JP2006125375A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の被冷却体を効率良く冷却することができる車両用冷却装置を得る。
【解決手段】 自動車用冷却システム10では、ウォータポンプ52の作動によって、熱交換器30の第1冷却水流出口40A、第1流路50、第1の被冷却体であるエンジン14、第2流路54、熱交換器30の冷却水流入口38Aの順に冷却水が循環する。また、ウォータポンプ52の作動によって、熱交換器30の第2冷却水流出口46A、第3流路58、第2の被冷却体である熱電スタック16、第4流路60、エンジン14、第2流路54、熱交換器30の冷却水流入口38Aの経路でも冷却水が循環する。第3流路58から分岐した第5流路62は、第1流路を経由して、第2冷却水流出口46Aからの冷却水をエンジン14に供給することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車のエンジン等の被冷却体を冷却するための車両用冷却装置に関する。
自動車等の車両において、エンジンの排熱を利用して発電を行なう排熱発電装置を搭載したものがある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、一方の面が排気管の中に設けられた触媒の外壁に当接された熱電発電素子の他方の面に、エンジン冷却水が流れる冷却室を当接させており、熱発電素子は、両面の温度差に基づく熱起電力を発生する。エンジン冷却水は、ラジエータ、排熱発電装置(冷却室)、エンジン、ラジエータの順に循環するようになっている。
実開平7−3156号公報 実開昭64−22510号公報 特開2001−59420号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、常に排熱発電装置を冷却してある程度加熱された冷却水がエンジンを冷却するため、エンジンの冷却効率が悪い。
本発明は、上記事実を考慮して、複数の被冷却体を効率良く冷却することができる車両用冷却装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用冷却装置は、第1の被冷却体及び第2の被冷却体を冷却流体によって冷却する車両用冷却装置であって、第1の被冷却体及び第2の被冷却体を冷却流体によって冷却する車両用冷却装置であって、冷却流体入口から流入する冷却流体を、空気との熱交換よって冷却して第1出口及び第2出口から流出させる熱交換器と、前記熱交換器の第1出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第1流路と、前記第1の被冷却体の冷却流体出口と、前記熱交換器の冷却流体入口とを連通する第2流路と、前記熱交換器、第1流路、第1の被冷却体、第2流路の順に冷却流体を循環させる流体駆動装置と、前記熱交換器の第2出口と、前記第2の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第3流路と、前記第2の被冷却体の冷却流体出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口、又は前記熱交換器の冷却流体入口とを連通する第4流路と、前記熱交換器の第2出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第5流路と、を備えている。
請求項1記載の車両用冷却装置では、流体駆動装置の作動によって、熱交換器の第1出口、第1流路、第1の冷却体、第2流路、熱交換器の冷却流体入口の順で冷却流体が循環する。また、熱交換器の第2出口、第3流路、第2の冷却体、第4流路(、第1の被冷却体、第2流路)、熱交換器の冷却流体入口の順で冷却流体が循環する。上記括弧内の循環経路は、第4流路が第1の被冷却体に冷却流体を送る構成(冷却流体が合流する構成)のものである。以上により、熱交換器において空気との熱交換によって冷却された冷却流体は、第1及び第2の被冷却体にそれぞれ直接的に供給されてこれらを冷却する。すなわち、一方の被冷却体に、他方の被冷却体を冷却した後の冷却流体のみが常に供給されることがない。
そして、熱交換器の第2出口と第1の被冷却体の冷却流体入口とを(第3流路及び第1流路の一方又は双方を経由して)連通する第5流路を設けたため、第2出口から流出した冷却流体の一部又は全部を第2の被冷却体に送ることなく第1の被冷却体に送ることが可能になる。これにより、第1の被冷却体の冷却負荷が大きい場合には、熱交換器の能力を主に第1の被冷却体の冷却に用いることができ、第1の被冷却体の冷却負荷が比較的小さい場合には、熱交換器の能力を第1及び第2の被冷却体の双方を冷却するために用いることができる。
このように、請求項1記載の車両用冷却装置では、複数の被冷却体を効率良く冷却することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項1記載の車両用冷却装置において、前記流体駆動装置は、前記第1流路に設けられており、前記第4流路及び第5流路の下流端が、前記第1流路における前記流体駆動装置の冷却流体入口の上流にそれぞれ合流している。
請求項2記載の車両用冷却装置では、第1流路に設けた流体駆動装置の作動によって、第1の冷却体、第2流路、熱交換器(第1出口)、第1流路の順で冷却流体が循環する。また、流体駆動装置の作動によって、第1の冷却体、第2流路、熱交換器(第2出口)、第3流路、第2の冷却体、第4流路、第1流路の順で冷却流体が循環する。すなわち、第2の被冷却体も、流体駆動装置の作動によって循環する冷却流体によって冷却され、また第2の被冷却体を冷却した冷却流体がさらに第1の被冷却流体を冷却するのに用いられる。これにより、本構成では、複数の被冷却体を一層効率良く冷却することができる。
さらに、本車両用冷却装置では、流体駆動装置の作動によって、熱交換器の第2出口を出た冷却流体の一部又は全部を、第1流路に設けた第5流路を通じて第1の被冷却体に導くことができる。これにより、第2の被冷却体に冷却流体を循環するための流体駆動装置に頼ることなく、第2出口から第2の被冷却体及び第1の被冷却体の一方又は双方に冷却流体を送ることが可能である。
請求項3記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用冷却装置において、前記第3流路又は第5流路に設けられ、該第5流路を流れる冷却流体の流量を調節可能な流量調節装置をさらに備えた。
請求項3記載の車両用冷却装置では、第5流路を流れる冷却流体の流量、すなわち熱交換器の第2出口から第1の被冷却体に導く冷却流体の流量を、第1の被冷却体の冷却負荷に応じて調節することができる。
請求項4記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項3記載の車両用冷却装置において、前記流量調節装置は、前記第3流路に設けられ、弁開度を全閉から最大開度までの範囲内の任意の開度に調節可能な調節弁である。
請求項4記載の車両用冷却装置では、第3流路に設けた調節弁の弁開度に応じて、第2の被冷却体側に流れる冷却流体流量が0から所定流量までの範囲で変化する。調節弁が全閉(第2の被冷却体への冷却流体流量が0)である場合には、熱交換器で冷却された全ての冷却流体が第1の被冷却体に送られる。すなわち、熱交換器の全能力が第1の被冷却体の冷却に用いられる。また、調節弁の開度を調整することで、第2の被冷却体に供給する冷却流体量を適正化することも可能である。
請求項5記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項3又は請求項4記載の車両用冷却装置において、前記流量調節装置は、前記第1の被冷却体の冷却負荷に応じた情報が入力される制御装置によって、前記第1の被冷却体の冷却負荷が高い場合の方が低い場合よりも前記第5流路の冷却流体の流量が大きくなるように制御される。
請求項5記載の車両用冷却装置では、第1の被冷却体の冷却負荷に応じた情報が入力された制御装置は、この情報に基づいて第5流路を経由した第1の被冷却体への冷却流体の流量を調節する。第1の被冷却体の冷却負荷が大きい場合には、第1の被冷却体すなわち第5流路の流量を増し、第1の被冷却体の冷却負荷が比較的小さい場合には、第5流路の流量を減じる。これにより、複数の被冷却体が効率良く冷却される。
請求項6記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項5記載の車両用冷却装置において、前記熱交換器は、前記第1出口から冷却流体を流出する第1熱交換部と、前記第2出口から冷却流体を流出する第2熱交換部とが互いに独立して冷却流体を冷却する構成であり、前記制御装置は、前記第1の被冷却体の冷却負荷に対し前記第1熱交換部の冷却流体の冷却能力が不足する場合に、流量調節装置を調節して前記第5流路を流れる冷却流体の流量を大きくする。
請求項6記載の車両用冷却装置では、第1の被冷却体を冷却する冷却流体は第1熱交換部にて冷却され、第2の被冷却体を冷却する冷却流体は第2熱交換部にて冷却される。そして、制御装置は、第1の熱交換部による冷却流体の冷却能力が第1の被冷却体の冷却負荷に対し不足する場合に、この不足を補うように流量調節装置を調節して、第2熱交換部で冷却された冷却流体の一部又は全部を第5流路を経由して第1の被冷却体に送る。第1の熱交換部による冷却流体の冷却能力が第1の被冷却体の冷却負荷に対し余裕がある場合には、特に流量調節装置を調節しなくても良く、第2の被冷却体の冷却要求に応じて流量調節装置を調節しても良い。
請求項7記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車両用冷却装置において、冷却流体を空気との熱交換によって冷却する熱交換部と、前記第1流路及び第3流路とを連通する出口側ヘッダ部を有し、前記出口側ヘッダ部は、前記第1出口と第2出口とを連通して前記第5流路として機能する。
請求項7記載の車両用冷却装置では、熱交換器の熱交換部における冷却流体の出口側に設けられたヘッダ部を経由して、第1流路、第3流路へ冷却流体が送り込まれる。このヘッダ部が第1出口と第2出口とを連通して第5流路の機能を果たすため、換言すれば、ヘッダ部に第1出口及び第2出口を設けることができるため、第5流路を配管等で構成する場合と比較して部品点数の削減を図ることができる。
請求項8記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の車両用冷却装置において、前記熱交換器は、前記第1出口を有する前記第1の被冷却体用の第1熱交換部と、前記第2出口を有する前記第2の被冷却体用の第2熱交換部とが互いに独立して冷却流体を冷却する構成であり、前記第2流路は、前記第1の被冷却体の冷却流体出口と、前記第1熱交換部の冷却流体入口とを連通しており、かつ、前記第2流路から分岐して前記第2熱交換部の冷却流体入口に冷却流体を送る第6流路と、前記第2熱交換部を通過する冷却流体の流量を調節する流量調節装置とをさらに備えた。
請求項8記載の車両用冷却装置では、熱交換器は、それぞれ冷却流体入口及び出口を有し独立して冷却流体を冷却する第1熱交換部、第2熱交換部を備えて構成され、第2熱交換部の冷却流体入口には、第2流路から分岐した第6流路から冷却流体が流入する。そして、第2熱交換部を通過する冷却流体の流量を調節する流量調節装置を設けたため、例えば第2の熱交換部の容量が小さい場合であっても、第2熱交換部を通過する流量を絞ることで、十分に冷えた冷却流体を得ることができる。このため、第2の被冷却体が熱量(冷量)よりも温度を優先する用途である場合に好適である。なお、請求項3記載の流量調節装置(請求項4記載の調節弁)を備えるにおいては、該請求項3記載の流量調節装置が本請求項8における流量調節装置を兼ねても良い。
請求項9記載の発明に係る車両用冷却装置は、請求項8記載の車両用冷却装置において、前記熱交換器は、前記第2流路と前記第1熱交換部及び第2熱交換部とを連通する入口側ヘッダ部を有し、前記入口側ヘッダ部は、前記第1熱交換部及び第2熱交換部の各冷却流体入口を連通して前記第6流路として機能する。
請求項9記載の車両用冷却装置では、熱交換器の第1及び第2熱交換部は、冷却流体入口側に設けられたヘッダ部を経由して、第1流路、第3流路から冷却流体が送り込まれる。このヘッダ部が第1熱交換部に冷却流体を送り込む第2流路から分岐して、冷却流体を第2熱交換部にそれぞれ送り込む第2及び第6流路の機能を果たすため、第6流路を配管等で構成する場合と比較して部品点数が削減される。
請求項10記載の発明に係る車両用冷却装置は、高温側と低温側との温度差によって発電を行なう熱発電装置の前記低温側を、前記高温側との温度差を確保するために冷媒によって冷却する車両用冷却装置であって、圧縮機、凝縮器、減圧手段、及び蒸発器に冷媒を循環させて冷凍サイクルを行なうための冷媒循環路と、前記冷媒循環路における前記減圧手段の下流側部分と前記熱発電装置の低温側の冷媒入口とを連通する発電用冷媒流入路と、前記熱発電装置の低温側の冷媒出口と前記冷媒循環路における前記蒸発器の下流部分とを連通する発電用冷媒流出路と、を備えている。
請求項10記載の車両用冷却装置では、冷凍サイクルを行なう冷媒が循環する冷媒循環路上の蒸発器に対し、熱発電装置の低温側が並列に配置されている。このため、冷凍サイクルの減圧弁を通過した低温冷媒を熱発電装置に流入させて、該熱発電装置の低温側と高温側との温度差を確保し又は増大し、良好な発電効率を得ることができる。また、冷媒に水を用いる構成と比較すると、熱発電装置の低温側の温度を大きく下げることが可能であり、高温側との温度差を一層増大することができる。特に、冷媒が蒸発器に流入する状態と冷媒が熱発電装置に流れる状態とを選択的に切り替える流路切替装置、又は蒸発器に流入する冷媒量と熱発電装置に流入する冷媒量とを調節する流量調節装置を設ける構成とすれば、冷凍サイクルによる冷却(冷房や冷蔵)性能を維持しつつ、冷却負荷が小さい場合等に、冷凍サイクルの不使用能力又は余剰能力を利用して熱発電装置を冷却することができる。
以上説明したように本発明に係る車両用冷却装置は、複数の被冷却体を効率良く冷却することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用冷却装置を自動車に適用した自動車用冷却システム10について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1には、自動車用冷却システム10の概略全体構成がブロック図にて示されている。この図に示される如く、自動車用冷却システム10が適用された自動車は、動力源としてエンジン及び電気モータを備えた所謂ハイブリッドカーとされている。この自動車は、被冷却体として、モータやインバータから構成されるハイブリッド用モータ駆動部(以下、HVモータ駆動部という)12、内燃機関であるエンジン14、及び熱電スタック16を備えている。
この実施形態では、HVモータ駆動部12は、専用のHVラジエータ18にて冷却されるようになっている。HVラジエータ18は、図示しない冷却水ポンプによって送り配管20、HVモータ駆動部12、戻し配管22の順で循環する冷却水を、空気との熱交換によって冷却する熱交換器である。このHVラジエータ18は、空調装置を構成するコンデンサ24に、一体的に取扱可能に固定されている。空調装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器の順に空調用冷媒を循環して冷凍サイクルを行なう装置であり、コンデンサ24は、流入管26を通じて圧縮機からの冷媒が流入し、流出管28を通じて膨張弁へ冷媒を流出する凝縮器である。空調装置の冷媒循環路とHVラジエータ18の冷却水循環路とは互いに独立している。
熱電スタック16は、内蔵する熱発電素子(熱電変換素子)の両面に温度差を与えてゼーベック効果等による発電を行なう排熱発電装置であり、熱源としてエンジン14から排出されるの高温の排出ガス(排熱)を利用し、冷源としてエンジン冷却水をそれぞれ利用する構成とされている。これにより、自動車の廃熱を有効に利用して発電を行なうようになっており、発電した電力は蓄電池に蓄えられるようになっている。
そして、自動車用冷却システムは、エンジン14及び熱電スタック16(の熱発電素子の一方の面)を冷却する熱交換器30を備えている。熱交換器30は、主にエンジン14を冷却するための冷却水を冷却する第1熱交換部としての第1ラジエータ32と、熱電スタック16又はエンジン14を冷却するための冷却水を冷却する第2熱交換部としての第2ラジエータ34とを備えて構成されている。この実施形態では、エンジン14が本発明における第1の被冷却体に、熱電スタック16が本発明における第2の被冷却体にそれぞれ相当する。
これらの第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34は、共にエンジン冷却水(LLC)を空気との熱交換によって冷却する構成とされている。具体的には図2に示される如く、第1ラジエータ32は、多数の第1ラジエータチューブ(から成る冷却コア)36と、各第1ラジエータチューブ36の長手方向一端部のそれぞれに連通する入口側ヘッダ部としての第1流入側タンク38と、各第1ラジエータチューブ36の長手方向他端部のそれぞれに連通する出口側ヘッダ部としての第1流出側タンク40とを有して構成されている。第1流入側タンク38には、冷却流体入口としての冷却水流入口38Aが設けられており、第1流出側タンク40には、第1出口としての第1冷却水流出口40Aが設けられている。
第2ラジエータ34は、多数の第2ラジエータチューブ(から成る冷却コア)42と、各第2ラジエータチューブ42の長手方向一端部のそれぞれに連通する入口側ヘッダ部としての第2流入側タンク44と、各第2ラジエータチューブ42の長手方向他端部のそれぞれに連通する出口側ヘッダ部としての第2流出側タンク46とを有して構成されている。第2ラジエータ34を構成する第2ラジエータチューブ42の数は、第1ラジエータチューブの数よりも少とされている。また、第2流出側タンク46には、第2出口としての第2冷却水流出口46Aが設けられている。一方、第2流入側タンク44は、第1流入側タンク38と連通(一体に形成)されており、第1流入側タンク38から冷却水が流入してくるようになっている。第2流入側タンク44と第1流入側タンク38との連通部分には調節弁48が配設されている。この調節弁48については後述する。
図1に示される如く、第1ラジエータ32の第1冷却水流出口40Aには、第1流路50の一端部が連通している。第1流路50は、チューブやホース等の配管材にて構成されており、その他端部がウォータポンプ52の吸込部(サクション)に連通している。ウォータポンプ52は、作動することで吸込部から吸い込んだ冷却水を吐出部(ディスチャージ)から圧送する構成である。ウォータポンプ52は、エンジン14の駆動力で作動するようになっており、その吐出部は、エンジン14の冷却水入口に連通している。
エンジン14の冷却水出口14Aには、第2流路54の一端部が連通している。第2流路54は、チューブやホース等の配管材にて構成されており、その他端部が第1ラジエータ32の冷却水流入口38Aに連通している。これにより、走行中又は充電中等のエンジン14の運転中には、ウォータポンプ52が駆動され、エンジン冷却水が第1ラジエータ32、ウォータポンプ52、エンジン14、第1ラジエータ32の順に循環するようになっている。また、第1流路50には、サーモスタット56が配設されてており、冷却水温度に応じて上記の如く循環する冷却水流量を調節する構成とされている。
図1に示す分岐部54Aにおいて第2流路54から分岐した流路は第6流路55であり、この実施形態における第6流路55は互いに連通する第1流入側タンク38と第2流入側タンク44とによって構成されている。そして、上記した調節弁48が第6流路55上に配設されている。調節弁48は、絞り可変型のバルブであり、絞り開度に応じて第2ラジエータ34に流入する冷却水量を調節する構成である。この調節弁48は、後述する冷却系ECU66に制御されて絞り開度を変化させる構成である。
第2ラジエータ34の第2冷却水流出口46Aには、第3流路58の一端部が連通している。第3流路58は、チューブやホース等の配管材にて構成されており、その他端部が熱電スタック16の冷却水入口16Aに連通している。この熱電スタック16の冷却水出口16Bには、第4流路60の一端部が連通している。第4流路60は、チューブやホース等の配管材にて構成されており、その他端部が第1流路50におけるサーモスタット56(第1ラジエータ)とウォータポンプ52の吸込部との間の合流部50Aで合流している。
これにより、ウォータポンプ52が作動すると、上記した第1ラジエータ32、ウォータポンプ52、エンジン14、第1ラジエータ32の順に循環する経路に対し、分岐部54Aで分岐して合流部50Aで合流する第2ラジエータ34経由の循環経路が形成される構成である。すなわち、ウォータポンプ52の作動によって一部の冷却水が、熱電スタック16、合流部50A、ウォータポンプ52、エンジン14、分岐部54A、第2ラジエータ34の順に循環するようになっており、熱電スタック16の冷却に用いられた冷却水がエンジン14の冷却に再度利用される構成である。
また、第3流路58からは、合流部50Bにおいて第1流路50に合流する第5流路62が分岐している。合流部50Bは、サーモスタット56の上流に位置している。第3流路58と第5流路62との分岐部には、調節弁64が配設されている。調節弁64は三方弁とされており、上流から流入した冷却水の一部又は全部を第5流路62に流出し、この流出量を変更可能な構成とされている。具体的には、調節弁64は、熱電スタック16側出口の弁開度を全閉から最大開度まで連続的に変化させるようになっており、全閉のときには上流から流入した冷却水をすべて第5流路62(経由で第1流路50)に送り、全閉以外の弁開度では、下流の圧力(ΔP)バランスで熱電スタック16、第1流路50への各流出流量が決まる構成とされている。この調節弁64も冷却系ECU66にて制御される構成である。
さらに、第2流路54における分岐部54Aよりも上流の分岐部54Bから分岐したバイパス流路65は、サーモスタット56に接続されている。サーモスタット56は、エンジン冷却水温が所定温度に達するまで、エンジン14を通過したエンジン冷却水がバイパス流路65を通過するように作動するようになっている。これにより、自動車用冷却システム10は、エンジン冷却水が熱交換器30(第2ラジエータ34)をバイパスするように流れる(循環する)ため、エンジン始動時などに低温のエンジン冷却水による熱電スタック16の過冷却を抑制することができる構成とされている。
図1に示される如く、自動車用冷却システム10は、制御装置としての冷却系ECU66を備えている。冷却系ECU66は、自動車に設けている各種センサや他のECU等から少なくともエンジン冷却水の温度を含む各種の車両情報が入力されるようになっており、これらの情報に基づいてエンジン14の冷却負荷(エンジン14を所定温度範囲に保つために必要な冷却水温度及び流量に相当)を算出するようになっている。そして、冷却系ECU66は、算出した冷却負荷を第1ラジエータ32の冷却能力と比較し、冷却負荷に対し第1ラジエータ32の冷却能力が不足する場合には、第5流路62を経由して第1流路50に合流しエンジン14に流れ込む冷却水流量を増加させる制御を行なう構成とされている。
具体的には、冷却系ECU66は、エンジン14の冷却負荷が上記第1ラジエータ32の冷却能力よりも大きい場合には、調節弁48の開度を大きくして第2ラジエータ34へ流入する冷却水流量を増加すると共に、調節弁64の弁開度(熱電スタック16への供給流量)を小さくして第5流路62の通過流量を増加する制御を行なう構成である。これにより、自動車用冷却システム10は、第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34にて冷却され、かつ熱電スタック16の冷却には用いられずにエンジン14に供給される冷却水量が増加する構成とされている。なお、第1ラジエータ32の冷却能力は、予め記憶していても良く、第1ラジエータ32の出入口の冷却水温度から算出しても良い。
そして、熱交換器30は、第1ラジエータ32と第2ラジエータ34とを合わせた冷却水冷却能力(各ラジエータチューブ36、42と空気との接触面積)が、エンジン14の最大負荷に対応して決められている。換言すれば、熱交換器30は、エンジン14の最大負荷時に必要な1つの熱交換器を、第1ラジエータ32と第2ラジエータ34とに分割して構成されている。
一方、冷却系ECU66は、エンジン14冷却負荷が上記第1ラジエータ32の冷却能力を上回らない場合には、熱電スタック16に流入する冷却水温度を該熱電スタック16による発電に適した温度にするように各調節弁48、64を制御するようになっている。熱電スタック16は、熱発電素子の両面の温度差が大きいほど発電効率が良くなり、この温度差を大きくするには、熱電スタック16に流入する冷却水流量が所定の下限以上である範囲では、冷却水流量を増すよりも冷却水温度を低下する方が有利である(流量よりも温度対し感度が高い)ことから、冷却系ECU66は、熱電スタック16に流入する冷却水流量を下限近くに抑える制御を行なう構成とされている。具体的には、第2ラジエータ34上流側の調節弁48を大きく絞り第2ラジエータ34の冷却水流量すなわち流速を抑えることで、空気との熱交換量(接触時間)を増し、第2ラジエータ34出口の冷却水温度を低下する構成とされている。
そして、この実施形態では、エンジン14の冷却水出口14A近傍に図示しない温度センサが設けられており、この温度センサの出力信号がエンジン14の冷却負荷に対応する信号として、冷却系ECU66に入力されるようになっている。冷却系ECU66は、図4に示される如く、温度センサからの入力信号に基づいてエンジン出口冷却水温が所定温度Taよりも低い場合には、調節弁48を絞りつつ調節弁64の開度を大きくして熱伝スタック16に低温のエンジン冷却水を供給するようになっている。また、冷却系ECU66は、エンジン出口冷却水温が上記所定温度Taを超えたと判断すると、エンジン出口冷却水温に比例するように調節弁48の開度を大きくすると共に、該エンジン出口冷却水温に反比例するように調節弁64の開度を小さくし、第2ラジエータ34にて冷却され熱電スタック16を通過しないエンジン冷却水のエンジン14への供給量を増加させるようになっている。冷却系ECU66は、エンジン冷却水温が別途所定温度Tb(>Ta)に至ると、調節弁48の弁開度が最大にすると共に、調節弁64の開度を最小にするように設定されている。この所定温度Tbは、エンジン冷却水の許容最高温度Tmよりも低く設定されている。これらの所定温度Ta、Tbは、エンジン14の最大冷却負荷と、熱交換器30における第1ラジエータ32、第2ラジエータ34の各冷却水冷却能力に応じて予め設定されている。すなわち、エンジン出口冷却水温が所定温度Taを超えた判断することは、エンジン14の冷却負荷に対し第1ラジエータ32の冷却能力が不足すると判断することに対応している。また、別途所定温度Tbは、熱交換器30の冷却水冷却能力を全て用いることでエンジン冷却水温が許容温度Tmを上回らないように設定されている。なお、冷却系ECU66は、調節弁48の弁開度を、所定温度Tbよりも低い温度で全開にするように構成されても良い。
次に、本実施形態の作用を図3に示す模式図を参照しつつ説明する。なお、図3における各黒塗りの流路(矢印)の幅は、概念的には、その流路の冷却水流量に対応している。
上記構成の自動車用冷却システム10では、例えば、ハイブリッドカーである自動車の高速走行時や軽負荷時等、エンジン14の冷却負荷が第1ラジエータ32の冷却能力に対し小さい場合、すなわちエンジン出口冷却水温が所定温度Ta以下である場合には、エンジン14によって駆動されているウォータポンプ52によって、図3(A)に示される如く、エンジン14には主に第1ラジエータ32にて冷却された冷却水が送り込まれる。
具体的には、熱交換器30の第1冷却水流入口38Aから流入した冷却水は、調節弁48の絞り開度に応じたバランスで、第1ラジエータ32、第2ラジエータ34に分配される。これにより、第1冷却水流出口40Aから第1流路50へはエンジン14を冷却する冷却水が流出し、第2冷却水流出口46Aから第3流路58へは主に熱電スタック16を冷却する冷却水が流出する。そして、熱電スタック16に供給する冷却水温度を低下するために、冷却系ECU66は、調節弁48の絞り開度を小とする。このときの第1ラジエータ32の冷却水流量をV1a、第1ラジエータ32を通過した冷却水の温度をT1aとし、第2ラジエータ34の冷却水流量をV2a、第2ラジエータ34を通過した冷却水の温度をT2aとした場合に、冷却系ECU66は、流量V1a>>V2aとなるように調節弁48を絞り開度を小さくする。
例えば、第2ラジエータ34の冷却水流量V2aを、第1ラジエータ32の冷却水流量の1/10とする。そして、第2ラジエータ34の冷却能力(第2ラジエータチューブ42の本数)が第1ラジエータの1/2であれば、第2ラジエータ34の第2ラジエータチューブ42内の冷却水流量すなわち流速は、第1ラジエータ32の第1ラジエータチューブ36内の流速の1/5となり、冷却水は第1ラジエータ32においてよりも、第2ラジエータ34において良く冷却され、冷却水温度T2aはT1aよりも低温(T2a<T1a)になる。
また、冷却系ECU66は、調節弁64の開度を最大開度とし、調節弁48の開度に対する最大流量で、かつ温度T2aの冷却水を熱電スタック16に送り込む。これにより、熱電スタック16では、冷却水とエンジン14の排出ガスとの温度差によって熱発電素子が効率良く発電を行なう。このとき、第5流路62を通じて第1流路50に流れ込む冷却水は僅かである。さらに、熱電スタック16から流出した冷却水は、第4流路60から第1流路50に流れ込み、エンジン14冷却に利用される。エンジン14の過冷却はサーモスタット56によって防止される。
一方、例えば、夏場の渋滞時や登坂時等、エンジン14の冷却負荷が第1ラジエータ32の冷却能力によりも大である場合、すなわちエンジン出口冷却水温が所定温度Taよりも高い場合には、エンジン14によって駆動されているウォータポンプ52によって、図3(B)に示される如く、エンジン14には第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34にて冷却された冷却水が送り込まれる。
具体的には、冷却系ECU66は、調節弁48の開度を大きくする。すると、第2ラジエータ34に流れ込む冷却水が増える。このときの第1ラジエータ32の冷却水流量をV1b、第1ラジエータ32を通過した冷却水の温度をT1bとし、第2ラジエータ34の冷却水流量をV2b、第2ラジエータ34を通過した冷却水の温度をT2bとすると、流量V1b<V1a、流量V2b>V2aとなる。このため、冷却水温度は、温度T1b<T1a、温度T2b>T2aで、かつT2b≒T1bとなる。すなわち、第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34にはそれぞれの冷却能力に応じたバランスに近い割合で冷却水が流入することとなり、温度T1b、T2bは、熱交換器30を1つのラジエータとして構成した場合のラジエータ出口温度にほぼ一致する。
また同時に、冷却系ECU66は、調節弁64の開度を小さくする。すると、第2ラジエータ34から流出して熱電スタック16に流れ込む冷却水が減少し、第5流路62を通じて第1流路50に流れ込む冷却水が増える。これにより、エンジン14には、第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34すなわち2つの熱交換器にて上記温度T1aよりも低温まで冷却され、かつ上記流量V1aよりも大量(流量V1b)の冷却水が流れ込む。したがって、冷却負荷の大きいエンジン14が効果的に冷却される。また、熱電スタック16を経由して合流部50Aから合流してくる冷却水流量は僅かであり、これが合流してもエンジン14の上流で冷却水温度が全体として上昇してしまうことはない。
以上説明したように、エンジン14に冷却水を送る第1流路50と熱電スタック16に冷却水を送る第3流路とを設けたため、熱交換器30からの冷却水をエンジン14及び熱電スタック16にそれぞれ直接的に送り、エンジン14及び熱電スタック16をそれぞれ独立して冷却することができる。このため、エンジン14の冷却負荷が比較的小さい場合には、第2ラジエータ34から熱電スタック16に供給する冷却水によって該熱電スタック16において発電が行なわれる。
そして、熱交換器30の第2冷却水流出口46A(すなわち、第2ラジエータ34の冷却水出口)からエンジン14に冷却水を送るための第5流路62を設けたため、第2ラジエータ34から流出した冷却水の一部又は全部を熱電スタック16に供給することなくエンジン14に供給することができる。これにより、エンジン14の冷却負荷が大きい場合に、第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34を用いて良く冷却された冷却水をエンジン14に供給してエンジン14を十分に冷却することができる。第1ラジエータ32及び第2ラジエータ34の冷却能力(熱交換器30の全冷却能力)はエンジン14の最大負荷に対応して決められているため、第5流路60に第2ラジエータ34からの冷却水を流すことによってエンジン14を冷却する能力が不足することはない。そして、自動車の定速走行時等のエンジン14低負荷時に余剰となる熱交換器30の冷却能力は、上記の通り熱電スタック16による発電に有効に供される。
このように、第1の実施形態に係る自動車用冷却システム10では、複数の被冷却体であるエンジン14及び熱電スタック16を効率良く冷却することができる。そして、熱交換器30の冷却能力の一部を利用して熱電スタック16を冷却するため、換言すれば、熱交換器30と同等の冷却能力を有する従来のエンジン冷却用ラジエータの一部を、第2ラジエータ34として熱電スタック16の冷却に利用可能に第1ラジエータ32から分離して構成したため、熱電スタック16専用の熱交換器を設ける必要がない。このため、専用の熱交換器を設ける場合と比較して、部品点数が削減され、またエンジンルーム内の占有空間が小さくなる。すなわち、専用の熱交換器は、通常、空調装置のコンデンサ、エンジン冷却用のラジエータと並列にエンジンルーム内に配置されるが、この3枚並ぶ熱交換器の1つ(熱電スタック16専用の熱交換器)が不要となるので、自動車の前後方向における占有空間削減効果が大きい。
また、自動車用冷却システム10では、第1流路50の合流部50A、50Bに第4流路60、第5流路62がそれぞれ合流しているため、単一のウォータポンプ52によってエンジン14、熱電スタック16に冷却水を循環させることができる。このため、上記の如く熱電スタック16専用の熱交換器を設けた場合に要求される冷却水循環用の電動ポンプの設置を不要とすることができ、自動車用冷却システム10の軽量化、低コスト化、低消費エネルギ化(ポンプ駆動のための電力を0とすること)に寄与する。さらに、熱電スタック16から流出された冷却水が第4流路60、合流部50A、第1流路を経由してエンジン14に供給されるため、熱電スタック16を冷却した後の冷却水をエンジン14の冷却にさらに用いることができる。すなわち、第5流路62を通過する冷却水の流量に依らず、エンジン14の冷却には全流量の冷却水が用いられる。
これらにより、自動車用冷却システム10は、熱電スタック16を冷却した冷却水をエンジン14の冷却に利用しない構成(第4流路を、第2ラジエータ34の冷却水流入口に戻したり、第2流路に合流させたりする構成)と比較して、ポンプ数の削減が図られると共に熱交換器30の小型化が図られる。
さらに、第3流路58(における第5流路62の分岐部)に調節弁64を設けたため、エンジン14の冷却負荷が大きい場合に第5流路62の冷却水流量(熱電スタック16を通過することなくエンジン14に供給される冷却水流量)を容易に増加することができる。すなわち、単に調節弁64の弁開度を小さくして熱電スタック16への冷却水流量を減じることで、第5流路62の冷却水流量を増加することができる。しかも、エンジン14の冷却負荷が比較的小さい場合には、調節弁64の弁開度を調節することで、熱電スタック16への冷却水流量を適正化することができる。
特に、第2ラジエータ34の冷却水入口側に調節弁48を設けているため、第2ラジエータ34への冷却水流入量V2a(冷却水温度T2a)を調節弁48にて、熱電スタック16への冷却水流入量(すなわち第5流路62の冷却水流量)を調節弁64にて調節することができる。また、調節弁48が配設される第6流路55が、第1ラジエータ32、第2及びラジエータ34の流入側ヘッダ部を構成する第1流入側タンク38と第2流入側タンク44とで構成されているため、チューブやホースといった配管材を用いる構成と比較して部品点数が削限される。
そして、自動車用冷却システム10では、冷却系ECU66が算出(推定)したエンジン14の冷却負荷に基づき調節弁48、64を制御することで、第5流路62の冷却水流量が自動的に調節されるため、複数の被冷却体であるエンジン14及び熱電スタック16を一層効率良く冷却することができる。また、冷却系ECU66が第1ラジエータ32の冷却能力を基準にしてエンジン14の冷却負荷の大小を判断し、該冷却負荷が第1ラジエータ32の冷却能力よりも大である場合に第5流路62の冷却水流量を増やすため、エンジン14の高負荷時の冷却性能を犠牲にすることなく、エンジン14の低負荷時に熱交換器30の能力の一部(第2ラジエータ34)を熱電スタック16の冷却に利用することが実現された。
なお、上記第1の実施形態では、自動車用冷却システム10が熱電スタック16からの冷却水を第1流路50すなわちエンジン14に送る第4流路60を備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図5に示される第1変形例に係る構成としても良い。第1変形例に係る自動車用冷却システム70は、第4流路60に代えて、分岐部54Aよりも上流の合流部54Cにおいて第2流路54に合流し、熱電スタック16から流出した冷却水を、エンジン14を通さずに熱交換器30に戻す第4流路72を備えている。また、第3流路58における調節弁64の下流には、ウォータポンプ74が配設されている。自動車用冷却システム70では、ウォータポンプ74に作動によって、第2ラジエータ34から熱電スタック16へ冷却水を駆動するようになっている。
本第1変形例に係る自動車用冷却システム70では、熱電スタック16の冷却した後の冷却水がエンジン14を冷却しない点、ウォータポンプ52の他にウォータポンプ74を備える点を除き、上記第1の実施形態に係る自動車用冷却システム10と同様の作用効果を奏する。なお、エンジン14の冷却負荷が高い場合には、ほぼ全量の冷却水をエンジン14に供給する(循環させる)ことができるため、エンジン冷却能力が不足することはない。また、自動車用冷却システム70では、2つのウォータポンプ52、74を備えるため、例えば、調節弁48、64を設けることなく第5流路62の冷媒流量を調整する構成とすることも可能である。ウォータポンプ74は、エンジン14に駆動されるものであっても良く、電動ポンプであっても良い。さらに、第4流路72を合流部54Cで第2流路54に合流する構成に代えて、第4流路72を第1ラジエータ32の冷却水入口に直接的に連通することも可能である。この構成では、第5流路62における冷却水の流れを除き、熱電スタック16冷却用の冷却水が、エンジン14冷却用の冷却水の循環路とは独立した循環路を循環することになる。
また、上記第1の実施形態及び第1変形例では、第6流路55が第1流入側タンク38と第2流入側タンク44とで構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図6(A)及び図6(B)に示される第2変形例の如く構成しても良い。この第2変形例では、第1流入側タンク38と第2流入側タンク44とは、別体とされ又は内部空間が仕切られており、第2流入側タンク44には、配管材にて構成された第6流路55から冷却水が流入する第2冷却水流入口44Aが設けられている。また、第2変形例では、調節弁48に代えて、三方弁である調節弁76が第2流路54と第6流路55との分岐部に設けられている。この第2変形例に係る構成によっても、第6流路をチューブやホース等の配管材を用いることなく構成することによる効果を除き、上記第1の実施形態又は第1変形例と全く同様の作用効果を奏する。
さらに、上記第1の実施形態及び各変形例では、第5流路62が配管材にて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、例えば、図7(A)及び図7(B)に示される第3変形例の如く構成しても良い。この第3変形例では、第5流路62が、第1冷却水流出口40Aと第2冷却水流出口46Aを連通するように連通した第1流出側タンク40と第2流出側タンク46とで構成されている。また、調節弁64に代えて2ポートの調節弁78が第3流路58に配設されている。調節弁78は、開度に応じて熱電スタック16への冷却水流量、すなわち第5流路62の流量を調節する弁であり、調節弁64と同様に機能する。したがって、この第3変形例に係る構成によっても、上記第1の実施形態又は各変形例と全く同様の作用効果を奏する。また、第5流路62を配管材を用いて構成する場合と比較して部品点数を削減することができる。
さらにまた、上記第1の実施形態及び各変形例では、第2ラジエータ34の上下流に調節弁48、64をそれぞれ設けた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、調節弁48を廃止して調節弁64のみを設ける構成としても良い(図示省略)。この場合、調節弁64が、熱電スタック16側への冷却水流量と、第5流路62への冷却水流量とを独立して調整可能である構成とすれば、1つの調節弁64で上記実施の形態と同様の制御(第2ラジエータ34への冷却水量を調節する制御、及び熱電スタック16への冷却水流量を調節する制御)を行なうことができる。また、第3流路58と第5流路62とにそれぞれ2ポートの調節弁78の如き弁を設けた如き構成でも、同様の制御を行なうことができる。
また、上記第1の実施形態では、熱交換器30がエンジン14と熱電スタック16とを冷却する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、HVモータ駆動部12と熱電スタック16とを冷却する熱交換器(HVラジエータ18と第2ラジエータ34とを組み合わせた如き熱交換器)を備えた構成としても良い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用冷却装置としての自動車用冷却システム80について、図8に基づいて説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分については上記第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8には、自動車用冷却システム80の概略全体構成がブロック図にて示されている。この図に示される如く、自動車用冷却システム80が適用された自動車は、動力源としてエンジン及び電気モータを備えた所謂ハイブリッドカーとされており、被冷却体として、HVモータ駆動部12、エンジン14、及び熱電スタック16を備えている。
この実施形態では、HVモータ駆動部12を冷却するためのHVラジエータ18は、エンジン14を冷却するためのラジエータ82に一体的に取扱可能に固定されている。ラジエータ82の冷却水流出側には、中間部にサーモスタット56が配設された送り流路84の一端側が連通されており、送り流路84の他端側はウォータポンプ52の吸込部に連通している。また、エンジン14の冷却水出口には戻し流路85の一端側が連通しており、戻し流路85の他端側はラジエータ82の冷却水流入側に連通している。これにより、ウォータポンプ52の作動によって、冷却水がラジエータ82、ウォータポンプ52、エンジン14、ラジエータ82の順で循環することで、エンジン14が冷却される構成である。
そして、自動車用冷却システム80は、空調装置(冷凍サイクル)86を含んで構成されている。空調装置86は、圧縮機であるコンプレッサ88、空気との熱交換によって冷媒を冷却・凝縮させる熱交換器としての凝縮器であるコンデンサ90、膨張手段である膨張弁92、蒸発器であるエバポレータ94が、この順で冷媒循環路96にて連通されており、この冷媒循環路96に冷媒を循環させて冷凍サイクルを行なうようになっている。
冷媒循環路96における膨張弁92の下流からは、発電用冷媒流入路98が分岐しており、この発電用冷媒流入路98は熱電スタック16における低温側を冷却するための発電用冷媒流路(以下、端に熱電スタック16という)の冷媒入口16Aに連通している。一方、熱電スタック16の冷媒出口16Bには、発電用冷媒流出路100の一端側が連通しており、発電用冷媒流出路100の他端側は冷媒循環路96におけるエバポレータ94の下流(コンプレッサ88との間)に合流している。すなわち、熱電スタック16(の発電用冷媒流路)は、コンプレッサ88の作動による冷媒の循環可能に、かつエバポレータ94と並列に配設されている。
また、冷媒循環路96には、発電用冷媒流入路98の分岐部、及び発電用冷媒流出路100の合流部にそれぞれ三方弁である調節弁102、104が配設されている。調節弁102は、その弁開度に応じて、膨張弁92側から流入した冷媒流量に対するエバポレータ94側に流出する冷媒の流量割合を0%から100%までの範囲で、任意の割合に(連続的に)調節することができる構成とされている。したがって、調節弁102は、熱電スタック16側への冷媒流量を、流入冷媒流量に対し0%から100%の範囲で調節可能である。調節弁104は、調節弁102の弁開度に応じて、エバポレータ94から流出された冷媒が発電用冷媒流出路100を逆流しないように、また熱電スタック16から流出された冷媒が冷媒循環路96をエバポレータ側に逆流しないように冷媒流れを調節するように構成されている。なお、調節弁104に代えて、例えば、冷媒循環路96及び発電用冷媒流出路100に、これらの合流部に向けて順方向となるように逆止弁をそれぞれ設けるようにしても良い。
調節弁102、104は、それぞれ冷却系ECU106によって制御されるようになっている。冷却系ECU106は、例えば空調装置86の空調ECU(図示省略)から冷房要求(暖気との混合用の冷気生成要求を含む)の有無に応じた信号が入力されるようになっており、冷房要求、具体的にはエバポレータ94による空調空気の冷却要求がない場合には、冷媒を全量が熱電スタック16に流入するように調節弁102の弁開度を調節する構成とされている。
また、冷却系ECU106には、空調ECUが車室内外の気温や日射量等に基づき推定する冷房負荷に応じた信号が入力されるようになっている。そして、冷却系ECU106は、例えば急速冷房(クールダウン)が要求されているときには、冷媒を全量がエバポレータ94に流入するように調節弁102の弁開度を調節する構成とされている。さらに、冷却系ECU106は、冷房要求がされているものの冷房負荷に対し冷房能力に余裕のある場合には、この余裕分に相当する量の冷媒が熱電スタック16に流入するように調節弁102の弁開度を調節するようになっている。
次に、本第2の実施形態の作用を説明する。
上記構成の自動車用冷却システム80では、エンジン14の作動時(熱電スタック16の高温側に排気ガスの熱が供給されている状態)であって、冷房要求がない(空調スイッチOFFの場合等)又は冷房負荷が冷房能力に対し小さい場合には、冷却系ECU106は、熱電スタック16に冷媒を供給するように調節弁102の開度を調節する。これにより、熱電スタック16の低温側が冷却され、熱電スタック16は低温側と高温側との温度差によって発電を行なう。
一方、冷房負荷が冷房能力に対し大きい場合には、冷却系ECU106は、全冷媒がエバポレータ94に流入するように調節弁102の開度を調節する。これにより、エバポレータ94内での冷媒蒸発によって空調空気が冷却され、この空調空気によって車室内が冷房される。
このように、自動車用冷却システム80では、空調装置86の冷凍サイクルを行なう冷媒をエバポレータ94(空調用空気)のみならず熱電スタック16の冷却(すなわち排熱発電)にも利用することができる。また、冷房負荷が冷房能力に対し大きい場合には、空調装置86すなわちエバポレータ94への冷媒流入を優先するため、乗員の快適性が損なわれることがない。
なお、上記第2の実施形態では、調節弁102が弁開度を連続的に調節可能である構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、発電用冷媒流入路98の冷媒循環路96からの分岐部位と、エバポレータ94又は熱電スタック16との間に、調節弁102に代えて開閉弁を設けても良い。この構成では、例えば、冷房要求がある場合には全冷媒をエバポレータ94に流入し、冷房要求がない場合に全冷媒を熱電スタック16に流入する制御を行なう。また、この構成において、エバポレータ94に冷媒を流入する状態と熱電スタック16に冷媒を流入する状態とを所定周期又は不定周期で切り替えることで、冷房用の冷媒流量と発電用に冷媒流量とを調整するようにしても良い。
また、上記各実施形態では、本発明における車両用冷却装置がハイブリッドカーにである自動車に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、動力源として内燃機関であるエンジンのみ又は電気モータのみを備えた自動車等の車両に本発明を適用しても良い。
本発明の第1の実施形態に係る自動車用冷却システムの概略全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る自動車用冷却システムを構成する熱交換器を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る自動車用冷却システムにおける冷却水の流量バランスを概念的に示す図であって、(A)はエンジンの冷却負荷が比較的小さい場合の流量バランスを示す模式図、(B)はエンジンの冷却負荷が大きい場合の流量バランスを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る自動車用冷却システムにおけるエンジン出口の冷却水温と調節弁の弁開度との関係を示す線図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る自動車用冷却システムの概略全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る自動車用冷却システムにおける冷却水の流量バランスを概念的に示す図であって、(A)はエンジンの冷却負荷が比較的小さい場合の流量バランスを示す模式図、(B)はエンジンの冷却負荷が大きい場合の流量バランスを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の第3変形例に係る自動車用冷却システムにおける冷却水の流量バランスを概念的に示す図であって、(A)はエンジンの冷却負荷が比較的小さい場合の流量バランスを示す模式図、(B)はエンジンの冷却負荷が大きい場合の流量バランスを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る自動車用冷却システムの概略全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 自動車用冷却システム(車両用冷却装置)
14 エンジン(第1の被冷却体)
16 熱電スタック(第2の被冷却体、熱発電装置)
30 熱交換器
32 第1ラジエータ(第1熱交換部)
34 第2ラジエータ(第2熱交換部)
38 流入側タンク(入口側ヘッダ部)
38A 冷却水流入口(冷却流体入口)
40 流出側タンク(出口側ヘッダ部)
40A 冷却水流出口(第1出口)
44 流入側タンク(冷却流体入口)
46 流出側タンク(出口側ヘッダ部)
46A 冷却水流出口(第2出口)
48 調節弁(流量調節装置)
50 第1流路
52 ウォータポンプ(流体駆動装置)
54 第2流路
55 第6流路
58 第3流路
60 第4流路
62 第5流路
64 調節弁(流量調節装置)
66 冷却系ECU(制御装置)
70 自動車用冷却システム(車両用冷却装置)
72 第4流路
76 調節弁(流量調節装置)
78 調節弁(流量調節装置)
80 自動車用冷却システム(車両用冷却装置)
86 空調装置(冷凍サイクル)
88 コンプレッサ(圧縮機)
90 コンデンサ(凝縮器)
92 膨張弁(減圧手段)
94 エバポレータ(蒸発器)
96 冷媒循環路
98 発電用冷媒流入路
100 発電用冷媒流出路

Claims (10)

  1. 第1の被冷却体及び第2の被冷却体を冷却流体によって冷却する車両用冷却装置であって、
    冷却流体入口から流入する冷却流体を、空気との熱交換よって冷却して第1出口及び第2出口から流出させる熱交換器と、
    前記熱交換器の第1出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第1流路と、
    前記第1の被冷却体の冷却流体出口と、前記熱交換器の冷却流体入口とを連通する第2流路と、
    前記熱交換器、第1流路、第1の被冷却体、第2流路の順に冷却流体を循環させる流体駆動装置と、
    前記熱交換器の第2出口と、前記第2の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第3流路と、
    前記第2の被冷却体の冷却流体出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口、又は前記熱交換器の冷却流体入口とを連通する第4流路と、
    前記熱交換器の第2出口と、前記第1の被冷却体の冷却流体入口とを連通する第5流路と、
    を備えた車両用冷却装置。
  2. 前記流体駆動装置は、前記第1流路に設けられており、
    前記第4流路及び第5流路の下流端が、前記第1流路における前記流体駆動装置の上流にそれぞれ合流している、
    請求項1記載の車両用冷却装置。
  3. 前記第3流路又は第5流路に設けられ、該第5流路を流れる冷却流体の流量を調節可能な流量調節装置をさらに備えた請求項1又は請求項2記載の車両用冷却装置。
  4. 前記流量調節装置は、前記第3流路に設けられ、弁開度を全閉から最大開度までの範囲内の任意の開度に調節可能な調節弁である請求項3記載の車両用冷却装置。
  5. 前記流量調節装置は、前記第1の被冷却体の冷却負荷に応じた情報が入力される制御装置によって、前記第1の被冷却体の冷却負荷が高い場合の方が低い場合よりも前記第5流路の冷却流体の流量が大きくなるように制御される、請求項3又は請求項4記載の車両用冷却装置。
  6. 前記熱交換器は、前記第1出口から冷却流体を流出する第1熱交換部と、前記第2出口から冷却流体を流出する第2熱交換部とが互いに独立して冷却流体を冷却する構成であり、
    前記制御装置は、前記第1の被冷却体の冷却負荷に対し前記第1熱交換部の冷却流体の冷却能力が不足する場合に、前記第5流路の冷却流体の流量が大きくなるように前記流量調節装置を制御する請求項5記載の車両用冷却装置。
  7. 前記熱交換器は、冷却流体を空気との熱交換によって冷却する熱交換部と、前記第1流路及び第3流路とを連通する出口側ヘッダ部を有し、
    前記出口側ヘッダ部は、前記第1出口と第2出口とを連通して前記第5流路として機能する、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車両用冷却装置。
  8. 前記熱交換器は、前記第1出口から冷却流体を流出する第1熱交換部と、前記第2出口から冷却流体を流出する第2熱交換部とが互いに独立して冷却流体を冷却する構成であり、
    前記第2流路は、前記第1の被冷却体の冷却流体出口と、前記第1熱交換部の冷却流体入口とを連通しており、
    かつ、前記第2流路から分岐して前記第2熱交換部の冷却流体入口に冷却流体を送る第6流路と、前記第2熱交換部を通過する冷却流体の流量を調節する流量調節装置とをさらに備えた、請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の車両用冷却装置。
  9. 前記熱交換器は、前記第2流路と前記第1熱交換部及び第2熱交換部とを連通する入口側ヘッダ部を有し、
    前記入口側ヘッダ部は、前記第1熱交換部及び第2熱交換部の各冷却流体入口を連通して前記第6流路として機能する、請求項8記載の車両用冷却装置。
  10. 高温側と低温側との温度差によって発電を行なう熱発電装置の前記低温側を、前記高温側との温度差を確保するために冷媒によって冷却する車両用冷却装置であって、
    圧縮機、凝縮器、減圧手段、及び蒸発器に冷媒を循環させて冷凍サイクルを行なうための冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路における前記減圧手段の下流側部分と前記熱発電装置の低温側の冷媒入口とを連通する発電用冷媒流入路と、
    前記熱発電装置の低温側の冷媒出口と前記冷媒循環路における前記蒸発器の下流部分とを連通する発電用冷媒流出路と、
    を備えた車両用冷却装置。
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