら、集光位置の波長依存性と損失波長スペクトルの関係を説明する。
図13(A)は、わずかに異なる3つの波長λ30、λ31、λ32(λ31<λ30<λ32)の光が中央の出力ポート33に対応する出力チャネル導波路15付近に集光し、その集光フィールド分布が各波長に応じて移動する様子を示す。
図13(B)の上段は図10(B)に示す円弧A1上A−A′での入力コア幅調整部16の入力フィールド分布である。中段は図13(A)に示す円弧A4上B−B′における、波長λ30、λ31、λ32での集光フィールド分布と出力コア幅調整部17の出力フィールド分布である。理想的には集光フィールド分布は入力フィールド分布と同じである。出力ポート33からの透過パワーは、集光フィールド分布と出力フィールド分布との重なり積分に比例する。集光フィールド分布の位置が波長によって異なるため、フィールドの重なり積分も波長によって異なり、損失波長スペクトルは図13(B)下段のようになる。
この従来例のように、入力コア幅調整部16を2次関数的(パラボラ)形状にすることにより、入力フィールド分布は2つのピークを持ち、単一ピークの出力フィールドとの重なり積分の波長依存性がなだらかになる。その結果、損失波長スペクトルの底部(透過域)は平坦化される。なお、以後、特に断らない限り「損失波長スペクトル」とは「損失波長スペクトルの透過域」を意味するものとする。
なお、入力コア幅調整部16の形状が形状を例えば3次、4次関数的に急激に拡大されるほど入力フィールド分布が矩形状になって、損失は増加するが損失波長スペクトルは一層広帯域になる。
このように損失波長スペクトルを平坦化すると、広い波長域で損失変動が小さくなり、光源の波長変化、波長合分波器自体の特性変化に対して寛容になる。したがって、多段の波長合分波器を通過して光信号を伝送するWDMシステムにおいては、損失波長スペクトルにおける平坦性の良い波長合分波器を用いることが非常に重要になっている。
特開平6−250030号公報 特開平9−297228号公報 特開平11−344626号公報
しかしながら、作製誤差により生じる導波路アレイ13における位相誤差や出力スラブ導波路14の原理的な収差の影響で、透過域における損失波長スペクトルが傾き、光源の波長変化の許容を制限する場合がある。
たとえば、アレイ導波路回折格子型波長合分波器には出力スラブ導波路14に原理的に収差があり、その収差は中央から離れるにつれて大きくなる(特許文献3参照)。
出力スラブ導波路14の収差の影響を受ける場合の集光位置の波長依存性と損失波長スペクトルの関係を図14(A)、14(B)を参照しながら説明する。
図14(A)は、わずかに異なる3つの波長λ50、λ51、λ52(λ51<λ50<λ52)の光が中央から離れた出力ポート35に対応する出力チャネル導波路15付近に集光し、収差の影響で集光フィールドが左右非対称となり、波面も平面ではなく3次関数的に歪む様子を示す。
図14(B)の上段は、図10(B)に示す円弧A1上A−A′での入力コア幅調整部16における入力フィールド分布を示す。中段は図14(A)に示す円弧A4上C−C′間における、波長λ50、λ51、λ52での集光フィールド分布と出力コア幅調整部17における出力フィールド分布である。円弧A4上の集光フィールド分布は、入力フィールドが歪んだ形となる。そのため図14(B)下段に示す損失波長スペクトルは、左右対非対称の傾いた形状となる。
図15は、図12に示す円弧A4上D−D′での異なる五つの波長λ10〜λ50の集光フィールド分布を示す。出力スラブ導波路14の影響により、集光位置が中央から離れるほどフィールド分布が歪む。また、波面の歪みも大きくなる(図示せず)。
図16(A)は、従来のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の各出力ポートにおける損失波長スペクトルを模式的に示す。出力スラブ導波路14の収差のために透過域において損失波長スペクトルが傾き、中央の出力ポート33においては平坦であるが、中央から離れるほど傾き具合が大きくなっている。
図16(B)は、従来の方法により作製した分波間隔0.8nm、分波数21のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の各出力ポートにおける、透過中心波長での損失波長スペクトルの傾き値(つまり、損失傾き値)の分布を示す。中央の出力ポートにおいてほぼ0dB/nmであるが、出力ポート番号に比例して変化し、両端の出力ポートにおいては±2dB/nmの傾きとなった。
図17(A)は、さらに導波路アレイ13における位相誤差が加わった場合の損失波長スペクトルを模式的に示す。この場合、中央の出力ポートにおいても損失波長スペクトルが傾く。そして、図16(A)の場合と同様に、傾き具合は出力ポートに応じて変化する。
図17(B)は、従来の方法により作製した分波間隔0.8nm、分波数21のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の各出力ポートにおける透過中心波長での損失波長スペクトルの傾き値の分布を示す。導波路アレイ13での位相誤差が加わったため中央の出力ポートにおいて約1dB/nmの損失波長スペクトルの傾きがある。損失波長スペクトルの傾きは、出力ポート番号に比例して変化し、番号1の出力ポートにおいて約3dB/nmとなった。
以上のように損失波長スペクトルが傾くと、光源の波長変化や波長合分波器の特性変化に対し敏感に損失が変わり、安定したWDMシステム運用の障害となるという問題があった。
このような問題を解決するため、本発明の目的は、スラブ導波路の収差や導波路アレイの位相誤差のために生じる透過域における損失波長スペクトルの傾きを抑制したアレイ導波路回折格子型波長合分波器を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板上に形成された、少なくとも1本の入力チャネル導波路と、入力スラブ導波路と、複数のチャネル導波路からなる導波路アレイと、出力スラブ導波路と、複数の出力チャネル導波路とが順次接続されたアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、前記入力チャネル導波路は、前記入力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する入力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路は、前記出力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する出力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路のうち少なくとも1本は、透過域での損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記出力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする。
この構成によれば、平坦な損失波長スペクトルを持つアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、出力スラブ導波路の原理的な収差により生じる損失波長スペクトルの傾きは、各出力チャネル導波路の傾斜によって小さく抑えられる。また、全出力ポートに一様に影響を及ぼす導波路アレイの予測可能な位相誤差による損失波長スペクトルの傾きも、出力チャネル導波路ごとに小さく抑えられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアレイ導波路回折格子型波長合分波器は、入力チャネル導波路の少なくとも1本は、導波路アレイと入力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする。
この構成によれば、導波路アレイの予測可能な位相誤差により全出力ポートに一様に生じる損失波長スペクトルの傾きは、入力チャネル導波路の傾斜によって小さく抑えることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、基板上に形成された、複数の入力チャネル導波路と、入力スラブ導波路と、複数のチャネル導波路からなる導波路アレイと、出力スラブ導波路と、複数の出力チャネル導波路とが順次接続されたアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、前記入力チャネル導波路は、前記入力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する入力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路は、前記出力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する出力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路のうち少なくとも1本は、透過域での損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記出力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置され、および複数の前記入力チャネル導波路は、前記損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記入力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して各々異なる角度で傾斜して配置されることを特徴とする。
この構成によれば、平坦な損失波長スペクトルを持つアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、出力スラブ導波路の原理的な収差で生じる損失波長スペクトルの傾きが各出力チャネル導波路の傾斜によって解消される。さらに、導波路アレイの予測不可能な位相誤差により全出力ポートに一様に生じる損失波長スペクトルの傾きは、各々異なる角度で傾斜して配置された複数の入力チャネル導波路から最適な一本を選択することによって小さく抑えることが可能となる。
本発明によれば、入力チャネル導波路と出力チャネル導波路に具備されたコア幅調整部が調整されて平坦な損失波長スペクトルを持つアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、出力チャネル導波路が導波路アレイの中央を臨む方向に対して傾斜して配置されることにより、出力スラブ導波路の収差で生じる損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えることができる。または、この出力チャネル導波路の傾斜角を一定値だけずらすことにより、導波路アレイの予測可能な位相誤差に起因する損失波長スペクトルの傾きが小さく抑えられ、もしくは、入力チャネル導波路が一定値だけ導波路アレイの中央を望む方向に対して傾斜させて配置することにより同様の効果が達成される。さらに、複数の入力チャネル導波路に異なる傾きを与え、適切な入力ポートを選定することにより、導波路アレイの予測不可能な位相誤差に起因する損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えることができる。その結果、すべての出力ポートにおいて、光源の波長変化や波長合分波器の特性変化に対して透過光信号の強度が劣化しない波長合分波器が実現でき、WDMシステムの普及・経済化に大きく貢献すると期待される。
以下、図面を参照しながら本発明の波長合分波器の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、第1の実施形態にかかるアレイ導波路回折格子型波長合分波器を示す。基本構成は図9の従来例と同様であるが、出力チャネル導波路15が図2(A)の模式図のように傾斜して配置されることを特徴とする。ここでは中央の出力ポート33以外の出力チャネル導波路15が中央点P4を望む方向に対して傾けられる。この傾き具合は中央から離れるほど大きい。この実施形態はアレイ導波路13の位相誤差が実質上無視できる場合に適応される。
出力スラブ導波路14の収差は、円弧A4の中央(点P3)で0となり、中央から離れるほど大きくなる。そこで出力ポート3i(図2(A)ではi=1〜5)に対応する出力チャネル導波路15の傾斜角Δθiを中央から離れるほど大きくする。
図2(B)は、出力ポート35での集光フィールドの様子を示す。集光フィールドは出力スラブ導波路14の収差によって歪んだ振幅と波面を有する。また出力チャネル導波路15が傾けられているため、出力コア幅調整部17端の出力フィールドも傾き、両フィールドは、傾きに応じた位相差で相互作用する。そのため、傾斜角Δθ5は、両フィールドの重なり積分が波長変化に対して平坦化するように決定される。つまり、アレイ導波路回折格子型波長合分波器の各種導波路の形状により入力フィールド、出力フィールド、収差が決まり、これらと出力チャネル導波路15の位置を用いて上記傾斜角Δθ5を決定することができる。他の出力ポートに関しても同様である。
出力ポート3iに対応する出力チャネル導波路15が中央点P4を臨む方向と出力スラブ導波路14の中心軸とがなす角度をθiとおくと、近似的に傾斜角Δθiは
Δθi=α・θi (1)
で与えられる。係数αは入力フィールド、出力フィールド、収差の一般的な値より−1<α<1である。このような出力チャネル導波路15の配置は、出力スラブ導波路14の中心軸上に中央点P4と異なる位置に仮想中心P5を設置し、この仮想中心P5を臨む方向に配置することでも実現できる。
このように、出力チャネル導波路15を、中央点P4を臨む方向に対して傾斜して配置することにより、各出力ポートの損失波長スペクトルは図3のように平坦化される。
次に本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の試作結果について説明する。基板10上にはシリコンが用いられ、コアはゲルマニウムを混ぜた石英系ガラスで形成された。コアとクラッドの比屈折率差は0.7%でコアの高さは6μmであった。チャネル導波路の基本的な幅は6μmで、1ポートの入力チャネル導波路11に入力コア幅調整部16が具備され、幅27μmまで2次関数的に広げられた。分波間隔が0.8nmとなるように21ポートの出力チャネル導波路15が配置され、それらに幅が直線的に14μmまで広げられた出力コア幅調整部17が具備された。出力チャネル導波路15の傾斜具合を決める係数αは0.5であった。21個の各出力ポートでの損失波長スペクトルが測定された。図4は、透過中心波長での損失波長スペクトルの傾きを示す。従来例のアレイ導波路回折格子型波長合分波器を作製した場合、図16(B)に示すように、両端の出力ポートで損失波長スペクトルの傾きが最も大きく±2dB/nmであったが、本実施形態によれば、その損失傾きは、どのポートにおいても±0.5dB/nm以下と小さく抑えられた。
[実施形態2]
図5は、第2の実施形態にかかるアレイ導波路回折格子型波長合分波器を示す。本実施形態の基本構成は、図1の実施形態1と同様であるが、出力チャネル導波路15が図5の模式図のように実施形態1と逆向きに傾けられたことを特徴とする。本実施形態は、集光フィールドの波面の歪み方が実施形態1とは逆向きになるような入力コア幅調整部16が具備された場合のものである。この場合、出力チャネル導波路15が臨む仮想中心P5は、出力スラブ導波路14の外側に存在する。入力コア幅調整部16については以下の試作結果で述べる。
本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の試作結果について説明する。基本的な構成と作製工程は、実施形態1と同様である。但し、実施形態1より広帯域な損失波長スペクトルを得るために、入力コア幅調整部16は幅27μmまで3次関数的に広げられた。入力フィールドの波面が実施形態1の場合と異なり、出力スラブ導波路14の収差による集光フィールドの波面の歪み方が実施形態1とは逆向きになった。そのため、出力チャネル導波路15の傾斜具合を決める係数αは、−0.3であった。
21個の各出力ポートでの損失波長スペクトルが測定された。透過中心波長での損失波長スペクトルの傾きは、図4と同様の分布を示し、±0.5dB/nmの範囲内の値であった。
[実施形態3]
図6(A)は、第3の実施形態にかかるアレイ導波路回折格子型波長合分波器を示す。本実施形態の基本構成は、図1の実施形態1と同様であるが、出力チャネル導波路15が図6(A)の模式図のように傾けられたことを特徴とする。出力スラブ導波路14の収差と導波路アレイ13の位相誤差が加わった場合の実施形態で、位相誤差と収差の影響を解消するように出力チャネル導波路15が中央点P4を臨む方向に対して傾いて配置される。
図6(B)は、出力ポート35の出力コア幅調整部17付近の拡大図を示す。実施形態2と同様に、傾斜角Δθ5は、導波路アレイ13の位相誤差および出力スラブ導波路14の収差によって歪んだ振幅および波面を有する集光フィールドと、傾いた出力フィールドとの重なり積分が、波長変化に対して平坦化するように決定される。つまり、アレイ導波路回折格子型波長合分波器の各種導波路の形状により決まる入力フィールド、出力フィールドおよび収差、経験的に予測可能な位相誤差、および出力チャネル導波路15の位置を用いて傾斜角を決定することができる。他の出力ポートに関しても同様である。
本実施形態では、傾斜角Δθiは近似的に
Δθi=α・(θi−θ0)(αは比例定数) (2)
で与えられる。係数αは式(1)とおなじである。角度θ0は、導波路アレイ13の位相誤差と出力スラブ導波路14の収差とが打ち消しあって、出力チャネル導波路15を傾斜しなくても損失波長スペクトルが平坦となる角度(位置)である。導波路アレイ13に位相誤差がある場合、出力チャネル導波路15の配置は、出力スラブ導波路14の中心線を通らない適切な位置に仮想中心P5を設置し、この仮想中心P5を臨む方向に配置することでも実現できる。
また、本実施形態では、出力コア幅調整部17が、コア幅が拡大するコア幅拡大部およびその後一定の幅を保つコア幅延長部で構成された。接続点でのコア幅は、出力コア幅調整部17でコア幅を拡大しながら出力スラブ導波路14と接続すると、コアの中心線に対して左右非対称になる。一般に傾斜角Δθiの絶対値は0.1rad 以下と小さいのでコア幅の非対称性は無視できるが、より厳密な結果を得るには、出力コア幅調整部17は、本実施形態のように一定幅のコア幅延長部を介して、出力スラブ導波路14に接続されるのが望ましい。
一般にアレイ導波路回折格子型波長合分波器を作製すると、コアの高さや幅が設計値と異なる作製誤差が生じる。この作製誤差は、作製のたびにランダムに変化するものもあれば、再現性良く生じるものもある。再現性のある作製誤差要因には、コア層を堆積する際またはコア層を加工して一定幅のチャネル導波路を形成する際の基板の配置および作製装置の癖などがある。このような作製誤差は、経験的に予測することができるので、角度θ0を特定することができる。
本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の試作結果について説明する。基本的な構成と作製工程は実施形態1と同様である。但し、本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器を、図17(B)に示す損失波長スペクトルの傾きを有する従来のアレイ導波路回折格子型波長合分波器を作製した作製条件の下で作製した。α=0.5、θ0=0.03rad とした。21個の各出力ポートにおいて損失波長スペクトルを測定した。透過中心波長での損失波長スペクトルの傾きは、図4と同様の分布を示し、±0.5dB/nmの範囲内の値であった。
[実施形態4]
図7(A)は、第4の実施形態にかかるアレイ導波路回折格子型波長合分波器を示す。本実施形態の基本構成は、図1の実施形態1と同様であるが、図7(A)の模式図のように入力チャネル導波路11が中央点P1を臨む方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする。また、出力チャネル導波路15は図2(A)のように、中央の出力ポート33以外が中央点P4を臨む方向に対して傾斜して配置される。
本実施形態は、実施形態3と同様に、経験的に予測可能な作製誤差を与える作製工程に対して有効である。本実施形態は、入力チャネル導波路11を傾斜させることにより、導波路アレイ13の位相誤差による損失波長スペクトルの傾きを小さく抑える。この傾斜角φ0は、実施形態3で説明したθ0と同様に特定できる。入力チャネル導波路11と入力スラブ導波路12との接続点が入力スラブ導波路12の中心軸上にある場合、φ0=−α・θ0の関係がある。
図7(B)と図7(C)は、入力コア幅調整部16付近の拡大図を示す。図7(B)に示すように、入力コア幅調整部16は2次関数的形状で拡大しながら入力スラブ導波路12に接続し、接続点でのコア幅がコアの中心線に対して左右非対称になる。傾斜角φ0の絶対値が0.1rad 以下と小さい場合にコア幅の非対称性は無視できる。傾斜角が大きく非対称性が無視できなくなる場合には、入力コア幅調整部16は、図7(C)に示すように一定幅のコア幅延長部を介して、入力スラブ導波路12に接続されるのが望ましい。
本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の試作結果について説明する。基本的な構成と作製工程は実施形態3と同様である。α=0.5、Δφ0=−0.015rad であった。21個の各出力ポートにおいて損失波長スペクトルを測定した。透過中心波長での損失波長スペクトルの傾きは、図4と同様の分布を示し、±0.5dB/nmの範囲内の値であった。
[実施形態5]
図8は、第5の実施形態にかかるアレイ導波路回折格子型波長合分波器を示す。本実施形態の基本構成は、図1の実施形態1と同様であるが、図8の模式図のように複数の入力チャネル導波路11が中央点P1を臨む方向に対してそれぞれ異なる角度で傾斜して配置されることを特徴とする。また、出力チャネル導波路15は図2(A)のように、中央の出力ポート33以外が中央点P4を臨む方向に対して傾斜して配置される。
本実施形態は、不確定な作製誤差を与える作製工程に対して有効である。本実施形態は、導波路アレイ13の不確定な位相誤差の影響を複数の入力チャネル導波路11の傾斜で解消する。入力ポートごとに入力チャネル導波路11の傾斜角度を変え、導波路アレイ13の位相誤差の影響を最も解消できる入力チャネル導波路11を入力ポートに選ぶ。この方法により、導波路アレイ13の不確定な位相誤差の影響で生じた損失波長スペクトルの傾きを解消することができる。入力チャネル導波路の本数は、位相誤差の不確定さと要求される損失波長スペクトルの平坦性によって決まる。入力ポートを変えると、それに伴って同一波長を取り出す出力ポートも変わるが、追加した入力ポートの数だけ出力ポートを付加すれば良い。
本実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の試作結果について説明する。本実施形態の作製には、損失波長スペクトルの傾きの出力ポート間における平均値が作製誤差により±1dB/nmの不確定性がある作製工程が用いられた。この損失波長スペクトルの傾きの平均値の変動を±0.2dB/nm以内にするために、5つの入力ポートが設置され、それぞれに、−0.8、−0.4、0、0.4、0.8dB/nmの損失波長スペクトルの傾きに相当する傾斜角が与えられた。21チャネルの波長分波器とするために26個の出力ポートが配置され、出力チャネル導波路15の傾斜はα=0.5で規定された。
出力チャネル導波路15の傾斜により、出力ポート間における透過中心波長に関する損失波長スペクトルの傾きのばらつきは、±0.5dB/nm以内に抑制された。また出力ポート間における損失波長スペクトルの傾きの平均値は、その値を最小にするよう2つ目の入力ポートが選定されたため、0.08dB/nmであった。これらの結果、透過中心波長での損失波長スペクトルの傾きは約−0.4〜0.6dB/nmとなった。
本実施形態では、中央の入力ポートに対応する入力チャネル導波路11は中央点P1を臨む方向に配置されたが、これは、用いられた作製工程において損失波長スペクトルの傾きの出力ポート間における平均値の統計的平均が0あったためである。作製工程に損失波長スペクトルの傾きの出力ポート間における平均値に予測可能な一定の偏差が認められる場合、中央の入力ポートに対応する入力チャネル導波路11をその偏差に相当する傾斜で配置することにより、導波路アレイ13の位相誤差の影響による損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えることができる。または、実施形態3のような、出力チャネル導波路15を偏差に相当する分だけの傾斜を一様に加えて配置すること、あるいはこれらを組み合わせた配置によっても、導波路アレイ13の位相誤差の影響による損失波長スペクトルの傾きを同様に小さく抑えることができる。
以上の実施形態についてはシリコン基板上に形成された石英系ガラスを用いた例を説明したが、本発明のアレイ導波路回折格子型波長合分波器は、シリコン基板上に形成されたものに限定されるものではなく、石英ガラスやセラミックス、プラスチック、他の半導体基板上に形成することができる。また、導波路の材料も石英系ガラスだけでなく、他の成分のガラスやプラスチック、半導体などの光学材料で導波路を構成することができる。
さらに、実施形態では入力コア幅調整部には2次関数的なパラボラ形状が用いられたが、本発明のアレイ導波路回折格子型波長合分波器では、入力コア幅調整部として、Y分岐やMMI(マルチモード干渉計)を用いることができる。もちろん、入力コア幅調整部を直線的に拡大し、出力コア幅調整部をパラボラやY分岐、MMIで構成しても良い。
本発明の第1の実施形態のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の構成図である。 本発明の第1の実施形態において、(A)は出力スラブ導波路付近の構成の拡大図であり、(B)は出力スラブ導波路での集光フィールドと出力チャネル導波路の配置を説明する図である。 本発明の第1の実施形態において、損失波長スペクトルの平坦性を説明する図である。 本発明の第1の実施形態において、試作結果の損失波長スペクトルの傾き分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態において、出力スラブ導波路付近の構成の拡大図である。 本発明の第3の実施形態において、(A)は出力スラブ導波路付近の構成の拡大図であり、(B)はコア幅調整部を説明する図である。 本発明の第4の実施形態において、(A)は入力スラブ導波路付近の構成の拡大図であり、(B)は入力コア幅調整部を説明する図であり、(C)は入力コア幅調整部を説明する図である。 本発明の第5の実施形態において、入力スラブ導波路付近の構成の拡大図である。 従来のアレイ導波路回折格子型波長合分波器の構成図である。 (A)はアレイ導波路回折格子型波長合分波器の入力スラブ導波路付近の構成の拡大図であり、(B)は入力チャネル導波路と入力コア幅調整部を説明する図である。 アレイ導波路回折格子型波長合分波器の出力スラブ導波路付近の構成の拡大図である。 出力スラブ導波路で傾いた波面の光が集光する様子を示す図である。 (A)は集光位置における収差がない場合の三つの波長での集光フィールドの分布を示す図であり、(B)は入力フィールド、収差がない場合の三つの波長での集光フィールド及び出力フィールドの分布と収差がない場合の損失波長スペクトルを示す図である。 (A)は収差がある場合の集光フィールドの分布を示す図であり、(B)は入力フィールド、収差がある場合の集光フィールド及び出力フィールドの分布と収差がある場合の損失波長スペクトルを示す図である。 異なる位置に集光する五つの波長の光の集光フィールド分布を示す図である。 (A)は従来アレイ導波路回折格子型波長合分波器の損失波長スペクトルを示す図であり、(B)従来アレイ導波路回折格子型波長合分波器の損失波長スペクトルの傾き値の分布を示す図である。 (A)は従来アレイ導波路回折格子型波長合分波器の損失波長スペクトルを示す図であり、(B)は従来アレイ導波路回折格子型波長合分波器の損失波長スペクトルの傾き値の分布を示す図である。
符号の説明
2 入力ポート
3 出力ポート
10 基板
11 入力チャネル導波路
12 入力スラブ導波路
13 導波路アレイ
14 出力スラブ導波路
15 出力チャネル導波路
16 入力コア幅調整部
17 出力コア幅調整部
20〜23 入力ポート
31〜35 出力ポート
A1〜A4 円弧
P1、P4 中央点
P2、P3 点
P5、P6 仮想中心

Claims (3)

  1. 基板上に形成された、少なくとも1本の入力チャネル導波路と、入力スラブ導波路と、複数のチャネル導波路からなる導波路アレイと、出力スラブ導波路と、複数の出力チャネル導波路とが順次接続されたアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、
    前記入力チャネル導波路は、前記入力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する入力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路は、前記出力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する出力コア幅調整部を有し、
    前記出力チャネル導波路のうち少なくとも1本は、透過域での損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記出力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置されることを特徴とするアレイ導波路回折格子型波長合分波器。
  2. 前記入力チャネル導波路の少なくとも1本は、前記導波路アレイと前記入力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする請求項1に記載のアレイ導波路回折格子型波長合分波器。
  3. 基板上に形成された、複数の入力チャネル導波路と、入力スラブ導波路と、複数のチャネル導波路からなる導波路アレイと、出力スラブ導波路と、複数の出力チャネル導波路とが順次接続されたアレイ導波路回折格子型波長合分波器において、
    前記入力チャネル導波路は、前記入力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する入力コア幅調整部を有し、前記出力チャネル導波路は、前記出力スラブ導波路との接続部に向かってコア幅が増大する出力コア幅調整部を有し、
    前記出力チャネル導波路のうち少なくとも1本は、透過域での損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記出力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して傾斜して配置され、および
    複数の前記入力チャネル導波路は、前記損失波長スペクトルの傾きを小さく抑えるように、前記導波路アレイと前記入力スラブ導波路との接続部の中央を臨む方向に対して各々異なる角度で傾斜して配置されることを特徴とするアレイ導波路回折格子型波長合分波器。
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